【課題】トイレットペーパーを送り出し切断する作業を片手で容易に行え、使用する度にトイレットペーパーの先端部を探す作業や、トイレットペーパーのロールから先端部を剥がす作業が不要となるトイレットペーパーホルダーを提供する。
【解決手段】壁面に取り付けられる本体基部と、本体基部に対して垂設された一対の側壁部13,14と、本体基部の上端部近傍に枢着された開閉可能な上蓋4と、上蓋4の先端下面部と当接する位置に配設された先端ローラーと、先端ローラーの回転中心と違う位置に回転中心を成しトイレットペーパー30を回転自在に保持する保持軸7と、先端ローラーが逆転することを防止する逆転防止装置と、上蓋4と先端ローラーとが当接した状態を維持するロック部材と、先端ローラーを手動駆動するハンドル8とからなり、先端ローラーが径方向に柔軟性を有する素材からなる。
壁面に取り付けられる本体基部と、前記本体基部に対して垂設された一対の側壁部と、前記側壁部の上端部近傍に枢着された開閉可能な上蓋と、前記上蓋の先端近傍の下面部と当接する位置に配設された先端ローラーと、前記先端ローラーの回転中心と違う位置に回転中心を有しトイレットペーパーを回転自在に保持する保持軸と、前記先端ローラーが逆転することを防止する逆転防止装置と、前記上蓋と前記先端ローラーとが当接した状態を維持するロック部材と、前記先端ローラーを手動駆動するハンドルとからなり、前記先端ローラーが径方向に柔軟性を有する素材からなることを特徴とするトイレットペーパーホルダー。
前記上蓋は、最先端にトイレットペーパーを切断する切断部と、幅方向両端部近傍の下面に吊設された略扇形状から成る一対の上蓋側壁部と、前記上蓋側壁部の上端部近傍に形成された貫通孔と、前記上蓋の上面部所要位置に突設された開閉ノブとからなり、前記ロック部材は前記上蓋側壁部の後端側所要位置に突設されたロック用凸部と、前記側壁部の本体基部との交点近傍所要位置に配設されたロック用爪部とで構成され、さらに、前記先端ローラーの下方所要位置に配設され両端部が前記左右の側壁部に付設された薄板状のトイレットペーパーを巻込み防止する防止バーを有することを特徴とする請求項1に記載のトイレットペーパーホルダー。
前記先端ローラーがスポンジローラーで構成され、前記先端ローラーの前記側壁部に配設された軸受けとしてラジアルボールベアリングが使用されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトイレットペーパーホルダー。
壁面に取り付けられる本体基部と、前記本体基部に対して垂設された一対の側壁部と、前記側壁部の上端部近傍に枢着された開閉可能な上蓋と、前記上蓋の先端近傍の下面部と当接する位置に配設された先端ローラーと、前記側壁部の下端部近傍に枢着され開閉可能で且つトイレットペーパーを回動自在に保持するトイレットペーパー保持皿と、前記先端ローラーが逆転することを防止する逆転防止装置と、前記上蓋と前記先端ローラーとが当接した状態を維持するロック部材と、前記先端ローラーを手動駆動するハンドルとを備え、前記トイレットペーパー保持皿は前記側壁部の内側左右端に配設された略半月形状の一対の側面プレートと、トイレットペーパーの外周面に沿うように前記一対の側面プレート間に枢支された支持軸と、前記トイレットペーパー保持皿の先端部近傍に配設されトイレットペーパーの巻込みを防止する防止爪とからなり、前記先端ローラーが径方向に柔軟性を有するゴム素材からなることを特徴とするトイレットペーパーホルダー。
前記上蓋は、最先端にトイレットペーパーを切断する切断部と、幅方向両端部近傍の下面に吊設された略扇形状から成る一対の上蓋側壁部と、前記上蓋側壁部の上端部近傍に形成された貫通孔と、前記上蓋の上面部所要位置に突設された開閉ノブとからなり、前記ロック部材は前記上蓋側壁部の後端側所要位置に突設されたロック用凸部と、前記側壁部の本体基部との交点近傍所要位置に配設されたロック用爪部とで構成され、前記トイレットペーパー保持皿を閉鎖した状態で前記防止爪先端部が前記先端ローラーの下方所要位置に配設され、前記先端ローラーの前記側壁部に配設された軸受けとしてラジアルボールベアリングが使用されていることを特徴とする請求項4に記載のトイレットペーパーホルダー。
壁面に取り付けられる本体基部と、前記本体基部に対して垂設された一対の側壁部と、前記側壁部の上端部近傍に軸着された開閉可能な上蓋と、前記上蓋の先端近傍の下面部と近接する位置に配設された先端ローラーと、前記側壁部の下端部と壁面に沿う位置の近傍に嵌着されトイレットペーパーを回動自在に保持するトイレットペーパー保持皿部と、前記先端ローラーが逆転することを防止する逆転防止装置と、前記上蓋と前記先端ローラーとが近接した状態を維持するロック部材と、前記先端ローラーを手動駆動するハンドルを備え、前記トイレットペーパー保持皿部は前記左右の側壁部の内側に埋設された左右の保持皿部側壁プレートと、トイレットペーパーの外周面に沿うように前記一対の保持皿部側壁プレート間に枢支された複数の支持軸とからなり、前記先端ローラーが径方向に柔軟性を有する素材からなることを特徴とするトイレットペーパーホルダー。
前記側壁部は前記本体基部に着脱可能に垂設され、前記上蓋は前記一対の側壁部間に着脱可能に軸着され、前記先端ローラーは前記一対の側壁部間に着脱可能に配設され、前記トイレットペーパー保持皿部は前記一対の側壁部間に着脱可能に嵌着され、前記逆転防止装置も着脱可能に固定されていることを特徴とする請求項6に記載のトイレットペーパーホルダー。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載のワンタッチトイレットペーパーホルダーや、上述した従来のトイレットペーパーホルダーは、トイレットペーパーを切る時に引き出したトイレットペーパーを引っ張ると、トイレットペーパーのロール部分が回転して余分なトイレットペーパーが引き出されてしまうので、まず片手で上蓋を押さえ、もう一方の手で引き出したトイレットペーパーをさらに引っ張り切断する必要があった。そのため、両手が使えない場合には、切断作業が大変不便であった。また、トイレットペーパーの切断端がトーレットペーパーのロールに纏わり付き、その切断端を発見し、その端部を引き出す作業が必要となり、その使用方法が大変煩雑でる問題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その具体的目的は、トイレットペーパーを送り出し、切断する作業を片手で容易に行え、使用する度にトイレットペーパーの先端部を探す作業や、トイレットペーパーのロールから先端部を剥がす作業が不要となるトイレットペーパーホルダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために案出されたものである。詳述するならば、壁面に取り付けられる平板状の本体基部と、前記本体基部の幅方向の両端部に付設し前記本体基部の前面に対して垂設された一対の側壁部と、前記側壁部の上端部近傍に枢着された開閉可能な上蓋と、前記上蓋の先端近傍の下面部と当接する位置に配設されるように両端部を前記側壁部に軸支された先端ローラーと、前記先端ローラーの回転中心と異なる位置に回転中心を有しトイレットペーパーを回転自在に保持する着脱自在の保持軸と、前記先端ローラーがトイレットペーパーを引き込む方向に回転することを防止するための歯車と逆転防止爪などとからなる逆転防止装置と、前記上蓋と前記先端ローラーとが当接した状態を維持するロック部材と、前記先端ローラーを手動駆動するハンドルとからなり、前記先端ローラーが径方向に柔軟性を有する素材からなる構成が含まれる。
【0008】
本発明のトイレットペーパーホルダーは、上述のように先端ローラーと、保持軸と、逆転防止装置と、ロック部材と、ハンドルとを有することで、トイレットペーパーを送り出し切断する作業を片手で容易に行え、使用する度にトイレットペーパーの先端部を探す作業や、トイレットペーパーのロールから先端部を剥がす作業が不要となる効果が得られる。
【0009】
本発明には、前記上蓋が、最先端にトイレットペーパーを切断する切断部と、幅方向両端部近傍の下面に吊設された扇形状から成る一対の上蓋側壁部と、前記上蓋側壁部の上辺と後端辺との交点近傍に形成された貫通孔と、前記上蓋の上面の所要位置に突設された開閉ノブとからなり、前記ロック部材が前記上蓋側壁部の本体基部側端部所要位置に突設されたロック凸部と、前記側壁部の本体基部との交点近傍所要位置に配設され、前記ロック凸部と嵌合するロック爪部とから成る構成が含まれる。
【0010】
本発明のトイレットペーパーホルダーは、上蓋とロック部材と先端ローラーとの関係により、トイレットペーパーの残量などに影響されることがなく、常に一定の圧力で上蓋と先端ローラーとの押圧力を維持できる効果が得られる。
【0011】
また、本発明には、前記先端ローラーが径方向に柔軟性を有するスポンジローラーである構成が含まれる。
【0012】
本発明のトイレットペーパーホルダーは、先端ローラーが径方向に柔軟性を有するスポンジローラーで構成されているため、トイレットペーパーの先端部を安定的に保持することができる効果がある。
【0013】
さらに、本発明の前記先端ローラーの前記側壁部に配設された軸受けが、ラジアルボールベアリングである構成が含まれる。
【0014】
本発明のトイレットペーパーホルダーは、前記先端ローラーの軸受けにラジアルボールベアリングを使用し、回転抵抗を減少させることでトイレットペーパーの送り出し機能を良好にする効果が得られる。
【0015】
本発明には、前記先端ローラーのやや下方の所要位置に先端部を配設された薄板状のトイレットペーパーを巻込み防止するための防止バーを有する構成が含まれる。
【0016】
本発明のトイレットペーパーホルダーは、防止バーを有するので送り出されたトイレットペーパーが先端ローラーに纏わり付いたりせず、スムーズに使用者の手元に送り出される効果が得られる。
【0017】
本発明には、壁面に取り付けられる平板状の本体基部と、前記本体基部の幅方向の両端部に付設し前記本体基部の前面に対して垂設された一対の側壁部と、前記側壁部の上端部近傍に枢着された開閉可能な上蓋と、前記上蓋の先端近傍の下面部と当接する位置に配設されるように両端部を前記側壁部に軸支された先端ローラーと、前記側壁部の下端部近傍に枢着され開閉可能で且つトイレットペーパーを回動自在に保持するトイレットペーパー保持皿と、前記先端ローラーがトイレットペーパーを引き込む方向に回転することを防止するための歯車と逆転防止爪などとからなる逆転防止装置と、前記上蓋と前記先端ローラーとが当接した状態を維持するロック部材と、前記先端ローラーを手動駆動するハンドルとを備え、前記トイレットペーパー保持皿は前記側壁部の内側であって幅方向の左右端部近傍に配設された略半月形状の一対の側面プレートと、トイレットペーパーの外周面に沿うように前記一対の側面プレート間に枢支された複数の支持軸と、前記トイレットペーパー保持皿の前側先端部近傍に配設されトイレットペーパーの巻込みを防止する防止爪とからなり、前記先端ローラーが径方向に柔軟性を有する例えばゴムローラーからなる構成が含まれる。
【0018】
本発明のトイレットペーパーホルダーは、先端ローラーにゴムローラーを採用することで、よりトイレットペーパーの切断した先端部が先端ローラーに纏わり付きにくくなる効果がある。また、トイレットペーパー保持皿に複数の支持軸を配置したことでトイレットペーパーの供給がよりスムーズとなり、一度トイレットペーパーをセットすると片手で使用し続けることができる効果もある。
【0019】
本発明には、前記上蓋が、最先端にトイレットペーパーを切断する切断部と、幅方向両端部近傍の下面に吊設された扇形状から成る一対の上蓋側壁部と、前記上蓋側壁部の上辺と後端辺との交点近傍に形成された貫通孔と、前記上蓋の上面部所要位置に突設された開閉ノブとからなり、前記ロック部材が前記上蓋側壁部の本体基部側端部所要位置に突設されたロック凸部と、前記側壁部の本体基部との交点近傍所要位置に配設され、前記ロック凸部と嵌合するロック爪部とで構成され、前記トイレットペーパー保持皿を閉鎖した状態で前記防止爪先端部が前記先端ローラーの下方所要位置に配設され、前記先端ローラーの軸受けにラジアルボールベアリングを使用した構成が含まれる。
【0020】
本発明のトイレットペーパーホルダーは、トイレットペーパー保持皿を開閉しトイレットペーパーを収納し、トイレットペーパーの先端部を上蓋と先端ローラーで挟持するだけでセットが完了することから、トイレットペーパー装着作業が容易である効果がある。
【0021】
本発明には、壁面に取り付けられる平板状の本体基部と、前記本体基部の幅方向の両端側面に前記本体基部前面に対して垂設された一対の側壁部と、前記側壁部の上端部近傍に軸着された開閉可能な上蓋と、前記上蓋の先端近傍の下面部と近接する位置に配設されるように両端部を前記側壁部に軸支された先端ローラーと、前記側壁部の下端部と壁面に沿う位置の近傍に嵌着されトイレットペーパーを回動自在に保持するトイレットペーパー保持皿部と、前記先端ローラーがトイレットペーパーを引き込む方向に回転することを防止するための歯車と逆転防止爪などからなる逆転防止装置と、前記上蓋と前記先端ローラーとが近接した状態を維持するロック部材と、前記先端ローラーを手動駆動するハンドルを備え、前記トイレットペーパー保持皿部は前記側壁部の内側に埋設される一対の保持皿部側壁プレートと、トイレットペーパーの外周面に沿うように前記一対の保持皿部側壁プレート間に枢支された複数の支持軸と、前記保持皿部側壁プレートの内側に突設されトイレットペーパー幅方向の規制となる一対のずれ防止ガイドとからなり、前記先端ローラーが径方向に柔軟性を有する例えばゴム素材やコルク素材からなる構成が含まれる。
【0022】
本実施形態に係るトイレットペーパーホルダーに新しいトイレットペーパーをセットする作業手順は、上蓋を開放しトイレットペーパーを挿入し、トイレットペーパーの先端部を上蓋で押さえるだけで終了するので、作業が非常に簡便である。また、トイレットペーパーを取り出す時にトイレットペーパーの先端部を探すことなく片手で取り出し切断できる。
【0023】
前記側壁部は前記本体基部に着脱可能に垂設され、前記上蓋は前記一対の側壁部間に着脱可能に軸着され、前記先端ローラーは前記一対の側壁部間に着脱可能に配設され、前記トイレットペーパー保持皿部は前記一対の側壁部間に着脱可能に挟着され、前記逆転防止装置も着脱可能に固定されていることを特徴とする請求項6に記載のトイレットペーパーホルダー。
【0024】
本実施形態に係るトイレットペーパーホルダーは、トイレットペーパーホルダーを構成する各部品を分解交換することが出来るので修理が可能となる効果がある。
【発明の効果】
【0025】
本発明のトイレットペーパーホルダーは、片手でハンドルを回すことで、トイレットペーパーを容易に送り出すことができ、上蓋がロック状態で維持されていることから、送り出したトイレットペーパーを片手で切断する作業も容易に行える効果がある。
【0026】
また、先端ローラーがトイレットペーパーのロールと離れた位置に配設され、先端ローラーには逆転防止装置を有することから、最初にトイレットペーパーを本発明のトイレットペーパーホルダーにセットするだけで、トイレットペーパーを切断した後の先端部がトイレットペーパーの先端ローラーに纏わり付くことがなく、使用する度にトイレットペーパーの先端部を探す作業や、トイレットペーパーのロールから先端部を剥がす作業が不要となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るトイレットペーパーホルダーにトイレットペーパーをセットした状態を示す斜視図である。
【
図2】第1実施形態に係るトイレットペーパーホルダーの正面図である。
【
図3】本発明に係るトイレットペーパーホルダーの先端ローラー部を示す部分断面図である。
【
図4】第1実施形態及び第2実施形態に係るトイレットペーパーホルダーの上蓋を示す側面図である。
【
図5】
図2に示すトイレットペーパーホルダーのハンドルを取り外した状態を示す側面図である。
【
図6】第1実施形態及び第2実施形態に係るトイレットペーパーホルダーのロック部材を示す部分拡大図である。
【
図7】
図2に示すトイレットペーパーホルダーにトイレットペーパーのロールをセットする際の説明図である。
【
図8】本発明の第2実施形態に係るトイレットペーパーホルダーを示す斜視図である。
【
図9】
図8に示すトイレットペーパーホルダーの開放状態を示す側面図である。
【
図10】
図8に示すトイレットペーパーホルダーにトイレットペーパーをセットした状態を示す側面図である。
【
図11】第2実施形態に係るトイレットペーパー保持皿を示す部分拡大図である。
【
図12】第2実施形態に係る先端ローラー及び防止爪を示す部分拡大図である。
【
図13】第2実施形態に係るトイレットペーパーホルダーのトイレットペーパー先端部付近を示す部分拡大図である。
【
図14】本発明の第3実施形態に係るトイレットペーパーホルダーを示す斜視図である。
【
図15】
図14に示すトイレットペーパーホルダーの上蓋開放状態を示す斜視図である。
【
図16】
図14に示すトイレットペーパーホルダーのロック部材を示す部分拡大図である。
【
図17】
図14に示すトイレットペーパーホルダーにトイレットペーパーのロールをセットする際の正面部分拡大図である。
【
図18】
図14に示すトイレットペーパーホルダーにトイレットペーパーをセットした状態を示す側面部分切断図である。
【
図19】
図14に示すトイレットペーパーホルダーの構成部品を分解した状態を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。ただし、図面は模式的に図示しており、実際の寸法や比率等とは必ずしも一致しない。また、図面相互間において、お互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれることがある。
尚、本実施形態において、トイレットペーパーの先端部が送り出される側を前側、本体基部すなわち壁側を後側とし、トイレットペーパーをセットした状態で保持軸の長さ方向に沿った方向を幅方向とし、上蓋が取り付けられている方を上側という。
【0029】
(第1実施形態)
図1、
図2及び
図5に示されるように、本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、壁面に取り付けられる略矩形状の平板から成る本体基部2と、本体基部2の幅方向の両側面に付設され本体基部2の前面に対して垂設された一対の側壁部13,14と、側面視において側壁部13,14の本体基部側の端辺と上辺との交点近傍の所要位置に丸棒からなる上蓋軸5で軸着された開閉可能な上蓋4とを有する。
【0030】
また、本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、上蓋4の先端部近傍の下面部と先端ローラー6の径方向の頂点とが当接する位置に配設されるように、両端部を側壁部13,14に軸支された先端ローラー6と、さらに、先端ローラー6の軸方向の先端に軸止されているトイレットペーパー30を送り出すためのハンドル8と、側面視において先端ローラー6の下側であってやや後側に配設されたトイレットペーパー30を回転自在に保持する保持軸7とを有する。
【0031】
本体基部2は、トイレットペーパー30の幅方向の長さW1より幅方向の長さが長く、前面から後面にかけて貫通した取付け穴(図示せず)を複数有している。
【0032】
図1及び
図4に示されるように、本実施形態に係る上蓋4は、平面視において側壁部13及び側壁部14の間をほぼ覆い尽くす略矩形状からなり、先端がやや屈曲した屈曲部4Fと、さらに、その最先端部にトイレットペーパー30を切断する鋸歯状に形成された切断部4Aと、上面に突設された開閉用の開閉ノブ4Bと、幅方向両端部近傍の下面の前後方向のほぼ中間位置より吊設された扇形状からなる一対の上蓋側壁部4C,4Dと、上蓋側壁部4C,4Dの上辺と後側の端辺との交点近傍に上蓋軸5を挿入するための上蓋貫通孔4Eと、上蓋側壁部4C,4Dの内側下端部近傍に突設されたロック凸部9Aとで構成されている。
【0033】
また、側壁部13,14は、前面に開口部を有し、その開口部より後方に向ってやや下側に傾斜した保持軸7を挿入可能な挿入溝17を有し、さらに、側壁部13,14の前面に両端部を付設された横長薄板状の防止バー18を有し、その防止バー18の側壁部13,14の間隙に位置する上端部は、先端ローラー6側へ屈曲され、その上端部は切断部4Aよりやや下方であって、先端ローラー6の径方向の下端部よりやや上方の位置に配設されている。
【0034】
図3に示されるように、本実施形態に係る先端ローラー6は、径方向に柔軟性を有する素材からなるローラー本体部6Bと、ローラー本体部6Bの両端より突出したローラー軸部6Aとで構成されている。その、ローラー軸部6Aの両端には、軸受けとしてラジアルボールベアリング10が軸着され、さらに、そのラジアルボールベアリング10は側壁部13,14に固定されている。
【0035】
また、一端側のローラー軸部6Aには、ラジアルボールベアリング10の外側に先端ローラー6がトイレットペーパー30を引き込む方向に回転することを防止するための逆転防止装置を構成する歯車11Aと、さらに、歯車11Aの外側であって側壁部13より突出する位置に軸止されているトイレットペーパー送り出し用のハンドル8とを有している。
【0036】
図2及び
図5に示されるように、側壁部13,14は、略台形状から成る上部ブロック13A,14Aと、略矩形状から成る下部ブロック13B,14Bとを皿ビス16で結合している。また、上部ブロック13A,14Aと下部ブロック13B,14Bとの間に、ラジアルボールベアリング10が嵌着されている。
【0037】
さらに、側壁部13の所要位置に先端ローラー6がトイレットペーパー30を引き込む方向に回転することを防止するための逆転防止装置を構成する歯車11Aが、内設でき、側面視において円筒形状から成る内設穴15が形成されている。また、その内設穴15は、歯車11Aより若干大きい直径で形成されている。
【0038】
さらに、側壁部13は、内設穴15の外周側の所要位置に内設された歯車11Aに係合する逆転防止爪11Bと、同じく内設穴15の外周側の所要位置に内設された逆転防止爪11Bを歯車11Aに押圧する方向に働く、ねじりコイルばね11Cとを有している。
【0039】
図6に示されるように、下部ブロック14Bの内壁と本体基部2との交点近傍所要位置にロック凸部9Aと嵌合するロック爪部9Bが配設されている。また、同様に、側壁部13Bにもロック凸部9Aと嵌合するロック爪部9Bとが配設されている。
【0040】
ロック凸部9Aとロック爪部9Bとから成るロック部材で、上蓋4の下面と先端ローラー6の径方向の上端部分とが当接した状態を維持し、上述した逆転防止装置で先端ローラー6が逆転することを防止できることで、次回トイレットペーパーホルダー1を使用するまでトイレットペーパー30の先端部を確実に保持することができる。
【0041】
本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、周知の方法により形成することができる。例えば、本体基部2と側壁部13,14とは、木材加工品や樹脂成形体で形成すれば良く、上蓋4は樹脂成形体で形成すれば良い。また、ローラー本体部6Bは、ゴムローラーやスポンジローラーで構成すれば良く例えば、ニトリルゴム、ウレタンまたはナイロンさらには、エステル系ポリウレタンの素材などを採用すれば良い。
【0042】
ラジアルボールベアリング10は、深溝玉軸受やアンギュラ玉軸受を採用すれば良い。ロック凸部9Aとロック爪部9Bとから成るロック部材は、樹脂成形体で形成しても良いが、特にロック爪部9Bは、ステンレス製の所謂ローラーキャッチなどを採用しても良い。
【0043】
図7に示すように、本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1の使用方法は、トイレットペーパー30の中心空洞部に保持軸7を挿入し、保持軸7を若干軸方向に圧縮しながら保持軸7の両端部を挿入溝17に挿入し、トイレットペーパー30をトイレットペーパーホルダー1に保持する。次に、トイレットペーパー30の先端部を上蓋4の下面と、ローラー本体部6Bの径方向の上端部分との間に挟持し、使用時は片手でハンドル8を回しトイレットペーパー30を送り出し、片手でトイレットペーパー30を引っ張り切り離す。
【0044】
本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、上蓋4の下面と、ローラー本体部6Bの径方向の上端部分との間にトイレットペーパー30の先端部を挟持すると、ロック部材と逆転防止装置とでトイレットペーパー30の先端部を安定的に挟持できる。
【0045】
一方、上蓋4の最先端部に位置する切断部4Aと、ローラー本体部6Bとは当接していないため、切断後のトイレットペーパー30の最先端部は、切断部4Aとローラー本体部6Bとの間隙で遊動し、さらに、スポンジ素材からなるローラー本体部6Bには纏わりつき難くなり、次の使用時にハンドル8を回すと防止バー18の効果もありスムーズに使用者側に送り出されるため、一度トイレットペーパー30を本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1にセットすれば、その後は、トイレットペーパー30を使い切るまで片手で操作できる効果が得られる。
【0046】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0047】
図8、
図9及び
図10に示されるように、本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、本体基部2の前面に対して垂設された一対の側壁部25,26と、側壁部25,26の下端部近傍に丸棒からなる皿用軸23で開閉可能に軸着されたトイレットペーパー30を回転自在に保持するトイレットペーパー保持皿28とを有している。
【0048】
側壁部25,26は、側面視において略コの字形状をなし、側壁部25,26の上辺近傍の後側に軸着された開閉可能な上蓋4と、上蓋4の先端部近傍の下面部と先端ローラー6の径方向の頂点とが当接する位置に配設される所要位置、すなわち側壁部25,26の上辺近傍の前側先端部近傍にラジアルボールベアリング10や第1実施形態と同様の逆転防止装置が内設され、さらに、ラジアルボールベアリング10と逆転防止装置とを着脱可能となる取付け口25D,26Dが先端ローラー6を軸支する近傍の所要位置に配設されている。
【0049】
また、取付け口26Dの下方所要位置には、トイレットペーパー保持皿28の開放限度を規制するためのストッパー部26Eが突設されている。
【0050】
図11に示されるように、トイレットペーパー保持皿28は、側壁部25,26の内側であって幅方向の左右端近傍に軸着され内周縁が略半月形状の一対の側面プレート21,22と、一対の側面プレート21,22間に枢支しされた複数の支持軸27と、前側先端部近傍に配設されトイレットペーパー30の巻込みを防止する防止爪24とで構成されている。
【0051】
支持軸27は、丸棒からなる軸部27Cと、軸部27Cに回動自在に貫入された複数の支持ローター27Aと、同じく軸部27Cに回動自在に貫入され複数の支持ローター27A間に配設された複数のスペーサーカラー27Bとからなり、複数の支持軸27はトイレットペーパー30の外周面に沿うように枢支されている。
【0052】
支持ローター27Aは、軸部27Cの外径より大きい内径の貫通孔を有する球形、俵型、円柱形など様々な形状とすることが可能で、トイレットペーパー30の外周面に当接しトイレットペーパー30の回動が可能となる大きさにすればよい。また、スペーサーカラー27Bは、軸部27Cの外径より大きい内径の円筒形状で、外径は支持ローター27Aの外径より小さく、トイレットペーパー30の外周面に当接しない大きさにすればよい。
【0053】
側面プレート21,22の外周縁部には、略直角からなる隅部21A,22Aを有し、トイレットペーパー保持皿28解放時は、隅部22Aがストッパー部26Eに当接しトイレットペーパー保持皿28の開放角度を規制し、トイレットペーパー保持皿28の閉鎖時は、隅部21A,22Aが本体基部2の前面に当接し閉鎖状態を維持することができる。
【0054】
図11及び
図12に示されるように、本発明の防止爪24は、正面視において略横長矩形状をなし、一対の側面プレート21,22間に挟着され、先端側はやや縮幅し先端部に進むに従い肉厚を減少させやや内側に屈曲させた薄板部が形成されている。また、軽量化やトイレットペーパー30との摩擦低減のために貫通孔などを設けてもよい。
【0055】
図12に示されるように、トイレットペーパー保持皿28を閉鎖した状態において防止爪24の先端部の位置X1は、先端ローラー6の前側最先端の位置X2より後側に配設されるようにされている。
また、
図13に示されるように、トイレットペーパー30をセットした状態において防止爪24の先端部の位置X1が一番後側の位置になり、次に切断されたトイレットペーパー30の先端部の位置X3、一番前側に切断部4Aの先端位置X4が配設されればよい。
【0056】
図10に示されるように、トイレットペーパー30をセットしトイレットペーパー保持皿28を閉鎖した状態において、皿用軸23の中心点X5は、トイレットペーパー30の中心点X6よりも前側に位置するように配設されているので、トイレットペーパー保持皿28の閉鎖状態が安定的に維持される効果がある。
【0057】
本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、周知の方法により形成することができる。例えば、側面プレート21,22と、支持ローター27Aと、スペーサーカラー27Bと防止爪24とは、木材加工品や樹脂成形体で形成すれば良い。また、ローラー本体部6Bは、ゴムローラーで構成すれば良く、例えば、ニトリルゴムやクロロプレンゴムの素材などを採用すれば良い。
【0058】
図10に示されるように、本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1の使用方法は、まずトイレットペーパー保持皿28を開放状態にし、次にトイレットペーパー30の先端部を下側にして防止爪24から手前に垂れ下がる状態とし、さらに、トイレットペーパー保持皿28を閉鎖状態にしてトイレットペーパー30の先端部を折り返してローラー本体部6Bと上蓋4とで挟持することでトイレットペーパー30のセットが完了する。
【0059】
本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、上述の通り防止爪24の先端部の位置X1が一番後側の位置で、次に切断されたトイレットペーパー30の先端部の位置X3、一番前側に切断部4Aの先端位置X4となるように設定されており、トイレットペーパー30の先端部が切断部4Aとローラー本体部6Bとの間隙で遊動し、さらに、ゴム素材からなるローラー本体部6Bを採用したことで静電気の発生を抑制し、より纏わりつき難くなる効果が得られる。
【0060】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0061】
図14、
図15及び
図19に示されるように、本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、壁面に取り付けられる略矩形状の平板から成る本体基部2と、本体基部2の幅方向の両端側面に付設され本体基部2の前面に対して垂設された一対の略六角形状の側壁部31,32と、側面視において側壁部31,32の上辺(以下、「上底」と称す)と前側の対辺との交点近傍の所要位置に丸棒からなる上蓋軸5で軸着された開閉可能な上蓋35と、上蓋35の先端近傍の下面部と近接する位置に配設されるように両端部を側面視において側壁部31,32の前側先端部近傍に軸支された先端ローラー6と、側壁部31,32の下端部と後側端部の近傍に嵌着されトイレットペーパーを回動自在に保持するトイレットペーパー保持皿部34と、側壁部31,32の夫々の上底間を覆いつくす略矩形状の上底カバー33とを有する。
【0062】
また、トイレットペーパー保持皿部34は、側壁部31,32の内側に埋設される側面視略L字形状で一対の保持皿部側壁プレート34A,34Bと、一対の保持皿部側壁プレート34A,34B間に枢支しされた複数の支持軸27と、保持皿部側壁プレート34A,34Bの内壁に突設されトイレットペーパー30が幅方向に横ずれするのを規制するための、ずれ防止ガイド34Cからなる。
【0063】
さらに、支持軸27は、丸棒からなる軸部27Cと、軸部27Cに回動自在に貫入された複数の支持ローター27Aと、同じく軸部27Cに回動自在に貫入され複数の支持ローター27A間に配設された複数のスペーサーカラー27Bとからなり、複数の支持軸27はトイレットペーパー30の外周面に沿うように枢支されている。
【0064】
支持ローター27Aは、軸部27Cの外径より大きい内径の貫通孔を有する球形、俵型、円柱形など様々な形状とすることが可能で、トイレットペーパー30の外周面に当接しトイレットペーパー30の回動が可能となる大きさにすればよい。また、スペーサーカラー27Bは、軸部27Cの外径より大きい内径の円筒形状で、外径は支持ローター27Aの外径より小さく、トイレットペーパー30の外周面に当接しない大きさにすればよい。
【0065】
図19に示されるように、本実施形態に係る先端ローラー6は、径方向に柔軟性を有する素材からなるローラー本体部6Bと、ローラー本体部6Bの両端より突出したローラー軸部6Aとで構成されている。その、ローラー軸部6Aの両端には、軸受けとしてラジアルボールベアリング10が軸着され、さらに、そのラジアルボールベアリング10は側壁部31,32に固定されている。
【0066】
また、一端側のローラー軸部6Aには、ラジアルボールベアリング10の外側に先端ローラー6がトイレットペーパー30を引き込む方向に回転することを防止するための逆転防止装置を構成する歯車11Aと、さらに、歯車11Aの外側であって側壁部32より突出する位置に軸止されているトイレットペーパー送り出し用のハンドル8とを有している。
【0067】
図18及び
図19に示されるように、側壁部31,32は、略6角形状から成り、ラジアルボールベアリング10は側壁部31,32先端所要位置に嵌着され、一方は歯車11Aと共に固定され、もう一方はベアリングホルダー31Bで固定されている。ベアリングホルダー31Bは、ラジアルボールベアリング10が当接し内設固定できる空間部を形成できればよく、他の形状は特に制限はなく、側壁部31に嵌合可能な形状とすればよい。
【0068】
さらに、側壁部32の所要位置に先端ローラー6がトイレットペーパー30を引き込む方向に回転することを防止するための逆転防止装置を構成する歯車11Aが、内設でき、側面視において円筒形状から成る内設穴15が形成されている。また、その内設穴15は、歯車11Aより若干大きい直径で形成されている。
【0069】
さらに、側壁部32は、内設穴15の外周側の所要位置に内設された歯車11Aに係合する逆転防止爪11Bと、同じく内設穴15の外周側の所要位置に内設された逆転防止爪11Bを歯車11Aに押圧する方向に働く、ねじりコイルばね11Cを有している。
【0070】
図14、
図15及び
図16に示されるように、本実施形態に係る上蓋35は、平面視において側壁部13及び側壁部14の間の前面側をほぼ覆い尽くす略矩形状からなり、先端がやや屈曲した屈曲部35Fと、さらに、その最先端部にトイレットペーパー30を切断する鋸歯状に形成された切断部35Aと、上面に突設された開閉用の開閉ノブ35Bと、幅方向両端部近傍の下面より吊設された扇形状からなる一対の上蓋側壁部35C,35Dと、上蓋側壁部35C,35Dの扇形状中心角の中心点近傍に上蓋軸5を挿入するための上蓋貫通孔35Eと、上蓋側壁部35C,35Dの内側下端部近傍に刻設されたロック凹部9Cとで構成されている。
【0071】
図16に示されるように、側壁部31の上底近傍の内壁と本体基部2との交点近傍所要位置にロック凹部9Cと嵌合するロック爪部9Bが配設されている。また、同様に、側壁部32にもロック凹部9Cと嵌合するロック爪部9Bとが配設されている。
【0072】
ロック凹部9Cとロック爪部9Bとから成るロック部材で、上蓋35の切断部35Aと先端ローラー6の径方向の前端部分とが近接しトイレットペーパーを保持した状態を維持し、上述した逆転防止装置で先端ローラー6が逆転することを防止できることで、次回トイレットペーパーホルダー1を使用するまでトイレットペーパー30の先端部を確実に保持することができる。
【0073】
図19に示すように、本実施形態の側壁部31,32は、本体基部2に皿ビス16で着脱可能に固定され、上蓋35は側壁部31,32に上蓋軸5で着脱可能に軸着され、先端ローラー6は側壁部31,32にベアリングホルダー31Bとナット36とで着脱可能に配設され、トイレットペーパー保持皿部34は、側壁部31,32の間に皿ビス16で着脱可能に固定され、逆転防止爪11Bとねじりコイルばね11Cとカバー部11Dが側壁部32に皿ビス16で着脱可能に固定さている。
【0074】
本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、周知の方法により形成することができる。例えば、本体基部2と側壁部31,32とは、木材加工品や樹脂成形体で形成すれば良く、上蓋35は樹脂成形体で形成すれば良い。また、ローラー本体部6Bは、ゴム素材で例えばニトリルゴム、天然ゴム、または、コルク素材で構成すれば良い。
【0075】
図17及び
図18に示すように、本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1の使用方法は、上蓋35を開けトイレットペーパー30を左右のずれ防止ガイド34Cの間に挿入し、トイレットペーパー30の先端部を上蓋35と、ローラー本体部6Bの径方向の前側部分との間に挟持し、使用時は片手でハンドル8を回しトイレットペーパー30を送り出し、片手でトイレットペーパー30を左右もしくは、やや斜め上方向へ引っ張り切り離す。
【0076】
本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1は、上蓋35の下面と、ローラー本体部6Bの径方向の前側部分との間にトイレットペーパー30の先端部近傍を挟持すると、ロック部材と逆転防止装置とでトイレットペーパー30の先端部近傍を安定的に挟持できる。
【0077】
一方、上蓋35の最先端部に位置する切断部35Aを過ぎて送り出されたトイレットペーパー30の最先端部は、外側にやや湾曲し、ローラー本体部6Bとは当接していないため、切断後のトイレットペーパー30の最先端部は、切断部35Aとローラー本体部6Bとの間隙で遊動し、さらに、ゴム素材やコルク素材からなるローラー本体部6Bには纏わりつき難くなり、次の使用時にハンドル8を回すとスムーズに使用者側に送り出されるため、一度トイレットペーパー30を本実施形態に係るトイレットペーパーホルダー1にセットすれば、その後は、トイレットペーパー30を使い切るまで片手で操作できる効果が得られる。
【0078】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、上記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、上記第1実施形態では、側壁部13,14は、上部ブロック13A,14Aと下部ブロック13B,14Bとの2分割で形成されていたが、その構成に限定するものではなく、例えば、側壁部13,14と本体基部2とを全て一体で成形しても良い。