特開2021-15256(P2021-15256A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-15256(P2021-15256A)
(43)【公開日】2021年2月12日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20210115BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20210115BHJP
   F16C 11/10 20060101ALI20210115BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20210115BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20210115BHJP
【FI】
   G09F9/00 351
   F16C11/04 F
   F16C11/10 E
   G09F9/00 350Z
   G09F9/00 366A
   H05K5/02 B
   H04N5/64 581H
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-131385(P2019-131385)
(22)【出願日】2019年7月16日
(71)【出願人】
【識別番号】318015781
【氏名又は名称】ジャパン・イーエム・ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】特許業務法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 信義
【テーマコード(参考)】
3J105
4E360
5G435
【Fターム(参考)】
3J105AB02
3J105AB23
3J105AC07
3J105AC10
3J105BC12
3J105DA15
4E360AA02
4E360AB04
4E360AB05
4E360AB61
4E360AC13
4E360AC15
4E360AC24
4E360BB12
4E360EA22
4E360EB03
4E360EC14
4E360ED16
4E360GA46
4E360GB04
4E360GB45
5G435AA06
5G435EE02
5G435EE13
5G435EE17
5G435EE50
(57)【要約】
【課題】タッチパネルの角度の操作性を向上させる技術を提供する。
【解決手段】本発明は、タッチパネルを有する表示部と、表示部を支持する支持部材と、支持部材へ表示部を接続させ、接続部分において表示部を支持部材に対して回動可能にさせる回動部と、支持部材と接触し、タッチパネルがタッチ操作される場合に支持部材に対する表示部の回動を抑制するブレーキ部と、ブレーキ部による表示部の回動の抑制を手動により解除する手動解除手段と、を備え、手動解除手段は、表示部に設けられる操作可能な操作部と、操作部の操作を受けて、動く操作部の動きをブレーキ部に伝達する伝達機構と、を有する、表示装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルを有する表示部と、
前記表示部を支持する支持部材と、
前記支持部材へ前記表示部を接続させ、前記接続部分において前記表示部を前記支持部材に対して回動可能にさせる回動部と、
前記支持部材と接触し、前記タッチパネルがタッチ操作される場合に前記支持部材に対する前記表示部の回動を抑制するブレーキ部と、
前記ブレーキ部による前記表示部の回動の抑制を手動により解除する手動解除手段と、を備え、
前記手動解除手段は、
前記表示部に設けられる操作可能な操作部と、
前記操作部の操作を受けて、動く前記操作部の動きを前記ブレーキ部に伝達する伝達機構と、を有する、
表示装置。
【請求項2】
前記ブレーキ部は、
梃子と、
前記梃子の中央を前記表示部に対して固定して支える支点と、
前記梃子の力点に力を加える加力手段と、
前記支持部材と接触し、前記加力手段により前記力点に力が加えられることにより、前記梃子の作用点に働く力を、前記回動可能な方向に対して直角方向に前記支持部材に作用させる作用手段と、を有し、
前記伝達機構は、前記操作部が操作される力を、前記加力手段による加力方向とは反対方向の力として前記力点へ伝達し、前記作用点に働く前記力を低減させる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記タッチパネルは、前記表示部の正面に配置され、
前記梃子は、前記力点及び前記作用点が前記タッチパネルの表示方向と平行な方向に移動可能となるように前記タッチパネルの背面に設けられ、
前記加力手段は、前記力点に前記表示方向へ力を加えるバネを有し、
前記操作部は、前記タッチパネルを囲むような枠状であり、前記タッチパネルの前方に設けられ、前記表示方向とは反対方向へ押圧操作が可能な操作パネルを有し、
前記伝達機構は、前記操作パネルと前記力点とを接続し、前記操作パネルが該反対方向へ押圧操作された場合に、前記バネにより前記表示方向へ力が加えられている前記力点を該反対方向へ押圧する接続部材を有する、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記タッチパネルは、前記表示部の正面に配置され、
前記梃子は、前記力点及び前記作用点が前記タッチパネルの表示方向と平行な方向に移動可能となるように前記タッチパネルの背面に設けられ、
前記加力手段は、前記力点に前記表示方向とは反対方向へ力を加える第二のバネを有し、
前記操作部は、前記表示部の背面の後方に設けられ、前記表示方向へ押圧操作が可能な第二の操作パネルを有し、
前記伝達機構は、前記第二の操作パネルと前記力点とを接続し、前記第二の操作パネルが前記表示方向へ押圧操作された場合に、前記第二のバネにより前記表示方向とは反対方向へ力が加えられている前記力点を前記表示方向へ押圧する第二の接続部材を有する、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記回動部は、前記タッチパネルを正面から見た場合の横方向の軸の周りに、前記表示部を前記支持部材に対して回動させる機構を有する、
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記回動部は、前記タッチパネルを正面から見た場合の縦方向の軸の周りに、前記表示部を前記支持部材に対して回動させる機構を有する、
請求項1から5のうちいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記操作部は、前記表示部の前記タッチパネルが配置される部分の側方が掴まれることにより操作可能である、
請求項1から6のうちいずれか一項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報が表示される表示パネルを搭載した電子機器において、本体に対する表示パネルの傾き角を調整する技術が開示されている(例えば特許文献1−2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−196055号公報
【特許文献2】特許第6369011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示パネルの傾き角を調整可能な構造の一例として、表示パネルと機器本体とがヒンジを介して接続される構造が考えられる。しかしながら、表示パネルがタッチパネルの場合、タッチ操作される時に意図せず表示パネルが回動する可能性がある。また、このような意図しないタッチパネルの角度の変化を防止するために、ヒンジの接続部分を強く締め付ける対応が考えられる。しかしながら、このような対応が行われると、ヒンジ部分において、タッチパネルが接続される側の部品に回動方向とは反対方向へ所望以上の摩擦力が加わり、タッチパネルの回動がスムーズに行われない可能性が生じる。また、意図しないタッチパネルの角度の変化を防止するために、タッチパネルを手動ではなく、電動により回動させる方法も考えられる。しかしながら、このような方法の場合、タッチパネルを回動させるためには電源がオンにされる必要があり、角度変更のための操作は煩雑となる。つまり、上記のような構造の場合、機器本体に対するタッチパネルの角度の操作性は低いと考えられる。
【0005】
一つの側面では、本件は、タッチパネルの角度の操作性を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの態様では、タッチパネルを有する表示部と、前記表示部を支持する支持部材と、前記支持部材へ前記表示部を接続させ、前記接続部分において前記表示部を前記支持部材に対して回動可能にさせる回動部と、前記支持部材と接触し、前記タッチパネルがタッチ操作される場合に前記支持部材に対する前記表示部の回動を抑制するブレーキ部と、前記ブレーキ部による前記表示部の回動の抑制を手動により解除する手動解除手段と、を備え、前記手動解除手段は、前記表示部に設けられる操作可能な操作部と、前記操作部の操作を受けて、動く前記操作部の動きを前記ブレーキ部に伝達する伝達機構と、を有する、表示装置である。
【発明の効果】
【0007】
上記の表示装置は、タッチパネルの角度の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る表示機器の概要の一例を示している。
図2図2は、表示機器の詳細図を示している。
図3図3は、タッチパネルディスプレイのチルト角を変更する操作の一例を説明した図を示している。
図4図4は、タッチパネルディスプレイのチルト角が変更される場合の表示機器の内部の詳細図を示している。
図5図5は、所望のチルト角をなした状態で静止するタッチパネルディスプレイを示している。
図6図6は、比較例に係る表示機器の概要を示している。
図7図7は、変形例に係る表示機器の概要の一例を示している。
図8図8は、変形例に係る表示機器の詳細図を示している。
図9図9は、変形例に係る表示機器に搭載されるタッチパネルディスプレイのチルト角が変更される場合の表示機器の内部の詳細図を示している。
図10図10は、第二変形例に係る表示機器の概要の一例を示している。
図11図11は、第二変形例に係る表示機器の詳細図を示している。
図12図12は、第二変形例に係る表示機器に搭載されるタッチパネルディスプレイの角度が変更される場合の表示機器の内部の詳細図を示している。
図13図13は、所望の角度をなした状態でタッチパネルディスプレイが静止する第二変形例に係る表示機器の概要の一例を示している。
図14図14は、第三変形例に係る表示機器の概要の一例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
【0010】
図1は、本実施形態に係る表示機器100の概要の一例を示している。図1(A)は、表示機器100の正面図を示している。図1(B)は、表示機器100の側面図を示している。また、図2は、表示機器100の詳細図を示している。図2(A)は、図1(A)におけるA−A矢印断面図を示している。また、図2(B)は、図2(A)において2点鎖線で囲まれた部分の部分拡大図を示している。また、図2(C)は、図2(A)において2点鎖線で囲まれた部分を表示機器100の背面方向から見た斜視図である。また、以下では、表示機器100が情報を表示する方向を前方とし、情報の表示方向とは反対方向を後方とする。また、表示機器100を正面から見た場合の横方向を左右方向とし、縦方向を上下方向とする。
【0011】
図1図2に示されるように、表示機器100は正面にタッチパネルディスプレイ101と、タッチパネルディスプレイ101を支持する支持台102と、タッチパネルディスプレイ101と支持台102とを接続させるヒンジ5と、を備える。ヒンジ5は、タッチパネルディスプレイ101が支持台102に対して横方向の軸の周りに回動可能となるように設けられる。
【0012】
また、表示機器100は、タッチパネルディスプレイ101等の部品を収容する筐体103を備える。そして、筐体103の内部には、梃子10が設けられる。梃子10は、棒状の第二リンク3と、筐体103の後方を形成するリアカバー8の内面から前方へ突出し、第二リンク3を支持する支点9と、から形成される。また、第二リンク3は、梃子10の力点11及び作用点12が、前後方向に移動可能となるように設けられる。また、梃子10は、作用点12が、ヒンジ5を形成する部分であって、支持台102に対して固定されるヒンジ5の固定部分13の前方に位置せしめるように配置される。ここで、固定部分13の形状は、ヒンジ5の回動軸を軸中心とした円柱状の形状である。ここで、タッチパネルディスプレイ101及び筐体103は、本発明の「表示部」の一例である。また、支持台102は、本発明の「支持部材」の一例である。また、ヒンジ5は、本発明の「回動部」及び「タッチパネルを正面から見た場合の横方向の軸の周りに、表示部を支持部材に対して回動させる機構」の一例である。
【0013】
また、表示機器100は、リアカバー8の内面に固定されるコイルバネ6を備える。コイルバネ6の他方の端は、梃子10の力点11と接続される。また、梃子10の作用点12には、ストッパー4が設けられる。作用点12と接続しない側のストッパーの他方の端は、固定部分13と接触する。ここで、ストッパー4の表面形状は、固定部分13の外表面と同様の形状であり、固定部分13と面接触する。また、作用点12には、力点11にコイルバネ6から加えられる力により、後方への力が働いている。そして、ストッパー4は、この力を接触面を介して固定部分13へ作用させている。また、ストッパー4が固定部分13へ作用させる力の向きは、回動方向に対して直角方向となる。よって、固定部分13と接触するストッパー4には、回動方向に対して反対方向へ静止摩擦力が働くことになる。ここで、ストッパー4から固定部分13へ作用する力は、ユーザがタッチパネルディスプレイ101を指で押した程度では、ストッパー4が固定部分13に対して動かない程度の力とする。つまり、この程度の力がストッパー4から固定部分13に対して働くようにコイルバネ6を配置する。このようなメカニズムによって、タッチパネルディスプレイ101及びタッチパネルディスプレイ101を収容する筐体103は、支持台102に対して静止している。ここで、回動方向に対して反対方向へ静止摩擦力が働くストッパー4は、本発明の「ブレーキ部」の一例である。また、コイルバネ6は、本発明の「バネ」の一例であって、本発明の「加力手段」の一例でもある。また、ストッパー4が固定部分13へ回動方向に対して直角方向に力を作用させることは、本発明の「作用手段」の一例である。
【0014】
また、表示機器100は、タッチパネルディスプレイ101の周囲に枠状のフロントプレート1を備える。フロントプレート1は、筐体103の前方部分を形成するフロントカバー7よりもさらに前方に、フロントカバー7に対して所定の間隔を有して設けられる。そして、フロントプレート1は、後方へ押圧可能である。また、表示機器100は、フロントプレート1と梃子10の力点11とを接続する第一リンク2を備える。第一リンク2は、フロントプレート1が後方へ押圧された場合に、コイルバネ6により前方へ力が加えられている力点11を後方へ押圧する。ここで、フロントプレート1は、本発明の「操作部」及び「操作パネル」の一例である。また、第一リンク2は、本発明の「伝達機構」及び「接続部材」の一例である。
【0015】
(操作例)
次にタッチパネルディスプレイ101の角度(横軸の周りに回転させた場合の角度、以降チルト角という)を変更するための操作手順を説明する。図3は、タッチパネルディスプレイ101のチルト角を変更する操作の一例を説明した図を示している。図3(A)は、ユーザによって側方部が掴まれた場合の表示機器100の概要図を示している。また、図3(B)は、ユーザによって筐体103の側方部が掴まれた場合の表示機器100の側面図を示している。また、図4は、図3のようにユーザによって側方部が掴まれた表示機器100の内部の詳細図を示している。図4(A)は、図3(A)におけるA−A矢印断面図を示している。また、図4(B)は、図4(A)において2点鎖線で囲まれた部分の部分拡大図を示している。また、図4(C)は、図4(A)において2点鎖線で囲まれた部分を表示機器100の背面方向から見た斜視図である。
【0016】
図3(A)に示されるようにユーザによって筐体103の側方部が掴まれた場合、フロントプレート1は後方へ押圧され、フロントカバー7との所定の間隔が狭まるように移動する。そして、フロントプレート1が後方へ押圧されると、図4に示されるように、フロントプレート1と接続される第一リンク2を介して梃子10の力点11に後方への力が作用し、力点11は後方へ移動する。よって、梃子10の作用点12は前方へ移動することになる。よって、作用点12と接続するストッパー4は、前方に移動することになり、固定部分13との接触は解除される。よって、ストッパー4には、回動方向に対して反対方
向へ静止摩擦力が働かなくなる。よって、ユーザは、フロントプレート1を掴んだ状態でタッチパネルディスプレイ101を横軸方向の周りに捻ると、タッチパネルディスプレイ101のチルト角が変化する。このようにして、タッチパネルディスプレイ101のチルト角は調整可能となる。
【0017】
また、タッチパネルディスプレイ101が支持台102に対して所望のチルト角となった時にユーザが筐体103の側方部を掴むことを止めると、当該角度においてタッチパネルディスプレイ101は静止される。図5は、傾いた状態で静止するタッチパネルディスプレイ101の一例を示している。より詳細には、ユーザが筐体103の側方部を掴むことを止めると、コイルバネ6の復元力が力点11に作用し、力点11を前方へ移動させる。よって、作用点12は後方へ移動する。よって、作用点12と接続するストッパー4は、後方に移動することになり、固定部分13と再度接触することになる。また、作用点12には、力点11にコイルバネ6からの復元力が加えられることにより、チルト角が変更される前と同等の力が後方へ働いている。そして、ストッパー4は、この力を固定部分13へ作用させている。よって、固定部分13と接触するストッパー4には、回動方向に対して反対方向へチルト角の変更前と同等の静止摩擦力が働くことになる。よって、タッチパネルディスプレイ101は支持台102に対して所望のチルト角をなした状態で静止する。
【0018】
(比較例)
図6は、比較例に係る表示機器500の概要を示している。図6(A)は、表示機器500のタッチパネルディスプレイの上部を意図せず指で押してしまった場合の概要を示している。また、図6(B)は、指で押された場合に、タッチパネルディスプレイのチルト角が変更された状態を示している。表示機器500は、表示機器100と同様の構成であるが、ストッパー4を備えていない。このような表示機器500の場合、図6(A)に示されるように画面の上部を意図せず指で押してしまった場合、容易にヒンジが回動することにより図6(B)の状態へチルト角が変更されてしまう。
【0019】
また、ストッパー4を備えていない表示機器500では、タッチパネルディスプレイ101のサイズが大きくなり、筐体103の全体の質量が増大する場合、タッチパネルディスプレイ101が静止可能となるように、ヒンジ5が回動可能なトルクを大きくさせる対応が考えられる。つまり、ヒンジ5を製造する時に、ヒンジ5の接合部分の締め付けトルクを大きくする対応が考えられる。しかしながら、このような対応を行う場合、タッチパネルディスプレイ101のサイズが変更される都度、ヒンジ5を調整する必要が生じ、表示機器500の製造が煩雑となる。また、ヒンジ5の締め付けトルクを変更せずに、タッチパネルディスプレイ101のサイズに応じて回動可能なトルク値が異なるヒンジを使用する対応が考えられる。しかしながら、このような対応の場合、タッチパネルディスプレイ101のサイズが変更される都度、ヒンジの種類を変更する必要が生じる。
【0020】
(作用効果)
上記のような表示機器100によれば、固定部分13と接触するストッパー4には、回動方向に対して反対方向へ静止摩擦力が働いている。また、ユーザがタッチパネルディスプレイ201を指で押した程度では、ストッパー24が固定部分33に対して動かない程度の静止摩擦力が働くようにコイルバネ6が配置されている。よって、タッチパネルディスプレイ101を指で操作するときに、タッチパネルディスプレイ101が意図せず回動することは抑制される。また、タッチパネルディスプレイ101の角度を変更したい場合には、筐体103の側方部を掴むと、ストッパー4と固定部分13との接触が解除される。よって、横軸方向の周りに捻る操作を行うと、タッチパネルディスプレイ101のチルト角は変化する。また、タッチパネルディスプレイ101のチルト角を所望の角度にして筐体103の側方部を掴むことを止めれば、当該角度においてタッチパネルディスプレイ
101は静止する。つまり、上記の表示機器100によれば、タッチパネルディスプレイ101の角度変更のための操作は容易である。
【0021】
また、上記の表示機器100によれば、タッチパネルディスプレイ101よりもサイズの大きいディスプレイが搭載された場合を見越し、コイルバネ6のたわみ量を調整して配置することもできる。つまり、サイズの大きいタッチパネルディスプレイが収容されると仮定された筐体103が静止可能となるように、コイルバネ6をより撓ませ、ストッパー4から固定部分13へ作用する力を増大させるようにコイルバネ6を配置することができる。このようにコイルバネ6を配置することで、タッチパネルディスプレイ101のサイズが通常よりも大きい場合であっても小さい場合であっても、タッチパネルディスプレイ101は支持台102に対して所望の角度で静止可能となる。また、タッチパネルディスプレイの角度を変更したい場合には、タッチパネルディスプレイのサイズの違いに関わらず、筐体103の側方部を一定の力で掴んで捻ればよいことになる。換言すれば、上記の表示機器100は、タッチパネルディスプレイ101のサイズ(筐体103の質量)に応じて、ヒンジ5の接合部分の締め付けトルクを調整せずに済む。よって、表示機器500の製造工程は簡易な工程となる。また、上記の表示機器100によれば、タッチパネルディスプレイ101のサイズ(筐体103の質量)に関わらず、ヒンジの種類を共通化することができる。よって、生産コストや開発コストは節減可能となる。
【0022】
(変形例1)
図7図8は、変形例に係る表示機器200の概要の一例を示している。図7(A)は、表示機器200の背面斜視図を示している。図7(B)は、表示機器200の側面図を示している。また、図8は、表示機器200の詳細図を示している。図8(A)は、図7(A)におけるA−A矢印断面図を示している。また、図8(B)は、図8(A)において2点鎖線で囲まれた部分の部分拡大図を示している。
【0023】
ユーザが筐体203の側方部を掴むと、掴んだ指によって、表示機器200の背面側に設けられたリアプレート21が押圧され、チルト角の変更が実現可能である。より詳細には、表示機器200は、タッチパネルディスプレイ201と、支持台202と、筐体203を備え、筐体203の背面よりもさらに後方に枠状のリアプレート21が設けられる。リアプレート21は、前方へ押圧可能である。また、表示機器200は、タッチパネルディスプレイ201と支持台202とを接続させるヒンジ25を備える。ヒンジ25は、横方向の軸の周りに回動可能となるように設けられる。よって、タッチパネルディスプレイ201のチルト角が支持台202に対して変更可能となる。
【0024】
また、表示機器200は、筐体203の内部に梃子30を有する。梃子30は、棒状の第二リンク23と、筐体203の後方を形成するリアカバー28の内面から前方へ突出し、第二リンク23を支持する支点29と、から形成される。第二リンク23は、梃子30の力点31及び作用点32がタッチパネルディスプレイ201の表示方向と平行な方向に移動可能となるように設けられる。また、梃子30は、作用点32が、支持台202に対して固定されるヒンジ25の固定部分33の前方に位置せしめるように配置される。
【0025】
また、表示機器200は、筐体203の前方を形成するフロントカバー27の内面に固定されるコイルバネ26を備える。また、フロントカバー27と接続される側とは反対側のコイルバネ26の他方の端は、梃子30の力点31と接続される。また、梃子30の作用点32には、ストッパー24が接続される。ここで、ヒンジ25は、前後方向に貫通する孔が設けられており、作用点32と接続しない側のストッパー24の他方の端は、当該孔を貫通して、ヒンジの固定部分33と接触するように設けられる。また、作用点32には、力点31にコイルバネ26から加えられる力により、前方への力が働いている。そして、ストッパー24は、この力を、接触面を介して固定部分33へ作用させている。また
、ストッパー24が固定部分33へ作用させる力の向きは、回動方向に対して直角方向となる。よって、固定部分33と接触するストッパー24には、回動方向に対して反対方向へ静止摩擦力が働くことになる。ここで、ストッパー24から固定部分33へ作用する力は、ユーザがタッチパネルディスプレイ201を指で押した程度では、ストッパー24が固定部分33に対して動かない程度の力とする。つまり、この程度の力がストッパー24から固定部分33に対して働くようにコイルバネ26を配置する。このようなメカニズムによって、タッチパネルディスプレイ201は、支持台202に対して静止している。ここで、コイルバネ26は、本発明の「第二のバネ」の一例であって、本発明の「加力手段」の一例である。
【0026】
また、表示機器200は、リアプレート21と梃子30の力点31とを接続する第一リンク22を備える。第一リンク22は、リアプレート21が前方へ押圧された場合に、コイルバネ26により後方へ力が加えられている力点31を前方へ押圧する。ここで、リアプレート21は、本発明の「操作部」及び「第二の操作パネル」の一例である。また、第一リンク22は、本発明の「伝達機構」及び「第二の接続部材」の一例である。
【0027】
(操作例)
次にタッチパネルディスプレイ201のチルト角を変更するための操作手順を説明する。図9は、ユーザによって側方部が掴まれた場合の表示機器200の内部の詳細図を示している。図9(A)は、図7(A)におけるA−A矢印断面図を示している。また、図9(B)は、図9(A)において2点鎖線で囲まれた部分の部分拡大図を示している。
【0028】
ユーザによって表示機器200の筐体203の側方部が掴まれた場合、図9に示されるようにリアプレート21は前方へ押圧されて移動する。そして、リアプレート21が前方へ押圧されると、図9(B)に示されるように、リアプレート21と接続される第一リンク22を介して梃子30の力点31に前方への力が作用し、力点31は前方へ移動する。よって、梃子30の作用点32は後方へ移動する。よって、作用点32と接続するストッパー24は、後方に移動することになり、固定部分33との接触は解除される。よって、ストッパー24には、回動方向に対して反対方向へ静止摩擦力が働かなくなる。よって、ユーザは、筐体203の側方部を掴んだ状態でタッチパネルディスプレイ201が収容される筐体203を横方向の軸の周りに捻ると、タッチパネルディスプレイ201は、支持台202に対してチルト角が変更される。このようにして、タッチパネルディスプレイ201のチルト角は変更可能となる。
【0029】
また、タッチパネルディスプレイ201が支持台202に対して所望のチルト角となった時にユーザが筐体203の側方部を掴むことを止めると、当該角度においてタッチパネルディスプレイ201は静止される。より詳細には、ユーザが筐体203の側方部を掴むことを止めると、コイルバネ26の復元力が力点31に作用し、力点31を後方へ移動させる。よって、作用点32は前方へ移動する。よって、作用点32と接続するストッパー24は、前方に移動することになり、固定部分33と再度接触することになる。また、作用点32には、力点31にコイルバネ26からの復元力が加えられることにより、チルト角が変更される前と同等の力が前方へ働いている。そして、ストッパー34は、この力を固定部分33へ作用させている。よって、固定部分33と接触するストッパー24には、回動方向に対して反対方向へチルト角が変更される前と同等の静止摩擦力が働くことになる。よって、タッチパネルディスプレイ201は支持台202に対して所望のチルト角をなした状態で静止する。
【0030】
上記のような表示機器200によっても、表示機器100と同様の効果を奏することができる。加えて、表示機器200のチルト角を操作するリアプレート21は表示機器200の背面に設けられている。よって、表示機器200の意匠の審美性は向上する。
【0031】
(変形例2)
図10は、変形例に係る表示機器400の概要の一例を示している。図10(A)は、表示機器400の正面図を示している。図10(B)は、表示機器400の側面図を示している。図10(C)は、表示機器400の背面図を示している。また、図11は、表示機器400の詳細図を示している。図11(A)は、図10(A)におけるA1−A1矢印断面図を示している。また、図11(B)は、図10(A)におけるB1−B1矢印断面図を示している。
【0032】
図10図11に示されるように、表示機器400は正面にタッチパネルディスプレイ401と、タッチパネルディスプレイ401を支持する支持台402と、タッチパネルディスプレイ401等の部品を収容する筐体403と、筐体403と支持台402とを接続させるスイーベル機構45と、を備える。スイーベル機構45は、支持台402と接続されて支持台402に対して固定されるスイーベルプレート404と、筐体403に固定され、スイーベルプレート404に対して垂直方向の軸の周りに回動可能なプレート405と、から形成される。ここで、スイーベル機構45は、本発明の「回動部」及び「タッチパネルを正面から見た場合の縦方向の軸の周りに、表示部を支持部材に対して回動させる機構」の一例である。
【0033】
また、筐体403の内部には、梃子50が設けられる。梃子50は、棒状の第二リンク43と、筐体403の後方を形成するリアカバー48の内面から前方へ突出し、第二リンク43を支持する支点49と、から形成される。第二リンク43は、梃子50の力点51及び作用点52がタッチパネルディスプレイ401の表示方向と平行な方向に移動可能となるように設けられる。つまり、梃子50の力点51及び作用点52は、前後方向に移動可能である。
【0034】
また、表示機器400は、リアカバー48の内面に固定されるコイルバネ46を備える。そして、リアカバー48と接続される側と反対方向のコイルバネ46の他方の端は、梃子50の力点51と接続される。また、表示機器400は、一方の端が梃子50の作用点52と接続される第三リンク54と、第三リンクの作用点52と接続される端とは反対方向の他方の端と接続される第四リンク55と、を備える。また、第四リンク55の第三リンク54と接続される端とは反対方向の他方の端には、ブレーキパッド44が設けられている。ブレーキパッド44は、スイーベルプレート404の上面と面接触するように設けられる。また、垂直方向に対してブレーキパッド44の側方には、シリンダー56が設けられる。ブレーキパッド44は、シリンダー56に挟まれる格好となり、垂直方向に移動する際に水平方向へのズレが抑制される。
【0035】
ここで、作用点52には、力点51にコイルバネ46から加えられる力により、後方への力が働いている。そして、作用点52と接続される第三リンク54及び第四リンク55は、当該後方への力を下方への力へと変換している。そして、第四リンク55と接続されるブレーキパッド44は、下方への力を、スイーベルプレート404の上面へ作用させている。つまり、ブレーキパッド44がスイーベルプレート404の上面へ作用させる力の向きは、回動方向に対して直角方向となる。よって、スイーベルプレート404の上面と接触するブレーキパッド44には、垂直方向の軸の周りに回動させようとする場合、回動方向に対して反対方向へ静止摩擦力が働くことになる。ここで、ブレーキパッド44からスイーベルプレート404の上面へ作用する力は、ユーザがタッチパネルディスプレイ401を指で押した程度では、ブレーキパッド44がスイーベルプレート404の上面に対して動かない程度の力とする。つまり、この程度の力がブレーキパッド44からスイーベルプレート404の上面に対して働くようにコイルバネ46を配置する。このようなメカニズムによって、タッチパネルディスプレイ401は、支持台402に対して静止してい
る。ここで、回動方向に対して反対方向へ静止摩擦力が働くブレーキパッド44は、本発明の「ブレーキ部」の一例である。また、ブレーキパッド44がスイーベルプレート404の上面へ回動方向に対して直角方向に力を作用させることは、本発明の「作用手段」の一例である。
【0036】
また、表示機器400は、タッチパネルディスプレイ401の周囲に枠状のフロントプレート41を備える。フロントプレート41は、筐体403の前方部分を形成するフロントカバー47よりもさらに前方に、フロントカバー47と所定の間隔をなして設けられる。そして、フロントプレート41は、後方へ押圧可能である。また、表示機器400は、フロントプレート41と梃子50の力点51とを接続する第一リンク42を備える。第一リンク42は、フロントプレート41が後方へ押圧された場合に、コイルバネ46により前方へ力が加えられている力点51を後方へ押圧する。
【0037】
(操作例)
次にタッチパネルディスプレイ401の左右方向の角度を変更するための操作手順を説明する。図12は、タッチパネルディスプレイ401の左右方向の角度を変更する操作を説明した一例を示している。図12(A)は、ユーザによって側方部が掴まれた場合の表示機器400の状態を示す断面図であって、図10(A)におけるA1−A1矢印断面図を示している。また、図12(B)は、ユーザによって側方部が掴まれた場合の表示機器400の状態を示す断面図であって、図10(A)におけるB1−B1矢印断面図を示している。
【0038】
図12(A)に示されるようにユーザによって筐体403の側方部が掴まれた場合、フロントプレート41は後方へ押圧されて移動する。そして、フロントプレート41が後方へ押圧される場合、図12(A)に示されるように、フロントプレート41と接続される第一リンク42を介して梃子50の力点51に後方への力が作用し、力点51は後方へ移動する。よって、梃子50の作用点52は前方へ移動する。よって、作用点52と接続する第三リンク54は前方へスライドするように移動する。また、第三リンク54と接続する第四リンク55は、第三リンク54の移動と連動して上方へ移動する。よって、ブレーキパッド44は、上方へ移動することになり、ブレーキパッド44とスイーベルプレート404の上面との接触は解除される。よって、ブレーキパッド44には、回動方向に対して反対方向への静止摩擦力が働かなくなる。よって、ユーザは、筐体403の側方部を掴んだ状態でタッチパネルディスプレイ401を左右方向へ捻ると、タッチパネルディスプレイ401の角度は変更される。このようにして、タッチパネルディスプレイ401の左右方向の角度は変更可能となる。
【0039】
また、タッチパネルディスプレイ401が支持台402に対して所望の角度となった時にユーザが筐体403の側方部を掴むことを止めると、当該角度においてタッチパネルディスプレイ401は静止される。図13は、左右方向に傾いた状態で静止するタッチパネルディスプレイ401の概要の一例を示している。図13(A)は、タッチパネルディスプレイ401の左右方向の角度が変更される前の表示機器400を正面斜め上から見た斜視図である。また、図13(B)は、タッチパネルディスプレイ401の左右方向の角度が変更される前の表示機器400を背面斜め上から見た斜視図である。また、図13(C)は、タッチパネルディスプレイ401の左右方向の角度が変更された後の表示機器400を正面斜め上から見た斜視図である。また、図13(D)は、タッチパネルディスプレイ401の左右方向の角度が変更された後の表示機器400を背面斜め上から見た斜視図である。
【0040】
より詳細には、ユーザが筐体403の側方部を掴むことを止めると、コイルバネ46の復元力が力点51に作用し、力点51を前方へ移動させる。この時、作用点52は後方へ
移動する。よって、作用点52と接続する第三リンク54は、後方へスライドするように移動する。また、第三リンク54と接続する第四リンク55は、第三リンク54の移動に連動して下方へ移動する。よって、ブレーキパッド44は、下方へ移動することになり、スイーベルプレート404の上面と再度接触することになる。また、作用点52には、力点51にコイルバネ46からの復元力が加えられることにより、タッチパネルディスプレイ401の垂直な軸の周りの角度が変更される前と同等の力が後方へ働いている。そして、第三リンク54及び第四リンク55は、この力を下方への力へと変換し、ブレーキパッド44は、スイーベルプレート404の上面へ当該下方への力を作用させている。よって、スイーベルプレート404と接触するブレーキパッド44には、左右方向の回動方向に対して反対方向へタッチパネルディスプレイ401の垂直な軸の周りの角度が変更される前と同等の静止摩擦力が働くことになる。よって、タッチパネルディスプレイ401は支持台402に対して左右方向に所望の角度をなして静止する。
【0041】
(作用効果)
上記のような表示機器400によれば、垂直な軸の周りのタッチパネルディスプレイ401の角度変更を行うことができる。また、当該角度変更において、表示機器100と同様の効果を奏することができる。
【0042】
(変形例3)
図14は、変形例に係る表示機器400Aの概要の一例を示している。表示機器400Aは、表示機器400の構造に加えて、タッチパネルディスプレイ401が横方向の軸に対して回動可能な構造を有する機器である。図14(A)は、例えば25度のチルト角をなして静止する表示機器400Aを側方向から見た概要図である。一方、図14(B)は、図14(A)の状態において、フロントプレート41が後方へ押圧された場合を示している。つまり、表示機器400Aは、所定のチルト角をなしてタッチパネルディスプレイ401が傾いている場合であっても、フロントプレート41を後方へ押圧することにより、図14(B)に示されるようにブレーキパッド44をスイーベルプレート404の上面から離すことができる。よって、表示機器400Aは、所定のチルト角をなすタッチパネルディスプレイ401を更に左右方向に回動させることができる。このような表示機器400Aは、二軸の周りの角度を変更することができるため、ユーザにとって利便性の高い機器である。なお、表示機器400Aが有する、タッチパネルディスプレイ401が横方向の軸に対して回動可能な構造は、表示機器100が有する構造と同様であってもよい。
【0043】
(その他変形例)
上記の実施形態及び変形例では、表示機器を正面から見た場合の横方向の軸の周り、及び縦方向の軸の周りにタッチパネルディスプレイを回動させる例を示したが、タッチパネルディスプレイが回動する方向は、上記の例に限定されない。つまり、表示機器は、任意の軸の周りにタッチパネルディスプレイが回動可能は構造を有してもよい。また、本発明の「ブレーキ部」は、上記の実施形態に示される梃子に限定されない。また、本発明の「加力手段」は、上記の実施形態に示されるコイルバネに限定されない。また、本発明の「手動解除手段」は、上記の例に限定されず、手動によってストッパー4の回動の抑制が解除される構造であればよい。また、上記の実施形態では、ストッパー4が固定部分13と離れることによって回動の抑制が解除されているが、ストッパー4が固定部分13と接した状態でストッパー4から固定部分13へ作用させる力が低減されることにより回動の抑制が解除されてもよい。また、上記の実施形態では、図3に示されるように筐体103の側方の一例として右部分を掴む図を示したが、掴む場所は、筐体103の上下、又は左など筐体103の側方であればどこでもよい。
【0044】
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。
【符号の説明】
【0045】
1、41: フロントプレート
2、22、42: 第一リンク
3,23、43: 第二リンク
4、24: ストッパー
5、25、: ヒンジ
6、26、46: コイルバネ
7、27、47: フロントカバー
8、28、48: リアカバー
9、29、49: 支点
10、30、50: 梃子
11、31、51: 力点
12、32、52: 作用点
13、33: 固定部分
21: リアプレート
44: ブレーキパッド
45: スイーベル機構
54: 第三リンク
55: 第四リンク
56:シリンダー
100、200、400、400A、500: 表示機器
101、201、401: タッチパネルディスプレイ
102、202、402: 支持台
103、203、403: 筐体
404: スイーベルプレート
405: プレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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図12
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図14