特開2021-166463(P2021-166463A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 豊川 一雄の特許一覧

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  • 特開2021166463-トグル機構を利用した発電機。 図000003
  • 特開2021166463-トグル機構を利用した発電機。 図000004
  • 特開2021166463-トグル機構を利用した発電機。 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-166463(P2021-166463A)
(43)【公開日】2021年10月14日
(54)【発明の名称】トグル機構を利用した発電機。
(51)【国際特許分類】
   H02K 7/18 20060101AFI20210917BHJP
【FI】
   H02K7/18 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2020-77757(P2020-77757)
(22)【出願日】2020年4月6日
(71)【出願人】
【識別番号】506295171
【氏名又は名称】豊川 一雄
(72)【発明者】
【氏名】豊川 一雄
【テーマコード(参考)】
5H607
【Fターム(参考)】
5H607AA15
5H607BB02
5H607CC05
5H607CC09
5H607DD03
5H607DD19
5H607FF00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】トグルの増力機能を利用して発電するトグル機構を提供する。
【解決手段】トグル機能部1のリンクアームA4及びリンクアームB5をリンクアーム用油圧装置2により下に作動させ、リンクアームが下ると同時にスライドガイド7が右方に移動し、押し出しシリンダ8によりこの力を油圧装置9に送る。油圧装置9は溜め込んだ油圧で油圧アクチュエーター10により発電機11を回すトグル機構である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来は、カラクリ・工作機械等の一部に利用されるトグルの増力機能を、リンクアームの長さを数メートルから数十メートルの大型にすることにより、発電にも利用できるようにする。
【請求項2】
トグル装置のリンクアームを上下するための駆動力を、油圧装置又は、電動機等による動力を利用する。又、トグルが伸び切るときに最大の力が出ることから、その瞬間的な力を最大限に活用するために、バネ等も利用する。
【請求項3】
トグルの増力機能の他の利用としてトグル装置を2個並列に並べ、トグルの頭頂部に足をかけて人力で右・左と交互に踏み続ける事により発電する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トグルの増力機能を利用して発電するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のトグルを使った瞬間的な増力機能は、カラクリその他小型の工作機械の増力の一部として使われることが多かった。
【先行技術文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来から使用されているトグルの機能は、工作機械等の一部として瞬間的な力が必要な時に使われてきていますが、当機能の特性はもっと有効な活用の可能性がある。
更に、現状の発電の方法には、費用の面、環境等の面に様々な問題を抱えている。
本発明は、以上のような欠点をなくするためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
トグル機能部(1)のリンクアームA(4)及びリンクアームB(5)をリンクアーム用油圧装置(2)により,下に押し付けるように作動させ、リンクアームが下ると同時にスライドガイド(7)が右方に移動し、押し出しシリンダ(8)によりこの力を油圧装置(9)に送ります。油圧装置からは溜め込んだ油圧を油圧アクチュエーター(10)により発電機(11)を回す。
【発明の効果】
【0006】
トグル機能部のリンクアームの長さを数メートルから数十メートルの長さとして、発電機の規模に合わせた発電ができる。
又、数個のトグル機構を合わせて1個の発電機を回すことも可能である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
トグル機構に使われるリンクアームA(4)とリンクアームB(5)の長さを数メートルから数十メートルの大型にして、油圧装置(2)または電動機(14)(15)等を利用し、リンクアームの上昇・下降を間断なく行い、その力をスライドガイド(7)によりスライドさせて油圧装置に誘導し、油圧装置(9)にその力をため込むものである。安定的にこの力を供給するために、この装置を数台又は数十台を合わせて1台の発電機を回転させるものとする。本発明はこのトグルの増力機能を大型の機械として発電に利用し、現状の発電方法による開発費用・環境問題等の欠点を補い、比較的に安価な、公害の少ない発電方法を目指すものである。
リンクアームが上下運動をする装置には、油圧の他に費用と効果のために、電動機(14)(15)を回転させて使う場合もあり得る。又、リンクアームガ伸び切って最下端に到達する直前には、大きな力が出ることから、その力を効果的に引き出すために、バネ(18)を利用することもある。
トグル機構の利用にはもう一つの方法として、[図]3に示すトグル装置の左足用リンクアーム(19)と右足用リンクアーム(20)の長さを数十センチとして人力による発電をする。リンクアームを上下するための駆動力を人力によるものとし、2個のリンクアームを使って、これを人力で交互に踏むことにより油圧装置に入力する。この装置を数個から数十個設置して油圧装置から1台の小型発電機を回す装置を作る。体育館・スポーツジム・スーパー等の物販店舗内・公園その他公共施設等あるいは個々の自宅等に設置し、その発電量により無公害の発電をしたことによる満足感と、その発電量によりポイントカード等により何らかのサービスが受けられるようにすることにより利用者もあるものと思われる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】 本発明の側面図
図2】 本発明の他の実施例を示す側面図
図3】 本発明の他の利用方法の実施例を示す側面図
【符号の説明】
【0009】
1 トグル機能部
2 リンクアーム用油圧装置
3 油圧シリンダ
4 リンクアームA
5 リンクアームB
6 リンクアーム支点
7 スライドガイド
8 押し出しシリンダ
9 油圧装置
10 油圧アクチュエーター
11 発電機
12 リンクアーム衝撃吸収板
13 スライドガイドレール
14 リンクアーム巻き上げ用電動機
15 リンクアーム巻き下げ用電動機
16 巻き上げ用ワイヤー
17 巻き下げ用ワイヤー
18 バネ
19 左足用リンクアーム
20 右足用リンクアーム
21 左足用スライドガイド
22 右足用スライドガイド
図1
図2
図3