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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-169352(P2021-169352A)
(43)【公開日】2021年10月28日
(54)【発明の名称】テープディスペンサ
(51)【国際特許分類】
   B65H 35/07 20060101AFI20211001BHJP
【FI】
   B65H35/07 E
   B65H35/07 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-72613(P2020-72613)
(22)【出願日】2020年4月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
(72)【発明者】
【氏名】山本 尚
(72)【発明者】
【氏名】福井 哲也
【テーマコード(参考)】
3F062
【Fターム(参考)】
3F062AA04
3F062BA01
3F062BB08
3F062BC02
3F062BD02
3F062BF22
3F062BG00
(57)【要約】
【課題】シャッターによりテープが繰り出される開口を好適に閉塞し得るテープディスペンサを提供する。
【解決手段】テープd1を保持し、当該テープd1を内部から外部に導出し得る開口Gを備えた第一部材Aと、この第一部材Aに対して相対動作可能な第二部材Bとを備えてなるテープディスペンサであって、第一部材Aと第二部材Bとの第一方向の相対動作によりテープd1が繰り出されるとともに開口Gを閉塞するシャッター3が当該開口Gを開く方向に駆動し得るものとした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープを保持し、当該テープを内部から外部に導出し得る開口を備えた第一部材と、この第一部材に対して相対動作可能な第二部材とを備えてなるテープディスペンサであって、
前記第一部材と前記第二部材との第一方向の相対動作により前記テープが繰り出されるとともに前記開口を閉塞するシャッターが当該開口を開く方向に駆動し得るテープディスペンサ。
【請求項2】
テープを保持し、当該テープを内部から外部に導出し得る開口を備えた第一部材と、この第一部材に対して相対動作可能な第二部材とを備えてなるテープディスペンサであって、
前記第一部材と前記第二部材との第二方向の相対動作により前記テープが巻き戻されるとともに前記開口を閉塞するシャッターが当該開口を閉じる方向に駆動し得るテープディスペンサ。
【請求項3】
前記相対動作が、回転動作である請求項1又は2記載のテープディスペンサ。
【請求項4】
前記第一部材が、前記テープを保持するベースと、このベースに着脱可能に設けられたカバーとを備えている請求項1、2又は3記載のテープディスペンサ。
【請求項5】
前記第二部材の動作に連動して、前記シャッターを、前記開口を閉塞し得る閉塞位置と前記開口を開放し得る開成位置との間で動作させるシャッター連動機構を備えている請求項1、2、3又は4記載のテープディスペンサ。
【請求項6】
前記シャッター連動機構が、前記第二部材に設けられた第一ギアと、前記第一部材に回転可能に支持され基端部に前記第一ギアと直接又は間接的に噛合し得る複数のリンク歯を有するとともに先端部に前記シャッターと係り合う係合部を有したリンク部材と、前記第一部材に対してスライド移動可能に支持され前記係合部が係合し得る被係合部を有した前記シャッターとを備えている請求項5記載のテープディスペンサ。
【請求項7】
前記シャッター連動機構が、前記第一ギアと前記リンク部材との間に設けられ、前記閉塞位置又は前記開成位置にある前記シャッターに対して前記第一ギアによる第一方向又は第二方向への駆動力の伝達を規制し得る駆動力伝達規制部を設けている請求項6記載のテープディスペンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープを繰り出し可能なテープディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、本体の一部を回転させることにより、開口を通じて内部に収容されたテープを外部に繰り出し得るように構成したテープディスペンサが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
ところが、従来のものは、未使用のときに開口を閉塞し得るシャッターを設けることができなかったため、未使用時において開口から不意にテープが繰り出されてしまい、当該テープが周囲の物品に対して不用意に貼り付いてしまうという恐れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−222393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような事情に着目してなされたものであり、少なくとも、テープが繰り出される開口をシャッターにより好適に開閉し得るテープディスペンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
【0007】
請求項1に記載の発明は、テープを保持し、当該テープを内部から外部に導出し得る開口を備えた第一部材と、この第一部材に対して相対動作可能な第二部材とを備えてなるテープディスペンサであって、前記第一部材と前記第二部材との第一方向の相対動作により前記テープが繰り出されるとともに前記開口を閉塞するシャッターが当該開口を開く方向に駆動し得るテープディスペンサである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、テープを保持し、当該テープを内部から外部に導出し得る開口を備えた第一部材と、この第一部材に対して相対動作可能な第二部材とを備えてなるテープディスペンサであって、前記第一部材と前記第二部材との第二方向の相対動作により前記テープが巻き戻されるとともに前記開口を閉塞するシャッターが当該開口を閉じる方向に駆動し得るテープディスペンサである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記相対動作が、回転動作である請求項1又は2記載のテープディスペンサである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記第一部材が、前記テープを保持するベースと、このベースに着脱可能に設けられたカバーとを備えている請求項1、2又は3記載のテープディスペンサである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記第二部材の動作に連動して、前記シャッターを、前記開口を閉塞し得る閉塞位置と前記開口を開放し得る開成位置との間で動作させるシャッター連動機構を備えている請求項1、2、3又は4記載のテープディスペンサである。
【0012】
請求項6に記載の発明は、前記シャッター連動機構が、前記第二部材に設けられた第一ギアと、前記第一部材に回転可能に支持され基端部に前記第一ギアと直接又は間接的に噛合し得る複数のリンク歯を有するとともに先端部に前記シャッターと係り合う係合部を有したリンク部材と、前記第一部材に対してスライド移動可能に支持され前記係合部が係合し得る被係合部を有した前記シャッターとを備えている請求項5記載のテープディスペンサである。
【0013】
請求項7に記載の発明は、前記シャッター連動機構が、前記第一ギアと前記リンク部材との間に設けられ、前記閉塞位置又は前記開成位置にある前記シャッターに対して前記第一ギアによる第一方向又は第二方向への駆動力の伝達を規制し得る駆動力伝達規制部を設けている請求項6記載のテープディスペンサである。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも、少なくとも、テープが繰り出される開口をシャッターにより好適に開閉し得るテープディスペンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
図2】同実施形態における斜視図。
図3】同実施形態における分解斜視図。
図4】同実施形態における分解斜視図。
図5】同実施形態における斜視図。
図6】同実施形態における作動説明用の側面図。
図7】同実施形態における作動説明用の側面図。
図8】同実施形態における作動説明用の側面図。
図9】同実施形態における部品説明図。
図10】同実施形態における部品説明図。
図11】同実施形態における部品説明図。
図12図7におけるW方向矢視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜12を参照して説明する。
【0017】
この実施形態は、本発明を、マスキングテープやセロハンテープ等の比較的保形性の低いテープd1を内部に収容し当該テープd1を外部に繰り出すことができるように構成されたテープディスペンサに適用したものである。
【0018】
テープディスペンサは、リフィルDすなわちテープd1を巻回したテープコアd2を保持する第一部材Aと、第一部材Aに対して相対動作すなわち第一部材Aに対して相対的に回転動作可能な第二部材Bと、第一部材Aに設けられた開口Gを閉塞し得る閉塞位置(E)と第一部材Aに設けられた開口Gを開放し得る開成位置(F)との間で第一部材Aに対してスライド移動可能に支持されたシャッター3と、第二部材Bを第一部材Aに対して相対回動させることでテープd1を外方に繰り出し及び巻き戻しさせるテープ引出し部Cと、第二部材Bの動作に連動して開口Gを閉塞し得る閉塞位置(E)と開口Gを開放し得る開成位置(F)との間でシャッター3を動作させるシャッター連動機構Rとを備えている。
【0019】
テープディスペンサは、テープd1を内部から外部に導出し得る開口Gを備えた第一部材Aと、第一部材Aに対して相対回転可能な第二部材Bとを備えている。そして、テープディスペンサは、第一部材Aと第二部材Bとの第一方向の相対動作すなわち第一部材Aに対して第二部材Bを正転することによりテープd1が外部に繰り出されるとともに開口Gを閉塞するシャッター3が当該開口Gを開く方向に駆動し得るものとなっている。さらに、第一部材Aと第二部材Bとの第二方向の相対動作すなわち第一部材Aに対して第二部材Bを逆転することによりテープd1が内部に巻き戻されるとともに開口Gを閉塞するシャッター3が当該開口Gを閉じる方向に駆動し得るものとなっている。
【0020】
以下、テープディスペンサの各構成について詳述する。
【0021】
<<第一部材A>>
第一部材Aは、円筒体状の外形をなしたものである。より具体的に言えば、第一部材Aは、略円筒状をなす周面の両側を円形状の側面により閉塞した外形をなしている。第一部材Aの一側面すなわちベース1における側板a1の外面側には、使用者が直接的に回動操作し得る操作部を構成し当該第一部材Aと略同径をなす円盤状の第二部材Bが添設されている。第一部材Aの周面には、第一部材Aの内部に収容されたテープd1を外方に繰り出すための開口Gが開設されている。
【0022】
第一部材Aは、リフィルDを保持するベース1と、ベース1に着脱可能に装着されるカバー2とを備えたものである。リフィルDは、テープコアd2にテープd1を巻装してなるものである。
【0023】
<リフィルD>
リフィルDは、テープコアd2と、テープコアd2に巻装されたテープd1とを備えたものである。換言すれば、テープコアd2は、テープd1が巻装された状態でリフィルDを構成するものである。
【0024】
テープd1は、テープコアd2における円筒部d3の外周面に巻きつけられる既知の構成のものであり、一面側に図示しない粘着層が設けられた帯状のものである。
【0025】
テープコアd2は、ベース1に立設されたコア軸a3が挿通される円筒部d3と、円筒部d3の両縁部から鍔状に延設された略ドーナツ形状をなす側壁部d4とを備えたものである。左右の側壁部d4は略平行をなすように配設されている。
【0026】
なお、この実施形態のリフィルDは、同一形状をなす他のリフィルと連結部d5を介して連結可能な構成をなしている。より具体的に言えば、連結部d5は、テープコアd2における左右の側壁部d4にそれぞれ設けられている。一方の側壁部d4には、複数すなわち二箇所に外側方に向かって凸をなす係合部たる連結凸部d5(a)が設けられており、他方の側壁部d4には、複数すなわち六ケ所に同一形状をなす他のテープコアの連結凸部d5(a)が連結し得る係合部たる連結孔d5(b)が設けられている。
【0027】
テープコアd2は、丸孔形状の連結孔d5(b)の配設数が円柱形状の連結凸部d5(a)の配設数よりも多く設定されている。これにより、使用者は、一のテープコアd2における連結凸部d5(a)を、同一形状をなす他のテープコアd2における連結孔d5(b)に対して係合させやすくなっている。
【0028】
<ベース1>
ベース1は、テープコアd2を回転可能に保持するコア軸a3を備えている。ベース1の側板a1に対して略垂直に立設されたコア軸a3の軸心は、第一部材Aと第二部材Bの相対回転中心から偏移した位置すなわち第一部材Aの連結孔a2及び第二部材Bの連結軸b1と合致しない位置に配されている。この実施形態では、コア軸a3は、連結孔a2よりも開口Gから離れた位置に立設されている。
【0029】
ベース1の中心部には連結孔a2が穿設されている。連結孔a2は、第二部材Bの中心部に設けられた連結軸b1と係合する。つまり、第一部材Aのベース1に設けられた連結孔a2と第二部材Bに設けられた連結軸b1とが係わり合い、第一部材Aに対して第二部材Bが連結した状態で相対回転し得るように構成されている。
【0030】
ベース1は、円形をなす側板a1と、側板a1の中心から偏移した位置すなわち第一部材Aと第二部材Bの相対回転中心から偏移した側板a1の内面に突設されたコア軸a3を備えている。
【0031】
ベース1は、側板a1の周縁から突出させた周面の一部を形成する一対のカバー係合片a4と、開口Gが形成される側板a1の周縁部近傍に穿設され繰出ローラー4の一端部を回動可能に保持し得る繰出ローラー保持孔a5と、開口Gが形成される側板a1の周縁部近傍に突設され繰出ローラー4を押圧し得る挟圧部材5を回動可能に支持し得る挟圧部材支持軸a6と、挟圧部材支持軸a6に隣接する位置に設けられ挟圧部材5の基端部に設けた係合片53と係合することにより挟圧部材5を繰出ローラー4から離間した離間姿勢(K)方向に弾性付勢する片持ち形状をなす姿勢保持係合部a7を備えている。
【0032】
なお、挟圧部材5は、姿勢保持係合部a7により常に離間姿勢(K)方向に付勢されているが、カバー2をベース1に対して装着することにより、当該カバー2によって片持梁状をなす姿勢保持係合部a7の弾性付勢力に抗して繰出ローラー4を押圧姿勢(J)に付勢し得るものとなっている。より具体的に言えば、カバー2には、挟圧部材5を押圧姿勢(J)方向に押圧し得る姿勢保持部22eが配設されている。
【0033】
ベース1は、繰出ローラー保持孔a5よりも側板a1の周縁部に近い位置に穿設され巻き込み防止ローラー6の一端部を回動可能に保持し得る巻き込み防止ローラー保持孔a8と、繰出ローラー保持孔a5及び巻き込み防止ローラー保持孔a8に隣接した位置に突設され第二部材Bに設けた第一ギアm1と噛合する第二ギアm2を回動可能に支持し得る第二ギア支持軸a9とを備えている。
【0034】
なお、ベース1は、側板a1に取り付けられ繰出ローラー4及び巻き込み防止ローラー6の一端を回動可能に支持し得るローラー押え部材Sを備えている。ローラー押え部材Sの外側縁にはシャッター3の後板部33に設けた案内突起33aが係合する図示しない案内溝が設けられている。
【0035】
ベース1の側板a1には、シャッター連動機構Rを構成する中継部材r1を回転可能に支持し得る中継部材支持軸a15と、シャッター連動機構Rを構成するリンク部材r2を回転可能に支持し得るリンク部材支持軸a16とが設けられている。中継部材r1は第一ギアm1と噛合し得るとともにリンク部材r2に設けた中継部材噛合歯r21と噛合し得るものである。リンク部材r2は中継部材r1と噛合し得るとともにシャッター3と係合し得るものである。
【0036】
ベース1の側板a1には、中継部材r1に設けられた係合突起r11と係合し得るものであり当該中継部材r1の回転を所定の位置において規制し得る弾性変形可能な片持ち形状をなす回転規制係合部a13が設けられている。回転規制係合部a13は、後述する通り、シャッター連動機構Rにおける駆動力伝達規制部Qを構成するものである。
【0037】
<カバー2>
カバー2は、ベース1に対して着脱可能に装着されるものである。カバー2には、テープd1を切断するための刃Hが刃先を開口Gに臨ませた態様で取り付けられている。カバー2は、円盤状をなす側壁21と、側壁21の周縁部から一体に延設され第一部材Aにおける周面の主要部分を構成する周壁22とを備えている。
【0038】
側壁21の内面側には、コア軸a3に支持されたテープコアd2の円筒部d3に係合し当該テープコアd2の姿勢を補助し得る第一の補助突起21aと、挟圧部材5の基端部すなわち挟圧部材5における挟圧部材支持軸a6との枢着部分に係合し挟圧部材5の姿勢を補助し得る第二の補助突起21bが突設されている。
【0039】
周壁22は、開口Gを形成する開口切欠部22aと、開口切欠部22aに隣接する位置に設けられテープd1の切断用の刃Hを保持し得る刃保持部22bと、ベース1に設けられたカバー係合部a4の一部が嵌合し得る嵌合切欠部22cと、嵌合切欠部22cと側壁21との間に設けられカバー係合部a4の先端に設けられた係合突起a41が係合する係合孔22dとを備えている。
【0040】
刃保持部22bよりも中心部寄りの位置には、挟圧部材5を押圧姿勢(J)に保持し得る片状の姿勢保持部22eが設けられている。姿勢保持部22eは、挟圧部材5を押圧姿勢(J)方向に押圧することにより、当該挟圧部材5が押圧姿勢(J)から離間姿勢(K)方向に回動しないように規制し得るものである。
【0041】
<<シャッター3>>
シャッター3は、第二部材Bの回転に連動して第一部材Aの開口Gを閉塞及び開放し得るものである。シャッター3は、ベース1を構成する側板a1とローラー押え部材Sとの間に位置し、ベース1に対してスライド移動可能に支持されている。シャッター3は、第一部材Aの開口Gを閉塞し得る閉塞位置(E)と、第一部材Aの開口Gを開放しテープd1を外部に向けて繰り出し可能にし得る開成位置(F)との間で第一部材Aの周面に沿うように移動可能に構成されている。
【0042】
シャッター3は、外方に向けて凸をなすように湾曲した板状をなし閉塞位置(E)と開成位置(F)において常に第一部材Aの外部に露出した周面を構成する前板部31と、前板部31に段部32を介して連設された後板部33と、後板部33の後端部から内方に向かって片持ち梁状に一体に延設されたリンク部34とを備えたものである。
【0043】
後板部33は、前板部31と同様に外方に向けて凸をなすように湾曲した板状をなし前板部31よりも第一部材Aの中心部寄りに偏移した位置に設けられている。後板部33は、閉塞位置(E)において開口Gを閉塞し得るとともに開成位置(F)において周壁22の内面側に退避するものとなっている。
【0044】
後板部33には、左右の外側部に外方に突出する案内突起33aが形成されている。左右の案内突起33aは、側板a1に設けた案内溝a12及びローラー押さえ部材Sに設けた図示しない案内溝と係わり合うようになっている。
【0045】
シャッター3は、左右の案内突起33aと案内溝a12との係わり合いにより、閉塞位置(E)と開成位置(F)との間の軌道上を安定移動し得るものとなっている。後壁部33における側板a1側の端縁には、開成位置(F)において側板a1に設けられた片持ち形状をなす係止爪a11と係り合う係止爪係合部33bが突設されている。シャッター3に突設された係止爪係合部33bが、開成位置(F)において側板a1の係止爪a11と係合することにより、シャッター3は開成位置(F)に安定し得るように構成されている。
【0046】
リンク部34は、シャッター連動機構Rを構成するものである。リンク部34には、リンク部材r2に設けられた係合部たる係合凸部r22が係合し得る被係合部たる溝状をなすリンク部材係合凹所34aが形成されている。
【0047】
シャッター3は、第二部材Bを正方向に回転させて行うテープd1の繰出操作に連動して閉塞位置(E)から開成位置(F)に位置変更され得るものとなっている。また、シャッター3は、第二部材Bを逆回転させることにより開成位置(F)から閉塞位置(E)に位置変更され得るものとなっている。
【0048】
<<第二部材B>>
第二部材Bは、第一部材Aに対して相対回動可能に取り付けられるものである。第二部材Bは、使用者がテープd1を繰り出す際に把持されて回転される操作部を構成している。
【0049】
第二部材Bは、第一部材Aの一側面に当該第一部材Aに対して相対回転可能に添設されている。第二部材Bは、第一部材Aと略同径をなす円盤状のものである。第二部材Bの中心部には、第一部材Aのベース1に設けられた連結孔a2が変わり合う連結軸b1が形成されている。
【0050】
第二部材Bは、円盤状をなし外縁に手指滑り止め用の指掛部b21が形成された第二部材本体b2と、第二部材本体b2の内面側に軸心を一致させて一体に設けられた第一ギアm1とを備えている。
【0051】
第一ギアm1は、側板a1の外面側に位置している。第一ギアm1は、第一部材Aの側板a1に枢支された第二ギアm2(テープ引出し部Cを構成する)と噛合するとともに第一部材Aの側板a1に枢支された中継部材r1(シャッター連動機構Rを構成する)と噛合するものとなっている。なお、中継部材r1は、その回転中心に沿って第一ギアm1と噛合する複数の第一ギア噛合歯r12が部分円弧状に複数配列されている。
【0052】
第二部材本体b2における内周面すなわち指掛部b21の裏面側には円周方向に沿って複数の節度係合用の凹陥部b22が配設されている。凹陥部b22は、ベース1における側板a1の外周縁近傍に片持ち状に設けられている節度係合部a14と節度係合し得るものとなっている。
【0053】
<<テープ引出し部C>>
テープ引出し部Cは、第二部材Bの第一部材Aに対する相対回動に連動させてテープd1を挟持しつつテープコアd2から引き出して外方に送り出すものである。換言すれば、テープディスペンサには、第二部材Bの第一部材Aに対する相対回動に連動させてテープd1を挟持しつつ当該テープd1をテープコアd2から引き出して外方に送り出すテープ引出し部Cが設けられている。
【0054】
テープ引出し部Cは、第一部材Aに設けられている。すなわち、テープ引出し部Cは、第二部材Bの第一部材Aに対する正転方向の相対回動に伴ってテープd1を繰り出す方向に回転し得る繰出ローラー4と、繰出ローラー4上に配されたテープd1を繰出ローラー4側に押し付けて当該テープd1を繰出ローラー4との間で挟圧し得る挟圧部材5と、繰出ローラー4の外側に配され当該繰出ローラー4と同一方向に回転し得る巻き込み防止ローラー6とを備えたものである。
【0055】
<繰出ローラー4>
繰出ローラー4は、円筒状をなす基部41と、基部41おける側板a1側の端部に当該基部41と一体的に設けられベース1に配されたギアである第二ギアm2と噛合するギアである第三ギアm3と、基部41の外周面に間隔を空けて複数配された複数のリング部材43とを備えてなるものである。リング部材43は、柔軟性を有した合成樹脂製のものである。繰出ローラー4は、第二部材Bにギア列を介して接続しており、第二部材Bの回転に連動して回転し得るものとなっている。つまり、繰出ローラー4は、第二部材Bの正転動作に連動してテープd1を外方に繰り出し得るとともに第二部材Bの逆転動作に連動してテープd1を内方に巻き戻し得るものとなっている。
【0056】
なお、図12に示すように、繰出ローラー4におけるテープd1と係わり合う部分(基部41及びリング部材43)が、全体として、左右方向中央部を左右両端部よりも軸心方向に凹ませた形状に構成されている。
【0057】
<挟圧部材5>
挟圧部材5は、基端部が挟圧部材支持軸a6に支持された板状をなす挟圧部材本体51と、挟圧部材本体51の先端部に回転可能に支持され繰出ローラー4側に向かって介在するテープd1を直接的に押圧する押圧ローラー52と、挟圧部材本体51の基端部に当該挟圧部材本体51の延出方向の反対方向に突設された係合片53とを備えている。挟圧部材5は、カバー2が装着された状態では繰出ローラー4を押圧し得る押圧姿勢(J)を採るものであり、カバー2がベース1から離脱した状態(リフィルDを装着可能な状態)では、ベース1に設けた姿勢保持係合部a7の弾性付勢力により繰出ローラー4から離間した離間姿勢(K)を採り得るものとなっている。
【0058】
なお、図12に示すように、押圧ローラー52におけるテープd1と係わり合う部分が、全体として、左右方向中央部を左右両端部よりも外方に膨らませた形状(樽型形状)に構成されている。
【0059】
前述したように、繰出ローラー4におけるテープd1と係わり合う部分は、樽型形状をなす押圧ローラー52に沿うような凹型形状をなしている。このため、繰出ローラー4と押圧ローラー52との協働によりテープd1を湾曲させて挟持させることができ、テープd1の直進走行性を安定させることができるようになっている。
【0060】
なお、押圧ローラー52におけるテープd1と係わり合う部分の全体的形状(樽型)と、繰出ローラー4におけるテープd1と係わり合う部分の全体的形状(樽型に沿う凹型)が、逆転したものであってもよいのはもちろんのことである。
【0061】
<巻き込み防止ローラー6>
巻き込み防止ローラー6は、円筒状をなす基部61と、基部61おける側板a1側の端部に当該基部61と一体的に設けられベース1に配された第二ギアm2と噛合するギアである第四ギアm4と、基部61の外周面に鍔状に突設され周端縁がテープd1に添接し得る複数のテープ案内部63とを備えてなる。テープ案内部63の周端縁には、テープd1が添着し難いように微細な鋭角突起63aが並設されている。巻き込み防止ローラー6は、第二部材Bにギア列を介して接続しており、第二部材Bの回転に連動して回転し得るものとなっている。つまり、巻き込み防止ローラー6は、第二部材Bの正転動作に連動してテープd1を外方に繰り出し得る回転を行うとともに第二部材Bの逆転動作に連動してテープd1を内方に巻き戻し得る回転を行うものとなっている。
【0062】
<<シャッター連動機構R>>
シャッター連動機構Rは、第二部材Bに設けられた第一ギアm1と、第一部材Aに回転可能に支持され第二部材Bの第一ギアmと噛合する第一ギア噛合歯r12を有した中継部材r1と、第一部材Aに回転可能に支持され基端部に中継部材r1に設けたリンク部材噛合歯r13に噛合する中継部材噛合歯r21を有するとともに先端部にシャッター3と係り合う係合部たる円柱状の係合凸部r22を有したリンク部材r2と、第一部材Aに対して閉塞位置(E)と開成位置(F)との間でスライド移動可能に支持されリンク部材r2の係合凸部r22が係合し得る被係合部たるリンク部材係合凹所34aを有したシャッター3とを備えている。
【0063】
さらに、シャッター連動機構Rは、第一ギアm1とリンク部材r2との間に設けられ、開成位置(F)にあるシャッター3に対して第一ギアm1による第一方向たる正転方向への駆動力の伝達を規制し得る駆動力伝達規制部Qを設けている。
【0064】
<中継部材r1>
中継部材r1は、ベース1に設けられた中継部材支持軸a15に回転可能に支持されたものである。中継部材r1は、中継部材支持軸a15に沿って部分円弧状に複数設けられ第一ギアm1と噛合し得る第一ギア噛合歯r12と、中継部材支持軸a15に沿って部分円弧状に複数設けられリンク部材r2の基端部に部分円弧状に配列された中継部材噛合歯r21と噛合し得るリンク部材噛合歯r13と、外方に延出し所定位置においてベース1に設けられた回転規制係合部a13と係合し得る係合突起r11とを備えたものである。
【0065】
<リンク部材r2>
リンク部材r2は、基端部がベース1に設けられたリンク部材支持軸a16に回転可能に支持されているとともに先端部がシャッター3の方向に延出しシャッター3と係合しているものである。リンク部材r2は、基端部に位置するリンク部材支持軸a16に沿って部分円弧状に複数設けられ中継部材r1のリンク部材噛合歯r13と噛合し得る中継部材噛合歯r21と、先端部に突設されシャッター3に設けられたリンク部34のリンク部材係合凹所33bと係合し得る係合部たる係合凸部r22とを備えている。
【0066】
<駆動力伝達規制部Q>
駆動力伝達規制部Qは、第一ギアm1と噛合し得る部分円弧状に配設された複数の歯である第一ギア噛合歯r12を有した中継部材r1と、中継部材r1に設けられた係合突起r11に係合し当該中継部材r1の回転を所定の位置において規制する回転規制係合部a13とを主体に構成されている。
【0067】
すなわち、図8に示すように、第一ギアm1の正転動作による駆動力を受けて中継部材r1が回転すると、所定の段階すなわちシャッター3が開成位置(F)に達した段階で中継部材r1の係合突起r11が片持ち形状をなす回転規制係合部a13に当接するようになっている。その後、第一ギアm1からの正転方向の駆動力を受けて中継部材r1が回転しようとしても、片持ち形状をなす回転規制係合部a13が弾性変形することになり、中継部材r1に部分円弧状の配列された第一ギア噛合歯r12と第一ギアm1とが噛み合わなくなる(図8における符号V部分を参照)。つまり、駆動力伝達規制部Qが作用すると、第一ギアm1を通じて中継部材r1、リンク部材r2、及び、シャッター3に対して正転方向の駆動力は伝達されないものとなっている。
【0068】
このとき、第一ギアm1を有する第二部材Bは中継部材r1との噛合関係が解かれているので、正転動作を継続することができる。このため、第二部材Bを正転させれば、引き続きテープd1を継続して繰出操作することができる。つまり、第二部材Bの第一ギアm1は、テープd1を繰り出すためのテープ引出し部Cの駆動力伝達系統とは適切に係り合っているため、第二部材Bを正転させれば継続的にテープd1を繰り出すことができるようになっている。
【0069】
なお、中継部材r1は、回転規制係合部a13により第一ギアm1からの駆動力の伝達を避けつつ所定の姿勢が保たれている。そのため、第二部材Bを逆転操作した場合には第一ギアm1と中継部材r1における第一ギア噛合歯r12とが適切に噛合し得るようになっており、シャッター3を開成位置(F)から閉塞位置(E)に動作させることができるようになっている。
【0070】
続いて、テープディスペンサの作動について説明する。
【0071】
まず、第一部材Aのベース1に対してリフィルDすなわち、テープd1を巻回させたテープコアd2を装着する。図3〜5に示すように、挟圧部材5の係合片53は、姿勢保持係合部a7により付勢されている。そのため、カバー2がベース1から離脱している状態では、挟圧部材5はテープd1を装着しやすい離間姿勢(K)に保持されている。
【0072】
次に、ベース1に支持されたテープd1の先端を手指により外方に一定寸法引き出し、テープd1の引き出された部分を繰出ローラー4に当接させる。
【0073】
その後、カバー2をベース1に装着することにより離間姿勢(K)の挟圧部材5がカバー2に設けられた姿勢保持部22eにより押圧されて押圧姿勢(J)に変更される。これにより、引き出されたテープd1の一部分が、繰出ローラー4及び挟圧部材5により挟持されることになる。
【0074】
以上の操作により、使用前の準備作業は完了する。
【0075】
続いて、テープd1を繰り出す操作及びシャッター3の動作について説明する。
【0076】
第二部材Bを第一部材Aに対して正方向に回転させると、第二部材Bと一体化した第一ギアm1と噛合する第二ギアm2が回転する。第二ギアm2と噛合する第三ギアm3を有した繰出ローラー4、及び、第二ギアm2と噛合する第四ギアm4を有した巻き込み防止ローラー6は第二部材Bの回転に連動して正方向に回転することになる。
【0077】
繰出ローラー4と挟圧部材5によって挟持されたテープd1は、駆動力を受けた繰出ローラー4の回転に連動して外部に引き出されることになる。また、巻き込み防止ローラー6は、テープd1が垂れ落ちてきた場合でも、正方向に回転するテープ案内部63によって適切な方向すなわち開口G方向に誘導され、テープd1が内部に巻き込まれてしまうのを抑制している。
【0078】
また、第二部材Bを第一部材Aに対して正方向に回転させると、第一ギアm1と噛合する中継部材r1も回転することになる。中継部材r1は、第二部材Bの回転動作に連動してシャッター3を開閉動作し得るシャッター連動機構Rを構成している。つまり、テープ引出し部Cに連動してシャッター連動機構Rも動作するものとなっている。
【0079】
第二部材Bを第一部材Aに対して正方向に回転させると、駆動力は第一ギアm1、中継部材r1、及び、リンク部材r2を介して、シャッター3に伝達され、シャッター3は閉塞位置(E)から開成位置(F)に向かって連動する。つまり、中継部材r1が正方向に回転すると、リンク部材r2も正方向に連動して回転し、リンク部材r2に設けた係合凸部r22が、シャッター3のリンク部34に形成されたリンク部材係合凹所34aを押圧しつつ、係合凸部r22とリンク部材係合凹所r22とのカム作用によりシャッター3を閉塞位置(E)から開成位置(F)に移動させる。
【0080】
その後、シャッター3が開成位置(F)に達すると段部32が周壁22の開口切欠部22aに係合してシャッター3のそれ以上の移動が禁止される。このとき、シャッター連動機構Rに設けられた駆動力伝達規制部Qの働きにより、開成位置(F)に達したシャッター3に対して正方向の駆動力が及ばないようになっている。
【0081】
つまり、シャッター3が開成位置(F)まで移動した後に、使用者が第二部材Bをさらに正方向に回転した場合でも、駆動力伝達規制部Qが作用して、第一ギアm1と中継部材r1に設けた第一ギア噛合歯r12とが適切に噛合しなくなる(図8における符号V部分を参照)ため、第一ギアm1は中継部材r1に対して空回りするようになっている。
【0082】
次に、第二部材Bを第一部材Aに対して逆方向に回転させると、駆動力は第一ギアm1、中継部材r1、及び、リンク部材r2を介して、シャッター3に伝達され、シャッター3は開成位置(F)から閉塞位置(E)に向かって連動する。つまり、中継部材r1も第一ギアm1と係り合い逆方向に回転するとともにリンク部材r2も逆方向に連動して回転し、リンク部材r2に設けた係合凸部r22が、シャッター3のリンク部34に形成されたリンク部材係合凹所34aを押圧しつつ、係合凸部r22とリンク部材係合凹所r22とのカム作用によりシャッター3を開成位置(F)から閉塞位置(E)に移動させる。
【0083】
なお、第二部材Bを第一部材Aに対して逆方向に回転させるとシャッター連動機構Rとともにテープ引出し部Cも作動するため、開口Gの近傍に位置しているテープd1の先端部を内部側に引き戻すようになっている。
【0084】
シャッター3が閉塞位置(E)に達すると第一ギアm1を含むシャッター連動機構Rの動力伝達系統はロックされるので、第二部材Bの逆転操作もロックされることになる。
【0085】
以上説明したように、本実施形態に係るテープディスペンサは、テープd1を保持し、当該テープd1を内部から外部に導出し得る開口Gを備えた第一部材Aと、第一部材Aに対して相対動作すなわち回転動作可能な第二部材Bとを備えたものである。そして、第一部材Aと第二部材Bとの第一方向の相対回転動作によりテープd1が繰り出されるとともに開口Gを閉塞するシャッター3が当該開口Gを開く方向に駆動し得るものとなっている。
【0086】
このため、本実施形態のテープディスペンサであれば、シャッター3によりテープd1が繰り出される開口Gを好適に開閉し得るものとなる。換言すれば、第一部材Aに対して第二部材Bを正転させるとシャッター3が開口Gを開く方向に移動するとともに内部に収容されたテープd1の端部が開口Gを通じて外部に導出し得るものとなるため、不使用時においてシャッター3によってテープd1を好適に保護し得るとともに使用時にはテープd1の繰り出しと同時にシャッター3が開くというオートシャッター機能が好適に発揮されるものとなり使い勝手に優れたものとなっている。
【0087】
テープディスペンサは、第一部材Aと第二部材Bとの第二方向の相対動作によりテープd1が巻き戻されるとともに開口Gを閉塞するシャッター3が当該開口Gを閉じる方向に駆動し得るものとなっている。
【0088】
このため、本実施形態のテープディスペンサであれば、シャッター3によりテープd1が繰り出される開口Gを好適に開閉し得るものとなる。換言すれば、第一部材Aに対して第二部材Bを逆転させるとシャッター3が開口Gを閉じる方向に移動するとともに内部に収容されたテープd1の端部が開口Gの近傍から内部に導入し得るものとなるため、不使用時においてシャッター3によってテープd1を好適に保護し得るとともにシャッター3が閉じる際にテープd1の端部が内方に逃げてシャッター3に当たり難いものとなっている。つまり、不使用状態に移行する際においても、テープd1の巻き戻しと同時にシャッター3が閉じるというオートシャッター機能が好適に発揮されるものとなり使い勝手に優れたものとなっている。
【0089】
第一部材Aが、テープd1を保持するベース1と、ベース1に着脱可能に設けられたカバー2とを備えている。このため、カバー2を着脱させることにより、テープd1をベース1に対して保持させ得るものとなっている。
【0090】
第二部材Bの回転動作に連動して、シャッター3を、開口Gを閉塞し得る閉塞位置(E)と開口Gを開放し得る開成位置(F)との間で動作させるシャッター連動機構Rを備えている。
【0091】
このため、シャッター3の開閉動作を、テープd1の繰り出し操作部としての機能も発揮する第二部材Bに連動させることができるため、操作性に優れたものとなっている。
【0092】
シャッター連動機構Rが、第二部材Bに設けられた第一ギアm1と、第一部材Aに回転可能に支持され基端部に第一ギアm1と中継部材r1を介して間接的に噛合し得る複数の歯である中継部材噛合歯r21を有するとともに先端部にシャッター3と係り合う係合部たる係合凸部r22を有したリンク部材r2と、第一部材Aに対してスライド移動可能に支持されリンク部材r2の係合凸部r22が係合し得る被係合部たるリンク部材係合凹所34aを有したシャッター3とを備えている。
【0093】
このため、シャッター3に設けたリンク部34と第一部材Aに枢支されたリンク部材r2とを係わり合わせることにより、シャッター3の開閉動作が好適に実現されたものとなっている。
【0094】
シャッター連動機構Rが、第一ギアm1とリンク部材r2との間に設けられ、開成位置(F)にあるシャッター3に対して第一ギアm1による第一方向たる正転方向への駆動力の伝達を規制し得る駆動力伝達規制部Qを設けている。
【0095】
このため、シャッター3がシャッター連動機構Rの働きによって開成位置(F)に移動した後は、当該シャッター3に対して第二部材Bの正転動作による駆動力が伝達されないためシャッター3は開成位置(F)に適切に位置することができるとともにテープ引出し部Cによるテープd1の繰り出し操作は継続して実行することができるものとなっている。
【0096】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0097】
テープの種類は、種々のものと適用することができるものであり、保形性の低いものに限られるものではない。
【0098】
第一部材と第二部材との相対動作は回転動作に限られるものではなく、直線的な動作であってもよい。
【0099】
第一部材や第二部材の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更してもよいのはもちろんのことである。
【0100】
シャッター連動機構の構成は、第二部材の動作に連動したものであれば、どのような構成のものであってもよい。例えば、第二部材の回転をシャッターの開閉動作に変換する為の動力伝達系統は歯車列やベルトを利用する機構等の種々の構成のものを適用することができる。
【0101】
例えば、シャッター連動機構のリンク部材が中継部材を介して第一ギアと接続していないものであってもよく、リンク部材が第一ギアと直接的に噛合したものであってもよい。
【0102】
駆動力伝達規制部の具体的な構成は、上述した実施形態に示したものに限られないのは言うまでもない。例えば、動力伝達規制部が、閉塞位置にあるシャッターに対して第一ギアによる逆転方向への駆動力の伝達を規制し得るものであってもよい。
【0103】
テープ引出し部は、第二部材を第一部材に対して相対回動させることでテープを外方に繰り出しさせるものであればよく、上述した実施形態に示すものに限られるものではない。例えば、第二部材の回転を繰出ローラーの回転に伝達させるための歯車列は種々設定することが可能である。また、第二部材の回転を、ベルトを介して繰出ローラーや巻き込み防止ローラーに伝達させるように構成したものであってもよい。
【0104】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0105】
1…ベース
2…カバー
3…シャッター
A…第一部材
B…第二部材
L…シャッター連動機構
d1…テープ
G…開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12