【解決手段】コンピュータは、ユーザによって指定されたカスタマイズ情報を記憶部に記憶する。コンピュータは、複数の検索用のキーワードから1つのキーワードの選択を受け付ける。そして、コンピュータは、選択された検索用のキーワードと、この検索用キーワードに対応するカスタマイズ情報とに基づく検索処理の結果を出力する。
前記検索用のキーワード及び前記カスタマイズ情報に基づく検索処理の実行回数に応じて、前記検索用のキーワードに対応する検索対象のカテゴリーに対する優先順位を変更する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1から9までのいずれかひとつに記載のプログラム。
前記検索用のキーワード及び前記カスタマイズ情報に基づく検索処理の実行回数と、前記検索処理の結果に対する前記ユーザの閲覧履歴に基づいて、前記ユーザの検索処理の特徴を抽出し、
抽出した前記検索処理の特徴に応じたコンテンツを出力する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1から10までのいずれかひとつに記載のプログラム。
前記検索用のキーワードに対応するカテゴリー毎の検索回数と、情報の内容を分類した分類毎の閲覧回数とが入力された場合に、検索処理の特徴を分類した特徴分類を示す情報を出力するように学習した学習モデルを用いて、
前記ユーザによる前記カテゴリー毎の検索回数と、前記検索処理の結果に対して前記ユーザが閲覧した閲覧情報の前記分類毎の閲覧回数とに対応する、前記ユーザの検索処理の特徴を示す特徴分類を特定する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項11に記載のプログラム。
前記検索用のキーワード及びウェブサイトに対する前記ユーザの閲覧履歴が入力された場合に、検索結果を絞り込むための絞り込みキーワードを出力するように学習した学習モデルを用いて、前記検索用のキーワード及び前記ユーザの閲覧履歴に対応する絞り込みキーワードを特定し、
前記検索用のキーワード、前記カスタマイズ情報及び特定した絞り込みキーワードに基づく検索処理の結果を出力する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1から13までのいずれかひとつに記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示のプログラム、情報処理方法及び情報処理システムについて、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0010】
(実施形態1)
ネットワークに設けられた検索サイトを利用して検索処理を行う検索システムについて説明する。
図1は検索システムの構成例を示すブロック図である。本実施形態の検索システムは、検索サーバ10(第2情報処理装置)及びユーザ端末20(第1情報処理装置)を含み、検索サーバ10及びユーザ端末20は、インターネット等のネットワークNに接続可能に構成されている。
図1では、検索サーバ10は有線接続によってネットワークNに接続してあるが、無線接続によって接続されてもよい。また、ユーザ端末20は無線通信によってネットワークNに接続してあるが、有線接続によって接続されてもよい。検索サーバ10は、サーバコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、複数台設けられてもよいし、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されてもよいし、クラウドサーバを用いて実現されてもよい。ユーザ端末20はスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、複数台設けられている。
【0011】
本実施形態の検索システムでは、ユーザ端末20は、ユーザの個人情報及び嗜好に関する情報等を予め取得して登録しておき、登録した情報を用いた検索処理を検索サーバ10に要求する。検索サーバ10は、受信した情報に基づいて検索処理を行い、検索結果をユーザ端末20へ提供する。
【0012】
検索サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、表示部14、入力部15、読み取り部16等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶してある制御プログラム12Pを適宜実行することにより、検索サーバ10が行うべき種々の情報処理及び制御処理を行う。
【0013】
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等を含む。記憶部12は、制御部11が実行する制御プログラム12P及び制御プログラム12Pの実行に必要な各種のデータ等を予め記憶している。また記憶部12は、制御部11が制御プログラム12Pを実行する際に発生するデータ等を一時的に記憶する。検索サーバ10はウェブサーバとしての機能も有しており、記憶部12は、検索処理に用いるキーワード(検索用のキーワード)の入力を受け付けるためのウェブページ、検索結果を提供するためのウェブページ等を含む検索サイト12Sを記憶する。更に記憶部12は、ネットワークNを介して公開されている情報から検索キーワードに適した情報を検索する検索エンジン12aを記憶する。検索エンジン12aは、例えばGoogle(登録商標)、Yahoo!(登録商標)及びBing(登録商標)等の検索エンジンを用いてもよい。従って、検索サーバ10は、Google、Yahoo!及びBing等の検索エンジン及び検索サイトを提供する検索サーバを用いてもよい。なお、これら以外の検索エンジンを用いてもよい。
【0014】
通信部13は、有線通信又は無線通信によってネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。表示部14は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部11からの指示に従って各種の情報を表示する。入力部15は、マウス及びキーボード等を含み、ユーザによる操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部11へ送出する。なお、表示部14及び入力部15は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。
【0015】
読み取り部16は、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード等を含む可搬型記憶媒体1aに記憶された情報を読み取る。記憶部12に記憶される制御プログラム及びデータは、制御部11が読み取り部16を介して可搬型記憶媒体1aから読み取って記憶部12に記憶してもよい。また、記憶部12に記憶される制御プログラム及びデータは、制御部11が通信部13を介してネットワークN経由で外部装置からダウンロードして記憶部12に記憶してもよい。
【0016】
ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、入力部25等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部21は、CPU、MPU又はGPU等の1又は複数のプロセッサを含む。制御部21は、記憶部22に記憶してある制御プログラム22Pを適宜実行することにより、ユーザ端末20が行うべき種々の情報処理及び制御処理を行う。
【0017】
記憶部22は、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD等を含む。記憶部22は、制御部21が実行する制御プログラム22P及び制御プログラム22Pの実行に必要な各種のデータ等を予め記憶している。また記憶部22は、制御部21が制御プログラム22Pを実行する際に発生するデータ等を一時的に記憶する。また記憶部22は、ウェブサイトを閲覧するためのウェブブラウザ22B、ネットワークNを介して検索サーバ10の検索エンジン12aを利用して検索処理を行うための検索アプリケーションプログラム22AP(以下では検索アプリ22APという)を記憶する。更に記憶部22は、後述するカスタマイズ情報DB(データベース)22a〜22eを記憶する。なお、カスタマイズ情報DB22a〜22eは、ユーザ端末20に接続された外部の記憶装置に記憶されてもよく、ネットワークNを介してユーザ端末20と通信可能な記憶装置に記憶されてもよい。記憶部22に記憶される制御プログラム及びデータは、例えば通信部23を介して外部装置から取得されて記憶部22に記憶される。ユーザ端末20が可搬型記憶媒体に記憶された情報を読み取る読取部等を備える場合、記憶部22に記憶される制御プログラム及びデータは、可搬型記憶媒体から読み出されて記憶部22に記憶されてもよい。
【0018】
通信部23は、有線通信又は無線通信によってネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。表示部24は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21からの指示に従って各種の情報を表示する。入力部25は、ユーザによる操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部21へ送出する。表示部24及び入力部25は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。
【0019】
図2及び
図3は、カスタマイズ情報DB22a〜22eの構成例を示す模式図である。カスタマイズ情報DB22a〜22eは検索対象のカテゴリー毎に設けられ、各カテゴリーに対応して予め登録された情報を記憶する。本実施形態では、不動産、年金、介護施設、飲食店、音楽をカテゴリーの例として説明する。
図2Aは不動産に関するカスタマイズ情報DB22aを、
図2Bは年金に関するカスタマイズ情報DB22bを、
図2Cは介護施設に関するカスタマイズ情報DB22cを、
図3Aは飲食店に関するカスタマイズ情報DB22dを、
図3Bは音楽に関するカスタマイズ情報DB22eをそれぞれ示す。なお、これら以外の項目をカテゴリーとしてもよい。
【0020】
不動産に関するカスタマイズ情報DB22aは、不動産に関してユーザの購買希望条件等の情報を記憶する。カスタマイズ情報DB22aは、
図2Aに示すように情報ID列、情報内容列、登録内容列等を含み、情報ID及び情報内容に対応付けて登録内容を記憶する。情報ID列は、カスタマイズ情報DB22aに記憶される不動産に関する各情報に割り当てられた識別情報を記憶し、情報内容列は各情報の内容、種別を記憶する。登録内容列は各情報についてユーザによって登録された内容を記憶する。カスタマイズ情報DB22aに記憶される情報ID及び情報内容は予め記憶されており、登録内容は、制御部21が各情報について登録すべき内容を入力部25を介して取得した場合に、制御部21によって記憶又は更新される。カスタマイズ情報DB22aの記憶内容は
図2Aに示す例に限定されない。なお、カスタマイズ情報DB22aにおいて、各情報の情報IDに対応する情報内容が明らかであれば、カスタマイズ情報DB22aに情報内容列を設けなくてもよい。
【0021】
図2Aに示すカスタマイズ情報DB22aでは、不動産に関する情報として、不動産の種別、間取り、各部屋の大きさ、玄関及び窓の方角、角部屋又は中部屋の指定、階数、眺望、築年数、修繕状況、価格、管理費、修繕積立金、駐車場の有無及び利用料、建築業者、販売業者、立地環境(最寄り駅からの距離)、最寄り駅の沿線等が登録される。また、不動産に関するカスタマイズ情報DB22aには、最寄りの店舗、病院、公園、銀行、郵便局、保育園、幼稚園、小学校、中学校までの各距離、販売の仲介業者、リフォーム状況、閲覧可能な写真の数等が登録されていてもよい。不動産に関するカスタマイズ情報DB22aの登録内容はこれらに限定されず、不動産を購買する際に検討する条件に関する種々の情報を登録できるように構成されている。例えば、ローン審査、ローン条件、取り扱い銀行名等が登録されていてもよい。
【0022】
年金に関するカスタマイズ情報DB22bは、年金にかかわるユーザの個人情報等を記憶する。年金に関するカスタマイズ情報DB22bは、不動産に関するカスタマイズ情報DB22aと同様の構成を有しており、年金にかかわる各情報に割り当てられた識別情報(情報ID)及び各情報の内容に対応付けて、各情報についてユーザによって登録された内容を記憶する。
図2Bに示すカスタマイズ情報DB22bでは、年金に関する情報として、ユーザの生年月日、性別、職業、退職年齢又は退職予定年齢、退職後の予想月収、国民年金加入年数、厚生年金加入年数等のユーザに関する情報と、配偶者の有無を示す情報と、配偶者の生年月日、職業、退職年齢又は退職予定年齢、退職後の予想月収、国民年金加入年数、厚生年金加入年数等の配偶者に関する情報とが登録される。年金に関するカスタマイズ情報DB22bの登録内容はこれらに限定されず、年金の支払保険料及び支払期間、受給金額及び受給期間、各種手続等にかかわる年金に関する種々の情報を登録できるように構成されている。
【0023】
介護施設に関するカスタマイズ情報DB22cは、介護施設に関してユーザの入居希望条件等の情報を記憶する。介護施設に関するカスタマイズ情報DB22cは、不動産に関するカスタマイズ情報DB22aと同様の構成を有しており、介護施設に関する各情報に割り当てられた識別情報(情報ID)及び各情報の内容に対応付けて、各情報についてユーザによって登録された内容を記憶する。
図2Cに示すカスタマイズ情報DB22cでは、介護施設に関する情報として、ユーザの生年月日、介護度(要介護状態等区分)、施設のタイプ、入居までの待ち期間、入居時に支払う一時金、月額の利用料金等が登録される。また、介護施設に関するカスタマイズ情報DB22cには、部屋の大きさ、施設の規模、常駐する医師又は看護師の有無、立地環境(最寄り駅からの経路)、最寄り駅の沿線、最寄りの店舗及び病院までの距離等が登録されていてもよい。介護施設に関するカスタマイズ情報DB22cの登録内容はこれらに限定されず、介護施設の入居を検討する条件に関する種々の情報を登録できるように構成されている。
【0024】
飲食店に関するカスタマイズ情報DB22dは、飲食店に関してユーザの希望条件等の情報を記憶する。飲食店に関するカスタマイズ情報DB22dは、不動産に関するカスタマイズ情報DB22aと同様の構成を有しており、飲食店に関する各情報に割り当てられた識別情報(情報ID)及び各情報の内容に対応付けて、各情報についてユーザによって登録された内容を記憶する。
図3Aに示すカスタマイズ情報DB22dでは、飲食店に関する情報として、場所の情報、料理のジャンル及び価格の上限等が登録される。
図3Aに示す例では、2種類のジャンルのそれぞれに対して価格の上限が登録されている。なお、カスタマイズ情報DB22dに記憶される場所の情報は、例えばユーザ(ユーザ端末20)の現在地からの距離によって指定されてもよく、地名又は住所等によって指定されてもよい。また、ジャンルは、店舗の形態又は種別、メニュー等を含んでもよい。飲食店に関するカスタマイズ情報DB22dの登録内容はこれらに限定されず、飲食店への入店を検討する条件に関する種々の情報を登録できるように構成されている。
【0025】
音楽に関するカスタマイズ情報DB22eは、音楽に関してユーザの好みを示す情報を記憶する。音楽に関するカスタマイズ情報DB22eは、不動産に関するカスタマイズ情報DB22aと同様の構成を有しており、音楽に関する各情報に割り当てられた識別情報(情報ID)及び各情報の内容に対応付けて、各情報についてユーザによって登録された内容を記憶する。
図3Bに示すカスタマイズ情報DB22eでは、音楽に関する情報として、ユーザが好きなアーティストと、アーティストに関して検索対象としたい項目とが対応付けて登録される。
図3Bに示す例では、3人のアーティストのそれぞれに対して検索対象とすべき項目が登録されている。なお、カスタマイズ情報DB22eに記憶されるアーティストは、歌手、グループ、アイドル、劇団、役者、俳優、女優、芸人等を含み、検索対象は、楽曲等のリリース情報、コンサート、ミュージカル及び演劇等の公演情報及びチケットの販売情報等を含む。音楽に関するカスタマイズ情報DB22eの登録内容はこれらに限定されず、タレント、芸人、作家、写真家、映画監督等の活動に関する種々の情報を登録できるように構成されている。
【0026】
本実施形態において、上述した構成のカスタマイズ情報DB22a〜22eを1つのDBにまとめてカスタマイズ情報DBとして記憶部22に記憶してもよい。この場合、カスタマイズ情報DBにカテゴリー欄を設け、それぞれのカテゴリーに対応付けて、各カテゴリーに関するカスタマイズ情報を記憶すればよい。本実施形態では、それぞれのカテゴリーについて、検索サーバ10の検索エンジン12aを利用して検索処理を行う際に、各カテゴリーのカスタマイズ情報DB22a〜22eに記憶された各情報を検索キーワードとして用いる。なお、ユーザ端末20は、各カテゴリーに関するカスタマイズ情報を、所定のタイミングで入力部25を介したユーザからの入力によって受け付け、受け付けた各情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録しておく。本実施形態では、不動産、年金、介護施設、飲食店、音楽の5つのカテゴリーのカスタマイズ情報DB22a〜22eが記憶部22に記憶されている構成について説明する。しかし、これら以外のカテゴリーについても同様の構成のカスタマイズ情報DBが記憶部22に記憶されている。例えば、生命保険及び自動車保険等の各種保険のカテゴリーについてのカスタマイズ情報DBが記憶されていてもよい。なお、図示は省略するが、生命保険に関するカスタマイズ情報DBには、上述したカスタマイズ情報DB22a〜22eと同様に、生命保険に関する各情報に割り当てられた識別情報(情報ID)及び各情報の内容に対応付けて、各情報についてユーザによって登録された内容が記憶される。生命保険に関する情報としては、ユーザの生年月日、年齢、性別、病歴、通院歴、現在の健康状態等、生命保険の加入時に必要となるユーザの個人情報、加入中の生命保険の契約内容、加入を検討している生命保険の契約内容等の情報を用いることができる。また、上述した各カスタマイズ情報DB22a〜22eには、各カテゴリーに対するユーザのニーズに関する情報が記憶されていてもよい。例えば不動産のカテゴリーのカスタマイズ情報DB22aに、「購入したい」、「売却したい」、「借りたい」等の情報が登録されていてもよく、年金のカテゴリーのカスタマイズ情報DB22bに「知りたい」、「教えて欲しい」、「問合せしたい」等の情報が登録されていてもよい。このように、各カテゴリーに応じたユーザのニーズに関する情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録しておくことにより、カスタマイズ情報に基づく検索処理を行った場合に、ユーザのニーズに沿った内容の検索結果を得ることが可能となる。
【0027】
以下に、本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20におけるカスタマイズ情報の登録処理について説明する。
図4はカスタマイズ情報の登録処理手順の一例を示すフローチャート、
図5及び
図6はユーザ端末20における画面例を示す模式図である。以下の処理は、ユーザ端末20の記憶部22に記憶してある制御プログラム22P及び検索アプリ22APに従って制御部21によって実行される。以下の処理の一部を専用のハードウェア回路で実現してもよい。
【0028】
本実施形態のユーザ端末20において、検索アプリ22APは、検索サーバ10の検索エンジン12aを利用した検索処理を実行する機能、検索処理の際に検索キーワードとして用いるカスタマイズ情報を登録する機能等を実現する。ユーザ端末20の制御部21は、検索アプリ22APを起動した場合、検索処理の実行又はカスタマイズ情報の登録処理の実行の要求(指示)を受け付けるための初期画面(図示せず)を表示する。よって、ユーザは、検索アプリ22APをユーザ端末20に起動させた場合、表示部24に表示される初期画面を介して、検索処理の実行又はカスタマイズ情報の登録処理の実行を要求(指示)する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部25を介したユーザからの指示に従って、検索処理の実行要求又はカスタマイズ情報の登録処理の実行要求を受け付ける。
【0029】
ユーザ端末20の制御部21は、初期画面を介してカスタマイズ情報の登録処理の実行要求を受け付けたか否かを判断しており(S11)、受け付けていないと判断した場合(S11:NO)、他の処理を行いつつ待機する。カスタマイズ情報の登録処理の実行要求を受け付けたと判断した場合(S11:YES)、制御部21は、カスタマイズ情報を登録するカテゴリーを選択するための選択画面を表示部24に表示する(S12)。
【0030】
図5Aはカテゴリーの選択画面例を示す。
図5Aに示すカテゴリー選択画面には、不動産、年金、介護施設、飲食店、音楽等の複数のカテゴリーから1つを選択するためのラジオボタンと、ラジオボタンによって選択されたカテゴリーに決定するためのOKボタンと、処理の終了を指示するためのキャンセルボタンとが設けられている。ユーザは、カテゴリー選択画面において、カスタマイズ情報を登録したいカテゴリーをラジオボタンで選択し、OKボタンを操作することにより、カテゴリーの選択を決定する。制御部21は、入力部25を介したユーザの操作に応じて、カテゴリーの選択を受け付けたか否かを判断しており(S13)、カテゴリーの選択を受け付けていないと判断した場合(S13:NO)、例えばカテゴリー選択画面においてキャンセルボタンが操作された場合、処理を終了する。
【0031】
制御部21は、カテゴリーの選択を受け付けたと判断した場合(S13:YES)、選択されたカテゴリーについてカスタマイズ情報を受け付けて登録するための登録画面を表示部24に表示する(S14)。
図5Bは不動産に関するカスタマイズ情報の登録画面例を示す。
図5Bに示す登録画面は、カスタマイズ情報DB22aに登録すべき各情報の内容を選択又は入力するための入力欄を有する。例えば、不動産の種別、間取り、階数、築年数、価格、立地環境、希望沿線等を入力するための入力欄が設けられている。不動産の種別の入力欄には、マンション/アパート、戸建て、土地、オフィス等の複数の種別から1つを選択するためのラジオボタンが設けられている。なお、2つ以上の種別を選択できるように構成されたチェックボックスが設けられていてもよい。また間取りの入力欄には、予め用意された複数種類の間取りから1つを選択するためのプルダウンメニューが設けられている。なお、2つ以上の種類の間取りを選択できるように構成されたチェックボックスが設けられていてもよい。階数の入力欄は、建物の階数を入力するための入力欄と、希望する部屋の階数を入力するための入力欄とを有し、それぞれの入力欄には階数を選択するためのプルダウンメニューが設けられていてもよい。築年数の入力欄には、予め用意された複数の年数から1つを選択するためのプルダウンメニューが設けられており、価格の入力欄には、予め用意された複数の価格帯から1つを選択するためのプルダウンメニューが設けられている。希望沿線の入力欄には、予め用意された複数の沿線から1つを選択するためのプルダウンメニューが設けられている。なお、登録画面中の各入力欄は、プルダウンメニューを用いて選択された内容だけでなく、ユーザが入力部25を介して入力した内容を受け付けるように構成してもよい。また登録画面は、各入力欄に入力された情報をカスタマイズ情報DB22aに登録する指示を行うための登録ボタンと、処理の終了を指示するためのキャンセルボタンとを有する。このような登録画面において、それぞれの入力欄は、カスタマイズ情報DB22aの情報IDに対応付けられており、それぞれの入力欄を介して入力された各情報は、それぞれの情報IDに対応する登録内容としてカスタマイズ情報DB22aに記憶される。
【0032】
なお、
図6Aは年金に関するカスタマイズ情報の登録画面例を示しており、
図6Aに示す登録画面は、年金に関するカスタマイズ情報DB22bに登録すべき各情報の内容を選択又は入力するための入力欄を有する。例えば、ユーザの生年月日、性別、加入している年金の種別、年金の加入期間の年数等のユーザに関する情報を入力するための入力欄と、配偶者の有無の入力欄と、配偶者の生年月日、加入している年金の種別等の配偶者に関する情報を入力するための入力欄とが設けられている。生年月日及び年金の加入期間年数の入力欄には、それぞれ数値を選択するためのプルダウンメニューが設けられている。性別の入力欄には、男又は女のいずれかを選択するためのラジオボタンが設けられており、年金の種別の入力欄には、国民年金、厚生年金、共済年金等の複数の種別から1つを選択するためのラジオボタンが設けられている。配偶者の有無の入力欄には、有又は無のいずれかを選択するためのラジオボタンが設けられている。なお、
図6Aに示す登録画面においても、各入力欄は、プルダウンメニューを用いて選択された内容だけでなく、ユーザが入力部25を介して入力した内容を受け付けるように構成してもよい。
図6Aに示す登録画面は、ユーザの情報及び配偶者の情報のほかに、扶養家族に関する各種の情報を入力できるように構成されていてもよい。
図6Aに示す登録画面において、それぞれの入力欄は、カスタマイズ情報DB22bの情報IDに対応付けられており、それぞれの入力欄を介して入力された各情報は、それぞれの情報IDに対応する登録内容としてカスタマイズ情報DB22bに記憶される。
【0033】
図6Bは介護施設に関するカスタマイズ情報の登録画面例を示す。
図6Bに示す登録画面は、介護施設に関するカスタマイズ情報DB22cに登録すべき各情報の内容を選択又は入力するための入力欄を有する。例えば、ユーザの生年月日、介護度、施設のタイプ、入居までの待ち期間、入居時に支払う一時金、月額の利用料金等を入力するための入力欄が設けられている。ユーザの生年月日及び入居までの待ち期間の入力欄には、それぞれ数値を選択するためのプルダウンメニューが設けられている。介護度の入力欄には、例えば要支援1〜2及び要介護1〜5等の複数の介護度から1つを選択するためのプルダウンメニューが設けられている。施設のタイプの入力欄には、公共型の施設又は民間型の施設のいずれかを選択するためのラジオボタンが設けられている。入居時に支払う一時金及び月額の利用料金の入力欄には、予め用意された複数の価格帯から1つを選択するためのプルダウンメニューが設けられている。なお、
図6Bに示す登録画面においても、各入力欄は、プルダウンメニューを用いて選択された内容だけでなく、ユーザが入力部25を介して入力した内容を受け付けるように構成してもよい。
図6Bに示す登録画面において、それぞれの入力欄は、カスタマイズ情報DB22cの情報IDに対応付けられており、それぞれの入力欄を介して入力された各情報は、それぞれの情報IDに対応する登録内容としてカスタマイズ情報DB22cに記憶される。
【0034】
なお、図示は省略するが、飲食店及び音楽等の他のカテゴリーについても、それぞれに関するカスタマイズ情報の登録画面が用意されており、それぞれの登録画面は、それぞれのカスタマイズ情報DB22d,22eに登録すべき各情報の内容を選択又は入力するための入力欄を有する。
【0035】
制御部21は、選択されたカテゴリーについての登録画面において、各入力欄を介して登録すべき情報(登録情報)を受け付け、受け付けた情報をそれぞれの入力欄に表示する(S15)。なお、ユーザは、登録画面中の全ての入力欄に各情報を入力する必要はなく、自身が指定したい情報のみを入力欄に入力すればよく、各情報を入力欄に入力した後、登録ボタンを操作することにより、入力した各情報の登録処理の実行を指示する。制御部21は、登録画面において入力部25を介したユーザの操作に応じて、登録処理の実行指示を受け付けたか否かを判断しており(S16)、受け付けていないと判断した場合(S16:NO)、ステップS15の処理を継続する。なお、登録画面においてキャンセルボタンが操作された場合、制御部21は処理を終了する。登録処理の実行指示を受け付けたと判断した場合(S16:YES)、制御部21は、登録画面を介して入力された各情報を、それぞれの情報IDに対応する登録内容としてカスタマイズ情報DB22a〜22eに記憶し(S17)、処理を終了する。
【0036】
上述した処理により、それぞれのカテゴリーについて、ユーザに関する情報、ユーザが希望する条件に関する情報、ユーザの好み、趣味、嗜好等に関する情報、ユーザの家族に関する情報等を含むカスタマイズ情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録することができる。なお、カスタマイズ情報DB22a〜22eに登録されるカスタマイズ情報は
図2及び
図3に示す例に限定されない。例えば不動産、自動車、美術品、骨董品、ブランド品等、売買の対象となる対象物のカテゴリーについては、購入したい対象物に関する情報及び購入条件、販売したい対象物に関する情報及び販売条件等がカスタマイズ情報として登録されてもよい。具体的には、購入したい対象物の種類、新品又は中古品等の保存状態を示す情報、購入可能な価格の上限、購入可能な店舗の情報、或いは、販売したい対象物の種類、保存状態を示す情報、販売可能な価格の下限、販売可能な店舗の情報等が登録されてもよい。また、助成金又は補助金に関するカテゴリーについては、給付を受けたい助成金又は補助金の種類を特定するための情報、助成金又は補助金の給付条件等が登録されてもよい。また、株式又は為替に関するカテゴリーについては、売買を希望する銘柄、購入希望額及び購入希望株数、販売希望額及び販売希望株数、売買を希望する為替レート等が登録されてもよい。また、医療及び健康に関するカテゴリーについては、例えば尿酸値が8.0mg/dL以上の場合の改善方法等の知りたい内容を示す情報、ユーザの身体の状態を示す各種の生体情報が登録されてもよい。更に、旅行のカテゴリーについては、例えば宿泊したいホテル及び旅館の情報、人気のホテル又はディスカウント情報等の知りたい内容を示す情報等が登録されてもよい。このように、各種のカテゴリーについて種々の情報を登録しておくことにより、登録したカスタマイズ情報を用いた検索処理を行うことによって、ユーザが知りたい情報を精度良く検索することが可能となる。
【0037】
次に、本実施形態の検索システムにおける検索処理について説明する。
図7は検索処理手順の一例を示すフローチャート、
図8はユーザ端末20における画面例を示す模式図である。
図7には左側にユーザ端末20が行う処理を、右側に検索サーバ10が行う処理をそれぞれ示す。以下の処理は、ユーザ端末20の記憶部22に記憶してある制御プログラム22P及び検索アプリ22APに従って制御部21によって実行され、検索サーバ10の記憶部12に記憶してある制御プログラム12Pに従って制御部11によって実行される。以下の処理の一部を専用のハードウェア回路で実現してもよい。
【0038】
ユーザ端末20の制御部21は、検索アプリ22APを起動して初期画面を表示した後、初期画面を介して検索処理の実行要求を受け付けたか否かを判断しており(S21)、受け付けていないと判断した場合(S21:NO)、他の処理を行いつつ待機する。検索処理の実行要求を受け付けたと判断した場合(S21:YES)、制御部21は、検索処理の対象とするカテゴリーを選択するための選択画面を表示部24に表示する(S22)。
図8Aは検索対象とすべきカテゴリーの選択画面例を示す。
図8Aに示すカテゴリー選択画面には、不動産、年金、介護施設、飲食店、音楽等の複数のカテゴリーから1つを選択するためのラジオボタンと、ラジオボタンによって選択されたカテゴリーについて検索処理の実行を指示するための検索ボタンと、処理の終了を指示するためのキャンセルボタンとが設けられている。
【0039】
ユーザは、カテゴリー選択画面において、検索処理を行いたいカテゴリーをラジオボタンで選択し、検索ボタンを操作することにより、選択したカテゴリーについての検索処理の実行を指示する。制御部21(受付部)は、入力部25を介したユーザの操作に応じて、検索処理の実行指示を受け付けたか否かを判断しており(S23)、受け付けていないと判断した場合(S23:NO)、例えばカテゴリー選択画面においてキャンセルボタンが操作された場合、処理を終了する。
【0040】
制御部21は、検索処理の実行指示を受け付けたと判断した場合(S23:YES)、選択されたカテゴリーについてカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録された情報(カスタマイズ情報)を検索キーワードとした検索処理の実行を検索サーバ10に要求する(S24)。具体的には、制御部21(送信部)は、カテゴリーを示す用語(不動産、年金、介護施設、飲食店、又は音楽等)と、カスタマイズ情報DB22a〜22eのいずれかに記憶してある各情報とを検索キーワードとして検索サーバ10へ送信する。なお、制御部21は、例えばカスタマイズ情報DB22a〜22eに生年月日が記憶されている場合、ユーザ端末20が有する時計(図示せず)が示す現在日時を取得し、現在日時と、カスタマイズ情報DB22a〜22eから読み出した生年月日とに基づいて、このユーザの年齢を算出し、検索キーワードとしてもよい。なお、ユーザの年齢は、制御部21が入力部25を介してユーザから受け付けてカスタマイズ情報DB22a〜22eに記憶してもよい。また制御部21は、カスタマイズ情報DB22a〜22eに現在地が記憶されている場合、例えばユーザ端末20が有するGPS(Global Positioning System)機能(図示せず)によって現在地情報を取得し、この時点での現在地情報を検索キーワードとしてもよい。このような構成により、時間の経過に伴って変化する条件又は情報については、検索処理を行う時点の条件又は情報に自動的に更新できる。時間の経過に伴って変化する条件又は情報は、年齢及び現在地のほかに、例えば勤務先の勤続年数、各種年金の加入期間年数等がある。また制御部21は、カテゴリーを示す用語と、いずれかのカスタマイズ情報DB22a〜22eに記憶してある各情報(カスタマイズ情報)とをつなぎ合わせて検索用文章を作成し、作成した検索用文章を検索サーバ10へ送信し、検索用文章に基づく検索処理の実行を要求してもよい。なお、制御部21は、検索用文章を作成する際に、ユーザが知りたい内容を検索できるような文章を作成するように構成されていてもよい。例えば、ユーザが知りたい内容を検索できるような文章であって、検索条件(検索キーワード)としてカスタマイズ情報を挿入するための挿入スペースを有する雛型の文章のテキストデータを用意しておき、雛型の文章にカスタマイズ情報を挿入することによって検索用文章を作成してもよい。このような構成とした場合、制御部21は、ユーザが知りたい内容を検索するための適切な検索用文章を作成できる。
【0041】
検索サーバ10の制御部11(取得部、検索部)は、ユーザ端末20が送信した検索キーワードを受信し、受信した検索キーワードに基づく検索処理を検索エンジン12aによって行い(S25)、検索結果を示す画面を生成する(S26)。
図8Bは、カテゴリーとして不動産が選択された場合の検索結果を示す画面例を示しており、例えば検索キーワードに合致する不動産検索サイトの情報、不動産物件の情報、不動産関連記事の情報等が表示される。なお、制御部11は、検索エンジン12aによる検索処理によって各検索結果が検索キーワードに合致する度合を算出しており、検索キーワードに合致する度合が高い順に、所定数(例えば5つ)の検索結果を表示する検索結果画面を生成してもよい。また、検索結果画面中に表示される各検索結果は、検索結果として特定されたURL(Uniform Resource Locator)へのリンクが設定されている。よって、
図8Bに示す検索結果画面は、検索結果である各URLにアクセスできるように構成されている。また検索結果は、ネットワークN経由でダウンロード可能なアプリケーションプログラムであってもよく、この場合、検索結果画面中に検索結果として、検索されたアプリケーションプログラムのダウンロードを指示するためのダウンロードボタンが表示されてもよい。このような構成とした場合、検索結果画面を介して、検索結果であるアプリケーションプログラムのダウンロードの実行を指示することができる。更に検索結果は動画及び静止画を含む画像データであってもよく、この場合、検索結果画面中に検索結果として、検索された画像データのサムネイル画像が表示されてもよい。このような構成とした場合、検索結果画面を介して、検索結果である画像データにアクセスして取得することができる。なお、ユーザ端末20が検索用文章を送信してきた場合、制御部11は、検索用文章に基づく検索処理を検索エンジン12aによって行ってもよい。またこのとき、制御部11は、テキストデータ等で入力された文章から文脈及び文章の内容を解析するように構成された解析エンジンを用いて、検索用文章の文脈及び内容を解析し、解析結果に基づいて、ユーザ端末20のユーザが知りたい内容を特定してもよい。そして制御部11は、検索用文章に基づく検索処理で得られた検索結果において、ユーザが知りたい内容の検索結果が上位に表示されるような検索結果画面を生成してもよい。制御部11(出力部)は、生成した検索結果画面をユーザ端末20へ送信する(S27)。
【0042】
なお、図示は省略するが、カテゴリーとして年金が選択された場合の検索結果画面には、例えば検索キーワードに合致する年金保険料の支払い又は年金の受給に必要な手続きの情報、年金受給額を試算するシミュレーションサイトの情報、年金受給額の試算結果の情報、年金関連記事の情報等が表示される。また、カテゴリーとして介護施設が選択された場合の検索結果画面には、例えば検索キーワードに合致する介護施設の検索サイトの情報、介護施設の情報、介護施設の入居に必要な手続きの情報、介護保険に関する情報、介護施設及び介護の関連記事の情報等が表示される。また、カテゴリーとして飲食店が選択された場合の検索結果画面には、例えば検索キーワードに合致する飲食店検索サイトの情報、店舗及びメニューの情報、飲食店関連記事の情報等が表示される。更に、カテゴリーとして音楽が選択された場合の検索結果画面には、例えば検索キーワードに合致するアーティストに関する情報、アーティストのコンサート情報、楽曲等のリリース情報、ミュージカル及び演劇等の公演情報及びチケットの販売情報等が表示される。また、カテゴリーとして生命保険が選択された場合の検索結果画面には、例えば検索キーワードに合致する生命保険の商品及び販売店の情報、保険料の支払額、保険金及び給付金の受取額を試算するシミュレーションサイトの情報、生命保険及び保険会社に関する関連記事の情報等が表示される。これらの検索結果画面においても、検索エンジン12aによる検索処理によって検索キーワードに合致する度合が高い検索結果から順に表示され、検索結果画面中に表示される各検索結果は、検索結果として特定されたURLへのリンクが設定されている。また、これらの検索結果画面においても検索結果として、検索されたアプリケーションプログラムのダウンロードを指示するためのダウンロードボタンが表示されてもよく、検索された画像データのサムネイル画像が表示されてもよい。
【0043】
ユーザ端末20の制御部21は、検索サーバ10から送信された検索結果画面を受信し、受信した検索結果画面を表示部24に表示する(S28)。上述したように検索結果画面に表示される各検索結果は、検索結果として特定されたURLへのリンクが設定されている。よって、ユーザは、表示された検索結果のうちで、確認したい検索結果がある場合、確認したい検索結果に設定されたリンクに対して入力部25を介して選択操作を行う。
【0044】
ユーザ端末20の制御部21は、検索結果画面に表示されたリンク(検索結果)に対する選択操作を入力部25にて受け付けたか否かを判断しており(S29)、選択操作を受け付けていないと判断した場合(S29:NO)、例えば検索結果画面の表示の終了指示を受け付けた場合、処理を終了する。いずれかのリンクに対する選択操作を受け付けたと判断した場合(S29:YES)、制御部21は、リンクに設定されたURLに基づいて、ウェブブラウザ22Bを用いてウェブサーバにアクセスする(S30)。ウェブサーバ(図示せず)は、ユーザ端末20からのアクセスに応じて所定のウェブページをユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の制御部21は、ウェブサーバが送信したウェブページを通信部23にて受信し、受信したウェブページを表示部24に表示し(S31)、処理を終了する。なお、ウェブページを表示したユーザ端末20では、制御部21は、入力部25を介したユーザからの入力操作に応じた処理を行う。例えば、制御部21は、入力部25を介してユーザから更なるウェブページの要求を受け付けた場合、要求されたウェブページをウェブサーバに要求し、ウェブサーバから受信したウェブページを表示部24に表示する。また、検索結果画面に表示されたアプリケーションプログラムのダウンロードを指示するためのダウンロードボタンが選択操作された場合、制御部21は、このアプリケーションプログラムを提供するサーバ(図示せず)からアプリケーションプログラムをダウンロードする処理を行う。また、検索結果画面に表示された画像データが選択操作された場合、制御部21は、この画像データを提供するサーバ(図示せず)から画像データを取得する処理を行う。
【0045】
上述した処理により、ユーザ端末20のユーザからの要求に応じて、ユーザが希望するカテゴリーに関して、予め登録したカスタマイズ情報に基づく検索処理が行われ、検索結果がユーザ端末20に表示される。これにより、ユーザ端末20のユーザは、所望のカテゴリーに関する検索結果を得ることができる。またユーザ端末20は、表示した検索結果のいずれかに対してユーザによる選択を受け付けた場合、選択された検索結果に対応するウェブページを受信し、ウェブページを表示する。これにより、ユーザ端末20のユーザは、複数の検索結果から選択した検索結果の詳細を知ることができる。なお、本実施形態の構成を、ユーザが入力した情報に応じて応答するチャットボット等に適用してもよい。例えば、ユーザが、入力部25を介して検索したいカテゴリーを入力した場合に、ユーザ端末20は、受け付けたカテゴリーに関する検索処理を行い、検索結果を示す検索結果画面を表示部24に表示することによって応答するように構成してもよい。このとき、ユーザ端末20が音声出力部を有する場合、検索結果を音声によって出力してもよい。
【0046】
本実施形態では、検索対象のカテゴリーについて各種の情報(カスタマイズ情報)を予め登録しておくことにより、カテゴリーに関する検索を行う際に検索キーワードを入力することなく、ユーザの希望条件及びユーザの状況等に応じた検索結果を収集することができる。よって、ユーザの満足度が高い検索結果を提供することができる。また、例えばカスタマイズ情報として、ユーザが検索結果に求める要望(条件)を登録しておくことにより、ユーザの要望に応じた検索結果が得られる検索処理を実行するように構成してもよい。例えばユーザが、検索結果として画像又は画像を含むウェブサイト等のURLを取得したい場合、画像を含む検索結果が得られる検索処理の実行を登録しておく。これにより、検索サーバ10は、画像を含む検索結果を優先的に検索し、画像を含む検索結果を優先的に表示した検索結果画面を生成することができる。また、ユーザ端末20は、検索サーバ10から取得した検索結果を、画像を含む検索結果が優先的に表示されるように表示順序を入れ替えた検索結果画面を生成してもよい。
【0047】
(実施形態2)
各カテゴリーについての検索処理を所定のタイミングで自動的に行う検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態1の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行う。これにより、それぞれのカテゴリーについて各種の情報を含むカスタマイズ情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録することができる。本実施形態では、ユーザ端末20は、定期的に、又はユーザによる操作に従ってカスタマイズ情報DB22a〜22eが更新された場合に、カスタマイズ情報DB22a〜22eの記憶内容に基づく検索処理を行う。
【0048】
図9は、実施形態2の検索処理手順の一例を示すフローチャート、
図10はユーザ端末20における画面例を示す模式図である。
図9には左側にユーザ端末20が行う処理を、右側に検索サーバ10が行う処理をそれぞれ示す。以下の処理においても一部を専用のハードウェア回路で実現してもよい。
【0049】
本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20の制御部21は、検索処理を行うタイミングであるか否かを判断する(S41)。例えば、検索アプリ22APが検索処理を定期的に行うように構成されている場合、制御部21は、前回の検索処理を行ってから所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間が経過したと判断した場合、検索処理を行うタイミングであると判断する。また、
図4に示す処理を行っていずれかのカスタマイズ情報DB22a〜22eを更新した場合に検索処理を行うように検索アプリ22APが構成されている場合、制御部21は、いずれかのカスタマイズ情報DB22a〜22eが更新されたか否かを判断し、更新されたと判断した場合、検索処理を行うタイミングであると判断する。
【0050】
制御部21は、検索処理を行うタイミングでないと判断した場合(S41:NO)、他の処理を行いつつ待機する。検索処理を行うタイミングであると判断した場合(S41:YES)、制御部21は、複数のカテゴリーから、検索処理を行うべきカテゴリーを1つ特定する(S42)。例えば検索処理を定期的に行う構成の場合、制御部21は、複数のカテゴリーから所定の順序で1つずつ処理対象のカテゴリーを特定する。例えば、複数のカテゴリーに対して予めユーザが優先順位を設定している場合、設定された優先順位に従った順序で処理対象のカテゴリーを特定してもよい。なお、各カテゴリーに対する優先順位は、優先順位の登録画面(図示せず)において、ユーザが入力部25を介してそれぞれの優先順位を入力することにより設定される。また、いずれかのカスタマイズ情報DB22a〜22eを更新した場合に検索処理を行う構成の場合、制御部21は、更新されたカスタマイズ情報DB22a〜22eに対応するカテゴリーを、処理対象のカテゴリーに特定する。
【0051】
制御部21は、特定したカテゴリーについてカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録された情報(カスタマイズ情報)を検索キーワードとした検索処理の実行を検索サーバ10に要求する(S43)。具体的には、制御部21は、特定したカテゴリーを示す用語(不動産、年金、介護施設、飲食店、又は音楽等)と、特定したカテゴリーのカスタマイズ情報DB22a〜22eに記憶してある各情報とを検索キーワードとして検索サーバ10へ送信する。ここでも、制御部21は、例えばカスタマイズ情報DB22a〜22eから生年月日を読み出した場合、現在日時及び読み出した生年月日に基づいてユーザの年齢を算出し、検索キーワードとしてもよい。また、カスタマイズ情報DB22a〜22eに現在地が記憶されている場合、制御部21は、現在地情報を取得し、この時点での現在地情報を検索キーワードとしてもよい。更に、カスタマイズ情報DB22a〜22eに勤務先の勤続年数、各種年金の加入期間年数等のように時間の経過に伴って変化する情報が記憶されている場合、制御部21は、この時点の情報に自動的に更新して検索キーワードとしてもよい。
【0052】
検索サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から検索処理の実行要求を受け付けた場合、ユーザ端末20から受信した検索キーワードに基づく検索処理を検索エンジン12aによって行い(S44)、検索結果の一覧を生成する(S45)。検索結果の一覧は、例えば
図8Bに示す画面と同様に検索エンジン12aによる検索処理によって検索キーワードに合致する度合が高い検索結果から順に、所定数の検索結果を列挙している。また、検索結果の一覧中に表示される各検索結果は、検索結果として特定されたURLへのリンクが設定されている。なお、検索結果は、検索されたアプリケーションプログラムのダウンロードを指示するためのダウンロードボタンであってもよく、検索された画像データのサムネイル画像であってもよい。制御部11は、生成した検索結果の一覧をユーザ端末20へ送信し(S46)、ユーザ端末20の制御部21は、検索サーバ10から送信された検索結果の一覧を受信し、受信した検索結果の一覧を記憶部22に記憶する(S47)。
【0053】
ここで、ユーザ端末20は、
図10に示すような通知画面を表示部24に表示している。通知画面は、例えば待ち受け画面の一部に表示される構成でもよく、検索アプリ22APの起動画面(初期画面)として表示される構成でもよい。
図10に示す通知画面は、複数のカテゴリーのそれぞれに対応して、検索サーバ10から通知された検索結果の一部を列挙している。なお、複数のカテゴリーに対して予めユーザが優先順位を設定しており、設定された優先順位に従った順序で各カテゴリーの検索結果の一部が表示されている。
図10に示す例では、音楽、年金、不動産の順に高い優先順位が設定されており、この順に各カテゴリーの検索結果が表示されている。ユーザ端末20の制御部21は、各カテゴリーの検索結果の一覧を記憶部22に記憶しており、記憶してある検索結果の一覧に基づいて、通知画面中の各カテゴリーの検索結果を表示する。なお、通知画面は、各カテゴリーの検索結果のほかに、任意の検索キーワードを入力するための入力欄と、入力欄に入力された検索キーワードに基づく検索処理の実行を指示するための検索ボタンとを表示していてもよい。この場合、ユーザは、入力欄に任意の検索キーワードを入力することにより任意の検索処理を実行させることができる。なお、検索サーバ10の制御部11が、検索結果の一覧をユーザ端末20へ送信する際に、各カテゴリーに設定された優先順位に従った順序で各カテゴリーの検索結果を表示させるための表示情報をユーザ端末20へ送信してもよい。この場合、ユーザ端末20は、検索サーバ10から受信した表示情報に基づいて、
図10に示すような通知画面を表示させることができる。
【0054】
よって、制御部21は、ステップS47で記憶部22に検索結果の一覧を記憶した場合、通知画面において、このカテゴリーに対する検索結果として、記憶した各検索結果の一部を表示する(S48)。これにより、定期的に、又はカスタマイズ情報DB22a〜22eが更新された場合に、自動的に検索サーバ10による検索処理が行われ、検索結果が、ユーザ端末20の通知画面に表示される。よって、ユーザが検索処理の実行指示を行うことなく、各カスタマイズ情報DB22a〜22eの記憶内容に基づく検索処理の結果をユーザ端末20のユーザに提供できる。
【0055】
ユーザ端末20の制御部21は、検索処理を終了するか否かを判断する(S49)。例えば検索処理を定期的に行う場合、制御部21は、検索処理が行われていない他のカテゴリーがあるか否かを判断し、あると判断した場合、検索処理を終了しないと判断する。一方、未処理のカテゴリーがないと判断した場合、制御部21は、検索処理を終了すると判断する。なお、ユーザによって優先順位が設定されていないカテゴリー、又は優先順位が所定順位未満であるカテゴリーについては、定期的に実行される検索処理の処理対象としなくてもよい。また、いずれかのカスタマイズ情報DB22a〜22eを更新した場合に検索処理を行う場合、制御部21は、更新後のカスタマイズ情報DB22a〜22eのカテゴリーのうちで検索処理が行われていないカテゴリーがあるか否かを判断し、あると判断した場合、検索処理を終了しないと判断する。一方、検索処理が行われていないカテゴリーがないと判断した場合、制御部21は、検索処理を終了すると判断する。
【0056】
制御部21は、処理を終了しないと判断した場合(S49:NO)、ステップS42の処理に戻り、複数のカテゴリーから、検索処理を行うべきカテゴリーを1つ特定し(S42)、制御部21及び検索サーバ10の制御部11は、特定したカテゴリーについてステップS43〜S48の処理を行う。処理を終了すると判断した場合(S49:YES)、制御部21は処理を終了する。
【0057】
図10に示す通知画面に表示される各検索結果は、検索結果として特定されたURLへのリンクが設定されている。よって、本実施形態においても、ユーザは、表示された検索結果のうちで、確認したい検索結果がある場合、確認したい検索結果に設定されたリンクに対して入力部25を介して選択操作を行う。よって、ユーザ端末20の制御部21は、通知画面に表示されたリンク(検索結果)に対する選択操作を入力部25にて受け付けた場合、選択されたリンクに設定されたURLに基づいてウェブサーバにアクセスし、ウェブサーバから受信したウェブページを表示部24に表示する。これにより、ユーザ端末20は、入力部25を介したユーザからの入力操作に応じて、各種のウェブページを取得することができ、所望の検索結果を得ることができる。なお、通知画面に表示される検索結果は、検索されたアプリケーションプログラムのダウンロードを指示するためのダウンロードボタンであってもよく、検索された画像データのサムネイル画像であってもよい。
【0058】
上述した処理により、定期的に、又はいずれかのカスタマイズ情報DB22a〜22eが更新された場合に、カスタマイズ情報DB22a〜22eの記憶内容に基づく検索処理が行われ、検索結果が通知画面に表示されることにより、ユーザ端末20のユーザに検索結果を通知する。これにより、ユーザ端末20のユーザが検索処理の実行指示を行うことなく、各カテゴリーに関する検索結果を得ることができる。また、ユーザによって設定された優先順位に応じた順序で各カテゴリーの検索結果が通知されるので、ユーザが知りたい可能性の高いカテゴリーの検索結果を優先的に通知することができる。
【0059】
本実施形態では、各カテゴリーに関する検索処理を自動的に行うことができるので、ユーザ端末20のユーザが検索処理の実行指示を行うことなく、各カテゴリーの検索結果をユーザに提供することができる。よって、検索キーワードとして用いるカスタマイズ情報が変更された場合、又はネットワークN経由で公開されている情報が更新された場合に検索結果が変化するが、自動的に検索処理を実行することによって、逐次変化する検索結果をより早期にユーザに通知することができる。例えば、介護施設のカテゴリーに関する検索結果に、ユーザが入居可能な介護施設の情報が含まれる場合、ユーザの介護度(カスタマイズ情報DB22cに記憶されているカスタマイズ情報)が変更されると、検索結果として挙げられる介護施設が変化する。また、介護施設は日々新たな入居者をネットワークN経由で募集しており、検索タイミングによって検索結果として挙げられる介護施設が変化する。このような状況であっても、適宜のタイミングで自動的に検索処理を行うことにより、新たな検索結果を早期にユーザに通知することができる。また、飲食店のカテゴリーに関する検索結果に、ユーザの現在地から所定範囲内の飲食店の情報が含まれる場合、ユーザの現在地(カスタマイズ情報DB22dに記憶されているカスタマイズ情報)が変更されると、検索結果として挙げられる飲食店が変化する。よって、適宜のタイミングで自動的に検索処理を行うことにより、ユーザの現在地を考慮した検索結果を得ることができ、ユーザの現在地から行き易い飲食店の情報をユーザに通知することができる。このように、本実施形態では、それぞれのカテゴリーについて、ユーザが満足する検索結果を提供することができる。
【0060】
本実施形態では、上述した実施形態1と同様の効果が得られる。また本実施形態では、自動的に検索処理が行われるので、時々刻々と変化する検索結果を早期にユーザに通知することができる。よって、検索対象のカテゴリーについて各種の情報(カスタマイズ情報)を事前登録(事前設定)しておくことにより、ユーザの希望条件及びユーザの状況等に応じた検索結果が自動的に通知される。よって、ユーザが欲しい情報をスピーディに提供することができ、ユーザの満足度が高い検索結果を提供することができる。また、本実施形態においても、上述した実施形態1で適宜説明した変形例の適用が可能である。
【0061】
(実施形態3)
各カテゴリーについての検索処理を所定のタイミングで自動的に行い、検索結果が変化した場合に検索結果を通知する検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態1の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行う。これにより、それぞれのカテゴリーについて各種の情報を含むカスタマイズ情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録することができる。本実施形態においても実施形態2と同様に、ユーザ端末20は、定期的に、又はユーザによる操作に従ってカスタマイズ情報DB22a〜22eが更新された場合に、カスタマイズ情報DB22a〜22eの記憶内容に基づく検索処理を行う。
【0062】
図11は、実施形態3の検索処理手順の一例を示すフローチャート、
図12はユーザ端末20における画面例を示す模式図である。
図11に示す処理は、
図9に示す処理において、ステップS47,S48の間にステップS51〜S52を追加したものである。
図9と同じステップについては説明を省略する。
【0063】
本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20の制御部21及び検索サーバ10の制御部11は、
図9中のステップS41〜S47と同様の処理を行う。なお、ユーザ端末20の制御部21は、検索サーバ10から受信した検索結果の一覧を、前回受信した検索結果の一覧とは別に記憶部22に記憶する。そして、制御部21は、検索サーバ10から受信した検索結果の一覧と、前回受信した検索結果の一覧とを比較し、検索結果が変化したか否かを判断する(S51)。例えば制御部21は、今回受信した検索結果(検索サーバ10から新たに受信した検索結果)のうちで、前回受信した検索結果に含まれない検索結果があるか否かを判断し、あると判断した場合、検索結果が変化したと判断してもよい。また制御部21は、今回受信した検索結果のうちで、表示順序が、前回受信した検索結果における表示順序よりも上位に変化した検索結果があるか否かを判断し、あると判断した場合、検索結果が変化したと判断してもよい。
【0064】
検索結果が変化したと判断した場合(S51:YES)、制御部21は、検索結果が変化したことを通知する処理を行う(S52)。例えば制御部21は、
図12Aに示すような通知画面を表示部24に表示して通知するプッシュ通知を行う。なお、プッシュ通知は通知画面を表示するほかに、例えば所定の音声又は音楽をスピーカ(図示せず)から出力してもよい。
図12Aに示す通知画面は、音楽のカテゴリーについての検索処理によって新たな情報(検索結果)が検索できたことを通知している。なお、制御部21は、
図12Aに示す通知画面を介して、検索結果の一覧を表示する指示を入力部25にて受け付けた場合、
図10に示す通知画面を表示部24に表示する。よって、制御部21は、検索結果が変化したことを通知した後、
図10に示すような通知画面を表示することにより、ステップS47で記憶部22に記憶した検索結果の一覧に基づいて、このカテゴリーに対する検索結果として各検索結果の一部を表示する(S48)。なお、制御部21は、
図12Bに示すような通知画面を表示することによって、検索結果が変化したことを通知してもよい。
図12Bに示す通知画面は、
図10に示す通知画面と同様の構成を有しており、変化した検索結果を強調させて表示している。
図12Bに示す例では、変化した検索結果に「新着情報!」の吹き出しが付与されている。このように新たに検索された情報(検索結果)を目立つように表示することにより、新たな検索結果を優先的にユーザに通知することができる。
【0065】
検索結果が変化していないと判断した場合(S51:NO)、制御部21は、ステップS52及びS48の処理をスキップする。よって、検索結果に変化が生じていない場合には、通知処理を行わず、また、通知画面に表示される検索結果の更新(切り替え)処理を行わない。
【0066】
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、自動的に検索処理が行われ検索結果が変化した場合に、検索結果が通知される。即ち、検索結果が変化していない場合には通知処理を行わないことにより、不要な通知処理の実行を抑制できる。本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
【0067】
上述した実施形態2,3では、ユーザ端末20が、所定のタイミングで検索処理の実行を検索サーバ10に要求し、検索サーバ10から検索結果を受信することによって、所定のタイミングで検索結果をユーザに提供していた。このほかに、例えば各ユーザのカスタマイズ情報DB22a〜22eを検索サーバ10に登録しておき、検索サーバ10が、所定のタイミングで検索処理を実行して検索結果をユーザ端末20へ送信するように構成してもよい。この場合にも、所定のタイミングで検索処理が行われて検索結果がユーザ端末20のユーザに提供される。
【0068】
図13は、ユーザ端末20における他の画面例を示す模式図である。ユーザ端末20の制御部21は、
図13に示すような通知画面を表示することによって、検索結果を通知してもよい。例えば検索アプリ22APにおいて検索対象のカテゴリーとして所定数(例えば20種類)のカテゴリーが予め用意されており、制御部21は、カテゴリー毎に登録画面を介してカスタマイズ情報の入力を受け付けてカスタマイズ情報DBに登録する。なお、ユーザは、自身が検索処理を行いたいカテゴリーについてのみカスタマイズ情報を登録すればよく、自身が検索したい順に各カテゴリーに優先順位を設定しておく。
図13Aに示す通知画面は、ユーザが設定した優先順位が1〜3のカテゴリー(音楽、年金、不動産)について検索結果の一部を表示しており、優先順位が4以下のカテゴリーに対する検索結果を表示するための「他のカテゴリー」ボタンを有する。
【0069】
なお、制御部21は、全てのカテゴリー、又は一部のカテゴリー(例えば優先順位が1〜10のカテゴリー)に対して自動的に検索処理を行うように構成されており、優先順位が1〜3のカテゴリーについて検索結果が変化した場合は、
図12Bに示すように、変化した検索結果に対応させて「新着情報!」の吹き出しを表示する。また、優先順位が4以下のカテゴリーについて検索結果が変化した場合、制御部21は、
図13Aに示すように「他のカテゴリー」ボタンに対応させて「新着情報!」の吹き出しを表示する。これにより、
図13Aに示す通知画面に検索結果が表示されていないカテゴリー、即ち、優先順位が低いカテゴリーについて新着の検索結果が得られた場合に、新着の検索結果が得られたことを通知できる。
【0070】
図13Aに示す通知画面において「他のカテゴリー」ボタンが操作された場合、制御部21は、
図13Bに示すように、優先順位が4以下のカテゴリーについて検索結果の一部を表示する通知画面を表示部24に表示する。これにより、優先順位が低いカテゴリーについても検索結果を確認することができる。また制御部21は、
図13Bに示す通知画面においても、新着の検索結果に対して「新着情報!」の吹き出しを付加して表示する。これにより、前回の検索処理から変化した検索結果を優先的にユーザに通知することができ、ユーザは、新着の検索結果がどれであるかを容易に把握できる。
【0071】
(実施形態4)
ユーザがユーザ端末20を用いて、ネットワークN経由で公開されている情報を閲覧した履歴情報に基づいて、カスタマイズ情報を生成する検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態1の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行ってもよい。これにより、それぞれのカテゴリーについてユーザが入力した各種の情報をカスタマイズ情報としてカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録できる。本実施形態では、ユーザ端末20は、ネットワークN経由で公開されている情報に対するユーザの閲覧履歴に基づいてカスタマイズ情報を生成してカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録する。
【0072】
図14は、ユーザ端末20によるカスタマイズ情報の生成処理手順の一例を示すフローチャートである。以下の処理は、ユーザ端末20の記憶部22に記憶してある制御プログラム22P及び検索アプリ22APに従って制御部21によって実行される。以下の処理の一部を専用のハードウェア回路で実現してもよい。
【0073】
ユーザ端末20の制御部21は、例えばユーザがウェブブラウザ22Bを用いてネットワークN経由で閲覧するウェブページの内容から、ユーザの嗜好(好み)及び趣味等のユーザに関する情報を抽出する。例えば、ユーザがジャズの楽曲をダウンロードしている場合、ジャズの歌手に関する情報を閲覧している場合、又はジャズに関する各種の情報を閲覧している場合、制御部21は、ユーザの好きな音楽のジャンルはジャズであることを抽出する。そして、制御部21は、ユーザの好きな音楽のジャンルを示すカスタマイズ情報としてジャズを、音楽に関するカスタマイズ情報DB22eに記憶する。
【0074】
よって、制御部21は、ユーザの嗜好等を含むユーザに関する情報を抽出したか否かを判断しており(S61)、抽出していないと判断した場合(S61:NO)、他の処理を行いつつ待機する。制御部21は、ユーザに関する情報を抽出したと判断した場合(S61:YES)、抽出した情報に対応するカテゴリーを特定する(S62)。例えば制御部21は、ユーザの好きな音楽のジャンルはジャズであることを抽出した場合、ユーザの好きな音楽のジャンルに対応するカテゴリーとして音楽を特定する。そして制御部21は、特定したカテゴリーのカスタマイズ情報DB22a〜22e(ここでは音楽のカスタマイズ情報DB22e)に、好きな音楽のジャンルを示すカスタマイズ情報としてジャズを記憶し(S63)、処理を終了する。
【0075】
上述したように、ユーザの閲覧履歴からカスタマイズ情報を生成してカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録することにより、ユーザが各種の情報を入力することなく、新たなカスタマイズ情報がカスタマイズ情報DB22a〜22eに蓄積される。上述した処理によってカスタマイズ情報DB22a〜22eに記憶されたカスタマイズ情報においても、検索サーバ10による検索処理に用いる検索キーワードとして利用できる。なお、本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20及び検索サーバ10は、
図7に示す処理と同様の処理を行ってもよいし、
図9又は
図11に示す処理と同様の処理を行ってもよい。これらの処理を行うことにより、検索サーバ10による検索処理によって得られた検索結果をユーザ端末20のユーザに提供できる。
【0076】
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、カスタマイズ情報DB22a〜22eに登録されるカスタマイズ情報を、ユーザの閲覧履歴から生成されるので、ユーザが意識することなくユーザに関するカスタマイズ情報が蓄積される。よって、検索処理に不慣れなユーザであっても、ユーザの閲覧履歴からユーザの最新のニーズ(カスタマイズ情報)が抽出されるので、ユーザのニーズに応じた最適な検索処理を容易に行うことが可能となる。また、本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
【0077】
本実施形態において、ユーザの閲覧履歴に基づいてカスタマイズ情報を生成する構成に加えて、ユーザ端末20は、ユーザの閲覧履歴に基づいて、各カテゴリーに対する優先順位を特定する構成を備えてもよい。例えば、ユーザがネットワークN経由で音楽の楽曲をダウンロードしている場合、歌手又はアーティストに関する情報及びコンサートに関する情報を閲覧している場合、又は音楽に関する各種の情報を閲覧している場合、制御部21は、音楽のカテゴリーに対する優先順位を上位に設定する。例えば、ユーザが各カテゴリーに関する情報を閲覧する都度、対応するカテゴリーに対する優先順位を1つ上げる。このような構成とした場合、ユーザは意識することなく、ユーザが興味を持っているカテゴリーの優先順位を上位に設定することができ、優先順位が上位のカテゴリーについての検索結果を優先的にユーザに通知することができる。
【0078】
(実施形態5)
各カテゴリーについての検索結果に対するユーザの評価を次回以降の検索処理に反映させる検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態1の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。なお、本実施形態のユーザ端末20の記憶部22は、
図1に示す各情報のほかに検索結果評価DBを記憶する。
図15は検索結果評価DBの構成例を示す模式図である。
【0079】
検索結果評価DBは、例えば検索対象のカテゴリー毎に設けられ、各カテゴリーについての検索結果に対するユーザの評価を記憶する。
図15は不動産のカテゴリーに関する検索結果評価DBを示しており、
図15に示す検索結果評価DBは、検索結果ID列、検索結果列、評価情報列等を含み、検索結果ID及び検索結果に対応付けて、検索結果に対応する評価情報を記憶する。検索結果ID列は、検索処理によって得られた検索結果に割り当てられた識別情報を記憶し、検索結果列は各検索結果の内容を記憶する。検索結果の内容は例えば、検索結果として特定されたURL、検索されたアプリケーションプログラム、検索された画像データ等である。評価情報列は各検索結果に対してユーザが行った評価の内容を記憶する。評価の内容は、例えば5段階評価(1が最低評価で5が最高評価等)でユーザが行った評価の情報、ユーザが検索結果に基づいてリンクに対してアクセスしたことを示す情報等を含む。検索結果評価DBに記憶される検索結果ID及び検索結果は、例えば制御部21が検索サーバ10から検索結果を受信した場合に、制御部21によって記憶される。なお、制御部21は、新たな検索結果を受信した場合、受信した検索結果に対して検索結果IDを発行し、検索結果IDに対応付けて検索結果を記憶する。検索結果評価DBに記憶される評価情報は、制御部21が入力部25を介して各検索結果に対する評価情報を受け付けた場合に、制御部21によって評価情報(例えば1〜5の評価値)が記憶又は更新される。また、制御部21が入力部25を介して検索結果に基づくリンクへのアクセス指示を受け付け、リンクにアクセスした場合に、制御部21によって「アクセス済」が記憶される。検索結果評価DBの記憶内容は
図15に示す例に限定されない。
【0080】
本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行う。これにより、それぞれのカテゴリーについて各種の情報を含むカスタマイズ情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録することができる。
【0081】
図16は、実施形態5の検索処理手順の一例を示すフローチャート、
図17はユーザ端末20における画面例を示す模式図である。
図16に示す処理は、
図7に示す処理において、ステップS28の前にステップS71を追加し、ステップS31の後及びステップS29:NOの後にステップS72〜S75を追加したものである。
図7と同じステップについては説明を省略する。なお、
図16では、
図7中のステップS21〜S26の図示を省略している。
【0082】
本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20の制御部21及び検索サーバ10の制御部11は、
図7中のステップS21〜S27と同様の処理を行う。これにより、ユーザ端末20は、いずれかのカテゴリーについて、カスタマイズ情報DB22a〜22eに登録されたカスタマイズ情報を検索キーワードとして検索サーバ10で行われた検索処理の結果(検索結果画面)を取得することができる。ユーザ端末20の制御部21は、検索サーバ10から検索結果画面を受信した場合、受信した検索結果画面において、検索結果評価DBの記憶内容に基づいて、検索結果の表示順序の入れ替えを行う(S71)。例えば制御部21は、受信した検索結果画面中の各検索結果に対して、検索結果評価DBに記憶してある評価情報を読み出す。そして制御部21は、各検索結果において、評価情報がより高評価である検索結果(例えば5段階評価の評価値が5に近い検索結果)、及び、評価情報が「アクセス済」である検索結果の表示順序が上位となるように、各検索結果の表示順序を入れ替える。なお、ユーザ端末20は、ユーザがどのような内容を知りたいかを示す情報を予め記憶しておき、検索サーバ10から受信した検索結果画面において、ユーザが知りたい内容の検索結果が上位に表示されるように、各検索結果の表示順序を入れ替えてもよい。例えば、不動産のカテゴリーについての検索処理に対して、ユーザが不動産物件の賃貸情報を知りたい場合、制御部21は、検索サーバ10から受信した検索結果において、賃貸情報に関する検索結果が上位に表示されるように、各検索結果の表示順序を入れ替える。そして、制御部21は、各検索結果の表示順序を入れ替えた検索結果画面を表示部24に表示し(S28)、検索結果画面に表示されたリンク(検索結果)に対する選択操作を入力部25にて受け付けたか否かを判断する(S29)。
【0083】
制御部21は、リンク(検索結果)に対する選択操作を受け付けたと判断した場合(S29:YES)、リンクに設定されたURLに基づいてウェブサーバにアクセスし(S30)、ウェブサーバからウェブページを受信し、受信したウェブページを表示部24に表示する(S31)。そして、制御部21は、アクセスしたURL(検索結果)に対応する評価情報として「アクセス済」を検索結果評価DBに記憶する(S72)。これにより、検索結果(URLへのリンク)に対してアクセスした場合に、アクセスしたことを示す評価情報を検索結果評価DBに登録することができる。
【0084】
一方、リンクに対する選択操作を受け付けていないと判断した場合(S29:NO)、制御部21は、入力部25を介していずれかの検索結果に対する評価情報を受け付けたか否かを判断する(S73)。本実施形態における検索結果画面は、
図17に示すように、各検索結果に対してユーザが評価を行うための「評価する」ボタンが表示されている。なお、
図17に示す検索結果画面は、各検索結果に「評価する」ボタンが表示されているほかは、
図8Bに示す検索結果画面と同様の構成を有する。制御部21は、入力部25を介していずれかの「評価する」ボタンに対する操作を受け付けた場合、例えば1〜5の評価値(評価情報)を入力するための入力欄を表示し、入力欄を介して評価値の入力を受け付ける。よって、制御部21は、いずれかの検索結果に対する評価情報を受け付けたと判断した場合(S73:YES)、受け付けた評価値(評価情報)を対応する検索結果に対応付けて検索結果評価DBに記憶する(S74)。これにより、検索結果に対してユーザが行った評価(評価情報)を検索結果評価DBに登録することができる。いずれの検索結果に対する評価情報も受け付けていないと判断した場合(S73:NO)、制御部21はステップS74の処理をスキップする。
【0085】
そして制御部21は、例えば検索結果画面の表示の終了指示を受け付けたか否かに応じて、処理を終了すべきか否かを判断し(S75)、処理を終了すべきでないと判断した場合(S75:NO)、ステップS29の処理に戻る。この場合、制御部21は、例えば検索結果画面の表示に戻り、検索結果画面を介していずれかの検索結果(リンク)に対する選択操作又は評価情報の入力受付を継続する。処理を終了すべきであると判断した場合(S75:YES)、制御部21は処理を終了する。
【0086】
上述した処理により、各検索結果に対して、ユーザによる評価及びユーザがリンク先にアクセスしたか否かを示す評価情報を登録することができる。これにより、各検索結果に対する評価情報に基づいて、ユーザによる評価がより高い検索結果、及びユーザがかつてリンク先にアクセスしたことがある検索結果が上位の表示順序に表示される検索結果画面を生成できる。よって、ユーザが知りたい可能性がより高い検索結果を上位の表示順序で優先的に通知することができる。なお、各検索結果に対する評価は、総合的な評価のほかに、内容が分かり易いか否かの評価、表示が見易いか否かの評価、内容の説明が丁寧であるか否かの評価等であってもよく、これらのうちの複数の評価を組み合わせたものであってもよい。
【0087】
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、検索結果に対するユーザの評価を登録できるので、次回以降の検索処理における検索結果を表示する際の表示順序にユーザの評価を反映させることができる。よって、ユーザが知りたい検索結果を優先的に表示することにより、ユーザの満足度が高い検索処理を実現できる。また、本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。本実施形態の構成は、上述した実施形態2〜4にも適用できる。なお、実施形態2〜3に適用した場合、各カテゴリーについての検索処理を所定のタイミングで自動的に行い、得られた検索結果を、検索結果評価DBに記憶されたユーザによる評価に応じた順序で表示した検索結果画面を提供することができる。
【0088】
(実施形態6)
各カテゴリーについての検索結果に対する各ユーザの評価を集計し、次回以降の検索処理に反映させる検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態5の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。なお、本実施形態の検索システムでは、検索サーバ10の記憶部12が、
図1に示す各情報のほかに、
図15に示すような検索結果評価DBを記憶する。本実施形態のユーザ端末20の記憶部22は、検索結果評価DBを記憶していてもよく、記憶していなくてもよい。なお、本実施形態の検索サーバ10における検索結果評価DBに記憶される評価情報は、各検索結果に対して複数のユーザが行った評価を集計した内容であり、例えば5段階評価で各ユーザが行った評価の平均値、検索結果に基づいてリンクに対してアクセスしたユーザの数(アクセス数)等を含む。
【0089】
本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行う。これにより、それぞれのカテゴリーについて各種の情報を含むカスタマイズ情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録することができる。
【0090】
図18は、実施形態6の検索処理手順の一例を示すフローチャートである。
図18に示す処理は、
図16に示す処理において、ステップS71を削除し、ステップS75の前及びステップS27の後にステップS81〜S82を追加したものである。
図16と同じステップについては説明を省略する。なお、
図18では、
図7中のステップS21〜S24の図示を省略している。
【0091】
本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20の制御部21及び検索サーバ10の制御部11は、
図7中のステップS21〜S25と同様の処理を行う。これにより、ユーザ端末20は、いずれかのカテゴリーについて、カスタマイズ情報DB22a〜22eに登録されたカスタマイズ情報を検索キーワードとした検索処理を検索サーバ10に要求でき、検索サーバ10は要求された検索処理を行うことができる。なお、本実施形態では、ステップS26で、制御部11は、検索処理によって得られた各検索結果を、検索結果評価DBの記憶内容に基づく表示順序で表示した検索結果画面を生成する(S26)。例えば制御部11は、各検索結果において、評価情報がより高評価である検索結果、及び、評価情報におけるアクセス数がより多い検索結果の表示順序が上位となるような表示順序で各検索結果を表示する検索結果画面を生成する。そして制御部11は、生成した検索結果画面をユーザ端末20へ送信し(S27)、ユーザ端末20の制御部21は、検索サーバ10から受信した検索結果画面を表示部24に表示する(S28)。
【0092】
その後、制御部21は、
図16中のステップS29〜S31及びS72〜S74と同様の処理を行う。これにより、制御部21は、ユーザからの要求に応じて検索結果(URLへのリンク)に対してアクセスした場合に、アクセスしたことを示す評価情報を検索結果評価DBに登録することができる。また、制御部21は、検索結果に対してユーザが行った評価(評価情報)を検索結果評価DBに登録することができる。なお、本実施形態では、ユーザ端末20は検索結果評価DBを記憶していなくてもよく、その場合、制御部21は評価情報を検索結果評価DBに記憶しない。
【0093】
そして制御部11は、例えばステップS72又はS74で検索結果評価DBに記憶した評価情報を検索サーバ10へ送信し(S81)、検索サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から評価情報を受信した場合、受信した評価情報を検索結果評価DBに記憶する(S82)。なお、制御部21は、評価情報を検索結果に対応付けて検索サーバ10へ送信し、制御部11は、受信した検索結果に対応付けて評価情報を検索結果評価DBに記憶する。制御部11は、ユーザ端末20から5段階の評価値を受信した場合、検索結果評価DBに記憶してある評価値と、受信した評価値とに基づいて、この検索結果に対する評価値の平均値を算出して検索結果評価DBに記憶する。また制御部11は、ユーザ端末20からユーザがリンク先にアクセスした旨の通知を受信した場合、検索結果評価DBに記憶してあるアクセス数に1を加算する。制御部11は、ユーザ端末20から検索結果に対する評価情報を受信する都度、受信した評価情報を検索結果評価DBに記憶する。ステップS81の処理後、制御部21は処理を終了すべきか否かを判断する(S75)。
【0094】
上述した処理により、検索サーバ10において、各検索結果に対して、複数のユーザによる評価及び各ユーザがリンク先にアクセスしたか否かを示す評価情報を登録できる。これにより、検索サーバ10は、複数のユーザによる評価がより高い検索結果、及びリンク先にアクセスしたユーザ数がより多い検索結果が上位の表示順序に表示される検索結果画面を生成できる。よって、複数のユーザにおいて評価が高い検索結果を上位の表示順序で通知することができるので、ユーザが知りたい可能性が高い検索結果を優先的に通知できる。
【0095】
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、検索サーバ10において、検索結果に対する各ユーザ端末20のユーザの評価を収集できるので、次回以降の検索処理における検索結果を表示する際の表示順序に、各ユーザの評価を反映させることができる。よって、よりユーズの高い検索結果を優先的に表示することにより、ユーザの満足度が高い検索処理を実現できる。また、本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能であり、本実施形態の構成は、上述した実施形態1〜4にも適用でき、実施形態1〜4に適用した場合にも同様の効果が得られる。
【0096】
(実施形態7)
ユーザ端末20が、音声入力によって検索処理の実行指示を受け付け、音声出力によって検索結果を通知する構成を有する検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態1の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。なお、本実施形態の検索システムでは、ユーザ端末20は、
図1に示す構成に加えて、マイクを用いて音声入力を受け付ける音声入力部、及びスピーカを用いて音声出力を行う音声出力部(共に図示を省略する)を有する。音声入力部は、マイクを用いてユーザが発した発話音声を取得し、収集した音声データを制御部21へ送出する。音声出力部は、制御部21からの指示に従って音声を出力する。音声入力部及び音声出力部は、ユーザ端末20に内蔵されていてもよいし、ケーブル等を介してユーザ端末20に外付けされていてもよく、また、一体として構成されたヘッドセットであってもよい。
【0097】
本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行う。これにより、それぞれのカテゴリーについて各種の情報を含むカスタマイズ情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録することができる。なお、
図4に示す処理において、カスタマイズ情報の登録処理の実行要求、及びカテゴリーの選択を音声入力によって受け付けてもよい。この場合、
図4中のステップS11において、制御部21は、音声入力部を介して入力された情報に基づいて、カスタマイズ情報の登録処理の実行要求を受け付けたか否かを判断する。また、ステップS13において、制御部21は、音声入力部を介して入力された情報に基づいて、いずれのカテゴリーが選択されたかを判断する。また、登録画面を介して入力される登録情報も音声入力によって受け付けてもよく、登録処理の実行指示も音声入力によって受け付けてもよい。
【0098】
図19は、実施形態7の検索処理手順の一例を示すフローチャートである。
図19に示す処理は、
図7に示す処理において、ステップS21〜S22の代わりにステップS91〜S92を追加し、ステップS28〜S29の間にステップS93を追加したものである。
図7と同じステップについては説明を省略する。
【0099】
本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20の制御部21は、音声入力部によって音声入力を受け付けたか否かを判断しており(S91)、受け付けていないと判断した場合(S91:NO)、待機する。音声入力を受け付けたと判断した場合(S91:YES)、制御部21は、受け付けた音声データを音声解析し、入力情報を取得する(S92)。そして制御部21は、取得した入力情報に基づいて、検索処理の実行指示を受け付けたか否かを判断し(S23)、受け付けたと判断した場合(S23:YES)、音声入力によって選択されたカテゴリーと、カテゴリーについてカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録された情報(カスタマイズ情報)とを検索キーワードとした検索処理の実行を検索サーバ10に要求する(S24)。例えばユーザは、「不動産の検索処理を実行」というメッセージを音声入力した場合、ユーザ端末20の制御部21は、不動産のカテゴリーについての検索処理の実行指示を受け付け、実行指示を受け付けた検索処理の実行を検索サーバ10に要求する。
【0100】
またユーザ端末20の制御部21は、検索サーバ10から検索結果画面を受信した場合、受信した検索結果画面を表示部24に表示する(S28)と共に、検索結果画面に表示される検索結果を音声出力部にて音声出力する(S93)。例えば制御部21は、
図8Bに示す検索結果画面に表示される各検索結果を上から順に読み上げて音声出力を行う。その後、制御部21は、
図7中のステップS29〜S31と同様の処理を行う。これにより、制御部21は、ユーザからの要求に応じて検索結果(URLへのリンク)に対してアクセスし、アクセスしたウェブページを閲覧することができる。なお、検索結果がYouTube(登録商標)等のSNS(Social Networking Service )で公開されている動画又は音楽であった場合、制御部21は、表示部24に画像を表示させると共に、音声出力部にて音声を出力させる。
【0101】
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、ユーザ端末20がユーザからの入力を音声入力によって受け付けることができ、検索サーバ10による検索結果を音声出力によって読み上げることができる。よって、ユーザが各種の情報を入力する際の操作負担が軽減され、また、音声出力によって検索結果が読み上げられることにより、検索結果を確認する際の負担が軽減される。
【0102】
本実施形態の構成は、上述した実施形態2〜6にも適用でき、実施形態2〜6に適用した場合にも同様の効果が得られる。なお、本実施形態の構成を実施形態3の検索システムに適用した場合、所定のタイミングで自動的に検索処理が行われ、検索結果が変化した場合に、変化した検索結果のみを音声出力によって通知するように構成することもできる。よって、例えば、ネットワークN経由で公開されている情報が更新されることによって検索結果が変化した場合、あるいは、ユーザの現在地又は年齢等が変化することによって検索結果が変化した場合に、変化した検索結果のみを音声出力によって通知することができる。このように新たに得られた検索結果を音声によってユーザに通知することにより、ユーザは表示された検索結果から新しい検索結果を探すことなく、新しい検索結果を把握することができる。また本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
【0103】
本実施形態において、ユーザ端末20は、処理を行っていない待機時に、
図20に示すような待機画面を表示部24に表示するように構成されていてもよい。
図20は、ユーザ端末20における画面例を示す模式図である。
図20に示す待機画面は、検索キーワードを入力するための入力欄と、検索キーワードの音声入力の実行を指示するためのマイクボタンとを有する。マイクボタンは2つ表示されており、一方(
図20中の左側のボタン)は、通常の検索処理における検索キーワードの音声入力の実行を指示するためのマイクボタンであり、他方(
図20中の右側のボタン)は、カスタマイズ情報DB22a〜22eに登録されたカスタマイズ情報に基づく検索(カスタマイズ検索)処理における検索キーワード(検索対象のカテゴリー)の音声入力の実行を指示するためのマイクボタンである。いずれかのマイクボタンが操作された場合、制御部21は、音声入力部を介した音声入力によって検索キーワードを受け付ける。
【0104】
ユーザ端末20のユーザは、通常の検索処理を行う場合、通常検索用のマイクボタン(
図20中の左側のボタン)を操作した後、音声入力によって任意の検索キーワードを入力する。任意の検索キーワードが入力された場合、制御部21は、入力された検索キーワードに基づく検索処理の実行を検索サーバ10に要求し、検索サーバ10から検索結果を取得する。またユーザは、カスタマイズ検索を行う場合、カスタマイズ検索用のマイクボタン(
図20中の右側のボタン)を操作した後、音声入力によって、カスタマイズ検索の検索対象であるカテゴリーのいずれかを入力する。いずれかのカテゴリーが入力された場合、制御部21は、選択されたカテゴリーについてカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録された情報(カスタマイズ情報)を検索キーワードとした検索処理の実行を検索サーバ10に要求し、検索サーバ10から検索結果を取得する。
【0105】
上述したように、
図20に示すような待機画面をユーザ端末20が表示することにより、カスタマイズ情報DB22a〜22eに登録されたカスタマイズ情報に基づくカスタマイズ検索だけでなく、任意の検索キーワードに基づく検索処理の実行要求を待機画面を介して行うことができる。
【0106】
(実施形態8)
ユーザがユーザ端末20を用いて行う各種の処理の内容に基づいてユーザの興味及び嗜好の傾向を抽出し、抽出結果を検索結果の表示順序に反映させる検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態1の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行う。これにより、それぞれのカテゴリーについてユーザが入力した各種の情報をカスタマイズ情報としてカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録できる。
【0107】
本実施形態では、ユーザ端末20は、ユーザからの操作に応じて実行した各種の処理の内容に基づいてユーザの興味及び嗜好の傾向を抽出する処理を行う。例えばユーザ端末20は、ネットワークN経由で公開されている情報に対するユーザの閲覧履歴に基づいて、ユーザが興味を持っている事柄、ユーザが好む事柄等の情報(以下では嗜好情報という)を抽出する。また、ユーザ端末20は、インストールされている各種のアプリケーションの実行頻度に応じてユーザの嗜好情報を抽出してもよい。
図21は、ユーザの嗜好情報の生成処理手順の一例を示すフローチャートである。以下の処理は、ユーザ端末20の記憶部22に記憶してある制御プログラム22P及び検索アプリ22APに従って制御部21によって実行される。以下の処理の一部を専用のハードウェア回路で実現してもよい。
【0108】
ユーザ端末20の制御部21は、例えばユーザがウェブブラウザ22Bを用いてネットワークN経由で閲覧するウェブページの内容から、ユーザが興味及び関心を持っている事柄、ユーザが好む事柄、ユーザの趣味等のユーザに関する情報を抽出する。例えば、ユーザの閲覧頻度の高いウェブページが不動産の賃貸物件を公開しているウェブページである場合、制御部21は、ユーザが不動産の賃貸物件に興味があることを抽出する。また、ユーザによる実行頻度が高いアプリケーションが、年金の保険料納付額及び受取見込額等を試算するためのアプリケーションである場合、制御部21は、ユーザが年金の保険料納付及び受取に興味があることを抽出する。また制御部21は、ユーザがウェブページを介して購買した商品及びサービス等の購買履歴に基づいて、ユーザの興味及び趣味等の情報を抽出してもよい。なお、制御部21は、クッキー(Cookie)又はキャッシュに一時的に保存された情報から、ユーザの興味に関する情報を抽出してもよい。
【0109】
よって、制御部21は、ユーザの興味及び嗜好等を含むユーザに関する情報を抽出したか否かを判断し(S101)、抽出していないと判断した場合(S101:NO)、他の処理を行いつつ待機する。制御部21は、ユーザに関する情報を抽出したと判断した場合(S101:YES)、抽出した情報に基づいて、ユーザの嗜好情報を特定する(S102)。例えば制御部21は、ユーザが不動産の賃貸物件に興味があることを抽出した場合、ユーザの興味として不動産の賃貸物件を特定する。また制御部21は、ユーザが年金の保険料納付及び受取に興味があることを抽出した場合、ユーザの興味として年金の保険料納付及び受取を特定する。そして制御部21は、特定したユーザの嗜好情報を記憶部22に記憶し(S103)、処理を終了する。上述した処理により、ユーザのウェブページの閲覧履歴及びアプリケーションの実行履歴からユーザの嗜好情報を収集でき、収集した嗜好情報を記憶部22に蓄積することができる。
【0110】
図22は、実施形態8の検索処理手順の一例を示すフローチャート、
図23はユーザ端末20における画面例を示す模式図である。
図22に示す処理は、
図7に示す処理において、ステップS28の前にステップS111を追加したものである。
図7と同じステップについては説明を省略する。
【0111】
本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20の制御部21及び検索サーバ10の制御部11は、
図7中のステップS21〜S27と同様の処理を行う。これにより、ユーザ端末20は、いずれかのカテゴリーについて、カスタマイズ情報DB22a〜22eに登録されたカスタマイズ情報を検索キーワードとして検索サーバ10で行われた検索処理の結果(検索結果画面)を取得することができる。ユーザ端末20の制御部21は、検索サーバ10から検索結果画面を受信した場合、受信した検索結果画面において、
図21に示す処理によって収集したユーザの嗜好情報に基づいて、検索結果の表示順序の入れ替えを行う(S111)。例えば制御部21は、受信した検索結果画面中の各検索結果において、収集して記憶部22に記憶してあるユーザの嗜好情報に合致する検索結果の表示順序が上位となるように、各検索結果の表示順序を入れ替える。具体的には、制御部21は、検索結果画面中の各検索結果において、ユーザの嗜好情報に合致する検索結果があるか否かを判断し、あると判断した場合、嗜好情報に合致する検索結果の表示位置を最上位に移動させる。例えばユーザの興味が不動産の賃貸物件にある場合、制御部21は、不動産のカテゴリーの検索結果画面において、不動産の賃貸物件に関する検索結果が最上位に表示されるように、各検索結果の表示順序を入れ替える。また、制御部21は、ユーザの属性情報も考慮して、検索結果の表示順序を入れ替えてもよい。
【0112】
そして制御部21は、各検索結果の表示順序を入れ替えた検索結果画面を表示部24に表示し(S28)、ステップS29以降の処理を実行する。なお、制御部21は、各検索結果の表示順序を入れ替えた検索結果画面において、表示順序を上位に移動させた検索結果を強調させて表示してもよい。例えば
図23に示す例では、不動産のカテゴリーの検索結果において、表示順序を最上位に移動させた検索結果に「おすすめ!」の吹き出しが付与されている。表示順序を上位に移動させた検索結果は、ユーザの嗜好情報に合致するものであるので、このように目立つように表示することにより、ユーザの興味及び嗜好に合致する検索結果を優先的にユーザに通知することができる。上述した処理により、ユーザの嗜好情報に合致する検索結果、即ち、ユーザが知りたい可能性が高い検索結果を上位の表示順序で優先的に通知することができる。よって、ユーザにとって有益な情報を分かり易く提供することが可能となる。
【0113】
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、ユーザの興味及び嗜好に応じて、検索処理における検索結果を表示する際の表示順序に入れ替えることにより、ユーザが知りたい検索結果を優先的に提供することができ、ユーザの満足度が高い検索処理を実現できる。なお、本実施形態において、各カテゴリーの検索結果の表示順序を入れ替えることなく、ユーザの興味及び嗜好に応じて優先的にユーザに提示したい検索結果に対して、例えば「おすすめ!」の吹き出しの付与、又はハイライト表示を行うことにより、目立たせて表示させてもよい。具体的には、例えば
図10に示す画面において、各カテゴリーについて上位に表示されていない検索結果に対して、吹き出しの付与又はハイライト表示を行うように構成されていてもよい。この場合にも、ユーザの興味及び嗜好に合致する検索結果を優先的にユーザに通知することができる。また、本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。本実施形態の構成は、上述した実施形態2〜7にも適用できる。なお、実施形態2〜3に適用した場合、各カテゴリーについての検索処理を所定のタイミングで自動的に行い、得られた検索結果を、記憶部22に記憶してあるユーザの嗜好情報に応じた順序で表示した検索結果画面を提供することができる。
【0114】
(実施形態9)
各カテゴリーについての検索処理の実行回数、又は各カテゴリーの検索結果に対するユーザの閲覧回数に応じて、各カテゴリーの優先順位を変更する検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態1の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行うことにより、それぞれのカテゴリーについて各種の情報を含むカスタマイズ情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録することができる。また、本実施形態のユーザ端末20は、
図7に示す処理と同様の処理を行うことにより、それぞれのカテゴリーについてカスタマイズ情報に基づく検索処理を行い、検索結果を提供することができる。
【0115】
本実施形態のユーザ端末20では、制御部21は、各カテゴリーについて検索サーバ10による検索処理の実行回数を計数する。具体的には、制御部21は、いずれかのカテゴリーのカスタマイズ情報に基づく検索処理を検索サーバ10へ要求した場合、又は、いずれかのカテゴリーのカスタマイズ情報に基づく検索処理の結果を検索サーバ10から受信した場合に、このカテゴリーについての検索回数に1を加算する。また、本実施形態のユーザ端末20では、制御部21は、各カテゴリーの検索結果に対するユーザの閲覧履歴(閲覧回数)を記憶する。具体的には、制御部21は、ユーザからの要求に従って、各カテゴリーの検索結果のウェブサイトにアクセスした場合に、このカテゴリーの検索結果に対する閲覧回数に1を加算する。なお、各カテゴリーについての検索回数、及び各カテゴリーの検索結果に対する閲覧回数はそれぞれ、カテゴリーに対応付けて記憶部22に記憶しておく。本実施形態では、このように計数された検索処理の実行回数及び検索結果の閲覧回数に基づいて、各カテゴリーに対する優先順位を更新するように構成されている。
【0116】
図24は、カテゴリーに対する優先順位の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20の制御部21は、
図7に示す処理を行いつつ以下の処理を行う。制御部21は、いずれかのカテゴリーについて、カスタマイズ情報DB22a〜22eに登録されたカスタマイズ情報を検索キーワードとした検索処理を検索サーバ10によって実行したか否かを判断する(S121)。検索処理を実行したと判断した場合(S121:YES)、制御部21は、検索処理を行ったカテゴリーに対する検索回数に1を加算する(S122)。例えば制御部21は、
図7に示す処理において、ステップS24の処理を行った場合、又はステップS28の処理を行った場合に、検索処理を実行したと判断する。そして制御部21は、記憶部22に記憶してある各カテゴリーに対する検索回数において、実行した検索処理のカテゴリーに対する検索回数に1を加算する。検索処理を実行していないと判断した場合(S121:NO)、制御部21はステップS122の処理をスキップする。
【0117】
また制御部21は、いずれかのカテゴリーについて検索結果のリンクに基づいてウェブサイトにアクセスしたか否かを判断する(S123)。検索結果に基づいてアクセスしたと判断した場合(S123:YES)、制御部21は、この検索結果のカテゴリーに対する検索結果の閲覧回数に1を加算する(S124)。例えば制御部21は、
図7に示す処理において、ステップS30の処理を行った場合、又はステップS31の処理を行った場合に、検索結果にアクセスしたと判断する。そして制御部21は、記憶部22に記憶してある各カテゴリーに対する検索結果の閲覧回数において、閲覧した検索結果のカテゴリーに対する閲覧回数に1を加算する。検索結果をアクセスしていないと判断した場合(S123:NO)、制御部21はステップS124の処理をスキップする。
【0118】
制御部21は、ステップS122で計数した各カテゴリーに対する検索回数、又は、ステップS124で計数した各カテゴリーに対する検索結果の閲覧回数に基づいて、各カテゴリーに対する優先順位を変更すべきか否かを判断する(S125)。例えば、検索回数が多い順に高い優先順位を設定する場合、制御部21は、各カテゴリーに対する検索回数の多少が入れ替わったカテゴリーがあるか否かを判断し、あると判断した場合、優先順位を変更すべきカテゴリーがあると判断する。このとき制御部21は、検索回数の多少が入れ替わった各カテゴリーに対する優先順位を、検索回数の多い順となるように変更する(S126)。また、検索結果の閲覧回数が多い順に高い優先順位を設定する場合、制御部21は、各カテゴリーに対する閲覧回数の多少が入れ替わったカテゴリーがあるか否かを判断し、あると判断した場合、優先順位を変更すべきカテゴリーがあると判断する。このとき制御部21は、閲覧回数の多少が入れ替わった各カテゴリーに対する優先順位を、閲覧回数の多い順となるように変更する(S126)。
【0119】
優先順位を変更すべきカテゴリーがないと判断した場合(S125:NO)、又はステップS126の処理後、制御部21は、ステップS121の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。上述した処理により、検索処理の実行回数、又は検索結果に対するアクセス回数(閲覧回数)に応じて、各カテゴリーの優先順位を設定できる。このように適宜変更される各カテゴリーの優先順位は、例えば
図10、
図12B、
図13A、
図23に示すように各カテゴリーの検索結果の一部を列挙する通知画面を生成する際に用いられる。具体的には、優先順位が高いカテゴリーから順に、各カテゴリーの検索結果の一部を列挙する通知画面を生成することができる。よって、ユーザが検索したい可能性の高いカテゴリーの検索結果を上位の表示順序で優先的に通知することができる。
【0120】
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、検索処理の実行回数又は検索結果に対する閲覧回数を計数し、これらの回数に応じて検索結果を通知する際の各カテゴリーの優先順位を設定することができる。よって、ユーザが検索したい可能性の高いカテゴリーの検索結果を優先的に表示することができ、ユーザの満足度が高い検索処理を実現できる。なお、ユーザは意識することなく、検索処理の実行及び検索結果に対するアクセスを行えばよく、このように行われた検索処理の実行回数又は検索結果に対するアクセス回数によって、ユーザが興味を持っている可能性の高いカテゴリーを特定でき、このようなカテゴリーの優先順位を上位に設定することができる。また、本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。本実施形態の構成は、上述した実施形態2〜8にも適用できる。
【0121】
本実施形態において、各カテゴリーの検索回数又は各カテゴリーの検索結果に対するユーザの閲覧回数に応じて、各カテゴリーの優先順位を変更する構成のほかに、ユーザがユーザ端末20を用いて行う各種の処理の内容に応じて、各カテゴリーに対する優先順位を変更するように構成されていてもよい。例えば、ネットワークN経由で公開されている情報(ウェブサイト)に対するユーザの閲覧履歴、閲覧するウェブページの内容、ユーザ端末20にインストールされているアプリケーションの実行頻度等に応じて、各カテゴリーに対する優先順位を変更してもよい。具体的には、ユーザがネットワークN経由で音楽の楽曲をダウンロードしている場合、歌手又はアーティストに関する情報及びコンサートに関する情報を閲覧している場合、又は音楽に関する各種の情報を閲覧している場合、ユーザ端末20の制御部21は、音楽のカテゴリーに対する優先順位を上位に設定する。例えばユーザが各カテゴリーに関する情報を閲覧する都度、対応するカテゴリーに対する優先順位を1つ上げる。また、ユーザの閲覧頻度の高いウェブページが不動産の賃貸物件を公開しているウェブページである場合、不動産のカテゴリーに対する優先順位を上位に設定し、ユーザによる実行頻度が高いアプリケーションが、年金の保険料納付額及び受取見込額等を試算するためのアプリケーションである場合、年金のカテゴリーに対する優先順位を上位に設定する。また、ユーザ端末20の制御部21は、閲覧するウェブページの内容、アプリケーションに対する実行頻度及び実行内容等から、ユーザが興味及び関心を持っている事柄、ユーザが好む事柄、ユーザの趣味等の嗜好情報を抽出し、抽出した嗜好情報に応じたカテゴリーに対する優先順位を上位に設定してもよい。なお、ユーザがウェブページを介して購買した商品及びサービス等の購買履歴からユーザの嗜好情報を抽出してもよい。このような構成とした場合、ユーザは意識することなく、ユーザが興味を持っているカテゴリーの優先順位を上位に設定することができ、優先順位が上位のカテゴリーについての検索結果を優先的にユーザに通知することができる。
【0122】
また、ユーザ端末20は、ユーザがユーザ端末20を用いて行う各種の処理の内容に基づいて、検索対象のカテゴリーを新たに生成するように構成されていてもよい。例えば、ユーザ端末20の制御部21は、ユーザが閲覧するウェブページの内容(閲覧履歴)、ユーザが実行するアプリケーションの実行内容等に基づいて、新たなカテゴリー(キーワード)を生成してもよい。例えば制御部21は、ユーザが閲覧するウェブページ中で出現回数が多い用語を抽出し、抽出した用語からカテゴリーを生成してもよい。このような構成とした場合、ユーザは意識することなく、ユーザが興味を持っている事項に対応するカテゴリーを生成することができ、生成されたカテゴリーを用いた検索処理の実行が可能となる。よって、日々変化するユーザの嗜好情報を考慮したカテゴリーが生成されるので、最新のユーザの嗜好情報を反映させた検索結果をユーザに提供することが可能となる。なお、生成されたカテゴリーに対応するカスタマイズ情報(検索用のキーワード)は、いずれかのカテゴリーのカスタマイズ情報DB22a〜22eに既に登録してある情報の一部を用いてもよい。また、ユーザが閲覧するウェブページの内容、ユーザが実行するアプリケーションの実行内容等から、生成したカテゴリーに対応するカスタマイズ情報を生成してもよい。
【0123】
更に、ユーザ端末20は、各カテゴリーの検索回数又は各カテゴリーの検索結果に対するユーザの閲覧回数、或いは、ユーザがユーザ端末20を用いて行う各種の処理の内容に応じて、不要なカテゴリーを特定して削除するように構成されていてもよい。例えば、所定期間における検索回数が所定回数未満である場合、又は所定期間における検索結果に対するユーザの閲覧回数が所定回数未満である場合に、このようなカテゴリーを検索対象から削除してもよい。このような構成とした場合、ユーザが興味のないカテゴリーを検索対象から除外できるので、不要な検索処理の実行が抑制され、ユーザに有益な検索結果を効率よく提供することが可能となる。なお、例えばカテゴリーの上限個数を設定しておき、新たなカテゴリーが1つ生成された場合に、不要なカテゴリーを1つ選択して削除するように構成されていてもよい。
【0124】
(実施形態10)
各カテゴリーについての検索処理の実行回数と、各カテゴリーの検索処理の各結果に基づいてユーザが閲覧(アクセス)した情報の閲覧履歴とに基づいて、ユーザの検索処理における特徴(傾向)を抽出し、抽出結果に応じたコンテンツを提供する検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態1の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行い、各カテゴリーのカスタマイズ情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録する。また、本実施形態のユーザ端末20は、
図7に示す処理と同様の処理を行い、各カテゴリーについてカスタマイズ情報に基づく検索処理を行い、検索結果を提供する。
【0125】
本実施形態のユーザ端末20では、制御部21は、実施形態9と同様に、各カテゴリーについて検索サーバ10による検索処理の実行回数を計数する。また、本実施形態のユーザ端末20では、制御部21は、各カテゴリーの検索結果に対するユーザの閲覧履歴(閲覧したウェブサイトの情報)に基づいて、閲覧した情報の内容(情報分類)毎の閲覧回数を計数して記憶部22に記憶する。具体的には、制御部21は、ユーザからの要求に従って、各カテゴリーの検索結果のウェブサイトにアクセスした場合、アクセスしたウェブサイトで開示されている情報の内容を、所定の分類のうちのいずれかに特定し、特定した分類に対する閲覧回数に1を加算する。これにより、分類(情報の内容)毎の閲覧回数を計数できる。そして、本実施形態のユーザ端末20は、カテゴリー毎の検索回数と、情報分類(情報の内容)毎の閲覧回数と、ユーザの属性情報とに基づいて、ユーザの検索処理における特徴(傾向)を抽出する処理を行う。
【0126】
図25は、検索処理の特徴抽出処理の一例を示す模式図である。
図25に示すように、本実施形態のユーザ端末20は、ページ判別モデル及び特徴判別モデルを用いて、カテゴリー毎の検索回数と、情報分類毎の閲覧回数と、ユーザの属性情報とに基づく検索処理の特徴(特徴分類)を判別する。なお、
図25Aはページ判別モデルを示し、
図25Bは特徴判別モデルを示す。制御部21はまず、ページ判別モデルを用いて、ユーザが閲覧したウェブサイトの内容(テキストデータ)から、この閲覧ページに記載されている情報の内容(ページ分類)を判別する。制御部21は、判別した情報の内容(ページ分類)毎に閲覧回数を計数しており、判別したページ分類の閲覧回数に1を加算する。その後、制御部21は、特徴判別モデルを用いて、所定期間に亘って計数したページ分類毎の閲覧回数と、所定期間におけるカテゴリー毎の検索処理の実行回数(検索回数)と、ユーザの属性情報とから、ユーザの検索処理の特徴(特徴分類)を判別する。なお、ユーザの検索処理の特徴分類は、ユーザが閲覧したウェブサイトの内容、ユーザが行った各カテゴリーの検索回数、ユーザの属性情報を加味した分類であり、ユーザが関心を持って検索及び閲覧した事柄に応じた情報である。
【0127】
ページ判別モデルは、例えばDoc2vecであり、テキストデータ(文書ファイル)をベクトルに変換するニューラルネットワークによって構成される。ページ判別モデルは、各種のジャンル(ページ分類)について記載されたウェブサイトの情報(テキストデータ)を文書ファイルと見なし、各ジャンルの文書ファイルを教師データとして機械学習を行うことによって生成される。ページ判別モデルは、文書ファイルに含まれる文字列の入力を受け付け、入力されたデータから、その特徴量を表すベクトル(分散表現)を演算し、演算したベクトルに基づいて、入力された文書ファイルのジャンル(ページ分類)を出力する。なお、ページ判別モデルから出力されるジャンルは、演算されたベクトルに応じたジャンルであり、入力された文書ファイルの記載内容のジャンルを示す。ページ判別モデルは学習時において、入力された教師用の文書ファイルのジャンルと、出力されたジャンル(ページ分類)とを比較し、両者が近似するように、入力値に対して行う所定の演算を規定する各種の関数の係数や閾値等のデータを最適化する。なお、ページ判別モデルの学習は検索サーバ10又は他の学習装置で行われ、生成されたページ判別モデルが、例えばネットワークN経由又は可搬型記憶媒体経由でユーザ端末20にダウンロードされて記憶部22に記憶される。なお、doc2vecはページ判別モデルの一例であって、その他のニューラルネットワークによってページ判別モデルを構成してもよい。また、ページ判別モデルはニューラルネットワークに限定されず、決定木、ランダムフォレスト、SVM(Support Vector Machine)等であってもよく、入力された文書ファイルの特徴量を抽出する各種のアルゴリズムを用いて構成することができる。
【0128】
特徴判別モデルは、機械学習モデル又は深層学習モデルによって構成される。特徴判別モデルは、ページ判別モデルを用いて判別されたページ分類毎の閲覧回数と、各カテゴリーの検索処理の実行回数と、ユーザの属性情報との入力を受け付け、入力された情報に基づいて、入力された情報に応じて出力すべき分類結果(特徴分類)を演算し、演算した分類結果(特徴分類)を出力する。なお、特徴判別モデルから出力される特徴分類は、ページ分類、各カテゴリーの検索回数及びユーザの属性情報に応じて判別される検索処理の特徴を示す情報であり、ユーザが関心を持って検索及び閲覧した事柄の情報であり、例えばスポーツ観戦、演劇鑑賞等がある。よって、特徴判別モデルから出力される特徴分類は、ユーザの興味及び嗜好を示しており、例えばスポーツ観戦好きであること、演劇鑑賞好きであることを示している。特徴判別モデルは、ページ分類毎の閲覧回数、カテゴリー毎の検索回数、属性情報、及び特徴分類を教師データとして機械学習を行うことによって生成される。特徴判別モデルは学習時において、教師データのページ分類毎の閲覧回数、カテゴリー毎の検索回数、及び属性情報が入力された場合に出力された特徴分類と、教師データの特徴分類とを比較し、両者が近似するように、入力値に対して行う所定の演算を規定する各種の関数の係数や閾値等のデータを最適化する。なお、特徴判別モデルの学習は検索サーバ10又は他の学習装置で行われ、生成された特徴判別モデルは、例えばネットワークN経由又は可搬型記憶媒体経由でユーザ端末20にダウンロードされて記憶部22に記憶される。
【0129】
上述した構成により、本実施形態のユーザ端末20は、各カテゴリーの検索結果に基づくページ分類毎の閲覧回数と、カテゴリー毎の検索回数と、ユーザの属性情報とに基づいて、ユーザによる検索処理における特徴分類を特定(抽出)する。そして、本実施形態のユーザ端末20は、検索処理における特徴分類を特定した場合、特定した特徴分類に応じたコンテンツをユーザに提供するように構成されている。なお、ユーザ端末20は、ページ分類毎の閲覧回数と、カテゴリー毎の検索回数とに基づいて、ユーザによる検索処理における特徴分類を特定してもよく、この場合、特徴判別モデルに、ユーザの属性情報は入力されない。
【0130】
図26は、ページ分類毎の閲覧回数及びカテゴリー毎の検索回数の計数処理手順の一例を示すフローチャートである。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20の制御部21は、
図7に示す処理を行いつつ以下の処理を行う。制御部21は、いずれかのカテゴリーについて、カスタマイズ情報DB22a〜22eに登録されたカスタマイズ情報を検索キーワードとした検索処理を検索サーバ10によって実行したか否かを判断する(S131)。制御部21は、検索処理を実行したと判断した場合(S131:YES)、検索処理を行ったカテゴリーに対する検索回数に1を加算し(S132)、検索処理を実行していないと判断した場合(S131:NO)、ステップS132の処理をスキップする。なお、制御部21は、検索処理を実行した日時情報をカテゴリーに対応付けて記憶部22に記憶しておいてもよく、この場合、後日所定期間における各カテゴリーの検索回数を計数できる。
【0131】
また制御部21は、いずれかのカテゴリーについて検索結果のリンクに基づいてウェブサイトにアクセスしたか否かを判断する(S133)。検索結果に基づいてアクセスしたと判断した場合(S133:YES)、制御部21は、ページ判別モデルを用いて、アクセスしたウェブサイト(閲覧ページ)のページ分類を特定する(S134)。例えば制御部21は、
図7に示す処理において、ステップS30の処理を行った場合、又はステップS31の処理を行った場合に、検索結果にアクセスしたと判断する。そして制御部21は、閲覧したウェブサイトで公開されている情報、又は公開されている情報の一部をページ判別モデルに入力し、ページ判別モデルからの出力情報に基づいて、閲覧ページのページ分類を特定する。そして制御部21は、特定したページ分類に対する閲覧回数に1を加算する(S135)。なお、制御部21は、ウェブサイトにアクセスした日時情報をページ分類に対応付けて記憶部22に記憶しておいてもよく、この場合、後日所定期間における各ページ分類の閲覧回数を計数できる。
【0132】
検索結果にアクセスしていないと判断した場合(S133:NO)、制御部21はステップS134〜S135の処理をスキップし、ステップS131の処理に戻る。制御部21は、いずれかのカテゴリーについて検索処理を実行する都度、及び、検索結果のウェブサイトにアクセスする都度、上述した処理を繰り返す。これにより、ユーザ端末20は、カテゴリー毎の検索処理の実行回数を計数でき、ページ分類毎の閲覧回数を計数できる。
【0133】
図27は、コンテンツの提供処理手順の一例を示すフローチャートである。本実施形態のユーザ端末20は、
図26の処理を行うことにより、所定期間におけるカテゴリー毎の検索回数とページ分類毎の閲覧回数とを計数する。また、本実施形態のユーザ端末20は、定期的に又は所定のタイミングで以下の処理を行う。ユーザ端末20の制御部21は、所定期間におけるカテゴリー毎の検索回数を読み出し(S141)、所定期間におけるページ分類毎の閲覧回数を読み出す(S142)。制御部21は、例えば直近の1ヶ月間におけるカテゴリー毎の検索回数及びページ分類毎の閲覧回数を読み出す。なお、カテゴリー毎に、検索処理の実行日時を記憶部22に記憶している場合、制御部21は、直近の1ヶ月間においてカテゴリー毎に実行された検索回数を計数する。また、ページ分類に、ウェブサイトのアクセス日時を記憶部22に記憶している場合、制御部21は、直近の1ヶ月間においてページ分類毎に実行されたアクセス回数を計数する。
【0134】
次に制御部21は、例えばカスタマイズ情報DB22a〜22eに記憶されたユーザの属性情報を読み出す(S143)。そして、制御部21は、特徴判別モデルを用いて、ユーザの検索処理における特徴(特徴分類)を特定する(S144)。具体的には、制御部21は、所定期間におけるカテゴリー毎の検索回数と、所定期間におけるページ分類毎の閲覧回数と、ユーザの属性情報とを特徴判別モデルに入力し、特徴判別モデルからの出力情報に基づいて、ユーザの検索処理における特徴分類を取得(特定)する。制御部21は、ユーザの検索処理の特徴分類を特定した場合、特定した特徴分類に応じたコンテンツを特定して表示部24に表示する(S145)。検索処理の特徴分類は、ページ分類(閲覧ページで公開されていた内容)毎のユーザの閲覧頻度、各カテゴリーにおける検索処理の実行頻度及びユーザの属性情報に応じて判別される情報であり、ユーザが関心を持って検索及び閲覧した事柄の情報(例えばスポーツ観戦、演劇鑑賞等)である。よって、特徴分類に応じたコンテンツは、例えば、ユーザの関心事に関するコンテンツ、ユーザの興味及び嗜好に適した人物、対象物、事柄、情報等に関するコンテンツを用いることができる。なお、特徴分類に応じたコンテンツは、予め特徴分類毎に記憶部22に記憶されていてもよく、検索サーバ10又は他のサーバで特徴分類毎に記憶されていてもよい。また、制御部21は、特定した特徴分類に応じたコンテンツを、ネットワークN経由で公開されているコンテンツから特定してもよい。更に、制御部21は、検索結果画面とは別の画面でコンテンツを表示してもよく、検索結果画面に重畳させてコンテンツを表示させてもよい。また制御部21は、ユーザの検索処理の特徴分類に応じたコンテンツを特定しておき、入力部25を介してユーザからの出力要求(表示要求)を受け付けた後に表示部24に表示してもよい。
【0135】
制御部21は、定期的に又は所定のタイミングで上述した処理を行い、それぞれの時点での、各カテゴリーにおける検索頻度、各ページ分類(閲覧ページで公開されていた内容)における閲覧頻度、及びユーザの属性情報に応じた、ユーザの検索処理の特徴を特定できる。上述した処理により、各カテゴリーのカスタマイズ情報に基づく検索処理の実行回数、検索処理の結果に基づいてユーザがアクセス(閲覧)したウェブサイトの閲覧履歴、及びユーザの属性情報から、ユーザの検索処理における特徴、具体的にはユーザが現在関心を持っている事柄を特定できる。そして、ユーザが現在関心を持っている事柄に応じたコンテンツを提供することにより、検索結果に基づく閲覧ページ等から判断できるユーザの関心事に関するコンテンツを提供することができる。なお、ユーザの検索処理における特徴は、ユーザの属性情報を考慮せずに、ユーザによる検索処理の実行回数及びウェブサイトの閲覧履歴に基づいて特定してもよい。また制御部21は、このようにユーザに提供されたコンテンツについても、ユーザの閲覧履歴として用いてもよい。
【0136】
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、カスタマイズ情報に基づく検索処理の回数、検索結果に基づいてユーザがアクセスしたウェブサイト(閲覧ページ)等に基づくユーザの興味及び嗜好に応じたコンテンツを提供することができる。よって、ユーザの満足度がより高い検索処理を実現できる。また、本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。本実施形態の構成は、上述した実施形態2〜9にも適用できる。
【0137】
本実施形態において、各ユーザにおいて、各カテゴリーの検索回数と、各カテゴリーの検索結果に対する閲覧履歴と、ユーザの属性情報とに基づいて、ユーザの検索処理における特徴分類(傾向)を特定する処理は、これらの情報をユーザ端末20から受信した検索サーバ10で行ってもよい。この場合、検索サーバ10は、ユーザ端末20から上述した各情報を受信し、受信した情報に対応してユーザの検索処理における特徴分類を特定してユーザ端末20へ提供する。また、検索サーバ10は、特定した特徴分類に応じたコンテンツを特定してユーザ端末20へ提供してもよい。
【0138】
(実施形態11)
実施形態9の検索システムにおいて、ウェブサイトに対するユーザの閲覧履歴に基づいて、新たなカテゴリー(キーワード)を生成する構成について説明する。なお、ユーザ端末20が新たなカテゴリーを生成する構成以外は、実施形態9と同様であるので詳細な説明は省略する。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図25Aに示すページ判別モデルと同様の構成を有するカテゴリー判別モデル(図示せず)を用いて、ユーザが閲覧するウェブページの内容(閲覧履歴)に基づくカテゴリーを特定する。カテゴリー判別モデルは、各種のカテゴリーについて記載されたウェブサイトの情報(テキストデータ)を文書ファイルと見なし、各カテゴリーの文書ファイルを教師データとして機械学習を行うことによって生成される。カテゴリー判別モデルは、文書ファイルに含まれる文字列の入力を受け付け、入力されたデータから、その特徴量を表すベクトル(分散表現)を演算し、演算したベクトルに基づいて、入力された文書ファイルのカテゴリーを出力する。なお、カテゴリー判別モデルから出力されるカテゴリーは、入力された文書ファイルの記載内容のジャンル等に対応する。カテゴリー判別モデルは学習時において、入力された教師用の文書ファイルのカテゴリーと、出力されたカテゴリーとを比較し、両者が近似するように、入力値に対して行う所定の演算を規定する各種の関数の係数や閾値等のデータを最適化する。なお、カテゴリー判別モデルは各種のアルゴリズムを用いて構成することができる。
【0139】
よって、ユーザ端末20の制御部21は、カテゴリー判別モデルを用いて、ユーザが閲覧したウェブサイトの内容(テキストデータ)から、この閲覧ページに記載されている情報に対応するカテゴリーを特定する。このような構成とした場合、ユーザはウェブサイトを閲覧するだけで、ユーザが興味を持っている事項に対応するカテゴリーを生成することができ、生成されたカテゴリーを用いた検索処理の実行が可能となる。また、ユーザ端末20の制御部21は、新たなカテゴリーを生成した場合に、生成したカテゴリーに高い優先度を割り当てることにより、各カテゴリーに対する優先順位の入れ替えを行ってもよい。更に、制御部21は、優先順位の入れ替えを行うと共に、優先度が低いカテゴリーを削除してもよく、削除する場合、カテゴリーの総数を変更することなく、ユーザが興味のある事項に対応するカテゴリーを検索対象とすることができる。
【0140】
(実施形態12)
検索対象の各カテゴリーと、ウェブサイトに対するユーザの閲覧履歴とに基づいて、検索結果を絞り込むための絞り込みキーワードを特定する検索システムについて説明する。本実施形態の検索システムの各装置は、実施形態1の各装置と同様の構成を有するので、同様の構成については詳細な説明を省略する。本実施形態の検索システムにおいて、ユーザ端末20は、
図4に示す処理と同様の処理を行い、各カテゴリーのカスタマイズ情報をカスタマイズ情報DB22a〜22eに登録する。また、本実施形態のユーザ端末20は、
図7に示す処理と同様の処理を行い、各カテゴリーについてカスタマイズ情報に基づく検索処理を行い、検索結果を提供する。
【0141】
本実施形態のユーザ端末20では、制御部21は、キーワード判別モデルを用いて、各カテゴリーと、ユーザが閲覧するウェブページの内容(閲覧履歴)とに基づいて、検索処理に用いるキーワード(絞り込みキーワード)を特定する。絞り込みキーワードは例えば、聞きたい、知りたい、買いたい、売りたい、行きたい、見たい、借りたい等のユーザのニーズに関するキーワードを用いるが、このようなキーワードに限定されない。
図28はキーワード判別モデルの構成例を示す模式図である。キーワード判別モデルは、
図25Aに示すページ判別モデルと同様に、例えばDoc2vecで構成されており、ウェブサイトの情報(テキストデータ)を文書ファイルと見なし、文書ファイルに含まれる文字列のデータから、その特徴量を表すベクトル(分散表現)を演算する。またキーワード判別モデルは、演算したベクトルと、入力されたカテゴリーとに基づいて、絞り込みキーワードとして用いるべき用語を出力する。キーワード判別モデルは、カテゴリーの情報と、任意の文書ファイルと、これらの情報に対応する絞り込みキーワードとを教師データとして機械学習を行うことによって生成される。なお、キーワード判別モデルは、その他のニューラルネットワークによって構成されていてもよい。
【0142】
本実施形態のユーザ端末20は、キーワード判別モデルを用いることにより、各カテゴリーについて、ユーザが閲覧したウェブサイトの内容に応じたユーザの希望及びニーズ等に対応する絞り込みキーワードを特定できる。よって、本実施形態では、
図7に示す処理を行う際に、各カテゴリーのカスタマイズ情報に加えて絞り込みキーワードを用いた検索処理を行うことができ、ユーザの希望及びニーズ等を加味した検索結果が得られる。
【0143】
また、本実施形態のユーザ端末20は、各カテゴリーにおける検索処理の内容及び結果をテンプレートで一覧表示することができる。
図29は画面例を示す模式図である。
図29に示す画面は、各検索処理に割り当てられた検索IDに対応付けて、検索処理の内容及び結果を表示している。具体的には、検索処理におけるカテゴリー、検索処理に用いられた絞り込みキーワード、検索処理の結果、最後に検索処理を実行した日時を示す更新日時、検索結果に対してユーザが閲覧したURLを示す閲覧済み情報(閲覧済み)、検索処理によってお勧め情報に選択された検索結果(お勧め)、検索処理に用いられた検索キーワード(例えばカスタマイズ情報)等がテンプレートに表示されている。このようなテンプレートによって、各検索処理において、用いられたキーワードと共に検索結果を確認できる。なお、テンプレート中に表示された検索結果にはリンクが設定されており、入力部25を介して選択することにより、リンクが設定されたウェブサイトにアクセスすることができ、検索結果の詳細な情報を表示部24に表示することができる。なお、テンプレート中の検索IDは、各カテゴリーに対する優先順位であってもよい。
【0144】
また、
図29に示す画面には、各検索処理に対して、ユーザが行った評価の入力欄が設けられている。ユーザは、ユーザ端末20の表示部24に表示されたテンプレートにおいて、入力部25を介して各検索処理に対する評価を例えば5段階(例えば5が最高)で入力する。よって、ユーザは、各検索処理で用いられたキーワードと検索結果とを確認した上で検索処理に対する評価を行うことができる。このような構成において、ユーザ端末20は、ユーザによって低い評価(例えば1又は2の評価)が行われた検索処理をテンプレートから削除してもよい。また、ユーザ端末20は、ユーザが低い評価を行った検索処理におけるカテゴリーに対する優先度を下げてもよく、テンプレートにおける検索結果の表示順序を下げてもよい。これにより、各カテゴリーに対してキーワード判別モデルによって特定された絞り込みキーワードを用いた検索処理を、ユーザによる評価に応じて有益な検索処理又は不要な検索処理に振り分けることができる。また、ユーザによって有益な検索結果を優先的に表示されることが可能となる。このような構成においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。また本実施形態の構成は、上述した実施形態2〜10にも適用できる。
【0145】
上述した各実施形態において、ユーザ端末20が検索アプリ22APを実行することによっていずれかのカテゴリーの検索処理を行い、その検索結果に基づいてユーザがEC(Electronic Commerce )サイト等にアクセスして売買取引が成立した場合に、ユーザ又はECサイト等から、検索アプリ22APを提供及び管理している会社に手数料が支払われるアフィリエイト機能が設けられていてもよい。また、検索結果に基づいて売買取引を行ったユーザ又はECサイト等に対して、各種の特典、クーポン、ポイント等が付与されるように構成することもできる。
【0146】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
前記検索用のキーワード及び前記カスタマイズ情報に基づく検索処理の実行回数に応じて、前記検索用のキーワードに対応する検索対象のカテゴリーに対する優先順位を変更する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1から8までのいずれかひとつに記載のプログラム。
前記検索用のキーワード及び前記カスタマイズ情報に基づく検索処理の実行回数と、前記検索処理の結果に対する前記ユーザの閲覧履歴に基づいて、前記ユーザの検索処理の特徴を抽出し、
抽出した前記検索処理の特徴に応じたコンテンツを出力する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1から9までのいずれかひとつに記載のプログラム。
前記検索用のキーワードに対応するカテゴリー毎の検索回数と、情報の内容を分類した分類毎の閲覧回数とが入力された場合に、検索処理の特徴を分類した特徴分類を示す情報を出力するように学習した学習モデルを用いて、
前記ユーザによる前記カテゴリー毎の検索回数と、前記検索処理の結果に対して前記ユーザが閲覧した閲覧情報の前記分類毎の閲覧回数とに対応する、前記ユーザの検索処理の特徴を示す特徴分類を特定する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項10に記載のプログラム。
前記検索用のキーワード及びウェブサイトに対する前記ユーザの閲覧履歴が入力された場合に、検索結果を絞り込むための絞り込みキーワードを出力するように学習した学習モデルを用いて、前記検索用のキーワード及び前記ユーザの閲覧履歴に対応する絞り込みキーワードを特定し、
前記検索用のキーワード、前記カスタマイズ情報及び特定した絞り込みキーワードに基づく検索処理の結果を出力する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1から12までのいずれかひとつに記載のプログラム。