特開2021-168853(P2021-168853A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社タカラトミーの特許一覧

特開2021-168853ペット玩具用発音装置及びペット玩具
<>
  • 特開2021168853-ペット玩具用発音装置及びペット玩具 図000003
  • 特開2021168853-ペット玩具用発音装置及びペット玩具 図000004
  • 特開2021168853-ペット玩具用発音装置及びペット玩具 図000005
  • 特開2021168853-ペット玩具用発音装置及びペット玩具 図000006
  • 特開2021168853-ペット玩具用発音装置及びペット玩具 図000007
  • 特開2021168853-ペット玩具用発音装置及びペット玩具 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-168853(P2021-168853A)
(43)【公開日】2021年10月28日
(54)【発明の名称】ペット玩具用発音装置及びペット玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/33 20060101AFI20211001BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20211001BHJP
   A63H 11/00 20060101ALI20211001BHJP
   A63H 5/00 20060101ALI20211001BHJP
   H04R 1/00 20060101ALI20211001BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20211001BHJP
   H04R 3/12 20060101ALI20211001BHJP
【FI】
   A63H3/33 C
   G06F3/16 540
   A63H11/00 Z
   A63H5/00 C
   H04R1/00 310G
   H04R1/02 103A
   H04R3/12 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-74103(P2020-74103)
(22)【出願日】2020年4月17日
(11)【特許番号】特許第6892951号(P6892951)
(45)【特許公報発行日】2021年6月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000003584
【氏名又は名称】株式会社タカラトミー
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 順子
(72)【発明者】
【氏名】長島 元
【テーマコード(参考)】
2C150
5D017
5D220
【Fターム(参考)】
2C150BC06
2C150CA02
2C150DF03
2C150DF04
2C150DF33
2C150ED42
2C150ED56
2C150EF16
2C150EF23
2C150FA42
5D017AB11
5D220AA12
(57)【要約】
【課題】 骨伝導スピーカから生じる音漏れを掻き消すことができ、他の用途にも活用できる新規な発音装置及びペット玩具を提供すること。
【解決手段】 通常スピーカと、骨伝導スピーカと、前記通常スピーカ及び前記骨伝導スピーカの出力を制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカの出力時に前記通常スピーカからも出力させることを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常スピーカと、
骨伝導スピーカと、
前記通常スピーカ及び前記骨伝導スピーカの出力を制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカの出力時に前記通常スピーカからも出力させることを特徴とする発音装置。
【請求項2】
前記骨伝導スピーカの人等との接触を検知する接触検知部を備え、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカ及び前記通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を前記骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させることを特徴とする請求項1に記載の発音装置。
【請求項3】
前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカからの出力を増し、前記通常のスピーカからの出力を低減させることを特徴とする請求項2に記載の発音装置。
【請求項4】
前記骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチが設けられ、前記接触検知部は、前記骨伝導スピーカの人等との接触を前記タクトスイッチを介して間接的に検知することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発音装置。
【請求項5】
前記通常スピーカから出力される音声と前記骨伝導スピーカから出力される音声とが互いに異なっていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発音装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発音装置を備えたペット玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発音装置及びペット玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、骨伝導スピーカが人体に接触していない時に発生する音漏れを低減するため、骨伝導スピーカが人体に接触しているか否かを検知する接触センサを設け、非接触時には骨伝導スピーカの出力を遮断する発音装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−81633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、骨伝導スピーカが人体に接触している時でも完全には音漏れを防止することは難しい。また、上記発音装置は、専ら、それを利用する人が骨伝導によって音声を聞くことを目的として使用されるものであり、その他の活用をするのが難しかった。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、骨伝導スピーカから生じる音漏れを掻き消すことができ、他の用途にも活用できる新規な発音装置及びペット玩具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の手段は、
通常スピーカと、
骨伝導スピーカと、
前記通常スピーカ及び前記骨伝導スピーカの出力を制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカの出力時に前記通常スピーカからも出力させることを特徴とする発音装置である。
【0006】
第2の手段は、第1の手段において、前記骨伝導スピーカの人等との接触を検知する接触検知部を備え、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカ及び前記通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を前記骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させることを特徴とする。
【0007】
第3の手段は、第2の手段であって、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカからの出力を増し、前記通常のスピーカからの出力を低減させることを特徴とする。
【0008】
第4の手段は、第1の手段〜第3の手段のいずれかであって、前記骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチが設けられ、前記接触検知部は、前記骨伝導スピーカの人等との接触を前記タクトスイッチを介して間接的に検知することを特徴とする。
【0009】
第5の手段は、第1の手段〜第4の手段のいずれかであって、前記通常スピーカから出力される音声と前記骨伝導スピーカから出力される音声とが互いに異なっていることを特徴とする。
【0010】
第6の手段は、第1の手段〜第5の手段のいずれかの発音装置を備えたペット玩具である。
【発明の効果】
【0011】
第1の手段によれば、骨伝導スピーカから出力する際に通常スピーカからも出力されるので、骨伝導スピーカから漏れる音を通常スピーカから出る音声によって効果的に掻き消すことができる。また、骨伝導スピーカおよび通常スピーカの双方から出力されるので、その活用範囲が拡がる。この場合、第2の手段によれば、骨伝導スピーカが人等と接触したときに、出力制御部は、骨伝導スピーカ及び通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させる。
【0012】
第3の手段によれば、接触検知部が接触を検知したときに骨伝導スピーカの音量が増し、通常スピーカからの音量が低減するので、骨伝導によって音を聞くのに通常スピーカからの音が邪魔になることがない。なお、この場合、人体に骨伝導スピーカが当たっているので音漏れ自体も少なくなるので、通常スピーカの音量が低くなっても十分に音漏れを掻き消すことができる。この場合、第4の手段のように、骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチを設け、接触検知部が、骨伝導スピーカと人等との接触をタクトスイッチを介して間接的に検知するようにすれば、確実に、骨伝導スピーカと人等との接触を検知できる。
【0013】
第5の手段によれば、通常スピーカから出力される音声と骨伝導スピーカから出力される音声とは互いに異なっているので、骨伝導スピーカを当てている人からはその異なる両方の音を聞くことができるので、演出を高めることができ、興趣性の高い発音装置が実現できる。
【0014】
第6の手段によれば、対応する第1の手段〜第4の手段の効果が得られると共に、第5の手段のように、人体に付けた時と人体から離した時とで、異なった音を聞くことができるようにすれば、愛くるしいペット玩具が実現できる。例えば、通常スピーカから発する音声は猫の鳴き声であるが、骨伝導スピーカは人間の言葉とすることで、あたかも猫の言葉を人間の言葉へ翻訳しているような演出とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態のペット玩具の斜視図である。
図2図1のペット玩具の制御構成を示したブロック図である。
図3図1のペット玩具を人体に当てた状態を示す斜視図である。
図4図1のペット玩具を仰向けに寝かせた状態を示す斜視図である。
図5図1のペット玩具をあやしてる状態を示した斜視図である。
図6】ペット玩具の口元に物体を当てた状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、実施形態のペット玩具100を示した斜視図である。
このペット玩具100は猫のぬいぐるみとなっており、内部に発音装置110が組み込まれている。
【0018】
図2は、本実施形態の発音装置110の制御構成を示すブロック図である。
発音装置110は、操作部11、タクトスイッチ12、ボールセンサ13、骨伝導スピーカ14、通常スピーカ15、タクトスイッチ16及び制御装置30を備えている。操作部11は電源ボタン等によって構成され、ペット玩具100の背中又は底面等の目立たない箇所に設置されている。また、骨伝導スピーカ14およびタクトスイッチ12はペット玩具100の額近くに設置されている。ここで、タクトスイッチ12は、骨伝導スピーカ14の裏側に設けられ、骨伝導スピーカ14が人体等に接触したときに骨伝導スピーカ14を介して間接的に操作されることが好ましい。ただし、骨伝導スピーカ14の側にタクトスイッチ12を設けて骨伝導スピーカ14が人体に押し当てられた際に同時にタクトスイッチ12も人体に押し当てられるようにしてもよい。
また、通常スピーカ15はペット玩具100の頭部又は腹部に設置され、ボールセンサ13はペット玩具100の頭部又は腹部に設置されている。
また、タクトスイッチ16はペット玩具100の口元に設けられている。
【0019】
制御装置30は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成される制御部31と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部32とを備えるコンピュータである。
【0020】
記憶部32には、プログラム記憶領域321、第1音データ記憶領域322及び第2音データ記憶領域323等が設けられている。
プログラム記憶領域321には、発音装置110に所定の動作を行わせるための各種プログラム等が格納されている。制御部31がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して、各種プログラムが制御部31において実行されることによって、制御構成の各部が統括制御されるようになっている。
【0021】
第1音データ記憶領域322には、骨伝導スピーカ14から発せられる音声に対応する音データが記憶され、第2音データ記憶領域323には、通常スピーカ15から発せられる音声に対応する音データが記憶されている。第1音データ記憶領域322に記憶されている音データと、第2音データ記憶領域323に記憶されている音データとは、互いに、関連付けられている。第2音データ記憶領域323に記憶されている音データとしては、例えば、各場面での猫の鳴き声が、第1音データ記憶領域322に記憶されている音データとしては、例えば、各場面での猫の気持ちを表したおしゃべり音が記憶されている。
【0022】
制御部31は、機能的に見た場合、第1接触検知部311、状態検知部312、第1出力制御部313、第2出力制御部314及び第2接触検知部315等を備えている。これら接触検知部311、状態検知部312、第1出力制御部313、第2出力制御部314及び第2接触検知部315等の機能は、制御部31と記憶部32に記憶されたプログラムやデータとの協働によって実現される。
【0023】
第1接触検知部311は、タクトスイッチ12からの電気信号に基づいて、骨伝導スピーカ14の人体等との接触を検知する。
【0024】
状態検知部312は、ボールセンサ13からの電気信号に基づいて、ペット玩具100の姿勢やペット玩具100に加えられた振動を検知する。
【0025】
第1出力制御部313は、骨伝導スピーカ14から出力される音声内容や音量を制御する。音声は、接触検知部311や状態検知部312によって検知されるペット玩具100の状況に応じた内容となっている。この場合の音声は猫の気持ちを現した人が理解できる言葉である。音量は、操作部11の操作によって調整可能となっている。また、音量は、接触検知部311で人や物体への接触を検知したとき自動的に増大される。
【0026】
第2出力制御部314は、通常スピーカ15から出力される音声内容や音量を制御する。音声は、接触検知部311や状態検知部312によって検知されるペット玩具100の状態に応じた内容となっている。この場合の音声は猫の鳴き声である。また、音量は、接触検知部311で人や物体への接触を検知したとき自動的に低減される。
【0027】
第2接触検知部315は、タクトスイッチ16からの電気信号に基づいて、ペット玩具100の口元と物体等との接触を検知する。この第2接触検知部315でペット玩具100の口元へ物体等が接触したことを検知したときには第1出力制御部313及び第2出力制御部314の音声内容が変更される。
【0028】
続いて、ペット玩具100の動作を説明する。
【0029】
図1の状況はペット玩具100がお座りしている状態である。
この状態では、骨伝導スピーカ14および通常スピーカ15の双方から音声が出力される。例えば、通常スピーカ15から発せられる音は「ニャー」、「ニャーン」等の猫の鳴き声である。一方、骨伝導スピーカ14から発せられる音は、「おやつ食べたい。」、「おなかがすいた」等の言葉である。
この場合、骨伝導スピーカ14が直接的に空気に触れた状態にあるので音漏れが大きくなるところだが、骨伝導スピーカ14の音量が低くなるので音漏れはわずかとなる。さらに、通常スピーカ15からも音が出力されているので骨伝導スピーカ14からの音漏れが通常スピーカ15からの音で効果的に掻き消される。
また、この場合、図6に示すように、口元のタクトスイッチ16に物体(例えば魚模型)120を当てれば、通常スピーカ15から「モグ、モグ」等の音が出力される。一方、骨伝導スピーカ14からは「満足」、「おいしい」等の音が出力される。
【0030】
図3の状態はペット玩具100の骨伝導スピーカ14が頭部に当てられている状態である。
この場合にも、通常スピーカ15及び骨伝導スピーカ14から出力がされる。例えば、通常スピーカ15から発せられる音は、図1の状況と同じ「ニャー」、「ニャーン」等の猫の鳴き声である。一方、骨伝導スピーカ14から発せられる音は、「おやつ食べたい。」、「おなかがすいた」等の言葉である。この場合、骨伝導スピーカ14の接触が検知されると骨伝導スピーカ14の音量が増し、通常スピーカ15の音量が低減される。
この場合、骨伝導スピーカ14が人の頭部に当たられているため音漏れは小さいが、通常スピーカ15からも音量は小さいながらも音が出力されているので骨伝導スピーカ14からの音漏れは通常スピーカ15からの音で効果的に掻き消される。その結果、骨伝導スピーカ14が当てられている人は、骨伝導による音が聞きやすくなる。
【0031】
図4の状態はペット玩具100が仰向けに寝ている状態である。
この場合、ペット玩具100の姿勢が状態検知部312で検知される。そして、通常スピーカ15及び骨伝導スピーカ14から出力がされる。例えば、通常スピーカ15から発せられる音は猫の寝息「スー、スー」、「グゥー、グゥー」の音であり、一方、骨伝導スピーカ14から発せられる音は、夢の内容のおしゃべり音等である。
この場合も、骨伝導スピーカ14が直接的に空気に触れた状態にあるので音漏れが大きくなるところだが、骨伝導スピーカ14の音量が低くなるので音漏れはわずかとなる。さらに、通常スピーカからも音が出力されているので骨伝導スピーカ14からの音漏れは通常スピーカ15からの音で効果的にかき消される。
【0032】
図5の状態はペット玩具100を上下に揺すりあやしている状態である。
この状態では、骨伝導スピーカ14および通常スピーカ15から音声が普通に出力される。例えば、通常スピーカ15から発せられる音は「キャッキャッ」等の猫の鳴き声である。一方、骨伝導スピーカ14から発せられる音は、「もっとやって」等の言葉である。
この場合、骨伝導スピーカ14が直接的に空気に触れた状態にあるので音漏れが大きくなるところだが、骨伝導スピーカ14の音量が低くなるので音漏れはわずかとなる。さらに、通常スピーカからも音が出力されているので骨伝導スピーカ14からの音漏れは通常スピーカ15からの音で効果的にかき消される。ただし、口元のタクトスイッチ12に物体120を当てれば、通常スピーカ15の出力を低減させた状態で、骨伝導スピーカ14からの音を聞くことができる。
【0033】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0034】
上記実施形態では、ペット玩具100を挙げ、骨伝導スピーカ14側で鳴き声を、通常スピーカ15側で言葉を出力するようにしたが、骨伝導スピーカ14側で日本語の単語を、通常スピーカ15側で当該単語を翻訳した英単語を出力したりしてもよい。
【0035】
また、上記実施形態では、骨伝導スピーカ14を人体等に当てていないときでも、骨伝導スピーカ14および通常スピーカ15から音を出力するようにしたが、骨伝導スピーカ14を人体等に当てたときだけ、骨伝導スピーカ14から音が出力されるように構成してもよい。
【0036】
また、上記実施形態では、骨伝導スピーカ14を人体等に当てたときに、骨伝導スピーカ14からの音量を増大させる一方で、通常スピーカ15からの音量を低減させたが、骨伝導スピーカ14の音量を相対的に増大させられればよく、骨伝導スピーカ14を人体等に当てたときに、通常スピーカ15の音量はそのままとしてもよい。要は、音漏れが掻き消され、且つ、骨伝導スピーカ14を人体等に当てたときに、骨伝導スピーカ14からの音が聞きやすくなることである。
【符号の説明】
【0037】
11 操作部
12、16 タクトスイッチ
13 ボールセンサ
14 骨伝導スピーカ
15 通常スピーカ
30 制御装置
31 制御部
32 記憶部
100 ペット玩具
110 発音装置
311 第1接触検知部
312 状態検知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2020年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
第4の手段は、第2の手段又は第3の手段であって、前記骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチが設けられ、前記接触検知部は、前記骨伝導スピーカの人等との接触を前記タクトスイッチを介して間接的に検知することを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常スピーカと、
骨伝導スピーカと、
前記通常スピーカ及び前記骨伝導スピーカの出力を制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカの出力時に前記通常スピーカからも出力させることを特徴とする発音装置。
【請求項2】
前記骨伝導スピーカの人等との接触を検知する接触検知部を備え、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカ及び前記通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を前記骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させることを特徴とする請求項1に記載の発音装置。
【請求項3】
前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカからの出力を増し、前記通常のスピーカからの出力を低減させることを特徴とする請求項2に記載の発音装置。
【請求項4】
前記骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチが設けられ、前記接触検知部は、前記骨伝導スピーカの人等との接触を前記タクトスイッチを介して間接的に検知することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の発音装置。
【請求項5】
前記通常スピーカから出力される音声と前記骨伝導スピーカから出力される音声とが互いに異なっていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発音装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発音装置を備えたペット玩具。
【手続補正書】
【提出日】2020年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
第1の手段は、
通常スピーカと、
骨伝導スピーカと、
記憶部と、
前記通常スピーカ及び前記骨伝導スピーカの出力を制御する出力制御部と、
を備え、
前記記憶部には、前記骨伝導スピーカが発する音に対応する第1の音データと前記通常スピーカが発する音に対応する第2の音データとが記憶され、前記第1の音データと前記第2の音データは、互いにコミュニケーション形式が異なるが同義の音声に係るものが互いに関連付けされており、
前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカを制御して前記第1の音データに基づく音声を前記骨伝導スピーカから出力させるとともに、前記通常スピーカを制御して当該第1の音データに関連付けされた前記第2の音データに基づく音声を前記通常スピーカから出力させることを特徴とする発音装置である。
また、第2の手段は、第1の手段であって、前記第1の音データに係る音声と前記第2の音データに係る音声の少なくとも一方は、人間の言葉であることを特徴とする。さらに、第3の手段は、第1の手段であって、前記第1の音データに係る音声は人間の言葉であり、前記第2の音データに係る音声は動物の言葉であることを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
第4の手段は、第1の手段〜第3の手段のいずれかであって、前記骨伝導スピーカの人体との接触を検知する接触検知部を備え、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカ及び前記通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を前記骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
第5の手段は、第4の手段において、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカからの出力を増し、前記通常のスピーカからの出力を低減させることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
第6の手段は、第1の手段〜第5の手段のいずれかであって、前記骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチが設けられ、前記接触検知部は、前記骨伝導スピーカの人等との接触を前記タクトスイッチを介して間接的に検知することを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
第7の手段は、第1の手段〜第6の手段のいずれかの発音装置を備えたペット玩具である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
第1〜第3の手段によれば、骨伝導スピーカから出力する際に通常スピーカからも出力されるので、骨伝導スピーカから漏れる音を通常スピーカから出る音声によって効果的に掻き消すことができる。また、骨伝導スピーカおよび通常スピーカの双方から出力されるので、その活用範囲が拡がる。また、通常スピーカから出力される音声と骨伝導スピーカから出力される音声とは互いに異なっているので、骨伝導スピーカを当てている人からはその異なる両方の音を聞くことができるので、演出を高めることができ、興趣性の高い発音装置が実現できる。この場合、第4の手段によれば、骨伝導スピーカが人等と接触したときに、出力制御部は、骨伝導スピーカ及び通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
第5の手段によれば、接触検知部が接触を検知したときに骨伝導スピーカの音量が増し、通常スピーカからの音量が低減するので、骨伝導によって音を聞くのに通常スピーカからの音が邪魔になることがない。なお、この場合、人体に骨伝導スピーカが当たっているので音漏れ自体も少なくなるので、通常スピーカの音量が低くなっても十分に音漏れを掻き消すことができる。この場合、第6の手段のように、骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチを設け、接触検知部が、骨伝導スピーカと人等との接触をタクトスイッチを介して間接的に検知するようにすれば、確実に、骨伝導スピーカと人等との接触を検知できる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
第7の手段によれば、対応する第1の手段〜第6の手段の効果が得られる。例えば、通常スピーカから発する音声は猫の鳴き声であるが、骨伝導スピーカは人間の言葉とすることで、あたかも猫の言葉を人間の言葉へ翻訳しているような演出とすることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常スピーカと、
骨伝導スピーカと、
記憶部と、
前記通常スピーカ及び前記骨伝導スピーカの出力を制御する出力制御部と、
を備え、
前記記憶部には、前記骨伝導スピーカが発する音に対応する第1の音データと前記通常スピーカが発する音に対応する第2の音データとが記憶され、前記第1の音データと前記第2の音データは、互いにコミュニケーション形式が異なるが同義の音声に係るものが互いに関連付けされており、
前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカを制御して前記第1の音データに基づく音声を前記骨伝導スピーカから出力させるとともに、前記通常スピーカを制御して当該第1の音データに関連付けされた前記第2の音データに基づく音声を前記通常スピーカから出力させることを特徴とする発音装置。
【請求項2】
前記第1の音データに係る音声と前記第2の音データに係る音声の少なくとも一方は、人間の言葉であることを特徴とする請求項1に記載の発音装置
【請求項3】
前記第1の音データに係る音声は人間の言葉であり、前記第2の音データに係る音声は動物の言葉であることを特徴とする請求項1に記載の発音装置
【請求項4】
前記骨伝導スピーカの人体との接触を検知する接触検知部を備え、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカ及び前記通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を前記骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発音装置。
【請求項5】
前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカからの出力を増し、前記通常のスピーカからの出力を低減させることを特徴とする請求項4に記載の発音装置。
【請求項6】
前記骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチが設けられ、前記接触検知部は、前記骨伝導スピーカの人等との接触を前記タクトスイッチを介して間接的に検知することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発音装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発音装置を備えたペット玩具。
【手続補正書】
【提出日】2021年4月16日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
第1の手段は、
通常スピーカと、
骨伝導スピーカと、
記憶部と、
前記通常スピーカ及び前記骨伝導スピーカの出力を制御する出力制御部と、
を備え、
前記記憶部には、前記骨伝導スピーカが発する音に対応する第1の音データと前記通常スピーカが発する音に対応する第2の音データとが記憶され、前記第1の音データと前記第2の音データは、互いにコミュニケーション形式が異なる人及びペットの音声で、前記第1の音データが前記人の音声であるおしゃべり音に係り、前記第2の音データがペット玩具が発するペットの音声に係るが、所定の場面で発せられる前記ペットの所定の音声と、前記所定の場面での気持ちを表す所定の前記おしゃべり音とが同義のものとされ、この同義の音声に係るものが互いに関連付けされており、
前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカを制御して前記第1の音データに基づく所定の前記おしゃべり音を前記骨伝導スピーカから出力させるとともに、前記通常スピーカを制御して当該第1の音データに関連付けされた前記第2の音データに基づく前記ペットの所定の音声を前記通常スピーカから出力させることを特徴とするペット玩具用発音装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
第2の手段は、第1の手段であって、前記骨伝導スピーカの人体との接触を検知する接触検知部を備え、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカ及び前記通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を前記骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
第3の手段は、第2の手段において、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカからの出力を増し、前記通常のスピーカからの出力を低減させることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
第4の手段は、第2の手段又は第3の手段であって、前記骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチが設けられ、前記接触検知部は、前記骨伝導スピーカの人体との接触を前記タクトスイッチを介して間接的に検知することを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
第5の手段は、第1の手段〜第4の手段のいずれかのペット玩具用発音装置を備えたペット玩具である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
第1の手段によれば、骨伝導スピーカから出力する際に通常スピーカからも出力されるので、骨伝導スピーカから漏れる音を通常スピーカから出る音声によって効果的に掻き消すことができる。また、骨伝導スピーカおよび通常スピーカの双方から出力されるので、その活用範囲が拡がる。また、通常スピーカから出力される音声と骨伝導スピーカから出力される音声とは互いに異なっているので、骨伝導スピーカを当てている人からはその異なる両方の音を聞くことができるので、演出を高めることができ、興趣性の高い発音装置が実現できる。この場合、第2の手段によれば、骨伝導スピーカが人体と接触したときに、出力制御部は、骨伝導スピーカ及び通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
第3の手段によれば、接触検知部が接触を検知したときに骨伝導スピーカの音量が増し、通常スピーカからの音量が低減するので、骨伝導によって音を聞くのに通常スピーカからの音が邪魔になることがない。なお、この場合、人体に骨伝導スピーカが当たっているので音漏れ自体も少なくなるので、通常スピーカの音量が低くなっても十分に音漏れを掻き消すことができる。この場合、第4の手段のように、骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチを設け、接触検知部が、骨伝導スピーカと人体との接触をタクトスイッチを介して間接的に検知するようにすれば、確実に、骨伝導スピーカと人体との接触を検知できる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
第5の手段によれば、対応する第1の手段〜第4の手段の効果が得られる。例えば、通常スピーカから発する音声は猫の鳴き声であるが、骨伝導スピーカは人間の言葉とすることで、あたかも猫の言葉を人間の言葉へ翻訳しているような演出とすることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常スピーカと、
骨伝導スピーカと、
記憶部と、
前記通常スピーカ及び前記骨伝導スピーカの出力を制御する出力制御部と、
を備え、
前記記憶部には、前記骨伝導スピーカが発する音に対応する第1の音データと前記通常スピーカが発する音に対応する第2の音データとが記憶され、前記第1の音データと前記第2の音データは、互いにコミュニケーション形式が異なる人及びペットの音声で、前記第1の音データが前記人の音声であるおしゃべり音に係り、前記第2の音データがペット玩具が発するペットの音声に係るが、所定の場面で発せられる前記ペットの所定の音声と、前記所定の場面での気持ちを表す所定の前記おしゃべり音とが同義のものとされ、この同義の音声に係るものが互いに関連付けされており、
前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカを制御して前記第1の音データに基づく所定の前記おしゃべり音を前記骨伝導スピーカから出力させるとともに、前記通常スピーカを制御して当該第1の音データに関連付けされた前記第2の音データに基づく前記ペットの所定の音声を前記通常スピーカから出力させることを特徴とするペット玩具用発音装置。
【請求項2】
前記骨伝導スピーカの人体との接触を検知する接触検知部を備え、前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカ及び前記通常のスピーカの少なくとも一方のスピーカの出力を前記骨伝導スピーカからの音が聞きやすくなる方向に変化させることを特徴とする請求項1に記載のペット玩具用発音装置。
【請求項3】
前記接触検知部が接触を検知したときに、前記出力制御部は、前記骨伝導スピーカからの出力を増し、前記通常のスピーカからの出力を低減させることを特徴とする請求項2に記載のペット玩具用発音装置。
【請求項4】
前記骨伝導スピーカの裏側にタクトスイッチが設けられ、前記接触検知部は、前記骨伝導スピーカの人体との接触を前記タクトスイッチを介して間接的に検知することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のペット玩具用発音装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のペット玩具用発音装置を備えたペット玩具。