特開2021-151207(P2021-151207A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 多賀 謙吾の特許一覧

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  • 特開2021151207-固形物で動作する鹿威し 図000003
  • 特開2021151207-固形物で動作する鹿威し 図000004
  • 特開2021151207-固形物で動作する鹿威し 図000005
  • 特開2021151207-固形物で動作する鹿威し 図000006
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-151207(P2021-151207A)
(43)【公開日】2021年9月30日
(54)【発明の名称】固形物で動作する鹿威し
(51)【国際特許分類】
   A01M 29/16 20110101AFI20210903BHJP
【FI】
   A01M29/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2020-53475(P2020-53475)
(22)【出願日】2020年3月24日
(71)【出願人】
【識別番号】519286762
【氏名又は名称】多賀 謙吾
(72)【発明者】
【氏名】多賀 謙吾
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA01
2B121DA55
2B121DA60
2B121EA21
2B121FA13
2B121FA20
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、貯留するものが固形物でも動作するように改良した、固形物で動作する鹿威しを提供する。
【解決手段】鹿威しの回動容器2の内部に貯留物を遮断する仕切り7を設け、仕切りと底の間に重心移動を発生させる動作を行う重り9を設ける。固形物が貯留室6に貯留し、回動容器2が水平近くまで回動すると、重心移動室8の内部の重り9が入口1側へ移動し、貯留物の移動による重心移動とは別の重心移動を発生させ、回動容器2を水平より下方へ大きく回動させることを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鹿威しの回動容器(2)の内部に仕切り(7)を設け、仕切りと底の間に重心移動を発生させる動作を行う重り(9)を設けた、固形物で動作する鹿威しである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯留するものが固形物でも動作するように改良した、固形物で動作する鹿威しに関するものである。
【背景技術】
【0002】
いわゆる「鹿威し」とは、一端が入口で一端が底の容器を回動するよう支柱に軸でとめた構成をしており、液体を入口に落下させて次の動作を行うものである。入口に落下する液体が回動容器に貯留すると、貯留物の量(重さ)の変化により重心が入口側へ移動し、重心の移動により回動容器が回動すると、貯留物が入口側へ移動して更に重心が入口側に移動し、回動容器が水平より大きく下方へ回動すると、貯留物が排出され回動容器の重心が底側に戻り、回動容器が元の位置まで回動すると底が受け台に接触する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の鹿威しは次のような問題点があった。
貯留物が入口側へ移動するには、水などのように貯留物どうしの摩擦と、貯留物と回動容器との摩擦がわずかである必要がある。しかし、固形物は液体と異なり摩擦が大きいため入口側への移動はほとんど行われず、重心移動もほとんど行われない。そのため、回動容器は水平付近で留まってしまい、貯留物を排出することができない。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
鹿威しの回動容器の内部に仕切りを設け、仕切りと底の間に重心移動を発生させる動作を行う重りを設ける。
本発明は、以上を特徴とする固形物で動作する鹿威しである。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、液体を使用することが困難な場所にも鹿威しを設置して動作させることができ、景観を高めることができる。
【0006】
本発明により、砂などを回動容器に貯留し、一定量になると排出し、排出後は回動容器が元の位置に戻る動きを利用し、一定時間の経過を音で知らせることができる。
【0007】
本発明により、固形物を一定量計り、スイッチを切る、次の工程のスイッチを入れるなどの動作を機械的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の側面図である。
図2】本発明の平面図である。
図3図2のA−A線断面図である。
図4】本発明の他の実施例を示した図2のA−A線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明を実施するための形態について説明する。
(イ)鹿威しの回動容器(2)の内部に貯留物を遮断する仕切り(7)を設ける。
(ロ)仕切り(7)と底(3)の間に重心移動を行う重り(9)を設ける。
(ハ)固形物が貯留室(6)に貯留し、回動容器(2)が水平近くまで回動すると、重心移動室(8)の内部の重り(9)が入口(1)側へ移動し、貯留物の移動による重心移動とは別の重心移動を発生させ、回動容器(2)を水平より下方へ大きく回動させる。
本発明は、以上のような構成である。
【0010】
本発明を使用する時は、入口(1)を砂時計の砂の落下先や、材料を粉末状にする機器の粉末の落下先など、固形物の落下先に配置する。固形物の貯留と重り(9)の動作により回動容器(2)が回動する。貯留物を排出すると回動容器(2)が元の位置に戻るので底(3)が受け台(4)に接触する。底(3)の接触場所には音が鳴るもの、ONスイッチ、OFFスイッチ、振動を感知するものなど、用途に合わせて設置する。
【実施例】
【0011】
以下に他の実施例を説明する。
重り(9)は複数でも良い。図4に示すように液体でも良い。
【符号の説明】
【0012】
1 入口
2 回動容器
3 底
4 受け台
5 支柱
6 貯留室
7 仕切り
8 重心移動室
9 重り
図1
図2
図3
図4