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特開2021-163413レンタル管理サーバ及びレンタルサービス提供方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-163413(P2021-163413A)
(43)【公開日】2021年10月11日
(54)【発明の名称】レンタル管理サーバ及びレンタルサービス提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20210913BHJP
   G06Q 40/00 20120101ALI20210913BHJP
【FI】
   G06Q30/06 350
   G06Q40/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-67684(P2020-67684)
(22)【出願日】2020年4月3日
(71)【出願人】
【識別番号】315009482
【氏名又は名称】株式会社リンク・ソリューション
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】吉原 滋
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049BB68
5L055BB63
(57)【要約】
【課題】投資家に対して柔軟性に富んだ形態で適切な節税効果を享受させることができるレンタルサービスを提供すること。
【解決手段】本発明に係るレンタル管理サーバ100は、レンタルサービスの提供を開始する前に、投資家IDと、クラシックカーIDと、レンタル期間と、レンタル料とを少なくとも関連付ける第1レコードを生成して管理するように構成されている第1管理部110と、レンタルサービスの提供が開始された後、第1事業体10によってクラシックカー2が分解された後に、クラシックカーIDと、クラシックカー2の部品を識別する部品IDと、部品の状態と、部品を修理した場合の費用の負担先とを少なくとも関連付ける第2レコードを生成して管理するように構成されている第2管理部120とを具備する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投資家によって所有されているクラシックカーを第1事業体に貸し出すという形態のレンタルサービスを提供するために必要な情報を管理するように構成されているレンタル管理サーバであって、
前記レンタルサービスの提供を開始する前に、前記投資家を識別する投資家識別情報と、前記クラシックカーを識別するクラシックカー識別情報と、前記レンタルサービスの期間と、前記レンタルサービスの料金とを少なくとも関連付ける第1レコードを生成して管理するように構成されている第1管理部と、
前記レンタルサービスの提供が開始された後、前記第1事業体によって前記クラシックカーが分解された後に、前記クラシックカー識別情報と、前記クラシックカーの部品を識別する部品識別情報と、前記部品の状態と、前記部品を修理した場合の費用の負担先とを少なくとも関連付ける第2レコードを生成して管理するように構成されている第2管理部とを具備することを特徴とするレンタル管理サーバ。
【請求項2】
前記部品の状態は、3Dスキャナによる前記部品のスキャンデータの取得状況を含むことを特徴とする請求項1に記載のレンタル管理サーバ。
【請求項3】
前記投資家によって指定された端末に対して、前記第1レコード及び前記第2レコードの少なくとも一方を送信するように構成されている提供部を更に具備することを特徴とする請求項1又は2に記載のレンタル管理サーバ。
【請求項4】
投資家によって所有されているクラシックカーを第1事業体に貸し出すという形態のレンタルサービスを提供するレンタルサービス提供方法であって、
前記レンタルサービスの提供を開始する前に、前記投資家を識別する投資家識別情報と、前記クラシックカーを識別するクラシックカー識別情報と、前記レンタルサービスの期間と、前記レンタルサービスの料金とを少なくとも関連付ける第1レコードを生成して管理する工程と、
前記レンタルサービスの提供が開始された後、前記第1事業体によって前記クラシックカーが分解された後に、前記クラシックカー識別情報と、前記クラシックカーの部品を識別する部品識別情報と、前記部品の状態と、前記部品を修理した場合の費用の負担先とを少なくとも関連付ける第2レコードを生成して管理する工程とを有することを特徴とするレンタルサービス提供方法。
【請求項5】
前記レンタルサービスの提供が終了した後に、前記投資家が、第三者に対して、前記クラシックカーを売却する工程と、
前記第三者が、前記第1事業者に対して、前記クラシックカーを売却する工程とを有することを特徴とする請求項4に記載のレンタルサービス提供方法。
【請求項6】
前記第1事業者が、前記クラシックカーを仕入れて第2事業者に対して売却する工程と、
前記第2事業者が、前記投資家に対して、前記クラシックカーを売却する工程とを有する請求項4又は5に記載のレンタルサービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンタル管理サーバ及びレンタルサービス提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のレンタルサービスを用いて、節税効果を享受するためのスキームが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-77592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のスキームは、あくまでも節税効果があるような自動車の購入及び利用を実現するものであり、投資家の求める節税効果を得ることができないという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、投資家に対して柔軟性に富んだ形態で適切な節税効果を享受させることができるレンタルサービスを提供することができるレンタル管理サーバ及びレンタルサービス提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の特徴は、投資家によって所有されているクラシックカーを第1事業体に貸し出すという形態のレンタルサービスを提供するために必要な情報を管理するように構成されているレンタル管理サーバであって、前記レンタルサービスの提供を開始する前に、前記投資家を識別する投資家識別情報と、前記クラシックカーを識別するクラシックカー識別情報と、前記レンタルサービスの期間と、前記レンタルサービスの料金とを少なくとも関連付ける第1レコードを生成して管理するように構成されている第1管理部と、前記レンタルサービスの提供が開始された後、前記第1事業体によって前記クラシックカーが分解された後に、前記クラシックカー識別情報と、前記クラシックカーの部品を識別する部品識別情報と、前記部品の状態と、前記部品を修理した場合の費用の負担先とを少なくとも関連付ける第2レコードを生成して管理するように構成されている第2管理部とを具備することを要旨とする。
【0007】
本発明の第2の特徴は、投資家によって所有されているクラシックカーを第1事業体に貸し出すという形態のレンタルサービスを提供するレンタルサービス提供方法であって、前記レンタルサービスの提供を開始する前に、前記投資家を識別する投資家識別情報と、前記クラシックカーを識別するクラシックカー識別情報と、前記レンタルサービスの期間と、前記レンタルサービスの料金とを少なくとも関連付ける第1レコードを生成して管理する工程と、前記レンタルサービスの提供が開始された後、前記第1事業体によって前記クラシックカーが分解された後に、前記クラシックカー識別情報と、前記クラシックカーの部品を識別する部品識別情報と、前記部品の状態と、前記部品を修理した場合の費用の負担先とを少なくとも関連付ける第2レコードを生成して管理する工程とを有することを要旨とする
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、投資家に対して柔軟性に富んだ形態で適切な節税効果を享受させることができるレンタルサービスを提供することができるレンタル管理サーバ及びレンタルサービス提供方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態に係るレンタルシステム1の全体構成の一例を示す図である。
図2】第1実施形態に係るレンタル管理サーバ100の機能ブロックの一例を示す図である。
図3】第1実施形態に係るレンタル管理サーバ100の第1管理部110によって管理されている第1レコードの一例を示す図である。
図4】第1実施形態に係るレンタル管理サーバ100の第2管理部120によって管理されている第1レコードの一例を示す図である。
図5】第1実施形態に係るレンタルシステム1の動作の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態に係るレンタルシステム)
以下、図1図5を参照して、第1実施形態に係るレンタルシステム1について説明する。
【0011】
本実施形態に係るレンタルシステム1では、投資家30によって所有されているクラシックカー2を第1事業体10に貸し出すという形態のレンタルサービスが提供するように構成されている。
【0012】
図1に示すように、本実施形態に係るレンタルシステム1は、第1事業体10と、第2事業体20と、投資家30と、第三者40と、レンタル管理サーバ100とによって構成されている。
【0013】
ここで、第1事業体10は、上述のレンタルサービスを利用するエンティティである。例えば、第1事業体10は、クラシックカー2を分解したり修理したりすることができる自動車修理会社である。
【0014】
また、第2事業体20は、上述のレンタルサービスを提供する投資家30を探し出すエンティティである。例えば、第2事業体20は、上述のレンタルサービスの仕組みを構築するエンティティであってもよい。
【0015】
なお、本実施形態に係るレンタルシステム1は、第2事業体20を具備することなく、第1事業体10や投資家30や第三者40に第2事業体20の役割を持たすように構成されていてもよい。
【0016】
また、投資家30は、上述のクラシックカー2を所有しており、かかるクラシックカー2を第1事業体10に貸し出すエンティティであって、上述のレンタルサービスを通じて節税効果を享受することができる。
【0017】
ここで、クラシックカー2とは、主に数十年(例えば、25年)以上前に製造された自動車やオートバイ等のことである。例えば、クラシックカー2は、ビンテージカーと呼ばれてもよい。
【0018】
なお、経年劣化や部品供給の不安の軽減のためのメンテナンス性の向上や、基本性能やエアコンやATの装備等の使い勝手の向上を目的に、第1事業体10は、かかるクラシックカー2に対して、スワップチューニングや大掛かりなボディ補強を行ってもよい。かかるスワップチューニングは、エンジンやミッションや制御系統、場合によってはサスペンションにまで及んでもよい。
【0019】
また、第三者40は、上述のレンタルサービスの提供が完了した後のクラシックカー2を投資家30から購入するエンティティである。なお、第三者40は、投資家30から購入したクラシックカー2を第1事業体10に売却してもよい。
【0020】
図2に示すように、本実施形態に係るレンタルシステム1に含まれるレンタル管理サーバ100は、第1管理部110と、第2管理部120と、提供部130とを具備している。
【0021】
図3に示すように、第1管理部110は、「投資家ID」と「クラシックカーID」と「レンタル期間」と「レンタル料」とを少なくとも関連付ける第1レコードを管理するように構成されている。
【0022】
「投資家ID」は、投資家30を識別する投資家識別情報を示し、「クラシックカーID」は、クラシックカー2を識別するクラシックカー識別情報を示し、「レンタル期間」は、上述のレンタルサービスの期間を示し、「レンタル料」は、上述のレンタルサービスの料金を示す。
【0023】
ここで、第1管理部110は、上述のレンタルサービスの提供を開始する前に、かかる第1レコードを生成するように構成されている。なお、第1管理部110は、上述のレンタルサービスの提供が完了した際に、かかる第1レコードを削除するように構成されていてもよい。また、第1レコードは、更に、他の情報を含んでいてもよい。
【0024】
なお、第1管理部110は、レンタル管理サーバ100のオペレータ等による入力に応じて、かかる第1レコードを生成するように構成されていてもよい。或いは、第1管理部110は、上述のレンタルサービスの契約書に係るデータから、自動的に、必要な情報を抽出して、かかる第1レコードを生成するように構成されていてもよい。
【0025】
また、第1管理部110は、投資家30によるクラシックカー2の購入金額に基づいて、最も節税効果が大きくなるように(或いは、目標の節税金額を達成できるように)、必要な情報を計算し、かかる第1レコードを生成するように構成されていてもよい。
【0026】
図4に示すように、第2管理部120は、「クラシックカーID」と「部品ID」と「状態」と「費用負担」とを少なくとも関連付ける第2レコードを管理するように構成されている。
【0027】
「部品ID」は、クラシックカー2の部品を識別する部品識別情報を示し、「状態」は、かかる部品の状態を示し、「費用負担」は、かかる部品を修理した場合の費用の負担先を示す。
【0028】
例えば、「状態」は、分解された際のクラシックカー2の部品の状態として、「正常」或いは「故障」の2種類の状態を示してもよい。さらに、「状態」は、3Dスキャナによる部品のスキャンデータの取得状況を示してもよい。
【0029】
ここで、第2管理部120は、上述のレンタルサービスの提供が開始された後、第1事業体10によってクラシックカー2が分解された後に、第2レコードを生成するように構成されていてもよい。
【0030】
或いは、第2管理部120は、上述のレンタルサービスの提供が開始された後、第2レコードを生成するように構成されていてもよい。かかる場合、第2管理部120は、「クラシックカーID」に対応する「部品ID」を管理しており、第1事業体10によってクラシックカー2が分解される前であっても、かかる「クラシックカーID」に対応する「部品ID」を用いて、第2レコードを生成することができる。
【0031】
また、第2管理部120は、上述のレンタルサービスの提供が完了した際に、かかる第2レコードを削除するように構成されていてもよい。また、第2レコードは、更に、他の情報を含んでいてもよい。
【0032】
なお、第2管理部120は、レンタル管理サーバ100のオペレータ等による入力に応じて、かかる第2レコードを生成するように構成されていてもよい。
【0033】
提供部130は、所定タイミングで、投資家30に対して、第1レコード及び第2レコードの少なくとも一方を提供するように構成されている。
【0034】
例えば、提供部130は、投資家30によって指定された端末に対して、電子メールによって、第1レコード及び第2レコードの少なくとも一方を送信するように構成されていてもよい。ここで、投資家30によって操作され得る端末としては、PC(Personal Computer)や携帯端末(スマートフォン等)やタブレット型端末やファクシミリ端末等の任意の形態の端末を用いることができる。
【0035】
なお、図1の例では、レンタル管理サーバ100は、第1事業体10によって管理されているが、本発明は、かかるケースに限定されず、第2事業体20や投資家30によって管理されていてもよい。
【0036】
また、レンタル管理サーバ100は、複数のサーバによって構成されており、複数のサーバの各々が、異なるエンティティによって管理されていてもよい。例えば、第1管理部110の機能を有するサーバは、投資家30によって管理され、第2管理部120の機能を有するサーバは、第1事業体10によって管理されていてもよい。
【0037】
以下、図5を参照して、本実施形態に係るレンタルシステム1においてレンタルサービスが提供される際の動作の一例について説明する。
【0038】
図5に示すように、第1事業体10は、ステップS1001において、クラシックカー市場等からクラシックカー2を仕入れて、ステップS1002において、第2事業体20に対して、かかるクラシックカー2を売却する。
【0039】
ここで、第1事業体10は、第2事業体20からの仕入れ要求に応じて、クラシックカー2を仕入れてもよいし、自身の判断によって、クラシックカー2を仕入れてもよい。
【0040】
具体的には、第1事業体10は、自身が操作可能な端末を用いて、第2事業体20によって指定されている端末に対して、仕入れたクラシックカー2に係る情報を通知する。かかる通知は、電子メールによって行われてもよいし、ファクシミリ通信によって行われてもよいし、音声通信によって行われてもよい。
【0041】
同様に、第2事業体20は、自身が操作可能な端末を用いて、第1事業体10によって指定されている端末に対して、かかるクラシックカー2の売却要求を通知する。かかる通知は、電子メールによって行われてもよいし、ファクシミリ通信によって行われてもよいし、音声通信によって行われてもよい。
【0042】
ステップS1003において、第2事業体20は、投資家30に対して、かかるクラシックカー2を売却する。
【0043】
ここで、第2事業体20は、投資家30の所望の節税額に基づいて、投資家30に売却するクラシックカー2の値段を決定し、自身が操作可能な端末を用いて、かかる値段のクラシックカー2を仕入れるように要求する仕入れ要求を、第1事業体10によって指定されている端末に通知してもよい。
【0044】
具体的には、投資家30は、自身が操作可能な端末を用いて、第2事業体20によって指定されている端末に対して、かかるクラシックカー2の売却要求を通知する。かかる通知は、電子メールによって行われてもよいし、ファクシミリ通信によって行われてもよいし、音声通信によって行われてもよい。
【0045】
同様に、上述の仕入れ要求の通知は、電子メールによって行われてもよいし、ファクシミリ通信によって行われてもよいし、音声通信によって行われてもよい。
【0046】
ここで、投資家30と第1事業体10との間で、上述のクラシックカー2に係るレンタル契約が締結される。
【0047】
ステップS1004において、第1事業体10において管理されているレンタル管理サーバ100は、かかるレンタル契約に基づいて、上述の第1レコードを生成して管理する。ここで、レンタル管理サーバ100は、第1事業体10による入力に応じて、上述の第1レコードを生成してもよい。
【0048】
なお、レンタル管理サーバ100は、所定タイミング(例えば、ステップS1004の完了したタイミング)で、投資家30によって指定された端末に対して、かかる第1レコードを報告してもよい。
【0049】
その後、かかるレンタルサービスの提供が開始され、ステップS1005において、投資家30は。第1事業体10に対してクラシックカー2をレンタルし、ステップS1006において、第1事業体10は、投資家30に対して、
レンタル料金を支払う。
【0050】
ステップS1007において、第1事業体10は、かかるクラシックカー2を分解する。ここで、第1事業体10は、クラシックカー2の各部品の状態をチェックし、「正常」或いは「故障」のいずれかであるか判断する。
【0051】
そして、第1事業者10は、「故障」状態の部品について修理する。ここで、かかる修理費用については、第1事業体が負担するものとする。
【0052】
なお、第1事業体10は、「故障」状態でない部品についても、改善した方がよいと判断した場合には、自身の判断で修理してもよい。ここで、かかる修理費用については、第1事業体10が負担するものとする。
【0053】
その後、第1事業体10は、3Dスキャナを用いて、各部品のスキャンデータを取得してもよい。
【0054】
ここで、レンタル管理サーバ100は、第1事業体10によるクラシックカー2の分解結果や各部品の状態のチェック結果や各部品のスキャン状況に基づいて、上述の第2レコードを生成して管理する。
【0055】
なお、レンタル管理サーバ100は、所定タイミング(例えば、ステップS1007の完了したタイミング)で、投資家30によって指定された端末に対して、かかる第2レコードを報告してもよい。
【0056】
かかるレンタルサービスの提供が終了した後、ステップS1008において、投資家30が、第三者40に対して、かかるクラシックカー2を売却する。
【0057】
ここで、第1管理部110は、上述の第1レコードを削除し、第2管理部120は、上述の第2レコードを削除してもよい。なお、第1事業体110による要求に応じて、第2管理部120は、上述の第2レコードのみ削除せずに維持してもよい。
【0058】
ステップS1009において、第三者40は、第1事業者10に対して、かかるクラシックカー2を売却する
本実施形態に係るレンタルシステム1によれば、投資家30は、第2事業体20からのクラシックカー2の購入金額よりも安価な金額で第三者40に対して売却することで、現在の日本では、かかるクラシックカー2を骨董品ではなく償却資産とすることができるため、所望の節税効果を享受することができる。
【0059】
また、本実施形態に係るレンタルシステム1によれば、投資家30は、上述の所望の節税効果を享受しつつ、レンタル期間中は、第1事業体10からレンタル料金を得ることができるため、クラシックカー2が値下がりすることによる経済的な不利益を回避することができる。
【0060】
なお、投資家30は、所定タイミングで、第1レコード及び第2レコードの少なくとも一方を取得することができるため、本レンタルサービスの仕組みによる自身の資産状況の変化について的確に把握することができる。
【0061】
また、本実施形態に係るレンタルシステム1によれば、第1事業体10は、3Dスキャナによるクラシックカー2の各部品のスキャンデータを取得することができるため、既に製造されていないクラシックカー2の各部品を再現し、クラシックカー2の製造会社に対して販売することができる。
【符号の説明】
【0062】
1…レンタルシステム
2…クラシックカー
10…第1事業体
20…第2事業体
30…投資家
40…第三者
100…レンタル管理サーバ
110…第1管理部
120…第2管理部
130…提供部
図1
図2
図3
図4
図5