特開2021-164038(P2021-164038A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-164038(P2021-164038A)
(43)【公開日】2021年10月11日
(54)【発明の名称】管理システム、及びサーバ部
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20210913BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20210913BHJP
   G05B 23/02 20060101ALI20210913BHJP
【FI】
   H04M11/00 301
   H04Q9/00 311J
   G05B23/02 301Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2020-63199(P2020-63199)
(22)【出願日】2020年3月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000175272
【氏名又は名称】三浦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】兒玉 芳弘
【テーマコード(参考)】
3C223
5K048
5K201
【Fターム(参考)】
3C223AA17
3C223BA03
3C223CC02
3C223DD03
3C223EB02
3C223FF52
3C223FF53
3C223GG03
3C223HH02
5K048BA21
5K048DC01
5K048DC03
5K048EB02
5K048EB12
5K048GB04
5K048GB05
5K048GC06
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA03
5K201BA02
5K201CB10
5K201CB11
5K201CC09
5K201DC04
5K201EB01
5K201EB07
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED07
5K201ED08
5K201FA03
5K201FB08
(57)【要約】
【課題】管理対象機器とサーバ部との間が通信可能でない場合でも、管理対象機器の管理情報を取得できる管理システム、及びサーバ部を提供する。
【解決手段】管理システムは、管理対象機器と、サーバ部と、操作端末装置とを通信回線で接続し、管理対象機器の運転情報をサーバ部に記憶する遠隔管理システムと、遠隔管理システムに所属しない非管理対象機器とからなる。管理システムは、非管理対象機器の運転情報の部分データを取得し、サーバ部へ送信する供給端末装置を備える。サーバ部は、管理対象機器の運転情報に基づいて管理上の目安となる管理目安情報を導出し、管理目安情報と供給端末装置から送信された非管理対象機器の運転情報の部分データとに基づいて、該非管理対象機器の管理情報を導出する導出部を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象機器と、サーバ部と、操作端末装置とを通信回線で接続し、前記管理対象機器の運転情報を前記サーバ部に記憶する遠隔管理システムと、前記遠隔管理システムに所属しない非管理対象機器とからなる管理システムであって、
前記管理システムは、
前記非管理対象機器の運転情報の部分データを取得し、サーバ部へ送信する供給端末装置を備え、
前記サーバ部は、
前記管理対象機器の運転情報に基づいて管理上の目安となる管理目安情報を導出し、前記管理目安情報と前記供給端末装置から送信された前記非管理対象機器の運転情報の部分データとに基づいて、該非管理対象機器の管理情報を導出する導出部を備える、管理システム。
【請求項2】
前記管理目安情報の導出において前記管理目安情報の適用範囲を特定する識別情報の指定が行われた場合、
前記導出部は、該識別情報と関連付けて記憶された前記運転情報を対象として、運転データの傾向推定と、運転データの統計処理とのいずれか一方又は両方を行う、請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記管理目安情報の導出において前記管理対象機器を構成する一又は複数の部品の各々を特定する情報である部品識別情報の指定が行われた場合、
前記導出部は、該部品識別情報と関連付けて記憶された前記運転情報を対象として、部品データの傾向推定と、部品データの統計処理とのいずれか一方又は両方を行う、請求項1に記載の管理システム。
【請求項4】
前記管理情報は、前記管理対象機器の機器性能、部品の交換タイミング、点検時期、及び故障原因の推定の少なくとも一つを含む、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項5】
遠隔管理システムに所属し、通信回線を介して、管理対象機器、及び操作端末装置と接続され、前記管理対象機器の運転情報を記憶するサーバ部であって、
前記遠隔管理システムに所属しない非管理対象機器の運転情報の部分データを取得する供給端末装置から前記部分データを含む情報を受信する通信部と、
前記管理対象機器の運転情報に基づいて管理上の目安となる管理目安情報を導出し、前記管理目安情報と前記部分データとに基づいて、該非管理対象機器の管理情報を導出する導出部と、
前記導出部が導出した前記管理情報を出力する出力部と
を備える、サーバ部。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、及びサーバ部に関する。
【背景技術】
【0002】
熱供給設備等における機器と管理拠点又は管理センターの制御装置との間を、通信回線を介して通信可能とし、熱供給設備等に異常が発生すると、制御装置は、熱供給設備等の機器から送信された異常発生データを受信し、受信した異常発生データをウェブ・サーバーに蓄積し、ウェブ・サーバーに蓄積された異常発生データをメンテナンス員が所持する携帯端末により閲覧することが可能な保守管理方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−298270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボイラなどの管理対象機器とサーバ部などの制御装置との間が通信可能でない場合には、サーバ部は、管理対象機器からデータを収集することができない。このため、メンテナンス員は、端末装置によりサーバ部にアクセスしても、異常発生データを閲覧できない。
また、サーバ部に蓄積された管理対象機器のデータに基づいた予防保全などの作業は困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、管理対象機器と、サーバ部と、操作端末装置とを通信回線で接続し、前記管理対象機器の運転情報を前記サーバ部に記憶する遠隔管理システムと、前記遠隔管理システムに所属しない非管理対象機器とからなる管理システムであって、前記管理システムは、前記非管理対象機器の運転情報の部分データを取得し、サーバ部へ送信する供給端末装置を備え、前記サーバ部は、前記管理対象機器の運転情報に基づいて管理上の目安となる管理目安情報を導出し、前記管理目安情報と前記供給端末装置から送信された前記非管理対象機器の運転情報の部分データとに基づいて、該非管理対象機器の管理情報を導出する導出部を備える、管理システムである。
【0006】
また、本発明の一態様は、上記の管理システムにおいて、前記管理目安情報の導出において前記管理目安情報の適用範囲を特定する識別情報の指定が行われた場合、前記導出部は、該識別情報と関連付けて記憶された前記運転情報を対象として、運転データの傾向推定と、運転データの統計処理とのいずれか一方又は両方を行う。
【0007】
また、本発明の一態様は、上記の管理システムにおいて、前記管理目安情報の導出において前記管理対象機器を構成する一又は複数の部品の各々を特定する情報である部品識別情報の指定が行われた場合、前記導出部は、該部品識別情報と関連付けて記憶された前記運転情報を対象として、部品データの傾向推定と、部品データの統計処理とのいずれか一方又は両方を行う。
【0008】
また、本発明の一態様は、上記の管理システムにおいて、前記管理情報は、前記非管理対象機器の機器性能、部品の交換タイミング、点検時期、部品寿命、及び故障原因の推定の少なくとも一つを含む。
【0009】
本発明の一態様は、遠隔管理システムに所属し、通信回線を介して、管理対象機器、及び操作端末装置と接続され、前記管理対象機器の運転情報を記憶するサーバ部であって、前記遠隔管理システムに所属しない非管理対象機器の運転情報の部分データを取得する供給端末装置から前記部分データを含む情報を受信する通信部と、前記管理対象機器の運転情報に基づいて管理上の目安となる管理目安情報を導出し、前記管理目安情報と前記部分データとに基づいて、該非管理対象機器の管理情報を導出する導出部と、前記導出部が導出した前記管理情報を出力する出力部とを備える、サーバ部である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、サーバ部との間が通信可能でない(通信の設備・インフラが無い、あるいは通信に関する契約が無いなどによりサーバ部と通信できない)非管理対象機器であっても、非管理対象機器(以後は非管理対象機器と略す)の管理情報を取得し管理できる管理システム、及びサーバ部を、提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態の管理システムの一例を示す図である。
図2】本実施形態の管理システムに含まれる操作端末装置と、サーバ部と、管理対象機器と、供給端末装置と、非管理対象機器とを示す図である。
図3】本実施形態の管理システムにおける管理目安情報の導出例を示す図である。
図4】本実施形態の管理システムにおける供給端末装置の部分データ取得例を示す図である。
図5】本実施形態の管理システムにおけるサーバ部の部分データ取得例を示す図である。
図6】本実施形態の管理システムにおける管理情報の導出例を示す図である。
図7】本実施形態の管理システムにおける部品に対する管理情報の導出例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本実施形態の管理システム、及びサーバ部を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0013】
(実施形態)
図1は、実施形態の管理システムの一例を示す図である。実施形態の管理システム1は、遠隔管理システム1−1と、非遠隔管理システム1−2とを含む。
遠隔管理システム1−1は、サーバ部100と、操作端末装置200と、管理対象機器300−1〜管理対象機器300−n(nは、n>0の整数)とを備える。
サーバ部100と、操作端末装置200とは、VPNを経由して互いに接続される。サーバ部100と、管理対象機器300−1〜管理対象機器300−nとは、クローズドネットワークCNWを介して互いに接続される。クローズドネットワークCNWは、インターネットと、物理的に分離されたネットワークである。クローズドネットワークCNWの一例は、携帯電話ネットワークである。また、サーバ部100と、管理対象機器300−1から管理対象機器300−nの各々とが、アナログ回線で接続されてもよいし、PHS(personal handy-phone system)の通信網を介して接続されてもよい。
非遠隔管理システム1−2は、供給端末装置400と、非管理対象機器500とを備える。供給端末装置400と、非管理対象機器500および操作端末装置200とは、直接ケーブルで接続、或いは無線LANなどのネットワークを介して接続される。また、赤外線通信やブルートゥース(登録商標)などの無線通信によって接続されてもよい。供給端末装置400と、サーバ部100とは、VPNを経由して接続される。
非遠隔管理システム1−2は、複数の非管理対象機器と機器管理装置(図示せず)とを備え、複数の非管理対象機器と機器管理装置はクローズドネットワークを介して互いに接続されてもよい。また、操作端末装置200は、供給端末装置400の機能を備えるものでもよい。
【0014】
管理対象機器300−1から管理対象機器300−nは、自管理対象機器の運転状況を検出し、発生日時情報と対応づけて運転情報を記憶する。管理対象機器300−1から管理対象機器300−nは、有線あるいは無線通信を行う通信デバイスを備え、クローズドネットワークを介して、記憶した運転情報をサーバ部100へ送信する。また、管理対象機器300−1から管理対象機器300−nは、検出した運転情報をリアルタイムでサーバ部100へ送信してもよい。
管理対象機器300−1から管理対象機器300−nは、サーバ部100への運転情報の通信を、連続、または所定間隔ごと(数時間、数日、あるいは週間など)に行う。例えば、検出部のサンプリング周期が短いデータは数時間ごと、検出部のサンプリング周期が長いデータは数週間ごとにするなど、通信するデータ量とその重要性に応じて通信間隔を設定してもよい。また、管理対象機器300−1から管理対象機器300−nは、サーバ部100への運転情報の通信を、サーバ部100から管理対象機器へ送信された運転情報の要求と応答とで行う。管理対象機器がサーバ部100への通信スケジュール(通信間隔など)を記憶しており、それに基づいて運転情報をサーバ部100へ送信してもよい。
以下、管理対象機器300−1から管理対象機器300−nのうち、任意の管理対象機器を、管理対象機器300と記載する。
【0015】
サーバ部100は、受信した運転情報を管理対象機器300の識別情報と発生日時情報(サーバ部受信日時情報または管理対象機器に記憶された発生日時情報など)と対応づけて記憶し、運転情報に含まれるデータの統計分析(統計処理)などの情報処理および/または傾向分析(傾向推定)などの情報処理・演算を行う。
サーバ部100は、蓄積された管理対象機器300の運転情報に基づいて、装置性能の変化や部品劣化等に関する管理上の目安となる情報(以後、管理目安情報とする)を導出し、記憶する。サーバ部100は、供給端末装置400から、非管理対象機器500の運転情報の部分データを受信し、非管理対象機器500に記憶された発生日時情報と対応づけて記憶する。また、サーバ部100は、部分データをサーバ部が部分データを受信した日時情報と、さらに対応づけて記憶してもよい。サーバ部100は、管理目安情報と部分データとに基づいて非管理対象機器500の管理を行うための情報(以後、管理情報とする)を導出し、記憶する。
【0016】
非管理対象機器500は、自非管理対象機器500の運転状況を検出し、発生日時情報と対応づけて運転情報の部分データを記憶する。非管理対象機器500は、有線あるいは無線通信を行う通信デバイスを備え、非管理対象機器500と供給端末装置400との間で接続処理を行い、供給端末装置400へ運転情報の部分データ(以後は部分データと略す)を送信する。
【0017】
供給端末装置400は、操作端末装置200からの部分データ取得指示を受けて、非管理対象機器500から部分データを取得し、取得した部分データを、非管理対象機器500の識別情報と、発生日時情報と対応付けて、記憶部に記憶する。供給端末装置400は、操作端末装置200からの送信指示を受けて、記憶している部分データをサーバ部100へ送信する。
供給端末装置400は、非管理対象機器から部分データを取得後はじめてサーバ部100との接続を確立したときに、自動的にサーバ部へ部分データを送信するようにしてもよい。また、供給端末装置400が記憶している部分データは、データ漏洩などのリスクを避ける観点から、サーバ部100のみへ送信することが好ましい。
【0018】
操作端末装置200は、非管理対象機器500の部分データを取得する操作が行われることによって、非管理対象機器500の部分データを取得するための部分データ取得指示を作成し、部分データ取得指示を供給端末装置400へ送信する。供給端末装置400は、部分データ取得指示を受信し、指定された非管理対象機器500の部分データを取得し、記憶する。供給端末装置400は、部分データの取得を完了した応答を作成し、操作端末装置200へ送信する。
操作端末装置200は、供給端末装置400が記憶している部分データをサーバ部100へ送信する送信指示を作成し、供給端末装置400へ送信する。
操作端末装置200は、人員が非管理対象機器500の管理情報を要求する操作を受付け、操作結果をサーバ部100へ送信する。サーバ部100は、操作端末装置200が送信した操作結果を受信し、管理情報を含む、管理情報応答を操作端末装置200へ送信する。操作端末装置200は、サーバ部100が送信した管理情報応答を受信し、管理情報を表示する。
ここでは、操作端末装置200は、供給端末装置400に対して非管理対象機器500から部分データを取得する指示と、供給端末装置400に記憶している部分データをサーバ部100へ送信する指示と、サーバ部100に対する管理情報の要求を別々に行ったが、一部または全部を同時または連続して行ってもよい。
【0019】
非管理対象機器500と、管理対象機器300−1〜管理対象機器300−nとの各々は、例えばボイラ、水処理機器、食品機器、メディカル機器、熱電ソリューション機器、水素発生装置などである。ここで、食品機器は、食品の解凍、冷却、殺菌、加熱調理、冷水冷却などを行う機器である。メディカル機器は、医療用、産業用、研究用などの洗浄や滅菌などを行う機器である。熱電ソリューション機器は、例えばコンプレッサ、ヒートポンプ、燃料電池などのような、熱エネルギーを活用したエネルギーシステムの効率化を図る機器である。
管理対象機器300−1〜管理対象機器300−nの各々は、クローズドネットワークを介してサーバ部100と接続され、自管理対象機器の運転情報をサーバ部100へ送信する。非管理対象装置500は、供給端末装置400と接続され、供給端末装置400を介して運転情報の部分データを、サーバ部100へ送信する。
以下、遠隔管理システム1−1に含まれる操作端末装置200と、サーバ部100と、管理対象機器300と、非遠隔管理システム1−2に含まれる供給端末装置400と、非管理対象機器500との詳細について、順次説明する。
【0020】
図2は、本実施形態の管理システムに含まれる操作端末装置と、サーバ部と、管理対象機器と、供給端末装置と、非管理対象機器とを示す図である。
(操作端末装置)
操作端末装置200は、スマートフォン、携帯端末、又はパーソナルコンピュータ、タブレット端末装置、腕時計型端末装置、眼鏡型端末装置、あるいはその他の情報処理機器として実現される。操作端末装置200は、例えば、通信部210と、処理部240と、記憶部250と、操作部260と、表示部270とを備える。
【0021】
操作部260は、人員による操作が行われる。通信部210は、操作端末装置200とサーバ部100および供給端末装置400との通信を行う。処理部240は、操作端末装置200に外部からもたらされる情報(人員による操作部の操作、通信部が受信するサーバ部からの情報)の受付け・処理および内部情報の取得・処理を行う。表示部270は処理部240からの情報に基づいて表示を行う。
【0022】
具体的には、操作部260は、例えば、タッチパネルなどによって構成され、表示部270に表示される画面に対するタッチ操作を検出し、タッチ操作の検出結果を、処理部240に出力する。
人員が非管理対象機器500の部分データを取得する操作を行った場合、操作部260は、タッチ操作を検出し、部分データを取得するタッチ操作の検出結果を処理部240へ出力する。ここで、部分データを取得するタッチ操作の検出結果には、部分データを取得する非管理対象機器の識別情報と取得する部分データを指定する情報とが含まれる。
処理部240は、部分データを取得するタッチ操作の検出結果を取得し、供給端末装置400を宛先とする部分データ取得指示を作成する。処理部240は、作成した部分データ取得指示を、通信部210へ出力する。
通信部210は、部分データ取得指示を供給端末装置400へ送信する。通信部210は、供給端末装置400からの部分データ取得指示に対する応答を受信し、処理部240へ出力する。処理部240は、取得した部分データ取得指示に対する応答に基づいて表示情報を作成し、表示部270に出力する。表示部270は、取得した表示情報を表示する。
【0023】
(サーバ部100)
サーバ部100は、パーソナルコンピュータ、サーバ、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。サーバ部100は、例えば、通信部110と、導出部130と、処理部140と、記憶部150とを備える。
記憶部150には、機器情報152と、運転情報153と、部分データ154と、管理目安情報156と、管理情報158とが記憶される。機器情報152と、運転情報153と、部分データ154と、管理目安情報156と、管理情報158とがクラウド上に記憶されていてもよい。
【0024】
サーバ部100は、定期的あるいは所定のタイミングで管理対象機器300の運転情報を受信し、管理対象機器の識別情報と発生日時情報(サーバ部受信日時情報または管理対象機器に記憶された発生日時情報など)と対応づけて記憶する。
例えば、サーバ部100が、管理対象機器300に対して運転情報を要求し、管理対象機器から運転情報が応答される場合、記憶部150の機器情報152に記憶された運転情報を要求するタイミングあるいは周期等に基づいて、処理部140は運転情報を要求する指示を作成し、通信部110に出力する。通信部110は、運転情報を要求する指示を該当する管理対象機器300へ送信し、該当する管理対象機器300からの運転情報を受信する。通信部110は、受信した運転情報を処理部140に出力する。処理部140は、通信部110からの運転情報を取得し、管理対象機器の識別情報と発生日時情報(サーバ部受信日時情報または管理対象機器300に記憶された発生日時情報など)と対応づけて記憶部150の運転情報153に記憶する。
サーバ部100は、多数の管理対象機器の運転情報が蓄積されることにより、管理対象機器の機種毎あるいは運転条件毎等の装置性能の変化や部品劣化等の標準的な管理指標の推定(管理目安情報)が可能となる。
【0025】
サーバ部100は、操作端末装置200から管理目安情報を要求する情報を受信した場合、管理対象機器300の管理上の目安となる管理目安情報の導出を行う。また、操作端末装置200から非管理対象機器500の管理情報を要求する情報を受信した場合、管理目安情報の導出を行い、続いて管理情報を導出するように構成してもよい。あるいは、供給端末装置400から部分データを受信し、前回の管理目安情報の導出から1ケ月、半年などの一定期間を経過していた場合、または、前回の管理目安情報の導出以降に一定以上の運転データの蓄積があった場合などに、管理目安情報の導出を行ってもよい。
導出部130は、記憶部150の運転情報153に蓄積された管理対象機器の運転情報に基づいて、管理対象機器300の標準的な管理指標となる管理目安情報を導出する。
【0026】
ここでは、操作端末装置200から、サーバ部100が管理目安情報を要求する情報を受信した場合を一例として説明する。サーバ部100の通信部110は、操作端末装置200から管理目安情報の要求する情報を受信し、処理部140に出力する。処理部140は、管理目安情報を要求する情報を取得し、導出部130に出力する。導出部130は、記憶部150の運転情報153に蓄積された情報に基づいて、管理目安情報を導出する。
【0027】
導出部130は、運転情報153に蓄積されたデータの統計分析および/または傾向分析などの情報処理・演算を行う。例えば、発生日時に対応付けられた運転情報に基づいて、管理対象機器300が工場で運転を開始してからの装置性能の経時的な推移を、機種毎あるいは運転条件毎に、時系列分析した結果を管理目安情報として導出できる。また、運転時間(年数、月数、時間)と機器性能(例えば、ボイラ効率、脱塩率、ポンプ効率など)とから管理目安情報を導出する場合、2つのパラメータの回帰式、あるいは任意の時点(年、月、時間)における回帰式による算出結果を管理目安情報としてもよいし、回帰式の95%信頼区間を管理目安情報とする等、統計分析の結果を管理目安情報としてもよい。また、単純に、ある機種のある設置年数における性能の平均値を算出してもよい。
【0028】
導出部130は、導出した結果を処理部140に出力する。処理部140は、取得した導出の結果を通信部110に出力し、通信部110は、導出の結果を操作端末装置200へ送信する。このようにして、サーバ部100は、多数の管理対象機器300の運転情報を蓄積することにより、管理対象機器300の機種毎あるいは運転条件毎等の装置性能の変化や部品劣化等の標準的な管理情報(管理目安情報)を導出することができる。
【0029】
サーバ部100は、非管理対象機器500の部分データを供給端末装置400から受信し、非管理対象機器500の識別情報と発生日時情報(サーバ部受信日時情報または非管理対象機器に記憶された発生日時情報など)と対応付けて記憶する。
部分データは、非管理対象機器500あるいは非管理対象機器500の外部に設けられた記憶装置(図示せず)に記憶された所定期間の運転情報のデータである。例えば、非管理対象機器がボイラの場合、1か月分および1週間分の運転情報(所定のサンプリング周期の検出結果データおよびアラームデータ(発生時間を含む))が、ボイラの記憶部550に記憶される。
例えば、操作端末装置200が、供給端末装置400に向けて部分データ取得指示を送信し、その指示を受信した供給端末装置400は、非管理対象機器500の部分データを取得し、さらに、取得した部分データをサーバ部100に向けて送信する場合、サーバ部100の通信部110は、部分データを受信し、処理部140に出力する。処理部140は、取得した部分データを記憶部150に出力する。記憶部150は、取得した部分データを発生日時情報と関連付けて部分データ154に記憶する。サーバ部100の部分データの取得方法はこれに限らない、供給端末装置400が非管理対象機器500の部分データを取得した場合に、自動的にサーバ部100へ送信するように構成してもよい。
【0030】
サーバ部100は、操作端末装置200から管理情報を要求する情報を受信した場合、操作端末装置200によって指定された非管理対象機器500に対応する管理情報の導出を行う。また、供給端末装置400から非管理対象機器500の部分データを受信した場合、管理目安情報156から受信した部分データに対応する管理目安情報を取得し、管理情報を導出する構成としてもよい。管理情報は、非管理対象機器500の保守・管理に利用される情報である。
ここでは、操作端末装置200から、サーバ部100が管理情報を要求する情報を受信した場合を一例として説明する。通信部110は、管理情報を要求する情報を受信し、処理部140に出力する。処理部140は、管理情報を要求する情報を取得し、導出部130に出力する。
【0031】
導出部130は、管理情報を要求する情報に含まれる非管理対象機器の識別情報に対応する記憶部150の管理目安情報156に記憶された管理目安情報と、部分データ154に記憶された部分データとに基づいて、管理情報を導出する。
例えば、導出部130は、非管理対象機器の識別情報から非管理対象機器の機種を指定し、指定された条件に該当する管理対象機器のデータから導出された管理目安情報に対して、部分データの偏りや差異などを統計分析により算出し、管理情報を導出する。また、指定された条件に該当する管理対象機器300の運転時間と検出結果との時系列分析を行い、時系列分析のモデルを部分データに適用して管理情報を導出してもよい。一例として、運転時間と所定の検出結果データの回帰式を求め、回帰式から算出される検出値を標準値とし、標準値と部分データの差異を管理情報としてもよい。
管理情報は、非管理対象機器の機器性能、部品の交換タイミング、点検時期、及び故障原因の推定の少なくとも一つを含む。また、管理情報は、任意の時点での、機器(部品)性能、機器(部品)残寿命、機器(部品)の劣化度(消耗度)における管理対象機器300の標準値と、その標準値と非管理対象機器の実績値または推定値との差異の、いずれかあるいは両方であってもよい。
【0032】
導出部130は、導出した管理情報を処理部140に出力する。処理部140は取得した管理情報を通信部110と記憶部150とに出力し、通信部110は取得した管理情報を操作端末装置200へ送信し、記憶部150は取得した管理情報を管理情報158に記憶する。
【0033】
(管理対象機器300)
管理対象機器300は、情報処理機能を備えた機器として実現される。管理対象機器300は、例えば、通信部310と、処理部340と、記憶部350とを備える。
管理対象機器300は、検出部(図示せず)の検出結果を発生日時情報と対応づけて記憶部350に記憶し、サーバ部100へ送信する。また、検出部の検出結果に基づいてアラーム生成部(図示せず)で作成されたアラーム情報を、アラーム発生日時と対応づけて運転情報353に記憶してもよい。アラーム情報は、アラームが作成ときに、サーバ部へ送信されてもよい。
例えば、通信部310がサーバ部100からの運転情報を要求する情報を受信した場合、通信部310は運転情報を要求する情報を処理部340に出力する。処理部340は、運転情報353に記憶された運転情報を取得し、運転情報の要求に対する応答を作成し、通信部310に出力する。通信部310は、サーバ部100へ運転情報の要求に対する応答を送信する。
【0034】
管理対象機器300からサーバ部100への運転情報の送信はこれに限らず、検出部(図示せず)は検出結果を発生毎(例えば、サンプリング周期毎)に処理部340に出力し、処理部340から通信部310を経由してサーバ部100へ送信してもよい。また、アラーム生成部(図示せず)で作成されたアラーム情報は、アラーム情報が作成されたときにアラーム発生日時と対応づけて、サーバ部100へ送信されてもよい。
記憶部350には、運転情報353が記憶される。運転情報353がクラウド上に記憶されていてもよい。
【0035】
(供給端末装置)
供給端末装置400は、パーソナルコンピュータ、サーバ、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。供給端末装置400は、例えば、通信部410と、処理部440と、記憶部450とを備える。
供給端末装置400は、ネットワークNWを介して、非管理対象機器500と、サーバ部100との間で通信する。供給端末装置400は、非管理対象機器500が送信した部分データを受信し、受信した部分データを、非管理対象機器の識別情報と、発生日時情報と対応付けて、記憶部に記憶する。供給端末装置400は、記憶している部分データをサーバ部100へ送信する。
【0036】
具体的には、例えば、操作端末装置200が、供給端末装置400に向けて部分データ取得指示を送信した場合、通信部410は部分データ取得指示を受信し、処理部440に出力する。処理部440は、非管理対象機器500との通信が接続されていることを確認し、非管理対象機器500の部分データを要求する情報を通信部410に出力する。通信部410は、部分データを要求する情報を非管理対象機器500へ送信する。
通信部410は、非管理対象機器500から部分データを含む応答を受信し、処理部440に出力する。処理部440は、部分データの要求に対する応答を取得し、記憶部450に出力する。記憶部450は、部分データの要求に対する応答を非管理対象機器の識別情報と対応づけて部分データ454に記憶する。部分データ454がクラウド上に記憶されてもよい。
操作端末装置200が、供給端末装置400に向けて記憶された部分データをサーバ部100へ送信する指示を送信した場合、通信部410はその指示を受信し、処理部440に出力する。処理部440は部分データ454から指示された部分データ取得し、通信部410に出力する、通信部410は指示された部分データをサーバ部100へ送信する。
【0037】
(非管理対象機器500)
非管理対象機器500は、情報処理機能を備えた機器として実現される。非管理対象機器500は、例えば、通信部510と、処理部540と、記憶部550とを備える。
非管理対象機器500は、検出部(図示せず)の検出結果を発生日時情報と対応づけて記憶部550に記憶する。また、検出部の検出結果に基づいてアラーム生成部(図示せず)で作成されたアラーム情報を、アラーム発生日時と対応づけて、運転情報として、記憶部550に記憶してもよい。運転情報553がクラウド上に記憶されてもよい。部分データは、記憶部550に記憶される一定期間の運転情報(検出部の検出結果、運転状態の情報、アラーム情報など、部品に関する情報を含む)である。
例えば、通信部510が供給端末装置400と接続した場合、通信部510は供給端末装置400と接続した情報を処理部540に出力する。処理部540は、供給端末装置400と接続した情報をトリガとして、運転情報553に記憶された部分データを取得し、通信部510に出力する。通信部510は、ネットワークを介して部分データをサーバ部に送信する。
【0038】
前述した通信部110、通信部210、通信部310、通信部410、通信部510は、通信デバイスによって実現される。具体的には、通信部110、通信部210、通信部310、通信部410、通信部510は、有線通信を行うデバイスによって構成される。また、通信部110、通信部210、通信部310、通信部410、通信部510は、LTE、無線LAN等の無線通信技術で無線通信を行う無線デバイスによって構成されてもよい。通信部110は、クローズドネットワークCNWを介して通信を行う。通信部210は、VPNを経由してサーバ部100との間で通信し、通信部310は、クローズドネットワークCNWを介して、サーバ部100との間で通信する。
【0039】
前述した記憶部150、記憶部250、記憶部350、記憶部450、記憶部550は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などにより構成される。記憶部150に格納されたプログラム(ソフトウェア)が、CPUなどのハードウェアプロセッサにより実行されることで、導出部130、および処理部140の機能が実現される。記憶部250、記憶部350、記憶部450、および記憶部450に格納されたプログラム(ソフトウェア)が、CPUなどのハードウェアプロセッサにより実行されることで、それぞれ処理部240、処理部340、処理部440、および処理部540の機能が実現される。
また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。ネットワーク経由で、アプリケーションなどのプログラムがダウンロードされてもよい。
【0040】
(管理システムの動作:管理目安情報の導出)
本実施形態の遠隔管理システムは、サーバ部100と、操作端末装置200と、管理対象機器300とを備える。サーバ部100と、管理対象機器300とは、クローズドネットワークCNWを介して互いに接続され、操作端末装置200はVPNを経由してサーバ部100と接続される。
管理対象機器300は、自管理対象機器の運転状況を検出し、発生日時情報と対応づけて運転情報を記憶し、クローズドネットワークCNWを介して記憶した運転情報をサーバ部へ送信する。サーバ部100は受信した運転情報を記憶部150に記憶する。
【0041】
図3は、本実施形態の管理システムにおいて、サーバ部100に記憶された運転情報153に基づいて、管理目安情報が導出される流れを示す図である。管理目安情報は、非管理対象機器500の管理情報を導出するために使用される。人員は、管理情報を導出する準備として、あるいはサーバ部100に蓄積された運転データに基づいた管理目安情報を必要とする場合、操作端末装置200を操作して管理目安情報を取得することができる。
また、管理目安情報は、管理対象機器300および非管理対象機器500の保守・点検に利用されてもよい。例えば、メンテナンスの人員は、担当する非管理対象機器500の点検を行う際に、非管理対象機器500が所属する機種の管理目安情報を管理の目安として、重点的に点検する箇所の把握や交換可能性部品の準備など作業の効率化を行うことができる。
図3は、操作端末装置200が、非管理対象機器500の管理目安情報を要求するための管理目安情報要求を作成し、サーバ部100へ送信し、送信した管理目安情報要求に基づいて、サーバ部100が、管理目安情報応答を作成し、操作端末装置200へ送信する処理について説明する。
【0042】
(ステップS1−1)
操作端末装置200は、人員が管理目安情報を導出する管理対象機器のデータの範囲(例えば、管理対象機器の機種)の指定を含む管理目安情報を要求するタッチ操作を行うことによって、指定された管理対象機器の管理目安情報を要求するための管理目安情報要求を作成する。
(ステップS2−1)
操作端末装置200は、サーバ部100との間で接続処理を行う。
(ステップS3−1)
操作端末装置200は、作成した管理目安情報要求を、サーバ部100へ送信する。
(ステップS4−1)
サーバ部100は、操作端末装置200が送信した管理目安情報要求を受信する。
(ステップS5−1)
サーバ部100は、受信した管理目安情報要求に基づいて、指定された管理対象機器の管理目安情報を導出する。
【0043】
(ステップS6−1)
サーバ部100は、導出した管理目安情報を含む、操作端末装置200を宛先とする管理目安情報応答を作成する。
(ステップS7−1)
サーバ部100は、作成した管理目安情報応答を、操作端末装置200へ送信する。
(ステップS8−1)
操作端末装置200は、サーバ部100が送信した管理目安情報応答を受信する。
(ステップS9−1)
操作端末装置200は、受信した管理目安情報応答に含まれる管理目安情報を取得する。操作端末装置200は、取得した管理目安情報を表示する。
(ステップS10−1)
サーバ部100は、作成した管理目安情報応答を記憶する。
【0044】
ここでは、管理目安情報を導出する管理対象機器データの範囲として、管理対象機器の機種を指定する例を示したがこれに限らない。管理対象機器の機種、容量(性能)、設置地域、設置業種、供給水の水質、あるいはその他の運転環境等のうち一つあるいは複数条件によって管理対象機器データの範囲を指定してもよい。サーバ部100は、多数の管理対象機器の運転情報を蓄積することで、管理対象機器データの範囲を指定した場合でも、十分な管理対象機器データ数に基づいて、装置性能の変化や部品劣化等の標準的な管理情報の推定(管理目安情報)を行うことができる。
【0045】
管理目安情報は、サーバ部100に蓄積された管理対象機器の運転情報の統計分析および/または傾向分析に基づいて導出される。管理対象機器300の運転情報は、管理対象機器の識別情報が同じデータを発生日時によって結合することで、管理対象機器が運転を開始した初期状態から継続して装置性能の推移を把握することができる。
管理目安情報を導出する運転情報は、検出部において検出される流体の温度、圧力、量および電流、電圧、弁およびスイッチ類の開閉回数(または積算回数、頻度)などであるここでは、検出部から出力される検出信号は、電流、電圧に含まれるものとする。また、所定の運転状態の継続時間(または積算時間)、所定のイベントの発生回数(または積算時間)などを含めてもよい。例えば、ボイラでは、所定の燃焼状態での燃焼時間や、ブロー回数などがある。また、運転情報は管理対象機器300によって作成されるアラーム情報(アラーム種類、発生回数、頻度など)を含んでもよい。
【0046】
前述した実施形態では、操作端末装置200が一台である場合について説明したが、この例に限られない。例えば、操作端末装置200が複数である場合でも適用できる。
前述した実施形態では、サーバ部100が管理目安情報を導出する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、予め導出した管理目安情報を、サーバ部100の外部から、サーバ部100へ入力してもよい。
【0047】
本実施形態の非遠隔管理システム1−2は、供給端末装置400と、非管理対象機器500とを備え、供給端末装置400と非管理対象機器500とは有線あるいは無線通信によって接続される。非管理対象機器500は、自非管理対象機器の運転状況を検出し、発生日時情報と対応づけて運転情報の部分データを記憶し、部分データを供給端末装置400へ送信する。また、供給端末装置400は、遠隔管理システム1−1を構成する操作端末装置200とサーバ部100とネットワークを介して接続される。供給端末装置400は、記憶した部分データをサーバ部100に送信し、サーバ部100は部分データを記憶する。
【0048】
本実施形態の管理システム1において、人員が非管理対象機器500の部分データを取得する操作を行うことで、供給端末装置400が、非管理対象機器500から、部分データを取得する動作について説明する。図4は、操作端末装置200が、部分データ取得指示を、供給端末装置400へ送信し、供給端末装置400から部分データ応答を受信する処理と、供給端末装置400が、非管理対象機器500から部分データを取得し、操作端末装置200へ部分データ応答を送信する処理とが示される。
(ステップS1−2)
非管理対象機器500は、非管理対象機器500の状況を検出する。
(ステップS2−2)
非管理対象機器500は、非管理対象機器500の状況の検出結果の少なくとも一部のデータである部分データを記憶する。
(ステップS3−2)
操作端末装置200は、人員が非管理対象機器500の部分データを取得する操作を行うことによって、非管理対象機器500の部分データを取得するための部分データ取得指示を作成する。
(ステップS4−2)
操作端末装置200は、供給端末装置400との間で接続処理を行う。
(ステップS5−2)
操作端末装置200は、作成した部分データ取得指示を、供給端末装置400へ送信する。
【0049】
(ステップS6−2)
非管理対象機器500は、供給端末装置400との間で接続処理を行う。
(ステップS7−2)
非管理対象機器500は、部分データを、供給端末装置400へ送信する。
(ステップS8−2)
供給端末装置400は、非管理対象機器500が送信した部分データを受信する。
(ステップS9−2)
供給端末装置400は、受信した部分データを、非管理対象機器500の非管理対象機器の識別情報と関連付けて、記憶部450の部分データ454に記憶する。
(ステップS10−2)
供給端末装置400は、部分データの記憶部450への記憶が完了したことを示す部分データ応答を作成する。
(ステップS11−2)
供給端末装置400は、作成した部分データ応答を、操作端末装置200へ送信する。
(ステップS12−2)
操作端末装置200は、供給端末装置400が送信した部分データ応答を受信する。
(ステップS13−2)
操作端末装置200は、受信した部分データ応答に含まれる記憶部450への記憶が完了した情報を、表示部270に表示する。
(ステップS14−2)
供給端末装置400は、作成した部分データを、サーバ部100へ送信(出力)する。
【0050】
前述した実施形態では、操作端末装置200への部分データ応答は部分データを含まないが、部分データを含んでもよい。この場合、操作端末装置200から部分データが外部に漏洩することが無いように強固なセキュリティ対策を講じることが望ましい。
また、ここでは、人員が非管理対象機器500の部分データを取得する操作を行う例を示したが、これに限らない。例えば、非管理対象機器500と供給端末装置400とが接続した場合、この接続した情報をトリガとして、非管理対象機器500から供給端末装置400へ部分データを送信してもよい。
【0051】
本実施形態の管理システムにおいて、人員が供給端末装置400に記憶した部分データを供給端末装置400からサーバ部100へ送信する指示を行うことで、供給端末装置400からサーバ部100へ部分データを送信し、サーバ部100に記憶する流れについて説明する。図5は、操作端末装置200が、部分データ送信指示を、供給端末装置400へ送信し、供給端末装置400から部分データ送信完了応答を受信する処理と、供給端末装置400から送信された部分データをサーバ部100が記憶する処理とが示される。
(ステップS1−3)
操作端末装置200は、人員が供給端末装置400に記憶された部分データをサーバ部100へ送信する操作を行うことによって、供給端末装置400に記憶された部分データをサーバ部100へ送信する指示を作成する。
(ステップS2−3)
操作端末装置200は、供給端末装置400との間で接続処理を行う。
(ステップS3−3)
操作端末装置200は、作成した部分データ送信指示を、供給端末装置400へ送信する。
(ステップS4−3)
サーバ部100は、供給端末装置400との間で接続処理を行う。
(ステップS5−3)
供給端末装置400は、部分データを、サーバ部100へ送信する。
【0052】
(ステップS6−3)
サーバ部100は、供給端末装置400が送信した部分データを受信する。
(ステップS7−3)
サーバ部100は、受信した部分データを、記憶部150の部分データ154に記憶する。
(ステップS8−3)
サーバ部100は、部分データの記憶部150への記憶が完了したことを示す部分データ受信応答を作成する。
(ステップS9−3)
サーバ部100は、作成した部分データ受信応答を、供給端末装置400へ送信する。
(ステップS10−3)
供給端末装置400は、部分データのサーバ部100への記憶が完了したことを示す部分データ送信完了応答を作成する。
(ステップS11−3)
供給端末装置400は、作成した部分データ送信完了応答を、操作端末装置200へ送信する。
(ステップS12−3)
操作端末装置200は、供給端末装置400が送信した部分データ送信完了応答を受信する。
(ステップS13−3)
操作端末装置200は、受信した部分データ応答に含まれる記憶部150への記憶が完了した情報を、表示部270に表示する。
【0053】
ここでは、送信される部分データは、供給端末装置400に記憶されているとして説明したが、これに限らない。供給端末装置400の記憶部450に複数の部分データが記憶されている場合は、すべての部分データをサーバ部100に送信してもよいし、指定された部分データをサーバ部100へ送信してもよい。例えば、部分データと、非管理対象機器の識別情報と部分データ取得日時からなる識別情報とを対応づけることで、すべての部分データを送信する場合は個々の部分データを識別し、指定した部分データをサーバ部100に送信する場合は、非管理対象機器500の識別情報と部分データ取得日時からなる識別情報によりサーバ部100に送信する部分データを指定することができる。
また、ここでは、人員が供給端末装置400からサーバ部100への部分データの送信を指示する例を示したが、これに限らない。例えば、供給端末装置400とサーバ部100とが供給端末装置400が部分データ取得後に初めて接続した場合に、自動的にサーバ部100に部分データを送信してもよい。
【0054】
(管理情報の取得)
本実施形態では、サーバ部100に記憶された管理目安情報と、部分データとに基づいて、管理情報が導出される。管理情報は、非管理対象機器500の保守・管理に利用される情報である。
図6は、本実施形態の管理システムにおいて、非管理対象機器500の管理情報を取得する流れを示す図である。図6は、操作端末装置200が、非管理対象機器500の管理情報を要求するための管理情報要求を作成し、サーバ部100へ送信し、送信した管理情報要求に基づいて、サーバ部100が、管理情報応答を作成し、操作端末装置200へ送信する処理について説明する。
(ステップS1−4)
操作端末装置200は、人員が管理情報を要求するタッチ操作を行うことによって、指定された非管理対象機器の識別情報を含む管理情報を要求するための管理情報要求を作成する。
(ステップS2−4)
操作端末装置200は、サーバ部100との間で接続処理を行う。
(ステップS3−4)
操作端末装置200は、作成した管理情報要求を、サーバ部100へ送信する。
(ステップS4−4)
サーバ部100は、操作端末装置200が送信した管理情報要求を受信する。
(ステップS5−4)
サーバ部100は、受信した管理情報要求に運転データの適用範囲情報が含まれるか否かを判定することによって、適用範囲の指定があるか否かを判定する。
【0055】
(ステップS6−4)
サーバ部100は、適用範囲の指定が無いと判定した場合に、指定された非管理対象機器500の識別情報(機番などの機器ID)に基づいて適用範囲を取得する。
(ステップS7−4)
サーバ部100は、適用範囲の指定があると判定した場合には、適用範囲含まれる運転情報に基づいて、管理目安情報を導出する。
(ステップS8−4)
サーバ部100は、記憶部150に記憶されている指定された非管理対象機器500の部分データと、適用範囲に適合する導出した管理目安情報とに基づいて、管理情報を導出する。
(ステップS9−4)
サーバ部100は、導出した管理情報を含む、操作端末装置200を宛先とする管理情報応答を作成する。サーバ部100は、作成した管理情報応答を、操作端末装置200へ送信する。
(ステップS10−4)
操作端末装置200は、サーバ部100が送信した管理情報応答を受信する。
(ステップS11−4)
操作端末装置200は、受信した管理情報応答に含まれる管理情報を取得し、取得した管理情報を表示する。
(ステップS12−4)
サーバ部100は、作成した管理情報応答を記憶する。
【0056】
図6では、適用範囲を指定することで、管理目安情報をより適切に導出することができる。例えば、非管理対象機器500と同じ機種、同じ地域に設置された管理対象機器を適用範囲にすることで、機種だけでなく水質などの地域差を踏まえた管理目安情報を導出することができる。また、ここでは、サーバ部100に記憶された管理目安情報と部分データとを使用する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、管理目安情報を導出し、続いて管理情報を導出してもよい。あるいは、サーバ部100に対して、操作端末装置200から管理情報要求が送信されると共に、供給端末装置400から部分データが送信され、それに基づいて管理目安情報が導出され、管理情報が導出される構成としてもよい。
【0057】
管理情報を導出する部分データは、一つであってもよいし複数であってもよい。管理情報の導出を、管理目安情報と複数の部分データとに基づいて行う場合、部分データのデータ量が増えるだけでなく、部分データの時間的変化の情報を加えて管理情報を導出できる。
例えば、第1の部分データが取得されてから半年後に第2の部分データが取得された場合、半年間の部分データの変化の方向と速さの情報を加えて、管理目標の導出を行うことができる。さらに、第2の部分データを取得してから半年後に第3の部分データが取得された場合、変化の方向と速さに、速さの変化(速さが加速、減速する、または方向が変わるなど)の情報を加えて管理情報を導出することができる。また、第1の部分データが、試運転(機器設置後初めての運転)において取得された場合、非管理対象機器の初期状態の情報とすることができ、その後の部分データを初期状態からの変化として把握することができる。
【0058】
(実施形態の変形例)
実施形態の変形例は、管理対象機器300および非管理対象機器500を機器レベルで管理することに加えて、機器を構成する部品レベルでの管理をおこなう。部品を管理の対象とする管理システムは、基本的には管理対象機器300および非管理対象機器500を管理の対象とする管理システムを適用できる。部品レベルで管理する管理システムは、機器レベルで管理する管理システムの処理に加え、以下の処理を行う。
サーバ部100は、運転情報および管理目安情報として、管理対象機器300における部品状況情報と、部品寿命情報(任意時点での破損確率または使用不可確率、耐用年数、交換時期など)とを記憶する。管理目安情報は、管理対象機器の運転情報に基づいて導出される。
【0059】
管理対象機器300および非管理対象機器500は、部品状況を検出する検出部(図示なし)を備え、検出部の検出結果と発生日時情報と部品識別情報とを対応づけて部品状況情報を記憶部に記憶する。例えば、検出部として、モータの電流検出部、スイッチの開閉回数検出部、部品温度検出部、部品電流検出部、部品電圧検出部、流体圧力検出部、流体温度検出部などがある。サーバ部100は、管理対象機器300に記憶された部品状況情報を取得し、管理対象機器300の識別情報および部品識別情報と対応づけて記憶する。
【0060】
部品寿命情報は、操作端末装置200の操作部260を操作して入力され、サーバ部100、または管理対象機器300に記憶される。管理対象機器300に記憶された部品寿命情報は、サーバ部100に送信され、サーバ部100に記憶される。
例えば、管理対象機器300の部品Aを交換した場合、管理対象機器の識別情報と、部品Aの部品識別情報と、部品Aの使用終了日とを、操作端末装置200から入力する。サーバ部100は、操作端末装置200からの部品Aの交換情報を受信し、サーバ部100に記憶されている部品Aの使用開始日と照合して、部品Aの使用期間を算出し、記憶する。また、管理対象機器300の部品Aの使用期間などデータを多数蓄積し、使用期間による交換(破損)確率を算出してもよい。部品寿命情報を得ることで、計画的な部品の交換あるいは予備品の補充など、予防保全およびメンテナンスを効率的に行うことができる。
【0061】
供給端末装置400は、非管理対象機器500に記憶された部品状況情報(部品データ)の部分データを取得し、非管理対象機器の識別情報および部品識別情報と対応づけて記憶部450に記憶する。非管理対象機器500が部品寿命情報を記憶している場合は、部品寿命情報を含めて部分データとしてもよい。サーバ部100は、供給端末装置400から非管理対象機器の識別情報および部品識別情報を含む部品状況情報の部分データを取得し、記憶部150に記憶する。
サーバ部100は、記憶部150に記憶された所定の適用範囲に含まれる部品状況情報および/または部品寿命情報に基づいて、指定された部品の管理目安情報を導出し、記憶部150に記憶する。サーバ部100は、記憶部150に記憶され指定された部品の管理目安情報と指定された非管理対象機器の部品状況情報の部分データとに基づいて、指定された非管理対象機器500の部品の管理情報を導出する。所定の適用範囲とは、例えば、管理情報を導出する指定された非管理対象機器500と同じ機種の管理対象機器であって、同じ部品識別情報と対応づけられた部品状況情報である。
【0062】
サーバ部100は、管理対象機器300および非管理対象機器500の識別情報と、部品識別情報とから部品使用情報(例えば、燃焼供給ラインの電磁弁では、最上流に位置するか2番目かなど)を導出し、管理対象機器300および非管理対象機器500から取得した部品状況情報にさらに対応づけて記憶してもよい。部品の使用方法に基づいて適用範囲を絞り込んだ部品の管理目安情報を導出することで、より適切な管理情報を導出することができる。また、部品使用情報は、操作端末装置200から入力し、該当する部品状況情報に対応付けてもよい。また、部品は、所定の機能を持つように組み立てられた一まとまりの部品(アセンブリ)を含んでもよい。
【0063】
図7は、本実施形態の管理システムにおいて、人員が非管理対象機器500の部品の管理情報要求を行い、部品状況情報に関する管理情報を取得する流れを示す図である。サーバ部100は、事前に、管理対象機器300の運転情報と部品状況情報および非管理対象機器500の運転情報と部品状況情報の部分データとを、記憶部150に記憶しているものとする。
(ステップS1−5)
操作端末装置200は、人員が管理情報を要求するタッチ操作を行うことによって、指定された非管理対象機器の管理情報を要求するための管理情報要求を作成する。管理情報要求は、指定された非管理対象機器の識別情報と指定された部品の識別情報を含む。
(ステップS2−5)
操作端末装置200は、サーバ部100との間で接続処理を行う。
(ステップS3−5)
操作端末装置200は、作成した管理情報要求を、サーバ部100へ送信する。
(ステップS4−5)
サーバ部100は、操作端末装置200が送信した管理情報要求を受信する。
(ステップS5−5)
サーバ部100は、受信した非管理機器の識別情報から適用範囲となる管理対象機器機種を導出し、機種と関連付けられる管理対象機器の部品状況情報を取得する。
【0064】
(ステップS6−5)
サーバ部100は、前ステップで取得した部品状況情報から、指定された部品識別情報と同じ部品識別情報に関連付けられている管理対象機器の部品状況情報を取得する。
(ステップS7−5)
サーバ部100は、取得した部品状況情報に基づいて、管理目安情報を導出する。
(ステップS8−5)
サーバ部100は、サーバ部100に記憶されている指定された管理対象機器の部品状況情情報の部分データと、導出した管理目安情報とに基づいて、指定された非管理対象機器の管理情報を導出する。
(ステップS9−5)
サーバ部100は、導出した管理情報を含む、操作端末装置200を宛先とする管理情報応答を作成する。サーバ部100は、作成した管理情報応答を、操作端末装置200へ送信する。
(ステップS10−5)
操作端末装置200は、サーバ部100が送信した管理情報応答を受信する。
(ステップS11−5)
操作端末装置200は、受信した管理情報応答に含まれる管理情報を取得し、取得した管理情報を表示する。
(ステップS12−5)
サーバ部100は、作成した管理情報応答を記憶する。
【0065】
図7では、管理目安情報を導出するために、管理対象機器の機種を絞り、さらに部品識別情報によって部品を絞ることで適用範囲の部品状況情報を取得したが、部品識別情報によって部品を絞り、次に機種を限定してもよい。また、図7では、適用範囲1と適用範囲2としたが、適用範囲は必要に応じて増やしてもよい。例えば、適用範囲3として、部品使用情報を追加することで、同様な部品使用の部品について管理目安情報を導出でき、より適切な管理情報を得ることができる。
ここでは、サーバ部100が、管理目安情報を導出する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、サーバ部100は、管理目安情報を予め導出し、導出した管理目安情報を、記憶部150に記憶しておいてもよい。例えば、特定の部品について、複数の操作端末から管理情報の要求が繰り返される場合は、予め管理目安情報を記憶部150に記憶することで、管理情報を短時間で、効率的に導出できる。部品の管理情報の取得は、1回の管理状況要求で、複数の部品の管理目安情報を取得してもよい。また、非管理対象機器の管理目安情報と指定された部品の管理情報とを取得してもよい。この場合、管理情報要求は、管理情報を要求する非管理対象機器500とその部品を特定する情報とが漏れなく含まれるものとする。
【0066】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態および各例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を適宜組み合わせてもよい。
なお、上述した実施形態における管理システム1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0067】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【符号の説明】
【0068】
1…管理システム、1−1…遠隔管理システム、1−2…非遠隔管理システム、100…サーバ部、110…通信部、130…導出部、140…処理部、150…記憶部、152…機器情報、153…運転情報、154…部分データ、156…管理目安情報、158…管理情報、200…操作端末装置、210…通信部、240…処理部、250…記憶部、260…操作部、270…表示部、300−1〜300−n、300…管理対象機器、310…通信部、340…処理部、350…記憶部、353…運転情報、400…供給端末装置、410…通信部、440…処理部、450…記憶部、454…部分データ、500…非管理対象機器、510…通信部、540…処理部、550…記憶部、553…運転情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7