(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-165815(P2021-165815A)
(43)【公開日】2021年10月14日
(54)【発明の名称】円弧状部材
(51)【国際特許分類】
G09F 1/08 20060101AFI20210917BHJP
G09F 1/10 20060101ALI20210917BHJP
G09F 5/00 20060101ALI20210917BHJP
A47F 7/04 20060101ALI20210917BHJP
【FI】
G09F1/08 Z
G09F1/10 S
G09F5/00 Z
A47F7/04
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-69795(P2020-69795)
(22)【出願日】2020年4月8日
(11)【特許番号】特許第6887179号(P6887179)
(45)【特許公報発行日】2021年6月16日
(71)【出願人】
【識別番号】517347850
【氏名又は名称】株式会社図南
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】特許業務法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091557
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 修
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊郎
(57)【要約】
【課題】様々なサイズのホイールに装着できる円弧状部材を提供する。
【解決手段】この円弧状部材8は、ホイール5のリム部の外周面に、ホイール5のディスク部5bを包囲するように配置される複数の円弧状部材構成部品81〜87と、複数の円弧状部材構成部品81〜87を一連につなぐ複数の留具9と、一連につながった複数の円弧状部材構成部品81〜87の両端を接続する面ファスナとを備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイールに着脱可能に装着される円弧状部材であって、
前記ホイールのリム部の外周面に、前記ホイールのディスク部を包囲するように配置される複数の円弧状部材構成部品と、
前記複数の円弧状部材構成部品を一連につなぐ連結部と、
一連につながった前記複数の円弧状部材構成部品の両端を接続する接続部と
を備えていることを特徴とする円弧状部材。
【請求項2】
前記複数の円弧状部材構成部品がそれぞれ円弧状である
ことを特徴とする請求項1に記載の円弧状部材。
【請求項3】
前記連結部が留具かしめである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の円弧状部材。
【請求項4】
前記接続部が面ファスナである
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の円弧状部材。
【請求項5】
前記接続部がひもである
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の円弧状部材。
【請求項6】
前記複数の円弧状部材構成部品のうちの少なくとも1つの円弧状部材構成部品に、情報表示物ホルダ本体を支持するホルダ本体支持部材の支持部材本体を通す孔が形成されている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の円弧状部材。
【請求項7】
前記複数の円弧状部材構成部品がプラスチック段ボールで形成されている
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の円弧状部材。
【請求項8】
前記複数の円弧状部材構成部品が黒色である
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の円弧状部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ホイールの展示販売を補助する円弧状部材に関し、例えば自動車用のホイールにタイヤを装着したときのイメージを客に提供する円弧状部材に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術として、カー用品店、タイヤ専門店、サービスステーション等におけるホイールの展示販売の際、ホイールのリム部の外周面に、ホイールのディスク部の一部を包囲するように配置される円弧状板体がある(特許文献1参照)。
【0003】
この円弧状板体は黒色のプラスチックダンボールを円弧状に切断してなる。円弧状板体は、リム部のアウタフランジ部の背後に位置し、リム部の外周面に沿うように延びる。円弧状板体は、円弧状板体の一端から他端に架け渡されたゴムひもによって、円弧状板体がホイールのリム部の外周面に支持されるとともに、ホイールのリム部の外周面に装着された情報表示物ホルダ(ホイールの商品名、サイズ、価格等が表示されたポップを保持するホルダ)に連結される。
【0004】
円弧状板体がホイールのディスク部の一部を包囲するので、ホイールにタイヤを装着したときのイメージを客に提供でき、客は購入の可否を判断しやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6368873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の従来技術には、様々なサイズのホイール毎に専用の円弧状板体を揃えなければならず、その製造コストが高くなるだけでなく管理負担も大きくなるという問題がある。
【0007】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、様々なサイズのホイールに装着できる円弧状部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明は、ホイールに着脱可能に装着される円弧状部材であって、前記ホイールのリム部の外周面に、前記ホイールのディスク部を包囲するように配置される複数の円弧状部材構成部品と、前記複数の円弧状部材構成部品を一連につなぐ連結部と、一連につながった前記複数の円弧状部材構成部品の両端を接続する接続部とを備えていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の円弧状部材において、前記複数の円弧状部材構成部品がそれぞれ円弧状であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の円弧状部材において、前記連結部が留具かしめであることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の円弧状部材において、前記接続部が面ファスナであることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の円弧状部材において、前記接続部がひもであることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の円弧状部材において、前記複数の円弧状部材構成部品のうちの少なくとも1つの円弧状部材構成部品に、情報表示物ホルダ本体を支持するホルダ本体支持部材の支持部材本体を通す孔が形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の円弧状部材において、前記複数の円弧状部材構成部品がプラスチック段ボールで形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の円弧状部材において、前記複数の円弧状部材構成部品が黒色であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
この発明は、様々なサイズのホイールに装着できる円弧状部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1はこの発明の第1実施形態に係る円弧状部材の使用状態を示す斜視図である。
【
図2】
図2は
図1の円弧状部材の使用状態を示す側面図である。
【
図3】
図3は
図1の円弧状部材の使用状態を示す正面図である。
【
図6】
図6はこの発明の第2実施形態に係る円弧状部材の正面図である。
【
図8】
図8はこの発明の第3実施形態に係る円弧状部材の使用状態を斜め後方から見た斜視図である。
【
図9】
図9は
図8の円弧状部材の使用状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
この発明の第1実施形態に係る円弧状部材8は、
図1〜
図3に示すように、ホイール5のリム部の外周面5aに、ホイール5のディスク部5bを包囲するように配置される複数の円弧状部材構成部品81〜87と、複数の円弧状部材構成部品81〜87を一連につなぐ複数の留具(連結部)9と、一連につながった複数の円弧状部材構成部品81〜87の両端(この実施形態では円弧状部材構成部品84と円弧状部材構成部品85)を接続する面ファスナ(接続部)11(
図5参照)とを備えている。
図2において留具9は図示省略されている。
【0020】
ホイール5はホイール台10に縦に置かれている。ホイール5のインナ端部がホイール台10の支持部材10aに支持され、ホイール5のアウタ端部が支持部材10aから上方へ突出する傾き調節プレート10bに支持されているので、ホイール5の中心軸O1はホイール台10の前後方向FRに対して傾いている(
図2参照)。
【0021】
留具9としては例えばアルミニウムなどの金属製のかしめ金具や、合成樹脂製の留具がある。この実施形態の留具9は図示しない雄部材とこの雄部材に結合される雌部材とで構成される。面ファスナ11は、雌ファスナ部11aと、雌ファスナ部11aに着脱可能な雄ファスナ部11bとで構成されている(
図5参照)。
【0022】
複数の円弧状部材構成部品81〜87はそれぞれ円弧状であり、黒色のプラスチック段ボールをプレス加工することにより形成されている。但し、円弧状部材構成部品81〜87の材料はプラスチックダンボールに限定されるものではなく、それ以外の合成樹脂や、紙製段ボール等でもよい。各円弧状部材構成部品81〜87の両端部には、留具9の雄部材の胴部が通される孔81a〜87aが形成されている(
図5参照)。円弧状部材構成部品84の一方の孔84aは面ファスナ11の雌ファスナ部11aの裏に隠れている。
【0023】
一連につながった複数の円弧状部材構成部品81〜87の一端に位置する円弧状部材構成部品84の表面には面ファスナ11の雌ファスナ部11aが貼りつけられ、他端に位置する円弧状部材構成部品85の裏面には面ファスナ11の雄ファスナ部11bが貼りつけられている(
図5参照)。雌ファスナ部11aは円弧状部材構成部品84の一端に位置し、雄ファスナ部11bは円弧状部材構成部品85の一端から他端へ延びている。
【0024】
次に、円弧状部材8の組立方法の一例を説明する。
【0025】
まず、円弧状部材構成部品81の一方の孔81aと円弧状部材構成部品82の一方の孔82aとを向き合わせ、その2つの孔81a,82aに留め具9の雄部材の胴部を挿入した後、雄部材の胴部の先端部に雌部材の受容部を被せて、雌部材と雄部材とを一体化する。その結果、円弧状部材構成部品81の一端部と円弧状部材構成部品82の一端部とが連結される。これと同じ作業を繰り返すことによって、円弧状部材構成部品82の他端部と円弧状部材構成部品83の一端部とが連結され、円弧状部材構成部品83の他端部と円弧状部材構成部品84の一端部とが連結される。更に、円弧状部材構成部品81の他端部と円弧状部材構成部品87の一端部とが連結され、円弧状部材構成部品87の他端部と円弧状部材構成部品86の一端部とが連結され、円弧状部材構成部品86の他端部と円弧状部材構成部品85の一端部とが連結される。
【0026】
その後、円弧状部材構成部品84の表面に雌ファスナ部11aを接着剤で貼り付け、円弧状部材構成部品85の裏面に雄ファスナ部11bを接着剤で貼り付ける。
【0027】
以上のようにして円弧状部材8が組み立てられる。
【0028】
なお、円弧状部材構成部品81〜87の数は円弧状部材8を装着するホイール5のサイズに応じて変動する。ホイール5のサイズが小さいときは、例えば円弧状部材構成部品83を外す。逆に、ホイール5のサイズが大きいときは、例えば円弧状部材構成部品83と円弧状部材構成部品84との間に、図示しない円弧状部材構成部品を追加する。また、円弧状部材8の円周をわずかに小さくしたいときは、円弧状部材構成部品81〜87の数を変えず、円弧状部材構成部品84の一端部又は円弧状部材構成部品85の一端部をカットしてもよい。
【0029】
円弧状部材8を使用するには、一連につながった複数の円弧状部材構成部品81〜87を、ホイール5のリム部の外周面5aに、ホイール5のディスク部5bを包囲するように配置するとともに、ホイール5のリム部の外周面5aと円弧状部材8の内周縁との間に隙間が生じないように、円弧状部材構成部品85の雄ファスナ部11bと円弧状部材構成部品84の雌ファスナ部11aとを互いに押し当てる。その結果、円弧状部材8が閉ループ状になり(
図4等参照)、ホイール5のリム部の外周面5aに密着する状態が維持されるので、ホイール5にタイヤを装着したときのイメージが客に提供される。
【0030】
この実施形態は、円弧状部材8を装着するホイール5のサイズに応じて円弧状部材構成部品81〜87の数を変えることができるようにするとともに、一連につながった複数の円弧状部材構成部品81〜87の両端に位置する円弧状部材構成部品84と円弧状部材構成部品85とを面ファスナ11で接続して、円弧状部材8をホイール5のリム部の外周面5aに隙間なく装着できるようにしたので、様々なサイズのホイール毎に専用の円弧状部材を揃えておく必要がなくなる。したがって、円弧状部材8の製造コストを抑制することができるだけでなく、管理負担も小さくすることができる。
【0031】
また、一連につながった複数の円弧状部材構成部品81〜87の一端に位置する円弧状部材構成部品84と他端に位置する円弧状部材構成部品85とが面ファスナ11によって接続されて、円弧状部材8が閉ループ状又は環状になり、ホイール5のディスク部5bの全周が包囲されるので、ホイール5にタイヤを装着したときの、よりリアルなイメージを客に提供することができる。
【0032】
次に、この発明の第2実施形態に係る円弧状部材を
図6〜
図7に基づいて説明する。
【0033】
上述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、上述の第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。下記相違部分を除き、第2実施形態は第1実施形態と同じ構成を有する。
【0034】
第1実施形態の円弧状部材構成部品82〜87の形状と第2実施形態の円弧状部材構成部品82〜87の形状とは同じであるが、第1実施形態の円弧状部材構成部品81の形状及びサイズと第2実施形態の円弧状部材構成部品181の形状及びサイズとは異なる(
図7参照)。但し、円弧状部材構成部品181は円弧状であり、黒色のプラスチックダンボールで形成されている点で、円弧状部材構成部品81と同じである。
【0035】
第2実施形態の円弧状部材構成部品181は、構成部品本体181aと、構成部品本体181aに連なり、円弧状部材108の半径方向外側へ突出する突出部181bとを有する。
【0036】
第2実施形態の円弧状部材構成部品181の構成部品本体181aの形状及びサイズは第1実施形態の円弧状部材構成部品81〜87の形状及びサイズと同じである。第2実施形態の円弧状部材構成部品181のサイズは、円弧状部材構成部品181が構成部品本体181aの他に突出部181bを有している分、第2実施形態の円弧状部材構成部品82〜87のサイズより大きい。
【0037】
円弧状部材構成部品181の突出部181bには、図示しない情報表示物(ホイールの商品名、サイズ、価格等が表示されたポップ)を保持するほぼ扇形の情報表示物ホルダ101が装着される。
【0038】
第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、情報表示物ホルダ101に保持された情報表示物を通じて目の前に展示されたホイール5に関する様々な情報が得られるので、客は購入の可否をより一層判断しやすくなる。
【0039】
なお、この実施形態では、円弧状部材構成部品181の突出部181bに情報表示物ホルダ1を装着したが、他の実施形態として、情報表示物ホルダ1を用いずに情報表示物を円弧状部材構成部品181の突出部181bに直接装着してもよい。
【0040】
次に、この発明の第3実施形態に係る円弧状部材を
図8〜
図10に基づいて説明する。
【0041】
上述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、上述の第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。下記相違部分を除き、第3実施形態は第1実施形態と同じ構成を有する。
【0042】
この実施形態では、ホイール5に円弧状部材208と情報表示物ホルダ201とが装着されている。
【0043】
情報表示物ホルダ201は、図示しない情報表示物を支持するホルダ本体1と、ホイール5のリム部の外周面5aに着脱可能に装着され、ホルダ本体1をスライド可能に支持するホルダ本体支持部材2とを備えている。
【0044】
ホルダ本体支持部材2は、ホイール5の中心軸O1と平行に延びる支持部材本体21と、支持部材本体21に接続され、ホイール5の外周面5aに配置されて、支持部材本体21の、ホイール5の中心軸O1と平行な軸O2周りの回転を規制するストッパ22,23とを有する。ストッパ22,23は支持部材本体21に軸O2周りに回転できないように装着されている。ストッパ22,23はいずれもほぼ三角形のプレートであり、そのプレートの2つの角部はホイール5の外周面5aに接している。ホイール5の外周面5aに巻き付けられた図示しないひもの一端部がストッパ23の一端部に結び付けられ、そのひもの他端部がストッパ23の他端部に結び付けられているので、ホルダ本体1はホイール5の外周面5aに固定される。したがって、何らかの原因により支持部材本体21にホイール5の中心軸O1と平行な軸O2周りの回転力が作用したとしても、ストッパ22,23の働きによって支持部材本体21の回転が抑制され、ホルダ本体1が傾きにくい。その結果、情報表示物が見づらくなりにくい。
【0045】
更に、支持部材本体21は、雄部材211と、雄部材211をスライド可能に受容する雌部材212とを有し、ホイール5の中心軸O1と平行な軸O2に沿って伸縮可能であるので、色々なホイール幅に対応できる。
【0046】
第1実施形態の円弧状部材構成部品81〜87の形状及びサイズはいずれも同じであるが、次に述べるように、第3実施形態の円弧状部材構成部品281の形状及びサイズと第3実施形態の円弧状部材構成部品82〜87の形状及びサイズとは異なる。円弧状部材構成部品281は円弧状であり、黒色のプラスチックダンボールで形成されている。
【0047】
第3実施形態の円弧状部材構成部品281は、構成部品本体281aと、構成部品本体281aに連なり、円弧状部材208の半径方向外側へ突出する突出部281cと、後述する雌部材212の雌部材本体212を通す孔281bとを有する。
【0048】
第3実施形態の円弧状部材構成部品281の構成部品本体281aの形状及びサイズは、突出部281cの存在を無視すると、第1実施形態の円弧状部材構成部品81〜87の形状及びサイズと同じである。第3実施形態の円弧状部材構成部品281のサイズは、円弧状部材構成部品281が構成部品本体281aの他に突出部281cを有している分、第3実施形態の円弧状部材構成部品82〜87のサイズより大きい。
【0049】
円弧状部材構成部品181には、図示しない情報表示物(ホイールの商品名、サイズ、価格等が表示されたポップ)を保持するほぼ扇形の情報表示物ホルダ201が装着される。情報表示物ホルダ本体1はホルダ本体支持部材2の支持部材本体21に支持されて、円弧状部材構成部品281の前方に配置される。
【0050】
第3実施形態は、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、円弧状部材208をホイール5により確実に固定することができる。
【0051】
上述の実施形態では、円弧状部材構成部品84と円弧状部材構成部品85との接続手段として面ファスナ11を用いたが、面ファスナ11の代わりに、図示しない両面接着テープを接続手段として用いてもよい。
【0052】
また、ホルダ本体支持部材2が、ホイール5の中心軸O1と平行に延びる支持部材本体21と、支持部材本体21に接続され、ホイール5の外周面5aに配置されて、支持部材本体21の、ホイール5の中心軸O1と平行な軸O2周りの回転を規制するストッパ22,23とを有するので、何らかの原因により支持部材本体21にホイール5の中心軸O1と平行な軸O2周りの回転力が作用したとしても、ストッパ22,23の働きによって支持部材本体21の回転が抑制され、ホルダ本体1が傾きにくい。したがって、情報表示物が見づらくなりにくい。
【0053】
更に、支持部材本体21が、ホイール5の中心軸O1と平行な軸O2に沿って伸縮可能であるので、色々なホイール幅にも対応できる。
【0054】
また、この実施形態では、ホイール5の外周面5aに対するホルダ本体支持部材2の支持部材本体21の固定手段として、図示しないひもを採用したが、図示しないベルトやゴムひもを支持部材本体21の固定手段として採用してもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 情報表示物ホルダ本体
2 ホルダ本体支持部材
21 支持部材本体
211 雄部材
212 雌部材
22 ストッパ
23 ストッパ
5 ホイール
5a ホイールの外周面
5b ホイールのディスク部
8,108,208 円弧状部材
81〜87 円弧状部材構成部品
81a〜87a 孔
181 円弧状部材構成部品
181 a 構成部品本体
181b 突出部
281 円弧状部材構成部品
281a 構成部品本体
281b 孔
281c 突出部
9 留具(連結部)
10 ホイール台
10 a 支持部材
10b 傾き調節プレート
11 面ファスナ(接続部)
11a 面ファスナの雌ファスナ部
11b 面ファスナの雄ファスナ部
101,201 情報表示物ホルダ
O1 ホイールの中心軸
O2 支持部材本体の軸
UD 上下方向
LR 左右方向
FR 前後方向