特開2021-173996(P2021-173996A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2021-1739962軸傾動装置、カメラ装置、及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-173996(P2021-173996A)
(43)【公開日】2021年11月1日
(54)【発明の名称】2軸傾動装置、カメラ装置、及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   G03B 5/00 20210101AFI20211004BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20211004BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20211004BHJP
   B60R 11/04 20060101ALI20211004BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20211004BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20211004BHJP
【FI】
   G03B5/00 J
   H04N5/232 480
   H04N5/225 100
   H04N5/225 700
   B60R11/04
   G03B15/00 V
   G03B5/00
   G03B17/56 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2021-49489(P2021-49489)
(22)【出願日】2021年3月24日
(31)【優先権主張番号】202010364383.6
(32)【優先日】2020年4月30日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】316006783
【氏名又は名称】新思考電機有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】寺嶋 厚吉
【テーマコード(参考)】
2H105
2K005
3D020
5C122
【Fターム(参考)】
2H105AA28
2H105AA56
2H105EE05
2K005CA04
2K005CA12
2K005CA22
2K005CA45
2K005CA57
3D020BA20
3D020BD02
3D020BD05
5C122DA14
5C122EA41
5C122GD01
5C122GE05
5C122GE11
(57)【要約】
【課題】カメラユニットのブレを抑制することができる2軸傾動装置、カメラ装置、及び電子機器を提供する。
【解決手段】2軸傾動装置10は、被傾動部材100の底面120に空間を隔てて対面する背面板211を有する枠体200と、底面120と背面板211との間を接続する、形状記憶合金製の複数の懸架ばね300A〜300Dと、複数の懸架ばね300A〜300Dに対して電流を供給する電流供給制御ユニットと、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被傾動部材の底面に空間を隔てて対面する背面板を有する枠体と、
前記底面と前記背面板との間を接続する、形状記憶合金製の複数の懸架ばねと、
前記複数の懸架ばねに対して電流を供給する電流供給制御ユニットと、を備える、2軸傾動装置。
【請求項2】
前記複数の懸架ばねのそれぞれは、ワイヤを螺旋状に巻回することによって形成されている、請求項1記載の2軸傾動装置。
【請求項3】
前記ワイヤの中央を、前記懸架ばね全体の一端側で折り返すことによって前記ワイヤの両端が前記懸架ばね全体の他端側に位置する、請求項2記載の2軸傾動装置。
【請求項4】
前記ワイヤの両端が前記電流供給制御ユニットに電気接続される、請求項3記載の2軸傾動装置。
【請求項5】
前記ワイヤの両端が前記底面に接続され、前記ワイヤの折り返し部が前記背面板に接続され、前記電流供給制御ユニットが前記被傾動部材に設けられる、請求項4記載の2軸傾動装置。
【請求項6】
少なくとも3つの前記懸架ばねが、前記底面の中心軸回りに、等間隔に循環配置されている、請求項1から5いずれかに記載の2軸傾動装置。
【請求項7】
前記被傾動部材としてのカメラユニットと、請求項1から6いずれかに記載の2軸傾動装置と、を備えたカメラ装置。
【請求項8】
請求項7記載のカメラ装置を備えた電子機器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2軸傾動装置、カメラ装置、及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に取り付けられるドライブレコーダの撮影装置として、カメラユニットと、このカメラユニットを支持するホルダとを有するものが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−244614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両に取り付けられるドライブレコーダは、カメラユニットが車両に直接取り付けられるため走行中の振動や衝撃によってブレが生じやすく、鮮明な画像を残せない場合があり得る。
【0005】
本発明は、カメラユニットのブレを抑制することができる2軸傾動装置、カメラ装置、及び電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様は、2軸傾動装置であって、この装置は、被傾動部材の底面に空間を隔てて対面する背面板を有する枠体と、前記底面と前記背面板との間を接続する、形状記憶合金製の複数の懸架ばねと、前記複数の懸架ばねに対して電流を供給する電流供給制御ユニットと、を備える、2軸傾動装置である。
【0007】
好適には、前記複数の懸架ばねのそれぞれは、ワイヤを螺旋状に巻回することによって形成されている。
【0008】
好適には、前記ワイヤの中央を、前記懸架ばね全体の一端側で折り返すことによって前記ワイヤの両端が前記懸架ばね全体の他端側に位置する。
【0009】
好適には、前記ワイヤの両端が前記電流供給制御ユニットに電気接続される。
【0010】
好適には、前記ワイヤの両端が前記底面に接続され、前記ワイヤの折り返し部が前記背面板に接続され、前記電流供給制御ユニットが前記被傾動部材に設けられる。
【0011】
好適には、少なくとも3つの前記懸架ばねが、前記底面の中心軸回りに、等間隔に循環配置されている。
【0012】
本発明の他の態様は、被傾動部材としてのカメラユニットと、上記発明の2軸傾動装置と、を備えたカメラ装置である。
【0013】
本発明の他の態様は、上記発明のカメラ装置を備えた、電子機器である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、カメラユニットである被傾動部材を、複数の形状記憶合金製の懸架ばねによって枠体の背面板に対して傾動可能に懸架している。懸架ばねに電流を供給することで懸架ばねの寸法を変化させることによって、被傾動部材を傾動させることが可能である。これにより、被傾動部材のブレを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態のドライブレコーダ10の外観斜視図である。
図2図1のドライブレコーダ10の、背面板を分離した状態で図1とは反対方向から見た場合の分解斜視図である。
図3】懸架ばねの外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の2軸傾動装置、カメラ装置、及び電子機器を例示して示すものであり、本発明を以下の実施形態に限定することを意図するものではない。
【0017】
図1に示すように、本実施形態の電子機器としてのドライブレコーダ10は、カメラ装置と、取付部材500と、を備えている。カメラ装置は、被傾動部材としてのカメラユニット100と、カメラユニット100を2軸で傾動させる2軸傾動装置と、を備えている。カメラユニット100には、電源ケーブル400が接続されている。2軸傾動装置は、カメラユニット100の周囲を包囲する枠体200と、カメラユニット100と枠体200とを接続する4つの懸架ばね300と、懸架ばね300のそれぞれに対して電流を供給する電流供給制御ユニット(図示せず)、を有する。
【0018】
カメラユニット100は、直方体形状の箱体として形成される。カメラユニット100は、X−Y平面方向に広がる略正方形の前面110、前面110に対して平行な底面120、および4つの側面130A〜130D(特に区別しない場合は、まとめて「側面130」と呼ぶ)を有する。前面110と底面120は略同一形状、同一寸法である。前面110、底面120は、長方形や円形であってもよい。4つの側面130A〜130DはそれぞれZ軸方向に所定高さ、Y軸方向又はX軸方向に所定長さを有する略同一の大きさの長方形である。側面130A、130Bは、Y−Z平面方向に広がっており、側面130C、130Dは、X−Z平面方向に広がっている。
【0019】
カメラユニット100の前面110には、Z軸方向を光軸とするレンズ140が配置される。また、カメラユニット100の内部には、このレンズ140を通した被写体からの光を受ける撮像素子(図示せず)が、レンズ140に対して平行に配置されている。また、カメラユニット100の内部には、懸架ばね300のそれぞれに対して電流を供給する電流供給制御ユニットが設けられる。さらに、SDカード等の記憶媒体を格納する記憶媒体格納部(図示せず)や、撮像素子で撮影された映像を処理して記憶媒体に記憶させる映像制御ユニット(図示せず)が設けられてもよい。
【0020】
枠体200は、背面側枠体210と、枠体側板220と、を含む。背面側枠体210は、X−Y平面方向に広がる、矩形状の背面板211と、背面板211の周縁部からZ軸方向に沿って延出した4つの背面側板212A〜212Dと、を含む。背面板211の大きさは、上述したカメラユニット100の底面120の大きさよりも大きい。つまり、背面板211のX軸方向の長さ、Y軸方向の長さは、底面120のX軸方向の長さ、Y軸方向の長さよりも大きい。
【0021】
枠体側板220は、カメラユニット100の周囲を包囲しており、Z軸方向両側が開いた中空の筒状部材であり、4つの枠体側板220A〜220Dを含む。枠体側板220A、220BのY軸方向の長さ、枠体側板220C、220DのX軸方向の長さは、それぞれ背面側板212A、212BのY軸方向の長さ、背面側板212C、212DのX軸方向の長さと等しい。また、カメラユニット100の側面130A、130BのY軸方向の長さ、側面130C、130DのX軸方向の長さよりも大きい。したがって、カメラユニット100が枠体200内に配置されたときに、各側面130A〜130Dは、各枠体側板220A〜220Dのそれぞれに対して接触することなく空間を隔てて対面する。
【0022】
4つの懸架ばね300は、カメラユニット100の底面120と、枠体200の背面板211との間に配置され、両者を接続している。4つの懸架ばね300は、底面120の中心軸周りに、等間隔(90度間隔)に循環配置、つまり回転対称に配置されている。本実施形態では、X軸方向に2つ(懸架ばね300A、300B)、Y軸方向に2つ(懸架ばね300C、300D)がそれぞれ配置される。懸架ばね300Aは、底面120の、側面130Aに近い部位におけるY軸方向の中央に配置され、懸架ばね300Bは、カメラユニット100の底面120の、側面130Bに近い部位におけるY軸方向の中央に配置される。懸架ばね300Cは、底面120の、側面130Cに近い部位におけるX軸方向の中央に配置され、懸架ばね300Dは、底面120の、側面130Dに近い部位におけるX軸方向の中央に配置される。
【0023】
4つの懸架ばね300を、カメラユニット100の底面120の四隅付近に配置してもよい。また、本発明は、4つの懸架ばね300を配置することに限定されず、底面120の中心軸周りに、少なくとも3つの懸架ばね300が等間隔に並べて循環配置されるようにしてあればよい。
【0024】
図3に示すように、それぞれの懸架ばね300は、全体として見た場合に、背面板側端部301と、カメラユニット側端部302と、を有し、背面板側端部301とカメラユニット側端部302の間にばね本体部303が形成される。それぞれの懸架ばね300は、形状記憶合金製のワイヤ310を真ん中で折り返して螺旋状に巻回することによって形成される。このワイヤ310の中央部分311が折り返されて折り返し部312を形成し、この折り返し部312は、懸架ばね300全体の一端側である背面板側端部301となる。即ち、ばね本体部303は、螺旋状に形成される第1ばね本体部303Aと第2ばね本体部303Bが同軸上に組み合わされている。折り返し部312は、直線状に、背面板211に対して平行に延在して、第1ばね本体部303Aと第2ばね本体部303Bを連結している。ワイヤ310の両端部313は、折り返し部312と反対側に位置し、懸架ばね300全体の他端側であるカメラユニット側端部302となる。両端部313は、第1ばね本体部303Aの端部と第2ばね本体部303Bの端部をそれぞれZ方向に折り曲げて形成されている。両端部313は、螺旋の中心軸を挟んだ反対側に設けることが望ましい。
【0025】
ワイヤ310の両端部313はカメラユニット100の底面120に固定され、カメラユニット100内部の電流供給制御ユニット(図示せず)に電気接続される。一方、折り返し部312は、背面板211に固定される。したがって、懸架ばね300は、電流供給制御ユニットのみから制御電流が供給され、背面側枠体210側から電流を供給する必要がない。ワイヤ310は、両端部313を除いて絶縁材料で被覆されることが好ましい。
【0026】
図2に示すように、カメラユニット100の底面120には電源ケーブル400が接続されている。電源ケーブル400は、カメラユニット100に格納された電流供給制御ユニット、記憶媒体格納部、映像制御ユニットに電源を供給する。背面側板212Bと背面板211には、切欠き部230が形成される。この切欠き部230は、電源ケーブル400を外部に引き出すための導出口である。
【0027】
図1図2に示すように、取付部材500は、棒材510と、固定部材520と、を有する。棒材510の一端510Aは、枠体200に固定され、例えば枠体側板220Dに固定される。棒材510の他端510Bには、球体510Cが形成される。固定部材520は、車両のフロントガラス等に貼り付けられる貼り付け面を有する固定板521とこの貼り付け面と反対側に突出する円筒部522を有する。円筒部522と球体510Cは、いわゆるボールジョイントを構成しており、円筒部522は、球体510Cを包み込むように保持し、棒材510は、ある程度の自由度で、固定部材520に対して向きや角度を調節できるように支持される。
【0028】
上記説明した本実施形態のドライブレコーダ10の組み立ての例について説明する。カメラユニット100の底面120に電源ケーブル400、及び懸架ばね300のカメラユニット側端部302を接続する。このとき、X軸方向に並べて配置される懸架ばね300A、300Bの折り返し部312は、X軸方向に沿って延在するように配置される。同様に、Y軸方向に並べて配置される懸架ばね300C、300Dの折り返し部312は、Y軸方向に沿って延在するように配置される。次いで、懸架ばね300の背面板側端部301を、背面板に211に接続する。これにより、カメラユニット100は、枠体200に懸架ばね300によって懸架された状態となる。
【0029】
次いで、カメラユニット100を枠体側板220内に挿入する。そして枠体側板220を背面側枠体210に対して取り付ける。具体的には、枠体側板220A〜220DのZ軸方向の後端を、背面側枠体210の背面側板212A〜212DのZ軸方向の前端に突き合わせて固定する。このとき、電源ケーブル400は、背面側枠体210の切欠き部230を通して枠体200の外部に引き出される。これにより、カメラユニット100は、枠体200の内部で傾動可能な状態となる。
【0030】
さらに、取付部材500の棒材510の一端510Aを枠体200の枠体側板220の一つ(図1図2では枠体側板220D)に固定接続し、他端510Bの球体510Cを固定部材520の円筒部522内に挿入する。
【0031】
次に、本実施形態のドライブレコーダ10の動作について説明する。例えば、4つの懸架ばね300には予め電流供給制御ユニットからそれぞれ所定の電流を流しておく。X軸方向に並んだ懸架ばね300Aに流す電流を増やし、懸架ばね300Bに流す電流を減らす。すると、懸架ばね300AがZ軸方向に沿って収縮し、カメラユニット100は枠体200の背面板211側に引き寄せられる。また、もう一方の懸架ばね300BがZ軸方向に沿って伸長し、カメラユニット100は枠体200の背面板211側から離される。結果として、カメラユニット100にはY軸周りの回動(図2において反時計回り)が生じる。
【0032】
流す電流を逆にして懸架ばね300Aを伸長させ、懸架ばね300Bを収縮させれば、カメラユニット100には、Y軸周りに時計回りの回動が生じる。
【0033】
同様に、Y軸方向に並んだ2つの懸架ばね300C、300Dに同様の電流制御をすれば、カメラユニット100にX軸周りの回動を生じさせることができる。このようにして、カメラユニット100にX軸周り、Y軸周りの回動を生じさせることができる。
【0034】
また、予め所定の電流を流しておくことをせずに、収縮させる懸架ばね300に必要な電流を流して収縮させ、カメラユニット100に回動を生じさせてもよい。
【0035】
カメラユニット100の電流供給制御ユニットは、角速度検出デバイス(図示せず)を有する。車両の走行中の振動や衝撃がカメラユニット100に伝わり、角速度検出デバイスによって、X軸周り成分、Y軸周り成分毎に検出される。電流供給制御ユニットは、検出されたX軸及び/又はY軸周り成分の角速度の大きさと方向に応じて、懸架ばね300A〜300Dにそれぞれ電流を流して、伸長/収縮、あるいは収縮させる。これによって、カメラユニット100をX軸周り及び/又はY軸周りに傾動させ、元の向きに引き戻す。これにより、カメラユニット100は、車両の揺れから遮断される。
【0036】
なお、懸架ばね300は、背面板側端部301としてワイヤ310の両端部313を配置し、カメラユニット側端部302として折り返し部312を配置してもよい。また、ワイヤ310の一方の端部313を背面板側端部301として背面板211に固定し、他方の端部313をカメラユニット側端部302としてカメラユニット100の底面120に固定してもよい。その場合、ばね本体部303は螺旋を一つのみ有する形状のみで形成される。上記実施形態は、本発明をドライブレコーダに適用した例について説明したが、本発明の適用対象はドライブレコーダに限らず、自転車搭載用やドローン搭載用のカメラ装置等であってもよい。
【符号の説明】
【0037】
10 ドライブレコーダ 100 カメラユニット
110 前面
120 底面
130、130A、130B、130C、130D 側面
140 レンズ
200 枠体
210 背面側枠体
211 背面板
212A〜212D 背面側板
220、220A〜220D 枠体側板
230 切り欠き部
300、300A〜300D 懸架ばね
301 背面板側端部
302 カメラユニット側端部
303 ばね本体部
310 ワイヤ
311 中央部分
312 折り返し部
313 端部
400 電源ケーブル
500 取付部材
510 棒材
510A 一端
510B 他端
510C 球体
520 固定部材
521 固定板
522 円筒部
図1
図2
図3