特開2021-160761(P2021-160761A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社富士通ゼネラルの特許一覧

<>
  • 特開2021160761-緩衝材 図000003
  • 特開2021160761-緩衝材 図000004
  • 特開2021160761-緩衝材 図000005
  • 特開2021160761-緩衝材 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-160761(P2021-160761A)
(43)【公開日】2021年10月11日
(54)【発明の名称】緩衝材
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/05 20060101AFI20210913BHJP
【FI】
   B65D81/05 540A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2020-63970(P2020-63970)
(22)【出願日】2020年3月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】大林 寛明
(72)【発明者】
【氏名】久保田 孝佑
(72)【発明者】
【氏名】孫 君靖
(72)【発明者】
【氏名】井口 和樹
【テーマコード(参考)】
3E066
【Fターム(参考)】
3E066AA03
3E066BA01
3E066CA01
3E066DA01
3E066HA01
3E066JA01
3E066KA02
3E066NA05
(57)【要約】
【課題】室内機の前面への固定作業を簡素化して梱包作業を容易に行うことができるとともに、室内機の前面の保護機能を向上させることができる緩衝材を提供する。
【解決手段】分離空気調和機の室内機1の前面3b,7、4に着脱自在に固定され、筒状の梱包材10により外周が梱包される緩衝材9である。この緩衝材9は、梱包材の内面に面接触する梱包材接触面11,12と、室内機の前面の一部に面接触する室内機接触面と13、を備えている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機の室内機の前面に着脱自在に固定され、筒状の梱包材の内部に配置される緩衝材であって、
前記梱包材の梱包材内壁に面接触する梱包材接触面と、前記室内機の前面の一部に面接触する室内機接触面と、を備えていることを特徴とする緩衝材。
【請求項2】
前記梱包材接触面は、四角筒状の梱包材の直交する前記梱包材内壁に面接触する互い直交して形成された第1梱包材接触面及び第2梱包材接触面を形成していることを特徴とする請求項1記載の緩衝材。
【請求項3】
前記第1梱包材接触面及び第2梱包材接触面の縁部に、面取りが形成されていることを特徴とする請求項2記載の緩衝材。
【請求項4】
前記室内機接触面は、前記室内機の前面に設けた風向板を横切っていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の緩衝材。
【請求項5】
前記室内機は、背面を構成する背面板と、前記前面を構成する前記背面板より小面積の前面平面部を有しており、前記室内機の前面側を下にして配置したときに、前記室内機の自立を補助する自立補助具として使用されることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の緩衝材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分離型空気調和機の室内機であって、特に直方体形状の室内機の長手方向中央部に配置して室内機の前面を保護する緩衝材に関する。
【背景技術】
【0002】
直方体形状の室内機は、通常、室内機の長手方向の両端部に端部緩衝材(例えば特許文献1の緩衝材)を装着し、室内機の長手方向の一端から筒状の梱包材で包み込むことで梱包される。
ここで、室内機の前面には、風向板が配置されている。風向板は回動することが可能なように吹き出し口に軸支されており、軸同士の間は固定されていないため機械的強度が低い。室内機の輸送中にコンテナ内が高温になった場合、室内機の前面と梱包材との間に空間があると、風向板がたわむおそれがある。そこで、室内機の前面と梱包材との間の空間を埋めるように、室内機の前面に中央緩衝材を配置し、風向板を保護するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−90994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、室内機の中央緩衝材として使用される部材は直方体形状のものであり、風向板の中央部のみを支えるように設けられていた。この直方体形状の中央緩衝材と室内機の接触面積が小さいため、梱包の際に筒状の梱包材との摩擦により外れてしまい、梱包作業を容易に行うことができない。
そこで、本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、室内機の前面への固定作業を簡素化して梱包作業を容易に行うことができるとともに、室内機の前面の保護を行うことができる緩衝材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る緩衝材は、直方体形状の室内機の前面に着脱自在に固定され、筒状の梱包材の内部に配置される緩衝材であって、梱包材の梱包材内壁に面接触する梱包材接触面と、室内機の前面の一部に面接触する室内機接触面と、を備えている。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る緩衝材によれば、室内機および梱包材のそれぞれと緩衝材との接触面積を大きくすることにより室内機の前面への固定作業を簡素化して梱包作業を容易に行うことができるとともに、室内機の前面の保護機能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】梱包材で梱包されている室内機の前面を保護する緩衝材が配置されている状態を示す要部断面図である。
図2図1のII−II線矢視図である。
図3】(a)は室内機の前面を保護する緩衝材を示す側面図であり、(b)は緩衝材の正面図を示す図である。
図4】室内機の天地を逆にして緩衝材を室内機の自立補助具として使用した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
なお、以下の説明で記載されている「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」等の方向を示す用語は、空気調和機の室内機が室内の壁面に取り付けられた状態に基づいている。
【0009】
図1は、壁掛け型の室内機1が梱包されている状態を示しており、図2は、図1のII-II線矢視図である。
室内機1は壁掛け型の室内機であって、筐体内部に、図示しない送風ファン、熱交換機、電気部品等を取り付けたドレンパン組立体などが収納されている。筐体は、図2に示すように、室内機1の上面を構成する上面パネル2と、室内機1の前面に配置され、前面平面部3a及び曲率を有する前面曲面部3bを有している前面パネル3と、前面パネル3の前面曲面部3bとの間に矩形状の空間を設けて配置されている底面パネル4と、前面パネル3の前面平面部3aに対して平行に対向して裏側に配置され、室内の壁に固定可能な金属板からなる図示しない据付板が取り付けられる背面板5と、上面パネル2、前面パネル3、底面パネル4及び背面板5の長手方向両端に直交して配置された1対の側面パネル6,6(図1参照)とを備えている。前面平面部3aは上面パネル2の前面、前面曲面部3bは上面パネル2の前面から底面に向けて傾斜している。なお、上面パネル2には吸い込み口(不図示)が設けられており、前面パネル3の前面曲面部3b及び底面パネル4の間の矩形状の空間は吹き出し口とされ、この吹き出し口に風向板7が回動自在に配置されている。
【0010】
そして、室内機1の梱包姿勢は、剛性の高い背面板5が下側とされており、室内機1の長手方向両端部に一対の端部緩衝材8,8が装着され、室内機1の長手方向中央部に風向板7の外周を横切るように中央緩衝材9が配置されているとともに、室内機1、端部緩衝材8,8及び中央緩衝材9を覆うように、四角筒状の段ボールからなる梱包材10で梱包されている。
一対の端部緩衝材8,8は、発泡ポリスチレンなどの発泡材で形成された部材であり、室内機1の側面パネル6の外面全体を覆いながら上面パネル2、前面パネル3、底面パネル4及び背面板5の一部を覆って装着されている。
【0011】
梱包材10は、図1図2に示すように、段ボールを材料として長方形の開口を有する筒状部材である。
一方、本願における緩衝材としての中央緩衝材9は、発泡ポリスチレンなどの発泡材で形成した長尺の部材であり、図3(a)、(b)に示すように、矩形平面状の第1梱包材接触面11及び第2梱包材接触面12が互いに直交して形成されている。また、これら第1及び第2梱包材接触面11,12に対向する側に、前面曲面部3bおよび底面パネル4の形状に合わせて湾曲した曲面形状の室内機接触面13が形成されている。これにより、中央緩衝材9は、第1梱包材接触面11を形成した部位9aの奥行き寸法L1が大きく(以下、大形緩衝部9aと称する)、第2梱包材接触面12の先端側の部位9bの奥行き寸法L2が小さい(以下、小形緩衝部9bと称する)、略楔形状に形成された部材である。そして、図3(a)、(b)に示すように、第1梱包材接触面11及び第2梱包材接触面12の四角には、C面形状の面取り14が形成されている。なお、面取り14の形状は、C面形状に限らず、R面形状であってもよい。
【0012】
そして、この中央緩衝材9は、室内機1の長手方向の中央部に風向板7を横切るように配置される。そして、中央緩衝材9の一部と前面パネル3及び底面パネル4は、粘着テープ(不図示)が貼り付けられ、中央緩衝材9は前面パネル3及び底面パネル4に着脱自在に固定される。
上記構成の中央緩衝材9は、図2に示すように、四角筒形状の梱包材10の互いに直交する梱包材内壁10a,10bの一方の梱包材内壁10aに第1梱包材接触面11が面接触し、他方の梱包材内壁10bに第2梱包材接触面12が面接触し、室内機接触面13が、室内機1の前面パネル3の前面曲面部3b及び底面パネル4に面接触した状態で配置される。なお、本発明に記載されている梱包材接触面が、第1梱包材接触面11及び第2梱包材接触面12に対応している。
【0013】
ここで、図4は、室内機1に固定されている中央緩衝材9の他の実施形態を示したものである。
室内機1を壁面へ設置する作業を行うにあたって、まず室内機1から梱包材10及び端部緩衝材8を取り除いた後、室内機1の面積の小さい部分を下、面積の大きい部分を上として配置する。すなわち、背面板5を上側に位置し、前面パネル3の前面平面部3aを下側として床面または作業台に設置する。このとき、前面パネル3の前面平面部3aは背面板5と比較して面積が小さい形状なので、室内機1のバランスがとりにくく自立が難しい。しかし、中央緩衝材9の大形緩衝部9aが作業台に当接して中央緩衝材が自立補助具として機能することで、室内機1の自立が可能となる。このように、面積の小さい部分を下にした室内機1の自立を補助する自立補助具として央緩衝材9を使用することで、図4に示すように、背面板5を外した状態で室内機1内部の配管作業を容易に行うことが可能となる。
【0014】
上述したように、本実施形態の中央緩衝材9は、室内機1の長手方向の中央部に風向板7を横切るように配置されるため、第1梱包材接触面11が梱包材内壁10aに面接触し、第1梱包材接触面11に直交する第2梱包材接触面12が梱包材内壁10aに直交する梱包材内壁10bに面接触し、室内機接触面13が前面パネル3の前面曲面部3b及び底面パネル4の間を覆うことで、室内機1の機械的強度が低い風向板7を確実に保護することができる。
【0015】
そして、室内機1の長手方向の両端部に端部緩衝材8を装着し、室内機1の長手方向中央部に中央緩衝材9を配置してしているので、室内機1の積み上げ保管時に、梱包材10の中央部が凹むことを防止することができる。
また、中央緩衝材9の第1梱包材接触面11及び第2梱包材接触面12の四角は、C面形状の面取り14が形成されているので、梱包材10の梱包作業を行うときに、梱包材10の縁部が中央緩衝材9の第1梱包材接触面11及び第2梱包材接触面12に引っ掛かりにくくなり、梱包材10の梱包作業を容易に短時間で行うことができる。
さらに、面積の小さい部分を下にした室内機1の自立補助具として中央緩衝材9を使用すると、背面板5を上に向けた状態で室内機1内部の配管作業を容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0016】
1 室内機
2 上面パネル
3 前面パネル
3a 前面平面部
3b 前面曲面部(前面)
4 底面パネル(前面)
5 背面板
6 側面パネル
7 風向板(前面)
8 端部緩衝材
9 中央緩衝材(緩衝材)
9a 大形緩衝部
9b 小形緩衝部
10 梱包材
10a,10b 梱包材内壁
11 第1梱包材接触面
12 第2梱包材接触面
13 室内機接触面
14 面取り
図1
図2
図3
図4