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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-176781(P2021-176781A)
(43)【公開日】2021年11月11日
(54)【発明の名称】カップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 39/12 20060101AFI20211015BHJP
   A47J 41/00 20060101ALI20211015BHJP
   A47J 41/02 20060101ALI20211015BHJP
【FI】
   B65D39/12
   A47J41/00 304B
   A47J41/02 104B
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2021-77531(P2021-77531)
(22)【出願日】2021年4月30日
(31)【優先権主張番号】202020737655.8
(32)【優先日】2020年5月8日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521140249
【氏名又は名称】上海有梦家居用品有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shanghai Dream Houseware CO., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】王 増禹
【テーマコード(参考)】
3E084
4B002
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CB04
3E084DA01
3E084EA03
3E084EB03
3E084FD02
3E084GA02
3E084GB02
3E084GB14
3E084HA03
3E084HB06
3E084HC03
3E084HD04
3E084KB01
3E084LD01
4B002BA07
4B002CA14
4B002CA50
(57)【要約】
【課題】開閉がより容易で且つカップカバーの内部を洗浄しやすいカップを提供する
【解決手段】一実施例によるカップは内部が中空で内壁の先端部に接続部材が設けられるカップボディと、カップボディにカバーして設けられカップボディに開閉できるカップカバーとを含む。カップカバーは、内層筒、内層筒に嵌設される中間層筒、中間層筒の上部に嵌設して係合される外層筒、中間層筒の下部に嵌設される弾性状の第一の密封リング、中間層筒の底部に取り外し可能に取り付けられる密封カバー及び外層筒に覆設され且つ前記内層筒に固定して接続されるカバーケースを含み、外層筒の筒壁上に接続部材に対応して接続溝が開設され、接続部材が接続溝内に係合することができ、中間層筒の内壁に突起ブロックが設けられ、内層筒の筒壁上に突起ブロックに対応して弧状の傾斜溝が開設され、突起ブロックが傾斜溝内にスライドして設けられることによって、中間層筒が内層筒に係合される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部が中空であり、内壁の先端部に接続部材が設けられるカップボディと、
カップカバーであって、前記カップボディにカバーして設けられ、前記カップカバーは、内層筒、前記内層筒に嵌設される中間層筒、前記中間層筒の上部に嵌設して係合される外層筒、前記中間層筒の下部に嵌設される弾性状の第一の密封リング、前記中間層筒の底部に取り外し可能に取り付けられる密封カバー及び前記外層筒に覆設され且つ前記内層筒に固定して接続されるカバーケースを含み、前記外層筒の筒壁上に前記接続部材に対応して接続溝が開設され、前記接続部材が前記接続溝内に係合することができ、さらに前記カップカバーが前記カップボディに開閉することができ、前記中間層筒の内壁に突起ブロックが設けられ、前記内層筒の筒壁上に前記突起ブロックに対応して弧状の傾斜溝が開設され、前記突起ブロックが前記傾斜溝内にスライドして設けられることによって、前記中間層筒が前記内層筒に係合され、前記傾斜溝が第一の端部と第二の端部を有し、前記第一の端部の高さが前記第二の端部の高さよりも高く、前記中間層筒が前記外層筒に対して上下に移動することができ、前記第一の密封リングの先端部が前記外層筒の底部に固定して接続され、底部が前記中間層筒の底部と前記密封カバーとの間に介設して固定され、前記密封カバーを回転させることによって、前記密封カバーが前記中間層筒に着脱することができるカップカバーと、を含み、
前記カップカバーは、前記カップボディにカバーされる時、前記カップカバーは、前記カップボディに伸び込み、それによって前記接続部材は、前記接続溝内に入り且つ係止され、前記カバーケースを回転させることによって、さらに前記内層筒を動かして回転させ、前記突起ブロックは、前記第二の端部から前記第一の端部へ移動し、前記中間層筒が前記第一の密封リングを動かして上向きに移動させ、さらに前記第一の密封リングを押出して外側向きに膨出させ、前記第一の密封リングが前記カップボディの内壁に密着され、
前記カップカバーが前記カップボディを螺脱する時、前記カバーケースを回転させることによって、さらに前記内層筒を動かして回転させ、前記突起ブロックが前記第一の端部から前記第二の端部へ移動し、前記中間層筒が前記第一の密封リングを動かして下向きに移動させ、前記第一の密封リングの圧縮を解除し、さらに第一の密封リングがカップボディの内壁から離れ、それにより前記カップカバーを前記カップボディから引き抜くことができる、ことを特徴とする、カップ。
【請求項2】
前記密封カバーは、ベース及び前記ベースの上に立設される立筒を含み、前記立筒の外壁の先端部に係止ストリップが設けられ、
前記中間層筒は、底板を有し、前記底板に前記立筒が貫通するための組み立て孔が開設され、前記組み立て孔の内壁に前記係止ストリップに適合するスライド溝が開設され、且つ前記スライド溝が傾斜状に設けられ、前記スライド溝の一端が前記底板の最上面に位置し、前記スライド溝の他端に前記係止ストリップに適合する係止溝が下向きに開設され、
前記密封カバーが前記中間層筒に取り付けられる時、前記立筒が前記組み立て孔に伸び込み、前記密封カバーを回転させることによって、前記係止ストリップが前記スライド溝内に入り且つ前記スライド溝に沿って前記係止溝まで移動し且つ前記係止溝内に係止され、
前記密封カバーが前記中間層筒に取り外される時、前記密封カバーを回転させることによって、前記係止ストリップが前記係止溝を離脱して前記スライド溝内まで移動し、且つ前記スライド溝を離脱する、ことを特徴とする、請求項1に記載のカップ。
【請求項3】
弾性状の第二の密封リングをさらに含み、前記中間層筒の底部に前記第二の密封リングに対応してクランプ溝が開設され、前記第二の密封リングが前記クランプ溝と前記密封カバーとの間に介設して固定される、ことを特徴とする、請求項1に記載のカップ。
【請求項4】
前記中間層筒の底部に前記第一の密封リングに対応して固定部が内へ凹んで形成され、前記第一の密封リングの底部が屈折し且つ前記固定部と前記密封カバーとの間に介設される、ことを特徴とする、請求項1に記載のカップ。
【請求項5】
前記第一の密封リングは、前記第一の密封リングの先端部に開設される密封溝及び前記密封溝の両側に形成される第一の密封ストリップと第二の密封ストリップを含み、
前記外層筒の底部に凸起部が設けられ、前記凸起部が前記密封溝内に介設され、
前記中間層筒の外壁の先端部に前記第一の密封ストリップに対応してフランジが設けられ、前記第一の密封ストリップが前記フランジ、前記中間層筒の側壁及び前記凸起部の間に介設される、ことを特徴とする、請求項1に記載のカップ。
【請求項6】
前記カップボディの内壁に前記第一の密封リングに対応して防水リブが設けられ、押出後の前記第一の密封リングが外向きに膨出し且つ前記防水リブ上に密着される、ことを特徴とする、請求項1、4又は5に記載のカップ。
【請求項7】
弾性状の第三の密封リングをさらに含み、前記外層筒の筒壁の先端部に前記第三の密封リングに対応して第一のストッパリングと第二のストッパリングが設けられ、前記第三の密封リングが前記外層筒に嵌設され且つ前記第一のストッパリングと前記第二のストッパリングとの間に介設され、
前記内層筒の外壁の先端部に位置決め板が設けられ、前記外層筒の筒壁の先端部に前記位置決め板に対応して位置決め溝が開設され、前記位置決め板の端部が前記位置決め溝を貫通して前記第三の密封リングに当接され、前記カバーケースを回転させて前記内層筒を動かして回動させ、さらに前記位置決め板が前記位置決め溝内にスライドすることができ、
前記第三の密封リングの前記位置決め板から離れる一側が前記カバーケースに当接される、ことを特徴とする、請求項1に記載のカップ。
【請求項8】
前記カップボディの先端部に取り付け部が形成され、前記外層筒と前記カバーケースとの間に取り付け溝が形成され、前記取り付け部が前記取り付け溝内に取り付けられる、ことを特徴とする、請求項1に記載のカップ。
【請求項9】
前記外層筒の底部に前記接続溝に連通する開口が開設され、前記開口の幅が前記接続溝の幅よりも小さく、前記カップカバーを回転させることによって、前記接続部材が前記開口から前記接続溝に入り且つ前記開口から離れる箇所まで移動し、前記接続部材が前記接続溝にリミットされ、前記カップカバーが前記カップボディにカバーして設けられることを実現する、ことを特徴とする、請求項1に記載のカップ。
【請求項10】
前記中間層筒の外壁上に第一のストッパ部材が設けられ、前記外層筒の内壁に前記第一のストッパ部材に対応して第一のストッパ溝が設けられ、前記第一のストッパ部材が前記第一のストッパ溝内にスライドして設けられ、
前記外層筒の内壁に第二のストッパ部材が設けられ、前記中間層筒の筒壁に前記第二のストッパ部材に対応して第二のストッパ溝が開設され、前記第二のストッパ部材が前記第二のストッパ溝内にスライドして設けられる、ことを特徴とする、請求項1に記載のカップ。
【請求項11】
前記第一の密封リングは、少なくとも1つの通気孔を有する、ことを特徴とする、請求項1に記載のカップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日常生活用品の技術分野に関し、特にカップである。
【背景技術】
【0002】
市場での保温カップのカップカバーとカップボディは、一般的にはねじを採用して接続され、カップカバーをカップボディに開閉することを実現できるために、カップカバーを複数回回動する必要があり、操作が非常に不便である。且つカップカバーは、取り外すことができず、カップカバーの内部に水がたまりやすく、洗浄しにくく、細菌を繁殖しにくい。
【0003】
このため、上記技術的問題を解決するために、開閉がより容易で且つカップカバーの内部を洗浄しやすいカップを提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、従来の技術の欠陥を克服し、従来のカップカバーの開閉操作が不便であり、カップカバーの内部を洗浄できないという問題を解決するためのカップを提供することである。
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、カップボディとカップカバーを含むカップを提供する。
前記カップボディは、内部が中空であり、内壁の先端部に接続部材が設けられる。
前記カップカバーは、前記カップボディにカバーして設けられ、内層筒、前記内層筒に嵌設される中間層筒、前記中間層筒の上部に嵌設して係合される外層筒、前記中間層筒の下部に嵌設される弾性状の第一の密封リング、前記中間層筒の底部に取り外し可能に取り付けられる密封カバー及び前記外層筒に覆設され且つ前記内層筒に固定して接続されるカバーケースを含み、前記外層筒の筒壁上に前記接続部材に対応して接続溝が開設され、前記接続部材が前記接続溝内に係合することができ、さらに前記カップカバーが前記カップボディに開閉することができ、前記中間層筒の内壁に突起ブロックが設けられ、前記内層筒の筒壁上に前記突起ブロックに対応して弧状の傾斜溝が開設され、前記突起ブロックが前記傾斜溝内にスライドして設けられることによって、前記中間層筒が前記内層筒に係合され、前記傾斜溝が第一の端部と第二の端部を有し、前記第一の端部の高さが前記第二の端部の高さよりも高く、前記中間層筒が前記外層筒に対して上下に移動することができ、前記第一の密封リングの先端部が前記外層筒の底部に固定して接続され、底部が前記中間層筒の底部と前記密封カバーとの間に介設して固定され、前記密封カバーを回転させることによって、前記密封カバーが前記中間層筒に着脱することができるカップカバーと、を含み、
前記カップカバーは、前記カップボディにカバーされる時、前記カップカバーは、前記カップボディに伸び込み、それによって前記接続部材は、前記接続溝内に入り且つ係止され、前記カバーケースを回転させることによって、さらに前記内層筒を動かして回転させ、前記突起ブロックは、前記第二の端部から前記第一の端部へ移動し、前記中間層筒が前記第一の密封リングを動かして上向きに移動させ、さらに前記第一の密封リングを押出して外側向きに膨出させ、前記第一の密封リングが前記カップボディの内壁に密着され、
前記カップカバーが前記カップボディを螺脱する時、前記カバーケースを回転させることによって、さらに前記内層筒を動かして回転させ、前記突起ブロックが前記第一の端部から前記第二の端部へ移動し、前記中間層筒が前記第一の密封リングを動かして下向きに移動させ、前記第一の密封リングの圧縮を解除し、さらに前記第一の密封リングが前記カップボディの内壁から離れ、それにより前記カップカバーを前記カップボディから引き抜くことができる。
【0006】
本発明は、接続部材によって接続溝内に係合され、さらに外層筒がカップボディにリミットすることができ、突起ブロックと傾斜溝との嵌合によって、内層筒が中間層筒を動かして上向き又は下向きに移動させ、さらに第一の密封リングを押出し又は第一の密封リングの押出を解除し、第一の密封リングがカップボディの内壁に密着され又はそれから離れ、それにより小さい角度を回転すればカップカバーをカップボディに開閉することができ、密封カバーを回転させることによって、密封カバーが中間層筒に着脱することができ、カップカバーの内部を容易に洗浄でき、細菌の繁殖を避けることができ、且つ中間層筒が上向きに移動し且つ第一の密封リングを押出して外向きに膨出させることによって、第一の密封リングがカップボディの内壁に密着され、カップカバーがカバーボディカバーして設けられる密封性を増加させる。
【0007】
本発明のカップの更なる改良は、前記密封カバーが、ベース及び前記ベースの上に立設される立筒を含み、前記立筒の外壁の先端部に係止ストリップが設けられること、
前記中間層筒が、底板を有し、前記底板に前記立筒が貫通するための組み立て孔が開設され、前記組み立て孔の内壁に前記係止ストリップに適合するスライド溝が開設され、且つ前記スライド溝が傾斜状に設けられ、前記スライド溝の一端が前記底板の最上面に位置し、前記スライド溝の他端に前記係止ストリップに適合する係止溝が下向きに開設され、前記密封カバーが前記中間層筒に取り付けられる時、前記立筒が前記組み立て孔に伸び込み、前記密封カバーを回転させることによって、前記係止ストリップが前記スライド溝内に入り且つ前記スライド溝に沿って前記係止溝まで移動し且つ前記係止溝内に係止されること、
前記密封カバーが前記中間層筒に取り外される時、前記密封カバーを回転させることによって、前記係止ストリップが前記係止溝を離脱して前記スライド溝内まで移動し、且つ前記スライド溝を離脱することである。
【0008】
本発明のカップの更なる改良は、弾性状の第二の密封リングをさらに含み、前記中間層筒の底部に前記第二の密封リングに対応してクランプ溝が開設され、前記第二の密封リングが前記クランプ溝と前記密封カバーとの間に介設し固定されることである。
【0009】
本発明のカップの更なる改良は、前記中間層筒の底部に前記第一の密封リングに対応して固定部が内へ凹んで形成され、前記第一の密封リングの底部が屈折し且つ前記固定部と前記密封カバーとの間に介設されることである。
【0010】
本発明のカップの更なる改良は、前記第一の密封リングは、前記第一の密封リングの先端部に開設される密封溝及び前記密封溝の両側に形成される第一の密封ストリップと第二の密封ストリップを含むこと、
前記外層筒の底部に凸起部が設けられ、前記凸起部が前記密封溝内に介設されること、
前記中間層筒の外壁の先端部に前記第一の密封ストリップに対応してフランジが設けられ、前記第一の密封ストリップが前記フランジ、前記中間層筒の側壁及び前記凸起部の間に介設されることである。
【0011】
本発明のカップの更なる改良は、前記カップボディの内壁に前記第一の密封リングに対応して防水リブが設けられ、押出後の前記第一の密封リングが外向きに膨出し且つ前記防水リブ上に密着されることである。
【0012】
本発明のカップの更なる改良は、弾性状の第三の密封リングをさらに含み、前記外層筒の筒壁の先端部に前記第三の密封リングに対応して第一のストッパリングと第二のストッパリングが設けられ、前記第三の密封リングが前記外層筒に嵌設され且つ前記第一のストッパリングと前記第二のストッパリングとの間に介設されること、
前記内層筒の外壁の先端部に位置決め板が設けられ、前記外層筒の筒壁の先端部に前記位置決め板に対応して位置決め溝が開設され、前記位置決め板の端部が前記位置決め溝を貫通して前記第三の密封リングに当接され、前記カバーケースを回転させて前記内層筒を動かして回動させ、さらに前記位置決め板が前記位置決め溝内にスライドすることができること、
前記第三の密封リングの前記位置決め板から離れる一側が前記カバーケースに当接されることである。
【0013】
本発明のカップの更なる改良は、前記カップボディの先端部に取り付け部が形成され、前記外層筒と前記カバーケースとの間に取り付け溝が形成され、前記取り付け部が前記取り付け溝内に取り付けられることである。
【0014】
本発明のカップの更なる改良は、前記外層筒の底部に前記接続溝に連通する開口が開設され、前記開口の幅が前記接続溝の幅よりも小さく、前記カップカバーを回転させることによって、前記接続部材が前記開口から前記接続溝に入り且つ前記開口から離れる箇所まで移動し、前記接続部材が前記接続溝にリミットされ、前記カップカバーが前記カップボディにカバーして設けられることを実現することである。
【0015】
本発明のカップの更なる改良は、前記中間層筒の外壁上に第一のストッパ部材が設けられ、前記外層筒の内壁に前記第一のストッパ部材に対応して第一のストッパ溝が設けられ、前記第一のストッパ部材が前記第一のストッパ溝内にスライドして設けられること、
前記外層筒の内壁に第二のストッパ部材が設けられ、前記中間層筒の筒壁に前記第二のストッパ部材に対応して第二のストッパ溝が開設され、前記第二のストッパ部材が前記第二のストッパ溝内にスライドして設けられることである。
【0016】
本発明のカップの更なる改良は、前記第一の密封リングが、少なくとも1つの通気孔を有し、通気孔が第一の密封リングの外円周の下縁位置に開設され、前記カップカバーがカップボディに螺合する時、前記中間層筒が前記第一の密封リングを動かして上向きに移動させ、さらに前記第一の密封リングを押出して外側向きに膨出させ、それによって通気孔が押出されて密閉される状態にあり、前記カップカバーが前記カップボディを螺脱する時、通気孔がその自然状態に回復し、排気を実現し、カップカバーがカップボディ上に吸着することを防止することである。好ましくは、前記通気孔は、複数があり、第一の密封リングの外円周の下縁に沿って対称に設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施例によるカップの分解概略図の一例である。
図2】本発明の一実施例によるカップのカップカバーの構造概略図の一例である。
図3】本発明の一実施例によるカップのカップカバーの断面図の一例である。
図4】本発明の一実施例によるカップのカップカバーがカップボディに閉じる構造概略図の一例である。
図5】本発明の一実施例によるカップのカップカバーがカップボディに閉じる断面図の一例である。
図6】本発明の一実施例によるカップのカップカバーがカップボディに開く構造概略図の一例である。
図7】本発明の一実施例によるカップのカップカバーがカップボディに開く断面図の一例である。
図8】別のカップカバーがカップボディに開く構造概略図の一例である。
図9】さらに別のカップカバーがカップボディに閉じる構造概略図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面と実施例を参照しながら、本発明についてさらに詳細に説明する。本明細書に記述される具体的な実施例は、本発明を説明するためにのみ用いられ、本発明を限定するために用いられるものではないことを理解されたい。本発明における実施例に基づき、創造的な労力を払わない前提で当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0019】
本発明は、カップを提供し、カップボディとカップカバーを含み、カップカバーは、内層筒、中間層筒、外層筒、第一の密封リング、密封カバー及びカバーケースを含み、接続部材によって接続溝内に係合され、さらに外層筒がカップボディにリミットすることができ、突起ブロックと傾斜溝との嵌合によって、内層筒が中間層筒を動かして上向き又は下向きに移動させ、さらに第一の密封リングを押出し又は第一の密封リングの押出を解除し、第一の密封リングがカップボディの内壁に密着され又はそれから離れ、それにより小さい角度を回転すればカップカバーをカップボディに開閉することができ、密封カバーを回転させることによって、密封カバーが中間層筒に着脱することができ、カップカバーの内部を容易に洗浄し、細菌の繁殖を避けることができ、且つ中間層筒が上向きに移動し且つ第一の密封リングを押出して外向きに膨出させることによって、第一の密封リングがカップボディの内壁に密着され、カップカバーがカバーボディカバーして設けられる密封性を増加させる。
【0020】
以下、添付図面を結び付けて本発明のカップを説明する。
【0021】
図1を参照して、本発明の一実施例によるカップの分解概略図を示す。本実施例において、カップは、カップボディ1及びカップカバー2を含み、カップボディ1の内部が中空であり、カップボディ1の内壁の先端部に接続部材11が設けられる。カップカバー2がカップボディ1にカバーして設けられ、カップカバー2は、内層筒21、内層筒21に嵌設される中間層筒22、中間層筒22の上部に嵌設して係合される外層筒23、中間層筒22の下部に嵌設される弾性状の第一の密封リング24、中間層筒22の底部に取り外し可能に取り付けられる密封カバー25及び前記外層筒23に覆設され且つ内層筒21に固定して接続されるカバーケース26を含み、密封カバー25を回転させることによって、密封カバー25が中間層筒22に取り付け又は取り外すことができる。外層筒23の筒壁上に接続部材11に対応して接続溝231が開設され、接続部材11が接続溝231内に係合することができ、さらにカップカバー2がカップボディ1に開閉することができる。中間層筒22の内壁に突起ブロック221が設けられ、内層筒21の筒壁上に突起ブロック221に対応して弧状の傾斜溝211が開設され、突起ブロック221が傾斜溝211内にスライドして設けられることによって、中間層筒22が内層筒21に係合され、傾斜溝211が第一の端部と第二の端部を有し、第一の端部の高さが第二の端部の高さよりも高い。中間層筒22が外層筒23に対して上下に移動することができ、第一の密封リング24の先端部が外層筒23の底部に固定して接続され、底部が中間層筒22の底部と密封カバー25との間に介設して固定される。具体的には、接続部材11は、四つであり且つ均一に分布し、接続溝231は、四つであり且つ均一に分布する。
【0022】
図6図7を参照して、カップカバー2がカップボディ1にカバーされる時、カップカバー2がカップボディ1に伸び込み、接続部材11が接続溝231内に入り且つ係止され、カバーケース26を回転させることによって、さらに内層筒21を動かして回転させ、突起ブロック221が第二の端部から第一の端部へ移動し、中間層筒22が第一の密封リング24を動かして上向きに移動させ、さらに第一の密封リング24を押出して外向きに膨出させ、第一の密封リング24がカップボディ1の内壁に密着される。
【0023】
図4図5を参照して、カップカバー2がカップボディ1を螺脱する時、カバーケース26を回転させることによって、さらに内層筒21を動かして回転させ、突起ブロック221が第一の端部から第二の端部へ移動し、中間層筒22が第一の密封リング24を動かして下向きに移動させ、第一の密封リング24の圧縮を解除し、さらに第一の密封リング24がカップボディ1の内壁から離れ、それによりカップカバー2をカップボディ1から引き抜くことができる。
【0024】
本実施例では、接続部材11によって接続溝231内に係合され、さらに外層筒23がカップボディ1にリミットすることができ、突起ブロック221と傾斜溝211との嵌合によって、内層筒21が中間層筒22を動かして上向き又は下向きに移動させ、さらに第一の密封リング24を押出し又は第一の密封リング24の押出を解除し、第一の密封リング24がカップボディ1の内壁に密着され又は離れ、それにより小さい角度を回転すればカップカバー2をカップボディ1に開閉することができ、密封カバー25を回転させることによって、密封カバー25が中間層筒22に着脱することができ、カップカバー2の内部を容易に洗浄し、細菌の繁殖を避けることができ、且つ中間層筒22が上向きに移動し且つ第一の密封リング24を押出して外向きに膨出させることによって、第一の密封リング24がカップボディ1の内壁に密着され、カップカバー2がカバーボディカバーして設けられる密封性を増加させる。
【0025】
図2図3を参照して、さらに、密封カバー25は、ベース251及びベース251の上に立設される立筒252を含み、立筒252とベース251に水貯蔵空間が形成され、カップカバー2内の水を貯蔵するために用いられる。中間層筒22の内壁の底部に係止ストリップ2521に対応してスライド溝222が開設され、係止ストリップ2521がスライド溝222内に移動し、スライド溝222が第一のエンドヘッドと第二のエンドヘッドを有し、第一のエンドヘッドの高さが第二のエンドヘッドの高さよりも高く、第一のエンドヘッドが中間層筒22の内腔に連通し、中間層筒22の内壁の底部が第二のエンドヘッドに係止ストリップ2521に適合する係止溝223が開設され、係止溝223がスライド溝222に連通し且つ係止溝223の高さが第二のエンドヘッドの高さよりも低く、中間層筒22が底板を有し、底板に立筒が貫通するための組み立て孔228が開設され、組み立て孔228の内壁に係止ストリップに適合するスライド溝222が開設され、且つスライド溝222が傾斜状に設けられ、スライド溝222の一端が底板の最上面に位置し、スライド溝222の他端に係止ストリップ2521に適合する係止溝223が下向きに開設される。密封カバー25が中間層筒22に取り付けられる時、立筒252が組み立て孔228に伸び込み、密封カバー25を回転させることによって、係止ストリップ2521がスライド溝222内に入り且つスライド溝222に沿って係止溝223まで移動し且つ係止溝223内に係止され、密封カバー25が中間層筒22に取り外される時、密封カバー25を回転させることによって、係止ストリップ2521が係止溝223を離脱してスライド溝222内まで移動し、且つスライド溝222を離脱する。密封カバー25を回転させることによって、密封カバー25が中間層筒22に着脱することができ、カップカバー2の内部を容易に洗浄し、細菌の繁殖を避けることができる。具体的には、係止ストリップ2521とスライド溝222はいずれも、三つであり且つ均一に分布する。
【0026】
図2図3を参照して、本実施例におけるカップは、弾性状の第二の密封リング27をさらに含み、中間層筒22の底部に第二の密封リング27に対応してクランプ溝が開設され、第二の密封リング27がクランプ溝と密封カバー25との間に介設して固定され、密封カバー25と中間層筒22との間の密封性を増加させるために用いられる。
【0027】
図2図3を参照して、好ましくは、中間層筒22の底部に第一の密封リング24に対応して固定部227が内へ凹んで形成され、第一の密封リング24の底部が屈折し且つ固定部227と密封カバー25との間に介設される。
【0028】
図2図3を参照して、さらに、第一の密封リング24は、第一の密封リング24の先端部に開設される密封溝243及び密封溝243の両側に形成される第一の密封ストリップ241と第二の密封ストリップ242を含み、外層筒23の底部に凸起部232が設けられ、凸起部232が密封溝243内に介設される。中間層筒22の外壁の先端部に第一の密封ストリップ241に対応してフランジ224が設けられ、第一の密封ストリップ241がフランジ224、中間層筒22の側壁及び凸起部232の間に介設される。
【0029】
図4図5図6及び図7を参照して、好ましくは、カップボディ1の内壁に第一の密封リング24に対応して防水リブが設けられ12、押出後の第一の密封リング24が外向きに膨出し且つ防水リブ12上に密着され、カップカバー2とカップボディ1との間の閉蓋の密封性を補強する。
【0030】
図1図4及び図5を参照して、本実施例におけるカップは、弾性状の第三の密封リング28をさらに含み、外層筒23の筒壁の先端部に第三の密封リング28に対応して第一のストッパリング234と第二のストッパリング235が設けられ、第三の密封リング28が外層筒23に嵌設され且つ第一のストッパリング234と第二のストッパリング235との間に介設され、内層筒21の外壁の先端部に位置決め板212が設けられ、外層筒23の筒壁の先端部に位置決め板212に対応して位置決め溝236が開設され、位置決め板212の端部が位置決め溝236を貫通して第三の密封リング28に当接され、カバーケース26を回転させて内層筒21を動かして回動させ、さらに位置決め板212が位置決め溝236内にスライドすることができる。第三の密封リング28の位置決め板212から離れる一側がカバーケース26に当接され、ここでの設計は、内層筒21、外層筒23、カバーケース26との間の密封性を補強し、水が内層筒21内に浸透することを防止する。具体的には、位置決め板212は、二つであり且つ均一に分布し、位置決め溝236は、二つであり且つ均一に分布する。
【0031】
図4図5図6及び図7を参照して、好ましくは、カップボディ1の先端部に取り付け部13が形成され、外層筒23とカバーケース26との間に取り付け溝が形成され、取り付け部13が取り付け溝内に取り付けられる。
【0032】
図1図2を参照して、さらに、外層筒23の底部に接続溝231に連通する開口2311が開設され、開口2311の幅が接続溝231の幅よりも小さい。
【0033】
カップカバー2がカップボディ1にカバーされる時、第一の密封リング24がカップボディ1の内壁に密着された後、カバーケース26を継続的に回転させることによって、接続部材11が接続溝231内の開口2311から離れる箇所まで移動し、接続部材11が接続溝231内にリミットされる。
【0034】
カップカバー2がカップボディ1を螺脱する時、突起ブロック221が第二の端部に位置する時、カバーケース26を継続的に回転させることによって、内層筒21を回転させて中間層筒22を動かして回転させ、さらに外層筒23を動かして回転させて接続部材11が接続溝231を離脱する。
【0035】
図1を参照して、さらに、中間層筒22の外壁上に第一のストッパ部材225が設けられ、外層筒23の内壁に第一のストッパ部材225に対応して第一のストッパ溝237が設けられ、第一のストッパ部材225が第一のストッパ溝237内にスライドして設けられ、外層筒23の内壁に第二のストッパ部材238が設けられ、中間層筒22の筒壁に第二のストッパ部材238に対応して第二のストッパ溝226が開設され、第二のストッパ部材238が第二のストッパ溝226内にスライドして設けられる。第一のストッパ部材225と第一のストッパ溝237及び第二のストッパ部材238と第二のストッパ溝226の嵌合によって、中間層筒22は、第一のストッパ溝237と第二のストッパ溝226のみに沿って外層筒23に対して移動することができる。具体的には、第一のストッパ部材225、第一のストッパ溝237、第二のストッパ部材238及び第二のストッパ溝226は、三つであり且つ均一に分布する。
【0036】
好ましくは、傾斜溝211は、二つであり且つ均一に分布し、傾斜溝211が水平面での投影の円心角は、90°であり、突起ブロック221は、二つであり且つ均一に分布する。
【0037】
具体的には、本実施において、カップカバー2は、ハンドル孔を有する。
【0038】
以下では、本発明のカップの作業プロセスを説明する。
【0039】
カップカバー2を閉じる時、カップカバー2がカップボディ1に伸び込み、接続部材11が接続溝231内に入り且つ係止され、カバーケース26を正方向に回転させ、内層筒21を正方向に回転させ、突起ブロック221が第二の端部から第一の端部へ移動し、中間層筒22が第一の密封リング24を動かして上向きに移動させ、さらに第一の密封リング24を押出して外向きに膨出させ、第一の密封リング24がカップボディ1の内壁に密着され、カバーケース26を継続的に回転させることによって、接続部材11が接続溝231内の開口2311から離れる箇所まで移動し、接続部材11が接続溝231内にリミットされ、90°を回転すればカップカバー2をカップボディ1に閉じることができることを実現する。
【0040】
カップカバー2を開く時、カバーケース26を正方向に回転させ、カバーケース26が回転してさらに内層筒21を動かして逆方向に回転させ、突起ブロック221が第一の端部から第二の端部へ移動し、中間層筒22が第一の密封リング24を動かして下向きに移動させ、第一の密封リング24の圧縮を解除し、さらに第一の密封リング24がカップボディ1の内壁から離れ、突起ブロック221が第二の端部に位置する時、内層筒21が継続的に回転して中間層筒22を動かして回転させ、さらに外層筒23を動かして回転させて接続部材11が接続溝231を離脱し、90°を回転すればカップカバー2をカップボディ1から螺脱させることができることを実現する。
【0041】
カップカバーを開くプロセスにおいて、カップボディの内部の圧力がカップボディの外部の圧力よりも小さいという状況が発生する可能性があり、それにより第一の密封リング24は、圧力のためカップボディ1の内壁に緊密に接続され、それによりカップカバー2を開きにくくなる。図8図9を参照して、他の構造が変化しない状況で、第一の密封リングの外円周の下縁位置のみに複数の通気孔244を開設し、前記カップカバーがカップボディに螺合する時、前記中間層筒が前記第一の密封リングを動かして上向きに移動させ、さらに前記第一の密封リングを押出して外側向きに膨出させ、それによって通気孔が押出されて密閉される状態にあり、前記カップカバーが前記カップボディを螺脱する時、通気孔がその自然状態に回復し、排気を実現し、カップカバーがカップボディ上に吸着することを防止する。
【0042】
上記技術的解決手段を採用することによって、本発明は、以下のような有益な効果を有する。
【0043】
本発明は、接続部材によって接続溝内に係合され、さらに外層筒がカップボディにリミットすることができ、突起ブロックと傾斜溝との嵌合によって、内層筒が中間層筒を動かして上向き又は下向きに移動させ、さらに第一の密封リングを押出し又は第一の密封リングの押出を解除し、第一の密封リングがカップボディの内壁に密着され又はそれから離れ、それにより小さい角度を回転すればカップカバーをカップボディに開閉することができ、密封カバーを回転させることによって、密封カバーが中間層筒に着脱することができ、カップカバーの内部を容易に洗浄し、細菌の繁殖を避けることができ、且つ中間層筒が上向きに移動し且つ第一の密封リングを押出して外向きに膨出させることによって、第一の密封リングがカップボディの内壁に密着され、カップカバーがカバーボディカバーして設けられる密封性を増加させる。
【0044】
なお、本明細書に添付される図面に示される構造、比率、大きさ等は、いずれも明細書に掲示される内容に協力するためにのみ用いられ、この技術に詳しい人が理解して読むために用いられ、本発明の実施可能性を限定するための限定条件ではないので、技術的な実質的意味を持たず、いかなる構造の修飾、比率関係の変更又は大きさの調整は、本発明がもたらすことができる効能及び達成することができる目的に影響を与えることなく、本発明に掲示される技術的内容がカバーすることができる範囲内に属すべきである。また、本明細書に引用される「上」、「下」、「左」、「右」、「中間」及び「一」等の用語も、説明を明瞭にするためのものに過ぎず、本発明の実施可能な範囲を限定するためのものではなく、その相対関係の変更又は調整は、技術内容を実質的に変更することなく、本発明の実施可能な範囲とみなされる。
【0045】
以上、添付図面の実施例を結び付けて本発明を詳細に説明したが、当業者は、上記説明に基づいて本発明に対して種々の変更例をすることができる。したがって、実施例におけるいくつかの詳細は、本発明に対する限定を構成すべきではなく、本発明は、添付の特許請求の範囲によって画定される範囲を本発明の保護範囲とする。
図1
図2
図3
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図9