特開2021-171543(P2021-171543A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-171543(P2021-171543A)
(43)【公開日】2021年11月1日
(54)【発明の名称】災害用便器
(51)【国際特許分類】
   A47K 11/04 20060101AFI20211004BHJP
【FI】
   A47K11/04
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-80120(P2020-80120)
(22)【出願日】2020年4月30日
(11)【特許番号】特許第6813753号(P6813753)
(45)【特許公報発行日】2021年1月13日
(71)【出願人】
【識別番号】301066637
【氏名又は名称】安西 章司
(74)【代理人】
【識別番号】100083633
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏
(72)【発明者】
【氏名】安西 章司
【テーマコード(参考)】
2D036
【Fターム(参考)】
2D036HA12
2D036HA22
2D036HA23
2D036HA27
2D036HA46
2D036HA47
2D036HA81
(57)【要約】
【課題】本発明は構造が簡単で、単独で何処でも素早くセットできて携帯性に優れ、災害時に簡便に使用ができ、利便性が高い災害用便器を提供することを目的とする。
【解決手段】排便口11を設けた上部1と、該上部1を支持する脚部2と、脚部2に設けた係止部3と、から少なくとも成す2個の便器部材Aと、1個の便器部材Aの排便口11に挿入してセットする排泄物収納袋4と、から少なくとも構成させ、尚且つ、便器部材Aの下に、他の便器部材Aを逆さまにして脚部2同士を合わせ、それを係止部3で係止させる。また脚部2を4本形成し、係止部3を、2本の脚部2に設けた凸部31と、該凸部31に係止すると共に残り2本の脚部2に設けた凹部32と、から構成したものとするのが好ましく、排便口11を略瓢箪形状にする良い。更に便器部材Aの上面を覆う蓋5を備えると良い。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する脚部(2)と、その脚部(2)に設けた係止部(3)と、から少なくとも成す2個の便器部材(A)と、
1個の前記便器部材(A)の排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、
尚且つ、前記便器部材(A)の下に、他の便器部材(A)を逆さまにして前記脚部(2)同士を合わせ、それを前記係止部(3)で係止させたことを特徴とする災害用便器。
【請求項2】
排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する脚部(2)と、から少なくとも成す便器部材(A)と、前記排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させたことを特徴とする災害用便器。
【請求項3】
前記脚部(2)を4本形成し、前記係止部(3)を、2本の前記脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の前記脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成した請求項1記載の災害用便器。
【請求項4】
前記排便口(11)が略瓢箪形状である請求項1又は2記載の災害用便器。
【請求項5】
前記排便口(11)を覆う蓋(5)が備えられた請求項1又は2記載の災害用便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は災害が発生した際に使用することができる災害用便器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に災害用便器は、組立式便器や、素早くセットできて携帯性に優れた簡易便器などが提案されている。組立式便器は、構造が複雑で組立時間が掛かり、緊急性や携帯性に問題が多かった。
【0003】
一方、簡易便器としては、特開2017−000350号「災害時に使用する便器」や特開2006−334337号「Gスリット付緊急時汎用式簡易便板」などがある。特開2017−000350号は、便器の底にはマンホールの入口穴に嵌る大径嵌合盤と、家庭のトイレからマンホール側に繋がる配管の途中に設けた中継ホールの入口穴に嵌る小径嵌合盤を重ねて取付けた構造のものである。
又、特開2006−334337号は、中央に開口部を具え、洋式タイプの水洗便器の便座や便器の代用となる台座上部に簡単に設置や重ね合わされる周面部を具え、排泄物を収納する取手とミミをもつ形状の袋を排泄袋とし、周面部に袋留めを目的とした複数の切り込みポイントと開口部内側周縁に複数の袋留め切り込みGスリットを具え、装着する袋の大きさに合わせて取手部分を、複数の汎用式袋留め切り込みポイントで組み合わせを選び、袋ミミ部分を内側周縁部切り込みGスリットに差し込み、中央の開口部周縁に沿って袋開口部周縁が内側円周に開口のまま固定でき、また使用後は袋を簡単に取り外せる手段とを組み合わせた構造のものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−000350号公報
【特許文献1】特開2006−334337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特開2017−000350号や特開2006−334337号は、本発明と構造が異なると共に、マンホールの入口穴や中継ホールの入口穴、或いは水洗便器の便座や便器の代用となる台座を見つけなければ使用できないものであり、緊急性に問題があった。
【0006】
本発明は構造が簡単で、単独で何処でも素早くセットできて携帯性に優れ、災害時に簡便に使用ができ、利便性が高い災害用便器を提供することを目的とする。
【0007】
又、別発明は、構造が簡単で、素早くセットできて携帯性に優れ、自動車内や野外などでも災害時に簡便に使用ができる災害用便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記現状に鑑みて成されたものであり、つまり、排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する脚部(2)と、脚部(2)に設けた係止部(3)と、から少なくとも成す2個の便器部材(A)と、1個の便器部材(A)の排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、尚且つ、便器部材(A)の下に、他の便器部材(A)を逆さまにして脚部(2)同士を合わせ、それを係止部(3)で係止させる。また前記脚部(2)を4本形成し、前記係止部(3)が、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から成されたものとするのが好ましく、前記排便口(11)を略瓢箪形状にする良い。更に便器部材(A)の上面を覆う蓋(5)を備えると良い。
【0009】
又、別発明は、排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する脚部(2)と、から少なくとも成る便器部材(A)と、排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1のように排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する脚部(2)と、脚部(2)に設けた係止部(3)と、から少なくとも成す2個の便器部材(A)と、1個の便器部材(A)の排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、尚且つ、便器部材(A)の下に、他の便器部材(A)を逆さまにして脚部(2)同士を合わせ、それを係止部(3)で係止させることにより、災害用の便器が、単独で素早くセットでき、災害用として野外や屋内など何処にでも設置でき、簡便に使用ができて利便性が高い。
【0011】
請求項2のように排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する脚部(2)と、から少なくとも成る便器部材(A)と、排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、をから少なくとも構成させることにより、災害用便器が、素早くセットでき、自動車内や野外などで災害用として簡便に使用ができ、利便性が高い。しかも構造が簡単であるので、安価に提供できる。
【0012】
請求項3に示すように脚部(2)を4本と形成し、係止部(3)として、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成することにより、便器部材(A)を重ね合せた際に、ガタツキがなく安定して座ることができるため、災害用の便器として簡便で安全に使用でき、利便性が高い。
【0013】
請求項4に示すように排便口(11)を略瓢箪状にすることにより、略瓢箪状の先端を後ろにして使用すると、前側に大きな円形部が来るので、人工肛門や人工膀胱を付けた患者が使用する際に、座りながら排便や排尿処理が行える便利なものとなる。
【0014】
請求項5のように便器部材(A)の上面を覆う蓋(5)を備えることにより、排泄物の臭いが遮断できると共に排泄物が隠れるので、見た目が気に掛らないものとなる。また蓋(5)で便器部材(A)の上面を覆うことにより、物を上に置くことできると共に台として利用できる。又、蓋(5)で便器部材(A)の上面を覆った後、反転させると底面が塞がるので、物を入れる収納箱として利用でき、更に、便器部材(A)を2個使用し、下方の便器部材(A)に蓋(5)を取付けることにより、簡易なペットの家としても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態の要部を示す斜視図である。
図2】別発明の実施形態の要部を示す斜視図である。
図3】本発明の使用状態を示す説明図である。
図4】別発明の使用状態を示す説明図である。
図5】本発明の便器部材を2個使用し、蓋を備えて収納箱或いはペットの家として利用する状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態を図1図3に基づき説明する。(A)は排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、から少なくとも構成させて一体成型した合成樹脂製の便器部材であり、該便器部材(A)の大きさとしては、幅約30cm〜約40cm、長さ約35cm〜約50cm、高さ約15cm〜約25cm、の範囲とするのが好ましい。(1)は貫通穴の排便口(11)を設けた上部であり、該上部(1)には、上面と側面(周面)とがある。又、前記排便口(11)の形状としては、略瓢箪形状,略壺形状,略洋梨形状などにするのが好ましい。
【0017】
(2)は上部(1)を支持する4本の脚部あり、該脚部(2)は上部(1)の側面と連結されている。(3)は脚部(2)の下部に設けた係止部あり、該係止部(3)が、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から成されている。尚、前記係止部(3)としては上記のものに限定されるものではなく、例えば、地獄止めと呼ばれる構造のものを用いても良い。
【0018】
(4)は上部(1)の排便口(11)に挿入し、その開口周縁を上部(1)の側面まで折り返してセットする排泄物収納袋あり、該排泄物収納袋(4)は合成樹脂製のものを用いるのが好ましい。又、前記排泄物収納袋(4)の中には、消臭剤や、水分を吸収する吸水性樹脂粉末或いは凝固剤などを入れて使用される。(5)は上部(1)を覆う蓋であり、該蓋(5)は合成樹脂製のものが好ましいが、他の材料でも良い。
【0019】
図4は別発明の実施形態を示す図であり、この図に基づいて説明する。これは上記実施形態と比べると、便器部材(A)は略同一であるが、脚部(2)に設けた係止部(3)は不要である。また便器部材(A)は1個使用する。又、前記排泄物収納袋(4)の口の大きさは同じで良いが、長さを半分近く短くしたものが好ましい。
【0020】
次に本発明品を用いて、災害用便器を組立てる場合について説明する。予め便器部材(A)を2個と、便器部材(A)に装着可能な大きさの排泄物収納袋(4)と、該排泄物収納袋(4)に入れる消臭剤と水分を吸収する吸水性樹脂粉末などを用意しておく。
先ず始めに1個の便器部材(A)を逆さまにし、残りの便器部材(A)をその上に乗せると共に、脚部(2)同士を対向させ、係止部(3)で係止させて2個の便器部材(A)を固定させる(図1図3参照)。次に上方の排便口(11)に排泄物収納袋(4)を挿入し、排泄物収納袋(4)の開口周縁を上部(1)の側面に沿って折り返して装着させる(図3参照)。更にその排泄物収納袋(4)の中に消臭剤や吸水性樹脂粉末或いは硬化剤など入れる。この時、蓋(5)があれば、上部(1)を覆っておくと良い。
その後、本発明品を仮トイレとする場所に設置すれば良い。
【0021】
次に本発明品を用いて、災害用便器を自動車内で組立てる場合について説明する。予め便器部材(A)を1個と、便器部材(A)に装着可能な大きさの排泄物収納袋(4)と、該排泄物収納袋(4)に入れる消臭剤と水分を吸収する吸水性樹脂粉末などを用意しておく。
先ず始めに便器部材(A)を自動車の後部席に乗せ、排便口(11)に排泄物収納袋(4)を挿入し、排泄物収納袋(4)の開口周縁を上部(1)の側面に沿って折り返して装着させる(図4参照)。更にその排泄物収納袋(4)の中に消臭剤や吸水性樹脂粉末或いは硬化剤など入れる。この時、蓋(5)があれば、上部(1)を覆っておくと良い。
【0022】
次に本発明の便器部材(A)を2個用いて、収納箱として使用する場合は、先ず始めに1個の便器部材(A)を逆さまにし、残りの便器部材(A)をその上に乗せると共に、脚部(2)同士を対向させ、係止部(3)で係止させて2個の便器部材(A)を固定させる。その後、上部(1)に蓋(5)を覆い、それを反転させることにより、排便口(11)が塞がった底面が形成されるので、その内部に物を入れることが可能となる。
この時、2個の便器部材(A)を上下に重ね合わせると、収納箱だけでなく、その空間を利用して簡易なペットの家として使用することが可能となる。
【0023】
このように本発明品は、災害時の仮設トイレが素早く設置でき、屋外や車内等で使用ができ、利便性が高いものとなる。また収納箱や簡易なペットの家として使用することが可能となるため、災害時は誠に重宝なものとなる。
【符号の説明】
【0024】
A 便器部材
1 上部
11 排便口
2 脚部
3 係止部
31 凸部
32 凹部
4 排泄物収納袋
5 蓋
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2020年8月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は災害が発生した際に使用することができる災害用便器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に災害用便器は、組立式便器や、素早くセットできて携帯性に優れた簡易便器などが提案されている。組立式便器のものは、構造が複雑で組立時間が掛かり、緊急性や携帯性に問題が多かった。
【0003】
一方、簡易便器としては、特開2017−000350号「災害時に使用する便器」や特開2006−334337号「Gスリット付緊急時汎用式簡易便板」などがある。特開2017−000350号は、便器の底にはマンホールの入口穴に嵌る大径嵌合盤と、家庭のトイレからマンホール側に繋がる配管の途中に設けた中継ホールの入口穴に嵌る小径嵌合盤を重ねて取付けた構造のものである。
又、特開2006−334337号は、中央に開口部を具え、洋式タイプの水洗便器の便座や便器の代用となる台座上部に簡単に設置や重ね合わされる周面部を具え、排泄物を収納する取手とミミをもつ形状の袋を排泄袋とし、周面部に袋留めを目的とした複数の切り込みポイントと開口部内側周縁に複数の袋留め切り込みGスリットを具え、装着する袋の大きさに合わせて取手部分を、複数の汎用式袋留め切り込みポイントで組み合わせを選び、袋ミミ部分を内側周縁部切り込みGスリットに差し込み、中央の開口部周縁に沿って袋開口部周縁が内側円周に開口のまま固定でき、また使用後は袋を簡単に取り外せる手段を組み合わせた構造のものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−000350号公報
【特許文献2】特開2006−334337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特開2017−000350号や特開2006−334337号は、本発明と構造が異なると共に、マンホールの入口穴や中継ホールの入口穴、或いは水洗便器の便座や便器の代用となる台座を見つけなければ使用できないものであり、緊急性に問題があった。
【0006】
本発明は構造が簡単で、単独で何処でも素早くセットできて携帯性に優れ、災害時に簡便に使用ができ、利便性が高い災害用便器を提供することを目的とする。
【0007】
又、別発明は、構造が簡単で、素早くセットできて携帯性に優れ、自動車内や野外などでも災害時に簡便に使用ができる災害用便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記現状に鑑みて成されたものであり、つまり、排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、脚部(2)に設けた係止部(3)と、から少なくとも成す2個の便器部材(A)と、1個の便器部材(A)の排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、且つ、係止部(3)を、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成し、尚且つ、便器部材(A)の下に、他の便器部材(A)を逆さまにして脚部(2)同士を合わせ、それを係止部(3)で係止させる。更に便器部材(A)の上面を覆う蓋(5)を備えると良い。
【0009】
又、別発明は、排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、脚部(2)に設けた係止部(3)と、から構成する便器部材(A)と、排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、且つ、係止部(3)を、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成する。
【発明の効果】
【0010】
請求項1のように排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、脚部(2)に設けた係止部(3)と、から少なくとも成す2個の便器部材(A)と、1個の便器部材(A)の排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、尚且つ、便器部材(A)の下に、他の便器部材(A)を逆さまにして脚部(2)同士を合わせ、それを係止部(3)で係止させることにより、災害用の便器が、単独で素早くセットでき、災害用として野外や屋内など何処にでも設置でき、簡便に使用ができて利便性が高い。
特に係止部(3)として、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成することにより、便器部材(A)を重ね合せた際に、ガタツキがなく安定して座ることができるため、災害用の便器として簡便で安全に使用でき、利便性が高いものとなる。
【0011】
請求項2のように排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、脚部(2)に設けた係止部(3)と、から構成する便器部材(A)と、排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、をから少なくとも構成させ、且つ、係止部(3)を、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成することにより、災害用便器が、素早くセットでき、自動車内や野外などで災害用として簡便に使用ができ、利便性が高い。しかも構造が簡単であるので、安価に提供できる。
【0012】
請求項3に示すように便器部材(A)の上面を覆う蓋(5)を備えることにより、排泄物の臭いが遮断できると共に排泄物が隠れるので、見た目が気に掛らないものとなる。また蓋(5)で便器部材(A)の上面を覆うことにより、物を上に置くことできると共に台として利用できる。又、蓋(5)で便器部材(A)の上面を覆った後、反転させると底面が塞がるので、物を入れる収納箱として利用でき、更に、便器部材(A)を2個使用し、下方の便器部材(A)に蓋(5)を取付けることにより、簡易なペットの家としても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態の要部を示す斜視図である。
図2】別発明の実施形態の要部を示す斜視図である。
図3】本発明の使用状態を示す説明図である。
図4】別発明の使用状態を示す説明図である。
図5】本発明の便器部材を2個使用し、蓋を備えて収納箱或いはペットの家として利用する状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を図1図3に基づき説明する。(A)は排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、から少なくとも構成させて一体成型した合成樹脂製の便器部材であり、該便器部材(A)の大きさとしては、幅約30cm〜約40cm、長さ約35cm〜約50cm、高さ約15cm〜約25cm、の範囲とするのが好ましい。(1)は貫通穴の排便口(11)を設けた上部であり、該上部(1)には、上面と側面(周面)とがある。又、前記排便口(11)の形状としては、略瓢箪形状,略壺形状,洋梨形状などにするのが好ましい。
【0015】
(2)は上部(1)を支持する4本の脚部あり、該脚部(2)は上部(1)の側面と連結されている。(3)は脚部(2)の下部に設けた係止部あり、該係止部(3)が、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から成されている。
【0016】
(4)は上部(1)の排便口(11)に挿入し、その開口周縁を上部(1)の側面まで折り返してセットする排泄物収納袋あり、該排泄物収納袋(4)は合成樹脂製のものを用いるのが好ましい。又、前記排泄物収納袋(4)の中には、消臭剤や、水分を吸収する吸水性樹脂粉末或いは凝固剤などを入れて使用される。(5)は上部(1)を覆う蓋であり、該蓋(5)は合成樹脂製のものが好ましいが、他の材料でも良い。
【0017】
図4は別発明の実施形態を示す図であり、この図に基づいて説明する。これは上記実施形態と比べると、便器部材(A)は略同一である。また便器部材(A)は1個使用する。又、前記排泄物収納袋(4)の口の大きさは同じで良いが、長さを半分近く短くしたものが好ましい。
【0018】
次に本発明品を用いて、災害用便器を組立てる場合について説明する。予め便器部材(A)を2個と、便器部材(A)に装着可能な大きさの排泄物収納袋(4)と、該排泄物収納袋(4)に入れる消臭剤と水分を吸収する吸水性樹脂粉末などを用意しておく。
先ず始めに1個の便器部材(A)を逆さまにし、残りの便器部材(A)をその上に乗せると共に、脚部(2)同士を対向させ、係止部(3)で係止させて2個の便器部材(A)を固定させる(図1図3参照)。次に上方の排便口(11)に排泄物収納袋(4)を挿入し、排泄物収納袋(4)の開口周縁を上部(1)の側面に沿って折り返して装着させる(図3参照)。更にその排泄物収納袋(4)の中に消臭剤や吸水性樹脂粉末或いは硬化剤など入れる。この時、蓋(5)があれば、上部(1)を覆っておくと良い。
その後、本発明品を仮トイレとする場所に設置すれば良い。
【0019】
次に本発明品を用いて、災害用便器を自動車内で組立てる場合について説明する。予め便器部材(A)を1個と、便器部材(A)に装着可能な大きさの排泄物収納袋(4)と、該排泄物収納袋(4)に入れる消臭剤と水分を吸収する吸水性樹脂粉末などを用意しておく。
先ず始めに便器部材(A)を自動車の後部席に乗せ、排便口(11)に排泄物収納袋(4)を挿入し、排泄物収納袋(4)の開口周縁を上部(1)の側面に沿って折り返して装着させる(図4参照)。更にその排泄物収納袋(4)の中に消臭剤や吸水性樹脂粉末或いは硬化剤など入れる。この時、蓋(5)があれば、上部(1)を覆っておくと良い。
【0020】
次に本発明の便器部材(A)を2個用いて、収納箱として使用する場合は、先ず始めに1個の便器部材(A)を逆さまにし、残りの便器部材(A)をその上に乗せると共に、脚部(2)同士を対向させ、係止部(3)で係止させて2個の便器部材(A)を固定させる。その後、上部(1)に蓋(5)を覆い、それを反転させることにより、排便口(11)が塞がった底面が形成されるので、その内部に物を入れることが可能となる。
この時、2個の便器部材(A)を上下に重ね合わせると、収納箱だけでなく、その空間を利用して簡易なペットの家として使用することが可能となる。
【0021】
このように本発明品は、災害時の仮設トイレが素早く設置でき、屋外や車内等で使用ができ、利便性が高いものとなる。また収納箱や簡易なペットの家として使用することが可能となるため、災害時は誠に重宝なものとなる。
【符号の説明】
【0022】
44 駆動モーター
A 便器部材
1 上部
11 排便口
2 脚部
3 係止部
31 凸部
32 凹部
4 排泄物収納袋
5 蓋
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、その脚部(2)に設けた係止部(3)と、から少なくとも成す2個の便器部材(A)と、1個の前記便器部材(A)の排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、
且つ、前記係止部(3)を、2本の前記脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の前記脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成し、
尚且つ、前記便器部材(A)の下に、他の便器部材(A)を逆さまにして前記脚部(2)同士を合わせ、それを前記係止部(3)で係止させたことを特徴とする災害用便器。
【請求項2】
排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、その脚部(2)に設けた係止部(3)と、から構成する便器部材(A)と、前記排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、
且つ、前記係止部(3)を、2本の前記脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の前記脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成したことを特徴とする災害用便器。
【請求項3】
前記排便口(11)を覆う蓋(5)が備えられた請求項1又は2記載の災害用便器。
【手続補正書】
【提出日】2020年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は災害が発生した際に使用することができる災害用便器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に災害用便器は、組立式便器や、素早くセットできて携帯性に優れた簡易便器などが提案されている。組立式便器のものは、構造が複雑で組立時間が掛かり、緊急性や携帯性に問題が多かった。
【0003】
一方、簡易便器としては、特開2017−000350号「災害時に使用する便器」や特開2006−334337号「Gスリット付緊急時汎用式簡易便板」などがある。特開2017−000350号は、便器の底にはマンホールの入口穴に嵌る大径嵌合盤と、家庭のトイレからマンホール側に繋がる配管の途中に設けた中継ホールの入口穴に嵌る小径嵌合盤を重ねて取付けた構造のものである。
又、特開2006−334337号は、中央に開口部を具え、洋式タイプの水洗便器の便座や便器の代用となる台座上部に簡単に設置や重ね合わされる周面部を具え、排泄物を収納する取手とミミをもつ形状の袋を排泄袋とし、周面部に袋留めを目的とした複数の切り込みポイントと開口部内側周縁に複数の袋留め切り込みGスリットを具え、装着する袋の大きさに合わせて取手部分を、複数の汎用式袋留め切り込みポイントで組み合わせを選び、袋ミミ部分を内側周縁部切り込みGスリットに差し込み、中央の開口部周縁に沿って袋開口部周縁が内側円周に開口のまま固定でき、また使用後は袋を簡単に取り外せる手段を組み合わせた構造のものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−000350号公報
【特許文献2】特開2006−334337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特開2017−000350号や特開2006−334337号は、本発明と構造が異なると共に、マンホールの入口穴や中継ホールの入口穴、或いは水洗便器の便座や便器の代用となる台座を見つけなければ使用できないものであり、緊急性に問題があった。
【0006】
本発明は構造が簡単で、単独で何処でも素早くセットできて携帯性に優れ、災害時に簡便に使用ができ、利便性が高い災害用便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記現状に鑑みて成されたものであり、つまり、排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、脚部(2)に設けた係止部(3)と、から少なくとも成す2個の便器部材(A)と、1個の便器部材(A)の排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、且つ、係止部(3)を、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成し、尚且つ、便器部材(A)の下に、他の便器部材(A)を逆さまにして脚部(2)同士を合わせ、それを係止部(3)で係止させる。更に便器部材(A)の上面を覆う蓋(5)を備えると良い。
【発明の効果】
【0008】
請求項1のように排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、脚部(2)に設けた係止部(3)と、から少なくとも成す2個の便器部材(A)と、1個の便器部材(A)の排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、尚且つ、便器部材(A)の下に、他の便器部材(A)を逆さまにして脚部(2)同士を合わせ、それを係止部(3)で係止させることにより、災害用の便器が、単独で素早くセットでき、災害用として野外や屋内など何処にでも設置でき、簡便に使用ができて利便性が高い。
特に係止部(3)として、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成することにより、便器部材(A)を重ね合せた際に、ガタツキがなく安定して座ることができるため、災害用の便器として簡便で安全に使用でき、利便性が高いものとなる。
【0009】
請求項2のように便器部材(A)の上面を覆う蓋(5)を備えることにより、排泄物の臭いが遮断できると共に排泄物が隠れるので、見た目が気に掛らないものとなる。また蓋(5)で便器部材(A)の上面を覆うことにより、物を上に置くことできると共に台として利用できる。又、蓋(5)で便器部材(A)の上面を覆った後、反転させると底面が塞がるので、物を入れる収納箱として利用でき、更に、便器部材(A)を2個使用し、下方の便器部材(A)に蓋(5)を取付けることにより、簡易なペットの家としても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態の要部を示す斜視図である。
図2別実施形態の要部を示す斜視図である。
図3】本発明の使用状態を示す説明図である。
図4別実施形態の使用状態を示す説明図である。
図5】本発明の便器部材を2個使用し、蓋を備えて収納箱或いはペットの家として利用する状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態を図1図3に基づき説明する。(A)は排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、から少なくとも構成させて一体成型した合成樹脂製の便器部材であり、該便器部材(A)の大きさとしては、幅約30cm〜約40cm、長さ約35cm〜約50cm、高さ約15cm〜約25cm、の範囲とするのが好ましい。(1)は貫通穴の排便口(11)を設けた上部であり、該上部(1)には、上面と側面(周面)とがある。又、前記排便口(11)の形状としては、略瓢箪形状,略壺形状,洋梨形状などにするのが好ましい。
【0012】
(2)は上部(1)を支持する4本の脚部あり、該脚部(2)は上部(1)の側面と連結されている。(3)は脚部(2)の下部に設けた係止部あり、該係止部(3)が、2本の脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の脚部(2)に設けた凹部(32)と、から成されている。
【0013】
(4)は上部(1)の排便口(11)に挿入し、その開口周縁を上部(1)の側面まで折り返してセットする排泄物収納袋あり、該排泄物収納袋(4)は合成樹脂製のものを用いるのが好ましい。又、前記排泄物収納袋(4)の中には、消臭剤や、水分を吸収する吸水性樹脂粉末或いは凝固剤などを入れて使用される。(5)は上部(1)を覆う蓋であり、該蓋(5)は合成樹脂製のものが好ましいが、他の材料でも良い。
【0014】
図4別実施形態を示す図であり、この図に基づいて説明する。これは上記実施形態と比べると、便器部材(A)は略同一である。また便器部材(A)は1個使用する。又、前記排泄物収納袋(4)の口の大きさは同じで良いが、長さを半分近く短くしたものが好ましい。
【0015】
次に本発明品を用いて、災害用便器を組立てる場合について説明する。予め便器部材(A)を2個と、便器部材(A)に装着可能な大きさの排泄物収納袋(4)と、該排泄物収納袋(4)に入れる消臭剤と水分を吸収する吸水性樹脂粉末などを用意しておく。
先ず始めに1個の便器部材(A)を逆さまにし、残りの便器部材(A)をその上に乗せると共に、脚部(2)同士を対向させ、係止部(3)で係止させて2個の便器部材(A)を固定させる(図1図3参照)。次に上方の排便口(11)に排泄物収納袋(4)を挿入し、排泄物収納袋(4)の開口周縁を上部(1)の側面に沿って折り返して装着させる(図3参照)。更にその排泄物収納袋(4)の中に消臭剤や吸水性樹脂粉末或いは硬化剤など入れる。この時、蓋(5)があれば、上部(1)を覆っておくと良い。
その後、本発明品を仮トイレとする場所に設置すれば良い。
【0016】
次に本発明品を用いて、災害用便器を自動車内で組立てる場合について説明する。予め便器部材(A)を1個と、便器部材(A)に装着可能な大きさの排泄物収納袋(4)と、該排泄物収納袋(4)に入れる消臭剤と水分を吸収する吸水性樹脂粉末などを用意しておく。
先ず始めに便器部材(A)を自動車の後部席に乗せ、排便口(11)に排泄物収納袋(4)を挿入し、排泄物収納袋(4)の開口周縁を上部(1)の側面に沿って折り返して装着させる(図4参照)。更にその排泄物収納袋(4)の中に消臭剤や吸水性樹脂粉末或いは硬化剤など入れる。この時、蓋(5)があれば、上部(1)を覆っておくと良い。
【0017】
次に本発明の便器部材(A)を2個用いて、収納箱として使用する場合は、先ず始めに1個の便器部材(A)を逆さまにし、残りの便器部材(A)をその上に乗せると共に、脚部(2)同士を対向させ、係止部(3)で係止させて2個の便器部材(A)を固定させる。その後、上部(1)に蓋(5)を覆い、それを反転させることにより、排便口(11)が塞がった底面が形成されるので、その内部に物を入れることが可能となる。
この時、2個の便器部材(A)を上下に重ね合わせると、収納箱だけでなく、その空間を利用して簡易なペットの家として使用することが可能となる。
【0018】
このように本発明品は、災害時の仮設トイレが素早く設置でき、屋外や車内等で使用ができ、利便性が高いものとなる。また収納箱や簡易なペットの家として使用することが可能となるため、災害時は誠に重宝なものとなる。
【符号の説明】
【0019】
44 駆動モーター
A 便器部材
1 上部
11 排便口
2 脚部
3 係止部
31 凸部
32 凹部
4 排泄物収納袋
5 蓋
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排便口(11)を設けた上部(1)と、該上部(1)を支持する4本の脚部(2)と、その脚部(2)に設けた係止部(3)と、から少なくとも成す2個の便器部材(A)と、1個の前記便器部材(A)の排便口(11)に挿入してセットする排泄物収納袋(4)と、から少なくとも構成させ、
且つ、前記係止部(3)を、2本の前記脚部(2)に設けた凸部(31)と、該凸部(31)に係止すると共に残り2本の前記脚部(2)に設けた凹部(32)と、から構成し、
尚且つ、前記便器部材(A)の下に、他の便器部材(A)を逆さまにして前記脚部(2)同士を合わせ、それを前記係止部(3)で係止させたことを特徴とする災害用便器。
【請求項2】
前記排便口(11)を覆う蓋(5)が備えられた請求項1記載の災害用便器。