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特開2021-167202吐出量調整機構および吐出量調整装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-167202(P2021-167202A)
(43)【公開日】2021年10月21日
(54)【発明の名称】吐出量調整機構および吐出量調整装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/32 20060101AFI20210924BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20210924BHJP
   B05B 1/14 20060101ALI20210924BHJP
   B05B 1/30 20060101ALI20210924BHJP
【FI】
   B65D81/32 U
   B65D83/00 K
   B05B1/14 Z
   B05B1/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2018-82611(P2018-82611)
(22)【出願日】2018年4月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 剛
(72)【発明者】
【氏名】尾花 敬和
【テーマコード(参考)】
3E013
3E014
4F033
【Fターム(参考)】
3E013AB07
3E013AC01
3E013AC11
3E013AD02
3E013AD07
3E013AE02
3E013AF05
3E013AF32
3E014PA01
3E014PB04
3E014PB05
3E014PB07
3E014PB08
3E014PC08
3E014PD11
3E014PE14
3E014PE30
4F033BA03
4F033DA02
4F033EA02
4F033GA02
4F033NA01
(57)【要約】
【課題】2つ以上の内容物をそれぞれ任意に選択した量で吐出させることができるとともに、操作部材の押し下げを途中で止めても吐出比率が変化しない。
【解決手段】複数の吐出容器の内容物の吐出量を調整する吐出量調整機構10であって、一端が力点であり、他端が前記複数の吐出容器のそれぞれのステムを押圧する作用点である、複数の伝達部材18,19と;前記複数の伝達部材の前記一端と前記他端との間に設けられ、前記複数の伝達部材の枢動のそれぞれ支点となる、前記一端と前記他端との間の位置が移動可能な複数の支点軸16,17と;を備え、前記複数の支点軸の位置を移動させることで、前記伝達部材の前記力点Cに力が加わる際の、前記伝達部材の前記作用点Dの変位量を変化させることで、前記複数の吐出容器20,30の吐出量を調整する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の吐出容器の内容物の吐出量を調整する吐出量調整機構であって、
一端が力点であり、他端が前記複数の吐出容器のそれぞれのステムを押圧する作用点である、複数の伝達部材と、
前記複数の伝達部材の前記一端と前記他端との間に設けられ、前記複数の伝達部材の枢動のそれぞれ支点となる、前記一端と前記他端との間の位置が移動可能な複数の支点軸と、を備え、
前記複数の支点軸の位置を移動させることで、前記伝達部材の前記力点に力が加わる際の、前記伝達部材の前記作用点の変位量を変化させることで、前記複数の吐出容器の吐出量を調整する
吐出量調整機構。
【請求項2】
前記複数の伝達部材に、前記一端と前記他端とをつなぐ方向に延伸する孔が形成され、
前記複数の支点軸は、それぞれの各孔に挿入され、前記複数の伝達部材とは異なる方向に延伸している
請求項1に記載の吐出量調整機構。
【請求項3】
枢動の一端が自由端であり、他端が連結部を備える連結端である操作部材を、備え、
前記伝達部材の力点である前記一端は、前記連結部と連結されている
請求項2に記載の吐出量調整機構。
【請求項4】
前記複数の吐出容器を隣接して並べた状態で、前記複数の吐出容器の周囲をそれぞれ取り囲む梁板と、
前記梁板から上方向に起立して取り付けられ、頂面に軸溝は形成されている起立部材と、をさらに備え、
前記操作部材は、前記起立部材の軸溝に嵌合する軸を備え、前記軸を支点として前後方向に枢動可能である
請求項3に記載の吐出量調整機構。
【請求項5】
前記起立部材は、側面に、前後方向に水平に延伸する、前記複数の吐出容器と同数の複数のガイド部が形成され、
前記支点軸は、前記起立部材の前記複数のガイド部とそれぞれ嵌合される嵌合部を一端に有し、前記複数のガイド部に沿って前後方向に移動可能である
請求項4に記載の吐出量調整機構。
【請求項6】
側面に、前後方向に水平に延伸する1つのガイド部が形成されている複数の起立部材を備え、
前記支点軸は、前記起立部材の前記複数のガイド部とそれぞれ嵌合される嵌合部を一端に有し、前記複数のガイド部に沿って前後方向に移動可能であり、
前記操作部材は、1又は複数の起立部材に取り付けられる
請求項4に記載の吐出量調整機構。
【請求項7】
前記梁板の上面には、前後方向に水平に延伸する複数のガイド部が形成されており、
前記支点軸は、前記梁板の上面の前記複数のガイド部とそれぞれ嵌合される嵌合部を下端に有して上下方向に延伸し、前記複数のガイド部に沿って前後方向に移動可能であり、
前記支点軸は、前記複数の伝達部材の各孔に挿入される際の上下方向の位置を規制する規制部材を有している、
請求項4に記載の吐出量調整機構。
【請求項8】
前記梁板の上面には、前後方向に水平に延伸する複数のガイド部が形成されており、
前記支点軸は、前記梁板の上面の前記複数のガイド部とそれぞれ嵌合される嵌合部を下端に有して上下方向に延伸する部分と、前記上下方向に延伸する部分とは異なる方向に延伸する部分とを有し、
前記支点軸は、前記梁板の前記上面の前記複数のガイド部に沿って前後方向に移動可能である
請求項4に記載の吐出量調整機構。
【請求項9】
前記複数の吐出容器を隣接して並べた状態で、前記複数の吐出容器のそれぞれのキャップ部をまとめて取り囲む、囲い部を有し、
前記囲み部の側壁の内側であって、前記起立部材との間に伝達部材を挟む位置にある複数の側面には、前後方向に水平に延伸する孔部及びガイド部がそれぞれ形成されており、
前記支点軸は、前記囲み部の前記複数の側面の前記ガイド部とそれぞれ嵌合される嵌合部を有し、前記支点軸は前記複数の側面の前記孔部に挿通されて、前記側面の前記孔部及び前記ガイド部に沿って前後方向にそれぞれ移動可能である、
請求項4に記載の吐出量調整機構。
【請求項10】
前記起立部材は、前記複数の吐出容器の第1の吐出容器のキャップ部と、前記複数の吐出容器の第1の吐出容器とは異なる第2の吐出容器のキャップ部との間に、上方向に起立しており、
前記複数のガイド部は前記起立部材の両側面に形成されており、
前記操作部材は、前記第1の吐出容器を作動させる第1の伝達部材と、前記第2の吐出容器を作動させる第2の伝達部材に挟まれている
請求項5に記載の吐出量調整機構。
【請求項11】
前記それぞれのステムに取り付けられる複数の鍔部材を備え、
前記複数の吐出容器の各吐出容器は、前記各ステムが設けられたキャップ部と、前記内容物を吐出するノズルとを有しており、
前記複数の吐出容器の前記ノズルを取り外した状態で、前記鍔部材は、前記キャップ部の前記各ステムの上端に嵌合され、
前記伝達部材が組み立てられた後、前記ノズルの下端が前記鍔部材に取り付けられ、
前記伝達部材は、前記他端が前記複数の鍔部材の上面をそれぞれ押圧することで、前記吐出容器の前記ステムを押圧可能である、
請求項4乃至10のいずれか一項に記載の吐出量調整機構。
【請求項12】
前記吐出量調整機構は、
前記操作部材を前記起立部材に取り付け
前記複数の支点軸を前記起立部材に取り付け、
前記複数の伝達部材を前記操作部材に取り付け、
前記複数の吐出容器のキャップ部と、前記それぞれのステムに取り付けられる複数の鍔部材と、を前記梁板に取りつけ、
前記複数の吐出容器の前記複数のノズルの下端を、前記複数の鍔部材の上にそれぞれ嵌合させ、
前記複数の吐出容器の内容物を収容する容器本体を前記キャップ部に取り付けることで、
前記複数の吐出容器に取り付けられる
請求項11に記載の吐出量調整機構。
【請求項13】
前記それぞれのステムの上端は側方に延出するフランジ部が設けられており、
前記伝達部材は、前記他端が前記複数のフランジ部の上面をそれぞれ押圧することで、前記複数の吐出容器の前記それぞれのステムを押圧可能である 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の吐出量調整機構。
【請求項14】
前記複数の吐出容器の前記各ノズルは、上下方向に延伸する基部と、該基部に対して屈曲した先端部とを備える折曲ノズルにする場合、
前記折曲ノズルの前記先端部の延伸方向を、前記操作部材の延伸方向と上面視で同じ方角にする
請求項3乃至10のいずれか一項に記載の吐出量調整機構。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載の吐出量調整機構と、
複数の吐出容器と、を備える、
吐出量調整装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の吐出容器に取り付けられる吐出量調整機構及び該吐出量調整機構を備える吐出量調整装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2種のペースト状あるいは液状の流体成分の混合比を調節可能に取り出して、2つの流体成分を同時に吐出するための機構が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、2つ以上の内容物を選択した比率で噴出するポンプディスペンサーが開示されている。詳しくは、1つまたは複数の部位において上下で寸法の差異がある形状を有するポンプ押込み部を備えることで、ノズルヘッドと連動しているポンプ押込み部を作動させ、これに接触する複数のポンプユニットが押下作動され、複数のボトル内の夫々の内容物を1つまたは複数同時に任意に選択した比率の量で噴出している。
【0004】
また、特許文献2には、回動軸の相対的回転位置に依存して調節可能であるリング状の伝達部材を備えることで、複数の貯留部と連結した2つのポンプ手段の送出ボリュームを調整することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−005537号公報
【特許文献2】特許4184605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の特許文献1では、操作部材であるポンプ押込み部の押し下げ動作を途中で止めると、吐出比率が変化してしまう。
【0007】
また、上記の特許文献2の構成だと、回転により、2つのポンプ手段の送出総量が固定されており、その中で2つの内容物の混合比を調整するものであり、2つのポンプ手段を別々に調整することができなかった。
【0008】
そこで、本発明は上記事情に鑑み、2つ以上の内容物をそれぞれ任意に選択した量で吐出させることができるとともに、操作部材の押し下げを途中で止めても吐出比率が変化しない、吐出量調整機構の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
複数の吐出容器の内容物の吐出量を調整する吐出量調整機構であって、
一端が力点であり、他端が前記複数の吐出容器のそれぞれのステムを押圧する作用点である、複数の伝達部材と、
前記複数の伝達部材の前記一端と前記他端との間に設けられ、前記複数の伝達部材の枢動のそれぞれ支点となる、前記一端と前記他端との間の位置が移動可能な複数の支点軸と、を備え、
前記複数の支点軸の位置を移動させることで、前記伝達部材の前記力点に力が加わる際の、前記伝達部材の前記作用点の変位量を変化させることで、前記複数の吐出容器の吐出量を調整する
吐出量調整機構、を提供する。
【発明の効果】
【0010】
一態様によれば、吐出量調整機構において、2つ以上の内容物をそれぞれ任意に選択した量で吐出させることができるとともに、操作部材の押し下げを途中で止めても吐出比率が変化しない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る吐出量調整装置の全体斜視図。
図2図1の吐出量調整装置の分解図。
図3】本発明の吐出量調整機構が取りつけられる2つの吐出容器の斜視図。
図4図1の吐出量調整装置の起立部及び補強支持部を示す図。
図5図4の起立部材に、支点棒を取り付けた図。
図6】起立部材と、操作部材を示す図であって、(a)側面図、(b)上面斜視図。
図7】起立部材と、伝達部材と、支点棒とを示す上面斜視図。
図8】起立部材、操作部材、支点棒、及び伝達部材を示す図であって、(a)上面図、(b)側面図。
図9】操作部材、伝達部材、支点棒、鍔部材、キャップ部、折曲ノズルの動作を説明する図であって、(a)待機時の状態、(b)押圧時の状態。
図10】各吐出容器に対して異なる吐出量を設定している際の、(a)支点棒の位置を示す上面図、(b)操作部材押圧時の背面図。
図11】本発明の吐出量調整機構においてガイド溝が梁板の上面に設けられる第1の変形例の図。
図12】本発明の吐出量調整機構においてガイド溝が梁板の上面に設けられる第2の変形例の図。
図13】本発明の吐出量調整機構においてガイド溝が囲い部の側壁に設けられる第3の変形例の図。
図14】2つの吐出容器に対して本発明の吐出量調整機構を取り付ける流れを示すシーケンス図。
図15】本発明の吐出量調整装置にカバーを取り付けた図。
図16】本発明の吐出量調整装置の補強支持部の第1の変形例。
図17】本発明の吐出量調整装置の補強支持部の第2の変形例。
図18】本発明の吐出量調整装置の補強支持部の第3の変形例。
図19】本発明の第2実施形態に係る吐出量調整装置の全体斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0013】
<全体構成>
まず、図1及び図2を用いて、本発明の吐出量調整装置の全体像を説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態の吐出量調整装置の全体斜視図である。図2は、本発明の吐出量調整装置の分解図である。図3は、本発明の吐出量調整機構が取りつけられる2つの吐出容器の斜視図である。
【0015】
本明細書の図において、Xは幅方向、Yは奥行方向(前後方向)、Zは高さ方向に相当する。
【0016】
本発明の吐出量調整装置1は、吐出量調整機構10(図7参照)と、2以上の吐出容器と、を備えている。本例では、2つの吐出容器20,30(図3参照)が設けられた例を示している。
【0017】
図2及び図3を参照して、吐出容器20は、ボトル部(容器本体)21と、プッシュポンプであるキャップ部22と、頭部である折曲ノズル23と、を有する、ポンプ式容器である。下記、吐出容器20について説明するが吐出容器30も同様の構成を有しているものとする。
【0018】
また、キャップ部22は、蓋部221と、蓋部221の下側のシリンダー222と、蓋部221の上側のステム223と、を備えている。キャップ部22は、内部にポンプ機能を有している。
【0019】
吐出容器20の頭部である折曲ノズル(ノズル)23は、上下方向に延伸する基部231と、該基部231に対して屈曲した吐出口が形成された先端部232とを備えている。
【0020】
本例の吐出容器20は、使用時に、使用者が頭部である折曲ノズル23を押し下げると、折曲ノズル23の基部231の下端に連結されたピストンを押圧するステム223が下方に押し込まれる。この動作により、内部のピストンが作動して内容物を加圧し、ステム223内を通して、折曲ノズル23の先端部232から内容物を滴状又は霧状にして押し出す、又は噴出する、ように吐出する。
【0021】
吐出量調整機構10は、補強支持部11と、起立部材12と、一対の鍔部材13,14と、操作部材(押し部)15と、一対の支点棒16,17と、一対の伝達部材18,19とを備えている。
【0022】
本実施形態の、補強支持部11と起立部材12とは一体形成されている。起立部材12の詳細は、図4とともに後述する。
【0023】
一対の鍔部材13,14は、吐出容器20,30のステム223,323の上端に嵌合して取り付けられる。鍔部材13,14は、中央部に孔部が形成されているリング状(円盤状)の鍔部131,141と、鍔部131,141の孔部に沿って上方に起立する円筒部(スリーブ)132,142とを備えている。鍔部材13,14の円筒部132,142の内周側には、上方から折曲ノズル(頭部)23,33の基部231,331の下端が挿入される。あるいは、円筒部132,142が、基部231,331の下端に外周側から嵌め合わされる。
【0024】
ステム223と鍔部材13と基部231、及びステム323と鍔部材14と基部331はそれぞれが液密に嵌合している。
【0025】
操作部材15は、上面視で奥行方向(Y方向)に長い枠状の部材であって、奥行方向Yの略中央部に、幅方向Xに延伸する枢動固定軸152が設けられている。また図2では、奥行方向の一端(図2の−Y側の端部)には、連結軸153が設けられている。
【0026】
支点棒16,17、伝達部材18,19の詳細な構造については、図6図7とともに後述する。
【0027】
図4は、吐出量調整機構10の補強支持部11と起立部材12を示す図である。補強支持部11は、囲み部111と、梁板112とを備えている。
【0028】
図4に示すように、梁板112には、2つの吐出容器20,30のキャップ部22,32の周りを取り囲むように、孔部113,114が2つ設けられている。梁部の一例である梁板112は、吐出量調整機構10及び2つの吐出容器20,30を平らな面に配置した場合に、水平方向に延在している。
【0029】
そして、梁板112の略中央部であって、後方(+Y方向)寄りに、枢動動作の支点となる起立部である起立部材12が上方向に起立している。起立部材12は、奥行方向Yに長く、幅方向Xに短く、補強支持部11の囲み部111の上縁よりも高くなるように、起立している。
【0030】
本実施形態では、起立部材12の両側面(±X面)には、左右方向に同じ高さに、2つのガイド溝121,122が形成されている。ガイド溝121,122は、梁板112に対して略水平に、奥行方向(±Y方向)に延伸しており、それぞれのガイド溝121,122は、側面方向に対してT溝である。
【0031】
なお、本例では、起立部材12のガイド部がガイド溝121,122であり、支点棒16,17に設けられている嵌合部162,173がT状の凸部である例を示しているが、起立部材12のガイド部をガイド突起にし、支点棒16,17の嵌合部を溝部にしてもよい。
【0032】
また、起立部材12の頭部123の頂面には、幅方向(±X方向)に延伸する、丸溝である軸溝124が形成されている。
【0033】
なお、本実施形態では、起立部材12の両側面にガイド溝121,122を設け、起立部材12及び操作部材15の両側に支点棒16,17及び伝達部材18,19を設ける例を示したが、本発明では、起立部材の一つの側面に、複数のガイド溝を異なる高さで略平行に設け、同じ側面側に、複数の支点棒及び複数の伝達部材を設けるような構成であってもよい。
【0034】
あるいは、前後方向に延伸する1つのガイド溝がそれぞれ設けられた複数の起立部材を設けてもよい。この場合、後述するように、操作部材15と伝達部材18,19の一端が連結により連動するように、例えば、一方の起立部材の頭部にのみに、軸溝を設けて操作部材15と連結可能にして、他の起立部材を、支点棒のガイド専用とする。あるいは、両方の起立部材に軸溝を設けて、操作部材を±X方向に広く構成して、操作部材15の枢動固定軸152が、複数の起立部材に跨るように設けてもよい。
【0035】
また、複数の支点棒がそれぞれ嵌合する複数の起立部材では、ガイド部はガイド溝に限られない。例えば、複数の起立部材にそれぞれ設けられるガイド部は、起立部材を貫通するガイド長孔であってもよいし、あるいは、支点棒の端部の凹状の嵌合部と嵌合するガイド突起であってもよい。
【0036】
ここで、図4に示す本実施形態のように、2つの支点棒16,17及び2つの伝達部材18,19の間に起立部材12を設ける構成において、起立部材12を両側から挟む2つの吐出容器をそれぞれ第1の吐出容器、第2の吐出容器とする。例えば、本実施形態では、吐出容器20は第1の吐出容器の一例、吐出容器30は第2の吐出容器の一例として機能する。
【0037】
また、支点棒16,伝達部材18は、第1の吐出容器20の作動に用いられる、第1の支点棒、第1の伝達部材として機能する。また、支点棒17,伝達部材19は、第2の吐出容器30の作動に用いられる、第2の支点棒、第2の伝達部材として機能する。起立部材12が第1の吐出容器20及び第2の吐出容器に挟まれる構成では、起立部材12は、幅方向において、第1の伝達部材18と第2の伝達部材19に挟まれて端部が連結している。
【0038】
図5は、図4の起立部材12に、支点棒16,17を取り付けた状態を示す図である。支点棒16,17は、棒部161,171と、嵌合部162(図2参照),172とを備える。
【0039】
支点棒16,17において、棒部161,171は、幅方向(±X方向)に延伸し、棒部161,171の幅方向(±X方向)の中央部側の端部には、断面T字形状の端板である嵌合部162,172を有しており、嵌合部162,172が起立部材12のT溝であるガイド溝121,122にそれぞれ嵌合して移動される。
【0040】
また、図5に示すように、支点棒16,17の棒部161,171の幅方向(±X方向)の長さは、起立部材12に取り付けた状態で、囲み部111から飛び出るように設けられている。
【0041】
また、図5及び図6(a)の側面図に示すように、起立部材12のガイド溝121,122は、補強支持部11の囲み部111の上縁よりも高い位置に形成されている。そのため、支点棒16,17は、囲み部111に妨害されることなく、水平移動することができる。
【0042】
図6は、図4の起立部材12の頭部123に、操作部材15を取り付けた状態を示す図である。
【0043】
操作部材15は、奥行方向(±Y方向)に長い略長方形状の枠体151であって、奥行方向の中央部に、枢動固定軸152が設けられている。
【0044】
操作部材15を構成する枠体151の内側縁部は、起立部材12の頭部123の外側縁部の略長方形よりも大きい。そのため、枢動固定軸152は、図4に示した、起立部材12の頭部123の軸溝124に上方から嵌合されて固定される。
【0045】
したがって、操作部材15は、起立部材12の軸溝124に嵌合された枢動固定軸152を支点(回転軸)として前後方向(±Y方向)にシーソーのように枢動可能である。また、操作部材15の端部(+Y端)には、左右方向に延伸する連結軸153が設けられている。この操作部材15では、枢動の際、一端は自由端Aであり、連結軸153が設けられた他端は連結端Bとなる。
【0046】
図7は、図4の起立部材12に、支点棒16,17及び伝達部材18,19を取りつけた図である。
【0047】
図7に示すように伝達部材18,19の側面(±X面)には、前後方向に長い貫通孔(孔)である長孔181,191が形成されている。
【0048】
伝達部材18,19は、一端が力点であり、他端が複数の吐出容器20,30のそれぞれのステム223,323を押圧する作用点である。
【0049】
支点棒16,17は、複数の伝達部材18,19の一端と他端との間に設けられ、複数の伝達部材18,19の枢動のそれぞれ支点となる支点軸として機能する。また、支点棒16,17は、複数の伝達部材18,19の一端と他端との間の位置が移動可能である。
【0050】
複数の支点軸である支点棒16,17の位置を移動させることで、伝達部材18,19の力点に力が加わる際の、伝達部材18,19の作用点の変位量を変化させることで、複数の吐出容器20,30の吐出量を調整する。
【0051】
また、伝達部材18,19の奥行方向の一端は、操作部材15の連結軸153が挿入される連結孔182,192が形成されている。伝達部材18,19の連結孔182,192が連結軸153と嵌合することで、一端は操作部材15の連結端と共に、移動する伝達部材の連結端が上方に移動する連結端Cとなる。
【0052】
なお、本実施形態では、連結部である連結軸153は円柱状であって、連結孔182,192は円筒状の孔である例を示しているが、連結の構成はこの例に限られない。例えば、伝達部材18,19側に円柱状の凸部(連結突起)を設け、操作部材15の両側に円筒状の孔(連結孔)を設けてもよい。
【0053】
また、伝達部材18,19の奥行方向の他端は、二股に分かれている二股部183,193である。二股部183,193は、吐出容器20,30のキャップ部22,32のステム223,323を挟む。なお、二股部183,193の端部は、鍔部材13,14の鍔部131,141の上面に接触する(図9(a)参照)、作用端(作動端)Dとなる。
【0054】
図8に、起立部材12、操作部材15、伝達部材18,19、及び支点棒16,17を示す。図8において、(a)は上面図であって、(b)は側面図である。
【0055】
図8(a)、図8(b)を参照して、操作部材15は、−Y側の端部(B)が、複数の伝達部材18,19に挟まれた状態で連結軸153によって複数の伝達部材18,19の連結端Cと連結している。
【0056】
図8の状態にするには、例えば、図6に示す状態から、まず起立部材12に支点棒16を取り付ける。そして支点棒16を伝達部材18の長孔181(図6参照)に挿入させた状態で支点棒16に沿って、伝達部材18を側方から中央部に向けて起立部材12に当接するまで押し込み、操作部材15の連結軸153を伝達部材18の連結孔182に挿入して取り付ける。
【0057】
反対方向の伝達部材も同様に、支点棒17を起立部材12にセットした後、支点棒17が伝達部材19の長孔191に挿入された状態で、支点棒17に沿って、伝達部材19を側方から起立部材12に向けて中央方向に押し込み、操作部材15の連結軸153を伝達部材19の連結孔192に挿入して取り付ける。なお、伝達部材18,19の取り付けの順序は順不同である。
【0058】
あるいは、図7に示すように、先に起立部材12に支点棒16,17にセットした状態において、操作部材15を後から起立部材12に取り付けて、その後、操作部材15の連結軸153を伝達部材18,19の連結孔182,192に挿入して取り付けてもよい。
【0059】
図8(a)に示すように設定された後で、複数の支点棒16,17の、起立部材12及び長孔181,191に対する前後方向の位置をそれぞれ調整する。なお、図8では、吐出量調整機構10における動作を説明するために、吐出容器20,30を省略しているが、実際には、図9図10のように伝達部材18,19の端部Dは、吐出容器20,30の頭部である折曲ノズル23,33と連動している。
【0060】
支点棒16,17を調整することにより、操作部材15の自由端(+Y側端部)が下に押圧されたときの、操作部材15の枢動により、伝達部材18,19の他端によって押圧される鍔部材13,14の押し下げ量をそれぞれ調整し、複数の吐出容器20,30のノズル23,33の押し下げ量を調整する。即ち、伝達部材18,19の長孔181,191に対する支点棒16,17の位置をそれぞれ調整する。
【0061】
詳しくは、操作部材15の自由端Aが力点として下方に押し下げられると、操作部材15は固定軸152を支点として枢動して連結端(支持端)Bが上方に持ち上げられる。そして、操作部材15の連結端Bと共に伝達部材18,19の連結端Cが持ち上げられる(上方に移動する)と、伝達部材18,19は長孔181,191と支点棒16,17との接点を支点として枢動して、他端が作用点として複数の吐出容器20,30の頭部である折曲ノズル23,33を押下させるように構成されている梃子(第1種の梃子)の原理を用いて作動する。
【0062】
したがって、複数の支点棒16,17の前後方向の位置をそれぞれ調整することで、伝達部材18,19の枢動の支点の位置を調整され、力点である操作部材15の自由端Aが下方に押し下げられたときの作用点である作用端Dの下降量が調整されることで複数の吐出容器20,30のステム223,323の押し下げ量を調整する。
【0063】
なお、図4に示すように、起立部材12の軸溝124は、頭部123に形成されているため、図8(b)に示すように、操作部材15はガイド溝121,122に嵌合する支点棒16,17よりも高い位置に取り付けられる。また、図8(a)に示すように操作部材15の奥行方向(前後方向)は、図8(b)に前端側(−Y方向)、後端側(+Y方向)ともに、起立部材12の奥行方向よりも広い。
【0064】
そのため、操作部材15は、ガイド溝121,122に嵌合される支点棒16,17に妨害されることなく、起立部材12の軸溝124に嵌合された枢動固定軸152を支点として前後方向にシーソーのように枢動可能である。
【0065】
図9は、操作部材15、伝達部材18,19、支点棒16,17、鍔部材13,14、キャップ部22,32、折曲ノズル23,33の動作を説明する側面図である。図9において、(a)は待機時の状態、(b)は操作部材15の押圧時の状態を示す図である。
【0066】
図10は、各吐出容器20,30に対して異なる吐出量を設定しているときの、支点棒の位置を示す図であって、図10において、(a)は上面図であり、(b)は操作部材押圧時の背面図である。
【0067】
なお、鍔部材13,14の動きを説明するため、図9図10では、補強支持部11及び起立部材12の図示を省略している。
【0068】
図9に示すように、鍔部材13,14は、複数の吐出容器20,30のそれぞれの折り曲げノズル23,33の基部231,331の下端に固定されており、折曲ノズル23,33とともに昇降移動する。また、鍔部材13,14は複数の吐出容器20,30のキャップ部22,32のステム223,323(管部)の上端の外周にスライド自在に嵌合している。
【0069】
よって、伝達部材18,19の、二股部183,193の端部Dが複数の鍔部材13,14の鍔部131,141の上面を押圧することで、吐出容器20,30の折曲ノズル23,33を昇降させることができる。
【0070】
なお、本例では、鍔部材13,14をステム223,323に取り付ける例を説明したが、伝達部材18,19の他端が押圧可能な部分が存在すれば、鍔部材を取りつける必要はない。例えば、それぞれのステム223,323の上端に側方に延出するフランジ部が一体的に形成されて設けられていてもよい。この場合、伝達部材18,19は、他端が複数のフランジ部の上面をそれぞれ押圧することで、吐出容器20,30のステム223,323を押圧可能であり、ピストンを作動させて、内容物を吐出させることができる。
【0071】
図10(a)に示すように、折曲ノズル23,33の先端部232,332の延伸方向は、操作部材15の延伸方向と同じ方角(向き)(図10(a)に示す上面視で同じ方向)に、折曲ノズル23,33を鍔部材13,14の上に取り付けると好適である。折曲ノズル23,33の先端部232,332の延伸方向を、操作部材15と同一の方角(平行)に延伸させることで、吐出方向E(図9(b)参照)と操作部材15の枢動方向が同じ向きになり、折曲ノズル23,33の先端部232,332と操作部材15がぶつかることなく、使用者の操作性が確保できる。
【0072】
なお、本例では、折曲ノズル23,33の折り曲げ角度φが直角である例を示しているが、折曲ノズル23,33の屈曲は、直角でなくてもよい。少なくとも図9(b)で示す押圧時に折り曲げノズル23,33の先端部232,332が支点棒16,17にぶつからないような折り曲げ角度φであればよい。あるいは、折曲ノズル23,33の折り曲げ角度は仰角方向に調整自在であってもよい。
【0073】
<吐出量調整の設定>
図8図10を用いて、支点棒16,17の位置と、吐出量との関係について説明する。
【0074】
伝達部材18は、操作部材15の連結軸153と支点棒16の2点によって支持され、伝達部材19は、連結軸153と支点棒17の2点によって支持されている。そのため、上述のように、連結軸153に連結される伝達部材18,19の連結端Cが上方に上がると、作用点である端部である作用端Dの二股部183,193は下がる。
【0075】
この際、例えば図8図10(a)の支点棒16のように、支点棒16が連結軸153に近いと、例えば図8の伝達部材18における連結孔182と支点棒16との距離が短くなる。そのため、操作部材15の自由端A押下時の、連結軸153の上昇に伴って、伝達部材18が支点棒16に対して引き上げられる長さが短く(力点と支点との距離が短く)なり、連結軸153に対する伝達部材18の傾きの俯角θ(図8(b)参照)が大きく急勾配になる。
【0076】
したがって、伝達部材18の傾きが急勾配であって、且つ長孔181の支点棒16との接点よりも作用端D側が長い(支点と作用点との距離が長い)ため、伝達部材18の作用端D側の二股部183が大きく下降し、図10(b)の右側のように鍔部材13が大きく移動して押されることになるため、吐出容器20の吐出量が多く設定される。
【0077】
一方、例えば図8図10(a)の支点棒17のように、支点棒17が連結軸153から遠いと、伝達部材19における連結孔192と支点棒17との距離が長くなる。そのため、操作部材15の自由端A押下時の、連結軸153の上昇に伴って、伝達部材19が支点棒17に対して引き上げられる長さが長く(力点と支点との距離が長く)なり、連結軸153に対する伝達部材19の傾きの俯角θ(図8(b)参照)が小さく、勾配が緩やかになる。
【0078】
したがって、伝達部材19の傾きが緩く、且つ長孔191の支点棒17との接点よりも作用端D側が短い(支点と作用点との距離が短い)ため、伝達部材19の作用端D側の二股部193が小さく下降し、図10(b)の左側のように鍔部材14が小さく移動して押されることになるため、吐出容器30の吐出量が少なく設定される。
【0079】
このように、本発明の吐出量調整機構において、支点棒16,17の位置を調整することで、操作部材15の力点A押圧時の、伝達部材18,19の俯角(傾き)が異なるため、2つ以上の内容物をそれぞれ任意に選択した量で吐出させることができる。
【0080】
また、伝達部材18,19は、連結孔182,192と連結軸153との嵌合によってそれぞれ操作部材15に連結されているため、操作部材15の押し下げを途中で止めても、伝達部材18,19の両方が枢動し、作用点が作用する鍔部材13,14が下降することになるため、複数の吐出容器20,30のうち、少ない方の液体も吐出させることが出来、吐出比率が変化しない。
【0081】
なお、吐出量を調整するための支点棒16,17の位置によって、作用点を動かすための力点への必要負荷が変化するため、使用者による操作部材の押圧時の重さ(手ごたえ)が変化する。例えば、2つの吐出容器の両方とも吐出量が多い場合は操作部材が重くなる。
【0082】
ここで、操作部材が重くなった場合であっても、力が弱い人でも軽い力で操作できるように、操作部材の自由端が延伸可能であってもよい。例えば、延伸の方法として折り畳みや、スライド式などが想定しうる。操作部材の自由端が長くなることで、梃子の原理により力点での必要負荷が少なくなり、軽い力で吐出容器の頭部を押圧することができる。
【0083】
なお、上記例では、支点軸として機能する支点棒16,17は棒状である例を示しているが、支点棒16,17は、板状のものを含むとする。
【0084】
さらに、上記例では、支点棒16,17は、起立部材12に対して嵌合される例を示したが、支点棒16,17は、伝達部材18,19の支点軸として機能すれば、他の部材によって支持されていてもよい。
【0085】
<ガイド溝の変形例1>
例えば、図11に示すように、支点棒16A,17Aの端部は、伝達部材18A,19Aの下方に位置する梁板112の上面1121に対して嵌合されていてもよい。図11に、本発明の吐出量調整機構10Aにおいてガイド溝が梁板の上面に設けられる第1の変形例の図を示す。
【0086】
本構成では、支点棒16A,17Aは、上下方向に延伸する棒部163,173と、下端に設けられた嵌合部164(不図示),174と、規制部材165(不図示),175とを備えている。嵌合部164,174が、下面である梁板112の上面1121に設けられたガイド溝1122(不図示),1123に嵌合して、棒部163,173の上端が使用者によって把持されて、支点棒16A,17Aの前後方向の位置が調整される。
【0087】
本構成では、伝達部材18A,19Aには、上下方向に貫通する長孔184,194と、外側の側面のみ開口する長孔181A(不図示),191Aが設けられている。なお、長孔181A,191A,184,194の位置は、梁板112の上面1121のガイド溝1122,1123と前後方向(±Y方向)で対応するような位置になるように構成されており、図7に示す伝達部材18,19の長孔181,191の位置と異なっていてもよい。
【0088】
規制部材165,175は、複数の伝達部材18A,19Aの外側の側面の長孔181A,191Aに挿入されている。伝達部材18A,19Aが枢動する際に、規制部材165,175と長孔181A,191Aとの接点が、伝達部材18A,19Aの上下方向の位置を規制する、支点として機能する。なお、図11では、伝達部材18A,19Aの長孔181A,191Aは、操作部材15とは遠い外側に形成され、規制部材165,175は、外側に延伸するように設置されている例を示しているが、長孔181A,191Aは、操作部材15に近い中央側に形成されてもよく、この場合、規制部材165,175は、中央側に延伸するように設置される。さらに、規制部材165,175は、中央側及び外側の2方向に延伸していてもよく、その場合は、伝達部材18A,19Aの側面は両面に長孔が形成される。
【0089】
<ガイド溝の変形例2>
あるいは、図12に示すように、支点棒16B,17Bは、図11同様に下方に位置する梁板112の上面1121のガイド溝1122(不図示),1123と嵌合するものであって、略L字状の折れ曲がり形状であり、側方から位置を調整できるように構成してもよい。図12に、本発明の吐出量調整機構10Bにおいてガイド溝が梁板の上面に設けられる第2の変形例の図を示す。
【0090】
詳しくは、本構成では、支点棒16B,17Bの下端は、梁板112の上面1121の複数のガイド溝1122,1123とそれぞれ嵌合される嵌合部164(不図示),174が設けられている。さらに、支点棒16B,17Bは、下端が嵌合部164,174と連接し、上下方向に延伸する部分(下端棒166,176)と、上下方向に延伸する部分とは異なる方向に延伸する部分(操作棒167,177)とを有する。また、本構成では、伝達部材18A,19Bには、少なくとも外側の側面に設けられる長孔181B,191Bと、下面に開口する長孔185(不図示),195が形成されている。なお、長孔181B,191B,185,195の位置は、ガイド溝1122,1123と前後方向(±Y方向)で対応するような位置になるように構成されている。
【0091】
図12では、伝達部材18B,19Bが枢動する際に、側方に延伸する操作棒167,177と外側の側面に設けられた長孔181B,191Bとの接点が、伝達部材18B,19Bの上下方向の位置を規制する、支点として機能する。また、図12では、支点棒16B,17Bは、下端棒166,176と、操作棒167,177とはカーブして接合されている例を示しているが、操作棒167,177の中央側の端部が、下端棒166,177の上端よりも中央側に延出していてもよい。この場合は、延出部は、起立部材12とぶつからない長さとし、伝達部材18A,19Aの側面の両面に長孔を形成することで、延出部と内側の長孔との接点も枢動の際の支点として機能する。
【0092】
図12では、操作棒167,177は、図1と同様に、側方に延伸している例を示すが、延伸方向を変更することで、例えば吐出量を調整させるための支点棒16B,17Bを移動させるために使用者が把持する操作端部を前方(−Y方向)や後方(+Y方向)に設けることもできる。
【0093】
<ガイド溝の変形例>
さらに、図13に示すように、支点棒16C,17Cは、囲み部111に対して嵌合されていてもよい。図13に、本発明の吐出量調整機構10Cにおいてガイド溝が囲い部の側壁に設けられる第3の変形例の図を示す。
【0094】
詳しくは、囲み部111の側壁の内側であって、起立部材12との間に伝達部材を挟む位置にある2つの側面1111,1112には、前後方向に水平に延伸する、貫通孔である長孔(孔部)1113,1114と、ガイド溝(ガイド部)1115,1116が形成されている。
【0095】
本構成では、囲み部111の側壁は、図6(a)に示す構成よりも高く上方向に延伸しており、支点棒16C,17Cは、側面1111,1112の長孔1113,1114に挿通されている。
【0096】
支点棒16C,17Cは、側面1111,1112のガイド溝1115,1116とそれぞれ嵌合される嵌合部168,178を有している。支点棒16C,17Cは複数のガイド溝1115,1116によって回転しないように規制されながら長孔1113,1114に沿って前後方向にスライド移動可能である。なお、嵌合部168,178は、支点棒16C,17Cの端部以外の部分に設けられるフランジ部である。
【0097】
また、本構成では、支点棒16C,17Cの中央部側の端部は、図7とは異なり起立部材12には嵌合しておらず、伝達部材18,19から抜けないように、棒部161C,171Cの中央側の端部に抜け止め169,179が設けられている。なお、抜け止め169、179の形状は、支点棒16C,17Cが伝達部材18,19から外側方向に抜け出ることを防げればどのような形状であってもよい。また、抜け止め169,179の中央側の飛出し量が多くならないように、伝達部材18,19の中央側の側面に、凹みを設けてもよい。
【0098】
なお、本構成では、伝達部材18,19は、図7と同様の構成であって、両側面に長孔181,191が形成されており、図8と同様に、棒部161C,171Cと、長孔181,191との接点が、伝達部材18,19の枢動の支点として機能する。
【0099】
さらに、図2図11図12図13の支点棒16,17、16A,17A、16B,17B、16C,17Cは、いずれも、一端に嵌合部が設けられる片持ち支持梁の構造であったが、支点棒は、2点支持梁(両端支持梁)の構造であってもよい。例えば、支点棒は、図2に示す起立部材12に嵌合する一端に設けられる嵌合部162,172と、図13に示す囲み部111の側壁に嵌合する、他端に近い部分に設けられる嵌合部168,178の両方を有することで、±X方向において2点で支持されてもよい。あるいは、支点棒は、図12に示す梁板112の上面1121に嵌合する、下端に設けられる嵌合部164,174と、図13に示す囲み部111の側壁に嵌合する、操作側の端部に近い部分に設けられる嵌合部168,178の両方を有することで、下端と側方の2点で支持されてもよい。
【0100】
なお、図11図12図13において、支点棒と嵌合するガイド部はガイド溝である例を示したが、梁板112の上面1121や、囲い部111の側面1111,1112においても、ガイド部の形状はガイド溝に限られない。例えば、梁板の上面や、囲い部の側面に設けられるガイド部は、梁板の上面や、囲い部の側壁を貫通するガイド長孔であってもよいし、あるいは、支点棒の端部の凹状の嵌合部と嵌合するガイド突起であってもよい。
【0101】
<吐出量調整機構の取り付け>
次に、図14を用いて、2つの吐出容器20,30に対する、本発明の吐出量調整機構の取り付けについて説明する。
【0102】
図14は、2つの吐出容器に対して本発明の吐出量調整機構を取り付ける流れを示すシーケンス図である。
【0103】
まず、操作部材15を起立部材12に取り付ける(図14(a)⇒図14(b))。
【0104】
次に、支点棒16,17を起立部材12に取り付ける(図14(b)⇒図14(c))。なお、操作部材15と、支点棒16,17の取りつけの順番は逆であってもよい。
【0105】
そして、補強支持部11の下から、キャップ部22,32と、キャップ部22,32のステム223,323の頂部に取り付けた鍔部材13,14を挿入して、補強支持部11の梁板112の孔部113,114に、キャップ部22,32を取りつける(図14(d))。
【0106】
そして、伝達部材18,19を操作部材15に取り付け、伝達部材18,19の作動端Dを鍔部材13,14の上に載せる(図14(e))。
【0107】
その後、補強支持部11の下からボトル部21,31を挿入する(図14(f))。
【0108】
そして、鍔部材13,14の上に折曲ノズル23,33を取り付ける(図14(f)⇒図14(g))。
【0109】
このように全ての取りつけが完了した後、支点棒16,17の前後方向の位置を調整する(図14(h))。
【0110】
上記のように設定しておき、使用時には、操作部材15の自由端Aを押下することで、吐出させる。
【0111】
また、このシーケンスに示したように、本発明の吐出量調整機構10は2つの吐出容器20,30に対して着脱自在である。さらに、吐出容器20,30において、ボトル部21,31は、キャップ部22,32に対して着脱自在である。
【0112】
これにより、ボトル部21,31内が空となった又は内容物が少なくなった場合であって、同じ内容物を使用する場合は、吐出容器20,30それぞれについて、ボトル部21,31を、交換することができる。
【0113】
このように内容物である液体を使い切っても、図14(f)⇒図14(e)の順で、ボトル部21,31を取り外して、交換する、あるいは、ボトル部21,31を一旦外して液体を充填し、再び装着することで、キャップ部22,32、ノズル23,33、及び吐出量調整機構10の部分を長く使用することが可能になる。
【0114】
また、上述のように、支点棒16,17を調整することで、2つの吐出容器20,30の吐出比率が異なることからボトル部21,31のいずれかの内容物が早くなくなる。その場合、どちらか片方のボトル部21,31を別々のタイミングで交換できる。
【0115】
<カバー>
図15は、本発明の吐出量調整装置にカバーを取りつけた図である。補強支持部11の上方に、カバー40を設けてもよい。
【0116】
図15に示す、カバー40には、使用者が操作可能なように、操作部材15の自由端A用の開口部O1と、折曲ノズル23,33の先端部232,332のノズル孔付近の開口部O2,O3と、支点棒16,17の端部付近の開口部O4,O5が形成されている。この開口部O1〜O5により、操作部材15の自由端A(力点)、折曲ノズル23,33の先端部232,332のノズル孔付近、支点棒16,17の棒部161,171の外側端部付近は、カバー40よりも外側に突出している。したがって、カバー40を設けることで、操作に影響せずに、吐出量調整機構10への埃等の挿入を防止することができる。
【0117】
また、本例では、支点棒16,17の操作端が、カバー40から棒状に突出する例を示しているが、支点棒16,17の中央部側ではない側方の端部を、カバー40に対して、レバー状又はつかみ状の形状にしてもよい。あるいは、カバー40に設けられた段階的に調整可能なボタン(例えば、円形のダイヤルボタン)と連動して支点棒16,17の位置が移動するように構成してもよい。
【0118】
なお、図15では、図1図10に示す吐出量調整機構10に対してカバー40を取りつけた図を示しているが、図11図12図13に示す吐出量調整機構10A,10B,10Cに対してカバー40を取りつけてもよい。
【0119】
なお、図11に示す吐出量調整機構10Aにカバー40を取りつける場合、カバー40の上面(天井面)において、梁板112の上面1121のガイド溝1122,1123に対応する位置に、支点棒16A,17Aが挿通可能な、前後方向に延伸する長孔が設けられている構成のカバーを用いる。この構成において、さらに、支点棒は、図11に示す梁板112の上面1121に嵌合する、下端に設けられる嵌合部164,174と、上端に近い部分に設けられ、カバー40の上面の下側表面に嵌合する、図13に示す嵌合部168,178と同様の構造であって90°回転した嵌合部の両方を有して、下端と上方の2点で支持されてもよい。
【0120】
<補強支持部の変形例>
上記例では、補強支持部11の囲み部111は、筐体のようにキャップ部22,32及びボトル部21,31の側面全体を覆っている例を説明したが、起立部材12が、2本の吐出容器20,30のノズル23,33に対して、略中央部に起立して動かないように、補強支持部は支持すればよい。そのため、囲み部は、2本の吐出容器20,30のうち、少なくともキャップ部22,32付近を覆っていればよい。
【0121】
図16は、本発明の吐出量調整装置の補強支持部の第1の変形例を示す。図16では、補強支持部11Aの囲み部111Aがキャップ部22,32付近を、上面視で角丸直方体の形状で覆う構成を示している。なお、本構成においても、囲み部111Aに連接して、起立部材12を支持する、孔部113,114が形成された平板状の梁板112が設けられている。
【0122】
図17は、本発明の吐出量調整装置の補強支持部の第2の変形例を示す。
上記の図16の構成では、キャップ部22,32を取り囲む囲み部111Aは、上面視で角丸長方形である例を示したが、例えば、図17に示すように、楕円形状であってもよい。本構成においても、囲み部111Bに連接して、起立部材12を支持する、孔部113,114が形成された平板状の梁板112Bが設けられている。
【0123】
なお、図17では、補強支持部11Bの楕円形の囲み部111Bが2つの吐出容器20,30のキャップ部22,32の周囲のみを取り囲む例を示しているが、楕円形の囲み部が、ボトル部21,31の下まで覆っていてもよい。
【0124】
また、上記の図16図17の例では、補強支持部11A,11Bにおいて、囲み部111A,111Bの面積が少ない例を示したが、補強支持部のうち、囲み部を設けていなくてもよい。
【0125】
例えば、補強支持部の梁部が、2つの吐出容器20,30のキャップ部22,32に嵌合して固定される構成であれば、起立部材12の位置は固定されるため、囲み部111は不要である。
【0126】
さらに、上記では梁部が平板状の梁板112である例を説明したが、例えば、操作部材15及び伝達部材18,19を枢動させても、起立部材12がボトル部21,31及びキャップ部22,32に対して不動であればよいため、梁部は板状でなくてもよい。
【0127】
図18に本発明の吐出量調整装置の補強支持部の第3の変形例を示す。図18に示すように、楕円状のリングの枠部115を2つの吐出容器20,30のキャップ部22,32に対してまとめて取り囲み、楕円の中央部に帯状の梁帯116を設けることで、補強支持部(梁部)11Cとして、起立部材12を固定してもよい。さらに、キャップ部22,32にそれぞれ沿った2つのリング状の枠体を設けてもよい。
【0128】
また、上記例では、ノズルの吐出方向Eは、操作部材15及び伝達部材18,19の連結端B,C側であった。
【0129】
より詳しくは、上記例では、折曲ノズル23,33の先端部232,332を通って内容物を前方(−Y側)に吐出する場合、操作部材15の連結端Bが前端(−Y側端)であり、力点である自由端Aが後端(+Y側端)であり、複数の伝達部材18,19の、連結端Cが前端(−Y側端)であり、作用端Dが後端(+Y側端)である例を説明した。
【0130】
しかし、複数の吐出容器20,30のノズル23,33が屈曲する向きは起立部材12や操作部材15と衝突しなければ逆向きであってもよい。
【0131】
<ノズルの変形例>
図19に本発明のノズルの変形例に係る吐出量調整装置1Dを示す。
本変形例では、ノズルの吐出方向が図1の実施形態とは異なる。本変形例では、ノズルの吐出方向Fは、操作部材15及び伝達部材18,19の自由端A,作用端D側である。
【0132】
言い換えると、図19では、折曲ノズル23D,33Dの先端部232D,332Dを通って内容物を前方(+Y側)に吐出する場合、操作部材15の連結端Bが後端(−Y側端)であり、力点である自由端Aが前端(+Y側端)であり、複数の伝達部材18,19の、連結端Cが後端(−Y側端)であり、作用点である作用端Dが前端(+Y側端)である。
【0133】
図19の構成でも、吐出方向Fと操作部材15の枢動方向が同じ向きになり、折曲ノズル23D,32Dの先端部232D,332Dと操作部材15がぶつかることなく、使用者の操作性が確保できる。
【0134】
また、図19においても、折曲ノズル23D,33Dの折り曲げ角度が直角である例を示しているが、折曲ノズル23D,33Dの屈曲は、直角でなくてもよい。折曲ノズル23D,33Dの折り曲げ角度は、少なくとも押圧時に折り曲げノズル23,33の先端部232D,332Dが囲み部111にぶつからないような折り曲げ角度であればよい。あるいは、折曲ノズル23D,33Dの折り曲げ角度は仰角方向に調整自在であってもよい。
【0135】
図1に示す構成と図19に示す構成との双方を適用可能であれば、例えば、内容物が色の異なる化粧料等の場合、ノズル23,33の先端部232,332の向き(吐出方向)を変更することで吐出量の比率を反転させることができる。例えば、吐出量の比率を反転させることで、左右対称の同様の化粧や、図形アートを描画する場合等に有利である。
【0136】
なお、本実施形態において、図15に示すようなカバー40を設ける場合は、操作部材15の自由端Aと同じ方向の側面、ノズルが出る部分を開口しておく。
【0137】
また、ムース状など垂れてこない内容物を吐出する場合は、ノズル23,33を、折り曲がっていない、直線ノズルで構成してもよい。
【0138】
また、上記説明では、ノズル23,33は、基部及び先端部が両方とも細い構成を開示しているが、頭部は、基部231の部分の方が先端部よりも径が大きい、例えばポンプヘッドである構成であってもよい。
【0139】
上記のいずれの実施形態においても、本発明の吐出量調整機構において、支点棒を調整することで、量を調整することができる。そのため、2つ以上の内容物をそれぞれ任意に選択した量で吐出させることができる。また、操作部材15の押し下げを途中で止めても、少ない方の液を吐出させることが出来、吐出比率が変化しない、という効果を奏する。
【0140】
なお、上記の実施形態では、内容物を滴状に吐出する例を示しているが、吐出容器は、ノズル内で加圧して霧状に噴出させてもよい。
【0141】
また、上記例では、容器本体が有底形状のボトル部21,31である例を示すが、容器本体はチューブ形状であってもよい。また上記例では、ボトル部は一般的なボトルである例を示したが、容器本体はボトル内部に中底ピストンを設けることで、ボトル内部を真空状態にするエアレスボトルであってもよい。あるいは、容器本体は、ボトル内部に、外容器であるボトルに対して剥離可能に装着された可撓性を有する内袋を設けることで、内袋を真空状態にする二重構造のエアレスボトルであってもよい。このようなエアレス容器の構成は、空気と接することによって性質が劣化又は変化しやすい液状物を収容するのに適している。
【0142】
また、上記実施形態及び変形例では、2つの吐出容器のそれぞれの吐出量を調整する吐出量調整機構について説明したが、3つ以上の吐出容器のそれぞれの吐出量を調整するための吐出量調整機構に対しても本発明が適用可能である。
【0143】
例えば、3つ以上の吐出容器のそれぞれの吐出量を調整する吐出量調整機構の場合、起立部材及び操作部材のどちらかの側面側に対して複数の支点棒及び伝達部材を設ける。詳しくは、3つ以上の吐出容器が設けられる場合、起立部材を挟む第1の吐出容器の第2の吐出容器のいずれか又は一方が複数であり、複数の第1の支点棒及び複数の第1の伝達部材、あるいは複数の第2支点棒及び複数の第2の伝達部材を設ける。
【0144】
あるいは、3つ以上の吐出容器のそれぞれの吐出量を調整する吐出量調整機構の場合に、起立部材の同じ側面側に、吐出容器を3つ以上並べ、それぞれに対応した3つ以上の支点棒及び3つ以上の伝達部材を設けてもよい。
【0145】
また、上記例では、液体を内容物と示したが、内容物は液体又は流体であればいかなるものであってもよい。例えば、液体の粘度は、30℃で3000mPa・s〜150000mPa・sで配合することができる。5000mPa・s〜30000mPa・sであると好適である。液体は水に近い液状のものでも、粘性のあるクリーム状のものであってもよい。
【0146】
さらに、吐出容器に収容される内容物は、例えば、少なくとも吐出時に流動性を示し、吐出口から押出し可能のものであれば限定されず、液体(液状物)を含む流体、粉体等とすることができる。また、内容物は、溶液、及び、エマルジョン、サスペンション等の分散体等であってよく、ゲル、スラリー、ペースト、クリーム等と呼ばれる状態のものであってよい。
【0147】
本発明において、収容される内容物は、例えば、油性成分、水性成分、界面活性剤、皮膜剤、粉末、顔料、薬剤等を含むものであり、化粧水、乳液、日焼け止め、ファンデーション、化粧下地、コンシーラー、アイシャドー、リップ製品、ヘアケア製品、フレグランス製品等に用途として適用されうる。例えば、マット感を向上させる成分を多く含むファンデーションと、ツヤ感を向上させる成分を多く含むファンデーションとを、それぞれ、吐出容器に収容する。これにより、使用時ごとの所望の希望に応じて吐出させる液状物の吐出量を調整部で調整すれば、所望の仕上がり質感を得るためのファンデーション混合物を得ることができる。そのため、吐出容器は、基礎化粧品やパーソナルケア製品を収容する容器として好適に用いることができる。
【0148】
なお、内容物には、空気等の気体と混合されて泡状(フォーム状)となって吐出されるもの、又は泡状で収容されているものも含まれる。
【0149】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
【0150】
例えば、上記例では、複数の吐出容器を直接吐出させる伝達部材を作動させる操作部材が1つである例を示したが、操作部材は1つである必要はなく、2つ以上設けてもよい。この場合、操作部材は、各吐出容器に対して、一つずつ設けてもよい。即ち、片側だけの吐出量変更機能を有した操作部材が2つ以上存在し、それぞれを独立で動かすことができる。
【符号の説明】
【0151】
1,1D 吐出量調整装置
10,10A,10B,10C 吐出量調整機構
11,11A,11B 補強支持部
11C 補強支持部(梁部)
111,111A,111B 囲み部
1111,1112 側面
1113,1114 長孔(孔部)
1115,1116 ガイド溝(ガイド部)
112,112B 梁板(梁部)
1121 上面
1122,1123 ガイド溝(ガイド部)
113,114 孔部
12 起立部材
121,122 ガイド溝(ガイド部)
123 頭部
124 軸溝
13,14 鍔部材
15 操作部材
152 枢動固定軸(軸)
153 連結棒(連結部)
16,16A,16B,16C 支点棒(第1の支点棒、支点軸)
17,17A,17B,17C 支点棒(第2の支点棒、支点軸)
162,172,164,174,168,178 嵌合部
165,175 規制部材
18,18A,18B 伝達部材(第1の伝達部材)
19,19A,19B 伝達部材(第2の伝達部材)
181,191 長孔(孔)
182,192 連結孔
20 吐出容器(第1の吐出容器)
30 吐出容器(第2の吐出容器)
21,31 ボトル部(容器本体)
22,32 キャップ部
223,323 ステム(管部の上端)
23,33 ノズル(折曲ノズル)
232,332 先端部
A 自由端
B 支持端(連結端)
C 連結端(力点)
D 作用端(作用点)
E 吐出方向
F 吐出方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19