(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-169858(P2021-169858A)
(43)【公開日】2021年10月28日
(54)【発明の名称】留め具及び固定具
(51)【国際特許分類】
F16B 2/08 20060101AFI20211001BHJP
B65D 63/16 20060101ALI20211001BHJP
【FI】
F16B2/08 S
B65D63/16 Z
F16B2/08 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-74092(P2020-74092)
(22)【出願日】2020年4月17日
(71)【出願人】
【識別番号】000104674
【氏名又は名称】キョーラク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】特許業務法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 攻一郎
【テーマコード(参考)】
3E085
3J022
【Fターム(参考)】
3E085BA21
3E085BD07
3E085BD08
3E085BD09
3E085BF10
3E085BG10
3J022DA11
3J022FB17
3J022GA03
3J022GB43
3J022GB45
3J022HA05
(57)【要約】
【課題】 適切にベルトの張力を保持しつつ施錠し易い留め具及び固定具を提供する。
【解決手段】 留め具1の固定具20は、挿通孔部213a1を備える嵌合突起213aを有する第1固定具21と、嵌合突起213aと嵌合する嵌合孔部223aを有する第2固定具22と、を有する固定具20と、固定具20と接続する紐状体であるバンド10と、を備え、固定具20の上面20aは、嵌合突起213a及び嵌合孔部223aを嵌合させた嵌合状態において、連続した平坦面を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿通孔部を備える嵌合突起を有する第1固定具と、前記嵌合突起と嵌合する嵌合孔部を有する第2固定具と、を有する固定具と、
前記固定具と接続する紐状体と、
を備え、
前記固定具の上面は、前記嵌合突起及び前記嵌合孔部を嵌合させた嵌合状態において、連続した平坦面を備えることを特徴とする留め具。
【請求項2】
前記第1固定具及び前記第2固定具は、それぞれ厚肉部及び薄肉部とを備えて差厚板状に形成されて、前記嵌合突起及び前記嵌合孔部はそれぞれ前記第1固定具及び前記第2固定具の前記薄肉部に形成されて、前記薄肉部同士が接続することを特徴とする請求項1に記載の留め具。
【請求項3】
前記紐状体は、固定長であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の留め具。
【請求項4】
挿通孔部を備える嵌合突起を有する第1固定具と、前記嵌合突起と嵌合する嵌合孔部を有する第2固定具と、を有し、紐状体が接続可能に形成され、前記嵌合突起及び前記嵌合孔部を嵌合させた嵌合状態において、上面が連続した平坦面を備えることを特徴とする固定具。
【請求項5】
挿通孔部を備える嵌合突起を有する第1固定具と、前記嵌合突起と嵌合する嵌合孔部を有する第2固定具と、を有する固定具と、
前記固定具と接続する紐状体と、
を備え、
前記第1固定具と前記紐状体が2か所でつながっており、
前記第2固定具と前記紐状体が2か所でつながっていることを特徴とする留め具。
【請求項6】
前記第1固定具とつながる前記紐状体と前記第2固定具とつながる前記紐状体は、平面視において互いに直角な十字状に配置され、
平面視長尺状に形成される前記嵌合突起及び前記嵌合孔部の長尺方向は、前記紐状体と非平行であることを特徴とする請求項5に記載の留め具。
【請求項7】
前記嵌合突起及び前記嵌合孔部の長尺方向は、十字状の前記紐状体に対して45度であることを特徴とする請求項6に記載の留め具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトを備えて被緊締物にベルトを巻回して被緊締物を緊締する留め具と、当該ベルトを固定する固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、帯紐状のベルトを被緊締物に巻回し、固定具で固定することで、被緊締物を緊締する留め具が開示されている。例えば、特許文献1には、被緊締物であるノートパソコンを十字に巻回する帯紐状のバンド(ベルト)と、該バンドを通す係合穴を有してノートパソコンの表側及び裏側にそれぞれ配置される2枚の板状の固定具とを備える留め具が開示されている。該留め具は、バンドが重なる箇所に、南京錠を通して施錠できる2個のハトメが設けられる。該留め具は、ノートパソコンに該バンドを巻回後、該ハトメに該南京錠を挿通させ施錠した上で、ノートパソコンを緊締することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−30840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の留め具においては、2個のハトメに南京錠を通すため、バンドに張力が掛かった状態では2個のハトメの孔がズレて、南京錠を通すことがし難い場合があった。バンドの張力を緩めれば2個のハトメを合わせやすく、南京錠を通し易い。しかしながら、バンドの張力が緩いと、被緊締物の蓋が開いてしまったり、複数個の被緊締物を同時にバンドで巻回した場合には被緊締物が崩れたりしてしまう可能性があり、適切ではないこともある。
【0005】
本発明は、適切にベルトの張力を保持しつつ施錠し易い留め具及び固定具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の留め具は、挿通孔部を備える嵌合突起を有する第1固定具と、前記嵌合突起と嵌合する嵌合孔部を有する第2固定具と、を有する固定具と、前記固定具と接続する紐状体と、を備え、前記固定具の上面は、前記嵌合突起及び前記嵌合孔部を嵌合させた嵌合状態において、連続した平坦面を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の固定具は、挿通孔部を備える嵌合突起を有する第1固定具と、前記嵌合突起と嵌合する嵌合孔部を有する第2固定具と、を有し、紐状体が接続可能に形成され、前記嵌合突起及び前記嵌合孔部を嵌合させた嵌合状態において、上面が連続した平坦面を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の留め具は、挿通孔部を備える嵌合突起を有する第1固定具と、前記嵌合突起と嵌合する嵌合孔部を有する第2固定具と、を有する固定具と、前記固定具と接続する紐状体と、を備え、前記第1固定具と前記紐状体が2か所でつながっており、前記第2固定具と前記紐状体が2か所でつながっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、適切にベルトの張力を保持しつつ施錠し易い留め具及び固定具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る留め具を被緊締物に取り付けた状態を示し、(a)は、被緊締物の平面側から見た斜視図であり、(b)は、被緊締物の底面側から見た斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る留め具の固定具及びベルトを示し、(a)は、固定具が嵌合した状態を示す斜視図であり、(b)は、固定具の嵌合を解除した状態を示す斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る留め具の固定具を嵌合させた状態を示し、(a)は、固定具の平面図であり、(b)は、固定具の底面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る留め具の固定具を示し、
図3(a)のIV−IV断面を示す断面斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る留め具の固定具における
図3(a)のV−V断面図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る留め具の固定具における
図3(a)のVI−VI断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態を説明する。留め具1は、
図1(a)に示すように、ベルト10及びベルト10を固定するための固定具20を備える。留め具1は、被緊締物である直方体状のコンテナボックス100の各側面にベルト10を通し、コンテナボックス100の上下の各面を十字に通すことで巻回し、ベルト10を固定具20により固定することで、コンテナボックス100を緊締する。以下の説明において、
図1(a)の下側を下、その反対側を上とする。
【0012】
紐状体であるベルト10は、細長い帯紐状に形成される。ベルト10の長さ(全長)は、固定長であり、被緊締物の外形寸法に応じて設定される。本実施形態においては、ベルト10の長さは、コンテナボックス100の蓋部の上面100aの長辺及び短辺の長さをそれぞれ2倍して合算した値に、コンテナボックス100の底面100bから上面100aまでの高さについて4倍した値を加えた値と略同一となる。
【0013】
ベルト10は、
図1(b)に示すように、コンテナボックス100の底面100bの略中央に、2本のベルト10が十字に交差して重なる交叉部10aを形成する。2本のベルト10は、交叉部10aにおいて、直角に交叉した上で、互いに縫い合わされる。また、ベルト10は、例えば、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、や金属繊維により、形成される。
【0014】
図2乃至
図6に示すように、固定具20は、第1固定具21及び第2固定具22を有し、略四角形状に形成される。第1固定具21及び第2固定具22は、互いに嵌脱自在に形成される。固定具20の上面20aは、第1固定具21の上面21aと第2固定具22の上面22aに亘る連続した平坦面を備える。固定具20の下面20bには、
図3(b)に示すように、肉盗みである複数の凹部20b−1が形成される。隣り合う凹部20b−1間には、リブ状の壁部20b−2が形成される。壁部20b−2の下端面及び固定具20の外周下端面が、固定具20の下面20bとなる。下面20bにおける第1固定具21の下面21bと第2固定具22の下面22bは、同一平面となる。
【0015】
第1固定具21は、略四角形の差厚板状に形成される。第1固定具21は、厚肉部212及び薄肉部213を有する。厚肉部212は、略V字状に形成される。薄肉部213は、厚肉部212の略V字状の狭角側に長尺状の六角菱形(亀甲)形状に形成される。薄肉部213の上面は、厚肉部212の上面より凹むように形成される。換言すれば、薄肉部213は、厚肉部212より薄く形成される。薄肉部213の下面は、厚肉部212の下面と同一平面とされる。また、
図5、
図6に示すように、厚肉部212の上面から薄肉部213の上面に段状に接続する接続部214は、厚肉部212の上面から下るように傾斜して形成される。一方、薄肉部213の端面213dは、薄肉部213の上面に対して略垂直な面とされている。
【0016】
薄肉部213の上面の略中央には、薄肉部213の六角菱形形状の長尺方向に平行なアーチ状の嵌合突起213aが形成される。嵌合突起213aは、薄肉部213の上面から突出する。嵌合突起213aにおけるアーチ状の内側は、挿通孔部213a1とされる。また、嵌合突起213aの両基端部間における薄肉部213には、略長矩形状に貫通する連通孔部213bが形成される。連通孔部213bにより、第1固定具21の下面外方と挿通孔部213a1とが連通する。従って、例えば射出成形により第1固定具21を成形する場合における金型構造を容易とすることができる。
【0017】
また、
図2(b)及び
図5の断面に示すように、薄肉部213の上面であって、嵌合突起213aと厚肉部212との間には、4つの山形突起213c(突起部)が形成される。4つの山形突起213cは、薄肉部213の六角菱形形状の長尺方向に配列される。山形突起213cは、側面視山形の板状に形成されて、先端部は側面視円弧状に形成される。先端部から基部へ延びる厚肉部212側の傾斜面213c1は、嵌合突起213a側の傾斜面213c2よりも緩い傾斜面とされている。
【0018】
図2乃至
図4に示すように、第1固定具21は、略V字状の厚肉部212の外縁部に形成される2カ所のベルト接続部215を有する。ベルト接続部215は、略V字状の厚肉部212の端部2カ所の端側壁部215aと、略V字状の厚肉部212の先端に位置する中央壁部215bと、巻き付け棒215cとを有する。ベルト接続部215は、厚肉部212の略V字状の2か所の各外縁部をそれぞれ長矩形状に切り欠くようにして2つの端側壁部215a及び1つの中央壁部215bが形成されて、各端側壁部215aと中央壁部215bとの間に棒状の巻き付け棒215cを渡すようにしてなる。
【0019】
巻き付け棒215cには、ベルト10が巻き付けられ、巻き付けたベルト10の端部をベルト10自身に縫い付けることにより巻き付け棒215cに固定される。なお、巻き付け棒215cは、その上面215c1は固定具20(第1固定具21)の上面20a(上面21a)より下方に位置し、その下面215c2は固定具20(第1固定具21)の下面20b(下面21b)よりも上方に位置する。これにより、ベルト10を巻き付け棒215cに通しても、固定具20の上面20a及び下面20bから突出してしまうことが無い。また、巻き付け棒215cに対応する厚肉部212は、ラウンド形状(R面取り部212a)とされる。これにより、ベルト10の挿入がし易い。また、巻き付け棒215cの外縁215c3は、端側壁部215aの外縁及び中央壁部215bの外縁と略連続して形成される。各端側壁部215aの巻き付け棒215c側の外縁及び中央壁部215bの外縁はR面取り状とされる。各端側壁部215aは、後述の第2固定具22の各端側壁部225aと略V字状に対向する対向面を備える。
【0020】
第2固定具22は、略四角形の差厚板状に形成される。第2固定具22は、厚肉部222及び薄肉部223を有する。厚肉部222は、略V字状に形成される。薄肉部223は、厚肉部222の略V字状の狭角側に長尺状の六角菱形(亀甲)形状に形成される。薄肉部223の下面は、厚肉部222の下面より凹むように形成される。薄肉部213の上面は、厚肉部222の上面と同一平面とされる。すなわち、厚肉部222及び薄肉部223の上面は連続して平坦に形成される。厚肉部222の下面は、第1固定具21と同様に、複数の凹部20b−1及び壁部20b−2が形成される。薄肉部223は、厚肉部222よりも薄く形成される。
図5、
図6に示すように、厚肉部222の下面から薄肉部223の下面に段状に接続する接続部224は、厚肉部222の下面から後述の嵌合孔部223a側に僅かに傾斜して形成される。また、薄肉部223の端面223dは、第1固定具21の接続部214の傾斜と略合致するように、薄肉部223の上面と端面223dの接続線が鋭角となるように傾斜して形成される。
【0021】
薄肉部223の略中央には、長矩形状の貫通孔とされる嵌合孔部223aが形成される。第1固定具21の嵌合突起213aは、嵌合孔部223aに挿通させて嵌合させることができる。薄肉部223の下面には、外方寄りに4つの凹部223bが形成される。4つの凹部223bは、薄肉部223の長尺方向に配列される。4つの凹部223bは、第1固定具21の4つの山形突起213cに対応している。
図5に示すように、嵌合突起213aと嵌合孔部223aが嵌合する際には、凹部223bに対応する薄肉部223の外縁部223cが、山形突起213cの緩い傾斜面213c1に倣って下降して山形突起213cと厚肉部212との間に挟まれ挟持されるので、第1固定具21と第2固定具22のガタつきが防止される。また、嵌合孔部223aは、上面側から下面側に亘って拡開するテーパ状に形成される。これにより、スムースに嵌合が行われると共に、更に第1固定具21と第2固定具22のガタつきが防止される。
【0022】
第2固定具22は、2か所のベルト接続部225を有する。ベルト接続部225は、第1固定具21のベルト接続部215と同様に、端側壁部225aと、中央壁部225bと、巻き付け棒225cと、を有し、巻き付け棒225cには、ベルト10が巻き付けられて固定される。巻き付け棒225cに対応する厚肉部222は、R面取り部222aとしてラウンド状に形成される。巻き付け棒225cの上面225c1、下面225c2、外縁225c3の位置関係も第1固定具21のベルト接続部215における巻き付け棒215cの上面215c1、下面215c2、外縁215c3と同様である。
【0023】
このように形成される留め具1は、容易に第1固定具21の嵌合突起213aと第2固定具22の嵌合孔部223aとを嵌合させることができる。固定具20は、第1固定具21と第2固定具22とを嵌合させると、差厚板状に形成される両者において亀甲の略同形状に形成される薄肉部213,223同士が重なり合って接続する。従って、嵌合状態における意匠性の高い固定具20とすることができる。また、ベルト10は、コンテナボックス100の外寸に合わせて固定長とされるので、第1固定具21の嵌合突起213aと第2固定具22の嵌合孔部223aとを嵌合させるだけで適切な張力でコンテナボックス100に巻回することができる。従って、適切にベルトの張力を保持しつつ固定し易い留め具1を提供することができる。更に、嵌合突起213aの挿通孔部213a1に図示しない南京錠やワイヤを掛けることで、第1固定具21と第2固定具22の嵌合をロックすることができる。このとき、第1固定具21の上面と第2固定具22の上面との接続部分が略連続平坦面とされるので、スムースに南京錠やワイヤを掛けることができる。また、第1固定具21と第2固定具22の嵌合は、嵌合突起213aから嵌合孔部223aを取り外すだけで容易に解除することができる。
【0024】
また、第1固定具21及び第2固定具22は、それぞれベルト10と2か所でつながっている。ベルト10は、平面視(
図1(a)における上面視)において、互いに直角な十字状に配置される。そして、平面視略長尺状に形成される嵌合突起213a及び嵌合孔部223aの長尺方向は、ベルト10と非平行とされる。具体的には、嵌合突起213a及び嵌合孔部223aの長尺方向は、ベルト10と略45度の角度で配置される。これにより、嵌合突起213aの長尺方向とベルト10の方向が直交しないので、ベルト10を手で引っ張ってしまった場合であっても、嵌合突起213aの破損を低減することができる。
【0025】
なお、連通孔部213bは、第2固定具22の嵌合孔部223aとも連通するので、連通孔部213bと共に嵌合孔部223aについても南京錠等を挿通させることにより、固定具20をロックすることができる。又は、別途、連通孔部213bと連通する孔部を第2固定具22に設けて、固定具20をロックすることもできる。
【0026】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態により限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、留め具1は、紐状体として、ベルト10を採用したが、ベルト10に限定されず、例えば、紐状であってもよい。さらに、第1固定具21の巻き付け棒215c及び第2固定具22の巻き付け棒225cに巻き付ける紐状体は、一本に限定されず、複数本であってもよい。また、紐状体であるベルト10は、本実施形態においては被緊締物の上下面で十字にクロスするよう巻回したが、横方向又は縦方向のみ巻回するようにしてもよい。
【0027】
また、嵌合突起213a及び嵌合孔部223aの長尺方向は、本実施形態から水平面上で90度回転した方向(すなわち、薄肉部213,223における六角菱形の短尺方向)としてもよい。また、嵌合突起213aは、細長いアーチ状に限られず、円柱、角柱、円錐、角錐、十字状等の形状であってもよい。また、山形突起213cは、嵌合突起213aと厚肉部212との間に設けたが、これに限られず、薄肉部213の端面213d側の先端側近傍や、薄肉部213の両側縁、又は、嵌合突起213aを囲むように設けることができる。また、山形突起213cと凹部223bの配置を逆にして、山形突起213cを第2固定具22側に設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 留め具 10 ベルト(紐状体)
10a 交叉部 20 固定具
20a 上面 20b 下面
20b−1 凹部 20b−2 壁部
21 第1固定具 22 第2固定具
21a,22a 上面 21b,22b 下面
100 コンテナボックス
100a 上面 100b 底面
212,222 厚肉部
212a,222a R面取り部
213,223 薄肉部
213a 嵌合突起 223a 嵌合孔部
213a1 挿通孔部 213b 連通孔部
213c 山形突起(突起部) 213c1,213c2 傾斜面
223b 凹部 223c 外縁部
213d,223d 端面 214,224 接続部
215,225 ベルト接続部
215a,225a 端側壁部
215b,225b 中央壁部
215c,225c 巻き付け棒
215c1,225c1 上面
215c2,225c2 下面
215c3,225c3 外縁