本発明の一態様における、ネットワークで接続される、所定のイベントを提案する提案者に関連する提案者側端末と、参加候補者に関連する候補者端末と、を仲介するサーバ端末により提供されるイベント管理システムであって、サーバ端末は、前記イベントの開催条件を含む案内情報を、前記提案者が予め指定した参加候補者に関連する候補者端末に送信する送信部と、前記案内情報を受信した候補者端末から、前記イベントへの参加条件を含む応答情報を受信する受信部と、前記開催条件と前記参加条件とを照合してイベント開催の成否を判定する判定部と、を備える。
ネットワークで接続される、所定のイベントを提案する提案者に関連する提案者側端末と、参加候補者に関連する候補者端末と、を仲介するサーバ端末により提供されるイベント管理システムであって、
サーバ端末は、
前記イベントの開催条件を含む案内情報を、前記提案者が予め指定した参加候補者に関連する候補者端末に送信する送信部と、
前記案内情報を受信した候補者端末から、前記イベントへの参加条件を含む応答情報を受信する受信部と、
前記開催条件と前記参加条件とを照合してイベント開催の成否を判定する判定部と、を備える、イベント管理システム。
さらに、前記サーバ端末は、前記提案者及び当該提案者が高頻度で前記イベントに招待している参加候補者を一又は二以上のグループに分けたグループ単位で情報交換可能に設定する設定部を備える、請求項1に記載のイベント管理システム。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係るイベント管理システムを示すブロック構成図である。
【
図2】
図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。
【
図3】
図1の提案者端末200を示す機能ブロック構成図である。
【
図4】サーバ端末100に格納される開催条件情報1000の一例を示す図である。
【
図5】サーバ端末100に格納されるスケジュール情報2000の一例を示す図である。
【
図6】サーバ端末100に格納される予約情報3000の一例を示す図である。
【
図7】サーバ端末100に格納される会員情報4000の一例を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る、イベント管理処理に係るフローチャートの一例である。
【
図9】東京都渋谷区の栄湯で開催される「銭湯でもくもく会」というイベントの参加候補者である会員各々の候補者端末300に表示される画面の一例である。
【
図10】候補者端末300に表示される参加確認ページ5000の一例である。
【
図11】イベント管理システム1が実行するイベント管理処理の具体的な流れを示す図解図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係る、イベント管理処理に係るフローチャートの一例である。
【
図13】開催条件が設定されていてイベントが成立するタイミングの一例を示した表である。
【
図14】条件付き参加と回答した人が、参加成立するタイミング又は参加が確定するタイミングの一例を示した表である。
【
図15】用語の整理(言葉の意味)を示した表である。
【
図16】参加候補者であるCとFが同時に参加成立となるが、Cの方が回答が早いためCが参加確定となるパターンを示した表である(ケース1)。
【
図17】参加候補者であるCとDが同じタイミングで参加成立となるが、Cの方が回答が早いためCが参加確定となる。またFは定員オーバーで回答ができないパターンを示した表である(ケース2)。
【
図18】参加候補者であるFが参加と回答するまで、誰も参加確定しない、またEは定員オーバーになるため回答ができないパターンを示した表である(ケース3)。
【
図19】参加候補者であるCは募集締め切りまで参加確定にならないパターンを示した表である(ケース4)。
【
図20】参加候補者であるEが不参加になることでイベントの非開催が決定し、またEが参加確定するまで、他のゲストは参加確定しないパターンを示した表である(ケース5)。
【
図21】参加候補者であるFが参加確定するまで、他のゲストは参加確定しないパターンを示した表である(ケース6)。
【
図22】特定の人が参加なら参加と回答したが、すでに不参加と回答されている、また回答後に不参加と回答され、また募集期限になり最低参加人数で条件を満たさないことが確定し、不参加確定するパターンを示した表である(ケース7)。
【
図23】参加候補者であるCはEとFが不参加でも募集期限までに友達が招待される可能性があるので、募集期限での不参加の確定になるパターンを示した表である(ケース8)。
【
図24】NGリスト設定者が参加し、募集締め切りまで待たずに不参加確定するパターンを示した表である(ケース9)。
【
図25】参加候補者であるFの参加を条件にするが、Fが回答できないためBとCがFの回答を待たずに不参加確定となるパターンを示した表である(ケース10)。
【
図26】参加候補者であるDとEはFが参加となっても、定員オーバーで参加できないし、Fが不参加でもBが参加しないから参加できないことになるので、回答した瞬間に不参加確定になるパターンを示した表である(ケース11)。
【
図27】参加候補者であるFが参加になることで、Bが参加になり、それによりCが参加となり、Fが参加になることで、Dが参加となるパターンを示した表である(ケース12)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るイベント管理システムを示すブロック構成図である。イベント管理システム1は、所定のイベントを提案する提案者に関連する提案者端末200と、所定のイベントの参加候補者に関連する候補者端末300と、を仲介するサーバ端末100と、により構成される。参加候補者は、サーバ端末100により提供されるサービスに予め会員登録をしたユーザである。また、会員には提案者を含んでも良い。提案者もイベントの参加候補者となり得るし、イベントへの参加候補者も提案者になり得るからである。所定のイベントには、所定の地域又はこの所定の地域の近隣で開催される、各種のイベントであり、具体的には、祭り、花火大会、朝市、所定の店舗におけるバーゲン、花見等へ会員の外出を促すこと、会員を集めることが可能な各種のイベントが含まれる。
【0012】
サーバ端末100と、提案者端末200及び候補者端末300とは、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100は、提案者から、提案者端末200を通じて所定のイベントに関連する情報を受け付け、参加候補者から、候補者端末300を通じて受け付けられる、所定のイベントに関連する情報に基づいて、イベントのマッチング(調整)を行う装置であり、例えば、ワークステーション又はパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上サーバ端末として1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよい。
【0014】
提案者端末200は、イベントの開催者又は関係者など、サーバ端末100により提供されるサービスを利用する会員が所有する、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォン、携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0015】
候補者端末300は、上述の通り、祭り及び花火大会など各種イベントへの参加候補者であって、サーバ端末100により提供されるサービスを利用する会員が所有する、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォン、携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0016】
本実施形態では、イベント管理システム1は、サーバ端末100と、提案者端末200及び候補者端末300とを備え、提案者または参加候補者が各々、提案者端末200、候補者端末300を利用して、サーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末自身に、提案者または参加候補者が操作を行う機能を備えても良い。
【0017】
図2は、
図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110(送信部及び受信部)と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0018】
通信部110は、ネットワークNWを介して提案者端末200及び候補者端末300と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0019】
記憶部120は、各種制御処理又は制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、提案者に関連する各種データを格納する、提案者データ格納部121、参加候補者に関連する各種データを格納する、参加候補者データ格納部122等を有する。さらに、記憶部120は、提案者端末200、候補者端末300と通信を行ったデータを一時的に記憶することもできる。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0020】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能としては、提案者端末200又は候補者端末300からの指示を受け付ける指示受付部131と、提案者に関連する各種データを参照し、処理する、提案者データ管理部132と、参加候補者に関連する各種データを参照し、処理する、参加候補者データ管理部133と、イベント開催の成否を判定する、マッチング処理部134(判定部)等を有する。この指示受付部131、提案者データ管理部132、参加候補者データ管理部133、マッチング処理部134は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0021】
指示受付部131は、サーバ端末100が提供し、提案者端末200又は候補者端末300において、ウェブブラウザまたはアプリケーションを介して表示される画面等のユーザインターフェースを介して、提案者または参加候補者であるユーザが、(キーワードを入力したり、アイコンを押下する等したりして)所定の要求を行ったとき、提案者端末200又は候補者端末300から通信部110を介して指示を受付ける。
【0022】
提案者データ管理部132は、提案者に関連する各種データ(例えば、会員ID、氏名、住所、Eメールアドレス等の連絡先、その他SNSアカウント情報等)を管理し、処理を行う。
【0023】
参加候補者データ管理部133は、参加候補者に関連する各種データ(例えば、ユーザの氏名、住所、Eメールアドレス等の連絡先、その他SNSアカウント情報等)を管理し、処理を行う。
【0024】
マッチング処理部134は、提案者の求めに応じてイベント開催の成否を判定する処理を行う。
【0025】
図3は、
図1の提案者端末200を示す機能ブロック構成図である。提案者端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0026】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0027】
表示操作部220は、提案者が指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースである。提案者端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボード及びマウスにより構成される。提案者端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)である提案者端末200により実行される。
【0028】
記憶部230は、各種制御処理又は制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM又はROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0029】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、提案者端末200の全体の動作を制御するものであり、CPU又はGPU等から構成される。
【0030】
なお、サーバ端末100が表示操作部の機能を備える構成としても良く、この場合、提案者端末200を備えない構成としても良い。
【0031】
なお、候補者端末300の機能構成についても、提案者端末200と実質同一であるので、説明を省略する。
【0032】
図4は、サーバ端末100に格納される開催条件情報の一例を示す図である。
【0033】
図4に示す開催条件情報1000には、所定のイベント(例えば、毎年1回、毎月1回、毎週1回などのように、定期的に開催されるイベント)の開催条件が登録されている。
図4に示されるように、開催条件情報1000には、イベントごとに、対応する「イベント名」、「開催日時条件」、「施設条件」などの情報が含まれる。「イベント名」は、イベントの名前である。「開催日時条件」は、イベントを開催すべき日時に関する条件である。例えば、「月例飲み会」のイベントは、毎月25日〜31日の平日の午後6時に開催される。また例えば、「新年会」のイベントは、毎年1月の6日〜15日の平日の午後6時に開催される。「施設条件」は、イベントで利用すべき施設(飲食店)に関する条件である。例えば、「月例飲み会」のイベントには店舗Aが利用される。また、「新年会」のイベントは、ホテルのレストランが利用される。なお、「施設条件」には、施設に関する一又は複数の属性情報(例えば、名前、場所、業態、予算など)に関する条件が含まれていてもよい。開催条件情報1000は、例えば、提案者端末200における提案者の操作に応じて、サーバ端末100の制御部130によって随時更新される。
【0034】
図5は、サーバ端末100に格納されるスケジュール情報の一例を示す図である。
【0035】
図5に示すスケジュール情報2000には、イベントの参加候補者である複数のユーザの各々の予定(例えば、イベント)が登録されている。
図5に示されるように、スケジュール情報2000には、予定ごとに、対応する「会員名」、「タイトル」、「日付」、「時間帯」などの情報が含まれる。「会員名」は、その予定に対応する会員の名前である。なお、「会員名」の代わりに、会員を識別可能なIDが使用されてもよい。「タイトル」は、その予定の内容を示すタイトルである。「日付」は、その予定が入っている日時である。「時間帯」は、その予定が入っている時間帯である。例えば、会員Bは、2020年3月24日から翌々日の26日まで「出張」の予定が入っている。スケジュール情報2000は、例えば、候補者端末300における参加候補者の操作に応じて、サーバ端末100の制御部130によって随時更新される。
【0036】
図6は、サーバ端末100に格納される予約情報の一例を示す図である。
【0037】
予約情報3000には、施設ごとの予約状況が登録されている。予約情報3000は、例えば、施設ごとに生成される。
図6は、店舗Aの予約情報3000を示している。
図6に示されるように、予約情報3000には、受け付けられた予約ごとに、対応する「予約者名」、「来店日時」、「人数」、「テーブル」などの情報が含まれる。「予約者名」は、例えば、イベントを提案した提案者(来店するグループの代表者)の名前である。「来店日時」は、そのグループが来店する日時である。「人数」は、そのグループの人数である。「テーブル」は、そのグループに割り当てられるテーブルである。予約情報3000は、例えば、各施設において新規の予約が受け付けられるごとに、提案者端末200における提案者の操作に応じて、サーバ端末100の制御部130によって随時更新される。
【0038】
図7は、サーバ端末100に格納される会員情報の一例を示す図である。
【0039】
図7に示す会員情報4000には、イベントの提案者又は参加候補者である複数の会員の各々に関する情報が登録されている。
図7に示されるように、会員情報4000には、会員ごとに、対応する「会員名」、「連絡先」などの情報が含まれる。「会員名」は、そのユーザの名前である。なお、「会員名」の代わりに、会員を識別可能なIDが使用されてもよい。「連絡先」は、その会員が使用しているEメールアドレス等の連絡先である。「会員名」 及び「連絡先」は、提案者端末200又は候補者端末300における特定の会員の操作に応じて、サーバ端末100の制御部130によって登録される。
【0040】
なお、開催条件情報1000、スケジュール情報2000、会員情報4000の一部又は全部が、サーバ端末100、提案者端末200、候補者端末300からネットワークNWを介してアクセス可能な他のサーバに記憶されていることも考えられる。この場合、サーバ端末100の制御部130は、提案者端末200、候補者端末300又は前記他のサーバから前記情報を適宜に取得して、後述のイベント管理処理を実行してもよい。
【0041】
<処理の流れ>
図8を参照しながら、本実施形態のイベント管理システム1が実行するイベント管理処理の流れについて説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る、イベント管理処理に係るフローチャートの一例である。
【0042】
ここで、イベント管理システム1を利用するために、提案者及び/または参加候補者は、提案者端末200、候補者端末300各々のウェブブラウザまたはアプリケーション等を利用してサーバ端末100にアクセスする。一方、初めてサービスを利用する場合は、提案者及び/または参加候補者は、前述の提案者基本情報等、参加候補者基本情報等を各々入力する。一方、既に提案者、参加候補者のアカウントが取得済みの場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となる。この認証後、ウェブサイト、アプリケーション等を介して所定のユーザインターフェースが提供され、
図8に示すステップS101へ進む。
【0043】
まず、ステップS101の処理として、提案者端末200の制御部240は、イベントの開催条件を示す開催条件情報1000(
図4)、イベントの参加候補者である会員各々の予定を示すスケジュール情報2000(
図5)、及びイベントで利用される施設の空き状況を示す予約情報3000(
図6)の少なくともいずれか1つに基づいて、イベントの開催候補日時を自動的に設定する。例えば、制御部240は、開催条件情報1000に登録されているイベントごとに、開催条件情報1000の「開催日時条件」に示されている一又は複数の日のうちの最先の日から予め定められた日数だけ遡った時点で、そのイベントの開催候補日時を設定する。
【0044】
図9は、東京都渋谷区の栄湯で開催される「銭湯でもくもく会」というイベントの参加候補者である会員各々の候補者端末300に表示される画面の一例である。
図9に示すように、このイベントの提案者であるA(ハンドルネームでにしみやと名乗る会員)に関する提案者端末200は、2019年11月23日(土)から34日だけ遡った日時(すなわち、2019年10月20日(日))になった時点で、「銭湯でもくもく会」のイベントの開催候補日時を自動的に2019年11月23日(土)に設定する。
【0045】
開催候補日時の設定方法としては、種々の方法が考えられる。例えば、制御部240は、スケジュール情報2000に基づいて、開催条件情報1000の「開催日時条件」を満たす日時のうち、一定数以上又は一定割合以上の会員の予定が空いている日時を開催候補日時として設定してもよい。また例えば、制御部240は、開催条件情報1000の「施設条件」において特定の施設が指定されている場合に、その施設の予約情報3000に基づいて、開催条件情報1000の「開催日時条件」 を満たす日時のうち、その施設を利用可能な日時を開催候補日時として設定してもよい。
【0046】
制御部240は、イベントを提案する提案者の操作に基づいて、そのイベントへの参加候補者を指定する。例えば、「銭湯でもくもく会」のイベントの場合、提案者であるAに関する提案者端末200は、B〜Fの5人を参加候補者として指定する。また、「銭湯でもくもく会」の開催条件には、例えば、イベントの参加人数が所定人数以上であること、イベントに特定の参加候補者が参加すること等が含まれる。具体的に、「銭湯でもくもく会」のイベントは、3人以上の会員が参加する場合であって、かつ、特定の参加候補者であるBが参加する場合に開催される。
【0047】
次に、ステップS102の処理として、サーバ端末100は、通信部110を介して、所定のイベントの開催条件情報を含む案内情報を、提案者が予め指定した参加候補者を示す情報とともに提案者端末200から受信する。例えば、「銭湯でもくもく会」のイベントの場合、イベントの開催に必要な人数を示す最低必要人数情報として「3」が、イベントの開催に必須の必須参加候補者情報として「B」が開催条件情報として受信される。このとき受信した開催条件情報は記憶部120に格納される。
【0048】
次に、ステップS103の処理として、サーバ端末100は、通信部110を介して、イベントの開催条件を含む案内情報を、提案者が予め指定した参加候補者に関連する候補者端末300に送信する。例えば、サーバ端末100の制御部130は、会員情報4000(
図7)に登録されている「連絡先」に基づいて、
図10に示されるような参加確認ページ5000にアクセスするためのアクセス情報(例えば、URLなど)を、Eメールにより各会員に通知する。そのEメールを受信した会員は、前記アクセス情報に基づいて、自身の候補者端末300から参加確認ページ5000にアクセスすることができる。
【0049】
図10は、候補者端末300に表示される参加確認ページ5000の一例である。参加確認ページ5000には、対象イベントのイベント名(ここでは、「銭湯でもくもく会」)が表示される。また、参加確認ページ5000には、対象イベント「銭湯でもくもく会」に対し、候補者端末300における候補者の操作に応じて参加条件情報を入力可能な確認欄F10が設けられている。本実施形態において、参加条件情報は、イベントの提案者には非公開な情報である。この確認欄F10には、対象イベントごとに、出席(参加)に対応する選択領域R10と、欠席(不参加)に対応する選択領域R20とが表示される。会員は、対象イベントごとに、選択領域R10又は選択領域R20を操作(例えば、クリック、タッチなど)することによって、いずれか一方を択一的に選択することができる。
【0050】
上述した参加条件には、例えば、イベントへの参加を表明した参加候補者の中に特定の参加候補者が含まれること、イベントへの参加が確定した参加候補者の人数が所定人数以上であること等が含まれる。
【0051】
図11は、イベント管理システム1が実行するイベント管理処理の具体的な流れを示す図解図である。
図11に示すように、参加候補者Cの参加条件には、「銭湯でもくもく会」への参加を表明した参加候補者の中に参加候補者Dが含まれることが入っている。参加候補者Eの参加条件には、「銭湯でもくもく会」への参加を表明した参加候補者の中に参加候補者Bが含まれることが入っている。参加候補者Dの参加条件には、「銭湯でもくもく会」への参加が確定した参加候補者の人数が5名以上であることが含まれている。
【0052】
次に、ステップS104の処理として、候補者端末300における候補者の操作に応じて確認欄F10に参加条件が入力されると、その参加条件情報を含む応答情報が、候補者端末300から通信部110を介してサーバ端末100に送信される。
【0053】
次に、ステップS105の処理として、サーバ端末100のマッチング処理部134は、記憶部120に記憶されている開催条件情報と、応答情報に含まれる参加条件情報とを照合してイベント開催の成否を判定する。具体的には、マッチング処理部134は、参加条件情報を受け取ると、記憶部120から最低必要人数情報「3」と、必須参加候補者情報「B」とを読み出し、当該読み出した情報と、参加条件情報とを照合しつつイベント開催の成否を判定する。
【0054】
ここで、マッチング処理部134によるイベント開催の成否判定処理については、いくつかの方法が考えられるが、以下ではその一例を用いて詳述する。
図12は、本発明の一実施形態に係る、イベント管理処理に係るフローチャートの一例である。
【0055】
まず、ステップS201の処理として、サーバ端末100において、通信部110は、候補者端末300から応答情報を受信すると(ステップS201におけるYES)、当該受信した応答情報内に参加条件情報が含まれていた場合には(ステップS202におけるYES)、その参加条件情報を読み出す(ステップS203)。ここで、サーバ端末100において、応答情報を通信部110から受け取ったマッチング処理部134は、応答情報の受信回数としての変数「K(初期値「0」)」を1だけインクリメントする(ステップS204)。
【0056】
そして、マッチング処理部134は、記憶部120から読み出した必須参加候補者の会員名「B」と、応答情報に紐付けられた参加候補者の会員名「B」とが一致し、かつ、会員名「B」の来否情報が「欠席(不参加)」であった場合には(ステップS205におけるYES)、通信部110に開催中止情報の送信要求を出力する(ステップS206)。そして、サーバ端末100において、通信部110は、「銭湯でもくもく会」の提案者であるAに関する提案者端末200と、その参加候補者であるB〜F全員の候補者端末300に開催中止情報を、ネットワークNWを介して送信する(ステップS207)。
【0057】
一方、マッチング処理部134は、記憶部120から読み出した必須参加候補者の会員名「B」と、応答情報に紐付けられた参加候補者の会員名「B」とが一致し、かつ、来否情報が「出席(参加)」であった場合には(ステップS205におけるNOに続いてステップS208におけるYES)、必須参加候補者「B」の現参加者数としての変数「L(初期値「0」)」を1だけインクリメントする(ステップS209)。
【0058】
また、一方で、マッチング処理部134は、記憶部120から読み出した必須参加候補者の会員名「B」と、応答情報に紐付けられた参加候補者の会員名「B」とが一致せず(ステップS205におけるNOに続いてステップS208におけるNO)、来否情報が「出席(参加)」であった場合には(ステップS210におけるYES)、必須参加候補者以外の参加候補者「C」〜「F」の現参加者数としての変数「M(初期値「0」)」を1だけインクリメントする(ステップS211)。
【0059】
そして、マッチング処理部134は、各変数いずれかをインクリメントした後(ステップS209またはステップS211)、もしくは、記憶部120から読み出した必須参加候補者の会員名「B」と、応答情報に紐付けられた参加候補者の会員名「B」とが一致せず、来否情報が「欠席(不参加)」である場合に(ステップS210におけるNO)、現参加者の人数「L+M」と、最低必要人数「3」との大小を比較する(ステップS212)。ここで、マッチング処理部134は、「L+M」が「3」と等しい、あるいは、「3」よりも大きい場合に(ステップS212におけるYES)、通信部110に開催決定情報の送信要求を出力する(ステップS213)。そして、サーバ端末100において、通信部110は、「銭湯でもくもく会」の提案者であるAに関する提案者端末200と、その参加候補者であるB〜F全員の候補者端末300に開催決定情報を、ネットワークNWを介して送信する(ステップS214)。
【0060】
ここで、参加候補者Cの参加条件には、「銭湯でもくもく会」への参加を表明した参加候補者の中に参加候補者Dが含まれることが入っている。したがって、参加候補者Dの来否情報が「出席(参加)」であった場合には(ステップS210におけるYES)、サーバ端末100において、通信部110は、「銭湯でもくもく会」の参加候補者Cに関する候補者端末300に開催決定情報を示す参加フラグを、ネットワークNWを介して送信する(ステップS214)。
【0061】
同様に、参加候補者Eの参加条件には、「銭湯でもくもく会」への参加を表明した参加候補者の中に参加候補者Bが含まれることが入っている。したがって、参加候補者Bの来否情報が「出席(参加)」であった場合には(ステップS205におけるNOに続いてステップS208におけるYES)、サーバ端末100において、通信部110は、「銭湯でもくもく会」の参加候補者Eに関する候補者端末300に開催決定情報を示す参加フラグを、ネットワークNWを介して送信する(ステップS214)。
【0062】
また、参加候補者Dの参加条件には、「銭湯でもくもく会」への参加が確定した参加候補者の人数が5名以上であることが含まれている。したがって、現参加者の人数「L(参加確定ユーザの人数)+M(条件付き参加見込ユーザの人数)」が5以上の場合に(ステップS212におけるYES)、サーバ端末100において、通信部110は、「銭湯でもくもく会」の参加候補者Dに関する候補者端末300に開催決定情報を示す参加フラグを、ネットワークNWを介して送信する(ステップS214)。
【0063】
ステップS212に戻って、マッチング処理部134は、「L+M」が「3」より小さい 場合(ステップS212におけるNO)、現参加者の人数「L+M」と、参加候補者B〜F全員の人数「5」より「K」を差し引くことで未回答数を表した数「5−K」との和 「(L+M)+(5−K)」と、最低必要人数「3」との大小を比較する(ステップS215)。ここで、マッチング処理部134は、「(L+M)+(5−K)」が「3」より小さい場合には(ステップS215におけるYES)、未回答の参加候補者が全て参加を表明しても最低必要人数「3」を超さない結果、これ以上の応答を待つ必要がないので、通信部110に開催中止情報の送信要求を出力する(ステップS216)。
【0064】
そして、サーバ端末100において、通信部110は、参加候補者であるB〜F全員に関する候補者端末300に開催中止情報を、ネットワークNWを介して送信する(ステップ S217)。なお、「(L+M)+(5−K)」が「3」より大きい場合には(ステップS215におけるNO)、未回答の参加候補者による参加表明によっては最低必要人数「3」を超す結果、引き続き応答を待つ必要があるので、応答情報の受信を待機する(ステップS201)。
【0065】
このように、本実施形態によれば、イベントのマッチング(調整)がより高度に実現され得る。特に、イベントの提案者及び参加候補者がイベントの希望・要求の条件を指定できるので、当該条件下での高度なマッチングを実現できる。これにより、イベント開催のリスクを効果的に低減することができる。
【0066】
また、イベントの提案者が参加候補者をイベントに勧誘すること、又は、イベントへの勧誘に対する回答をメッセージレス、かつ条件付きで行うことができるので、本音を言えず返事を躊躇すること、又は、勧誘したとしても断られるという不安を払拭することができる。
【0067】
また、イベントへの条件付き参加見込ユーザの間でメッセージ等を交換したりすることができるので、イベント開催のために必要なコミュニケーションを円滑にすることができる。
【0068】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【0069】
なお、サーバ端末100は、所定のイベントを提案する及び当該提案者が高頻度で当該イベントに招待している参加候補者を一又は二以上のグループに分けたグループ単位で情報交換可能に設定する設定部を備えるものであってもよい。グループとは、例えば、「大学サークルグループ、大学ゼミグループ、会社同僚グループ、高校同級生グループ等であり、これらのグループ単位で情報交換可能に設定してある。したがって、グループ内でSNSなどによるチャットを行ったり、メッセージ又は写真等を交換したりする等、情報交換をスムーズに進めることができる。
【0070】
図16〜
図27は、参加候補者の参加条件のバリエーションを示した説明図である。ここで、オーナー側の人数のカウント、すなわち、ゲストの数のみの人数であって、定員が3名のイベントの参加者は4名になるようにカウントするものとし、ゲスト側の人数のカウント、すなわち、オーナーとゲストの足した人数、最低3名以上なら参加と回答する場合、そのイベントは3名以上になるようにカウントすることを前提条件とする。
さらに、前記サーバ端末は、前記提案者及び当該提案者が高頻度で前記イベントに招待している参加候補者を一又は二以上のグループに分けたグループ単位で情報交換可能に設定する設定部を備える、請求項1に記載のイベント管理システム。
ネットワークで接続される、所定のイベントを提案する提案者に関連する少なくとも1つの提案者側端末と、参加候補者に関連する複数の候補者端末と、前記提案者側端末と前記複数の候補者端末とをマッチングするサーバ端末と、を備えたイベント管理システムであって、
前記サーバ端末により提供されるサービスに予め登録した会員は、前記提案者にも前記参加候補者にもなり得るものであって、
サーバ端末は、
前記イベントの開催条件を含むとともに、飲食場所又は遊興場所を含む案内情報を、前記提案者が予め指定した参加候補者に関連する前記複数の候補者端末に送信する送信部と、
前記案内情報を受信した前記複数の候補者端末のそれぞれから、他の参加候補者による前記イベントへの参加表明の有無を含む参加条件を含む応答情報を受信する受信部と、
前記開催条件と前記参加条件とを照合してイベント開催の成否を判定する判定部と、を備え、
前記送信部は、前記判定部が判定したイベント開催の成否を前記複数の候補者端末と前記提案者側端末とに送信する、
イベント管理システム。
前記判定部は、前記受信部が受信した複数の応答情報に基づいて、前記参加条件を満たすと判断し、且つイベント開催を決定したとき、前記参加条件を含む応答情報を送信した候補者端末に開催決定を送信させる、請求項1に記載のイベント管理システム。
さらに、前記サーバ端末は、前記提案者及び当該提案者が高頻度で前記イベントに招待している参加候補者を一又は二以上のグループに分けたグループ単位で情報交換可能に設定する設定部を備える、請求項1に記載のイベント管理システム。