特開2021-161585(P2021-161585A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-161585(P2021-161585A)
(43)【公開日】2021年10月11日
(54)【発明の名称】羽毛製品配置方法
(51)【国際特許分類】
   D06M 19/00 20060101AFI20210913BHJP
   A47G 9/02 20060101ALI20210913BHJP
   A47C 27/12 20060101ALI20210913BHJP
【FI】
   D06M19/00
   A47G9/02 C
   A47C27/12 C
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-67805(P2020-67805)
(22)【出願日】2020年4月3日
(71)【出願人】
【識別番号】000196129
【氏名又は名称】西川株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】田中 保行
【テーマコード(参考)】
3B096
3B102
4L031
【Fターム(参考)】
3B096AD05
3B102BA02
4L031AA06
4L031DA13
(57)【要約】
【課題】羽毛製品を衛生的に扱うことができると共に、収納及び持ち運びを容易に行うことができる羽毛製品配置方法を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る羽毛製品配置方法は、羽毛布団1を用意する工程と、用意した羽毛布団1を袋10に収容して袋10を密封する工程と、袋10の内部の空気を吸引しながら羽毛布団1を圧縮する工程と、圧縮する工程において圧縮された羽毛布団1を袋10と共に店頭に配置する工程と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
羽毛製品を用意する工程と、
用意した前記羽毛製品を袋に収容して前記袋を密封する工程と、
前記袋の内部の空気を吸引しながら前記羽毛製品を圧縮する工程と、
前記圧縮する工程において圧縮された前記羽毛製品を前記袋と共に店舗に配置する工程と、
を備える羽毛製品配置方法。
【請求項2】
前記羽毛製品を圧縮する工程は、前記羽毛製品を製造する工場において行われ、
前記店舗に配置する工程の前に、前記圧縮する工程において圧縮された前記羽毛製品を前記袋と共に前記工場から前記店舗に搬送する工程を備える、
請求項1に記載の羽毛製品配置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、羽毛製品を配置する羽毛製品配置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2005−245954号公報には、寝具展示台及び寝具展示方法が記載されている。寝具展示台は掛け布団を展示するための4段の掛け布団展示棚を備え、掛け布団展示棚は展示される掛け布団の厚さに応じた任意の高さ位置となるように調整可能とされている。掛け布団展示棚は、載置された掛け布団の一部を引き出した状態で掛け布団の端部が垂れた状態で掛け布団を支持する寝具支持部材を備える。寝具支持部材は、掛け布団展示棚の前端と平行に配置された横架部材と、横架部材の両端を支持するアームとを備える。
【0003】
掛け布団の上部から引き出された掛け布団の端部は、横架部材に架けられると共に、横架部材から下方に垂れた状態となるように配置される。従って、顧客は、店員を呼ばなくても自ら掛け布団の端部に触れてみて掛け布団の品質を直接確かめることができる。そのため、顧客は、掛け布団展示棚に展示された掛け布団を下見したい場合には、店員に気を使うことなく掛け布団の品質を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−245954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した寝具展示方法では、顧客は、自ら掛け布団の端部に触れてみることによって掛け布団の品質を確かめることができる。しかしながら、掛け布団等の製品を直接触れているため、衛生的でないという懸念がある。特に、羽毛布団等の羽毛製品では、不特定多数の顧客が手触りを確認することが多いので上記の懸念が顕著となりがちであった。
【0006】
羽毛製品は、膨らんでいて体積が大きい場合が多いので、嵩張りやすく収納及び持ち運びが困難となりうる。また、羽毛製品は、店舗に長期間配置しておくと、羽毛が水分を含むことがあるので、臭い等が生じる懸念があり、この点でも衛生的でないという問題がある。
【0007】
本開示は、羽毛製品を衛生的に扱うことができると共に、収納及び持ち運びを容易に行うことができる羽毛製品配置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討した結果、羽毛製品を袋に収容して羽毛製品を圧縮することにより、袋の内部への水分の侵入を防ぐと共に、直接羽毛製品に触れられなくなるので羽毛製品を衛生的に扱えることを見出した。これまで羽毛製品は、ふんわりした状態を見せるためにそのまま展示されることがあったが、本発明者らは、袋に収容した羽毛製品を圧縮して配置することにより、羽毛製品を衛生的に管理でき高い品質を維持できることを見出した。本発明の一側面は、かかる知見に基づいてなされたものである。
【0009】
本開示に係る羽毛製品配置方法は、羽毛製品を用意する工程と、用意した羽毛製品を袋に収容して袋を密封する工程と、袋の内部の空気を吸引しながら羽毛製品を圧縮する工程と、圧縮する工程において圧縮された羽毛製品を袋と共に店舗に配置する工程と、を備える。
【0010】
本開示に係る羽毛製品配置方法では、用意した羽毛製品を袋に収容し、当該袋を密封する。従って、羽毛製品を袋に収容して当該袋を密封することにより、袋の内部への空気及び水分の侵入を防ぐことができるので、羽毛製品が水分を含むことを抑制することができる。よって、羽毛製品に臭い等が生じることを抑制することができると共に、長期間羽毛製品を衛生的に扱うことができる。羽毛製品は袋に収容されて且つ圧縮された状態で店舗に配置されるので、顧客は店舗において直接羽毛製品を触れることはない。従って、店舗に配置された羽毛製品を衛生的に扱うことができる。羽毛製品を収容した袋から空気を吸引して袋に収容された羽毛製品を圧縮することにより、羽毛製品の体積を低減させた状態で羽毛製品を保管又は運送することができる。従って、羽毛製品の収納及び持ち運びを容易に行うことができると共に、羽毛製品の保管及び運送にかかるコストを低減させることができる。
【0011】
羽毛製品を圧縮する工程は、羽毛製品を製造する工場において行われ、店舗に配置する工程の前に、圧縮する工程において圧縮された羽毛製品を袋と共に工場から店舗に搬送する工程を備えてもよい。この場合、袋の内部の空気を吸引しながら羽毛製品を圧縮する工程を工場で行い、圧縮された状態の羽毛製品が工場から店舗に搬送された後に、羽毛製品が店舗に配置される。従って、圧縮された状態の羽毛製品が搬送されるので、羽毛製品の搬送を容易に行うことができると共に運送コスト及び保管コストの更なる低減に寄与する。また、工場において羽毛製品の袋への収容、密封及び圧縮が行われるので、工場での圧縮から顧客に販売されるまでの間に羽毛製品に手を触れさせないようにすることができる。従って、持ち運び等を容易に行えると共に、羽毛製品を更に衛生的に扱うことができる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、羽毛製品を衛生的に扱うことができると共に、収納及び持ち運びを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】(a)は、羽毛を模式的に示す図である。(b)は、羽毛製品の一例である羽毛布団を模式的に示す図である。
図2図2は、実施形態に係る羽毛洗浄方法の各工程の例を示すフローチャートである。
図3図3は、実施形態に係る羽毛洗浄方法において用いられる袋を模式的に示す斜視図である。
図4図4は、図3の袋の内部から空気を吸引している状態を示す斜視図である。
図5図5は、図4の袋を圧縮した状態を示す斜視図である。
図6図6は、図5の袋を示す側面図である。
図7図7は、実施形態に係る羽毛製品製造方法の各工程の例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る羽毛製品配置方法の各工程の例を示すフローチャートである。
図9図9は、年間を通じた羽毛製品の生産量を月ごとに示す模式的なグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、図面を参照しながら本開示に係る羽毛洗浄方法、羽毛製品製造方法、及び羽毛製品配置方法の実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
【0015】
本開示に係る羽毛洗浄方法、羽毛製品製造方法、及び羽毛製品配置方法は、羽毛から羽毛製品を製造又は販売する過程で用いられる。本開示において、「羽毛製品」は、羽毛を含む製品を示しており、例えば、羽毛がカバーの内部に充填された製品を示している。「羽毛製品」は、例えば、羽毛寝具を示している。
【0016】
「羽毛寝具」は、例えば、羽毛布団(羽毛掛け布団及び羽毛敷き布団を含む)、羽根布団、羽毛枕、羽毛クッション、羽毛座布団、羽毛マットレス、羽毛ベッドパッド及び羽毛ソファを含む。「羽毛製品」は、羽毛寝具以外のものを含んでいてもよく、例えば、衣類(一例として羽毛ウェア又はダウンジャケット)を含んでいてもよい。
【0017】
図1(a)は、本実施形態に係る羽毛Fを模式的に示す図である。図1(b)は、羽毛Fから製造される例示的な羽毛布団1を示す斜視図である。図1(a)及び図1(b)に示されるように、本実施形態では、羽毛製品が羽毛Fから製造される羽毛布団1である例について説明する。
【0018】
羽毛布団1は、羽毛掛け布団である。平面視における羽毛布団1の形状は、例えば、長方形状である。羽毛布団1は、長方形状の表地2と、表地2の裏側に位置する裏地とを備える。表地2及び裏地の材料は、例えば、綿、ポリエステル、レーヨン又はリヨセル等であってもよく、表地2及び裏地の材料としては種々のものを用いることが可能である。
【0019】
羽毛布団1は、表地2と裏地との間の内部空間を仕切る直縫い部3(タタキキルト)を備える。例えば、羽毛布団1は、羽毛布団1の長手方向に延びる複数の直縫い部3と、羽毛布団1の短手方向に延びる複数の直縫い部3とを備え、複数の直縫い部3同士が互いに直交している。なお、羽毛布団1は、直縫い部3に代えて、又は直縫い部3と共に、マチ部(立体キルト)を備えていてもよい。
【0020】
例えば、複数の直縫い部3によって、羽毛布団1は、その内部空間の数が複数(一例として55)となるように仕切られており、仕切られた内部空間のそれぞれに羽毛Fが充填される。羽毛Fは、例えば、鳥(グース又はダック等)の綿毛であるダウン及びフェザーを含んでいる。
【0021】
羽毛布団1における羽毛Fのダウンの割合は、例えば、90%以上である。しかしながら、羽毛布団における羽毛のダウンの割合及びフェザーの割合は、適宜変更可能である。羽毛Fは、気温の低下に伴って空気を多く含み、気温の上昇に伴って収縮する。羽毛布団1では、膨らんだ羽毛Fの中に熱を閉じ込めることが可能となっており高い保温性を発揮する。
【0022】
次に、本実施形態に係る羽毛洗浄方法について説明する。以下では、羽毛布団1に充填する羽毛Fを洗浄する例について説明する。図2は、本実施形態に係る羽毛洗浄方法の各工程の例を示すフローチャートである。図1及び図2に示されるように、まず、羽毛Fを用意する(羽毛を用意する工程、ステップS1)。
【0023】
このとき、例えば、海外において予め洗浄されて輸入された羽毛Fの原料が袋に収容されて、複数の当該袋が束ねられた状態で用意される。また、未洗浄の羽毛Fが袋に収容された状態で用意されてもよい。そして、羽毛Fの原料が収容された袋が開封され、羽毛Fの原料が品質検査される。
【0024】
次に、羽毛Fの原料からゴミ等の不純物を除去する(羽毛の原料に含まれる不純物を除去する工程、ステップS2)。具体的には、羽毛Fの原料を除塵機に入れて羽毛Fの原料からゴミを分離して当該ゴミを除去する。ステップS2は、洗浄前に羽毛Fを前除塵する除塵工程であってもよい。
【0025】
続いて、羽毛Fを洗浄する(羽毛を洗浄する工程、ステップS3)。このとき、羽毛Fを洗浄機に投入して羽毛Fを水と洗剤によって洗浄する。例えば、羽毛洗浄後の洗浄機からの排水が清浄となるまで羽毛Fのすすぎが行われる。具体例として、羽毛Fを洗浄して得た排水を透視度計に収容し、透視度計の目印を視認可能かどうかを判断することによって当該排水が清浄か否かを検査してもよい。透視度計の容積は、一例として、1000mlである。
【0026】
羽毛Fを洗浄した後に羽毛Fを乾燥させる(羽毛を乾燥させる工程、ステップS4)。例えば、羽毛Fを乾燥機の中に入れて羽毛Fに熱風を当てることによって乾燥及び殺菌する。一例として、当該熱風の温度は100℃以上である。また、羽毛Fに熱風を当てて羽毛Fを乾燥させた後に羽毛Fを冷まし、冷却除塵を行ってもよい。この場合、羽毛Fの清浄度をより高めることが可能となる。ステップS1〜ステップS4までにかかる時間は、例えば、2時間程度であり、一日あたり350kgの羽毛Fに対してステップS1〜ステップS4の工程を行うことが可能である。
【0027】
以上のように、羽毛Fの洗浄及び乾燥を行った後に、羽毛Fを圧縮する(羽毛を圧縮する工程、ステップS5)。羽毛Fを圧縮する工程では、図3に示されるように、圧縮保管用の袋10を用意する。袋10は、一例として、ビニル製の真空袋である。袋10は、複数回使用な袋であってもよいし、転用可能な袋であってもよい。袋10の容積は、例えば、前述した羽毛布団1を収容可能な容積とされている。
【0028】
袋10は、例えば、一辺に開口11bを有する矩形状を呈する。しかしながら、袋10の形状は適宜変更可能である。袋10は、一対のシート部材11によって形成されている。例えば、矩形状の一対のシート部材11の3辺が互いに連続しており、残り1辺が互いに離間することによって開口11bが形成されている。
【0029】
袋10は、その内部に収容する物を密封可能な袋であって、開口11bにスライド式の開閉部材12を備える。開閉部材12は、開口11bに沿ってスライドするスライド部材12bと、スライド部材12bのスライドによって開口11bを開閉する開閉部12cとを有する。
【0030】
スライド部材12bは、例えば、手で摘まむことが可能な大きさとされている。一例として、スライド部材12bは、開口11bに沿って一方向(図3では左方向)に移動したときに開口11bを開放し、開口11bに沿って当該一方向の反対方向(図3では右方向)に移動したときに開口11bを封止する。
【0031】
開閉部12cは、例えば、一対のシート部材11の一方側に形成された凹部と、一対のシート部材11の他方側に形成されると共に当該凹部に嵌合する凸部とを含んでいる。スライド部材12bは、前述した反対方向に移動するときに当該凸部を当該凹部に嵌合させることによって袋10を封止し、前述した一方向に移動するときに一対のシート部材11を互いに離間させて当該凹部への当該凸部の嵌合を解除することによって袋10を開放する。このように、手でスライド部材12bを一方向及び反対方向にスライドすることによって袋10の開閉を自在に行える。
【0032】
図3及び図4に示されるように、袋10は、袋10の内部の空気を吸引する吸引装置20が挿入される吸引装置挿入部13を備える。吸引装置20は、袋10の内部の空気を吸引するノズル21と、手で握られる把持部22と、ノズル21が吸引した空気を通すホース23とを備える。
【0033】
吸引装置挿入部13は、例えば、吸引装置20のノズル21を挿入可能な孔部13bと、孔部13bを封止する蓋部とを有する。孔部13bは、例えば、シート部材11に形成された孔に固定されたリング状の部分である。当該蓋部は、孔部13bに対して手で着脱自在とされており、孔部13bに取り付けられることによって袋10を封止し、孔部13bから外されることによって孔部13bを開放する。
【0034】
ステップS5では、袋10を開放した状態で袋10の中に洗浄乾燥済みの羽毛Fを充填し、スライド部材12bをスライドして袋10を密封する(袋を密封する工程)。その後、蓋部を開けて孔部13bを開放し、手で把持部22を持ってノズル21を吸引装置挿入部13(シート部材11の孔)に挿入して袋10の内部の空気を吸引する(袋の内部の空気を吸引する工程)。
【0035】
袋10の内部の空気を吸引しながら袋10の内部の羽毛Fを圧縮する(羽毛を圧縮する工程)。この圧縮は、例えば、袋10に対して外力を付与することによって行われる。一例として、作業者が手で外から袋10を押圧して袋10に外力を付与することによって袋10の内部の羽毛Fを圧縮する。
【0036】
図5及び図6は、圧縮が完了した羽毛F及び袋10を模式的に示す図である。図5及び図6に示されるように、袋10の内部から空気を吸引すると共に外力を付与して袋10の内部の羽毛を圧縮することにより、袋10の内部を真空(真空に近い状態)にする。そして、袋10が封止されていることを確認した後に、圧縮済みの袋10及び羽毛Fを一時保管して(ステップS6)、一連の工程を完了する。
【0037】
本開示において、「一時保管」とは、羽毛布団1等の羽毛製品を製造する前に羽毛Fを保管することを示しており、羽毛Fを保管する期間は、例えば、1年以内(一例として数ヶ月)である。但し、羽毛Fを保管する期間は、特に限定されず、必要に応じて適宜保管された羽毛Fを用いることは可能である。
【0038】
このように、羽毛Fを袋10に収容して羽毛Fを圧縮、及び袋10を密封することにより、袋10の内部の羽毛Fが空気に触れないようにすることができる。従って、羽毛Fに水分が吸収されたり、羽毛Fに臭いが生じたりすることを抑制することが可能となる。更に、羽毛Fの圧縮によって羽毛Fが嵩張らないので、大量の羽毛Fを長期間保管できる。
【0039】
羽毛Fの保管から一定期間経過後に、再度羽毛Fを圧縮する工程を行ってもよい。具体的には、保管している羽毛Fの袋10を保管から一定期間後(例えば1〜3ヶ月後)に開封し、羽毛Fを別の袋10に収容した後に再度羽毛Fを圧縮する工程を実行してもよい。この場合、羽毛Fをより良質な状態で保管することが可能となる。
【0040】
次に、一時保管した羽毛Fから羽毛製品を製造する羽毛製品製造方法の例について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。まず、袋10を開封して袋10から羽毛Fを取り出す(羽毛を取り出す工程)。例えば、袋10のスライド部材12bを移動させて袋10を開封して開封した袋10から羽毛Fを手で取り出す。
【0041】
そして、取り出した羽毛Fに対してフレッシュアップ加工(登録商標)を行う(ステップS11)。この場合、羽毛Fの保温力を高めて、羽毛Fを収容する羽毛製品の熱抵抗を高めることが可能となる。ステップS11では、袋10から取り出した羽毛Fに蒸気を噴きつけて、羽毛Fを膨らませる加工を行う(蒸気を噴きつける工程)。これにより、圧縮されていた羽毛Fを元の状態に戻す。例えば、100℃以上の高温のスチームを羽毛Fに噴きつけて羽毛Fの乾燥及び殺菌を行ってもよい。この乾燥において、羽毛Fのふっくらとした感覚と風合いが引き出される。
【0042】
次に、乾燥させた羽毛Fを選別機に投入して羽毛Fの選別を行う(羽毛を選別する工程)。このとき、羽毛Fから良質な羽毛Fのみを選別する。具体的には、選別機は、例えば、羽毛Fを収容する複数の区画を有し、羽毛Fにエアを噴きつけて最も遠くの区画まで飛んだ羽毛Fのみを選別する。この選別方法は、フェザー、未熟なダウン及びファイバーはエアを噴きつけてもあまり遠くまで飛ばないのに対し、良質なダウンはより遠くまで飛ぶので、より遠くまで飛んだ羽毛Fを良質なダウンとして選別する方法に相当する。
【0043】
羽毛を選別する工程では、羽毛Fに除電エアを噴きつけて羽毛Fに対してプラズマ加工を行ってもよい(ステップS12)。具体的には、上記のように羽毛Fにエアを噴きつけるときに、羽毛Fに除電エアを噴きつけて羽毛Fの静電気を除去する。これにより、羽毛Fを絡みにくくすることができると共に、羽毛Fから不純物等をより確実に分離させることが可能となる。
【0044】
例えば、除電エアは、プラズマ放電によって活性酸素を発生させ、陽イオンと陰イオンとを生成して空気中に放出するプラズマ放電器(一例としてプラズマクラスター(登録商標))から羽毛Fに噴きつけられてもよい。以上、ステップS11及びステップS12にかかる時間は、例えば、1時間程度であり、一日あたり1000kgの羽毛Fに対してステップS11及びステップS12の工程を行うことが可能である。
【0045】
ステップS11及びステップS12、すなわち、乾燥工程及び選別工程を経た羽毛Fを袋体に導入する(ステップS13)。このとき、袋体に羽毛Fを充填して羽毛製品の製造を行う。本開示において、「袋体」は、羽毛が充填される袋状のものを示している。「袋体」は、羽毛を覆うカバーの役割を果たすものであって、例えば、側地、表地、裏地又は芯地等、羽毛が充填される布地部分を示している。
【0046】
羽毛Fを袋体に充填した後には、当該袋体を縫製する(袋体を縫製する工程、ステップS14)。羽毛Fから羽毛製品として羽毛布団1を製造する場合には、例えば、裏地に表地2が重なられた状態で当該裏地及び表地2の一部を縫製して袋状とし、当該袋の内部に羽毛Fを充填した後に直縫い部3を形成すると共に当該裏地及び表地2の縁部を縫製することによって、羽毛布団1の製造が完了する。
【0047】
次に、本実施形態に係る羽毛製品配置方法の例について図8のフローチャートを参照しながら説明する。羽毛製品配置方法は、前述した製造方法で得られた羽毛製品に用いられてもよいし、前述した製造方法以外の方法で製造された羽毛製品に用いられてもよい。まず、羽毛製品を製造する工場において、羽毛製品を用意する(羽毛製品を用意する工程、ステップS21)。
【0048】
このとき、前述のステップS1〜S6及びステップS11〜ステップS14の工程を経て得られた羽毛製品(一例として羽毛布団1)を用意してもよいし、ステップS1〜S6又はステップS11〜ステップS14の工程とは異なる工程を経て得られた羽毛製品を用意してもよい。例えば、用意した羽毛布団1は、このとき、洗浄及び乾燥されてもよい。以下では、羽毛製品として羽毛布団1を用意する例について説明する。
【0049】
次に、用意した羽毛布団1を圧縮する(羽毛製品を圧縮する工程、ステップS22)。羽毛製品を圧縮する工程では、例えば、前述した袋10を用意する。図3及び図4に示されるように、袋10を開放した状態で袋10の中に用意した羽毛布団1を収容し、スライド部材12bをスライドして袋10を密封する(袋を密封する工程)。
【0050】
その後、吸引装置挿入部13の蓋部を開けて孔部13bを開放し、手で把持部22を持ってノズル21を孔部13bに挿入して袋10の内部の空気を吸引する(袋の内部の空気を吸引する工程)。袋10の内部の空気を吸引しながら袋10の内部の羽毛布団1を圧縮する。この圧縮は、例えば、前述と同様、袋10に対して外力を付与することによって行われる。
【0051】
図5及び図6に示されるように、袋10の内部から空気を吸引すると共に外力を付与して袋10の内部の羽毛布団1を圧縮することにより、袋10の内部を真空にする(又は真空に近づける)。そして、袋10が封止されていることを確認した後に、圧縮済みの袋10及び羽毛布団1を、羽毛布団1を製造した工場から店舗に搬送する(工場から店舗に搬送する工程、ステップS23)。
【0052】
袋10の内部において圧縮された羽毛布団1を店舗に配置する(羽毛製品を店舗に配置する工程)。具体例として、図5及び図6に示されるように、圧縮された状態の羽毛布団1を店頭に並べて展示して羽毛布団1を販売する(羽毛製品を販売する工程、ステップS24)。このとき、圧縮済みの羽毛布団1とは別に、圧縮していない羽毛布団1と同一の羽毛布団を、販売用ではなく、デモンストレーション用として展示してもよい。そして、羽毛布団1は袋10と共に顧客によって購入され、顧客に使用されるときに袋10が開封されて羽毛布団1が使用に供され、一連の工程が完了する。
【0053】
次に、本実施形態に係る羽毛洗浄方法、羽毛製品製造方法、及び羽毛製品配置方法の作用効果について詳細に説明する。まず、本実施形態に係る羽毛洗浄方法は、羽毛Fを洗浄して羽毛Fを乾燥させた後に羽毛Fを袋10に収容する。そして、羽毛Fを収容した袋10を密封する。
【0054】
従って、羽毛Fを袋10に収容して袋10を密封することにより、袋10の内部への空気及び水分の侵入を抑制することができるので、天気が良くないとき等であっても、羽毛Fが水分を含むことを抑制することができる。よって、羽毛Fにカビ等が生じることを抑制することができると共に、長期間羽毛Fを高品質な状態で保管することができる。
【0055】
ところで、図9のグラフの黒丸同士を結ぶ破線に示されるように、従来、羽毛布団1等の羽毛製品は、羽毛が水分を含んで臭い等を生じる可能性があるため、梅雨時を含む2月〜7月には生産できないという現状があった。よって、従来は、梅雨明けの8月くらいから羽毛製品の生産を開始し、9月〜11月で大量の羽毛製品を生産しなければならないという問題があった。一例として、8月以降は、工場を3交代でフル稼働させて羽毛製品を大量生産しなければならないという問題があった。
【0056】
しかしながら、羽毛の洗浄には大量の水が必要であり、実際は排水規制があるため、一日あたりに生産する羽毛製品の量をそれほど多くできないという問題もある。具体例として、前述したステップS3の洗浄工程を実行できる羽毛の量が排水規制によって制限される。よって、8月〜11月に羽毛製品を大量生産しつつも2月〜7月は羽毛製品を生産できないので、羽毛製品の製造が平準化されていないという問題があった。
【0057】
これに対し、本実施形態に係る羽毛洗浄方法及び羽毛製品製造方法では、羽毛Fを収容した袋10を密封することにより、空気及び水の袋10の内部への侵入を抑制することができるので、梅雨時等であっても、羽毛Fを、水分を含ませない状態で高品質な状態で保管することができる。
【0058】
従って、図9のグラフの白丸同士を結ぶ破線に示されるように、梅雨時等(例えば2月〜7月)であっても羽毛製品を製造することができると共に、雨が少ない時期に大量に羽毛製品を製造しなくてもよくなるので、羽毛製品の製造の平準化を実現させることができる。
【0059】
更に、羽毛Fを収容した袋10から空気を吸引して袋10に収容された羽毛Fを圧縮することにより、羽毛Fの体積を低減させた状態で羽毛Fを保管又は運送することができる。従って、羽毛Fの保管コスト及び運送コストを低減させることができるので、羽毛Fの保管及び運送にかかるコストを低減させることができる。
【0060】
本実施形態に係る羽毛洗浄方法は、袋10を開封して圧縮する工程において圧縮された羽毛Fを取り出す工程と、取り出す工程において取り出した羽毛Fに蒸気を噴きつける工程と、蒸気を噴きつける工程の後に、羽毛Fを選別機に収容して選別器の中の羽毛Fに除電エアを当てて羽毛Fを選別する工程と、を備えてもよい。この場合、圧縮されていた羽毛Fを袋10から取り出した後に、取り出した羽毛Fに対して蒸気を噴きつける。このように圧縮されていた羽毛Fに蒸気を噴きつけることによって羽毛Fを膨らませることができる。
【0061】
その後、羽毛Fを選別機に収容し、選別機の中で羽毛Fを選別することにより、ファイバー等の不純物を取り出すと共に、良質な羽毛Fを選別することができる。このとき、選別機の内部において羽毛Fに除電エアを当てて羽毛Fを選別することにより、羽毛Fから静電気を除去することが可能となるので、羽毛F同士の絡まりを抑制することができる。従って、良質な羽毛Fを効率よく抽出することができるので、羽毛製品の生産性の向上に寄与する。
【0062】
本実施形態に係る羽毛洗浄方法では、羽毛Fを圧縮する工程を行ってから一定期間経過後に、袋10を開封して羽毛Fを取り出し、取り出した羽毛Fを袋10に収容して袋10を密封した後に、再度羽毛Fを圧縮する工程を行ってもよい。この場合、羽毛Fを圧縮してから一定期間経過後に袋10から羽毛Fを取り出し、取り出した羽毛Fを別の袋10に収容して袋10を密封した後に、再度羽毛Fを圧縮する工程を実行してもよい。よって、万が一袋10の内部に空気が侵入していたとしても、再度袋10の中から空気を吸引して袋10に収容された羽毛Fを圧縮することにより、羽毛Fをより確実に良好な状態に維持できる。従って、羽毛Fの更なる品質向上に寄与する。
【0063】
本実施形態に係る羽毛製品製造方法では、前述した羽毛洗浄方法によって洗浄、乾燥及び圧縮された羽毛Fを袋体に充填し、当該袋体を縫製することによって羽毛製品を製造する。従って、高品質な羽毛Fから羽毛製品を製造することができるので、ふっくらして保温性が高い羽毛製品を製造することができる。そして、羽毛製品の製造を平準化できると共に、保管及び運送等のコストを抑えることができるので、羽毛製品の製造コストの抑制にも寄与する。
【0064】
本実施形態に係る羽毛製品は、羽毛布団1であってもよい。この場合、高品質な羽毛布団1の製造を平準化することができると共に、羽毛布団1の製造コストを低減させることができる。
【0065】
本実施形態に係る羽毛製品配置方法では、用意した羽毛布団1等の羽毛製品を袋10に収容し、袋10を密封する。従って、羽毛製品を袋10に収容して袋10を密封することにより、袋10の内部への空気及び水分の侵入を防ぐことができるので、羽毛製品が水分を含むことを抑制することができる。
【0066】
よって、羽毛製品に臭い等が生じることを抑制することができると共に、長期間羽毛製品を衛生的に扱うことができる。羽毛製品は袋10に収容されて且つ圧縮された状態で店舗に配置されるので、顧客は店舗において直接羽毛製品を触れることはない。従って、店舗に配置された羽毛製品を衛生的に扱うことができる。
【0067】
羽毛製品を収容した袋10から空気を吸引して袋10に収容された羽毛製品を圧縮することにより、羽毛製品の体積を低減させた状態で羽毛製品を保管又は運送することができる。従って、羽毛製品の収納及び持ち運びを容易に行うことができると共に、羽毛製品の保管及び運送にかかるコストを低減させることができる。
【0068】
羽毛製品を圧縮する工程は、羽毛製品を製造する工場において行われ、店舗に配置する工程の前に、圧縮する工程において圧縮された羽毛製品を工場から店舗に搬送する工程を備えてもよい。この場合、袋10の内部の空気を吸引しながら羽毛製品を圧縮する工程を工場で行い、圧縮された状態の羽毛製品が工場から店舗に搬送された後に、羽毛製品が店舗に配置される。従って、圧縮された状態の羽毛製品が搬送されるので、羽毛製品の搬送を容易に行うことができると共に運送コスト及び保管コストの更なる低減に寄与する。
【0069】
また、工場において羽毛製品の袋10への収容、密封及び圧縮が行われるので、工場での圧縮から顧客に販売されるまでの間に羽毛製品に手を触れさせないようにすることができる。従って、持ち運び等を容易に行えると共に、羽毛製品を更に衛生的に扱うことができる。
【0070】
以上、本開示に係る羽毛洗浄方法、羽毛製品製造方法及び羽毛製品配置方法の実施形態について説明した。しかしながら、本開示に係る羽毛洗浄方法、羽毛製品製造方法及び羽毛製品配置方法の各工程の内容及び順序は、前述の実施形態に限られず、適宜変更可能である。
【0071】
例えば、前述の実施形態では、シート部材11、開閉部材12及び吸引装置挿入部13を備える袋10に羽毛又は羽毛製品を入れて袋10の密封及び圧縮を行う例について説明した。しかしながら、袋は、袋10以外の袋であってもよく、袋の形、大きさ、材料及び構造は適宜変更可能である。
【0072】
また、前述の実施形態では、圧縮した羽毛Fを取り出した後に、羽毛Fに蒸気を噴きつけて、羽毛Fを選別する例について説明した。しかしながら、袋から羽毛を取り出した後の工程は、上記の例に限られず適宜変更可能である。例えば、選別した後の羽毛Fを袋10に入れて圧縮及び保管してもよい。
【0073】
また、前述の実施形態では、羽毛製品を工場で圧縮し、圧縮した羽毛製品を店舗に搬送して顧客に販売する例について説明した。しかしながら、羽毛を圧縮する工程を行う場所は、工場以外の場所であってもよい。例えば、圧縮する工程を店舗で行うことも可能であり、店舗の店員が袋10に羽毛布団1を収容して羽毛布団1を圧縮してもよい。この場合、羽毛製品を工場から店舗に搬送する工程を省略することも可能となる。
【0074】
また、前述の実施形態では、新たに羽毛布団1を製造するときに、羽毛の洗浄、乾燥、圧縮及び保管を行う例について説明した。しかしながら、本開示に係る羽毛洗浄方法、羽毛製品製造方法及び羽毛製品配置方法は、新たに羽毛布団1を製造するとき以外にも適用可能である。例えば、羽毛布団1をメンテナンスするときに、羽毛布団1を解体し、羽毛布団1の内部の羽毛Fの洗浄、乾燥及び圧縮を行ってもよいし、メンテナンスが行われた羽毛布団1を袋10に入れて圧縮した状態で店舗又は顧客の自宅等に搬送してもよい。
【0075】
このように、本開示に係る羽毛洗浄方法、羽毛製品製造方法及び羽毛製品配置方法は、種々のタイミングにおいて適用可能である。更に、本開示に係る羽毛洗浄方法、羽毛製品製造方法及び羽毛製品配置方法が適用される対象は、羽毛布団1に限られず、種々の羽毛製品に対して用いることが可能である。
【0076】
(実施例)
続いて、本開示に係る羽毛製品配置方法の実施例について説明する。実施例では、図1に例示される羽毛布団1を四つ折りにして袋10に収容し、袋10から空気を抜きながら羽毛布団1を圧縮し、図5及び図6に示されるように羽毛布団1を圧縮状態にした。その後、袋10を開封して圧縮されていた羽毛布団1を袋10から四つ折りのまま取り出し、羽毛布団1がどのような経過で復元するかについて検証した。本検証では、袋10から取り出した羽毛布団1を温度20℃、湿度65%RHの環境下で放置し、袋10の開放直後、開放から1時間後、及び、開放から3時間後のそれぞれの時点における羽毛布団1の高さを測定した。これらの時点において、折り畳んだ羽毛布団1の中央付近にアクリル板を載せて当該アクリル板の4隅のそれぞれの高さを測定し、当該4隅の高さの平均値を羽毛布団1の高さの測定値とした。
【0077】
まず、袋10に入れる前の未圧縮状態の羽毛布団1の高さは、25.9cmであった。また、袋10から圧縮状態であった羽毛布団1を取り出した直後の羽毛布団1の高さは、16.5cmであった。そして、袋10から取り出して1時間経過した後の羽毛布団1の高さは袋10の開封直後から7.0cm増加して23.5cmであった。袋10から取り出して3時間経過した後の羽毛布団1の高さは、2.5cm増加して26.0cmであった。更に、袋10から取り出して12時間経過した後の羽毛布団1の高さは25.9cmであった。以上より、袋10から取り出して3時間経過した後には、圧縮されていた羽毛布団1を元の高さに復元できることを確認できた。
【符号の説明】
【0078】
1…羽毛布団(羽毛製品)、2…表地、3…直縫い部、10…袋、11…シート部材、11b…開口、12…開閉部材、12b…スライド部材、12c…開閉部、13…吸引装置挿入部、13b…孔部、20…吸引装置、21…ノズル、22…把持部、23…ホース、F…羽毛。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9