特開2021-160058(P2021-160058A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2021-160058ワーク加工方法およびワーク支持治具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-160058(P2021-160058A)
(43)【公開日】2021年10月11日
(54)【発明の名称】ワーク加工方法およびワーク支持治具
(51)【国際特許分類】
   B23Q 17/00 20060101AFI20210913BHJP
   B23Q 3/02 20060101ALI20210913BHJP
   B05D 7/24 20060101ALI20210913BHJP
   B05D 7/14 20060101ALI20210913BHJP
【FI】
   B23Q17/00 B
   B23Q3/02 A
   B05D7/24 301P
   B05D7/14 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2020-66848(P2020-66848)
(22)【出願日】2020年4月2日
(71)【出願人】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 大洋
【テーマコード(参考)】
3C016
3C029
4D075
【Fターム(参考)】
3C016BA05
3C029EE04
3C029EE12
3C029EE20
4D075AA01
4D075AA62
4D075AD12
4D075DA23
4D075DA33
4D075DB01
4D075DC13
4D075EA35
(57)【要約】
【課題】複数類別のワークを加工する場合において、治具費の増大を抑制しつつ治具の段替え作業性を向上させながら、該複数類別のワークそれぞれを適正な姿勢で支持できる、ワーク加工方法およびワーク支持治具を提供する。
【解決手段】複数類別のトルクロッド素材8Aを共通のワーク支持治具50により支持し、ワーク支持治具50に加工対象の類別のトルクロッド素材8Aが適正な姿勢で支持されているか否か判断し、ワーク支持治具50に加工対象の類別のトルクロッド素材8Aが適正な姿勢で支持されていると判断されたとき、トルクロッド素材8Aを加工する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数類別のワークを共通のワーク支持治具により支持し、
前記ワーク支持治具に加工対象の類別のワークが適正な姿勢で支持されているか否か判断し、
前記ワーク支持治具に加工対象の類別のワークが適正な姿勢で支持されていると判断されたとき、前記ワークを加工する、ワーク加工方法。
【請求項2】
前記判断は、前記ワーク支持治具に支持された前記ワークの所定位置における在否の検出結果に基づいて実施される、
請求項1に記載のワーク加工方法。
【請求項3】
前記複数類別のワークは、エンジンを車体に搭載するためのトルクロッドの一部を構成するトルクロッド素材であり、
複数類別の前記トルクロッド素材はそれぞれ、
厚み方向に貫通しており弾性体が加硫接着される開口部を有する、大端部と、
前記大端部の厚み方向に直交する方向に離間して一対に設けられて、前記大端部から下方に延びる、一対の脚部と、
前記一対の脚部それぞれの先端部に設けられた一対の小端部と
を有し、
前記ワークの加工によって、前記弾性体を加硫接着するための接着剤が前記開口部およびその周囲に塗布される、
請求項2に記載のワーク加工方法。
【請求項4】
請求項3に記載のワーク加工方法に使用されるワーク支持治具であって、
複数類別の前記トルクロッド素材は、前記一対の脚部間の距離が等しく、
前記トルクロッド素材が前記ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された状態で、前記開口部の開口する方向を前後方向、前記一対の脚部が離間した方向を左右方向として、
前記ワーク支持治具は、上下方向に延びており、前記トルクロッド素材の前記一対の脚部の間に挿入される、治具本体を有し、
前記治具本体は、前記一対の脚部を左右方向に位置決めする一対の左右位置決め部を、左右の側部に有している、ワーク支持治具。
【請求項5】
前記治具本体は、前記大端部の下端部のうち前記一対の脚部の間に位置する大端部下部を前後方向に挟むことによって、前記大端部下部を前後方向に位置決めする前後位置決め部を、上端部に有している、
請求項4に記載のワーク支持治具。
【請求項6】
前記前後位置決め部は、
下方に窪んで左右方向に延びる、第1溝と、
前記第1溝の溝底からさらに下方に窪んで左右方向に延びており、前記第1溝よりも幅狭である、第2溝と、
を有している、
請求項5に記載のワーク支持治具。
【請求項7】
前記治具本体から左右方向に突出する治具突部をさらに有しており、
前記治具突部は、前記一対の脚部の一方の前後方向の位置を規制する、
請求項4〜6のいずれか1つに記載のワーク支持治具。
【請求項8】
複数類別の前記トルクロッド素材には、第1群のトルクロッド素材と、第2群のトルクロッド素材とが含まれており、
前記第1群のトルクロッド素材は、前記一対の脚部のうちの一方の前記小端部から前後方向に突出するトルクロッド突部が形成されており、
前記第2群のトルクロッド素材は、前記ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された状態で、前記小端部が、前記第1群のトルクロッド素材よりも下方に位置しており、
前記ワーク支持治具は、複数類別の前記トルクロッド素材の小端部を支持する小端支持部を有し、
前記小端支持部は、
前記トルクロッド突部を下方から支持する、第1小端支持部と、
前記第2群のトルクロッド素材の前記小端部を下方から支持する、第2小端支持部と
を有している、
請求項4〜7のいずれか1つに記載のワーク支持治具。
【請求項9】
前記小端支持部は、前記第1群のトルクロッド素材が適正な姿勢に対して前後反転した姿勢で載置されたときに、前記第1群のトルクロッド素材を第1トルクロッド突部において下方から持ち上げる、持ち上げ部をさらに有している、
請求項8に記載のワーク支持治具。
【請求項10】
前記第2群のトルクロッド素材は、前記一対の脚部の長さがそれぞれ異なっており、
前記第2小端支持部は、前記一対の小端部それぞれに対応して一対に設けられており、
前記一対の第2小端支持部は、前記第2群のトルクロッド素材が前記ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された状態で、前記一対の小端部それぞれに対応した高さに形成されている、
請求項8または9に記載のワーク支持治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワーク加工方法およびワーク支持治具に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンマウントの一種としてトルクロッドが知られている。トルクロッドは、金属製のトルクロッド素材とこれに取り付けられた弾性体とから構成されるものがある。このトルクロッド素材は、厚み方向に貫通しており弾性体が加硫接着される開口部を有する大端部と、大端部の外周部においてこの厚み方向に直交する方向に離間して一対に設けられており大端部から下方に延びる一対の脚部と、一対の脚部それぞれの先端部に設けられた一対の小端部とを有している。
【0003】
特許文献1には、トルクロッド素材に、弾性体を加硫接着するための接着剤を塗布する塗布装置が開示されている。この塗布装置では、治具に支持されたワーク(トルクロッド素材)に対して、マスキング治具を用いて非接着面をマスキングして、非接着面への接着剤の付着を抑制しつつ、接着面に接着剤を噴霧手段により付着させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019−118864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の塗布装置では、ワークが治具に対して浮き等なく適正な姿勢で支持されていることを前提として、マスキング治具および噴霧手段を、移動手段により治具に支持されたワークに対する所定位置に移動させて、マスキングしつつ接着剤が噴霧される。
【0006】
また、トルクロッドは、搭載される車両のレイアウト、要求される減衰特性に応じて、複数類別が存在し得る。この結果、トルクロッド素材が複数設定されることになり、それぞれの形状の相違に起因して、複数類別のトルクロッド素材それぞれを適正な姿勢で支持する、複数類別の治具が必要となる場合がある。この場合、治具の類別数に応じて、治具費が増大すると共に、塗布するトルクロッド素材の変更時における治具の段替えに時間を要し、塗布装置の効率が悪化する。
【0007】
すなわち、複数類別のワークを加工する場合に、該複数類別のワークそれぞれを適正な姿勢で支持する治具を、治具費の増大を抑制しながら、加工するワークの変更時における治具の段替え作業性を向上させる観点で、改善する余地がある。
【0008】
したがって、本発明は、複数類別のワークを加工する場合において、治具費の増大を抑制しつつ治具の段替え作業性を向上させながら、該複数類別のワークそれぞれを適正な姿勢で支持できる、ワーク加工方法およびワーク支持治具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
複数類別のワークを共通のワーク支持治具により支持し、
前記ワーク支持治具に加工対象の類別のワークが適正な姿勢で支持されているか否か判断し、
前記ワーク支持治具に加工対象の類別のワークが適正な姿勢で支持されていると判断されたとき、前記ワークを加工する、ワーク加工方法を提供する。
【0010】
本発明によれば、共通のワーク支持治具を用いて複数類別のワークを支持できるので、ワークの類別に応じてワーク支持治具を段替えすることを不要にできると共に治具費の増大を抑制できる。さらに、ワーク支持治具に支持されたワークの類別および姿勢が適正であるか判断することによって、不所望の類別のワークまたは不適切な姿勢のワークが加工されることが防止される。
【0011】
前記判断は、前記ワーク支持治具に支持された前記ワークの所定位置における在否の検出結果に基づいて実施されてもよい。
【0012】
本構成によれば、ワーク支持治具に支持されたワークの類別および姿勢が適切であるか否か判断することができる。
【0013】
例えば、前記複数類別のワークは、エンジンを車体に搭載するためのトルクロッドの一部を構成するトルクロッド素材であり、
複数類別の前記トルクロッド素材はそれぞれ、
厚み方向に貫通しており弾性体が加硫接着される開口部を有する、大端部と、
前記大端部の厚み方向に直交する方向に離間して一対に設けられて、前記大端部から下方に延びる、一対の脚部と、
前記一対の脚部それぞれの先端部に設けられた一対の小端部と
を有し、
前記ワークの加工によって、前記弾性体を加硫接着するための接着剤が前記開口部およびその周囲に塗布されてもよい。
【0014】
本構成によれば、トルクロッド素材に弾性体を加硫接着するための接着剤を、適切に塗布することができる。
【0015】
また、本発明の他の態様は、上記ワーク加工方法に使用されるワーク支持治具が提供され、
複数類別の前記トルクロッド素材は、前記一対の脚部間の距離が等しく、
前記トルクロッド素材が前記ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された状態で、前記開口部の開口する方向を前後方向、前記一対の脚部が離間した方向を左右方向として、
前記ワーク支持治具は、上下方向に延びており、前記トルクロッド素材の前記一対の脚部の間に挿入される、治具本体を有し、
前記治具本体は、前記一対の脚部を左右方向に位置決めする一対の左右位置決め部を、左右の側部に有している。
【0016】
本発明によれば、上記ワーク加工方法に係る発明の効果がワーク支持治具において発揮されると共に、左右位置決め部により、複数類別のトルクロッド素材を左右方向に位置決めできる。
【0017】
また、前記治具本体は、前記大端部の下端部のうち前記一対の脚部の間に位置する大端部下部を前後方向に挟むことによって、前記大端部下部を前後方向に位置決めする前後位置決め部を、上端部に有していてもよい。
【0018】
本構成によれば、前後位置決め部により、複数類別のトルクロッド素材を前後方向に位置決めできる。
【0019】
また、前記前後位置決め部は、
下方に窪んで左右方向に延びる、第1溝と、
前記第1溝の溝底からさらに下方に窪んで左右方向に延びており、前記第1溝よりも幅狭である、第2溝と、
を有していてもよい。
【0020】
本構成によれば、前後位置決め部の第1溝および第2溝により、大端部下部の厚みの異なる複数類別のトルクロッド素材を、前後方向に位置決めできる。
【0021】
また、前記治具本体から左右方向に突出する治具突部をさらに有しており、
前記治具突部は、前記一対の脚部の一方の前後方向の位置を規制してもよい。
【0022】
本構成によれば、治具突部により、一対の脚部の一方を前後方向に位置決めでき、これによりトルクロッド素材の前後方向への倒れを防止することができ、ワーク支持治具に支持されたトルクロッド素材の姿勢を適正に維持しやすい。
【0023】
また、複数類別の前記トルクロッド素材には、第1群のトルクロッド素材と、第2群のトルクロッド素材とが含まれており、
前記第1群のトルクロッド素材は、前記一対の脚部のうちの一方の前記小端部から前後方向に突出するトルクロッド突部が形成されており、
前記第2群のトルクロッド素材は、前記ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された状態で、前記小端部が、前記第1群のトルクロッド素材よりも下方に位置しており、
前記ワーク支持治具は、複数類別の前記トルクロッド素材の小端部を支持する小端支持部を有し、
前記小端支持部は、
前記トルクロッド突部を下方から支持する、第1小端支持部と、
前記第2群のトルクロッド素材の前記小端部を下方から支持する、第2小端支持部と
を有していてもよい。
【0024】
本構成によれば、ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された状態で小端部の高さが異なる第1群のトルクロッド素材および第2群のトルクロッド素材を、小端支持部によって上下方向に位置決めしつつ支持できる。
【0025】
また、前記小端支持部は、前記第1群のトルクロッド素材が適正な姿勢に対して前後反転した姿勢で載置されたときに、前記第1群のトルクロッド素材を第1トルクロッド突部において下方から持ち上げる、持ち上げ部をさらに有していてもよい。
【0026】
本構成によれば、第1群のトルクロッド素材が前後反転した姿勢でワーク支持治具に載置されたとき、持ち上げ部が、トルクロッド素材を上方に持ち上げるので、第1群のトルクロッド素材が、ワーク支持治具上における適切な位置から浮くことになる。該浮きを検出することによって、ワーク支持治具に支持された第1群のトルクロッド素材の姿勢が適正でないことが容易に判断できる。
【0027】
また、前記第2群のトルクロッド素材は、前記一対の脚部の長さがそれぞれ異なっており、
前記第2小端支持部は、前記一対の小端部それぞれに対応して一対に設けられており、
前記一対の第2小端支持部は、前記第2群のトルクロッド素材が前記ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された状態で、前記一対の小端部それぞれに対応した高さに形成されていてもよい。
【0028】
本構成によれば、一対の脚部のうち短い脚部を支持する第2小端支持部は、長い脚部を支持する第2小端支持部よりも高い。このとき、第2群のトルクロッド素材が前後反転した姿勢でワーク支持治具に載置されたとき、短い脚部に対応する第2小端支持部が、一対の脚部のうち長い脚部を適正な位置よりも上方に持ち上げるので、第2群のトルクロッド素材が、ワーク支持治具上における適正な位置から浮くことになる。該浮きを検出することによって、第2群のトルクロッド素材のワーク支持治具における姿勢が適正でないことが容易に判断できる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、複数類別のワークを加工する場合において、治具費の増大を抑制しつつ治具の段替え作業性を向上させながら、該複数類別のワークそれぞれを適正な姿勢で支持できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の一実施形態に係る接着剤塗布ラインを概略的に示す図。
図2】第1トルクロッドを示す図。
図3】第2トルクロッドを示す図。
図4】第3トルクロッドを示す図。
図5】第4トルクロッドを示す図。
図6】ワーク支持治具を示す図。
図7】ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された第1トルクロッド素材の図。
図8】ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された第2トルクロッド素材の図。
図9】ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された第3トルクロッド素材の図。
図10】ワーク支持治具に適正な姿勢で支持された第4トルクロッド素材の図。
図11】ワーク支持治具に不適正な姿勢で支持された第1トルクロッド素材の図。
図12】ワーク支持治具に不適正な姿勢で支持された第2トルクロッド素材の図。
図13】ワーク支持治具に不適正な姿勢で支持された第3トルクロッド素材の図。
図14】ワーク支持治具に不適正な姿勢で支持された第4トルクロッド素材の図。
図15】トルクロッド素材の種別・姿勢を判定する検出結果の組み合わせを示す表。
図16】接着剤塗布ラインにおけるトルクロッド素材の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態に係る接着剤塗布ライン1を概略的に示す図である。接着剤塗布ライン1は、投入取出部2と、余熱部3と、第1塗布部4と、第1乾燥部5と、第2塗布部6と、第2乾燥部7とを有している。接着剤塗布ライン1において、トルクロッド8の一部を構成するトルクロッド素材8Aに、弾性体8B(図2参照)を加硫接着するための接着剤が塗布(加工)される。
【0033】
接着剤塗布ライン1では、形状の相違する複数類別のトルクロッド素材8Aが、パレット9を介して搬送される。パレット9は、平面視略矩形状に構成されており、パレット9の長手方向に間隔を空けて一対のワーク支持治具50が取り付けられている。一対のワーク支持治具50それぞれにトルクロッド素材8Aが支持されるので、1つのパレット9に2つのトルクロッド素材8Aが支持される。
【0034】
投入取出部2では、接着剤が未塗布であるトルクロッド素材8Aの接着剤塗布ライン1への投入と、接着剤塗布ライン1において接着剤が塗布されたトルクロッド素材8Aの接着剤塗布ライン1からの取り出しとが、パレット9のワーク支持治具50に対して例えば作業者によって実施される。換言すれば、接着剤塗布ライン1では、投入取出部2から投入されたトルクロッド素材8Aが、各工程を経由して再び投入取出部2に戻り、投入取出部2から取り出される。パレット9は、投入取出部2からパレット9の長手方向に搬送される。また、トルクロッド素材8Aは、被塗布面をパレット9の短手方向に向けた姿勢で、パレット9上でワーク支持治具50に支持されている。
【0035】
投入取出部2から搬送されたパレット9は、余熱部3に搬送される。余熱部3において、パレット9はパレット9の短手方向に搬送される。余熱部3において、パレット9は、接着剤の塗布およびその後の乾燥に適した温度に昇温するように余熱される。
【0036】
次に、パレット9は、余熱部3から搬出されると共に、長手方向に搬送されて第1塗布部4に至る。第1塗布部4は、トルクロッド8の接着面に接着剤を噴霧する噴霧手段4aと、トルクロッド素材8Aの非接着面をマスキングするマスキング治具4bと、噴霧された接着剤のうちトルクロッド素材8Aに付着しなかった接着剤を回収して排出する排出手段4cとを有する。
【0037】
第1塗布部4は、パレット9の短手方向における、一方側に噴霧手段4aが配置され、他方側に排出手段4cが配置され、両側にマスキング治具4bが配置されている。噴霧手段4a、マスキング治具4b、排出手段4cは、不図示の移動手段(例えばロボットアーム等)によって、トルクロッド素材8Aの接着位置またはマスキング位置に対向した位置に移動可能であり、さらにトルクロッド素材8Aに対して近接退避可能に構成されている。
【0038】
第1塗布部4に搬送されたトルクロッド素材8Aに対して、マスキング治具4bによってマスキングがなされた状態で、噴霧手段4aによって第1接着剤が塗布され、トルクロッド素材8Aに付着しなかった第1接着剤が排出手段4cによって排出される。
【0039】
なお、本実施形態では、マスキング治具4bは2組設けられており、噴霧手段4aおよび排出手段4cは1つのみ設けられている。したがって、第1塗布部4において、マスキング治具4bは、パレット9上の2つのトルクロッド素材8Aそれぞれに対して設けられているので同時に2つのトルクロッド素材8Aをマスキング可能である。一方、噴霧手段4aおよび排出手段4cは1つのみ設けられており、マスキングされた2つのトルクロッド素材8Aに対して、1つずつ第1接着剤を塗布する。
【0040】
次に、パレット9は、第1塗布部4から第1乾燥部5に搬送される。第1乾燥部5においてパレット9はパレット9の短手方向に搬送される。第1乾燥部5において、パレット9は、不図示の送風手段による風及び/又は加熱手段による加熱によって、トルクロッド素材8Aに塗布された第1接着剤の乾燥が促進される。
【0041】
次に、パレット9は、第1乾燥部5から搬出されると共に、パレット9の長手方向に搬送されて第2塗布部6に至る。第2塗布部6は、第1塗布部4と同じ構成を有しており、トルクロッド素材8Aの第1接着剤の上にさらに第2接着剤を塗布する。
【0042】
次に、パレット9は、第2塗布部6から第2乾燥部7に搬送される。第2乾燥部7においてパレット9はパレット9の短手方向に搬送される。第2乾燥部7は、第1乾燥部5と同様に構成されており、トルクロッド素材8Aに塗布された第2接着剤の乾燥が促進される。
【0043】
最後に、パレット9は、第2乾燥部7から搬出されると共に、パレット9の長手方向に搬送されて投入取出部2に至る。投入取出部2において、第1接着剤および第2接着剤が塗布されたトルクロッド素材8Aが接着剤塗布ライン1から取り出される。
【0044】
複数類別のトルクロッド8には、第1〜第4トルクロッド10〜40が含まれている。図2は、第1トルクロッド10を示しており、図2(b)が正面図である。図2(b)に示されるように、第1トルクロッド10は、アルミニウム合金製の第1トルクロッド素材11と、ゴム製の第1弾性体19とを有している。
【0045】
なお、以下の説明では、図2(b)において、紙面に垂直な方向のうち紙面に向かう方向および紙面から離れる方向をそれぞれ第1トルクロッド素材11の前方および後方とし、図2(b)における左右方向および上下方向を第1トルクロッド素材11の左右方向および上下方向とする。図2(a)は、第1トルクロッド10の左側面図であり、図2(c)は、第1トルクロッド10の右側面図である。
【0046】
第1トルクロッド素材11は、大端部12と、大端部12の下部において左右方向に間隔を開けた位置から下方に延びる一対の左脚部13および右脚部14とを有している。左脚部13および右脚部14の下端部には、大端部12より小さい左小端部16および右小端部17がそれぞれ形成されている。
【0047】
大端部12は、平面視略矩形状に形成されており、前後方向に略一定厚みを有している。大端部12の上下左右方向の略中央には、前後方向に貫通した開口部15が形成されている。開口部15の内側には第1弾性体19が加硫接着されるようになっている。大端部12の下部のうち、左脚部13および右脚部14の間に位置する大端部下部12aの前後方向における厚みはT1である。
【0048】
左小端部16および右小端部17は、側面視で同心且つ同一半径を有する円形状に形成されている。側面視で、左小端部16および右小端部17は、大端部12に対して後側よりに位置している。左小端部16および右小端部17には左右方向に貫通した貫通孔16a,17aがそれぞれ形成されている。第1トルクロッド10は、大端部12に加硫接着される弾性体19と、左小端部16および右小端部17の貫通孔16a,17aとを介して、不図示の車体およびパワートレインに取り付けられる。
【0049】
左脚部13の長さ(大端部下部12aから左小端部16の下端までの長さ)はL1であり、右脚部14の長さ(大端部下部12aから右小端部17の下端までの長さ)も同様にL1である。左小端部16の後面には後方に突出するトルクロッド突部18が形成されている。大端部下部12aからトルクロッド突部18までの上下方向の長さはX1である。左小端部16および右小端部17間の左右方向における間隔はW1である。
【0050】
図3は、第2トルクロッド20を示しており、図3(a)に左側面図、図3(b)に正面図、図3(c)に右側面図が示されている。第2トルクロッド20は、アルミニウム合金製の第2トルクロッド素材21と、ゴム製の弾性体29とを有している。第2トルクロッド素材21は、第1トルクロッド素材11と同様に構成されており、大端部22と、左脚部23および右脚部24と、左小端部26と、右小端部27と、トルクロッド突部28とを有している。
【0051】
大端部22は、平面視略矩形状に形成されており、第1トルクロッド素材11の大端部12より上下方向に長く、具体的には開口部25の上側部分が長い。大端部22は、大端部下部22aにおける前後方向の厚みT2がT1と概ね等しい。左小端部26および右小端部27間の間隔W2はW1と概ね等しい。左脚部23の長さおよび右脚部24の長さはL2で等しく、L2はL1と概ね等しい。大端部下部22aからトルクロッド突部28までの上下方向の長さX2はX1と概ね等しい。
【0052】
図4は、第3トルクロッド30を示しており、図4(a)に左側面図、図4(b)に正面図、図4(c)に右側面図が示されている。第3トルクロッド30は、アルミニウム合金製の第3トルクロッド素材31と、ゴム製の弾性体39とを有している。第3トルクロッド素材31は、トルクロッド突部を有していないことを除いて第1および第2トルクロッド素材11,21と同様に構成されており、大端部32と、左脚部33および右脚部34と、左小端部36と、右小端部37とを有している。
【0053】
大端部32は、第1および第2トルクロッド素材11,21の大端部12,22に比して上下方向に長く、具体的には開口部35の下側部分が長い。大端部下部32aにおける前後方向の厚みT3はT1およびT2より小さい。左小端部36および右小端部37間の間隔W3はW1と概ね等しい。側面視で、左小端部36および右小端部37は、同心の円状に形成されているが、左小端部36の半径R1は、右小端部37の半径R2より大きい。このため、左脚部33の長さL31は右脚部の長さL32より長い。長さL31、L32はL1,L2より短い。
【0054】
図5は、第4トルクロッド40を示しており、図5(a)に左側面図、図5(b)に正面図、図5(c)に右側面図が示されている。第4トルクロッド40は、アルミニウム合金製の第4トルクロッド素材41と、ゴム製の弾性体49とを有している。第4トルクロッド素材41は、第3トルクロッド素材31と同様に構成されており、大端部42と、左脚部43および右脚部44と、左小端部46と、右小端部47とを有している。
【0055】
大端部42は、第3トルクロッド素材31の大端部32に比して上下方向に短く、具体的には開口部45の下側部分が短い。大端部下部42aにおける前後方向の厚みT4はT1およびT2と概ね等しく、具体的には微小長さ(例えば1mm以下)長い。左小端部46および右小端部47間の間隔W4はW1と概ね等しい。側面視で、左小端部46および右小端部47は、第3トルクロッド素材31の左小端部36および右小端部37と同様に構成されており、すなわち同心状の円形状に形成されており、左小端部46の半径R1は、右小端部47の半径R2より大きい。このため、左脚部43の長さL41は右脚部の長さL42より長い。長さL41、L42はL1,L2より長い。
【0056】
なお、トルクロッド突部18,28を有する第1および第2トルクロッド素材11,21が本発明の第1群のトルクロッド素材を構成する。トルクロッド突部を有しておらず、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で左右の小端部36,37および46,47が第1および第2トルクロッド素材11,21よりも下方に位置する第3および第4トルクロッド素材31,41が本発明の第2群のトルクロッド素材を構成する。
【0057】
以下、図6図10を参照して、ワーク支持治具50およびワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された各トルクロッド素材8Aについて説明する。図6は、ワーク支持治具50を示しており、図6(a)に左側面図、図6(b)に正面図、図6(c)に右側面図が示されている。図7図10は、ワーク支持治具50に第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41がそれぞれ適正な姿勢で支持された状態が示されている。また図7〜10の各図において、(a)に左側面図、(b)に正面図、(c)に正面図のC−C線における縦断面図が示されている。なお、以下の説明では、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持されたトルクロッド素材の各方向を、ワーク支持治具50および前後反転した姿勢で支持されたトルクロッド素材の各方向とする。
【0058】
ワーク支持治具50は、上下方向に延びる治具本体51と、治具本体51の下部において左右両側にそれぞれ突出する左小端支持部54および右小端支持部55と、左小端支持部54の上方において治具本体51から左側に突出する治具突部56とを有している。
【0059】
治具本体51は、略上半分を構成する本体上部52と、本体上部52の下側に連設されており左右方向において本体上部52よりも幅広である本体下部53とを有している。治具本体51には、本体上部52および本体下部53にわたって左右方向に貫通した開口部51aが形成されており軽量化されている。
【0060】
本体上部52の上端面には、下方に溝状に窪んで該上端面を左右方向に貫通する第1溝52aと、第1溝52aの溝底からさらに下方に溝状に窪んで上記上端面を左右方向に貫通する第2溝52bとが形成されている。第1溝52aの溝幅W11は、第2溝52bの溝幅W12より大きい。
【0061】
溝幅W11は、第1溝52aの内側において、第1、第2、第4トルクロッド素材11,21,41がそれぞれの大端部下部12a,22a,42aにおいて前後方向に位置決めされるような長さに設定されている。
【0062】
具体的には、溝幅W11は、第4トルクロッド素材41の大端部下部42aの厚さT4と概ね等しい。図10(c)に示されるように、第4トルクロッド素材41は、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で、大端部下部42aが第1溝52aによって前後方向にガタツキを抑制しつつ位置決めされる。
【0063】
また、溝幅W11は、第1及び第2トルクロッド素材11,21の大端部下部12a,22aの厚さT1,T2より微小長さ(例えば1mm以下)長い。よって、図7(c)および図8(c)に示されるように、第1及び第2トルクロッド素材11,21は、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で、大端部下部12a,22aが第1溝52aによって微小な前後方向にガタツキ(例えば1mm以下)を有して位置決めされる。
【0064】
一方、溝幅W12は、第2溝52bの内側において、第3トルクロッド素材31が大端部下部32aにおいて前後方向に位置決めされるような長さに設定されている。具体的には、第3トルクロッド素材31の大端部下部32aの厚さT3と概ね等しい。図9(c)に示されるように、第3トルクロッド素材31は、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で、大端部下部32aが第2溝52bによって前後方向にガタツキを抑制しつつ位置決めされる。
【0065】
したがって、第1および第2溝52a,52bは、本発明の前後位置決め部を構成する。
【0066】
図6に示されるように、本体下部53は、左側部53aおよび右側部53bがそれぞれ上下方向および前後方向に平行な平面状に形成されている。図7(b)に示されるように、左側部53aおよび右側部53b間の幅W0はW1に概ね等しい。これによって、本体下部53が、第1トルクロッド素材11の左小端部16および右小端部17の間に嵌挿された状態で、左側部53aが左小端部16を左右方向に位置決めし、右側部53bが右小端部17を左右方向に位置決めする。
【0067】
図8(b)、図9(b)、図10(b)を参照して、第2〜第4トルクロッド素材21,31,41も同様に、左右一対の小端部26,27、および36,37、および46,47において左側部53aおよび右側部53bによって左右方向に位置決めされる。したがって、左側部53aおよび右側部53bはそれぞれ、本発明の左右位置決め部を構成する。
【0068】
図6(a)に示されるように、左小端支持部54は、治具本体51の後面に沿って上下に延びる鉛直部54aと、鉛直部54aの下端部から前方に延びる水平部54bとを有している。鉛直部54aと水平部54bとの間の隅部には隅R部54cが形成されている。
【0069】
図9(a)および図10(a)に示されるように、鉛直部54aの前端面は、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された第3および第4トルクロッド素材31,41の左小端部36,46の後端部に対応する前後方向の位置を、上下方向に延びている。したがって、第3および第4トルクロッド素材31,41は、左小端部36,46において、鉛直部54aによって前後方向に位置決めされる。
【0070】
図6(a)に示されるように、水平部54bから第1溝52aの溝底面までの長さL5は、第4トルクロッド素材41の左脚部43の長さL41と概ね等しく、具体的には長さL5はL41より微小長さ(例えば1mm以下)長い。図10(a)に示されるように、第4トルクロッド素材41は、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で、左小端部46が水平部54bによって下方から支持されており、図10(c)に示されるように、大端部下部42aが第1溝52aの内側において溝底から微小距離(例えば1mm以下)浮いている。
【0071】
一方、図6(a)に示されるように、水平部54bから第2溝52bの溝底面までの長さL6は、第3トルクロッド素材31の左脚部33の長さL31と概ね等しく、具体的には長さL6はL31より微小長さ(例えば1mm以下)長い。図9(a)に示されるように、第3トルクロッド素材31は、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で、左小端部36が水平部54bによって下方から支持されており、図9(c)に示されるように、大端部下部32aが第2溝52bの内側において溝底から微小距離(例えば1mm以下)浮いている。
【0072】
したがって、左小端支持部54の水平部54bは、本発明の第2小端支持部を構成している。
【0073】
また、図6(a)に示されるように、鉛直部54aの上端部のうち前端部には、上端部から下方に延びる縦壁部54dを介して階段状に一段下がった段部54eが形成されている。段部54eから第1溝52aの溝底までの長さL7は、第1および第2トルクロッド素材11,21のトルクロッド突部18,28までの長さX1,X2と概ね等しく、具体的には長さL7はX1,X2より微小長さ(例えば1mm以下)短い。
【0074】
図7(a)および図8(a)に示されるように、第1及び第2トルクロッド素材11,21は、ワーク支持治具50に正しい姿勢で支持された状態で、トルクロッド突部18,28において段部54eによって下方から支持されており、図7(c)および図8(c)に示されるように、大端部下部12a,22aが第1溝52aの内側において溝底から微小距離(例えば1mm以下)浮いている。
【0075】
したがって、段部54eは、本発明の第1小端支持部を構成している。
【0076】
また、第1及び第2トルクロッド素材11,21がワーク支持治具50に正しい姿勢で支持された状態で、トルクロッド突部18,28は、後端面が縦壁部54dに略当接している。よって、第1および第2トルクロッド素材11,21は、トルクロッド突部18,28において、縦壁部54dによって前後方向に位置決めされる。
【0077】
図6(c)に示されるように、右小端支持部55は、治具本体51の前面に沿って上下方向に延びる鉛直部55aと、鉛直部55aの下端部から後方に延びる水平部55bとを有している。鉛直部55aと水平部55bとの間には、これらを接続する湾曲部55cが形成されている。
【0078】
鉛直部55aの上端部は、左小端支持部54の段部54eより上方に位置している。
【0079】
水平部55bから第1溝52aの溝底面までの長さL8は、第4トルクロッド素材41の右脚部44の長さL42と概ね等しく、具体的には長さL8はL42より微小長さ(例えば1mm以下)長い。図10(c)に示されるように、第4トルクロッド素材41は、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で、右小端部47が水平部55bによって下方から支持されており、大端部下部42aが第1溝52aの内側において溝底から微小距離(例えば1mm以下)浮いている。
【0080】
一方、図6(c)に示されるように、水平部55bから第2溝52bの溝底面までの長さL9は、第3トルクロッド素材31の右脚部34の長さL32と概ね等しく、具体的には長さL9はL32より微小長さ(例えば1mm以下)長い。図9(c)に示されるように、第3トルクロッド素材31は、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で、右小端部37が水平部55bによって下方から支持されており、大端部下部32aが第2溝52bの内側において溝底から微小距離(例えば1mm以下)浮いている。
【0081】
したがって、右小端支持部55の水平部55bも、本発明の第2小端支持部を構成している。
【0082】
なお、左小端支持部54の水平部54bは、右小端支持部55の水平部55bに比して、第3トルクロッド素材31(第4トルクロッド素材41)の左右一対の脚部33,34(43,44)の長さL31,32(L41,42)の差だけ下方に位置している。すなわち、L5(L6)は、L8(L9)より長い。
【0083】
湾曲部55cは、鉛直部55aの後方かつ水平部55bの上方に中心を有する円弧であって、鉛直部55aに対して前側に食い込むように形成されると共に、水平部55bに対して接線連続状に形成されている。湾曲部55cの半径R3は、第3および第4トルクロッド素材31,41の右小端部37,47の半径R2と概ね等しく、具体的には半径R3は微小長さ(例えば1mm以下)半径R2より大きい。図9(c)および図10(c)に示されるように、第3および第4トルクロッド素材31,41は、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で、右小端部37,47において、湾曲部55cによって前後方向に位置決めされる。
【0084】
図6(b)に示されるように、治具突部56は、本体上部52の左側面のうち前端部の上方より部分から左側へ突出している。図6(a)に示されるように、治具突部56は、側面視矩形状の断面形状に形成されている。
【0085】
図7図10を参照して、治具突部56は、後端面56aが、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41の左脚部13,23,33,43に対して前方から対向している。具体的には、後端面56aは、第1および第2トルクロッド素材11,21の左脚部13,23に対して前方から当接している。
【0086】
上述したように、第1および第2トルクロッド素材11,21は、左右一対の小端部16,17および26,27が、大端部12,22に対して前後方向における後方よりに位置している。さらに、第1および第2トルクロッド素材11,21は、第1溝52aにおいてガタツキを有して前後方向に位置決めされている。
【0087】
この結果、第1および第2トルクロッド素材11,21は、左右一対の小端部16,17および26,27において、段部54eによって下方から支持されると共に縦壁部54dによって後方から支持されるので、左右一対の小端部16,17および26,27を起点として、第1溝52aにおけるガタツキの分だけ前方に倒れやすい。この場合に、治具突部56は、左脚部13,23に対して前方から当接するので、第1および第2トルクロッド素材11,21の前方への倒れが抑制される。
【0088】
第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41それぞれの、ワーク支持治具50における支持について以下纏める。
【0089】
図7に示されるように、第1トルクロッド素材11は、左右一対の脚部13,14において、本体下部53の左側部53aおよび右側部53bによって左右方向に位置決めされる。また、第1トルクロッド素材11は、トルクロッド突部18において、段部54eによって下方から支持されて上下方向に位置決めされるとともに縦壁部54dによって後方から支持されて前後方向に位置決めされる。さらに、第1トルクロッド素材11は、大端部下部12aにおいて、第1溝52aによってガタツキを有して前後方向に位置決めされるとともに、左脚部13において、治具突部56によって前後方向に位置決めされる。
【0090】
図8に示されるように、第2トルクロッド素材21は、左右一対の脚部23,24において、本体下部53の左側部53aおよび右側部53bによって左右方向に位置決めされる。また、第2トルクロッド素材21は、トルクロッド突部28において、段部54eによって下方から支持されて上下方向に位置決めされるとともに縦壁部54dによって後方から支持されて前後方向に位置決めされる。さらに、第2トルクロッド素材21は、大端部下部22aにおいて、第1溝52aによってガタツキを有して前後方向に位置決めされるとともに、左脚部23において、治具突部56によって前後方向に位置決めされる。
【0091】
図9に示されるように、第3トルクロッド素材31は、左右一対の脚部33,34において、本体下部53の左側部53aおよび右側部53bによって左右方向に位置決めされる。また、第3トルクロッド素材31は、左小端部36において、左小端支持部54の水平部54bによって下方から支持されて上下方向に位置決めされるとともに鉛直部54aによって後方から支持されて前後方向に位置決めされる。さらに、第3トルクロッド素材31は、右小端部37において、右小端支持部55の水平部55bによって下方から支持されて上下方向に位置決めされるとともに湾曲部55cによって前方から支持されて前後方向に位置決めされる。さらにまた、第3トルクロッド素材31は、大端部下部32aにおいて、第2溝52bによって前後方向に位置決めされる。
【0092】
図10に示されるように、第4トルクロッド素材41は、左右一対の脚部43,44において、本体下部53の左側部53aおよび右側部53bによって左右方向に位置決めされる。また、第4トルクロッド素材41は、左小端部46において、左小端支持部54の水平部54bによって下方から支持されて上下方向に位置決めされるとともに鉛直部54aによって後方から支持されて前後方向に位置決めされる。さらに、第4トルクロッド素材41は、右小端部47において、右小端支持部55の水平部55bによって下方から支持されて上下方向に位置決めされるとともに湾曲部55cによって前方から支持されて前後方向に位置決めされる。さらにまた、第4トルクロッド素材41は、大端部下部42aにおいて、第1溝52aによって前後方向に位置決めされる。
【0093】
ここで、図7図10を参照して、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された各トルクロッド素材8Aを比較すると、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された、第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41は、正面図における、大端部12,22,32,42の位置または外形が異なっている。具体的には、それぞれの大端部12,22,32,42の開口部15,25,35,45の上下方向位置および、大端部上部の位置の少なくとも一方が異なっている。
【0094】
図7(b)および図8(b)を比較して、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された第1および第2トルクロッド素材11,21は、開口部15,25が概ね同じ位置にあるが、第2トルクロッド素材21の大端部上部22bが、第1トルクロッド素材11よりも上方に位置している。
【0095】
図7(b)、図8(b)、図10(b)を比較して、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された第1、第2、第4トルクロッド素材11,21,41は、第4トルクロッド素材41の開口部45が、第1および第2トルクロッド素材11,21の開口部15,25よりも下方に位置している。
【0096】
図7(b)、図8(b)、図9(b)、図10(b)を比較して、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41は、第3トルクロッド素材31の開口部35が、第1、第2、第4トルクロッド素材11,21,41の開口部15,25,45よりも上方に位置している。
【0097】
次に、図11図14に示されるように、各トルクロッド素材8Aが正しい姿勢に対して前後反転して、ワーク支持治具50に載置された場合について説明する。
【0098】
図11には、第1トルクロッド素材11が、ワーク支持治具50に前後反転して載置された状態が示されている。このとき、第1トルクロッド素材11は、トルクロッド突部18が右小端支持部55の鉛直部55aの上端部に干渉するため適正な上下方向位置まで下降できず、2点鎖線で示す適正な姿勢で支持されたときの位置に比して上方に位置する。
【0099】
同様に、図12には、第2トルクロッド素材21が、ワーク支持治具50に前後反転して載置された状態が示されている。このとき、第2トルクロッド素材21は、トルクロッド突部28が右小端支持部55の鉛直部55aの上端部に干渉するため適正な上下方向位置まで下降できず、2点鎖線で示す適正な姿勢で支持されたときの位置に比して上方に位置する。
【0100】
したがって、右小端支持部55の鉛直部55aの上端部は、本発明の持ち上げ部を構成する。
【0101】
一方、図13には、第3トルクロッド素材31が、ワーク支持治具50に前後反転して載置された状態が示されている。このとき、第3トルクロッド素材31は、左小端部36が右小端支持部55の水平部55bによって下方から支持される。右小端支持部55の水平部55bは、左小端支持部54の水平部54bよりも上下方向位置が高いので、第3トルクロッド素材31は、適正な上下方向位置まで下降できず、2点鎖線で示す適正な姿勢で支持されたときの位置に比して上方に位置する。
【0102】
また、図14には、第4トルクロッド素材41が、ワーク支持治具50に前後反転して載置された状態が示されている。このとき、第4トルクロッド素材41は、左小端部46が右小端支持部55の水平部55bによって下方から支持される。この結果、第3トルクロッド素材31と同様に、第4トルクロッド素材41は、適正な上下方向位置まで下降できず、2点鎖線で示す適正な姿勢で支持されたときの位置に比して上方に位置する。
【0103】
したがって、ワーク支持治具50に支持または載置されたトルクロッド素材8Aの、開口部15,25,35,45の位置および大端部上部22bの位置を検出することによって、トルクロッド素材8Aの類別および適正な位置からの浮きを判定できる。
【0104】
そこで、図1に示されるように、接着剤塗布ライン1は、ワーク支持治具50に支持されたトルクロッド素材の所定位置における在否を検出する検出部60と、検出部60による検出結果に基づいてワーク支持治具50に支持されたトルクロッド素材8Aの類別および姿勢が適正であるか否かを判断し、パレット9の搬送、余熱部3、第1塗布部4、第1乾燥部5、第2塗布部6、第2乾燥部7の作動を制御する、制御部70と、をさらに有している。
【0105】
検出部60は、投入取出部2と余熱部3との間に位置している。検出部60は、第1〜第5センサS1〜S5を、パレット9上の2つのトルクロッド素材8Aそれぞれに対応して、2組有している。第1〜第5センサS1〜S5は、ワーク支持治具50に支持されたトルクロッド素材8Aの所定の検出位置における在否を検出するものであり、例えば透過型レーザセンサを使用することができる。
【0106】
図7図14を参照して、所定の検出位置について説明する。図8(b)に示されるように、第1センサS1は、第2トルクロッド素材21の上部左側部分に対応して設けられている。図7(b)および図10(b)に示されるように、第1および第4トルクロッド素材11,41は、第1センサS1による検出位置には存在していない。一方、図9(b)に示されるように、第3トルクロッド素材31は、第1センサS1による検出位置に存在している。
【0107】
図7(b)、図8(b)、図10(b)に示されるように、第2センサS2は、第1、第2、第4トルクロッド素材11,21,41のうち開口部15,25,45よりも上側に位置する部分に対応して設けられている。図9(b)に示されるように、第3トルクロッド素材31は、第2センサS2による検出位置には存在していないので、第2センサS2により検出されない。
【0108】
図7(b)および図8(b)に示されるように、第3センサS3は、第1および第2トルクロッド素材11,21のうち開口部15,25よりも下側に位置する部分に対応して設けられている。図10(b)に示されるように、第4トルクロッド素材41は、第3センサS3による検出位置には開口部45が位置しているので、第3センサS3により検出されない。一方、図9(b)に示されるように、第3トルクロッド素材31は、開口部35よりも下側に位置する部分が第3センサS3による検出位置に存在している。
【0109】
図7(b)、図8(b)、図10(b)に示されるように、第4センサS4は、第3センサS3よりも上方に位置しており、具体的には、第1、第2、第4トルクロッド素材11,21,41のうち開口部15,25,45の内側であって下側より部分に対応して設けられている。一方、図9(b)に示されるように、第3トルクロッド素材31は、第4センサS4による検出位置には存在している。
【0110】
図7(b)、図8(b)、図10(b)に示されるように、第5センサS5は、第4センサS4よりも上方に位置しており、具体的には、第1、第2、第4トルクロッド素材11,21,41のうち開口部15,25,45の内側であって上下方向の略中央部分に対応して設けられている。一方、図9(b)に示されるように、第3トルクロッド素材31は、開口部35の内側であって下端部に対応して設けられている。
【0111】
図15に、第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41が、ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持されたときの第1〜第5センサS1〜S5による検出結果を纏めている。表中の”丸印”は不検出(不在)を示し、”バツ印”は検出(在席)を示している。
【0112】
したがって、図7(b)を併せて参照して、第1トルクロッド素材11がワーク支持治具50に正しい姿勢で支持されているとき、第2および第3センサS2,S3は第1トルクロッド素材11を検出する一方で、残余のセンサS1,S4,S5は第1トルクロッド素材11を検出しない。また、図11を併せて参照して、第1トルクロッド素材11が前後反転してワーク支持治具50に載置されているとき、第4センサS4は第1トルクロッド素材11を検出する。
【0113】
図8(b)を併せて参照して、第2トルクロッド素材21がワーク支持治具50に正しい姿勢で支持されているとき、第1〜第3センサS1〜S3は第2トルクロッド素材21を検出する一方で、残余のセンサS4、S5は第2トルクロッド素材21を検出しない。また、図12を併せて参照して、第2トルクロッド素材21が前後反転してワーク支持治具50に載置されているとき、第4センサS4は第2トルクロッド素材11を検出する。
【0114】
図9(b)を併せて参照して、第3トルクロッド素材31がワーク支持治具50に正しい姿勢で支持されているとき、第1、第3、第4センサS1,S3,S4は第3トルクロッド素材31を検出する一方で、残余のセンサS2,S5は第3トルクロッド素材31を検出しない。また、図13を併せて参照して、第3トルクロッド素材31が前後反転してワーク支持治具50に載置されているとき、第5センサS5は第3トルクロッド素材31を検出する。
【0115】
図10(b)を併せて参照して、第4トルクロッド素材41がワーク支持治具50に正しい姿勢で支持されているとき、第2センサS2のみ第4トルクロッド素材41を検出し、残余のセンサS1,S3,S4,S5は第4トルクロッド素材41を検出しない。また、図14を併せて参照して、第4トルクロッド素材41が前後反転してワーク支持治具50に載置されているとき、第3センサS3は第4トルクロッド素材41を検出する。
【0116】
図1に示されるように、制御部70は、ハードディスク等の記憶部71、演算処理部(CPU)72、メモリ、および入出力装置を備えた周知のコンピュータと、コンピュータに実装されたソフトウエアとにより構成されている。演算処理部72は、類別判断部73と、姿勢判断部74と、ライン作動制御部75とを有している。
【0117】
記憶部71には、図15の表に示される、第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41ごとの、第1〜第5センサS1〜S5の検出、被検出の組み合わせ表が記憶されている。また、第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41の浮き判断に使用される、第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41ごとの第3〜第5センサS3〜S5の検出・被検出の組み合わせが記憶されている。
【0118】
類別判断部73は、第1〜第5センサS1〜S5による検出結果に基づいて、記憶部71から読み出した各センサの検出、被検出の組み合わせ表に徴して、ワーク支持治具50に支持または載置されたトルクロッド素材8Aの類別を判断し、さらに該判断された類別が予め設定された塗布対象の類別であるか否か判断する。
【0119】
姿勢判断部74は、第3〜第5センサS3〜S5による検出結果に基づいて、予め設定された塗布対象の類別に対する記憶部71から読み出した浮きに係る各センサの検出・被検出の組み合わせ徴して、ワーク支持治具50に支持または載置されたトルクロッド素材8Aが適正な姿勢、すなわち前後反転した姿勢で、ワーク支持治具50に載置されていないか判断する。
【0120】
ライン作動制御部75は、類別判断部73および姿勢判断部74による判断が適正である場合に、パレット9の搬送、余熱部3、第1塗布部4、第1乾燥部5、第2塗布部6、第2乾燥部7を制御して、トルクロッド素材8Aへの接着剤の塗布を実行する。
【0121】
次に、図16のフローチャートを参照して、接着剤塗布ライン1の作動を説明する。まず、接着剤を塗布する対象のトルクロッド素材8Aとして、例えば作業者が制御部70の不図示の入力手段を介して第1トルクロッド素材11を設定する(ステップS001)。
【0122】
次いで、作業者が、投入取出部2において、パレット9の2つのワーク支持治具50それぞれに、第1トルクロッド素材11を載置する(ステップS002)。次に、パレット9が投入取出部2から検出部60に搬送される(ステップS003)。次に、検出部60の第1〜第5センサS1〜S5が、ワーク支持治具50に支持または載置された第1トルクロッド素材11を検出する(ステップS004)。
【0123】
次に、類別判断部73が、第1〜第5センサS1〜S5による検出結果に基づいて、ワーク支持治具50に支持または載置されたトルクロッド素材8Aの類別を判断する(ステップS005)。さらに、類別判断部73は、判断された類別が、予め設定された接着剤の塗布対象の類別であるか否か判断する(ステップS006)。
【0124】
ステップS006における判断が適正である場合、姿勢判断部74が、第3〜第5センサS3〜S5による検出結果に基づいて、ワーク支持治具50に支持または載置されたトルクロッド素材8Aの姿勢が適正であるか否か判断する(ステップS007)。
【0125】
ステップS007における判断が適正である場合、ライン作動制御部75が、パレット9の搬送、余熱部3、第1塗布部4、第1乾燥部5、第2塗布部6、第2乾燥部7を制御して、第1トルクロッド素材11への接着剤の塗布が実施される。なお、第1塗布部4、第2塗布部6において、トルクロッド素材8Aの類別に応じた位置に、噴霧手段4a、マスキング治具4b、排出手段4cが位置合わせされて、噴霧が実施される(ステップS008)。
【0126】
上記判断のいずれかがNOと判断された場合には、制御部70は、不図示の報知装置を介して作業者にエラーを報知する(ステップS009)。これによって、作業者が問題の有無を確認することができ、不所望の類別のトルクロッド素材8Aまたは不適切な姿勢のトルクロッド素材8Aに対して、ずれた位置に噴霧手段4a、マスキング治具4b、排出手段4cが移動させられることが防止されるので、接着剤の塗布不良が防止される。
【0127】
また、接着剤を塗布する対象の類別のトルクロッド素材8Aを、第1トルクロッド素材11から第2〜第4トルクロッド素材21,31,41のいずれかに変更する場合、作業者は、制御部70において接着剤の塗布対象の類別を変更するのみでよく、ワーク支持治具50を交換することを要せず共通して使用できる。
【0128】
上記実施形態に係る接着剤塗布ライン1によれば次の効果が得られる。
【0129】
(1)共通のワーク支持治具50を用いて複数類別すなわち第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41を支持できるので、類別に応じてワーク支持治具50を準備して段替えすることを不要にできると共に治具費の増大を抑制できる。さらに、ワーク支持治具50に支持されたトルクロッド素材8Aの類別および姿勢が適正であるか判断することによって、不所望の類別のトルクロッド素材8Aまたは不適切な姿勢のトルクロッド素材8Aに接着剤が塗布されることが防止される。
【0130】
(2)第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41に弾性体19,29,39,49を加硫接着するための接着剤を、適切に塗布することができる。
【0131】
(3)検出部60、類別判断部73および姿勢判断部74によって、ワーク支持治具50に支持されたトルクロッド素材8Aの類別および姿勢が適切であるか否か判断することができる。
【0132】
(4)治具本体51の左側部53aおよび右側部53bにより、第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41を左右方向に位置決めできる。
【0133】
(6)第1溝52aおよび第2溝52bにより、大端部下部12a,22a,32a,42aの厚みの異なる第1〜第4トルクロッド素材11,21,31,41を、前後方向に位置決めできる。
【0134】
(7)治具突部56により、第1および第2トルクロッド素材11,21の左脚部13,23を前後方向に位置決めでき、これにより第1および第2トルクロッド素材11,21の前方への倒れを防止することができ、ワーク支持治具50に支持された第1および第2トルクロッド素材11,21の姿勢を適正に維持しやすい。
【0135】
(8)ワーク支持治具50に適正な姿勢で支持された状態で、左右一対の小端部36,37および46,47の高さが異なる第3および第4トルクロッド素材31,41を、左小端支持部54および右小端支持部55によって上下方向に位置決めしつつ支持できる。
【0136】
(9)第1および第2トルクロッド素材11,21が前後反転した姿勢でワーク支持治具50に載置されたとき、右小端支持部55の鉛直部55aが、第1および第2トルクロッド素材11,21を上方に持ち上げるので、第1および第2トルクロッド素材11,21が、ワーク支持治具50上における適切な位置から浮くことになる。該浮きを第3〜第5センサS3〜S5によって検出し姿勢判断部74で浮きを判断することによって、ワーク支持治具50に支持された第1および第2トルクロッド素材11,21の姿勢が適正でない(浮いている)ことが容易に判断できる。
【0137】
(10)上下方向に短い右脚部34,44を支持する右小端支持部55の水平部55bは、上下方向に長い左脚部33,43を支持する左小端支持部54の水平部54bよりも高い。このとき、第3および第4トルクロッド素材31,41が前後反転した姿勢でワーク支持治具50に載置されたとき、上下に短い右脚部34,44に対応する右小端支持部55の水平部55bが、上下に長い左脚部33,43を適正な位置よりも上方に持ち上げるので、第3および第4トルクロッド素材31,41が、ワーク支持治具50上における適正な位置から浮くことになる。該浮きを第3〜第5センサS3〜S5で検出し姿勢判断部74で浮きを判断することによって、第3および第4トルクロッド素材31,41のワーク支持治具50における姿勢が適正でない(浮いている)ことが容易に判断できる。
【0138】
上記実施形態では、トルクロッドの一部を構成するトルクロッド素材に、弾性体を加硫接着するための接着剤を塗布する接着剤塗布ラインを例にとって説明したがこれに限らない。したがって、複数類別のワークを治具に支持した姿勢で、共通のラインに流して、接着剤の塗布に限らず種々の加工(例えば、部材の組み付け、機械加工、塗装等)を施す場合に、本発明を好適に適用することができる。
【0139】
なお、本発明は、上記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0140】
1 接着剤塗布ライン
2 投入取出部
3 余熱部
4 第1塗布部
5 第1乾燥部
6 第2塗布部
7 第2乾燥部
9 パレット
11 第1トルクロッド素材
21 第2トルクロッド素材
31 第3トルクロッド素材
41 第4トルクロッド素材
50 ワーク支持治具
51 治具本体
52a 第1溝
52b 第2溝
53a 左側部
53b 右側部
54 左小端支持部
54b 水平部
54e 段部
55 右小端支持部
55a 鉛直部
55b 水平部
56 治具突部
60 検出部
70 制御部
73 類別判断部
74 姿勢判断部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16