(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-172962(P2021-172962A)
(43)【公開日】2021年11月1日
(54)【発明の名称】紫外線吸収UVカット手袋
(51)【国際特許分類】
A41D 19/00 20060101AFI20211004BHJP
【FI】
A41D19/00 M
A41D19/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2020-96470(P2020-96470)
(22)【出願日】2020年4月30日
(71)【出願人】
【識別番号】519014453
【氏名又は名称】大石 恭子
(72)【発明者】
【氏名】大石 恭子
【テーマコード(参考)】
3B033
【Fターム(参考)】
3B033AA32
3B033AC05
(57)【要約】
【課題】 念入りな日焼け防止をしながらも、適度に紫外線を吸収し、ビタミンD不足に陥るリスクを低減するUVカット手袋を提供する。
【解決手段】 UVカット手袋の手のひら部分が紫外線透過率の高い素材で作成されていることを特徴とする。
【選択図】
図1,
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手の甲側が紫外線を通さない素材で作成され、手のひら側が紫外線を通す素材で作成された手袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、日焼け防止をしながらも、適度に紫外線を収集するUVカット手袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現代の女性には、美容のため日焼け防止している方が多くいる。紫外線対策として、上着や帽子、サングラスなど多くのUVカット製品が使用されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「手のひら日光浴とは!?たった15分でビタミンD補給!骨を強くする方法」,40マガジン。l
【0004】
【非特許文献2】「体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定」,独立行政法人国立環境研究所,
【0005】
【非特許文献3】「遮光率99.99%と100%の違いはこんなに!」,株式会社ロサブラン。
【0006】
【非特許文献4】「改定第3版 新しい繊維の知識」,株式会社鎌倉書房,p.279−p.280
【0007】
【非特許文献5】「学んで実践!太陽紫外線と上手につきあう方法」,丸善出版株式会社,p.71−p.75
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
多くのUVカット製品を使用することで日焼けは防止できるが、過度の紫外線遮断により、ビタミンD不足に陥り健康を損なう懸念がある。
2014年のためしてガッテンの雑誌には、女性の2人に1人はビタミンD不足と開示されている。
【0009】
手のひら日光浴健康法というものが、公知になっている。
手のひらでの日光浴がビタミンD生成の効率が良く、夏場で15分、冬場は30分程度の日光浴で効果があることが開示されている。
【0010】
ビタミンD生成に要する日照時間に関しては、開示され、公知になっている。
この研究では、両手・顔を晴天日の太陽光に露出した場合、紫外線の弱い環境(12月の札幌)では76分の日光浴が必要とされている。
【0011】
休日であれば、余暇を過ごしながら日光浴を行うことは可能であると思われる。しかし、休日以外に日光浴のための時間を確保することは困難である。そこで、普段の生活を送りながら日光浴を行う必要がある。
【0012】
本発明は、念入りな日焼け防止をしながら、普段の生活の中で手のひらに紫外線を吸収することで、ビタミンD不足に陥るリスクを低減するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
UVカット手袋の手のひら部分を紫外線透過率の高い素材で作成する。
本発明は、上記の構造のUVカット手袋である。
【発明の効果】
【0014】
本発明のUVカット手袋は、紫外線の吸収効率が高い手のひらから紫外線を吸収することができる。紫外線の吸収によりビタミンDが生成され、骨粗しょう症やガン、自己免疫疾患などの疾病予防が期待できる。
また、手のひらはメラニン色素が少ない為日焼けしにくい。手の甲と違いしみやしわが目立つこともなく、美容面でも問題がない。
【発明を実施するための形態】
【0016】
UVカット手袋の手のひら部分を、円形もしくはその他の形状で切り抜く。手のひら全面でもよい。周囲がほつれないように補強する。
切り抜いた部分を紫外線透過率の高い素材で覆う。
【0017】
手のひら部分以外は、非特許文献3のWebサイトに掲載されている試験報告書にあるような100%遮光生地を使用する。ここで紹介されている生地は、紫外線吸収剤や反射剤の処理ではなく、生地そのものの素材により遮光を実現しているため、汚れたり摩擦しても破れない限り遮光率は落ちることはない。。
非特許文献3や非特許文献4に記載されている生地で作成してもよい。
ポリエステル100%の生地。また、色は黒が望ましい。アスファルトや建物の壁に反射して横から入ってくる反射からも防ぐ役割が高い為である。
【0018】
手のひら部分の生地は、紫外線を透過しやすい生地を使用する。非特許文献5によるとポリアミドやセルロース繊維の紫外線透過率が高いとされている。ナイロンや麻がこれに該当する。平織で織が粗な生地が好ましいが、強度・肌ざわり・通気性も考慮し選択する。手のひら部分以外同様に、色は黒が望ましい。アスファルトや建物の壁に反射して横から入ってくる反射からも防ぐ役割が高い為である。
【符号の説明】
【0019】
1 手袋本体(手のひら側)
2 紫外線透過率の高い素材
3 紫外線透過率の低い素材