【実施例】
【0026】
(実施例1)
ミノキシジル5g、クロタミトン1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.17の外用医薬組成物を得た。
【0027】
(実施例2)
ミノキシジル5g、アミノ安息香酸エチル1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.17の外用医薬組成物を得た。
【0028】
(実施例3)
ミノキシジル5g、尿素1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.19の外用医薬組成物を得た。
【0029】
(実施例4)
ミノキシジル5g、セチルピリジニウム塩化物水和物0.2g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.12の外用医薬組成物を得た。
【0030】
(実施例5)
ミノキシジル5g、ベンゼトニウム塩化物0.5g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし撹拌溶解してpH6.10の外用医薬組成物を得た。
【0031】
(比較例1)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし撹拌溶解してpH6.16の外用医薬組成物を得た。
【0032】
(比較例2)
ミノキシジル5g、パンテノール1g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし撹拌溶解してpH6.15の外用医薬組成物を得た。
【0033】
実施例1〜5、比較例1〜2の処方及び調製後のpHを表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
(肌なじみ評価)
実施例1〜5、比較例1〜2の各試験液をマイクロピペット(エッペンドルフ社製)を用いて100μL量り取り、バイオスキンプレート(#40、ビューラックス社製)上に滴下した。滴下30秒後、広がった液の長径と短径を測定し、掛け合わせた値を肌なじみのスコアとした。下記[式1]に従い、肌なじみ改善率を算出した。算出した結果は、表2に示す。
【0036】
[式1]肌なじみ改善率(%)=(各試験液の肌なじみスコア/比較例1の肌なじみスコア)×100
【0037】
【表2】
【0038】
表2に示した通り、(b)成分を含有していない比較例1の外用医薬組成物に対して、本発明の実施例1〜5の外用医薬組成物は肌なじみが改善した。
【0039】
(実施例6)
ミノキシジル5g、クロタミトン1g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール15g、精製水12g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.75の外用医薬組成物を得た。
【0040】
(実施例7)
ミノキシジル5g、アミノ安息香酸エチル1g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール15g、精製水12g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.76の外用医薬組成物を得た。
【0041】
(実施例8)
ミノキシジル5g、尿素1g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール15g、精製水12g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.77の外用医薬組成物を得た。
【0042】
(実施例9)
ミノキシジル5g、セチルピリジニウム塩化物水和物0.2g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール15g、精製水12g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.70の外用医薬組成物を得た。
【0043】
(実施例10)
ミノキシジル5g、ベンゼトニウム塩化物0.5g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール15g、精製水12g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.67の外用医薬組成物を得た。
【0044】
(比較例3)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール15g、精製水12g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.77の外用医薬組成物を得た。
【0045】
(比較例4)
ミノキシジル5g、パンテノール1g、1,3−ブチレングリコール14g、プロピレングリコール15g、精製水12g、酒石酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.75の外用医薬組成物を得た。
【0046】
実施例6〜10、比較例3〜4の処方及び調製後のpHを表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】
(肌なじみ評価)
実施例6〜10、比較例3〜4の各試験液をマイクロピペット(エッペンドルフ社製)を用いて100μL量り取り、バイオスキンプレート(#40、ビューラックス社製)上に滴下した。滴下30秒後、広がった液の長径と短径を測定し、掛け合わせた値を肌なじみのスコアとした。下記[式2]に従い、肌なじみ改善率を算出した。算出した結果は、表4に示す。
【0049】
[式2]肌なじみ改善率(%)=(各試験液の肌なじみスコア/比較例3の肌なじみスコア)×100
【0050】
【表4】
【0051】
表4に示した通り、(b)成分を含有していない比較例3の外用医薬組成物に対して、本発明の実施例6〜10の外用医薬組成物は肌なじみが改善した。
【0052】
(実施例11)
ミノキシジル5g、クロタミトン1g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン12g、エタノール55g、乳酸適量、クエン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.93の外用医薬組成物を得た。
【0053】
(実施例12)
ミノキシジル5g、アミノ安息香酸エチル1g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン12g、エタノール55g、乳酸適量、クエン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.93の外用医薬組成物を得た。
【0054】
(実施例13)
ミノキシジル5g、尿素1g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン12g、エタノール55g、乳酸適量、クエン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.94の外用医薬組成物を得た。
【0055】
(実施例14)
ミノキシジル5g、セチルピリジニウム塩化物水和物0.2g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン12g、エタノール55g、乳酸適量、クエン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.86の外用医薬組成物を得た。
【0056】
(実施例15)
ミノキシジル5g、ベンゼトニウム塩化物0.5g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン12g、エタノール55g、乳酸適量、クエン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.85の外用医薬組成物を得た。
【0057】
(比較例5)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン12g、エタノール55g、乳酸適量、クエン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.90の外用医薬組成物を得た。
【0058】
(比較例6)
ミノキシジル5g、パンテノール1g、1,3−ブチレングリコール1g、グリセリン12g、エタノール55g、乳酸適量、クエン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.91の外用医薬組成物を得た。
【0059】
実施例11〜15、比較例5〜6の処方及び調製後のpHを表5に示す。
【0060】
【表5】
【0061】
(肌なじみ評価)
実施例11〜15、比較例5〜6の各試験液をマイクロピペット(エッペンドルフ社製)を用いて100μL量り取り、バイオスキンプレート(#40、ビューラックス社製)上に滴下した。滴下30秒後、広がった液の長径と短径を測定し、掛け合わせた値を肌なじみのスコアとした。下記[式3]に従い、肌なじみ改善率を算出した。算出した結果は、表6に示す。
【0062】
[式3]肌なじみ改善率(%)=(各試験液の肌なじみスコア/比較例5の肌なじみスコア)×100
【0063】
【表6】
【0064】
表6に示した通り、(b)成分を含有していない比較例5の外用医薬組成物に対して、本発明の実施例11〜15の外用医薬組成物は肌なじみが改善した。
【0065】
(実施例16)
ミノキシジル5g、クロタミトン1g、1,3−ブチレングリコール10g、精製水17g、リン酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.08の外用医薬組成物を得た。
【0066】
(実施例17)
ミノキシジル5g、アミノ安息香酸エチル1g、1,3−ブチレングリコール10g、精製水17g、リン酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.09の外用医薬組成物を得た。
【0067】
(実施例18)
ミノキシジル5g、尿素1g、1,3−ブチレングリコール10g、精製水17g、リン酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.09の外用医薬組成物を得た。
【0068】
(実施例19)
ミノキシジル5g、セチルピリジニウム塩化物水和物0.2g、1,3−ブチレングリコール10g、精製水17g、リン酸適量、エタノールで全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.04の外用医薬組成物を得た。
【0069】
(実施例20)
ミノキシジル5g、ベンゼトニウム塩化物0.5g、1,3−ブチレングリコール10g、精製水17g、リン酸適量、エタノールで全量を100mLとし撹拌溶解してpH6.02の外用医薬組成物を得た。
【0070】
(比較例7)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、精製水17g、リン酸適量、エタノールで全量を100mLとし撹拌溶解してpH6.05の外用医薬組成物を得た。
【0071】
(比較例8)
ミノキシジル5g、パンテノール1g、1,3−ブチレングリコール10g、精製水17g、リン酸適量、エタノールで全量を100mLとし撹拌溶解してpH6.08の外用医薬組成物を得た。
【0072】
実施例16〜20、比較例7〜8の処方及び調製後のpHを表7に示す。
【0073】
【表7】
【0074】
(肌なじみ評価)
実施例16〜20、比較例7〜8の各試験液をマイクロピペット(エッペンドルフ社製)を用いて100μL量り取り、バイオスキンプレート(#40、ビューラックス社製)上に滴下した。滴下30秒後、広がった液の長径と短径を測定し、掛け合わせた値を肌なじみのスコアとした。下記[式4]に従い、肌なじみ改善率を算出した。算出した結果は、表8に示す。
【0075】
[式4]肌なじみ改善率(%)=(各試験液の肌なじみスコア/比較例7の肌なじみスコア)×100
【0076】
【表8】
【0077】
表8に示した通り、(b)成分を含有していない比較例7の外用医薬組成物に対して、本発明の実施例16〜20の外用医薬組成物は肌なじみが改善した。
【0078】
また、別の発明の外用組成物として、例えばミノキシジル0.1〜10w/v%、活性
成分や補助成分としてメントール0.1〜5w/v%、ビタミンEアセテート0.001
〜1w/v%、塩酸ピリドキシン0.001〜1w/v%、ヒノキチオール0.001〜
1w/v%、グリチルレチン酸0.001〜1w/v%、塩酸ジフェンヒドラミン0.0
01〜1w/v%、パントテニールエチルエーテル又はパンテノール0.1〜5w/v%、1,3−ブチレングリコール2〜30w/v%、グリセリン1〜30w/v%、エタノール20〜80w/v%、抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ジブチルヒドロキシアニソール、ピロ硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、又は没食子酸ピロピル)0.001〜1w/v%、リン酸適量、グリシン0.00001〜1w/v%、L−アルギニン0.00001〜1w/v%、アスコルビン酸0.000001〜1w/v%を配合し、残量を水で調製したものが挙げられる。これら活性成分や補助成分は使用感やミノキシジルの安定性あるいは溶剤系組成等を考慮し適宜配合することができる。この外用組成物の処方例を表9に示す。
【0079】
【表9】
【0080】
また、別の発明の外用組成物として、例えばミノキシジル0.1〜10w/v%、活性
成分や補助成分としてメントール0.1〜5w/v%、ビタミンEアセテート0.001
〜1w/v%、塩酸ピリドキシン0.001〜1w/v%、ヒノキチオール0.001〜
1w/v%、グリチルレチン酸0.001〜1w/v%、塩酸ジフェンヒドラミン0.0
01〜1w/v%、パントテニールエチルエーテル又はパンテノール0.1〜5w/v%、クロタミトン1〜5w/v%、アミノ安息香酸エチル0.5〜5w/v%、尿素1〜5w/v%、セチリピリジニウム及び/又はその塩0.04〜0.2w/v%、ベンゼトニウム及び/又はその塩0.05〜0.5w/v%、1,3−ブチレングリコール2〜30w/v%、グリセリン1〜30w/v%、エタノール20〜70w/v%、抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ジブチルヒドロキシアニソール、ピロ硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、又は没食子酸ピロピル)0.001〜1w/v%、リン酸適量、グリシン0.00001〜1w/v%、L−アルギニン0.00001〜1w/v%、アスコルビン酸0.000001〜1w/v%を配合し、残量を水で調製したものが挙げられる。これら活性成分や補助成分は使用感やミノキシジルの安定性あるいは溶剤系組成等を考慮し適宜配合することができる。この外用組成物の処方例を表10に示す。
【0081】
【表10】