特開2021-156065(P2021-156065A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-156065(P2021-156065A)
(43)【公開日】2021年10月7日
(54)【発明の名称】継手部材
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/12 20060101AFI20210910BHJP
   E03C 1/288 20060101ALI20210910BHJP
   F16L 55/00 20060101ALI20210910BHJP
   F16K 15/14 20060101ALI20210910BHJP
【FI】
   E03C1/12 E
   E03C1/288
   E03C1/12 Z
   F16L55/00 N
   F16K15/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2020-58938(P2020-58938)
(22)【出願日】2020年3月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000157212
【氏名又は名称】丸一株式会社
(72)【発明者】
【氏名】藤田 源希
(72)【発明者】
【氏名】小林 温史
【テーマコード(参考)】
2D061
3H025
3H058
【Fターム(参考)】
2D061AA04
2D061AB04
2D061AD01
2D061DD09
2D061DD14
3H025BA22
3H058AA14
3H058BB37
3H058BB40
3H058CA23
3H058CB14
3H058CC11
3H058EE02
(57)【要約】
【課題】
常時閉塞している逆流防止弁を採用した継手部材を、横方向に配管した場合、逆流防止弁の上流側の横引き配管内に、逆流防止弁が開口する水位まで排水の溜まり水が発生する。
【解決手段】
前記継手本体10の上流側端部に設けた流入口12と、前記継手本体の下流側端部に設けた流出口13と、前記流路に設けた弾性を有する板状の止水部22と、前記止水部22が当接する弁座31と、前記止水部22と前記弁座31から構成され、前記流路に配置されて、止水部22が弁座31に当接することで流路を閉塞する逆流防止弁23と、を備えた継手部材1において、前記継手本体10の流入口12の下端よりも前記弁座31の下端が低い高さ位置となることを特徴とすることで、継手本体10内部に高低差を設けることができ、この高低差分、上流に生じる排水の溜まり水の水位を低くできる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に流路を有する継手本体と
前記継手本体の上流側端部に設けた流入口と
前記継手本体の下流側端部に設けた流出口と
前記流路に設けた弾性を有する板状の止水部と
前記止水部が当接する弁座と
前記止水部と前記弁座から構成され、前記流路に配置されて、止水部が弁座に当接することで流路を閉塞する逆流防止弁と
を備えた継手部材において
前記継手本体の流入口の下端よりも前記弁座の下端が低い高さ位置となることを特徴とする継手部材。
【請求項2】
前記逆流防止弁を配置した流路の少なくとも底面が上流から下流に向かって下向きに傾斜していることで流入口の下端よりも前記弁座の下端が低い高さ位置となることを特徴とする請求項1に記載の継手部材。
【請求項3】
前記逆流防止弁を配置した流路の少なくとも底面に段部を形成することで流入口の下端よりも前記弁座の下端が低い高さ位置となることを特徴とする請求項1に記載の継手部材
【請求項4】
前記弁座の、継手本体の底面側に溝を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の継手部材。
【請求項5】
前記逆流防止弁を流路に配置するためのアダプターを備え、
前記アダプターを流路から着脱するための点検口を継手本体の側面に備え、
前記点検口を閉塞するための蓋部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の継手部材。
【請求項6】
前記継手本体を、流入口の下端よりも前記弁座の下端が低い高さ位置となるように固定するための固定部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の継手部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水管に取り付けられて、下流側からの流体の逆流を防止する逆流防止弁を備えた継手部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
排水管に接続される継手部材として特許文献1(図4)のように略水平方向に配置した継手部材が知られている。
この継手部材では、排水継手の内部に常時流路を閉塞し、上流から水圧が作用した場合に弾性変形して開口する逆流防止弁を配置することで、上流側の排水が通過時には逆流防止弁が開口し、下流から流体の逆流時には、逆流防止弁が流路を閉塞し、逆流を防止する構造となっている。
【0003】
【特許文献1】特開2019−152062号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の逆流防止弁は、常時閉塞し、逆流防止弁の上流に排水が溜まって水圧が作用した場合に、止水部が弾性変形して開口する構造である。
例えば、上流に5cm排水が溜まったとき、止水部が弾性変形して開口する逆流防止弁を考える。
縦引き配管に使用する場合には、単純に逆流防止弁の上流側に5cm排水が溜まるだけであるが、横引き配管に使用する場合には、上流側の配管の横方向の長さが1mであれば1m全体に、横方向の長さが10mあれば10m全体に、水深5cmまで排水が溜まらなければ、逆流防止弁は開口しない。実際には、横引き配管には排水のための若干の下り勾配があるため、必ずしも上流側の配管全体にまで排水が溜まるとは限らないが、例え全体では無いにしても、上流側の横配管に溜水が発生するため、縦配管に比べて横配管の場合、逆流防止弁の上流側に大量の水溜まりが発生するという問題があった。
そこで、本発明は、水溜まりの量を減少させる継手部材を提供する。
【0005】
上記課題を解決する為の請求項1に記載の本発明は、
内部に流路を有する継手本体と、
前記継手本体の上流側端部に設けた流入口と、
前記継手本体の下流側端部に設けた流出口と、
前記流路に設けた弾性を有する板状の止水部と、
前記止水部が当接する弁座と、
前記止水部と前記弁座から構成され、前記流路に配置されて、止水部が弁座に当接することで流路を閉塞する逆流防止弁と、
を備えた継手部材において、
前記継手本体の流入口の下端よりも前記弁座の下端が低い高さ位置となることを特徴とする継手部材である。
【0006】
上記課題を解決する為の請求項2に記載の本発明は、
前記逆流防止弁を配置した流路の少なくとも底面が上流から下流に向かって下向きに傾斜していることで流入口の下端よりも前記弁座の下端が低い高さ位置となることを特徴とする請求項1に記載の継手部材である。
【0007】
上記課題を解決する為の請求項3に記載の本発明は、
前記逆流防止弁を配置した流路の少なくとも底面に段部を形成することで流入口の下端よりも前記弁座の下端が低い高さ位置となることを特徴とする請求項1に記載の継手部材である。
【0008】
上記課題を解決する為の請求項4に記載の本発明は、
前記弁座の、継手本体の底面側に溝を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の継手部材である。
【0009】
上記課題を解決する為の請求項5に記載の本発明は、
前記逆流防止弁を流路に配置するためのアダプターを備え、
前記アダプターを流路から着脱するための点検口を継手本体の側面に備え、
前記点検口を閉塞するための蓋部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の継手部材である。
【0010】
上記課題を解決する為の請求項6に記載の本発明は、
前記継手本体を、流入口の下端よりも前記弁座の下端が低い高さ位置となるように固定するための固定部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の継手部材である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の継手部材においては、継手本体内の、流入口の下端から弁座の下端までの高さ部分に、排水が溜まる高低差が生じ、この高低差の分、上流側の配管に溜まる逆流防止弁本体部の開口に必要な排水の水位を低くできるため、上流側の横引き配管に溜まる排水の溜水の量を減少することができる。
また、請求項2、請求項3に記載の発明においては、流入口の下端から弁座の下端までの高低差が生じる構造を明確化できる。
また、請求項4に記載の発明のように、弁座の下端部分に溝を設けると、溝の深さ分、溝を設けた部分の水圧が高くなり、溜水の水面の高さがより一層低い位置で逆流防止弁本体部が開弁することができるようになる。
また、請求項5に記載の発明のように、アダプターを点検口から着脱する構造とすることで、逆流防止弁のメンテナンスを容易にできる。
また、請求項6に記載の発明のように、継手部材に床面に対して位置や角度を固定する固定部を設けることで、施工時に確実に流入口の下端から弁座の下端までの高さ部分に高低差が生じる配管を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第一実施例の断面図である。
図2】第一実施例の部材構成を示す参考図である。
図3】段部によって高低差を生じる継手部材の実施例の断面図である。
図4】溝を備えた継手部材の実施例の断面図である。
【実施例】
【0013】
以下に、第一実施形態の本発明の継手部材1を、図面を参照しつつ説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするものであって、これによって本発明が制限して理解されるものではない。
【0014】
本発明における継手部材1は、継手本体10と、逆流防止弁本体部20を備えたアダプター30とアダプター30に取り付けられる蓋部40から構成される。
継手本体10は、図1及び図2に示すように、硬質樹脂から成る筒状のケーシングであって、内部に流路を有し、継手本体の流路の底面11が上流から下流に向けて傾斜しており、上流側端部に設けられた流入口12と下流側端部に設けられた流出口13と点検口14と収納部15と固定部16を備えている。
流入口12と流出口13は、中心軸Cが床面と略平行に配置されている円筒状の部分であって、流入口12は継手本体10の上流側端部に、流出口13は継手本体10の下流側端部に、形成されている。また、流入口12は上流側の横引き管に、流出口13は下流側の横引き管に、それぞれ接続される。
収納部15は、アダプター30を収納する部材であって、流入口12と流出口13の間に形成されている。収納部15にはガイド部151を備え、このガイド部151によって、アダプター30を収納部15に収納する際に、角度などが狂うことなく収納を行うことができる。
点検口14は、継手本体10の、収納部15の側面の壁面に形成された円形の開口部であって、点検口14を内蓋部33で閉塞した上で、蓋部40を取り付けることで、水密に閉塞することができる。
また、蓋部40を点検口14から取り外すことで、点検口14から後述するアダプター30を着脱することができ、アダプター30に取り付けられた逆流防止弁本体部20のメンテナンスを行うことができる。
固定部16は、継手本体10を、流入口12の下端よりも前記弁座31の下端が低い高さ位置となるように傾斜した状態に固定するための部材であり、床面に設置される。
図示においては省略しているが、固定部16の一部は継手本体10の下方に、継手本体10と一体に形成されると共に、一部は継手本体10とは別の部材として構成されており、ネジ等を利用して、継手本体10の角度を変更することなく、その高さを適宜調整することができる。
【0015】
逆流防止弁本体部20は、ゴムやシリコンなどの弾性素材から構成された部材であって、棒状の被取り付け部21と被取り付け部21の端部から周方向外側に向けて設けられた円環状の止水部22が形成されている。
尚、被取り付け部21を後述する取り付け部32に挿通し、固定することで、止水部22が弁座31に当接し、逆流防止弁23となる。
逆流防止弁本体部20が取り付け部32に取りつけられている状態において、逆流防止弁本体部20に対して上流側から応力が加わった際には、 止水部22が下流側に向けて弾性変形することによって流路を開放する。一方、逆流が生じた際には、止水部22には弁座31へ向けて押し付けられる方向に応力が加わり、流路の閉口を維持する。
【0016】
アダプター30は、逆流防止弁本体部20が取り付けられた状態で、継手本体10内に配置される部材であって、排水が通過する流路として円筒状の開口を設けると共に、この開口の流路上に弁座31と、逆流防止弁本体部20が取り付けられる取り付け部32とを備え、またこの流路に対して側面方向に点検口14を閉塞する内蓋部33を有している。また、前記弁座31の下端は、施工完了時、固定部16を介して継手部材1を床面に設置したとき、継手本体10の流入口12の下端よりも低い高さ位置になっている。
【0017】
蓋部40は、外側に把持部41が露出し、アダプター30と回動可能に連結されている部材である。使用者は当該把持部41によって手動で蓋部40を回動させることで、蓋部40を点検口14に取り付けることが可能である。
【0018】
本実施例において、逆流防止弁本体部20の止水部22と弁座31との当接は、従来例と同様に、5cm分の水圧が作用すると、水圧の作用により止水部が弾性変形して弁座31から離間し、排水の流路を開放するように構成されている。
【0019】
本実施例の継手部材1は、水平な床面に固定部16によって設置されたとき、次のような状態にて設置固定される。
1.点検口14が上方を、固定部16が下方を、それぞれ向いた位置に配置される。
2.円筒形状を成す流入口12及び流出口13の中心軸が、水平な床面に対して略平行に配置される。尚、排水のための若干の傾斜勾配は、この略水平に含まれるものとする。また、上記のような角度にて接続可能となるように、固定部16はネジ等を利用して、継手本体10の筒状部分の高さを適宜調整することができる。
3.継手本体10において、流入口12の下端部分から、弁座31の下端部分までの高低差が約7cm程度の高低差になるように、継手部材1の筒状部分が必要な傾斜角度を備えて配置される。
以下、上記のような条件を満たして施工した状態を、「継手部材1を適正に配置した」又は「継手部材1を適正に施工した」と記載する。
【0020】
本実施形態における継手部材1の施工手順について説明する。
尚、以下の施工手順において、特に記載しない場合でも、必要に応じて部材の接続箇所は接着や記載しないパッキングなどにより水密的に接続される。
まず、工場などで、逆流防止弁本体部20の被取り付け部21をアダプター30の取り付け部32に下流側から挿通して接続固定する。これによって、逆流防止弁本体部20の止水部22が、アダプター30の弁座31に当接して流路を閉塞した状態となる。
次に、アダプター30の内蓋部33に蓋部40を回動自在に接続する。
次に、アダプター30を点検口14から挿入する。この時、ガイド17に沿ってアダプター30を挿入することで、アダプター30を、継手本体10内部に確実に適正な角度にて配置することができる。
アダプター30を継手本体10内に配置し、点検口14が内蓋部33にて閉塞された状態で、蓋部40を回転させることで、蓋部40が点検口14に回転ロックされ、点検口14が内蓋部33にて閉塞した状態を維持固定できる。
【0021】
上記のようにして構成した継手部材1を施工現場に搬入し、以下のようにして施工する。
まず継手本体10の流入口12を上流側の横引き配管に、流出口13を下流側の横引き管に、それぞれ接続する。
次に、継手本体10の固定部16を床面上に設置して、本第一実施形態の継手部材1の施工が完了する。
この時、上流側及び下流側の横引き配管は略水平であり、継手部材1は継手部材1によって内部に必要な高低差を備えて床面上に配置されている。即ち、継手部材1は、適正に施工された状態である。
【0022】
以下に本実施形態における継手部材の動作について説明する。
継手部材1に対して上流側からの排水がなく、下流側からも排水の逆流が場合において、逆流防止弁本体部20は自身の弾性により止水部22が弁座31に当接している。これにより、継手部材1の内部の流路は止水部22によって閉塞され、下流側から臭気を含む気体や害虫等の逆流を防止している。
また、排水が下流側から逆流した場合においては、止水部22が逆流する排水の圧力によってより強く弁座31に当接するため、確実に流路を閉塞し、逆流防止弁23の上流側への排水の逆流を防止する。
【0023】
設備機器等の使用により上流側から継手部材1に対して排水が流入すると、排水が流入口12から継手本体10内部であって、止水部22により閉塞されている弁座31よりも上流側に溜まってゆく。
排水が大量にあった場合は、上流側の横引き管内の水面から弁座31の上端までの高低差が5cm以上に達し、止水部22の全体が弁座31から離間して排水を通過させ、流出口13から下流側の配管に排水を排出させる。
排水が少量の場合、又は排水が大量に排出された後の終了段階においては、排水は以下のようにして排出される。
前述の通り、本実施例では、流入口12の下端部分から、弁座31の下端部分までの高低差が約7cm程度の高低差になるように構成されている。
このため、流入口12より上流側の配管には排水が存在しない場合においても、継手本体10内部のみにおいて、弁座31の下端よりも5cm高い位置まで排水は溜まることができる。そして、排水の水面が弁座31の下端よりも5cm高い位置まで達すると、排水の水圧によって、弁座31の下端位置と当接している逆流防止弁本体部20の止水部22が弾性変形を生じ、弁座31から離間して流路を開放し、又は溜まった排水を下流側に排出する。
このように、排水が流入口12よりも上流側の配管上には存在しない状態であっても、継手部材1内部に溜まった排水の水圧のみで逆流防止弁本体部20が開弁し、排水を下流側に排出することができる。
固定部16よって設定される、継手本体10の筒状部分の傾斜角度によって逆流防止弁23の上流側に溜まる排水の水量は変化するものの、従来例のように、筒状部分を単純に水平方向に設置した場合に比べて、逆流防止弁23の上流側に溜まる排水の水量を明確に少量とすることができる。
【0024】
逆流防止弁本体部20に塵芥等が付着して正常に機能しなくなった場合や、大きな塵芥を流して管詰まり等を生じた場合、点検口14と蓋部40の回転ロックを解除し、アダプター30を点検口14から取り出して、逆流防止弁本体部20を清掃したり、点検口14より洗浄器具などを通し、塵芥を取り除くことで、逆流防止弁23の機能を回復し、または管詰まりを解消することができる。これらメンテナンス作業を行った後は、再びアダプター30を点検口14からガイド部151に沿って挿入し、点検口14を内蓋部33により閉塞した後、蓋部40を回転ロックにて点検口14に接続することで、排水配管を元通りに利用することができる。
【0025】
本発明の実施例は以上であるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の主旨を変更しない範囲で、構成を変更することができる。
例えば、図3に示した実施例では、第一実施例の継手本体10の筒状部分の傾斜に代えて、図示のように、継手本体10に段部17を設け、この段部17によって、継手本体10において、流入口12の下端部分から、弁座31の下端部分までの高低差を構成している。
このようにしても、流入口12の下端部分から弁座31の下端部分までの高低差を構成したことで、その分上流側の水位を低くすることができ、その分排水溜りの水量を減らすことができる。
【0026】
また、図4に示した実施例では、弁座31に溝311を構成している。他の構成は第一実施例と同じである。
図4(a)は継手部材1の断面図であり、図4(b)は図4(a)のA−A位置における継手本体10の筒状部分の断面の概略図である。
逆流防止弁23が開口するのに必要な水面からの高低差を図中にLで示すと、溝311が無い場合の逆流防止弁23の開口が生じる水面の位置W1より、溝311がある場合の逆流防止弁23の開口が生じる水面の位置W2の方が、溝311の高さ分低い位置とでき、その分逆流防止弁23の上流に溜まる排水の水量を減らすことができる。
【0027】
1 継手部材
10 継手本体
11 継手本体の流路の底面
12 流入口
13 流出口
14 点検口
15 収納部
151 ガイド部
16 固定部
17 段部
20 逆流防止弁本体部
21 被取り付け部
22 止水部
23 逆流防止弁
30 アダプター
31 弁座
311 溝
32 取り付け部
33 内蓋部
40 蓋部
41 把持部
図1
図2
図3
図4