特開2021-178122(P2021-178122A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-178122(P2021-178122A)
(43)【公開日】2021年11月18日
(54)【発明の名称】指曲がり矯正具
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/10 20060101AFI20211022BHJP
【FI】
   A61F5/10
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-86067(P2020-86067)
(22)【出願日】2020年5月15日
(11)【特許番号】特許第6760632号(P6760632)
(45)【特許公報発行日】2020年9月23日
(71)【出願人】
【識別番号】309013141
【氏名又は名称】豊川 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100207996
【弁理士】
【氏名又は名称】豊川 直樹
(72)【発明者】
【氏名】豊川 直樹
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA02
4C098BB10
4C098BC17
4C098BC45
(57)【要約】
【課題】指曲がりを適切に解消し、指の美観を改善することができる指曲がり矯正具を提供する。
【解決手段】断面凹形状かつ長尺状のガイド部材2と、該凹形状のガイド部材2の左右壁2a、2bの内側面に設けられ指の先端部を付勢する板バネ3と、が設けられている。指をテープや包帯で固定するために、ガイド部材2の凹部に指を挿入した場合にガイド部材2の上面が挿入した指の上面より低い位置にくるようにすることが好ましい。不適切な鉛筆の握り方によって発生する中指の変形が着目点であるため、主に中指に利用される。第2関節の指と左右壁2a、2bとの間にスペーサーを介在させると、第2関節の位置を拘束できて良い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面凹形状かつ長尺状のガイド部材と、該凹形状のガイド部材の左右壁の内側面に設けられ指の先端部を付勢する弾性部材と、が設けられていることを特徴とする指曲がり矯正具。
【請求項2】
前記ガイド部材の凹部に指を挿入した場合に前記ガイド部材の上面が挿入した指の上面より低い位置にくるように、前記ガイド部材のサイズが決められていることを特徴とする請求項1に記載の指曲がり矯正具。
【請求項3】
前記弾性部材は板バネであることを特徴とする請求項1に記載の指曲がり矯正具。
【請求項4】
前記指は中指であることを特徴とする請求項1に記載の指曲がり矯正具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指曲がり矯正具に関する。より詳しくは、指曲がりがない美しいストレート形状の指に近づけることができる指曲がり矯正具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筆記をする際に墨汁を筆毛に含ませてから筆記をすることが行われている。筆の握り方としては単鉤法と双鉤方があるが(非特許文献1参照)、いずれの方法でも、筆記する際には、筆を持つ指に力を入れすぎることなく力まずに筆を運ぶ。
【0003】
しかし、近世になって鉛筆が普及し、いつしか墨書が廃れてきた。このような中、現代の高度教育社会では、学習習得度合いの向上に注力が行き、鉛筆の握り方という形の部分に着目が行きにくくなっている。そのため、不適切な握り方で鉛筆を握るのが習慣になった生徒たちが多くいる。
【0004】
初歩の段階で正しい握り方を慣らすことなく、不適切な形で鉛筆を握ることに慣れた場合、矯正はなかなか難しい。不適切な握り方としては、例えば、右利きの場合、親指の腹で中指の左側面に鉛筆を押しつけ、人差し指の第2関節を極端に上方へ持ち上げ、人差し指の第1関節付近を大きく弓なりにする握り方がある(図5参照)。
この場合、経年的に第1関節付近の弓なりの反り具合が大きくなるばかりでなく、中指を薬指側へ弓なりに変形させることにもなる。すなわち、中指の付け根付近は概ね本来の指の方向を向いているものの、先端に行くに従い薬指方向への曲がり幅が大きくなる(図6参照)。
【0005】
このように弓なりになった中指の形状は美観を低下させ、特に、ネイルの手入れがビジネスマナーとなっている現代においては、印象の大きな低下要因となる。
【0006】
ところで、手足を骨折した場合、副木をあてがいつつ手足の周囲に包帯を巻回して、手足の動きを拘束することが行われている(非特許文献2)。指の骨折でも同様な措置を施すことができる。これを指用の商品とした指曲がり矯正具としては、例えば、EMIトレーディング社の「PYKES PEAK」(登録商標)が知られている。
なお、これは指使用時に発生した故障への措置であるが、指使用時の予防措置としては、指の痛みや疲れが発生しにくい指サポーターの発案がなされている(特許文献1及び特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3115911号公報
【特許文献2】実開昭60−52834号公報
【非特許文献1】「書▲一▼」、教育図書、平成31年2月5日発行、p.6
【非特許文献2】「赤十字救急法講習教本」、日本赤十字社、平成25年4月1日発行、p.84-93
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上述したような指に副木を添えて包帯やバンド部材を巻回させるような指曲がり矯正具では、直線状の副木が、弓なりになった指の中心線ラインの略平均接線方向を向くため、鉛筆筆記による中指の曲がりを解消する策としては不十分である。より分かり易く述べれば、弓なりに並んだプロット点に対して最小二乗法で直線を引くのと似たような形になる。
中指の根元側よりも指先側がより大きく矯正されることが好ましい。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、指曲がりを適切に解消し、指の美観を改善することができる指曲がり矯正具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、このような課題に対して鋭意研究を重ねた結果、長年の鉛筆の使用により鉛筆を持つ手の中指の曲がりが持たない手の中指の曲がりよりも大きくなっていることと、指が生体組織であり生体組織は長期間圧迫すると圧迫側へ変形することとを認知し、それらを結び付けることで指の変形を解消できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
本発明の指曲がり矯正具は、断面凹形状かつ長尺状のガイド部材と、該ガイド部材の左右壁の内側面に設けられ指の先端部を付勢する弾性部材と、が設けられている。
【0012】
かかる構成では、長尺状のガイド部材にガイド方向に沿って上方から指を挿入し、次いで、ガイド面上を摺動させながらガイド部材に指を押し込むことができる。指先の腹を摺動させながら指を挿入して行くと、指の先端部が左右壁にある一対の弾性部材で挟持される位置にくる。
【0013】
この状態では、指が反っている側の弾性部材の押込み量がもう一方の弾性部材の押込み量よりも増加し、全体として曲がり解消方向に力が加わる。
また、指が弾性部材で挟持されているため、指が圧入により保持された状態となっており、長時間確実に弾性部材で指を付勢することができる。
【0014】
弾性部材によって付勢される指の先端部の位置としては、第1関節よりも指先側であることが好ましい。
中指の第1関節より指先側の部分に親指で力を加えるという不適切な鉛筆の握りの場合、当該部分の変位が第1関節よりも反指先側にあたる部分の変位より大きくなるが、本発明の指曲がり矯正具を用いた場合、当該指先側の部分に弾性部材で指曲がり側とは反対方向に力を加えることができ、対称性の観点から好ましい。鉛筆把持時に指先部が一方向、すなわち薬指側に付勢された後、本指曲がり矯正具で他方向、すなわち人差し指側に付勢されることになるからである。
【0015】
また、第1関節よりも先端側を付勢すると、第2関節にも力が加わり、より広い範囲の指曲がりを解消することができる。
【0016】
また、本発明の指曲がり矯正具は、前記ガイド部材の凹部に指を嵌め込んだ状態において、前記ガイド部材の上面が挿入した指の上面より低い位置にくるように、前記ガイド部材のサイズが決められていることが好ましい。
【0017】
かかる構成では、ガイド部材の上面よりも上方に指の上面がくるため、ガイド部材に指を嵌め込んだ状態でガイド部材の周囲にテープや包帯などを巻回させることで、指をガイド部材に確実に固定させることができる。そして、安定した状態で指先を弾性部材で付勢することができ、就寝時間などを利用して指曲がりを解消することが可能である。ここで、指の側面とガイド部材の左右壁との間にスペーサーを介在させ、左右方向への移動を拘束すると良い。
【0018】
また、本発明の指曲がり矯正具は、前記弾性部材は板バネであることが好ましい。
かかる構成では、板バネが用いられるので、左右壁の一対の板バネの間に指をスムーズに圧入させることができ、また、指の側面の広い面積に力を加えることが可能であり長時間矯正具を装着しても指への局所的な痛みが発生し難い。
【0019】
また、本発明の指曲がり矯正具は、前記指は中指であることが好ましい。鉛筆の不適切な持ち方により中指に曲がりが生じている者がおり、特に有効である。
【発明の効果】
【0020】
本発明の指曲がり矯正具では、断面凹形状かつ長尺状のガイド部材と該ガイド部材の左右壁の内側面に、指の先端部を付勢する弾性部材が設けられており、長尺状のガイド部材にガイド方向に沿って上方から指を挿入し、次いで、ガイド面上を摺動させながらガイド部材に指を押し込むことができる。そして、指先の腹を摺動させながら指を挿入して行くと、指の先端部の両側面が弾性部材で挟持される位置にくる。
【0021】
この状態では、指が反っている側の弾性部材の押込み量がもう一方の側の弾性部材の押込み量よりも大きくなり、指が曲がり解消方向に変位する。この状態を長時間保持すれば、指の曲がりが解消側へ変位し、指の美観を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、本発明の指曲がり矯正具の一実施形態を示す説明図である。図1(a)は平面図、図1(b)は正面図である。
図2図2は、図1の指曲がり矯正具に中指を挿入する前後の状態を示す説明図である。図2(a)は、中指をガイド部材の凹部に挿入し、指の腹をガイド方向に沿ってガイド部材の底面に摺接させている状態であり、中指の先端側が板バネで挟持される前の図である。図2(b)は、中指の先端部を板バネで挟持させた後の図である。
図3図3は、図1の指曲がり矯正具に中指を挿入させた状態を示す説明図である。図3(a)は図2(b)を上下逆様にした平面図であり、図3(b)は図3(a)の正面図である。
図4図4は、スペーサーで中指の第2関節付近を拘束した説明図である。
図5図5は、不適切な鉛筆の握り方の例を示す説明図である。
図6図6は、図5の握り方によって長期間筆記した結果、中指が変形した状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
【0024】
図1は、本発明の指曲がり矯正具の一実施形態を示す説明図である。本実施形態の指曲がり矯正具1は、断面凹形状かつ長尺状のガイド部材2と、該凹形状のガイド部材2の左右壁2a、2bの内側面に設けられ指の先端部を付勢する弾性部材である一対の板バネ3とが設けられている。ガイド部材2及び板バネ3には金属材料が用いられており、板バネ3としては、例えばリン青銅が用いられる。この板バネ3をガイド部材2に固定するために、ガイド部材2と板バネ3は半田で融着されている。
【0025】
ガイド部材2及び板バネ3の材料は金属材料に限定されることなく、樹脂であっても良く、特に限定されない。樹脂であれば、指に取り付けて日常生活を送ってもさほど重みに感じない。
【0026】
板バネ3をリベットでガイド部材2に固定することも可能であり、固定方法は特に限定されない。
ガイド部材2の断面凹形状は、正確なコ字断面のみでなく、指を載置できる断面形状をも含む。略凹形状であれば良い。
【0027】
中指の曲がりが僅かであれば、単なる直線状の凹溝に指を挿入すれば、指を直線状に変形させた状態で保持できる。しかし、曲がりがある程度大きい場合、溝だけで曲がりを矯正しようとすると、指に大きな応力が加わる。このような場合に、本実施形態の指曲がり矯正具1は特に有効である。適度な力で長時間指を板バネ3で付勢できるからである。
【0028】
図2は、図1の指曲がり矯正具1に中指を挿入する前後の状態を示している。指曲がり矯正具1に中指を挿入する場合、先ず、長尺状のガイド部材2にガイド方向に沿って上方から中指を挿入し、次いで、ガイド面上を摺動させながらガイド部材2に指が押し込まれる。そして、指先を摺動させながら挿入して行くと、図2(a)に示すように、中指の先端部の両側面が一対の板バネ3で挟持される直前の位置にくる。
【0029】
なお、指挿入時に板バネ3の隅部3aのエッジに指が引っかからないように、隅部3aを半田で覆ったり、テープで覆ったりすると良い。
さらに指先を摺動させながら挿入して行くと、図2(b)に示すように、中指の先端部が一対の板バネ3で挟持される位置にくる。
【0030】
この状態では、中指が反っている側の板バネ3の押込み量がもう一方の板バネ3の押込み量よりも大きく、全体として指曲がり解消方向に力が加わる。この状態を長時間保持すると、中指の曲がりが解消される側に変位する。
中指の付け根付近は概ね本来の指の方向を向いており、先端に行くに従い曲がり変位量が大きくなっている。より適切に表現すれば、指先側の方が曲率が大きい傾向にある。
なお、指の長手方向に沿った指幅の変化形状は人によって相違するが、指先側に行くにつれて幅が狭くなる傾向にある。
【0031】
弾性部材として板バネ3を用いれば、一対の板バネ3の間に中指をスムーズに圧入することができ、また、中指の側面の広い面積に力を加えることが可能であり長時間矯正具1を装着しても指への局所的な痛みが発生しにくい。
【0032】
なお、弾性部材としては、板バネ3に限定されることなく、ピンのようなプッシュ棒であっても良い。ピンを押込み可能な構造を用いる場合、指の外周面形状に合った湾曲した瓦板状の部材をピンの先端に設けると良い。
【0033】
板バネ3によって付勢される中指の位置としては、第1関節よりも指先側であることが好ましい。
当該指先側の部分に板バネ3で指曲がり側とは反対方向に力を加えることができ、対称性の観点から好ましい。鉛筆把持時に指先部が一方向、すなわち薬指側に付勢された後、本指曲がり矯正具1で他方向、すなわち人差し指側に付勢されることになるからである。
【0034】
また、第1関節よりも先端側を付勢すると、第2関節にも力が加わり、より広い範囲の指曲がりを解消することができる。
【0035】
なお、生体に圧迫を加えると、経年的に圧迫方向に生体が変化することが知られている。例えば、首長竜やキリンについて言える。ガラパゴス諸島の亀も環境に適するために首の長い種が誕生している。また、タイ国の首長族は首輪をつける風習により、首の関節の数が多くなり、関節も長くなっている。各個体が世代を追って首を伸ばして行くことが分かる。
【0036】
図3は、図1の指曲がり矯正具1に中指を挿入させた状態を示している。図3(a)は図2(b)を上下逆様にしており、図3(b)は指先側から見た図である。図に示すように、一方の板バネ3が他方の板バネ3より押し込まれており、中指は、全体として図中矢印方向へ付勢されている。
【0037】
ガイド部材2の上面は中指の上面より低い位置にくるように、ガイド部材2のサイズが決められている。平均的な大人の指のサイズを想定し、何指用かを特定し、指毎に例えばSサイズ、Mサイズ、Lサイズと区分けして販売すると良い。
【0038】
このように、ガイド部材2の上面が中指の上面より低い位置にくるようにすると、ガイド部材2の上面よりも上方に中指の上面がくるため、ガイド部材2に中指を挿入した状態でガイド部材2の周囲にテープや包帯などを巻回させることで、中指をガイド部材2に確実に固定させることができる。
【0039】
ここで、中指の左右方向への移動を拘束するためには、第2関節の幅が凹部にちょうど嵌まり込むことが望ましいが、そうでない場合は、図4に示すように、第2関節付近の中指とガイド部材2の溝との間にスペーサーS1、S2を挿入すると良い。
そして、安定した状態で中指の指先を板バネ3で付勢することができ、就寝時間などを利用して指曲がりを解消することが可能である。
【0040】
上述した実施形態の指曲がり矯正具1では、断面凹形状かつ長尺状のガイド部材2と、該ガイド部材2の左右壁2a、2bの内側面に中指の先端部を付勢する一対の板バネ3とが設けられており、長尺状のガイド部材2にガイド方向に沿って上方から中指を挿入し、次いで、ガイド面上を摺動させながらガイド部材2に中指を押し込むことができる。指先の腹を摺動させながら中指を挿入して行くと、中指の先端部の両側面が一対の板バネ3で挟持される位置にくる。
【0041】
この状態では、指が反っている側の板バネ3の押込み量がもう一方の板バネ3の押込み量よりも大きくなり、全体として曲がり解消方向に力が加わる。その結果、長期間の矯正具1の装着により、中指の指曲がりが解消する側に指が変形し、中指の美観を改善することができる。
【0042】
また、中指が板バネ3で挟持されているため、中指が圧入により保持された状態となっており、長時間確実に板バネ3で中指を付勢することができる。
本実施形態の指曲がり矯正具1は、構造上の複雑さを伴うことなく、比較的容易に作製することができる。
【0043】
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【0044】
例えば、上述した実施形態では、一対の板バネ3を用いた例について説明したが、左右の板バネが一体となったコ字状バネ又はC字状バネとしても良い。左右から指を挟み込むことができる形態であれば良い。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、指曲がり矯正具に利用することができる。特に、鉛筆の不適切な握り方によって中指が反って美観が低下した場合の美観改善用に適している。また、将来ピアノニストなどを目指す者にとっては、指曲がりの矯正を行うことが望ましいため、音楽関係分野への適用も有効である。
【符号の説明】
【0046】
1 指曲がり矯正具
2 ガイド部材
2a 右壁
2b 左壁
3 板バネ
3a 隅部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2020年7月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面凹形状かつ長尺状のガイド部材と、該凹形状のガイド部材の左右壁の内側面に設けられ指の先端部を付勢する弾性部材と、が設けられており、
前記ガイド部材の凹溝に指を挿入した場合に、前記ガイド部材の前記左右壁の上面が挿入した指の上面より低い位置にくるように、かつ第2関節が前記ガイド部材の凹部に嵌まり込むように、前記ガイド部材のサイズが決められており、
前記弾性部材は一対の板バネであり、該一対の板バネによって付勢される指の位置が第1関節よりも指先側になるように、前記一対の板バネは配置されていることを特徴とする指曲がり矯正具。
【請求項2】
前記指は中指であることを特徴とする請求項1に記載の指曲がり矯正具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
図1図1は、本発明の指曲がり矯正具の一実施形態を示す説明図である。図1(a)は平面図、図1(b)は正面図である。
図2図2は、図1の指曲がり矯正具に中指を挿入する前後の状態を示す説明図である。図2(a)は、中指をガイド部材の凹に挿入し、指の腹をガイド方向に沿ってガイド部材の底面に摺接させている状態であり、中指の先端側が板バネで挟持される前の図である。図2(b)は、中指の先端部を板バネで挟持させた後の図である。
図3図3は、図1の指曲がり矯正具に中指を挿入させた状態を示す説明図である。図3(a)は図2(b)を上下逆様にした平面図であり、図3(b)は図3(a)の正面図である。
図4図4は、スペーサーで中指の第2関節付近を拘束した説明図である。
図5図5は、不適切な鉛筆の握り方の例を示す説明図である。
図6図6は、図5の握り方によって長期間筆記した結果、中指が変形した状態を示す説明図である。