特開2021-177289(P2021-177289A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-177289(P2021-177289A)
(43)【公開日】2021年11月11日
(54)【発明の名称】選定装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20211015BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20211015BHJP
【FI】
   G06Q10/08 308
   B65G61/00 546
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-82078(P2020-82078)
(22)【出願日】2020年5月7日
(71)【出願人】
【識別番号】520158621
【氏名又は名称】株式会社清長
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】曽我部 完
(72)【発明者】
【氏名】武田 紀世彦
(72)【発明者】
【氏名】朝比奈 大輔
(72)【発明者】
【氏名】岡田 康宏
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】利便性を向上することが可能な選定装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】荷物の配送業者を選定する選定装置1であって、配送業者ごとの配送条件を条件情報として取得する条件情報取得部12と、荷物ごとに配送条件のうち優先する優先条件を取得する優先条件取得部14と、荷物ごとにサイズ及び配送先を特定する特定部17と、取得された優先条件と特定されたサイズ及び配送先とに基づいて、取得された条件情報から配送を依頼する配送業者を決定する決定部18と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の配送業者を選定する選定装置であって、
前記配送業者ごとの配送条件を条件情報として取得する条件情報取得部と、
前記荷物ごとに前記配送条件のうち優先する優先条件を取得する優先条件取得部と、
前記荷物ごとにサイズ及び配送先を特定する特定部と、
取得された優先条件と特定されたサイズ及び配送先とに基づいて、取得された条件情報から配送を依頼する前記配送業者を決定する決定部と、
を備える選定装置。
【請求項2】
決定された前記配送業者に合わせて送り状ラベルを作成するラベル作成部をさらに備える請求項1に記載の選定装置。
【請求項3】
前記荷物のサイズを計測するサイズ計測部をさらに備え、
前記特定部は、計測されたサイズを取得することにより、前記荷物のサイズを特定する請求項1又は2に記載の選定装置。
【請求項4】
前記条件情報取得部は、前記配送業者ごとの前記荷物の集荷終了時刻を含む前記配送条件を条件情報として取得し、
前記決定部は、前記集荷終了時刻と前記荷物の出荷時刻とに基づいて配送を依頼する前記配送業者を決定する請求項1から3のいずれかに記載の選定装置。
【請求項5】
前記決定部は、取得された前記条件情報に基づいて、最安の配送料金となる時刻に出荷時刻を決定する請求項1から4のいずれかに記載の選定装置。
【請求項6】
前記優先条件取得部は、使用する前記配送業者を限定する前記優先条件を取得し、
前記決定部は、前記優先条件に基づいて依頼する前記配送業者を決定する請求項1から5のいずれかに記載の選定装置。
【請求項7】
荷物の配送業者を選定する選定装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記配送業者ごとの配送条件を条件情報として取得する条件情報取得部、
前記荷物ごとに前記配送条件のうち優先する優先条件を取得する優先条件取得部、
前記荷物ごとにサイズ及び配送先を特定する特定部、
取得された優先条件と特定されたサイズ及び配送先とに基づいて、取得された条件情報から配送を依頼する前記配送業者を決定する決定部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、選定装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の荷主から配送依頼された荷物を梱包して、配送業者に引き渡す出荷作業が行われている。出荷作業では、荷物ごとに予め指定されている配送業者に対して梱包した荷物を出荷している。
【0003】
ところで、配送業者によって配送料金等の配送条件が異なるため、配送業者を選択することができれば好ましい。配送業者を選択可能な装置として配送業者選択装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−201457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、配送希望時期に応じて配送業者を選択することができる点で好適である。これに対し、サイズ及び配送先の異なる複数の荷物について配送業者を選択することができれば、利便性を向上することができる点で好適である。
【0006】
本発明は、利便性を向上することが可能な選定装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、荷物の配送業者を選定する選定装置であって、前記配送業者ごとの配送条件を条件情報として取得する条件情報取得部と、前記荷物ごとに前記配送条件のうち優先する優先条件を取得する優先条件取得部と、前記荷物ごとにサイズ及び配送先を特定する特定部と、取得された優先条件と特定されたサイズ及び配送先とに基づいて、取得された条件情報から配送を依頼する前記配送業者を決定する決定部と、を備える選定装置に関する。
【0008】
(2)また、選定装置は、決定された前記配送業者に合わせて送り状ラベルを作成するラベル作成部をさらに備えるのが好ましい。
【0009】
(3)また、選定装置は、前記荷物のサイズを計測するサイズ計測部をさらに備え、前記特定部は、計測されたサイズを取得することにより、前記荷物のサイズを特定するのが好ましい。
【0010】
(4)また、前記条件情報取得部は、前記配送業者ごとの前記荷物の集荷終了時刻を含む前記配送条件を条件情報として取得し、前記決定部は、前記集荷終了時刻と前記荷物の出荷時刻とに基づいて配送を依頼する前記配送業者を決定するのが好ましい。
【0011】
(5)また、前記決定部は、取得された前記条件情報に基づいて、最安の配送料金となる時刻に出荷時刻を決定するのが好ましい。
【0012】
(6)また、前記優先条件取得部は、使用する前記配送業者を限定する前記優先条件を取得し、前記決定部は、前記優先条件に基づいて依頼する前記配送業者を決定するのが好ましい。
【0013】
(7)また、本発明は、荷物の配送業者を選定する選定装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記配送業者ごとの配送条件を条件情報として取得する条件情報取得部、前記荷物ごとに前記配送条件のうち優先する優先条件を取得する優先条件取得部、前記荷物ごとにサイズ及び配送先を特定する特定部、取得された優先条件と特定されたサイズ及び配送先とに基づいて、取得された条件情報から配送を依頼する前記配送業者を決定する決定部、として機能させるプログラムに関する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、利便性を向上することが可能な選定装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の第1実施形態に係る選定装置の構成を示すブロック図である。
図2】第1実施形態の選定装置の条件情報の例を示す概略図である。
図3】第1実施形態の選定装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の各実施形態に係る選定装置1及びプログラムについて、図1から図3を参照して説明する。
まず、各実施形態の選定装置1を説明するのに先立って、選定装置1が用いられる出荷作業の概要について説明する。出荷作業では、大きさや種類の異なる、複数の荷物が出荷対象として作業される。作業は、例えば、荷主が異なる複数の荷物に対して、配送業者未定のまま開始される。また、荷主及び配送先の情報が出荷システム(図示せず)に入力される。出荷システムは、荷主及び配送先の情報を示すバーコードを含む納品書を印刷する。
【0017】
まず、荷物は、一面の面積に応じた台紙(板紙)に載置される。台紙に載置された荷物は、納品書とともにシュリンカーに投入されて、シュリンクされる。これにより、荷物は、台紙に固定される。
【0018】
次いで、荷物の大きさが測定される。大きさの測定では、例えば、センサ(図示せず)を用いて荷物の大きさが測定される。具体的には、台紙のサイズと、荷物の高さとが計測される。これにより、荷物を梱包するための箱の大きさが決定される。
【0019】
次いで、荷物が箱に梱包されるとともに、バーコードがスキャンされる。ここで、選定装置1は、箱の大きさ、荷主、及び配送先の情報を用いて配送業者を選定する。また、選定装置1は、配送業者に合わせた送り状ラベルを作成する。
【0020】
次いで、作成された送り状ラベルが箱に貼付される。送り状ラベルが貼付された荷物は、配送業者に引き渡される。
【0021】
各実施形態に係る選定装置1は、荷物の配送業者を選定する装置である。選定装置1は、例えば、荷物の大きさ、荷主の意向、及び配送料金等に応じて、適した配送業者を選定する。すなわち、選定装置1は、荷物ごとに異なる配送業者を選定する。これにより、各実施形態に係る選定装置1は、荷物の配送の依頼先の最適化を図るものである。
【0022】
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係る選定装置1の構成について説明する。
選定装置1は、図1に示すように、条件情報格納部11と、条件情報取得部12と、優先条件格納部13と、優先条件取得部14と、サイズ計測部15と、配送情報格納部16と、特定部17と、決定部18と、ラベル作成部19と、を備える。
【0023】
条件情報格納部11は、例えば、ハードディスク等の記憶媒体である。条件情報格納部11は、配送業者ごとの配送条件を条件情報として格納する。条件情報格納部11は、例えば、図2に示すように、配送先(エリア)、サイズ、及び時間帯に応じて決定された選定する配送業者の情報を条件情報として格納する。条件情報格納部11は、例えば、配送料金が最安となる配送業者の情報を条件情報として格納する。また、条件情報格納部11は、例えば、配送日時が最短となる配送業者の情報を条件情報として格納する。また、条件情報格納部11は、配送業者ごとの荷物の集荷終了時刻を含む配送条件を条件情報として格納する。
【0024】
条件情報取得部12は、例えば、CPUが動作することにより実現される。条件情報取得部12は、配送業者ごとの配送条件を条件情報として取得する。本実施形態において、条件情報取得部12は、条件情報格納部11に格納されている条件情報を取得する。
【0025】
優先条件格納部13は、例えば、ハードディスク等の記憶媒体である。優先条件格納部13は、荷物ごとに配送条件のうち優先する優先条件を格納する。優先条件格納部13は、例えば、荷主によって指定されている配送業者を優先条件として格納する。また、優先条件格納部13は、例えば、配送を最も早い日時とるすことを優先条件として格納する。
【0026】
優先条件取得部14は、例えば、CPUが動作することにより実現される。優先条件取得部14は、荷物ごとに配送条件のうち優先する優先条件を取得する。本実施形態において、優先条件取得部14は、荷物ごとに、優先条件格納部13に格納されている優先条件を取得する。
【0027】
サイズ計測部15は、例えば、CPUが動作することにより実現される。サイズ計測部15は、荷物のサイズを計測する。具体的には、サイズ計測部15は、台紙に固定されている荷物について、センサを用いて台紙を含む大きさを取得する。すなわち、サイズ計測部15は、台紙の大きさと、荷物の高さとを用いて、台紙を含む大きさを取得する。
【0028】
配送情報格納部16は、例えば、ハードディスク等の記憶媒体である。配送情報格納部16は、荷物ごとに、荷主及び配送先等を配送情報として格納する。
【0029】
特定部17は、例えば、CPUが動作することにより実現される。特定部17は、荷物ごとにサイズ及び配送先を特定する。特定部17は、例えば、配送情報を取得することで配送先を特定する。また、特定部17は、例えば、サイズ計測部15によって取得されたサイズによって荷物のサイズを特定する。
【0030】
決定部18は、例えば、CPUが動作することにより実現される。決定部18は、取得された優先条件と特定されたサイズ及び配送先とに基づいて、取得された条件情報から配送を依頼する配送業者を決定する。決定部18は、例えば、優先条件がない(最安の配送料金)場合、荷物のサイズ及び配送先と、出荷時刻とに基づいて最安の配送料金となる配送業者を決定する。また、決定部18、例えば、A社を用いないという優先条件がある場合、A社を除いて最安の配送料金となる配送業者を決定する。決定部18は、例えば、配送日時を最も早くするという優先条件がある場合、最も早い配送が期待できる配送業者を決定する。また、決定部18は、集荷終了時刻と荷物の出荷時刻とに基づいて配送を依頼する配送業者を決定する。決定部18は、例えば、所定の配送業者の集荷終了時刻を経過して荷物を出荷する場合、他の配送業者から荷物を配送する業者を決定する。
【0031】
ラベル作成部19は、例えば、CPUが動作することにより実現される。ラベル作成部19は、決定された配送業者に合わせて送り状ラベルを作成する。ラベル作成部19は、例えば、決定されたA社の送り状ラベルに、配送先住所及び荷主の情報を示す送り状ラベルを作成する。ラベル作成部19は、作成されたラベルを印刷機(図示せず)に印刷させることにより、送り状ラベルを作成する。
【0032】
次に、本実施形態の選定装置1の動作の流れについて、図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、条件情報取得部12は、条件情報を取得する(ステップS1)。次いで、優先条件取得部14は、優先条件を取得する(ステップS2)。
【0033】
次いで、サイズ計測部15は、荷物のサイズを計測する(ステップS3)。次いで、特定部17は、サイズ及び配送先を特定する(ステップS4)。
【0034】
次いで、決定部18は、荷物の配送を依頼する配送業者を決定する(ステップS5)。次いで、ラベル作成部19は、決定された配送業者に用いられる送り状ラベルを作成する(ステップS6)。
【0035】
次いで、他の荷物の配送先を決定するか否かが判断される(ステップS7)。他の荷物が無い場合(ステップS7:YES)、本フローによる処理は、終了する。一方、他の荷物がある場合(ステップS7:NO)、処理は、ステップS1に戻る。
【0036】
次に、本実施形態のプログラムについて説明する。
選定装置1に含まれる各構成は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせによりそれぞれ実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0037】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、表示プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0038】
以上、第1実施形態に係る選定装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(1)荷物の配送業者を選定する選定装置1であって、配送業者ごとの配送条件を条件情報として取得する条件情報取得部12と、荷物ごとに配送条件のうち優先する優先条件を取得する優先条件取得部14と、荷物ごとにサイズ及び配送先を特定する特定部17と、取得された優先条件と特定されたサイズ及び配送先とに基づいて、取得された条件情報から配送を依頼する配送業者を決定する決定部18と、を備える。
また、荷物の配送業者を選定する選定装置1としてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、配送業者ごとの配送条件を条件情報として取得する条件情報取得部12、荷物ごとに配送条件のうち優先する優先条件を取得する優先条件取得部14、荷物ごとにサイズ及び配送先を特定する特定部17、取得された優先条件と特定されたサイズ及び配送先とに基づいて、取得された条件情報から配送を依頼する配送業者を決定する決定部18、として機能させる。
これにより、荷物のサイズ及び配送先に合わせて、最適となる配送業者を選定することができる。したがって、配送先決定の利便性を向上することができる。また、荷主の優先条件に合わせて配送先を決定することができるので、より柔軟性の高い選定システムを提供することができる。
【0039】
(2)選定装置1は、決定された配送業者に合わせて送り状ラベルを作成するラベル作成部19をさらに備える。これにより、すぐに送り状ラベルを用いることができるようになるので、より利便性を向上することができる。
【0040】
(3)選定装置1は、荷物のサイズを計測するサイズ計測部15をさらに備え、特定部17は、計測されたサイズを取得することにより、荷物のサイズを特定する。これにより、実際の荷物の大きさを取得することができるので、配送業者を決定する際の精度を高めることができる。
【0041】
(4)条件情報取得部12は、配送業者ごとの荷物の集荷終了時刻を含む配送条件を条件情報として取得し、決定部18は、集荷終了時刻と荷物の出荷時刻とに基づいて配送を依頼する配送業者を決定する。これにより、集荷終了時刻を加味して配送業者を決定するので、配送業者を決定する際の精度を高めることができる。
【0042】
(5)優先条件取得部14は、使用する配送業者を限定する優先条件を取得し、決定部18は、優先条件に基づいて依頼する配送業者を決定する。これにより、荷主の意向に沿って配送業者を決定するので、より柔軟に配送業者を決定することができる。
【0043】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る選定装置1及びプログラムについて説明する。第2実施形態の説明にあたって、前述の実施形態と同一の構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態に係る選定装置1は、決定部18が、取得された条件情報に基づいて、最安の配送料金となる時刻に出荷時刻を決定する点で第1実施形態と異なる。
【0044】
条件情報格納部11は、配送業者及び集荷時刻ごとに、サイズ及び配送先に対する配送料金の情報を条件情報として格納する。
決定部18は、出荷時刻において最安となる配送業者に対して、出荷時刻を変更することで最安となる配送業者がある場合に、出荷時刻を変更する。決定部18は、例えば、変更した出荷時刻に合わせて、ラベル作成部19に送り状ラベルを作成させる。
【0045】
以上、第2実施形態に係る選定装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(6)決定部18は、取得された条件情報に基づいて、最安の配送料金となる時刻に出荷時刻を決定する。これにより、より利便性の高い選定装置1を提供することができる。
【0046】
以上、本開示の選定装置及びプログラムの好ましい各実施形態につき説明したが、本開示は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、条件情報取得部12、優先条件取得部14、及び配送情報取得部は、条件情報格納部11、優先条件格納部13、及び配送条件格納部から情報を取得するとしたが、これに制限されない。条件情報取得部12、優先条件取得部14、及び配送情報取得部は、外部から情報を取得するようにしてもよい。例えば、配送業者の荷物の引き受け条件は一定ではなく、時節、曜日、又は荷物量の変化等によって変化する。そこで、条件情報取得部12、優先条件取得部14、及び配送情報取得部は、外部からリアルタイムで情報を取得するようにしてもよい。
【0047】
また、上記実施形態において、決定部18は、優先条件に基づいて決定可能な配送業者が2つ以上ある場合、いずれの配送業者に決定してもよい。決定部18は、例えば、優先条件として配送料金の安さが設定されており、最も安い配送業者が2つ以上ある場合に、いずれかの配送業者を選択して決定してもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 選定装置
12 条件情報取得部
14 優先条件取得部
15 サイズ計測部
16 推移算出部
17 特定部
18 決定部
19 ラベル作成部
図1
図2
図3