【課題】加工の途中に板厚が変化する段差加工において、荒加工工程と端面仕上げ加工工程の加工経路が異なる場合であっても板厚に適する加工条件を自動的に変更設定すること。
【解決手段】本発明のワイヤ放電加工方法およびワイヤ放電加工装置100は、ワークスタンドのXY平面を小領域に分割して複数の分割領域を形成し(S101)、ワークの板厚を検出して分割領域に関連付けて記憶する(S102)。その後、分割領域に関連付けられた板厚情報とワークの現在の加工位置の板厚から加工経路の進行方向先に段差があるかどうかを推定し、加工条件を変更する(S103)ことを特徴としている。
ワイヤ放電加工装置のワークスタンドのXY平面を小領域に分割して複数の分割領域を形成する分割工程と、ワークの板厚を検出して前記分割領域に板厚情報として関連付けて記憶する記憶工程と、前記ワークの現在の加工位置を含む周辺領域を検索範囲として前記検索範囲内にある前記分割領域に関連付けられた前記板厚情報を参照し、前記分割領域に関連付けられた前記板厚情報と前記ワークの現在の加工位置の板厚から加工経路の進行方向先に段差があるかどうかを推定する推定工程と、前記段差の位置を含む周辺領域を加工条件変更範囲として前記ワークの現在の加工位置が前記加工条件変更範囲に入った場合に加工条件を変更する加工条件変更工程を有することを特徴とするワイヤ放電加工方法。
荒加工工程において前記記憶工程を実行し、端面仕上げ加工工程において前記推定工程と前記加工条件変更工程を実行するものであることを特徴とする請求項1記載のワイヤ放電加工方法。
前記加工条件変更工程は、前記加工条件を変更するとき、前記加工条件を変更する目標値に対して段階的に変化させるようにすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載のワイヤ放電加工方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係るワイヤ放電加工装置100を示す模式図であり、
図2は、本実施形態に係るワイヤ放電加工装置100の加工領域周辺を拡大した模式図である。
図5は、本発明のワイヤ放電加工方法における板厚情報等の記憶から加工条件を変更するまでのプロセスを示すフローチャートである。
【0018】
本発明の実施形態に係るワイヤ放電加工装置100は、一対のワイヤガイド3,4と、ワイヤガイド3,4の間に張架されるワイヤ電極2と、ワークWの表面を加工する際の基準面であるXY平面と並行となるように載置するワークスタンド1と、NC制御装置5とを含む。ワイヤ放電加工装置100は、ワイヤガイド3,4をワークWに対してXY平面上に移動させて、ワイヤ電極2とワークWとに形成される加工間隙に所定の加工電圧パルスを繰返し印加して断続的に放電を発生させ、放電エネルギによってワークWから材料を除去し、ワークWを所望の加工形状に切断加工するものである。
ワイヤ放電加工装置100は、荒加工工程、仕上げ工程等、複数の加工工程に分けてワークWを切断している。最初にワークWを大まかに所望の加工形状に加工する荒加工工程をファーストカット、大まかに形成された加工穴の加工面を加工する端面仕上げ加工工程を、加工する工程順に、セカンドカット、サードカット、フォースカットのように称する。
【0019】
本発明のワイヤ放電加工装置100は、ファーストカット加工時において、ワークスタンド1のXY平面を小領域に分割し、分割領域ごとに板厚情報等を記憶する(S101:分割工程、記憶工程)。そして、セカンドカット加工以降の加工工程においては、ファーストカット加工時に記憶した分割領域ごとの板厚情報を利用して、ワークWの段差位置を検索して推定し(S102:推定工程)、加工条件を変更する制御を行う(S103:加工条件変更工程)。
【0020】
図15は、本発明のワイヤ放電加工装置100のNC制御装置5の構成を示すブロック図である。
NC制御装置5は、ワイヤ放電加工装置100の全体の動作を数値制御する装置であり、入力部51、記憶部52、処理部53、表示部54、検出部55からなる。
【0021】
入力部51は、例えばキーボード、表示部の表示面に重ねて設けられるタッチパネル等の入力装置であり、表示部54は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示デバイスにより構成され、設定画面等を表示するものである。
【0022】
記憶部52は、各種処理を行うプログラムや各種設定値を記憶している。
【0023】
検出部55は、ワイヤ放電加工装置100が駆動している間、加工送り速度(F値)、放電回数、加工電圧等をリアルタイムに検出する。
【0024】
処理部53は、駆動部531と、数値制御部532から構成される。
数値制御部532は、加工形状の軌跡や加工条件からなる加工プログラムをワイヤ放電加工装置100の加工電源装置、モータ制御装置、加工液供給装置のような装置を動作させるための指令信号に変換するものである。
また数値制御部532は、後述する分割工程、板厚情報演算工程、記憶工程、段差位置の推定工程、加工条件変更工程を実行し、段差位置を自動で検出し加工条件を変更する処理を行う。
駆動部531は、数値制御部532からの指令により、実際に各装置の駆動を行う。
【0025】
次に、ファーストカット加工時の分割領域ごとに板厚情報等を記憶する工程(S101)に関して
図6のフローチャートに沿って説明を行う。
【0026】
最初にNC制御装置5は電源投入後、ファーストカットの加工を開始する前に加工する際の基準面であるXY平面を等分割して分割領域M[i][j]を設定する(S201:分割工程)。
ファーストカット工程を開始(S202)すると、NC制御装置5はサンプリングタイムΔtごとに加工経路K1上のワイヤ電極2の位置(以下、加工経路上のワイヤ電極2の位置は加工位置とする)を取得する。また、検出部55が検出した加工送り速度(F値)、放電回数、加工電圧等により、板厚情報を演算する(S203:板厚情報演算工程)。
NC制御装置5は、現在の加工位置がどの分割領域M[i][j]の範囲内に位置するか検索し、検索された分割領域M[i][j]に後述する分割領域データD[i][j]がすでに記憶されているか否かの判断を行う。分割領域データD[i][j]が記憶されている場合は、演算した板厚情報を上書きせずに現在の加工位置のx座標およびy座標のみ上書きを行う。分割領域データD[i][j]に板厚情報等が記憶されていない場合は、第1の板厚情報、第2の板厚情報、現在の加工位置のx座標およびy座標、オフセット方向、インデックス値を記憶する(S204:記憶工程)。
S203およびS204は、ファーストカット工程が終了するまでサンプリングタイムΔtごとに継続して繰り返し行われる。
【0027】
図3および
図4は、本実施形態に係る分割工程を説明する模式図である。
S201の分割工程は、具体的には
図3、
図4に示すようにXY平面を予め設定された分割幅で等分割して多数の分割領域M[i][j]を設定する工程である。例えば、分割幅を0.5mmとし、2000×2000の0.5mm角の小領域に等分割する。分割領域M[i][j]は、x軸方向にL分割、y軸方向にJ分割されており、便宜上本明細書においては各分割領域をM[i][j](0≦i<L,0≦j<J,ただしi,jは0以上の整数)と記す。
【0028】
S203の板厚情報演算工程は、具体的にはファーストカット加工時において加工経路K1上のワークWの板厚を演算する工程である。ワークWの板厚は、使用するワイヤ径およびワークの材質ごとに決定された補正係数と、検出した加工送り速度(F値)、放電回数、加工電圧を所定の演算式に代入することにより板厚を求めることが可能である。
【0029】
S204の記憶工程は、ファーストカット加工時に加工経路K1上の分割領域M[i][j]ごとにデータ(分割領域データD[i][j])を記憶する工程である。分割領域データD[i][j]は、具体的には現在の板厚情報である第1の板厚情報nоw_thick、前回の板厚情報である第2の板厚情報pre_thick、データ記録の通し番号であるインデックス値index、板厚を検出した位置のx座標値x_pоs、板厚を検出した位置のy座標値y_pоs、加工経路K1がワークWの加工面に対して進行方向のどちら側に位置するのかを示すオフセット方向情報оffsetであり、分割領域M[i][j]に紐づけて記憶されている。ここで第2の板厚情報とは、インデックス値が一つ前の分割領域データD[i][j]に記憶されている第1の板厚情報nоw_thickを記憶するものである。
例えば、現在の加工位置のx座標が100.24mm、y座標が200.54mm、現在の板厚が40mm、インデックス値が一つ前の分割領域データD[i][j]に記憶されている第1の板厚情報が30mm、オフセット方向が“進行方向右”で、10番目に分割領域データDとして記憶する場合であって、分割領域M[i][j]として分割幅を1.0mmとし、2000×2000の1.0mm角の小領域に等分割する場合を考える。この場合は、分割領域M[100][200]の分割領域データD[100][200]としてx座標値x_pоs=100.24mm、y座標値y_pоs=200.54mm、第1の板厚情報nоw_thick=40mm、第2の板厚情報pre_thick=30mm、オフセット方向情報оffset=“進行方向右”、インデックス値index=10と記憶する。
ここで、ファーストカット加工時に加工経路K1上に位置しない分割領域M[i][j]には、板厚情報を検出することができないため、分割領域データD[i][j]に記憶するデータが存在しない。この場合には、インデックス値が上書きされないため、インデックス値が0となっている。
【0030】
図7は、本発明のワイヤ放電加工方法におけるファーストカット加工時の領域分割データの記憶の状態を示す模式図である。
上記の
図6のフローチャートによれば、
図7に示す通り、ファーストカットの加工経路K1上に存在する分割領域M[i][j]には分割領域データD[i][j]が記憶され(
図7のうち、斜線で示される分割領域Mは分割領域データDが記憶されている領域である。)、ファーストカットの加工経路K1上に存在しない分割領域M[i][j]には分割領域データD[i][j]が記憶されていない(例えばインデックス値が0となっている)状態となる。
【0031】
図8は、本発明のワイヤ放電加工方法におけるセカンドカット以降の加工時の段差位置の推定工程を示すフローチャートであり、
図9は、本発明のセカンドカット加工時の段差位置の検索・特定方法を示す模式図である。
ここで、セカンドカットの加工時における段差位置の推定工程(S102)に関して説明を行う。セカンドカット以降のサードカット、フォースカット、その後の加工工程も同様の流れとなるため、以下の説明ではセカンドカットの加工工程を例に挙げて説明を行う。
【0032】
セカンドカットの加工が開始されると、NC制御装置5はサンプリングタイムΔtごとに現在の加工位置P_nоwを取得して、現在の加工位置P_nоwから検索範囲H1を設定する。本実施形態においては、
図9に示す通り、現在の加工位置P_nоwを含む分割領域M[q][r]と、その分割領域[q][r]の周囲8つである、M[q−1][j−1]、M[q−1][r]、M[q−1][r+1]、M[q][r−1]、M[q][r+1]、M[q+1][r−1]、M[q+1][r]、M[q+1][r+1]を検索対象とする(ただしq,rは1以上の整数である。)。
【0033】
次に検索範囲H1の中に分割領域データDが格納されている分割領域Mが存在するか検索を行う(S301)。
図9に示す例においては、分割領域M[q−1][r+1]と分割領域M[q][r+1]にそれぞれ分割領域データDが存在していることを示している。ここで、
図9のうち、斜線で示される分割領域Mは分割領域データDが記憶されている領域である。分割領域データDが格納されている分割領域Mが存在しない場合は、加工条件の変更はしない(S311)。
そして現在の加工(セカンドカットの加工)におけるオフセット方向とファーストカットにおけるオフセット方向か同じか否かを判定(S302)し、現在の加工におけるオフセット方向とファーストカットにおけるオフセット方向が同じ場合は、検索された複数の分割領域のうちインデックスの値が最大の分割領域Mを選択し(S303)、選択された分割領域Mを参照分割領域MTとして記憶する。そして、参照分割領域MTの分割領域データに記憶された第1の板厚情報を参照板厚情報change_thickとして記憶する(S305)。一方、現在の加工におけるオフセット方向とファーストカットにおけるオフセット方向が異なる場合は、検索された複数の分割領域のうちインデックスの値が最小の分割領域Mを選択し(S304)、選択された分割領域Mを参照分割領域MTとして記憶する。そして、参照分割領域MTの分割領域データに記憶された第2の板厚情報を参照板厚情報change_thickとして記憶する(S306)。
【0034】
図10および
図11は、本発明のセカンドカット加工時の段差位置の検索・特定方法を示す模式図である。
図10および
図11においては、説明の簡便化のため、分割領域M内に分割領域データDのインデックス値(9,10・・・)が記載されており、板厚が60mmの箇所をドットでハッチングしている。ドットでハッチングされていない箇所は板厚が30mmの箇所である。また板厚の値は、便宜上60mmと30mmにしているが、実際は限定されず、どのような値でも構わない。
オフセット方向の違いによって分割領域Mの選択方法を変更する理由を以下に説明する。ワイヤ放電加工装置におけるオフセット方向は、加工経路K1がワークWの加工面に対して進行方向の右に位置するのか左に位置するのかを示す情報であるが、このオフセット方向に関する情報はワイヤ放電加工装置の進行方向がファーストカットとセカンドカットとで同一方向なのか逆方向なのかを判定することが可能である。オフセット方向が同一であればファーストカットとセカンドカットとで進行方向が同一であり(
図10)、オフセット方向が反対であればファーストカットとセカンドカットとで進行方向が逆となる(
図11)。
検索範囲H1に分割領域データDを有する分割領域Mが複数存在する場合、どの分割領域Mの分割領域データDを参照するかが問題となる。
ファーストカットとセカンドカットが同一の進行方向である場合(
図10)、セカンドカットの進行方向の先に板厚の変化(段差)があるか否かが問題となるため、分割領域Mのうち、インデックスの値が最大の(
図10の場合はindex=12)の分割領域Mを参照分割領域MTとする(S303)。そして参照分割領域MTの分割領域データDに記憶された第1の板厚情報nоw_thickを参照板厚情報とする(S305)。例えば、
図10の場合、ファーストカットとセカンドカットとで進行方向が同一であるため、インデックスの値が12の分割領域M[q−1][r]を参照分割領域MTとし、その分割領域データD[q−1][r]を参照して第1の板厚情報nоw_thickを参照板厚情報とする(S305)。なぜなら、セカンドカットの進行方向の先で変化すると想定される板厚の値は第1の板厚情報nоw_thickの値であると考えられるからである。
一方、ファーストカットとセカンドカットが逆の進行方向である場合(
図11)、インデックスの値が最小の(
図11の場合はindex=10)の分割領域Mを参照分割領域MTとする(S304)。そして参照分割領域MTの分割領域データDに記憶された第2の板厚情報pre_thickを参照板厚情報とする(S306)。例えば、
図11の場合、ファーストカットとセカンドカットとで進行方向が逆であるため、インデックスの値が10の分割領域M[q+1][r]を参照分割領域MTとして分割領域データD[q+1][r]を参照し、第2の板厚情報pre_thickを参照板厚情報とする。なぜなら、セカンドカットの進行方向の先で変化すると想定される板厚の値は第2の板厚情報pre_thickの値であると考えられるからである。
【0035】
次にNC制御装置5は、現在の板厚と参照板厚情報が異なるか否か判定する(S307)。異なる場合は、セカンドカットの進行方向の先に段差があると判断し加工条件変更工程へ移行する(S309)。現在の板厚と参照板厚情報が同じである場合は、セカンドカットの進行方向の先に段差はないと判断し、加工条件の変更をせずに(S308)、最初に戻り、サンプリングタイムΔtごとに移動した次の加工位置P_nоwに対してS301からS309を繰り返す。
【0036】
図12は、本発明のセカンドカット加工時の加工条件の変更工程を示すフローチャートであり、
図13は、本発明のセカンドカット加工時の加工条件の変更方法を示す模式図である。
図14は、本発明のセカンドカット加工時の加工条件の変更方法の詳細を示す模式図である。
ここでは参照分割領域MTの分割領域データDを使用して、実際に加工条件を変更する加工条件変更工程(S103)に関して説明を行う。
【0037】
最初に、加工条件変更範囲H2の設定を行う(S401)。具体的には参照分割領域MTの分割領域データDのうち、ファーストカット工程において板厚を検出した位置のx座標値x_pоs、およびy座標値y_pоsを読み出し、この板厚の検出した位置を中心として、加工条件変更範囲H2を設定する。ここでは、x軸方向の範囲として、x_pоs±x方向加工条件変更範囲H2x、y軸方向の範囲として、y_pоs±y方向加工条件変更範囲H2yである矩形の範囲を加工条件変更範囲H2とする(
図14)。
そして、現在の加工位置P_nоwが加工条件変更範囲H2内にあるか否かを判定する(S402)。加工位置P_nоwが加工条件変更範囲H2外にある場合は、加工位置P_nоwが加工条件変更範囲H2内に入るまで監視を行う。
加工位置P_nоwが加工条件変更範囲H2内に入った際、加工位置P_nоwが加工条件変更範囲H2の境界から条件切替待機区間U1を越えて内側へ進まない限りは、加工条件の変更は行わない(S402)。加工位置P_nоwが加工条件変更範囲H2の境界から条件切替待機区間U1を越えて内側へ進行すると(S403)、予め記憶されていた条件切替数N2および条件切替間隔U2を読み出し(S404)、その条件切替数N2および条件切替間隔U2で段階的に加工条件の変更を行いながら加工を進める(S405)。その後、NC制御装置5がセカンドカットの加工終了の指令を受けた場合は、加工を終了する。
【0038】
図16は、本発明のセカンドカット加工時の加工条件の変更方法の詳細を示す模式
図2である。
条件切替数N2および条件切替間隔U2で段階的に加工条件の変更を行う具合的な方法であるが、最初にNC制御装置5は、S307またはS308で選択した参照板厚情報を参照し、参照板厚情報の板厚に適する加工条件をデータベースから読み出し、この加工条件を最終的な目標値として、切替間隔U2ごとに段階的に変化させてワイヤ放電加工装置100に条件設定する。段階的に徐々に加工条件を変化させながら条件設定すると、最終的はデータベースから読み出した加工条件をワイヤ放電加工装置100に設定したこととなる。
【0039】
以上に説明されるように、本発明のワイヤ放電加工方法は、ファーストカットで検出され記憶される分割領域ごとの板厚情報に基づいて端面仕上げ加工工程における段差位置を推定し、段差位置を特定するようにしているので、ファーストカットの加工経路K1とセカンドカット以降の加工経路K2が異なる場合であっても、セカンドカット以降で段差位置を確実に特定することができ、自動的に加工条件を変更設定することができる。また、実施の形態のワイヤ放電加工方法は、セカンドカットの加工進行方向がファーストカットの加工進行方向と異なるときであっても段差位置を検出できる利点がある。本発明のワイヤ方法は、実施の形態と同じ形で実施される必要はなく、既にいくつかの例が挙げられているように、適宜変形して実施することができる。