特開2021-158116(P2021-158116A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ リーダーソン ライティング カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特開2021158116-調光制御回路及び装置 図000003
  • 特開2021158116-調光制御回路及び装置 図000004
  • 特開2021158116-調光制御回路及び装置 図000005
  • 特開2021158116-調光制御回路及び装置 図000006
  • 特開2021158116-調光制御回路及び装置 図000007
  • 特開2021158116-調光制御回路及び装置 図000008
  • 特開2021158116-調光制御回路及び装置 図000009
  • 特開2021158116-調光制御回路及び装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-158116(P2021-158116A)
(43)【公開日】2021年10月7日
(54)【発明の名称】調光制御回路及び装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/14 20200101AFI20210910BHJP
   H05B 45/31 20200101ALI20210910BHJP
   H05B 45/345 20200101ALI20210910BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20210910BHJP
   H05B 45/375 20200101ALI20210910BHJP
   H05B 45/38 20200101ALI20210910BHJP
   H05B 45/48 20200101ALI20210910BHJP
【FI】
   H05B45/14
   H05B45/31
   H05B45/345
   H05B47/19
   H05B45/375
   H05B45/38
   H05B45/48
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2021-52063(P2021-52063)
(22)【出願日】2021年3月25日
(31)【優先権主張番号】202020409022.4
(32)【優先日】2020年3月26日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516032333
【氏名又は名称】リーダーソン ライティング カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LEEDARSON LIGHTING CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】リン、チーチアン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、イーピン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、フーチエ
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273AA10
3K273BA30
3K273CA02
3K273EA06
3K273EA07
3K273EA12
3K273EA22
3K273EA25
3K273EA35
3K273EA36
3K273FA03
3K273FA23
3K273FA27
3K273FA28
3K273GA03
3K273GA06
3K273GA12
3K273GA14
(57)【要約】
【課題】調光制御回路及び装置は、調整回路と定電流制御回路との追加により、サイリスタの位相カット信号、外部制御信号、又はサイリスタの位相カット信号及び外部制御信号に基づいて、光源を調整することができる。
【解決手段】つまり、本実施例における調光制御回路は、光源に対するサイリスタによる調整、光源に対する外部制御装置による調整、及び光源に対するサイリスタと外部制御装置とによる調整のいずれを実現することができる。即ち、サイリスタによる調整方式が残され、サイリスタ導通角にかかわらず、外部制御装置によって光源を調整できることを実現することができる。これによって、従来の調光制御方式が単純で且つサイリスタ導通角が最大になる時のみに調光できる問題を解決することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイリスタを介して交流電力が入力され、直流電力を出力する整流回路と、光源との間に接続されるものであり、
前記整流回路と接続されるとともに外部制御装置と通信接続され、前記サイリスタの位相カット信号を収集し且つ外部制御信号を受信し、前記位相カット信号及び/又は前記外部制御信号に基づいて、調光制御信号を出力する調整回路と、
前記整流回路、前記光源及び前記調整回路と接続され、調光を実現するために、前記調光制御信号に基づいて、前記直流電力により前記光源に出力される目標電流を調整する定電流制御回路と、
を備える、ことを特徴とする調光制御回路。
【請求項2】
前記調整回路は、
前記外部制御信号を受信し、前記外部制御信号をPWM制御信号に変換して出力するための無線通信回路と、
前記無線通信回路、前記整流回路及び前記定電流制御回路と接続され、前記サイリスタの位相カット信号を収集し且つ前記PWM制御信号を受信し、前記位相カット信号及び/又は前記PWM制御信号に基づいて調光制御信号を出力するための検出回路と、
を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の調光制御回路。
【請求項3】
前記調整回路は、前記整流回路と接続される給電回路を更に備え、
前記給電回路は、前記整流回路から出力した直流電圧を第1目標電圧に降圧し、前記無線通信回路及び前記検出回路に出力するためのものである、
ことを特徴とする請求項2に記載の調光制御回路。
【請求項4】
前記無線通信回路は、無線通信チップを含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の調光制御回路。
【請求項5】
前記検出回路は、マイクロプロセッサを含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の調光制御回路。
【請求項6】
前記給電回路は、入力端が前記整流回路の出力端と接続され、出力端が前記無線通信回路の電源端及び前記検出回路の電源端と接続されるDC−DC降圧チップを備える、ことを特徴とする請求項3に記載の調光制御回路。
【請求項7】
前記定電流制御回路は、
前記整流回路と接続され、前記整流回路から出力した直流電圧を第2目標電圧に昇圧するための昇圧回路と、
入力端が前記昇圧回路の出力端と接続され、出力端が前記光源と接続され、制御端が前記調整回路と接続され、前記調光制御信号の制御に基づいて、前記直流電力により前記光源に出力される目標電流を調整するための定電流駆動回路と、
を備える、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の調光制御回路。
【請求項8】
前記昇圧回路は、入力端が前記整流回路の出力端と接続され、出力端が前記定電流駆動回路と接続されるDC−DC昇圧チップを備える、ことを特徴とする請求項7に記載の調光制御回路。
【請求項9】
前記定電流駆動回路は、入力端が前記昇圧回路の出力端と接続され、出力端が前記光源と接続され、制御端が前記調整回路と接続される定電流降圧チップを備える、ことを特徴とする請求項7に記載の調光制御回路。
【請求項10】
交流電源のライブに接続されるサイリスタと、
前記サイリスタ及び前記交流電源のニュートラルに接続され、前記交流電源の交流電力を直流電力に変換するための整流回路と、
前記整流回路及び光源と接続され、前記サイリスタ及び外部制御信号に基づいて、前記光源を調整するための請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の調光制御回路と、
を備える、ことを特徴とする調光制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、調光技術分野に属し、殊に,調光制御回路及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、インテリジェントLED照明器具の調光モジュールは、サイリスタ導通角が最大になる時のみに作動でき、即ち、サイリスタ導通角が最大になる時に調光モジュールによって照明器具に対して調光を行うことができる。サイリスタが位相カット状態にある場合、調光モジュールで照明器具に対して調光を行うときに、点滅などの異常状態が発生する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、従来には、調光制御方式が単純で且つサイリスタ導通角が最大になる時のみに調光できる問題がある。
【0004】
本出願は、従来の調光制御方式が単純で且つサイリスタ導通角が最大になる時のみに調光できる問題を解決する調光制御回路及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施例の第1局面は、調光制御回路を提供する。
【0006】
該調光制御回路は、
サイリスタを介して交流電力が入力され、直流電力を出力する整流回路と、光源との間に接続されるものであり、
前記整流回路と接続されるとともに外部制御装置と通信接続され、前記サイリスタの位相カット信号を収集し且つ外部制御信号を受信し、前記位相カット信号及び/又は前記外部制御信号に基づいて、調光制御信号を出力する調整回路と、
前記整流回路、前記光源及び前記調整回路と接続され、調光を実現するために、前記調光制御信号に基づいて、前記直流電力により前記光源に出力される目標電流を調整する定電流制御回路と、を備える。
【0007】
1つの実施例において、前記調整回路は、
前記外部制御信号を受信し、前記外部制御信号をPWM制御信号に変換して出力するための無線通信回路と、
前記無線通信回路、前記整流回路及び前記定電流制御回路と接続され、前記サイリスタの位相カット信号を収集し且つ前記PWM制御信号を受信し、前記位相カット信号及び/又は前記PWM制御信号に基づいて調光制御信号を出力するための検出回路と、を備える。
【0008】
1つの実施例において、前記調整回路は、前記整流回路と接続される給電回路を更に備え、前記給電回路は、前記整流回路から出力した直流電圧を第1目標電圧に降圧し、前記無線通信回路及び前記検出回路に出力するためのものである。
【0009】
1つの実施例において、前記無線通信回路は、無線通信チップを含む。
【0010】
1つの実施例において、前記検出回路はマイクロプロセッサを含む。
【0011】
1つの実施例において、前記給電回路は、入力端が前記整流回路の出力端と接続され、出力端が前記無線通信回路の電源端及び前記検出回路の電源端と接続されるDC−DC降圧チップを備える。
【0012】
1つの実施例において、前記定電流制御回路は、
前記整流回路と接続され、前記整流回路から出力した直流電圧を第2目標電圧に昇圧するための昇圧回路と、
入力端が前記昇圧回路の出力端と接続され、出力端が前記光源と接続され、制御端が前記調整回路と接続され、前記調光制御信号の制御に基づいて、前記直流電力により前記光源に出力される目標電流を調整するための定電流駆動回路と、を備える。
【0013】
1つの実施例において、前記昇圧回路は、入力端が前記整流回路の出力端と接続され、出力端が前記定電流駆動回路と接続されるDC−DC昇圧チップを備える。
【0014】
1つの実施例において、前記定電流駆動回路は、入力端が前記昇圧回路の出力端と接続され、出力端が前記光源と接続され、制御端が前記調整回路と接続される定電流降圧チップを備える。
【0015】
本出願の実施例の第2局面は、調光制御装置を提供する。
【0016】
該調光制御装置は、
交流電源のライブに接続されるサイリスタと、
前記サイリスタ及び前記交流電源のニュートラルに接続され、前記交流電源の交流電力を直流電力に変換するための整流回路と、
前記整流回路及び光源と接続され、前記サイリスタ及び外部制御信号に基づいて、前記光源を調整するための本出願の実施例の第1局面に記載の調光制御回路と、を備える。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例は、従来技術と比べて、以下の有益な効果を有する。
【0018】
上記の調光制御回路は、調整回路と定電流制御回路との追加により、サイリスタの位相カット信号、外部制御信号、又はサイリスタの位相カット信号及び外部制御信号に基づいて、光源を調整することができる。つまり、本実施例における調光制御回路は、光源に対するサイリスタによる調整、光源に対する外部制御装置による調整、及び光源に対するサイリスタと外部制御装置とによる調整のいずれを実現することができる。即ち、サイリスタによる調整方式が残され、サイリスタ導通角にかかわらず、外部制御装置によって光源を調整できることを実現することができる。これによって、従来の調光制御方式が単純で且つサイリスタ導通角が最大になる時のみに調光できる問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本出願の一実施例による調光制御回路の回路模式図である。
図2図1に示す調光制御回路における調整回路の例示的回路模式図である。
図3図1に示す調光制御回路における調整回路のもう1つの例示的回路模式図である。
図4図3に示す調整回路における検出回路の例示的回路原理図である。
図5図3に示す調整回路における給電回路の例示的回路原理図である。
図6図1に示す調光制御回路における定電流制御回路の例示的回路模式図である。
図7図6に示す定電流制御回路における昇圧回路の例示的回路原理図である。
図8図6に示す定電流制御回路における定電流駆動回路の例示的回路原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本出願が解決しようとする技術問題、技術案及び有益効果をより明瞭にするため、以下は図面及び実施例を参照しながら、本出願をより詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施例は本出願を解釈するためのものにすぎず、本出願を限定するものではないと理解すべきである。
【0021】
なお、1つの素子がもう1つの素子に「固定される」又は「設置される」という場合に、その素子がもう1つの素子に直接に配置されてもよく、間接に配置されてもよい。1つの素子がもう1つの素子に「接続される」という場合に、その素子がもう1つの素子に直接に接続されてもよく、間接に接続されてもよい。
【0022】
「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「上面」、「底面」「内」、「外」等の用語で表された方向又は位置関係は、図面に基づくものであり、本発明を便宜及び簡略に説明するためのものにすぎず、該当装置又は素子が、必ず定められた方向を有したり、定められた方向に構成されたり、操作されたり、することを明示又は暗示するものではないため、本出願を限定するものではないと理解すべきである。
【0023】
また、用語である「第1」、「第2」は、説明するためのものにすぎず、相対重要性を明示又は暗示したり、技術的特徴の数を暗示したりするものではないと理解すべきである。これによって、「第1」、「第2」に限定される特徴は1つ又は複数の当該特徴を含むことを明示又は暗示することができる。本出願の説明において、別途の明確、具体的な限定がない限り、「複数」は、2つ以上のことを意味する。
【0024】
図1は本出願の実施例の第1方面による調光制御回路の回路模式図を示す。説明便宜の上、本実施例に関する部分のみを示し、以下のように詳細に述べる。
【0025】
本実施例における調光制御回路は、整流回路30と光源40との間に接続されるものである。整流回路30は、サイリスタ20を介して交流電力が入力され、直流電力を出力するものである。調光制御回路は、整流回路30と接続されるとともに外部制御装置50と通信接続される調整回路100と、整流回路30、光源40及び調整回路100と接続される定電流制御回路200とを備える。調整回路100は、サイリスタ20の位相カット信号を収集し且つ外部制御信号を受信し、位相カット信号及び/又は外部制御信号によって、調光制御信号を出力するものである。定電流制御回路200は、調光を実現するために、調光制御信号に基づいて、前記直流電力により光源40に出力される目標電流を調整するためのものである。
【0026】
なお、交流電力は、交流電源10によって提供されてもよく、直接に商用電源を用いてもよい。整流回路30は、交流電力を直流電力に変換するためのものであり、整流ブリッジなどによって構成されてもよい。光源40は、少なくとも1つのLEDライトからなるLEDストリングライトであってもよい。外部制御装置50は、リモコン又はコンピュータ、携帯電話などの端末装置であってもよい。調整回路100は、信号の収集、解析、処理などの機能を備えた1つ又は複数のデバイス又はチップによって構成されてもよい。定電流制御回路200は、定電流駆動チップ、DC−DC電圧変換チップなどによって構成されてもよい。
【0027】
また、本実施例における位相カット信号は、サイリスタ20が位相カット調光を行うための信号である。定電流制御回路200は、異なる電流を光源40に出力することにより、光源40の輝度及び色温度に対する調整を実現する。目標電流は、目標輝度及び目標色温度に対応する。
【0028】
また、調整回路100は、位相カット信号、外部制御信号、又は位相カット信号及び外部制御信号に基づいて、対応する調光制御信号を出力することができる。任意選択で、例えば、調整回路100は、外部制御信号を受信しなかった場合、サイリスタ20から出力した位相カット信号に基づいて、調光制御信号を出力することができる。また、調整回路100は、外部制御信号を受信し且つ位相カット信号が非調整状態にある場合(即ち、サイリスタ20が最大の導通角に達していない場合)、外部制御信号に基づいて、調光制御信号を出力することができる。さらに、調整回路100は、外部制御信号を受信し且つ位相カット信号が調整状態にある場合、外部制御信号又は位相カット信号のいずれか1つに基づいて、調光制御信号を出力することができ、又は、優先的に外部制御信号に基づいて調光制御信号を出力することができる。
【0029】
本実施例において、調光制御回路は、調整回路100と定電流制御回路200との追加により、サイリスタ20の位相カット信号、外部制御信号、又はサイリスタ20の位相カット信号及び外部制御信号に基づいて光源40を調整することができる。つまり、本実施例における調光制御回路は、光源40に対するサイリスタ20による調整、光源40に対する外部制御装置50による調整、及び光源40に対するサイリスタ20と外部制御装置50とによる調整のいずれを実現することができる。即ち、サイリスタ20による調整方式が残さられ、サイリスタ導通角にかかわらず、外部制御装置50によって光源40を調整することを実現することができる。これによって、従来の調光制御方式が単純で且つサイリスタ導通角が最大になる時のみに調光できる問題を解決することができる。
【0030】
1つの実施例において、図2に示すように、調整回路100は、外部制御装置50と通信接続される無線通信回路110と、無線通信回路110、整流回路30および定電流制御回路200と接続される検出回路120とを備える。無線通信回路110は、外部制御信号を受信し、外部制御信号をPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)制御信号に変換して出力するためのものである。検出回路120は、サイリスタ20の位相カット信号を収集し且つPWM制御信号を受信し、位相カット信号及び/又はPWM制御信号に基づいて、調光制御信号を出力するためのものである。
【0031】
なお、無線通信回路110は、例えばブルートゥース(登録商標)、WIFI、無線送受信チップ、RFチップなどの無線通信機能を備えたデバイス又はチップによって構成されてもよい。検出回路120は、マイクロプロセッサなどによって構成されてもよい。
【0032】
また、無線通信回路110は、受信した外部制御信号に基づいて、当該外部制御信号を対応するデューティ比のPWM制御信号に変換し出力することができる。
【0033】
また、検出回路120は、位相カット信号、外部制御信号、又は位相カット信号及び外部制御信号に基づいて、対応する調光制御信号を出力することができる。任意選択で、例えば、検出回路120は、外部制御信号を受信しなかった場合、サイリスタ20から出力された位相カット信号に基づいて、調光制御信号を出力することができる。また、検出回路120は、外部制御信号を受信し且つ位相カット信号が非調整状態にある場合(即ち、サイリスタ20が最大の導通角に達していない場合)、外部制御信号に基づいて、調光制御信号を出力することができる。さらに、検出回路120は、外部制御信号を受信し且つ位相カット信号が調整状態にある場合、外部制御信号又は位相カット信号のいずれか1つに基づいて、調光制御信号を出力することができ、又は、優先的に外部制御信号に基づいて調光制御信号を出力することができる。
【0034】
1つの実施例において、図3に示すように、調整回路100は、整流回路30と接続される給電回路130を更に備える。給電回路130は、整流回路30から出力した直流電圧を第1目標電圧に降圧し、無線通信回路110及び検出回路120に出力するためのものである。
【0035】
なお、給電回路130は、DC−DC電圧変換チップによって構成されてもよい。第1目標電圧は、無線通信回路110と検出回路120の動作電圧である。
【0036】
任意選択で、その他の実施例において、調整回路100は、電池を更に含んでもよい。給電回路130が故障した場合又は整流回路30が出力できない場合、調整回路100の正常動作を維持するように、電池によって調整回路100に給電することができる。
【0037】
1つの実施例において、無線通信回路110は、無線通信チップを含む。
【0038】
1つの実施例において、図4に示すように、検出回路120は、マイクロプロセッサU4を含む。
【0039】
任意選択で、検出回路120は、第1抵抗R11、第2抵抗R12、第3抵抗R13、第4抵抗R14、第1ダイオードD11、第2ダイオードD12及び第1コンデンサC11をさらに備える。第1抵抗R11の第1端は、整流回路30の正側出力端と接続される。第1抵抗R11の第2端、第2抵抗R12の第1端及び第1ダイオードD11のカソードが共通接続される。第2抵抗R12の第2端は、整流回路30の負側出力端と接続される。第1ダイオードD11のアノードは、第2ダイオードD12のアノード、第3抵抗R13の第1端及び第4抵抗R14の第1端と接続される。第3抵抗R13の第2端は、グランドと接続される。第4抵抗R14の第2端と第1コンデンサC11の第1端とは、マイクロプロセッサU4の第1入出力ポートと共通接続される。第1コンデンサC11の第2端は、不ランドと接続される。第2ダイオードD12のカソードは、マイクロプロセッサU4の電源端と接続される。マイクロプロセッサU4の電源端は、給電回路130と接続される。マイクロプロセッサU4の第2入出力ポートは、無線通信回路110と接続される。マイクロプロセッサU4の第3入出力ポートは、定電流制御回路200と接続される。そのうち、第1ダイオードD11は、ツェナーダイオードであってもよい。
【0040】
1つの実施例において、図5に示すように、給電回路130は、入力端が整流回路30の出力端と接続され、出力端が無線通信回路110の電源端及び検出回路120の電源端と接続されるDC−DC降圧チップU3を備える。
【0041】
任意選択で、本実施例におけるDC−DC降圧チップU3として、BP2525シリーズの降圧チップを用いる。また、その他の実施例において、その他のシリーズのDC−DC降圧チップを用いてもよく、ここで限定されない。
【0042】
1つの実施例において、図6に示すように、定電流制御回路200は、昇圧回路210と定電流駆動回路220とを備える。昇圧回路210は、整流回路3と接続される。定電流駆動回路220は、入力端が昇圧回路210の出力端と接続され、出力端が光源40と接続され、制御端が調整回路100と接続される。昇圧回路210は、整流回路30から出力した電圧を第2目標電圧に昇圧するためのものである。定電流駆動回路220は、調光制御信号の制御に基づいて、直流電力により光源40に出力する目標電流に調整するためのものである。
【0043】
任意選択で、昇圧回路210は、DC−DC昇圧チップによって構成されてもよい。また、昇圧回路210は、定電圧制御方式を用いてもよい。さらに、昇圧回路210は、定電流駆動回路220に定電圧を提供するためのものである。定電流駆動回路220は、定電流駆動チップによって構成されてもよい。また、定電流駆動回路220は、定電流制御方式を用いるものである。
【0044】
任意選択で、サイリスタ20の導通角が小さすぎ、昇圧回路210が正常に作動できないが、一部の電圧が依然として定電流駆動回路220に供給される場合、検出回路120は、検出した位相カット信号に基づいて、定電流駆動回路220を切断するためのレベル信号を定電流駆動回路220に出力する。これによって、光源40による残光現象を防ぐ。
【0045】
本実施例における定電流制御回路200は、定電圧制御方式と定電流制御方式との使用により、調光制御信号の制御に基づいて光源40を調整することを実現する。
【0046】
1つの実施例において、図7に示すように、昇圧回路210は、入力端が整流回路30の出力端と接続され、出力端が定電流駆動回路220と接続されるDC−DC昇圧チップU1を備える。
【0047】
任意選択で、本実施例におけるDC−DC昇圧チップU1として、KP1234シリーズのDC−DC昇圧チップを用いる。また、その他の実施例において、その他のシリーズのDC−DC昇圧チップを用いてもよく、ここで限定されない。
【0048】
1つの実施例において、図8に示すように、前記定電流駆動回路は、入力端が前記昇圧回路の出力端と接続され、出力端が前記光源と接続され、制御端が前記調整回路と接続される定電流降圧チップU2を備える。
【0049】
任意選択で、本実施例における定電流降圧チップU2として、BP2306シリーズの定電流降圧チップを用いる。また、その他の実施例において、その他のシリーズの定電流降圧チップを用いてもよく、ここで限定されない。
【0050】
本出願の実施例の第2局面は、調光制御装置を提供する。
【0051】
調光制御装置は、交流電源のライブと接続されるサイリスタと、前記サイリスタ及び前記交流電源のニュートラルと接続され、前記交流電源の交流電力を直流電力に変換するための整流回路と、前記整流回路及び光源と接続され、前記サイリスタ及び外部制御信号に基づいて、前記光源を調整するための本出願の実施例の第1局面に記載の調光制御回路と、を備える。
【0052】
当業者であれば分かるように、説明の便宜及び簡潔のために、上記のような各機能ユニット、モジュールのみを例として説明したが、実際の応用において、必要に応じて、上記機能を、別の機能ユニット、モジュールに割り当てることにより実現することができる。即ち、前記装置の内部構成が上記と別の機能ユニット又はモジュールに区画されても、以上に説明する機能のすべて又は一部を実現することができる。また、実施例における各機能ユニット、モジュールは、1つの処理ユニットに統合してもよく、独立した物理的な存在として機能してもよく、2つ以上のユニットを1つのユニットに統合させてもよい。上記の集積したユニットは、ハードウェアの方式で実現してもよく、ソフトウェアによる機能ユニットの方式で実現してもよい。また、各機能ユニット、モジュールの具体的な名称は、区別するためのものにすぎず、本出願の保護範囲を限定するものではない。
【0053】
上述実施例において、各実施例に対する説明は、それぞれの強調部分を有しているため、一部の実施例に詳細に述べられていないまたは記載されていない部分について、その他の実施例における関連部分を参照できる。
【0054】
上記の実施例は、本出願の技術案を説明するためのものにすぎず、それを限定するものではない。上記各実施例を用いて本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、上記各実施例に記載された技術案を変更し、又はその内の一部の技術的特徴に対して均等置換を行うこともできる。これらの変更又は置換は、該当技術案の本質を本出願の各実施例による技術案の精神及び範囲から逸脱させなく、本出願の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8