【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の釣り魚保持具は、
口部に釣り糸があるままの状態の、釣られた魚を下部から支持する底部と、
この底部から上方へ延び、前記魚の左右を、魚の前方に向かって幅狭となるように案内する左右のガイド部と、
この左右のガイド部の前方に設けられ、魚の口部から延びる釣り糸を通すことができる、釣り糸通し部と、
を備えたことを特徴とする。
なお、「釣られた魚を下部から支持する底部」には、釣られた魚を斜め下方からから支持する底部も含まれるものとする。
【0009】
この釣り魚保持具は上記の構成となっているので、例えば、次のようにして、釣り魚を保持することができる。
口部に釣り糸があるままの状態の釣られた魚を、その釣り糸を持って吊しながら、釣り魚保持具の底部と左右のガイド部とで形成された空間へと案内し、釣り糸を釣り糸通し部に通す。
左右のガイド部は、魚の前方に向かって幅狭となっているので、釣り糸を釣り糸通し部に通すことで、魚は左右のガイド部で軽く挟まれる位置で止まる。
【0010】
以上のように、この釣り魚保持具によれば、釣り糸を持って魚を吊しながら、釣り魚保持具の底部と左右のガイド部とで形成された空間へと入れることで、釣り魚を手で掴むことなく、良好に保持することができる。
【0011】
また、この釣り魚保持具は、上述した底部と左右のガイド部を備えていれば構成できるので、携行に適したものとすることができる。
【0012】
しかも、この釣り魚保持具によれば、魚をトングのような挟み具で挟んだり、手で掴んだりする必要が無く、魚は、左右のガイド部で軽く挟まれるだけなので、傷みにくくなる。
【0013】
また、上記課題を解決するために本発明の釣り魚保持具は、
口部に釣り糸があるままの状態の、釣られた魚を下部から支持する底部と、
この底部から上方へ延び、前記魚の左右を、魚の前方に向かって幅狭となるように案内する左右のガイド部と、
この左右のガイド部の前方に設けられ、魚の口部から延びる釣り糸を通すことができる、釣り糸通し部と、
前記左右のガイド部のうち、少なくとも一方のガイド部に設けられ、当該一方のガイド部から他方のガイド部に向かって、魚を締めるための刃物を差し込むことができる刃物差込部と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】
この釣り魚保持具は上記の構成となっているので、例えば、次のようにして、釣り魚を締めることができる。
(1)
口部に釣り糸があるままの状態の釣られた魚を、その釣り糸を持って吊しながら、釣り魚保持具の底部と左右のガイド部とで形成された空間へと案内し、釣り糸を釣り糸通し部に通す。
左右のガイド部は、魚の前方に向かって幅狭となっているので、釣り糸を釣り糸通し部に通すことで、魚は左右のガイド部で軽く挟まれる位置で止まる。
(2)
一方のガイド部に設けられた刃物差込部から他方のガイド部へ向かって刃物を差し込み、魚を締める。
【0015】
以上のように、この釣り魚保持具によれば、釣り糸を持って魚を吊しながら、釣り魚保持具の底部と左右のガイド部とで形成された空間へと入れ、刃物差込部から刃物を差し込むことで、釣り魚を簡単に締めることができる。
【0016】
また、この釣り魚保持具は、上述した底部と左右のガイド部を備えていれば構成できるので、携行に適したものとすることができる。
【0017】
しかも、この釣り魚保持具によれば、魚をトングのような挟み具で挟んだり、手で掴んだりする必要が無く、魚は、左右のガイド部で軽く挟まれるだけなので、傷みにくくなる。
【0018】
この釣り魚保持具においては、
前記左右のガイド部のうち、少なくとも一方のガイド部は、前記底部から上方へ向かって延びる複数本の棒状部を有し、これら棒状部同士の間の空間が、前記刃物差込部を形成している構成とすることができる。
【0019】
このように構成すると、複数本の棒状部同士の間の空間で刃物差込部が形成されるので、魚を締める際に、魚の急所に刃物を刺すことが容易になる。
【0020】
この釣り魚保持具においては、
前記左右のガイド部のうち、一方のガイド部は、前記底部から上方へ向かって延びる複数本の棒状部を有し、これら棒状部同士の間の空間が、前記刃物差込部を形成し、
前記左右のガイド部のうち、他方のガイド部は、前記一方のガイド部における刃物差込部との対向部が板状の刃物受部となっている構成とすることができる。
【0021】
このように構成すると、刃物受部が板状となっているので、刃物の先端を良好に受けることができ、魚の急所を適切に締めることができる。
【0022】
この釣り魚保持具においては、
前記左右のガイド部は、いずれも後部が板状となっている構成とすることができる。
【0023】
このように構成すると、釣り糸を持って魚を吊しながら、釣り魚保持具の底部と左右のガイド部とで形成された空間へと入れる際に、入れやすくなる。
【0024】
この釣り魚保持具においては、
前記釣り魚保持具は、片手で持てる大きさとすることができる。
【0025】
このように構成すると、携行しやすくなる。