(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-158926(P2021-158926A)
(43)【公開日】2021年10月11日
(54)【発明の名称】栽培ハウス内の栽培棚の上下動構造
(51)【国際特許分類】
A01G 9/00 20180101AFI20210913BHJP
A01G 9/14 20060101ALI20210913BHJP
【FI】
A01G9/00 C
A01G9/00 B
A01G9/14 W
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-60925(P2020-60925)
(22)【出願日】2020年3月30日
(71)【出願人】
【識別番号】501437190
【氏名又は名称】トミタテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091410
【弁理士】
【氏名又は名称】澁谷 啓朗
(72)【発明者】
【氏名】富田 啓明
(72)【発明者】
【氏名】水越 勇
【テーマコード(参考)】
2B029
2B327
【Fターム(参考)】
2B029GA05
2B327ND01
2B327ND03
2B327ND11
2B327NE01
2B327TA04
2B327TA09
2B327TA14
2B327TA21
2B327TC05
2B327TC09
2B327TC11
2B327TC21
(57)【要約】
【課題】栽培棚の上下位置の調整機能に優れ、しかも、構造が簡単な栽培ハウス内の栽培棚の上下動構造を提供する。
【解決手段】第1の巻き上げシャフト21及び第2の巻き上げシャフト23を有する巻き上げシャフト構造体25を、巻き上げシャフトの延びる方向と直交する方向に複数組配置する。第1の巻き上げシャフト21で複数列の第1の栽培棚45を上下動させ、第2の巻き上げシャフト23で複数列の第2の栽培棚49を上下動させる。第1の巻き上げシャフト21全体を1本の第1の駆動シャフト29で回転駆動し、第2の巻き上げシャフト23全体を1本の第2の駆動シャフト31で回転駆動する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
栽培ハウス内の栽培棚の上下動構造であって、
長さ方向複数個所に第1の吊り下げ用紐又はワイヤを取り付けた第1の栽培棚と、長さ方向複数個所に第2の吊り下げ用紐又はワイヤを取り付けた第2の栽培棚と、を幅方向に交互に配置して構成した栽培棚構造と、
長さ方向の位置が同じ前記第1の吊り下げ用紐又はワイヤを間隔をあけて巻き取り及び巻き戻し可能に接続した幅方向に延びる第1の巻き上げシャフトを、長さ方向で複数本配置して構成した第1の巻き上げシャフト構造と、
長さ方向の位置が同じ前記第2の吊り下げ用紐又はワイヤを間隔をあけて巻き取り及び巻き戻し可能に接続した幅方向に延びる第2の巻き上げシャフトを、長さ方向で複数本配置して構成した第2の巻き上げシャフト構造と、
前記第1の巻き上げシャフト構造の前記第1の巻き上げシャフトのそれぞれと長さ方向複数個所で第1の接続構造を介して接続された第1の駆動シャフトと、
前記第2の巻き上げシャフト構造の前記第2の巻き上げシャフトのそれぞれと長さ方向複数個所で第2の接続構造を介して接続された第2の駆動シャフトと、
前記第1の駆動シャフトを回転駆動する第1の駆動装置と、
前記第2の駆動シャフトを回転駆動する第2の駆動装置と、を備え、
前記第1の接続構造はそれぞれ、前記第1の駆動シャフトの回転力を前記第1の巻き上げシャフトに伝達して前記第1の巻き上げシャフトを回転させるように構成され、前記第2の接続構造はそれぞれ、前記第2の駆動シャフトの回転力を前記第2の巻き上げシャフトに伝達して前記第2の巻き上げシャフトを回転させるように構成されている、ことを特徴とする栽培棚の上下動構造。
【請求項2】
前記第1の接続構造及び前記第2の接続構造はそれぞれ、減速器及びギアボックスを有している、ことを特徴とする請求項1記載の栽培棚の上下動構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は栽培ハウス又は栽培温室内に配置された栽培棚を上下動させる栽培棚の上下動構造に関する。
【背景技術】
【0002】
栽培ハウス内に栽培棚を多数平行に配置する場合には、それぞれの栽培棚への均等な採光を確保するために栽培棚を所定の間隔を設けて配置する必要があるが、各栽培棚に対する芽かき、葉かき及び収穫などの栽培作業を作業員が円滑に遂行できるようにするためには、
図8に示すように、栽培ハウスA内の栽培棚Bの間隔Lを大きくする必要がある。しかしながら、栽培棚の間隔を大きくすれば栽培ハウス内の有効栽培面積が小さくなるので栽培効率が低下してしまう。
【0003】
そこで、栽培棚の間隔を小さく設定するとともに、各栽培棚に対する栽培作業の円滑化を達成するために、例えば特許文献1に記載されているような栽培棚の上下動構造が採用されている。
【0004】
特許文献1に記載されているような栽培棚の上下動構造を用いれば、栽培棚を密に又は均等な採光に必要な最小限の間隔を設けて配置しておいても隣り合う栽培棚の一方を上昇させて他方に対する作業スペースを確保できるので、広い有効栽培面積の確保と栽培作業の効率化とを達成できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−13047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された栽培棚の上下動構造では、隣り合う一対の栽培棚をシーソー状に上下動させているので、栽培棚の上下位置を任意に設定するのが困難である。しかも、一対の栽培棚ごとに回転軸構造を設けているので、栽培棚が多数になると栽培棚の上下動構造が複雑なものとなってしまう。
【0007】
そこで本発明は、栽培棚の上下位置の調整機能に優れ、しかも、例えば簡単な構造のものとして構成することが可能な栽培ハウス内の栽培棚の上下動構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するための本発明の栽培ハウス内の栽培棚の上下動構造は、栽培ハウス内の栽培棚の上下動構造であって、長さ方向複数個所に第1の吊り下げ用紐又はワイヤを取り付けた第1の栽培棚と、長さ方向複数個所に第2の吊り下げ用紐又はワイヤを取り付けた第2の栽培棚と、を幅方向に交互に配置して構成した栽培棚構造と、長さ方向の位置が同じ前記第1の吊り下げ用紐又はワイヤを間隔をあけて巻き取り及び巻き戻し可能に接続した幅方向に延びる第1の巻き上げシャフトを、長さ方向で複数本配置して構成した第1の巻き上げシャフト構造と、長さ方向の位置が同じ前記第2の吊り下げ用紐又はワイヤを間隔をあけて巻き取り及び巻き戻し可能に接続した幅方向に延びる第2の巻き上げシャフトを、長さ方向で複数本配置して構成した第2の巻き上げシャフト構造と、第1の巻き上げシャフト構造の前記第1の巻き上げシャフトのそれぞれと長さ方向複数個所で第1の接続構造を介して接続された第1の駆動シャフトと、第2の巻き上げシャフト構造の前記第2の巻き上げシャフトのそれぞれと長さ方向複数個所で第2の接続構造を介して接続された第2の駆動シャフトと、前記第1の駆動シャフトを回転駆動する第1の駆動装置と、前記第2の駆動シャフトを回転駆動する第2の駆動装置と、を備え、前記第1の接続構造はそれぞれ、前記第1の駆動シャフトの回転力を前記第1の巻き上げシャフトに伝達して前記第1の巻き上げシャフトを回転させるように構成され、前記第2の接続構造はそれぞれ、前記第2の駆動シャフトの回転力を前記第2の巻き上げシャフトに伝達して前記第2の巻き上げシャフトを回転させるように構成されているものである。ここでは、複数本又は多数本の第1の巻き上げシャフトを1本又は2本程度の第1の駆動シャフトで回転させることができ、複数本又は多数本の第2の巻き上げシャフトを1本又は2本程度の第2の駆動シャフトで回転させることができる。また、第1の栽培棚と第2の栽培棚とを別々に上下動させることができる。
【0009】
第1の接続構造及び第2の接続構を減速器及びギアボックスを有するように構成することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の栽培ハウス内の栽培棚の上下動構造を用いれば、例えば簡単な構造で隣り合う栽培棚を独立して上下動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る栽培棚の上下動構造を採用した栽培ハウスを全体的に示す図である。
【
図3】栽培棚の上下動構造の概略構成を示す平面図である。
【
図4】栽培棚を一つ置きに上昇させた状態を示す図である。
【
図5】栽培棚を一つ置きに上昇させる場合の栽培棚の上下動構造の作動状態を説明するための斜視図である。
【
図6】巻き上げシャフトの支持構造を示す図である。
【
図7】巻き上げシャフトと駆動シャフトとの交差箇所の構造を示すための拡大図である。
【
図8】従来の栽培ハウス内の栽培棚構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
まず、
図1、
図2及び
図3を参照して本発明に係る栽培ハウス内の栽培棚の上下動構造を概略的に説明する。
【0013】
栽培ハウス1は、透明又は半透明の側壁部(図示せず)、側壁部内に配置された支柱5、支柱5及び側壁部によって支えられた天井部7から構成されたハウス本体9と、このハウス本体9内に構成された栽培棚上下動構造11と、を備えていて、天井部7には、例えばラックピニオン機構により移動するように構成された移動天井13によって開け閉めされる窓15が設けられている。
【0014】
栽培棚上下動構造11は、天井部7の下側の梁17から吊り下げられたサポートパイプ19と、このサポートパイプ19に回転可能に支えられている第1の巻き上げシャフト21及び第2の巻き上げシャフト23(
図2参照、
図2ではサポートパイプ19は省略されている)と、を有する巻き上げシャフト構造体25を、巻き上げシャフトの延びる方向と直交する方向に複数組配置した構成を有している。複数本の第1の巻き上げシャフト21は第1の巻き上げシャフト構造体を構成し、複数本の第2の巻き上げシャフト23は第2の巻き上げシャフト構造体を構成している。栽培棚上下動構造11はまた、第1の駆動装置27(取り付け支持部は省略)に接続された第1の駆動シャフト29及び第2の駆動装置31(取り付け支持部は省略)に接続された第2の駆動シャフト33を支柱5に回転可能に取り付けて巻き上げシャフトの延びる方向と直交する方向に配置し、それぞれの第1の巻き上げシャフト21を第1の駆動シャフト29と交差する位置で第1の駆動シャフト29と第1の接続構造35を介して接続し、それぞれの第2の巻上げシャフト23を第2の駆動シャフト33と交差する位置で第2の駆動シャフト33と第2の接続構造37を介して接続する構成を有している。第1の駆動シャフト29及び第2の駆動シャフト33は若干の間隔を有して平行に延びている。ここでは、栽培棚上下動構造11は中央の栽培室39をはさんで2つ構成されていて、それぞれの栽培棚上下動構造11では第1の駆動シャフト29と第2の駆動シャフト33とが一本ずつ設けられているが、それぞれの栽培棚上下動構造11で複数本の第1の駆動シャフト29及び第2の駆動シャフト33を設けることもできる。第1の巻き上げシャフト21及び第2の巻き上げシャフト23はそれぞれ、複数本のシャフト部材を連結することにより構成でき、第1の駆動シャフト29及び第2の駆動シャフト33も複数本のシャフト部材を連結することにより構成できる。第1の駆動装置27は第1の駆動シャフト29の端部又は中間部に配置することができ、第2の駆動装置31も第2の駆動シャフト33の端部又は中間部に配置することができる。
【0015】
それぞれの第1の巻き上げシャフト21には、所定の間隔をあけて第1の吊り下げ用ワイヤ41が巻き取り及び巻き戻し可能に接続され、それぞれの第2の巻き上げシャフト23には、所定の間隔をあけて第1の吊り下げ用ワイヤ41と互い違いになるように第2の吊り下げ用ワイヤ43が巻き取り及び巻き戻し可能に接続されている。それぞれの第1の巻き上げシャフト21に接続されている第1の吊り下げ用ワイヤ41のうちで、巻き上げシャフトの延びる方向での位置が同一の第1の吊り下げ用ワイヤ41はそれぞれ、別々のワイヤ群を形成するが、それぞれのワイヤ群に対応して、細長い第1の栽培棚45が配置されている。第1の栽培棚45にはそれぞれ、ワイヤ群の第1の吊り下げ用ワイヤ41と対応するように第1の吊り下げ金具47が設けられ、ワイヤ群の第1の吊り下げ用ワイヤ41の下端部がそれぞれ、第1の吊り下げ金具47の上端部に接続されてこの第1の栽培棚45を水平状態で吊り下げている。また、それぞれの第2の巻上げシャフト23に接続されている第2の吊り下げ用ワイヤ43のうちで、巻き上げシャフトの延びる方向での位置が同一の第2の吊り下げ用ワイヤ43はそれぞれ、別々のワイヤ群を形成するが、それぞれのワイヤ群に対応して、細長い第2の栽培棚49が配置されている。第2の栽培棚49は例えば第1の栽培棚45と同一の構成を有している。第2の栽培棚49にはそれぞれ、ワイヤ群の第2の吊り下げ用ワイヤ43と対応するように第2の吊り下げ金具51が設けられ、ワイヤ群の第2の吊り下げ用ワイヤ43の下端部がそれぞれ、第2の吊り下げ金具51の上端部に接続されてこの第2の栽培棚49を水平状態で吊り下げている。ここでは、第1の栽培棚45と第2の栽培棚49は幅方向に交互に配置されて栽培棚構造を構成している。第1の栽培棚45及び第2の栽培棚49にはいちごなどの果物や野菜などが植えられて載置されている。なお、第1の栽培棚45及び第2の栽培棚49の付属品は適宜図示を省略している。
【0016】
次に、
図4及び
図5を参照して本発明に係る栽培棚上下動構造11の稼働状態を説明する。
【0017】
第1の栽培棚45及び第2の栽培棚49が
図1及び
図2に示すように同一の高さ位置で地面53近くに位置している状態で、第2の駆動装置31を駆動して第2の駆動シャフト33を巻き上げ方向に回転させると、第2の接続構造37を介して第2の巻き上げシャフト23が同期して巻き上げ方向に回転し、第2の吊り下げ用ワイヤ43の巻き取りにより第2の栽培棚49だけを水平状態で上昇させ、第1の栽培棚45間に第1の栽培棚45に対する作業スペースLを形成する。次に、第2の栽培棚49間に第2の栽培棚49に対する作業スペースを形成するには、第1の駆動装置27を駆動して第1の駆動シャフト29を巻き上げ方向に回転させる。そうすると、第1の接続構造35を介して第1の巻き上げシャフト21が同期して巻き上げ方向に回転し、第1の吊り下げ用ワイヤ41の巻き取りにより第1の栽培棚45を水平状態で上昇させる。ここで、第2の駆動装置31を駆動して第2の駆動シャフト33を巻き戻し方向に回転させると、第2の接続構造37を介して第2の巻き上げシャフト33が巻き戻し方向に回転し、第2の吊り下げ用ワイヤ43の巻き戻しにより第2の栽培棚49を水平状態で作業位置に下降させる。そうすると、第2の栽培棚49間に第2の栽培棚49に対する作業スペースが形成される。ここでは、例えば、第2の栽培棚49を高く上昇させ、しかも第1の栽培棚45も作業のしやすさを考慮して若干上昇させることもできる。なお、第2の栽培棚49を下降させないで、第1の栽培棚45と第2の栽培棚49とを高く位置させることができる。
【0018】
図6を参照してサポートパイプ19と第1の巻き上げシャフト21及び第2の巻き上げシャフト23との接続構造を説明する。
【0019】
サポートパイプ19で第1の巻き上げシャフト21及び第2の巻上げシャフト23を回転可能に支えるために、第1の巻き上げシャフト21を回転可能に支える第1のベアリング部57と、第2の巻き上げシャフト23を回転可能に支える第2のベアリング部59と、を有する軸受けベアリング61をサポートパイプ19に固定している。なお、第1の巻き上げシャフト21及び第2の巻き上げシャフト23の振れ止めのため、第1の巻き上げシャフト21及び第2の巻き上げシャフト23と直交する方向に掛け渡した振れ止めワイヤ(図示せず)に軸受けベアリング61を固定してもよい。
【0020】
図7を参照して第1の接続構造35及び第2の接続構造37を説明する。
【0021】
第1の駆動シャフト29及び第2の駆動シャフト33と第1の巻き上げシャフト21及び第2の巻き上げシャフト23との交差位置にはそれぞれ、支柱5が配置されている。第1の接続構造35は第1の駆動シャフト29と第1の巻き上げシャフト21との交差位置ごとに設けられていて、第1の駆動シャフト29が通されて支柱5に取り付けられている第1のベアリング部63と、この第1のベアリング部63に隣接するように第1の駆動シャフト29の外周に設けられた小径の第1の駆動ホイール65と、第1の巻き上げシャフト21が通されて支柱5に取り付けられている第1のギアボックス67と、この第1のギアボックス67に取り付けられて第1のギアボックス67内の歯車構造を回転させる大径の第1の従動ホイール69と、第1の駆動ホイール65と第1の従動ホイール69とに掛け渡された第1の駆動ベルト又はチェーン71と、を有していて、第1の駆動ホイール65、第1の従動ホイール69及び第1の駆動ベルト又はチェーン71が減速器を構成し、第1のギアボックス67内の歯車構造を回転させることにより、第1の駆動シャフト29の回転により第1の巻き上げシャフト21を減速して回転させるように構成されている。また、第2の接続構造37は第2の駆動シャフト33と第2の巻き上げシャフト23との交差位置ごとに設けられていて、第2の駆動シャフト33が通されて支柱5に取り付けられている第2のベアリング部73と、この第2のベアリング部73に隣接するように第2の駆動シャフト33の外周に設けられた小径の第2の駆動ホイール75と、第2の巻き上げシャフト23が通されて支柱5に取り付けられている第2のギアボックス77と、この第2のギアボックス77に取り付けられて第2のギアボックス77内の歯車構造を回転させる大径の第2の従動ホイール79と、第2の駆動ホイール75と第2の従動ホイール79に掛け渡された第2の駆動ベルト又はチェーン81と、を有していて、第2の駆動ホイール75、第2の従動ホイール79及び第2の駆動ベルト又はチェーン81が減速器を構成し、第2のギアボックス77内の歯車構造を回転させることにより、第2の駆動シャフト33の回転により第2の巻き上げシャフト23を減速して回転させるように構成されている。第1の接続構造35は、反対方向を向いて設けられている点以外は第2の接続構造37と同じ構成を有している。
【符号の説明】
【0022】
1 栽培ハウス
11 栽培棚上下動構造
21 第1の巻き上げシャフト
23 第2の巻き上げシャフト
27 第1の駆動装置
29 第1の駆動シャフト
31 第2の駆動装置
33 第2の駆動シャフト
35 第1の接続構造
37 第2の接続構造
41 第1の吊り下げ用ワイヤ
43 第2の吊り下げ用ワイヤ