【解決手段】外側取付孔32及び内側取付孔42が取付凸部21に順々に嵌め込まれ、取付凸部21の内側中央部41より後方に突出した部分が押し潰されて頭部22を構成し、頭部22と飾り具2とで外側中央部31と内側中央部41とが前後方向より挟まれて支持されて、飾り具2と外側留具3と内側留具4とが互いに一体に組み立てられ、第1紐収容部51と第2紐収容部52と第3紐収容部53とが外側留具3と内側留具4との協働により形成され、更に、外側留具3の紐通路35側及び内側留具4の紐通路35側の一方又は両方が空間部36側から後側に広がるような負荷を受けた場合には第1内側湾曲部43の端部と第2内側湾曲部44の端部とが外側中央部31又は第1外側湾曲部33及び第2外側湾曲部34に衝突して外側中央部31の後方への塑性変形を防止する。
前記外側留具及び前記内側留具の一方又は両方の前記取付凸部を回転中心とする回転を阻止するストッパー部が前記飾り具の裏面に設けられたことを特徴とする請求項1記載のアクセサリー。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1を用いて、発明を実施するための形態に係る装飾具または装身具としてのアクセサリー1の構造について説明する。
図1のa図に示すように、アクセサリー1は、飾り具2と1つの矩形状の金属板からなる外側留具3と1つの矩形状の金属板からなる内側留具4とを備える。飾り具2の形状は、方形に限定されるものではなく、三角形、多角形、円形、楕円形、動物、植物、それら以外の物品を見る人に思い浮かべさせる形状でも適用可能である。飾り具2の表面には、図外の飾り模様が設けられる。飾り具2の裏面には、棒状の取付凸部21が飾り具2の裏面から後方に直線的に突出して設けられる。
【0009】
外側留具3の金属板は真鍮の板材にニッケルメッキを施した構成になっているので、外側留具3を構成する金属板の弾性及び硬さが真鍮の板材だけの場合よりも向上している。上記ニッケルメッキの上に金メッキ等のメッキを施してもよい。外側留具3は、外側中央部31と外側取付孔32と第1外側湾曲部33と第2外側湾曲部34と紐通路35と空間部36とを備える。
【0010】
外側中央部31は平坦状になっている。外側取付孔32は外側中央部31に前後方向への貫通孔として設けられた孔になっている。第1外側湾曲部33は外側中央部31の一端から後方及び外側中央部31の側に弧状に折り曲げられている。第2外側湾曲部34は外側中央部31の他端から後方及び外側中央部31の側に弧状に折り曲げられている。紐通路35は第1外側湾曲部33と第2外側湾曲部34との間の上下方向及び前後方向に開口する隙間として形成されている。空間部36は外側中央部31と第1外側湾曲部33と第2外側湾曲部34とで囲まれ、上下方向に開口している。
【0011】
図1のa図では、外側留具3が外側中央部31と外側取付孔32と第1外側湾曲部33と第2外側湾曲部34と紐通路35と空間部36とに加え、第1外側湾曲部31の端部から外側中央部31の側に延びた延長部37と、延長部37の端部に前後方向に凹凸となる波状に形成された案内部38と、第2外側湾曲部34の端に上下方向に開口する筒状に折り曲げられた筒部39とを備えてた構造になっている。よって、紐通路35が案内部38と筒部39との間の上下方向及び前後方向に開口する隙間として形成され、空間部36が外側中央部31と第1外側湾曲部33と第2外側湾曲部34と延長部37と案内部38と筒部39とで囲まれ、上下方向に開口している。延長部37は案内部38を筒部39側に近づけるものである。案内部38及び筒部39は
図2の平紐61又は
図3の丸紐62を滑らかに誘導するものである。案内部38は
図2に示すように平紐61を支持する機能も備えている。尚、
図1のa図に戻り、延長部37と案内部38と筒部39が設けられていなくて、第1外側湾曲部33の端部が紐通路35側に延長され、第2外側湾曲部34の端部が紐通路35側に延長され、第1外側湾曲部33の紐通路35側に延長された端部と第2外側湾曲部34の紐通路35側に延長された端部との間に紐通路35が形成された構造でも適用可能である。
【0012】
案内部38の紐通路35側の端部の上下に位置する隅部38aは弧状又は斜面からなる面取り部として形成され、隅部38aへの紐のひっかかりが防止できるようになっている。筒部39の紐通路35側の端部の上下に位置する隅部37aは弧状又は斜面からなる面取り部として形成され、隅部38aへの紐のひっかかりが防止できるようになっている。筒部39の後部は案内部38の端部よりも後方に配置され、紐通路35への紐の挿入が容易になる。外側取付孔32は三角形又は五角形以上の多角形又は楕円形でも適用可能である。
【0013】
内側留具4は、空間部36に配置される大きさであり、かつ、内側中央部41と内側取付孔42と第1内側湾曲部43と第2内側湾曲部44とを備える。内側中央部41は平坦状になっている。内側取付孔42は内側中央部41に前後方向への貫通孔として設けられた孔になっている。第1内側湾曲部43は内側中央部41の一端から後方へ突出するように弧状に折り曲げられている。第2内側湾曲部44は内側中央部41の他端から後方へ突出するように弧状に折り曲げられている。
【0014】
内側留具4の金属板は真鍮の板材にニッケルメッキを施した構成になっているので、内側留具4を構成する金属板の弾性及び硬さが真鍮の板材だけの場合よりも向上している。上記ニッケルメッキの上に金メッキ等のメッキを施してもよい。
【0015】
第1内側湾曲部43の端部の上下に位置する隅部43aは弧状又は斜面からなる面取り部として形成され、隅部43aへの紐のひっかかりが防止できるようになっている。第2内側湾曲部44の端部の上下に位置する隅部44aは弧状又は斜面からなる面取り部として形成され、隅部44aへの紐のひっかかりが防止できるようになっている。内側取付孔42は三角形又は五角形以上の多角形又は楕円形でも適用可能である。
【0016】
そして、
図1のb図に示すように、外側取付孔32が取付凸部21に嵌め込まれ、外側中央部31が飾り具2の裏面に接触し、内側取付孔42が取付凸部21の外側中央部31より後方に突出した部分に嵌め込まれ、内側中央部41が外側中央部31の裏面に接触した状態になる。
【0017】
その状態において、
図1のc図に示すように、取付凸部21の内側中央部41より後方に突出した後端部がかしめ加工によって後方から内側中央部41側に押し潰されて内側取付孔42よりも外側に広がった頭部22を平板状に形成している。具体的には、外側取付孔32の内部に配置された取付凸部21の部分及び内側取付孔42の内部に配置された取付凸部21の部分が塑性変形して飾り具2の裏面と平行な方向に広がって外側取付孔32及び内側取付孔42を埋め尽くし、取付凸部21の内側中央部41より後方に突出した後端部が塑性変形して飾り具2の裏面と平行な方向に広がって内側取付孔42を覆い隠しかつ外側留具3の内側取付孔42の周りの裏面に接触して頭部11を平板状に形成し、外側留具3及び内側留具4が飾り具2に固定されて回転しなくなる。
【0018】
前記のように頭部22と飾り具2とで外側中央部31と内側中央部41とが前後方向より挟まれて固定されて回転しなくなるように支持されることにより、飾り具2と外側留具3と内側留具4とが互いに一体に組み立てられ、空間部36に第1紐収容部51と第2紐収容部52と第3紐収容部53とが外側留具3と内側留具4との協働により形成されている。第1紐収容部51は外側第1湾曲部33と内側第1湾曲部43とを備え、第2紐収容部52は外側第2湾曲部36と内側第2湾曲部44とを備え、第3紐収容部53は案内部38と筒部39と内側第1湾曲部43と内側第2湾曲部44とを備えている。又、前記平板状に形成され頭部22の外周部が内側第1湾曲部43と内側第2湾曲部44との双方に接触するかまたは接触する程度に近接するように外形が大きくなったことにより、頭部22の外側留具3及び内側留具4を支持する強度が高くなる。
【0019】
前記頭部22と飾り具2とで外側中央部31と内側中央部41とが前後方向より挟まれて固定されて回転しなくなるように支持された状態にあっては、第1内側湾曲部43及び第2内側湾曲部44は外側留具3に接触するか又は接触する程度に近接して外側留具3との間に隙間が有ってもよい。これにより、延長部37又は案内部38又は筒部39が後方への負荷を受けた場合には第1内側湾曲部43の端部と第2内側湾曲部44の端部とが外側中央部31又は第1外側湾曲部33及び第2外側湾曲部34に衝突して外側中央部31の後方への塑性変形を防止するように構成されている。
【0020】
図2を用いて、発明を実施するための形態1に係るアクセサリー1が平紐61に取り付けられた態様について説明する。2本の平紐61が一本ずつアクセサリー1の後方から矢印Xで示すように隙間38を通過して第3紐収容部53に取り込まれ、2本の平紐61が互いに前後方向に重ね合わされた状態で第3紐収容部53に収容される。この重ね合わされた2本の平紐61の前部が第1内側湾曲部43の後方への凸状部及び第2内側湾曲部44の後方への凸状部で圧縮されて当該凸状部を覆うように接触し、前記重ね合わされた2本の平紐61の後部が案内部38と筒部39とで圧縮されて当該案内部38と筒部39とを覆うように接触し、後方向に重ね合われたて2本の平紐61の左右側部が第1外側湾曲部33と第2外側が湾曲部36とから離れて第1紐収容部51と第2紐収容部52に配置されている。
【0021】
つまり、重ね合わされた2本の平紐61の前部と後部とが前後方向から押し潰され、その反動として、重ね合わされた2本の平紐61の左右側部が膨らむ。これによって平紐61が外側留具3と内側留具4との協働により形成された第3紐収容部53に収容された場合でも外側留具3と内側留具4とに対する平紐61の接触抵抗が増加するので、飾り具2が大形になり重くなっても、飾り具2の平紐61に対するずり落ちを防止し、飾り具2の平紐61に対する調整位置が保たれ、アクセサリー1として品質を向上することができる。
【0022】
アクセサリー1が平紐61に取り付けられた状態において、人が平紐61の外側留具3よりも上方の部分を片方の手で持つとともに別の手でアクセサリー1を持って引き下げるか、または、人が平紐61の外側留具3よりも下方の部分を片方の手で持つとともに別の手でアクセサリー1を持って引き上げることによって、アクセサリー1の平紐61に取り付けられる位置を簡単に変えることができる。
【0023】
図3を用いて、発明を実施するための形態1に係るアクセサリー1が丸紐62に取り付けられた態様について説明する。2本の丸紐62が1本ずつアクセサリー1の後方から矢印Xで示すように隙間38を通過して第1紐収容部51と第2紐収容部52とに個別に取り込まれて収容される。第1紐収容部51に収容された1本の丸紐62の前部が第1内側湾曲部43の後方への凸状部で圧縮されて当該凸状部を覆うように接触し、この1本の丸紐62の後部が第1外側湾曲部33で圧縮されて第1外側湾曲部33を覆うように接触し、この1本の丸紐62の一側部が延長部37と第1内側湾曲部43との間の隙間に配置されている。又、第2紐収容部52に収容された別の1本の丸紐62の前部が第2内側湾曲部43の後方への凸状部で圧縮されて当該凸状部を覆うように接触し、この別の1本の丸紐62の後部が第2外側湾曲部34で圧縮されて第2外側湾曲部34を覆うように接触し、この別の1本の丸紐62の一側部が筒部39と第2内側湾曲部44との間の隙間に配置されている。
【0024】
つまり、2本の丸紐62の前部と後部とが前後方向から押し潰され、その反動として、2本の丸紐62の一側部が膨らむ。これによって2本の丸紐62が外側留具3と内側留具4との協働により形成された第1紐収容部51と第2紐収容部52とに個別に収容された場合でも外側留具3と内側留具4とに対する丸紐62の接触抵抗が増加するので、飾り具2が大形になり重くなっても、飾り具2の丸紐62に対するずり落ちを防止し、飾り具2の重ね合わされた丸紐62に対する調整位置が保たれ、アクセサリー1として品質を向上することができる。
【0025】
アクセサリー1が丸紐62に取り付けられた状態において、人が丸紐62の外側留具3よりも上方の部分を片方の手で持つとともに別の手でアクセサリー1を持って引き下げるか、または、人が丸紐62の外側留具3よりも下方の部分を片方の手で持つとともに別の手でアクセサリー1を持って引き上げることによって、アクセサリー1の丸紐62に取り付けられる位置を簡単に変えることができる。
【0026】
図4及び5を用いて、発明を実施するための形態1に係るアクセサリー1の使い方を説明する。
図4は、装飾具を構成するアクセサリー1は、部屋の壁71に設けられたにフック72に吊下げられた紐63に取り付けられた場合である。
図5は、装身具を構成するアクセサリー1は、人73に着用された上着74の襟75に吊下げられた紐63に取り付けられた場合である。紐63のアクセサリー1に装着された2本になった部分63aが
図2の2本の平紐61または
図3の2本の丸紐62に相当する。
【0027】
図6に示すように、発明を実施するための形態1に係るアクセアリ1の飾り具2と外側留具3と内側留具4とが互いに組み立てられる場合について説明する。金属板からプレス加工で外側留具3として成形された一次加工品の形について説明する。外側留具3の案内部38が第1外側湾曲部33側を中心として後方へ斜めに移動され、筒部39が第2外側湾部36側を中心として後方へ斜めに移動され、案内部38と筒部39との対向間隔つまり紐通路35の通路幅Lがかしめ工具81の通る大きさに設定されている。通路幅Lはかしめ工具81の横方向の外形になるべく近い寸法に設定されると、二次成形による第1外側湾曲部33の弧状の形と第2外側湾部34の弧状の形とが良好になる。
【0028】
前記一次加工品として成形された外側留具3の外側取付孔32がかしめ受台82の上に置かれた飾り具2の取付凸部21に挿入され、外側中央部31が飾り具2の裏面の上に置かれる。そして、内側留具4の内側取付孔42が取付凸部21に挿入され、内側中央部41が外側中央部31の上に置かれる。その後、かしめ工具81が下降して取付凸部21の内側中央部41より上方に突出した後端部が上方から内側中央部41側に押し潰されて内側取付孔42よりも外側に広がった頭部22(
図1のC参照)を構成し、一次加工品としての外側留具3及び内側留具4が飾り具2に固定され、飾り具2と一次加工品としての外側留具3と内側留具4とが互いに一体に組み立てられる。
【0029】
その後、二次成形が一次成形品としての外側留具3に施される。つまり、3仮想線で示した二次成形型83の型部分83a;83bが内側留具4を避けつつ第1外側湾曲部33と第2外側湾曲部34とに挿入されて内側留具4の側に押し付けられる。その状態において、案内部38と筒部39とが内側留具4側に押される。尚、案内部38と筒部39とが内側留具4側に押される際、型部分83a;83bが横方向に移動しないように、二次成形型83の内側留具4を避けた部分で一体になっている。
【0030】
これによって、第1外側湾曲部33と第2外側湾曲部34とが二次成形型83によって
図1のC図に示すような正規の弧状になり、紐通路35が
図1のC図に示すような正規の通路幅に形成され、第1紐収容部51と第2紐収容部52と第3紐収容部53と
図1のC図に示すような正規の形に形成された態様になる。
【0031】
図7及び8を用いて、発明を実施するための形態2に係るアクセサリー1の構造について説明する。
図7に示すように、発明を実施するための形態2に係るアクセサリー1は、外側留具3又は外側留具3及び内側留具4の双方の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止するストッパー部23が飾り具2の裏面に凹部として設けられた構造が
図1に示す発明を実施するための形態1のアクセサリー1の構造と異なり、外側留具3と内側留4とは同じ構造である。ストッパー部23は取付凸部21の周囲において飾り具2の裏面から前方に向けて内部に窪みかつ飾り具2の裏面に開口し、外側中央部41を飾り具2の裏面側から収容可能な凹部として形成されている。よって、発明を実施するための形態2に係るアクセサリー1にあっては、取付凸部21がストッパー部23における凹部の裏面から後方に直線状に突出するように設けられているとも言える。
【0032】
そして、
図8に示すように、外側取付孔32が取付凸部21に嵌め込まれ、外側中央部31がストッパー部23に収容されてストッパー部23の裏面に接触する。その後、内側取付孔42が取付凸部21の外側中央部31より後方に突出した部分に嵌め込まれ、内側中央部41が外側中央部31の裏面に接触した状態になる。その状態おいて、取付凸部21の内側中央部41より後方に突出した後端部がかしめ加工によって後方から内側中央部41側に押し潰されて内側取付孔42よりも外側に広がった頭部22を平板状に形成し、飾り具2と外側留具3と内側留具4とが互いに一体に組み立てられる。このように、飾り具2と外側留具3と内側留具4とが互いに一体に組み立てられ、外側中央部31がストッパー部23に収容されたことで、外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止する回り止めが構成されるので、外側取付孔32が円形孔でも、外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転が阻止される。
【0033】
尚、図示はされていないが、ストッパー部23が外側中央部31及び内側中央部41の双方を収容可能な深さであれば、外側中央部31及び内側中央部41がストッパー部23に収容されたことで、外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止する回り止め及び内側留具4の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止する回り止めを構成しているので、外側取付孔32が円形孔でも外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止することができ、内側取付孔42が円形孔でも外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止することができる。
【0034】
図9及び
図10を用いて、発明を実施するための形態3に係るアクセサリー1の構造について説明する。
図9に示すように、発明を実施するための形態3に係るアクセサリー1は、外側留具3又は外側留具3及び内側留具4の双方の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止するストッパー部24が飾り具2の裏面に凸部として設けられた構造が
図1に示す発明を実施するための形態1及び
図8に示す発明を実施するための形態2に係るアクセサリー1の構造と異なり、外側留具3と内側留4とが同じ構造である。ストッパー部24は取付凸部21の周囲において飾り具2の裏面から後方に突出しかつ外側留具3及び内側留具4の一方又は両方の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止するものであって、取付凸部21よりも上方に離れた位置で横方向に直線状に延びた凸部として形成されている。
【0035】
そして、
図10に示すように、外側取付孔32が取付凸部21に嵌め込まれ、外側取付孔32の上縁部がストッパー部24と飾り具2の裏面に沿う方向で対向して接触するか又は接触する程度に近接し、外側中央部31が飾り具2の裏面に接触する。その後、内側取付孔42が取付凸部21の外側中央部31より後方に突出した部分に嵌め込まれ、内側中央部41が外側中央部31の裏面に接触した状態になる。その状態おいて、取付凸部21の内側中央部41より後方に突出した部分がかしめ加工によって後方から内側中央部41側に押し潰されて内側取付孔42よりも外側に広がった頭部22を平板状に形成し、飾り具2と外側留具3と内側留具4とが互いに一体に組み立てられる。このように、飾り具2と外側留具3と内側留具4とが互いに一体に組み立てられると、外側中央部31の上縁部がストッパー部24と飾り具2の裏面に沿う方向で対向して接触するか又は接触する程度に近接したことで、外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止する回り止めが構成されるので、外側取付孔32が円形孔でも、外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転が阻止される。
【0036】
尚、ストッパー部24は取付凸部21よりも下方で横方向に直線状に延びていて取付凸部21に嵌め込まれた外側取付孔32の下縁部がストッパー部24と飾り具2の裏面に沿う方向で対向して接触するか又は接触する程度に近接することで外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止する回り止めを構成してもよい。
【0037】
又、ストッパー部24の高さつまり飾り具2の裏面からの突出寸法が外側中央部31及び内側中央部41の双方を受け止め得る寸法であれば、外側中央部31の上縁部及び内側中央部41の上縁部がストッパー部24と飾り具2の裏面に沿う方向で対向して接触するか又は接触する程度に近接したことで、外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止する回り止め及び内側留具4の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止する回り止めを構成しているので、外側取付孔32が円形孔でも外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止することができ、内側取付孔42が円形孔でも外側留具3の取付凸部21を回転中心とする回転を阻止することができる。
【0038】
又、ストッパー部24が取付凸部21を境として横方向に分けて設けられても良い。又、頭部22は半球形であっても良い。