(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-165949(P2021-165949A)
(43)【公開日】2021年10月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20210917BHJP
G06F 30/13 20200101ALI20210917BHJP
G06F 30/12 20200101ALI20210917BHJP
G06F 30/10 20200101ALI20210917BHJP
【FI】
G06Q30/02 490
G06F17/50 680B
G06F17/50 602A
G06F17/50 608B
G06F17/50 608G
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2020-69223(P2020-69223)
(22)【出願日】2020年4月7日
(71)【出願人】
【識別番号】517426384
【氏名又は名称】ユアニチャー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】堀江 光
【テーマコード(参考)】
5B046
5B146
5L049
【Fターム(参考)】
5B046AA03
5B046HA05
5B146AA04
5B146DE13
5B146DE16
5B146DG01
5B146DG02
5L049BB01
(57)【要約】
【課題】ユーザがカスタマイズできる家具について、その金額をユーザが容易に把握できるようにする。
【解決手段】情報処理装置2000は、対象家具の種類を指定する入力を受け付ける。情報処理装置2000は、指定された種類の家具について、カスタマイズ可能な項目(カスタマイズ可能項目)を特定する。情報処理装置2000は、特定したカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける。情報処理装置2000は、指定された家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の作成に使用する複数の部材及びその使用量を特定し、特定した各部材の金額をその使用量に基づいて算出する。情報処理装置2000は、算出した各部材の金額に基づいて、対象家具の金額を算出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付部と、
前記指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ可能項目を特定する第1特定部と、
前記特定したカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付部と、
前記指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、前記対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定部と、
前記特定した各部材の金額を、前記特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出部と、
前記算出した各部材の金額に基づいて、前記対象家具の金額を算出する第2算出部と、を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記第1特定部は、家具の種類とその種類の家具のカスタマイズ可能項目とを対応づけた第1家具情報を用い、前記指定された種類の対象家具について、前記カスタマイズ可能項目を特定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2特定部は、
家具の種類と、その種類の家具の作成に使用する部材と、その部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた第2家具情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている部材を、前記対象家具の作成に使用する部材として特定し、
前記特定した部材について前記第2家具情報が示す前記算出方法に対して前記指定されたカスタマイズ内容を適用することで、前記特定した部材の使用量を特定する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2特定部は、
部材の種類と、その部材の作成に使用する他の部材と、当該他の部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた部材情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている各部材について前記部材情報を再帰的に参照することで、前記対象家具の作成に使用する最小単位の各部材の特定、及び特定した各部材の使用量の特定を行う、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記カスタマイズ項目は、前記対象家具全体又はその一部分についての寸法、色、段の数、列の数、及び素材、並びに前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値のうち、いずれか一つ以上を含む、請求項1乃至4いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記カスタマイズ項目は、前記対象家具の寸法を含み、
前記第2特定部は、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された対象家具の寸法に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法を特定する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記カスタマイズ項目は、前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値を含み、
前記第2特定部は、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された指標値に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法又は素材を特定する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータによって実行される制御方法であって、
金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付ステップと、
前記指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ項目を特定する第1特定ステップと、
前記特定したカスタマイズ項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付ステップと、
前記指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、前記対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定ステップと、
前記特定した各部材の金額を、前記特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出ステップと、
前記算出した各部材の金額に基づいて、前記対象家具の金額を算出する第2算出ステップと、を有する制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カスタマイズ可能な家具の金額の算出に関する。
【背景技術】
【0002】
カスタマイズ可能な家具に関するシステムが開発されている。例えば特許文献1のシステムは、ユーザから、家具を構成する板材などの部材を選択し、3次元空間上に配置する操作を受け付ける。こうすることで、ユーザが所望する家具の3次元データが得られる。また、ユーザは、配置した部材同士の接続関係を保ったまま、家具のサイズを変更することができる。さらに、各部材のサイズに基づいて、家具の金額が算出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−189193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムでは、所望する家具を構成する部材の選択及び配置をユーザが行われなければならない。そのため、所望する家具について金額を把握するために要するユーザの労力が大きい。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、ユーザがカスタマイズできる家具について、その金額をユーザが容易に把握できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、1)金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付部と、2)指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ可能項目を特定する第1特定部と、3)特定したカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付部と、4)指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定部と、5)特定した各部材の金額を、特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出部と、6)算出した各部材の金額に基づいて、対象家具の金額を算出する第2算出部と、を有する。
【0007】
本発明の制御方法は、コンピュータによって実行される。当該制御方法は、1)金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付ステップと、2)指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ項目を特定する第1特定ステップと、3)特定したカスタマイズ項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付ステップと、4)指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定ステップと、5)特定した各部材の金額を、特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出ステップと、6)算出した各部材の金額に基づいて、対象家具の金額を算出する第2算出ステップと、を有する。
【0008】
本発明のプログラムは、本発明の制御方法が有する各ステップをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザがカスタマイズできる家具について、その金額をユーザが容易に把握できる技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態1の情報処理装置の動作を概念的に例示する図である。
【
図2】情報処理装置の機能構成を例示するブロック図である。
【
図3】情報処理装置を実現するための計算機を例示する図である。
【
図4】実施形態1の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
【
図5】情報処理装置の実現形態を例示する図である。
【
図6】第1家具情報の構成をテーブル形式で例示する図である。
【
図7】第2家具情報をテーブル形式で例示する図である。
【
図8】部材情報をテーブル形式で例示する図である。
【
図9】情報処理装置を含む受注生産システムを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また各ブロック図において、特に説明がない限り、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく機能単位の構成を表している。
【0012】
[実施形態1]
図1は、実施形態1の情報処理装置2000の動作を概念的に例示する図である。なお、
図1は、情報処理装置2000の理解を容易にするためにその動作の一例を示しているにすぎず、情報処理装置2000の機能を何ら限定するものではない。
【0013】
情報処理装置2000は、ユーザ(顧客)によってカスタマイズされる家具について、その金額を算出する。以下、金額算出の対象となる家具を、対象家具と呼ぶ。対象家具は、少なくとも1つの項目についてカスタマイズが可能である。例えばカスタマイズ可能な項目は、家具の寸法(幅、奥行き、及び高さ)や色である。情報処理装置2000は、ユーザが指定する対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の金額を算出する。以下、情報処理装置2000の動作の概要について、さらに詳しく説明する。
【0014】
情報処理装置2000は、対象家具の種類を指定する入力を受け付ける。例えば
図1の画面100−1では、対象家具の種類として、「収納棚」が指定されている。次に情報処理装置2000は、指定された種類の家具について、カスタマイズ可能な項目(以下、カスタマイズ可能項目)を特定する。
図1の例では、収納棚という種類の家具について、カスタマイズ可能項目が特定される。この例において、収納棚のカスタマイズ可能項目は、寸法及び色である。さらに情報処理装置2000は、特定したカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける。
図1の画面100−2では、収納棚のカスタマイズ可能項目である寸法及び色について、指定を受け付けている。
【0015】
情報処理装置2000は、指定された家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の作成に使用する複数の部材及びその使用量を特定し、特定した各部材の金額をその使用量に基づいて算出する。例えば収納棚の部材には、天板、底板、及び側面の板などの板材が含まれる。板材の使用量(サイズ及び個数)は、ユーザによって指定された収納棚の寸法に応じて決まり、その金額はその使用量に基づいて決まる。その他にも例えば、収納棚の部材には、指定された色で板材を着色するための塗料も含まれる。使用する塗料の種類は、ユーザによって指定された色で決まる。また、塗料の使用量(体積)は、ユーザによって指定された収納棚の寸法に応じて決まる。そして、使用する塗料の金額は、塗料の種類及びその塗料の使用量で決まる。
【0016】
最後に、情報処理装置2000は、算出した各部材の金額に基づいて、対象家具の金額を算出する。例えば対象家具の金額は、前述した複数の部材の金額の積算値に加え、基本料金や工賃などといった種々の項目の金額などを加味した値となる。
図1の画面100−3では、対象家具の金額として「2,500円」が算出されている。
【0017】
<作用効果>
本実施形態の情報処理装置2000によれば、指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に応じて、対象家具の作成に使用する複数の部材及びその使用量が特定され、特定された部材及びその使用量に基づいて、対象家具の金額が算出される。すなわち、ユーザが所望するサイズ等で作成するユーザが所望する種類の家具について、使用する部材及びその使用量がコンピュータによって自動的に特定され、その特定に基づいて家具の金額が算出される。そのため、ユーザは、所望する家具の作成に必要な部材やその使用量を自分で指定する必要が無い。よって、情報処理装置2000によれば、所望する家具の作成に必要な部材やその使用量をユーザ自身で指定しなければいけないケースと比較し、所望する家具の金額を把握するために要するユーザの労力が軽減される。
【0018】
以下、本実施形態についてさらに詳細を述べる。
【0019】
<機能構成の例>
図2は、情報処理装置2000の機能構成を例示するブロック図である。情報処理装置2000は、第1入力受付部2020、第1特定部2040、第2入力受付部2060、第2特定部2080、第1算出部2100、及び第2算出部2120を有する。第1入力受付部2020は、対象家具の種類を指定する入力を受け付ける。第1特定部2040は、指定された種類の家具について、カスタマイズ可能項目を特定する。第2入力受付部2060は、特定したカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける。第2特定部2080は、指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の作成に使用する複数の部材及びその使用量を特定する。第1算出部2100は、特定した各部材の金額をその使用量に基づいて算出する。第2算出部2120は、算出した各部材の金額に基づいて、対象家具の金額を算出する。
【0020】
<情報処理装置2000のハードウエア構成の例>
情報処理装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、情報処理装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0021】
図3は、情報処理装置2000を実現するための計算機1000を例示する図である。計算機1000は、任意の種類の計算機である。例えば計算機1000は、Personal Computer(PC)、サーバマシン、タブレット端末、又はスマートフォンなどである。計算機1000は、情報処理装置2000を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。
【0022】
プロセッサ1040は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ1060は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス1080は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
【0023】
入出力インタフェース1100は、計算機1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。ネットワークインタフェース1120は、計算機1000を通信網に接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えば LAN(Local Area Network)や WAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1120が通信網に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0024】
ストレージデバイス1080は、情報処理装置2000の各機能構成部を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで、各プログラムモジュールに対応する機能を実現する。
【0025】
<処理の流れ>
図4は、実施形態1の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。第1入力受付部2020は、対象家具の種類を指定する入力を受け付ける(S102)。第1特定部2040は、指定された種類の家具について、カスタマイズ可能項目を特定する(S104)。第2入力受付部2060は、特定したカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける(S106)。第2特定部2080は、指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の作成に使用する複数の部材及びその使用量を特定する(S108)。第1算出部2100は、特定した各部材の金額をその使用量に基づいて算出する(S110)。第2算出部2120は、算出した各部材の金額に基づいて、対象家具の金額を算出する(S112)。
【0026】
<情報処理装置2000の実現形態の例>
図5は、情報処理装置2000の実現形態を例示する図である。ここで説明する実現形態はあくまで一例であり、情報処理装置2000の実現形態はここで説明するものに限定されない。
【0027】
図5において、情報処理装置2000は、Web サーバ10として実現されている。Web サーバ10が提要する Web サイトは、家具の見積もりの要求を受け付けるサイトである。Web サーバ10は、クライアント端末20からのリクエストに応じ、クライアント端末20へ Web ページを送信する。クライアント端末20は、ユーザが利用する端末であり、例えばユーザが所有する携帯端末である。その他にも例えば、クライアント端末20は、家具店などの店頭に設置されている端末であってもよい。
【0028】
まず Web サーバ10は、対象家具の種類の指定が可能な入力インタフェースを含む Web ページをクライアント端末20へ送信する。クライアント端末20は、受信した Web ページを表示する。ユーザは、表示された Web ページに対して入力操作を行うことで、対象家具の種類を指定する。その結果、指定された対象家具の種類を示すリクエストが、クライアント端末20から Web サーバ10へ送信される。
【0029】
Web サーバ10は、上記リクエストを受信したことに応じ、クライアント端末20に対して新たな Web ページの送信を行う。この Web ページは、指定された種類の家具のカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容の指定が可能な入力インタフェースを含む。
【0030】
クライアント端末20は、受信した Web ページを表示する。ユーザは、表示された Web ページに対して入力操作を行うことで、対象家具に関するカスタマイズ内容を指定する。その結果、指定されたカスタマイズ内容を示すリクエストが、クライアント端末20から Web サーバ10へ送信される。
【0031】
このリクエストを受信したWeb サーバ10は、指定された家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の作成に使用する複数の部材の特定、特定した複数の部材それぞれの金額の算出、及び対象家具の金額の算出を行う。そして、Web サーバ10は、算出した対象家具の金額を対象家具の見積もり金額として示す Web ページを、クライアント端末20へ送信する。ユーザは、この Web ページを見ることで、対象家具の見積もり金額を把握することができる。
【0032】
なお、情報処理装置2000は必ずしも Web サーバとして実現される必要は無い。例えば情報処理装置2000は、店頭に設置されるスタンドアローンの端末として実現されてもよい。
【0033】
以下、情報処理装置2000が行う各動作の詳細について説明する。
【0034】
<対象家具の種類の指定:S102>
第1入力受付部2020は、対象家具の種類を指定する入力を受け付ける(S102)。対象家具の種類を指定する方法には、様々な方法を採用することができる。例えば第1入力受付部2020は、対象家具の種類の候補を出力し、出力した候補の内の1つを選択する入力を受け付ける。
【0035】
例えば
図1において、画面100−1は、対象家具の種類を指定できる入力インタフェースを含んでいる。画面100−1において、対象家具の種類を指定できる入力インタフェースは、ドロップダウンリストである。このドロップダウンリストを利用することで、家具の種類の複数の候補の中から1つを選択することができる。すなわち、第1入力受付部2020は、このドロップダウンリストに含まれる複数の家具の種類の中から1つを選択する入力操作を、対象家具の種類を指定する入力操作として受け付ける。
【0036】
なお、家具の種類を複数の候補の中から選択できるようにする方法には、ドロップダウンリストを利用した方法に限定されず、種々の方法を採用することができる。
【0037】
対象家具の種類の候補を出力する方法は様々である。例えば前述した様に情報処理装置2000が Web サーバ10として実現される場合、第1入力受付部2020は、対象家具の種類の候補を示す Web ページ(例えば画面100−1を表す Web ページ)をクライアント端末20へ送信する。その他にも例えば、情報処理装置2000がスタンドアローンの装置として実現される場合、第1入力受付部2020は、情報処理装置2000に接続されているディスプレイ装置に、対象家具の種類の候補を示す画面(例えば画面100−1)を表示させる。
【0038】
対象家具の種類を指定する方法は、複数の候補の中から選択する方法に限定されない。例えば第1入力受付部2020は、対象家具の種類を文字列で指定する入力を受け付けてもよい。なお、文字列入力を受け付ける技術には、既存の技術を利用することができる。
【0039】
ここで、指定可能な家具の種類を示す情報を予め記憶装置に記憶させておく。以下、この情報を第1家具情報と呼ぶ。例えば第1家具情報は、指定可能な家具の種類と、その種類の家具のカスタマイズ可能項目とを対応づけて示す。第1家具情報の構成の詳細については後述する。
【0040】
指定可能な家具の種類の候補を出力する場合、第1入力受付部2020は、第1家具情報に示されている家具の種類それぞれを、指定可能な家具の種類として出力する。
【0041】
文字列入力によって家具の種類の指定を受け付ける場合、第1入力受付部2020は、入力された文字列に一致する家具の種類が第1家具情報に含まれる場合に、カスタマイズ項目を特定する処理へ移行する。入力された文字列に一致する家具の種類が第1家具情報に含まれない場合、第1入力受付部2020は、任意のエラー処理を行う。例えば第1入力受付部2020は、入力された種類の家具を扱っていない旨を示すエラー通知を出力する。エラー通知を出力する技術には、既存の技術を利用することができる。
【0042】
<カスタマイズ可能項目の特定:S104>
第1特定部2040は、指定された種類の家具(すなわち、対象家具)について、カスタマイズ可能項目を特定する(S104)。そのために、家具の種類と、その種類の家具のカスタマイズ可能項目とを対応づけた情報を、予め記憶装置に記憶させておく。例えばこの情報は、前述した第1家具情報である。第1特定部2040は、第1家具情報から、指定された対象家具の種類と対応づけられているカスタマイズ可能項目を取得することで、対象家具のカスタマイズ可能項目を特定する。
【0043】
カスタマイズ可能項目には、様々なものを採用できる。例えばカスタマイズ可能項目は、家具の寸法である。カスタマイズ可能な寸法は、家具全体の寸法であってもよいし、家具の一部分の寸法であってもよい。なお、家具の一部分についてのみカスタマイズ可能としてもよいという点は、特に断らない限り、以降で説明する他のカスタマイズ可能項目についても同様である。
【0044】
家具全体についてカスタマイズ可能な寸法は、家具全体の幅、奥行き、及び高さのいずれか1つ以上である。家具の一部分についてカスタマイズ可能な寸法は、その部分の幅、奥行き、及び高さのいずれか1つ以上である。
【0045】
家具の一部分の寸法を指定できるようにする場合において、カスタマイズ可能にする部分は様々である。例えば、複数の引き出しや収納空間を持つ棚について、各引き出しや収納空間の寸法を指定できるようにする。なお、収納空間の寸法を指定することは、収納空間を区切る部材(例えば、棚板や仕切り板)の位置を指定することに相当する。
【0046】
その他にも例えば、カスタマイズ可能項目は、家具全体の色や模様、収納空間の数(例えば、段の数や列の数)、及び家具全体の素材の種類などである。その他にも例えば、カスタマイズ可能項目は、各種パーツに関する項目(色や模様、種類や素材、数、及び有無など)であってもよい。パーツは、例えば、天板、棚板、引き出し、背もたれ、キャスタ、及び足などである。
【0047】
その他にも例えば、カスタマイズ可能項目は、家具を使用する使用者の体格を表す指標値であってもよい。使用者の体格を表す指標値は、例えば、身長、体重、座高、及び股下の長さなどである。これらの指標値は、対象家具の部材の寸法や素材などを特定するために利用することができる。例えば、机や椅子の寸法を、使用者の身長、座高及び股下の長さに応じて特定することが考えられる。その他にも例えば、椅子など、使用者が上に乗る家具に要求される耐荷重を使用者の体重に基づいて特定することで、その家具に用いる部材の素材を特定することが考えられる。このようなカスタマイズ内容と部材の寸法や素材などとの対応付けは、後述する第2家具情報における使用量算出方法として定めておく。
【0048】
図6は、第1家具情報の構成をテーブル形式で例示する図である。
図6のテーブルを、テーブル200と呼ぶ。テーブル200は、家具の種類202、カスタマイズ可能項目204、及びカスタマイズ可能範囲206という3つの列を有する。カスタマイズ可能項目204は、家具の種類202に示す種類の家具に関するカスタマイズ可能項目を示す。例えばテーブル200において、収納棚のカスタマイズ可能項目は、幅、奥行き、高さ、及び色である。
【0049】
カスタマイズ可能範囲206は、カスタマイズ可能項目については、カスタマイズ可能な範囲を示す。例えば数値で表されるカスタマイズ可能項目(寸法やパーツの数など)の場合、指定可能な数値の範囲(上限値と下限値の少なくとも一方)や、指定可能な数値の候補を示しておく。その他のカスタマイズ項目については、指定可能な候補(指定可能な色や模様、及びパーツの種類など)を示しておく。
【0050】
なお、指定可能な候補は、カスタマイズ可能項目ごとについてではなく、複数のカスタマイズ可能項目のセットについて定められていてもよい。これは、カスタマイズの内容について、いわゆるプリセットを用意しておくことに相当する。プリセットを用意しておくことにより、ユーザがカスタマイズ内容を容易に指定できる様になる。
【0051】
<カスタマイズ内容の指定:S106>
第2入力受付部2060は、特定したカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける(S106)。第2入力受付部2060は、第1特定部2040によって特定されたカスタマイズ可能項目について、入力インタフェースを出力する。例えば
図1の画面100−2には、家具の寸法を指定するためのスライダー、及び家具の色を指定するためのアイコンという入力インタフェースが含まれている。ユーザは、出力された入力インタフェースを利用して、カスタマイズ内容を指定する。なお、カスタマイズ可能項目の指定に利用する入力インタフェースは、対象家具の種類を指定する入力インタフェースが表示されている画面(画面100−1など)に追加されてもよいし、その画面とは異なる新たな画面に設けられてもよい。
【0052】
カスタマイズ内容を指定する方法には、様々な方法を採用できる。例えば、数値に関するカスタマイズ項目(家具や使用者の寸法、パーツの数など)については、テキストボックスに対するキー入力や、スライダーを使った入力などによってカスタマイズ内容を指定するという方法を採用できる。ここで、スライダーの移動の粒度(スライダーを一単位移動することで変化する数値の大きさ)は、固定であってもよいし、ユーザが指定できるようにしてもよい。
【0053】
なお、前述したように、指定可能な数値範囲が第1家具情報に示されている。そこで第2入力受付部2060は、スライダーの数値範囲の上限値と下限値を、第1家具情報に示されている数値範囲の上限値及び下限値に設定する。ただし、第1家具情報に示されている数値範囲内において、ユーザが、スライダーの数値範囲の上限値と下限値を変更できるようにしてもよい。また、第2入力受付部2060は、スライダーの移動の粒度を、スライダーの数値範囲に基づいて決定してもよい。
【0054】
その他のカスタマイズ項目(色や模様、素材、パーツの種類、使用者の年齢層や性別など)についてカスタマイズ内容を指定する方法には、例えば、テキストボックスに対するキー入力や、候補から選択する入力(ラジオボタン、プルダウンメニュー、又はアイコンなどを使った選択)などを用いる方法を採用することができる。指定可能な候補は、第1家具情報から取得する。なお、数値に関するカスタマイズ可能項目についても、候補から選択する入力を採用してもよい。
【0055】
複数のカスタマイズ可能項目のセットについて指定可能な候補(すなわち、プリセット)が定められている場合、第2入力受付部2060は、プリセットを選択する入力を受け付ける。プリセットは、第1家具情報に予め定めておく。第2入力受付部2060は、プリセットを選択するための入力インタフェース(ラジオボタン、プルダウンメニュー、又はアイコンなど)を出力することで、プリセットの指定を受け付ける。
【0056】
ここで、プリセットの内容を少しだけ変更したい(例えば、幅を数センチメートル変更したい)ということも考えられる。そのため、プリセットを選択した後に、個々の項目の内容を変更できるようにしてもよい。
【0057】
<材料の特定:S108>
第2特定部2080は、指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の作成に使用する複数の部材及びその使用量を特定する(S108)。部材の使用量は、部材の種類に応じ、サイズ、個数、又は体積などの種々の指標を1つ以上用いて表される。
【0058】
サイズを用いて使用量が表される部材としては、例えば、板材、柱材、テクスチャシート(木目調などの模様が描かれたシート)などがある。個数によって使用量が特定される部材としては、例えば、留め具(ネジやボルトなど)、引き出し、取っ手、及びキャスタなどがある。体積によって使用量が特定される部材としては、例えば、塗料がある。
【0059】
サイズを用いて使用量が表される部材については、サイズに加えて個数も、使用量を表す指標として用いる。例えば板材の使用量は、「60cm * 40cm * 2cm というサイズの板材を2枚」の様に、サイズと個数によって表す。
【0060】
家具を構成する部材の使用量は、カスタマイズ内容に応じて決まる。そこで、家具の種類ごとに、その種類の家具の作成に使用する可能性がある各部材の種類について、カスタマイズ内容に基づいて部材の使用量を算出するための算出方法を定めた情報を用意しておく。この情報を、第2家具情報と呼ぶ。第2家具情報は、情報処理装置2000からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。第2特定部2080は、第2家具情報を参照し、対象家具の種類に対応づけられている部材を特定することで、対象家具の作成に使用する部材を特定する。
【0061】
図7は、第2家具情報をテーブル形式で例示する図である。このテーブルをテーブル300と呼ぶ。なお、
図7及び後述する
図8では、説明を簡潔にするため、テーブルに示されているデータが記号で表されている。
【0062】
テーブル300は、家具の種類302、使用部材304、及び使用量算出式306という3つの列を有する。使用部材304には、家具の種類302に示される種類の家具を作成するために使用される部材の種類が示されている。使用量算出式306には、使用部材304に示されている種類の部材について、指定されたカスタマイズ内容に基づいてその部材の使用量を算出するための算出式が示されている。なお、使用量の算出方法は、必ずしも算出式で表される必要はなく、任意のプログラムなどで表すことも可能である。この点は、後述する金額の算出方法などについても同様である。
【0063】
なお、指定されたカスタマイズ内容で対象家具を作成する場合に使用されない部材については、使用量算出式によって算出される値が0となるようにしておく。例えば、カスタマイズ内容に応じて、複数の部材のうちのいずれか(例えば、木製の支柱と金属製の支柱のいずれか)が使用されるとする。この場合、これら複数の部材それぞれの使用量算出方法に対してカスタマイズ内容を適用すると、いずれか1つの部材の使用量のみが正の値となり、その他の部材の使用量が0となるようにしておく。
【0064】
例えば
図7のテーブル300は、家具 S1 の作成に、部材 P1、P2、及び P3が使用されることを示している。さらに、テーブル300は、家具S1 について、1)部材 P1 の使用量は、カスタマイズ内容 c1 に基づく算出式 Fs1p1(c1) で算出されること、2)部材 P2 の使用量は、カスタマイズ内容 c2 に基づく算出式 Fs1p2(c2) で算出されること、及び3)部材 P3 の使用量は、カスタマイズ内容 c1 及び c2 に基づく算出式 Fs1p3(c1, c2) で算出されることを示している。
【0065】
なお、カスタマイズ内容にかかわらずその使用量が固定である部材については、使用量算出式306に固定値を示しておく。例えば、一部分の寸法のみがカスタマイズ可能な家具の場合、寸法がカスタマイズ可能な部分を構成する部材については、カスタマイズ内容に応じてその使用量が変化する一方、寸法をカスタマイズできない部分を構成する部材については、カスタマイズ内容にかかわらずその使用量が変化しないことが考えられる。
【0066】
使用量算出式は、任意に定めることができる。例えば、収納棚において、天板と底板の間に設置される側板の使用量算出式は、「(全体の高さ-天板の厚さ-底板の厚さ)*2」で表すことができる。ここで、収納棚全体の高さをカスタマイズ可能にする場合、上述の使用量算出式のうち、「全体の高さ」がカスタマイズ内容によって定まる値となる。
【0067】
<<部材の再帰的な分解について>>
家具を構成する部材が、さらに細かい部材に分解されることもありうる。例えば、木製の引き出しは、複数の板材や留め具に分解される。このように、或る部材がさらに細かい部材に分解される場合、第2特定部2080は、再帰的に部材の種類及びその使用量を特定する処理を行う。
【0068】
そこで、前述した第2家具情報と同様の情報を、部材についても用意しておく。この情報を部材情報と呼ぶ。
図8は、部材情報をテーブル形式で例示する図である。
図8のテーブルを、テーブル400と表記する。テーブル400は、部材の種類402、使用部材404、使用量算出式406、及び金額算出式408という4つの列を有する。金額算出式408については後述する。
【0069】
ここで、使用部材404にデータが示されている部材は、複数の部材から構成される部材(言い換えれば、さらに細かい部材に分解される部材)である。テーブル400において、部材 P3 は、部材 P31 と P32 に分解される。さらに、部材 P32 は、部材 P321 と P322 に分解される。このことから、家具 S1 を構成する各部材を最小単位(それ以上分解できない部材)まで再帰的に分解すると、家具 S1 を構成する部材は、P1、P2、P31、P321、及びP322 となる。
【0070】
第2特定部2080は、まず第2家具情報を参照して、対象家具の種類に対応する各使用部材を特定し、特定した各使用部材について部材情報を参照する。そして、第2特定部2080は、特定した各使用部材について、部材情報の使用部材404にデータが示されている間、再帰的に部材情報を参照していく。こうすることで、第2特定部2080は、対象家具を構成する最小単位の各部材及びその使用量を特定する。例えば
図7及び
図8の例において、家具 S1 を構成する最小単位の各部材とその使用量との対応として、「部材 P1:使用量 Fs1p1(c1)、部材 P2:使用量 Fs1p2(c2)、部材 P31:使用量 Fs1p3(c1,c2)*fp31(c1,c2)、部材 P321:使用量 Fs1p3(c1,c2)*fp32(c1,c2)*fp321(c1,c2)、部材 P322:使用量 Fs1p3(c1,c2)*fp32(c1,c2)*fp322(c1,c2)」が得られる。
【0071】
<部材の金額の算出:S110>
第1算出部2100は、特定した複数の部材それぞれの金額を、その使用量に基づいて算出する(S110)。そのために、部材の種類と、その種類の部材の金額の算出方法とを対応づけた情報を予め用意しておき、情報処理装置2000からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。例えばこの情報は、前述した部材情報である(
図8の金額算出式408)。第1算出部2100は、特定した各部材について部材情報を参照し、部材の使用量とその部材の金額の算出方法とに基づいて、各部材の金額を算出する。
【0072】
例えば部材の金額の算出式として、「部材の単価*使用量」などの算出式が考えられる。ただし、部材の金額の算出式は、この式には限定されない。例えば、使用量に応じて部材の単価が安くなることなどが考えられる。
【0073】
<対象家具の金額の算出:S112>
第2算出部2120は、算出した各部材の金額に基づいて、対象家具の金額を算出する。対象家具の金額は、複数の項目で構成される。例えば金額の項目は、部材、基本料金、及び工賃などである。部材の金額は、第1算出部2100が算出した各部材の金額の積算値である。
【0074】
第2算出部2120は、前述した部材の金額に加え、その他の項目の金額も算出し、算出した各項目の金額を用いて、対象家具の金額を算出する。ここで、部材の金額やその他の項目に基づいて家具の金額を算出する算出式、及び各項目の金額の算出式を定めた情報を予め用意し、情報処理装置2000からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。家具の種類によって項目の種類や各項目の金額の算出式が異なる場合には、家具の金額の算出式を家具の種類ごとに定めておく。
【0075】
なお、部材以外の項目の金額も、カスタマイズ内容に応じて変化しうる。例えば、家具の寸法やパーツの数に応じて工賃が決まることが考えられる。また、家具の寸法等に応じて基本料金を変えることが考えられる。このようにカスタマイズ内容に応じて金額が変化する項目については、カスタマイズ内容に基づいて金額を算出する算出式を定めておく。
【0076】
<対象家具の金額の出力>
第2算出部2120は、算出した対象家具の金額を出力する。対象家具の金額を出力する方法は様々である。例えば第2算出部2120は、対象家具の金額を示す画面(例えば
図1の画面100−3)を表す Web ページをクライアント端末20に対して送信する。その他にも例えば、第2算出部2120は、対象家具の金額を示す画面を、情報処理装置2000に接続されているディスプレイ装置に表示させてもよい。このように画面出力を行うことで、ユーザがすぐに対象家具の金額を把握することができる。
【0077】
なお、対象家具の金額を示す画面には、対象家具の種類を指定する入力インタフェースや、カスタマイズ内容を指定する入力インタフェースが含まれていてもよい。例えば第2算出部2120は、既に出力した画面に、対象家具の金額の表示を追加することによって、対象家具の金額を示す画面を生成する。
【0078】
対象家具の金額を出力する方法は、画面出力に限定されない。例えば第2算出部2120は、対象家具の金額を示す文書ファイル(PDF ファイルなど)や画像ファイルなどのファイルを生成し、そのファイルを出力してもよい。これらのファイルは、例えば、対象家具の見積書を表すファイルである。
【0079】
<カスタマイズ内容の変更>
情報処理装置2000は、対象家具の金額を出力した後にも、カスタマイズ内容を変更する入力操作を受け付けてもよい。すなわち、情報処理装置2000は、対象家具の金額を出力した後も、カスタマイズ内容を指定する入力インタフェースを表示させておき、カスタマイズ内容を指定する新たな入力が行われたら、第2特定部2080による部材の特定、第1算出部2100による部材の金額の算出、及び第2算出部2120による対象家具の金額の算出を再度実行する。こうすることで、ユーザは、指定した種類の家具のカスタマイズ内容を様々に変えながら、その金額を見ることができる。同様に、情報処理装置2000は、対象家具の金額を出力した後にも、家具の種類を変更する入力操作を受け付けてもよい。
【0080】
<情報処理装置2000を含む受注生産システムの構成例>
図9は、情報処理装置2000を含む受注生産システム30を例示する図である。この受注生産システム30は、オーダーメイド家具について、対象家具の見積金額を提示する処理、対象家具の発注を受け付ける処理、工場に対して生産を依頼する処理、及び生産した家具を配送する処理を行う。例えば受注生産システム30は、オーダーメイド家具の受注販売を行う会社Xによって管理される。ただし、受注生産システム30の管理は、会社Xから管理を依頼された他者によって行われてもよい。
【0081】
本例において、情報処理装置2000は、前述した Web サーバ10で実現されている。Web サーバ10は、対象家具について、見積金額を提示する処理及び発注を受け付ける処理を行う。見積金額の提示は、前述した「対象家具の金額の出力」に相当する。見積金額を提示した後、Web サーバ10は、対象家具の発注を受け付ける。なお、Web サーバで商品の発注を受け付ける手法には、既存の手法を利用することができる。
【0082】
発注を受け付けた後、Web サーバ10はさらに、工場Yに対して生産依頼の処理を行う。そのために、Web サーバ10は、対象家具について、カスタマイズ内容を反映した設計図面等を生成する。そして、Web サーバ10は、この設計図面等を含む生産依頼情報を、工場Yの工場端末40に対して送信する。工場Yでは、カスタマイズ内容に基づいて、部材の生産や加工が行われる。例えば、部材を指定されたサイズに切断する、部材にダボ穴を設ける、部材に着色を行うなどの作業が行われる。なお、部材を組み立てて対象家具を作成する作業は、工場Yが行うようにしてもよいし、会社Xが行うようにしてもよいし、ユーザが行うようにしてもよい。
【0083】
工場Yでの生産作業が完了した後、配送が行われる。部材の組み立てを会社Xが行う場合、工場Yから会社Xへ部材の配送を行う。そして、会社Xで部材を組み立てて対象家具を完成させた後、会社Xからユーザへ対象家具の配送を行う。部材の組み立てを工場Yで行う場合、完成した対象家具が、会社Xを経由してユーザに配送されるか、又は工場Yから直接ユーザに配送される。部材の組み立てをユーザが行う場合、部材が、会社Xを経由してユーザに配送されるか、又は工場Yから直接ユーザに配送される。
【0084】
なお、
図9において対象家具の生産に携わっている工場は工場Yの1つであるが、対象家具の生産に複数の工場が携わってもよい。この場合、例えば各工場から会社Xに対して部材を配送する。そして、各工場から配送された部材を会社Xで組み立てて対象家具を完成させ、会社Xからユーザに対して対象家具を配送する。その他にも例えば、各工場から配送された部材をひとまとめにして梱包し、会社Xからユーザに対して配送するようにしてもよい。この場合、部材の組み立てはユーザによって行われる。
【0085】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記各実施形態の組み合わせ、又は上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0086】
以下、参考形態の例を付記する。
1. 金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付部と、
前記指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ項目を特定する第1特定部と、
前記特定したカスタマイズ項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付部と、
前記指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、前記対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定部と、
前記特定した各部材の金額を、前記特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出部と、
前記算出した各部材の金額に基づいて、前記対象家具の金額を算出する第2算出部と、を有する情報処理装置。
2. 前記第1特定部は、家具の種類とその種類の家具のカスタマイズ可能項目とを対応づけた第1家具情報を用いて、前記指定された種類の対象家具のカスタマイズ可能項目を特定する、1.に記載の情報処理装置。
3. 前記第2特定部は、
家具の種類と、その種類の家具の作成に使用する部材と、その部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた第2家具情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている部材を、前記対象家具の作成に使用する部材として特定し、
前記特定した部材について前記第2家具情報が示す前記算出方法に対して前記指定されたカスタマイズ内容を適用することで、前記特定した部材の使用量を特定する、1.又は2.に記載の情報処理装置。
4. 前記第2特定部は、
部材の種類と、その部材の作成に使用する他の部材と、当該他の部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた部材情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている各部材について前記部材情報を再帰的に参照することで、前記対象家具の作成に使用する最小単位の各部材の特定、及び特定した各部材の使用量の特定を行う、3.に記載の情報処理装置。
5. 前記カスタマイズ項目は、前記対象家具全体又はその一部分についての寸法、色、段の数、列の数、及び素材、並びに前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値のうち、いずれか一つ以上を含む、1.乃至4.いずれか一つに記載の情報処理装置。
6. 前記カスタマイズ項目は、前記対象家具の寸法を含み、
前記第2特定部は、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された対象家具の寸法に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法を特定する、5.に記載の情報処理装置。
7. 前記カスタマイズ項目は、前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値を含み、
前記第2特定部は、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された指標値に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法又は素材を特定する、5.に記載の情報処理装置。
【0087】
8. コンピュータによって実行される制御方法であって、
金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付ステップと、
前記指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ項目を特定する第1特定ステップと、
前記特定したカスタマイズ項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付ステップと、
前記指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、前記対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定ステップと、
前記特定した各部材の金額を、前記特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出ステップと、
前記算出した各部材の金額に基づいて、前記対象家具の金額を算出する第2算出ステップと、を有する制御方法。
9. 前記第1特定ステップにおいて、家具の種類とその種類の家具のカスタマイズ可能項目とを対応づけた第1家具情報を用いて、前記指定された種類の対象家具のカスタマイズ可能項目を特定する、8.に記載の制御方法。
10. 前記第2特定ステップにおいて、
家具の種類と、その種類の家具の作成に使用する部材と、その部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた第2家具情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている部材を、前記対象家具の作成に使用する部材として特定し、
前記特定した部材について前記第2家具情報が示す前記算出方法に対して前記指定されたカスタマイズ内容を適用することで、前記特定した部材の使用量を特定する、8.又は9.に記載の制御方法。
11. 前記第2特定ステップにおいて、
部材の種類と、その部材の作成に使用する他の部材と、当該他の部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた部材情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている各部材について前記部材情報を再帰的に参照することで、前記対象家具の作成に使用する最小単位の各部材の特定、及び特定した各部材の使用量の特定を行う、10.に記載の制御方法。
12. 前記カスタマイズ項目は、前記対象家具全体又はその一部分についての寸法、色、段の数、列の数、及び素材、並びに前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値のうち、いずれか一つ以上を含む、8.乃至11.いずれか一つに記載の制御方法。
13. 前記カスタマイズ項目は、前記対象家具の寸法を含み、
前記第2特定ステップにおいて、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された対象家具の寸法に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法を特定する、12.に記載の制御方法。
14. 前記カスタマイズ項目は、前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値を含み、
前記第2特定ステップにおいて、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された指標値に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法又は素材を特定する、12.に記載の制御方法。
【0088】
15. 8.乃至14.いずれか一つに記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0089】
10 サーバ
20 クライアント端末
30 受注生産システム
40 工場端末
200 テーブル
202 種類
204 カスタマイズ可能項目
206 カスタマイズ可能範囲
300 テーブル
302 種類
304 使用部材
306 使用量算出式
400 テーブル
402 種類
404 使用部材
406 使用量算出式
408 金額算出式
1000 計算機
1040 プロセッサ
1060 メモリ
1080 ストレージデバイス
1100 入出力インタフェース
1120 ネットワークインタフェース
2000 情報処理装置
2020 第1入力受付部
2040 第1特定部
2060 第2入力受付部
2080 第2特定部
2100 第1算出部
2120 第2算出部
【手続補正書】
【提出日】2020年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の制御方法は、コンピュータによって実行される。当該制御方法は、1)金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付ステップと、2)指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ
可能項目を特定する第1特定ステップと、3)特定したカスタマイズ
可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付ステップと、4)指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定ステップと、5)特定した各部材の金額を、特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出ステップと、6)算出した各部材の金額に基づいて、対象家具の金額を算出する第2算出ステップと、を有する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
文字列入力によって家具の種類の指定を受け付ける場合、第1入力受付部2020は、入力された文字列に一致する家具の種類が第1家具情報に含まれる場合に、カスタマイズ
可能項目を特定する処理へ移行する。入力された文字列に一致する家具の種類が第1家具情報に含まれない場合、第1入力受付部2020は、任意のエラー処理を行う。例えば第1入力受付部2020は、入力された種類の家具を扱っていない旨を示すエラー通知を出力する。エラー通知を出力する技術には、既存の技術を利用することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
カスタマイズ可能範囲206は、カスタマイズ可能項目については、カスタマイズ可能な範囲を示す。例えば数値で表されるカスタマイズ可能項目(寸法やパーツの数など)の場合、指定可能な数値の範囲(上限値と下限値の少なくとも一方)や、指定可能な数値の候補を示しておく。その他のカスタマイズ
可能項目については、指定可能な候補(指定可能な色や模様、及びパーツの種類など)を示しておく。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
カスタマイズ内容を指定する方法には、様々な方法を採用できる。例えば、数値に関するカスタマイズ
可能項目(家具や使用者の寸法、パーツの数など)については、テキストボックスに対するキー入力や、スライダーを使った入力などによってカスタマイズ内容を指定するという方法を採用できる。ここで、スライダーの移動の粒度(スライダーを一単位移動することで変化する数値の大きさ)は、固定であってもよいし、ユーザが指定できるようにしてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
その他のカスタマイズ
可能項目(色や模様、素材、パーツの種類、使用者の年齢層や性別など)についてカスタマイズ内容を指定する方法には、例えば、テキストボックスに対するキー入力や、候補から選択する入力(ラジオボタン、プルダウンメニュー、又はアイコンなどを使った選択)などを用いる方法を採用することができる。指定可能な候補は、第1家具情報から取得する。なお、数値に関するカスタマイズ可能項目についても、候補から選択する入力を採用してもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0086】
以下、参考形態の例を付記する。
1. 金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付部と、
前記指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ
可能項目を特定する第1特定部と、
前記特定したカスタマイズ
可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付部と、
前記指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、前記対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定部と、
前記特定した各部材の金額を、前記特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出部と、
前記算出した各部材の金額に基づいて、前記対象家具の金額を算出する第2算出部と、を有する情報処理装置。
2. 前記第1特定部は、家具の種類とその種類の家具のカスタマイズ可能項目とを対応づけた第1家具情報を用いて、前記指定された種類の対象家具のカスタマイズ可能項目を特定する、1.に記載の情報処理装置。
3. 前記第2特定部は、
家具の種類と、その種類の家具の作成に使用する部材と、その部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた第2家具情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている部材を、前記対象家具の作成に使用する部材として特定し、
前記特定した部材について前記第2家具情報が示す前記算出方法に対して前記指定されたカスタマイズ内容を適用することで、前記特定した部材の使用量を特定する、1.又は2.に記載の情報処理装置。
4. 前記第2特定部は、
部材の種類と、その部材の作成に使用する他の部材と、当該他の部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた部材情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている各部材について前記部材情報を再帰的に参照することで、前記対象家具の作成に使用する最小単位の各部材の特定、及び特定した各部材の使用量の特定を行う、3.に記載の情報処理装置。
5. 前記カスタマイズ
可能項目は、前記対象家具全体又はその一部分についての寸法、色、段の数、列の数、及び素材、並びに前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値のうち、いずれか一つ以上を含む、1.乃至4.いずれか一つに記載の情報処理装置。
6. 前記カスタマイズ
可能項目は、前記対象家具の寸法を含み、
前記第2特定部は、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された対象家具の寸法に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法を特定する、5.に記載の情報処理装置。
7. 前記カスタマイズ
可能項目は、前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値を含み、
前記第2特定部は、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された指標値に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法又は素材を特定する、5.に記載の情報処理装置。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0087】
8. コンピュータによって実行される制御方法であって、
金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付ステップと、
前記指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ
可能項目を特定する第1特定ステップと、
前記特定したカスタマイズ
可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付ステップと、
前記指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、前記対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定ステップと、
前記特定した各部材の金額を、前記特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出ステップと、
前記算出した各部材の金額に基づいて、前記対象家具の金額を算出する第2算出ステップと、を有する制御方法。
9. 前記第1特定ステップにおいて、家具の種類とその種類の家具のカスタマイズ可能項目とを対応づけた第1家具情報を用いて、前記指定された種類の対象家具のカスタマイズ可能項目を特定する、8.に記載の制御方法。
10. 前記第2特定ステップにおいて、
家具の種類と、その種類の家具の作成に使用する部材と、その部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた第2家具情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている部材を、前記対象家具の作成に使用する部材として特定し、
前記特定した部材について前記第2家具情報が示す前記算出方法に対して前記指定されたカスタマイズ内容を適用することで、前記特定した部材の使用量を特定する、8.又は9.に記載の制御方法。
11. 前記第2特定ステップにおいて、
部材の種類と、その部材の作成に使用する他の部材と、当該他の部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた部材情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている各部材について前記部材情報を再帰的に参照することで、前記対象家具の作成に使用する最小単位の各部材の特定、及び特定した各部材の使用量の特定を行う、10.に記載の制御方法。
12. 前記カスタマイズ
可能項目は、前記対象家具全体又はその一部分についての寸法、色、段の数、列の数、及び素材、並びに前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値のうち、いずれか一つ以上を含む、8.乃至11.いずれか一つに記載の制御方法。
13. 前記カスタマイズ
可能項目は、前記対象家具の寸法を含み、
前記第2特定ステップにおいて、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された対象家具の寸法に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法を特定する、12.に記載の制御方法。
14. 前記カスタマイズ
可能項目は、前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値を含み、
前記第2特定ステップにおいて、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された指標値に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法又は素材を特定する、12.に記載の制御方法。
【手続補正8】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付部と、
前記指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ可能項目を特定する第1特定部と、
前記特定したカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付部と、
前記指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、前記対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定部と、
前記特定した各部材の金額を、前記特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出部と、
前記算出した各部材の金額に基づいて、前記対象家具の金額を算出する第2算出部と、を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記第1特定部は、家具の種類とその種類の家具のカスタマイズ可能項目とを対応づけた第1家具情報を用い、前記指定された種類の対象家具について、前記カスタマイズ可能項目を特定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2特定部は、
家具の種類と、その種類の家具の作成に使用する部材と、その部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた第2家具情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている部材を、前記対象家具の作成に使用する部材として特定し、
前記特定した部材について前記第2家具情報が示す前記算出方法に対して前記指定されたカスタマイズ内容を適用することで、前記特定した部材の使用量を特定する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2特定部は、
部材の種類と、その部材の作成に使用する他の部材と、当該他の部材の使用量をカスタマイズ内容に基づいて算出する算出方法とを対応づけた部材情報を取得し、
前記第2家具情報において前記対象家具の種類に対応づけられている各部材について前記部材情報を再帰的に参照することで、前記対象家具の作成に使用する最小単位の各部材の特定、及び特定した各部材の使用量の特定を行う、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記カスタマイズ可能項目は、前記対象家具全体又はその一部分についての寸法、色、段の数、列の数、及び素材、並びに前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値のうち、いずれか一つ以上を含む、請求項1乃至4いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記カスタマイズ可能項目は、前記対象家具の寸法を含み、
前記第2特定部は、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された対象家具の寸法に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法を特定する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記カスタマイズ可能項目は、前記対象家具を使用する人の体格を表す指標値を含み、
前記第2特定部は、前記指定された対象家具の種類及び前記指定された指標値に基づいて、前記対象家具の作成に使用する各部材の寸法又は素材を特定する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータによって実行される制御方法であって、
金額算出対象の家具である対象家具の種類を指定する入力を受け付ける第1入力受付ステップと、
前記指定された種類の対象家具についてカスタマイズ可能な項目であるカスタマイズ可能項目を特定する第1特定ステップと、
前記特定したカスタマイズ可能項目について、カスタマイズ内容を指定する入力を受け付ける第2入力受付ステップと、
前記指定された対象家具の種類及びカスタマイズ内容に基づいて、前記対象家具の作成に使用する複数の部材及びそれら各部材の使用量を特定する第2特定ステップと、
前記特定した各部材の金額を、前記特定した各部材の使用量に基づいて算出する第1算出ステップと、
前記算出した各部材の金額に基づいて、前記対象家具の金額を算出する第2算出ステップと、を有する制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。