【解決手段】前面に所定の情報の表示が可能に構成されたディスプレイ部310を含む情報表示装置300の底面の少なくとも一部を支持するように構成された底面部と、前記情報表示装置において前記前面に相対する面である後面の少なくとも一部を支持するように構成された後面部と、前記情報表示装置の側面側又は前記底面部に設けられ、前記底面部及び前記後面部によって支持された前記情報表示装置の前記前面の傾斜角を調節可能に、前記ディスプレイ部が垂直になるように載置した場合に前記後面と前記前面とを結ぶ方向に前記情報表示装置が移動するのを規制するように構成された位置決め部と、を含む載置台1。
前記位置決め部は、前記情報表示装置の前記前面又は底面の少なくとも一部に当接すするように形成された規制部材が、前記位置決め部に当接することによって前記情報表示装置の移動を規制する、請求項1に記載の載置台。
前記底面部の下部に設けられ、前記情報表示装置に電力を供給するための補助バッテリを収容可能に構成された補助バッテリ収容部をさらに含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の載置台。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して本開示の様々な実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0010】
1.載置台の概要
本開示に係る載置台は、主に前面にディスプレイを有する情報表示装置を載置するためのものである。
図1は、本開示に係る載置台の使用状態の一例を示す図である。具体的には、
図1は、載置台の一例である載置台1に、情報表示装置300が載置された状態を示す。
図1によると、載置台1は、情報表示装置300を載置するための載置部100と、当該載置部100を下方から支持する台座部200とを含む。
【0011】
ここで、情報表示装置300は、その前面にディスプレイ部310を含む。当該ディスプレイ部310には、情報表示装置300のプロセッサ等によって処理された各種情報が表示される。本開示においては、「前面」、「後面」、「底面」、「上面」、「側面」等の文言が使用されているが、ディスプレイ部310が配置された側の面を前面とし、その前面に相対する側の面を後面とする。また、ディスプレイ部310に表示される各種情報が通常表示される向き、すなわち使用者がディスプレイ部310を正面視した状態で上側に位置する面を上面、当該上面に相対する側の面、すなわち使用者がディスプレイ部310を正面視した状態で下側に位置する面を底面とする。また、これら前面、後面、上面及び底面を除く面、すなわち使用者がディスプレイ部310を正面視した状態で横側に位置する面を側面とする。なお、例えばディスプレイ部310を複数の面に有するような情報表示装置においては、使用者が正面視した状態で前側に位置する面のことを前面というにすぎない。したがって、使用の状態によっては異なる面が前面となることもありうる。
【0012】
また、情報表示装置300は、ディスプレイ部310を少なくとも含む装置であればいずれでもよく、特定の形状や機能を有するものに限定はされない。このような情報表示装置300の一例としては、通信可能に接続された外部装置で処理された情報を出力するためのディスプレイ装置、スマートフォン、携帯型ゲーム機、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、外部の表示装置に情報を出力可能なゲーム機などが挙げられる。これらのうち、好適には、スマートフォン、携帯型ゲーム機、外部の表示装置に情報を出力可能なゲーム機など、使用者が携帯して持ち運びが可能な装置が情報表示装置300として用いられる。
【0013】
図1によると、載置台1は、このような情報表示装置300を載置するために用いられる。この使用の一例としては、載置台1の載置部100の後壁に立てかけるように情報表示装置300を載置する。このとき情報表示装置300のディスプレイ部310が後壁の反対側に位置するように載置される。このように載置することによって、使用者はその前方からディスプレイ部310に表示された各種情報を視認することが可能となる。
【0014】
ここで、使用者は、情報表示装置300に表示された情報を視聴する際に様々な姿勢をすることが考えられる。例えば、使用者は床面などにうつ伏せた姿勢、正座した姿勢、椅子に座った姿勢、起立した姿勢などである。また、視聴の際に置かれる情報表示装置300の高さも、使用者との相対的な関係において様々である。したがって、使用者の姿勢や情報表示装置300の置かれた高さに応じて、情報表示装置300のディスプレイ部310の視聴に最適な向きも変化する。本開示の載置台1は、このような事情を鑑みて、情報表示装置の前面の傾斜角を調節可能にしている。
【0015】
なお、
図1の載置台1は載置部100と台座部200から構成され、台座部200は、例えば補助バッテリと情報表示装置300とを接続しないような場合などは、載置部100から分離し、載置部100単独で使用することも可能である。つまり、
図1の載置台1は、載置部100と台座部200から構成されているが、本開示に係る載置台は当然他の構成をとることも可能である。例えば、載置部100のみの構成をとることも可能であるし、載置部100と台座部200とが分離できないように一体化された構成をとることも可能である。
【0016】
2.載置台1の全体構成
図2は、本開示に係る載置台1の構成を示す斜視図である。
図2によると、載置台1は、情報表示装置300を載置するための載置部100と、当該載置部100を下方から支持する台座部200とを含む。
【0017】
載置部100は、全体として前面、後面、前面と後面を結ぶ両側面、及び底面が壁状に形成された略直方体からなる収容容器を形成する。そして、載置部100は、当該直方体の上面が開放され、他の面により形成される収容容器内に情報表示装置300を載置する。このような載置部100は、一例として、情報表示装置300の重量に耐えうる所定の剛性を有する合成樹脂により一体成型される。合成樹脂の例としては、ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂の例としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ABS、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテルなどを、単独で又は二種類以上を混合して用いることが可能である。なお、これらの材料はあくまで一例であって、載置部100は、上記以外に、金属材料、ガラス材料、紙材料、木材料、及びそれらの組み合わせも用いることが可能である。載置部100に載置される情報表示装置300のディスプレイ310部の視認性を妨げないために、無色透明な材料を用いるのが好ましい。
【0018】
なお、載置部100が、上面が開放された直方体形状を有することは単なる一例であって、他の形状であってもよい。すなわち、載置部100に載置される情報表示装置300が支持可能であればよく、例えば前面が前面を開放した形状にすることも可能であるし、両側面や前面の高さを後面よりも低くした形状にすることも可能である。
【0019】
載置部100は、情報表示装置300のディスプレイ部310が使用者の方向を向いた状態で情報表示装置300を垂直に載置した場合に、情報表示装置300の両側面側に一対の位置決め部110a及び110bを有する。そして、載置部100は、規制部材120と位置決め部110a及び110bとによって、情報表示装置300がその後面と前面とを結ぶ方向(
図2のA方向)に移動するのを規制する。
【0020】
ここで、規制部材120は、
図2の例では、載置部100に設けられた一対の位置決め部110a及び110bを結ぶ距離よりも長く形成された棒状体により形成される。当該規制部材120は、その短手方向の断面が円形、三角形、四角形、五角形以上の多角形のいずれであってもよいが、少なくとも一つの頂点が位置決め部110aのなす角度と同じか略同じ角度に形成されるのが好ましい。このような規制部材120は、一例としては、載置部100と同様に、合成樹脂や金属材料、ガラス材料、紙材料、木材料又はそれらの組み合わせから構成される。
【0021】
また、載置部100は、その底面に底面開口部130を有する。底面開口部130は、情報表示装置300の底面に有する外部と電気的に接続するための端子部の位置に対応して形成される。底面開口部130を介して、載置部100の下方からコネクタを挿入して端子部に接続可能にする。
【0022】
台座部200は、全体として、前面、後面、前面と後面を結ぶ両側面、及び底面が壁状に形成された略直方体からなり、載置部100の外面形状に対応する形状で形成される。そして、台座部200は、当該直方体の上面が開放され、その上面に載置部100が嵌合することによって載置部100を下方から支持する。このような台座部200は、一例として、載置部100と同様に、所定の剛性を有する合成樹脂により一体成型される。合成樹脂の例としては、ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂の例としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ABS、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテルなどを、単独で又は二種類以上を混合して用いることが可能である。なお、これらの材料はあくまで一例であって、載置部100は、上記以外に、金属材料、ガラス材料、紙材料、木材料、及びそれらの組み合わせも用いることが可能である。
【0023】
台座部200は、その内部に情報表示装置300のバッテリに電力供給をするための補助バッテリを収容するための補助バッテリ収容部220と、当該補助バッテリ収容部220に補助バッテリを挿入するためにその側壁に形成された台座開口部210とを含む。載置部100に形成された底面開口部130を介して、当該補助バッテリ収容部220に収容された補助バッテリと情報表示装置300の端子部とをコネクタによって接続することが可能である。
【0024】
3.載置部100の構成
図3は、本開示に係る載置部100の構成を示す斜視図である。具体的には、
図2に示された載置部100の具体的な構成を説明するための図である。
図3によると、載置部100は、情報表示装置300のディスプレイ部310が配置される側の面である前面側に形成される前壁部101と、当該前壁部101と情報表示装置300を挟んで相対する側に形成される後壁部102と、情報表示装置300の両側面側であり前壁部101の両端及び後壁部102の両端をそれぞれ接続する一対の側壁部103及び104と、情報表示装置300の底面側に形成され前壁部101、後壁部102、一対の側壁部103及び104の各下辺側に接続された底壁部105とを含む。すなわち、底壁部105と、その各辺から垂直に伸延された前壁部101、後壁部102、側壁部103及び104とによって、載置部100は上面が開口した直方体状に形成される。
【0025】
ここで、側壁部103及び104は、情報表示装置300を挟んで互いに相対する位置に側壁開口部111a及び111bを有する。そして、当該側壁開口部111a及び111b内に向かって、側壁開口部の底面、情報表示装置300を挟んで互いに相対する位置に位置決め部110a及び110bが形成される。当該位置決め部110a及び110bの詳細な構成については後述する。
【0026】
また、底壁部105は、情報表示装置300が載置された場合にその端子部が位置する場所に対応するように形成された底面開口部130を有する。当該底面開口部130の詳細な構成については後述する。
【0027】
図4は、本開示に係る載置部100の構成を示す右側面図である。具体的には、
図4は、
図3に示された側壁開口部111a及び位置決め部110aの詳細な構成を示す図である。なお、
図4は、前壁部101に向かって右側に位置する右側の側壁部103に形成された側壁開口部111a及び位置決め部110aが図示されているが、前壁部101に向かって左側に位置する側壁部104に形成された側壁開口部111b及び位置決め部110bの構成は、側壁開口部111a及び位置決め部110aと情報表示装置300を挟んで対称になるように形成される。
【0028】
図4によると、側壁開口部111aは、前壁部101側に形成された前側縦辺部112、後壁部102側に形成された後側縦辺部113、前側縦辺部112及び後側縦辺部113の下端を結ぶ下辺部114、前側縦辺部112及び後側縦辺部113の上端を結ぶ上辺部115によって囲まれた略四角形状に開口した形状を有する。
【0029】
側壁開口部111aは、その下辺部114が開口内部に突出するように形成された位置決め部110aを有する。具体的には、位置決め部110aは、開口内部に突出した3個の凸部を少なくとも含み、各凸部は後壁部102側の面に構成された位置決め面部116a〜116cを含む。また、
図4の例では、側壁開口部111aの前側縦辺部112の下方も位置決め面部116dとして機能する。
【0030】
位置決め部110aは、規制部材120とともに、載置された情報表示装置300が
図2のA方向に移動するのを規制するように機能する。ここで、情報表示装置300は、
図4に示すように、少なくともその後面の一部が後壁部102の内面側上端によって支持されるとともに、少なくとも底面の一部が底壁部105の内面側によって支持されることによって、載置部100内に載置される。つまり、情報表示装置300は、ディスプレイ部310が設けられた前面側が載置部の底壁部105に対して所定の傾斜角をもって、後壁部102に立て掛けるように底壁部105上に載置される。このとき、傾斜角が小さくなるにつれて(すなわち、
図4の情報表示装置300aから300dの位置になるにつれて)、情報表示装置300は前方(
図2のA方向)にずれ動く可能性が高くなる。そこで、位置決め部110aは、情報表示装置300の前面が当接する規制部材120を位置決めして、情報表示装置300がずれ動くのを規制し、情報表示装置300の前面の底壁部105に対する傾斜角を調節可能にする。
【0031】
具体的には、位置決め部110aは、最も後壁部102側に位置する側から、側壁開口部111aの内部に向かって位置決め面部116a、位置決め面部116b、位置決め面部116c、位置決め面部116dを有する。位置決め面部116aに規制部材120aの一辺が当接する。これによって、規制部材120aが前壁部101方向に移動するのを規制する。このとき、情報表示装置300aは、その後壁部102の内面上端付近(
図4のX位置)及び底壁部105の内面8(
図4のY位置)でそれぞれ支持されるとともに、情報表示装置300aの前面の少なくとも一部が規制部材120aに当接する。これによって、情報表示装置300aが前壁部101方向(すなわち、
図2のA方向)にずれ動くのを規制して、情報表示装置300aの前面と底壁部105のなす傾斜角を一定に保持する。
【0032】
ここで、規制部材120は、側壁開口部111aの開口方向にずらして、各位置決め面部116a〜116dの所望の位置に移動することが可能である。上記では、規制部材120が位置決め面部116aに当接した位置(規制部材120aの位置)に位置する場合について説明したが、規制部材120bの位置に移動させ位置決め面部116bに当接するように規制部材120を配置することも可能である。この場合、後壁部102の内面上端及び底壁部105で支持された情報表示装置300bは、規制部材120bにその前面が当接することで前壁部101方向への移動が規制され、情報表示装置300bの前面と底壁部105のなす傾斜角が一定に保持された状態で載置される。このときの傾斜角は、情報表示装置300aが規制部材120aに当接した状態で載置された場合に比べて小さい角度となる。
【0033】
同様に、規制部材120を規制部材120cの位置に移動させ位置決め面部116cに当接するように配置することも可能である。このとき、後壁部102の内面上端及び底壁部105で支持された情報表示装置300cは、規制部材120cにその前面が当接することで前壁部101方向への移動が規制され、情報表示装置300cの前面と底壁部105のなす傾斜角が一定に保持された状態で載置される。その傾斜角は、情報表示装置300bが規制部材120bに当接した状態で載置された場合に比べて小さい角度となる。また、規制部材120を規制部材120dの位置に移動させ位置決め面部116dに当接するように配置することも可能である。このとき、後壁部102の内面上端及び底壁部105で支持された情報表示装置300dは、規制部材120dにその前面が当接することで前壁部101方向への移動が規制され、情報表示装置300dの前面と底壁部105のなす傾斜角が一定に保持された状態で載置される。その傾斜角は、情報表示装置300cが規制部材120cに当接した状態で載置された場合に比べて小さい角度となる。
【0034】
すなわち、規制部材120の位置を、位置決め部110aに形成された位置決め面部116a〜116dに当接する位置にそれぞれ移動させることによって、載置される情報表示装置300の前面と底壁部105のなす傾斜角を調節することが可能である。
【0035】
なお、
図4の例では、位置決め部110aは、位置決め面部116a〜116dの4個の位置決め面部を有する場合について説明した。しかし、位置決め面部の数は4個に限らず、所望の個数設けることが可能である。
【0036】
図5は、本開示に係る載置部100の構成を示す右側面図である。具体的には、
図5は、位置決め面部116と規制部材120の具体的な構成を説明するための図である。
図5によると、位置決め面部116は、側壁開口部111aの下辺部114から開口内部に向かって所定の角度をもって突出するように形成される。この位置決め面部116と下辺部114がなす角度θは、少なくとも90°以上であることが望ましい。90°より大きい場合、情報表示装置300を載置した際に、規制部材120に対して情報表示装置300の後面から前面に向かう方向に情報表示装置300からかかる荷重によって、規制部材120が位置決め面部116を越えて移動し、その位置を規制することができない恐れがあるためである。
【0037】
また、位置決め面部116の高さh1は、少なくとも規制部材120の高さh2の2分の1以上あることが望ましい。2分の1よりも小さい場合、規制部材120に対して情報表示装置300の後面から前面に向かう方向に情報表示装置300からかかる荷重によって、規制部材120が位置決め面部116を越えて移動し、その位置を規制することができない恐れがあるためである。
【0038】
また、規制部材120は、短手方向の断面において、所望の形状で形成することができるが、位置決め面部116に当接する辺と、下辺部114に当接する辺がなす角度は、この位置決め面部116と下辺部114がなす角度θに対応するよう形成するのが好ましい。すなわち、位置決め面部116に当接する辺と、下辺部114に当接する辺がなす角度θを有するように形成される。
【0039】
また、上記のとおり、規制部材120は、側壁開口部111a内を通って、他の位置決め面部116に移動することができる。したがって、規制部材120の高さh2は、側壁開口部111aの高さh3から位置決め面部116の高さh1を減じた値よりも低く形成される。これによって、規制部材120の側壁開口部111a内の円滑な移動が可能となる。
【0040】
なお、
図5の例では、位置決め面部116は、側壁開口部111aの下辺部114側に設けられているが、例えば上辺部115側に設けることも可能である。この場合は、規制部材120は、例えば磁石などを用いて上辺部115に接着することで落下を防止すると望ましい。また、上辺に用いる場合には、情報表示装置300の後面から前面に向かう方向に情報表示装置300からかかる荷重によって規制部材120が上方に持ち上げられる恐れはない。そのため、位置決め面部116の高さは下辺部114側に設ける場合に比べてより低く形成することが可能となる。
【0041】
図6は、本開示に係る載置部100の構成を示す上面図である。具体的には、
図6は、載置部100の底壁部105に形成された底面開口部130の構成を説明するための図である。
図6によると、底面開口部130は、情報表示装置300の底面に設けられた端子部320に底壁部105の下方から伸延されたコネクタ410を電気的に接続するために、端子部320が配置された位置に対応して設けられる。すなわち、底面開口部130は、コネクタ410を挿入される開口を形成する。底面開口部130によって形成される開口の短手方向の幅は、少なくともコネクタ410の幅に相当する長さを有する。また、当該開口の長手方向の位置は、側壁部103と側壁部104が有する位置決め面部116a〜116dのうち相対する位置にある位置決め面部を結ぶ線上に位置する。なお、
図6の例では、底面開口部130が前壁部101から後壁部102に至る幅で形成されている。しかし、上記のとおり、側壁部103と側壁部104が有する位置決め面部116a〜116dのうち相対する位置にある位置決め面部を結ぶ線上に開口が形成されていれば良い。したがって、底面開口部130の形状は、
図6の例のみには限らない。
【0042】
4.台座部200の構成
図7は、本開示に係る載置部100及び台座部200の構成を示す右側面図である。具体的には、
図7は、載置部100を台座部200の上に載置した状態の右側面図を示す。
図7によると、台座部200は、載置部100の前壁部101に沿う方向に形成される台座前壁部201と、載置部100の後壁部102に沿う方向に形成される台座後壁部202と、台座前壁部201と台座後壁部202の横方向の両端部を互いに接続する台座側壁部203及び204と、台座前壁部201、台座後壁部202、台座側壁部203及び204の下端がその周囲に接続された台座底壁部205によって、上面が開放された略直方体状に形成されている。
【0043】
ここで、台座部200によって下方から支持される載置部100は、その底壁部105の下方に、各壁部の下端から伸延するように、嵌合部140を有する。当該嵌合部140は、台座部200の台座前壁部201の内面201aや台座後壁部の内面202bに沿うように形成されている。すなわち、台座部200の各壁部の内面に対して、載置部100の嵌合部140が上方から嵌合することによって、台座部200が載置部100を位置決めして下方から支持する。このように構成することによって、台座部200を載置部100から分離し、載置部100のみを載置台1として使用することを可能にする。
【0044】
台座部200のうち、台座側壁部203は、台座側壁部203の下端に沿って形成された台座開口部210を有する。台座開口部210は、その短手方向及び長手方向の幅が補助バッテリ400の幅に対応して形成される。そのため、台座開口部210によって形成される開口を介して、台座部200の内部に形成された補助バッテリ収容部220に補助バッテリ400を収容することができるようになっている。このように収容された補助バッテリ400は、その一端が接続されたコネクタ410を介して、規制部材120及び位置決め部110aの位置決め面部116によって前方への移動が規制された情報表示装置300に電力を供給することが可能となる。このとき、コネクタ410は、台座部200から載置部100方向に伸延されるが、底面開口部130によって形成された開口を介して情報表示装置300に接続される。
【0045】
なお、
図7の例では、コネクタ410を介して補助バッテリ400に接続した場合について説明したが、コネクタ410を介して他の情報処理装置に接続するようにしてもよい。また、台座開口部210は台座部200のうち台座側壁部203に形成したが、台座後壁部202及び台座前壁部201のいずれかに形成してもよい。
【0046】
以上、本開示において、載置台1は、複数の位置決め面部を有する位置決め部110aを有する。したがって、当該位置決め部110a及び110bによって情報表示装置300の前面が位置決めされることによって、情報表示装置300の前面が底壁部105となす傾斜角を調節することが可能となる。すなわち、使用者の姿勢や情報表示装置300の置かれた高さに応じて、情報表示装置300のディスプレイ部310の視聴に最適な向きも変化するが、本開示の載置台1は、情報表示装置の前面の傾斜角を調節可能になり、使用者にとってより使い勝手のよいものとすることができる。
【0047】
5.その他
図1〜
図7の例においては、位置決め部110a及び110bが側壁部103及び104に配置される場合について説明した。しかし、このような位置決め部は、載置部100の底壁部105に配置することも可能である。
図8は、本開示に係る載置部100の他の構成を示す右側面図である。具体的には
図8は、載置部100の底壁部105の内面にそれぞれ位置決め部を配置した例を示す図である。
図8によると、当該載置部100は、
図1〜
図7の例で示された前壁部101、並びに側壁部103及び104を有していない。したがって、側壁部103及び104に代えて、後壁部102から前方(
図2のA方向)に向かって、底壁部105に位置決め面部116a、位置決め面部116b、位置決め面部116c及び位置決め面部116dが配置されている。なお、図示はしていないが、位置決め面部116a〜116dに対応して、載置部100の長手方向(
図2のB方向)に沿って、底壁部105の略中央に形成された底面開口部130を挟んで相対する位置に4個の位置決め面部が設けられている。そして、これら位置決め面部116a〜116dに規制部材120a〜120dがそれぞれ当接することで、後壁部102と底壁部105によって支持された情報表示装置300a〜300dの前方への移動を規制することを可能にする。
【0048】
なお、
図8の例においては、位置決め部110に当接する規制部材120を使用している。当該規制部材120を用いることによって、規制部材120が当接していない位置決め部の高さを低くすることができ、載置部100の成形を容易にするとともに、見た目の美しさも保つことが可能となる。しかし、必ずしも規制部材120を用いる必要はない。例えば、位置決め部110の各位置決め面部116a〜116dに情報表示装置300の底面又は前面の少なくとも一部が当接することで、その前方への移動を規制するようにしてもよい。
【0049】
以上、
図8の例においても、載置台1は、複数の位置決め面部を有する位置決め部110aを有する。したがって、当該位置決め部110a及び110bによって情報表示装置300の前面が位置決めされることによって、情報表示装置300の前面が底壁部105となす傾斜角を調節することが可能となる。すなわち、使用者の姿勢や情報表示装置300の置かれた高さに応じて、情報表示装置300のディスプレイ部310の視聴に最適な向きも変化するが、本開示の載置台1は、情報表示装置の前面の傾斜角を調節可能になり、使用者にとってより使い勝手のよいものとすることができる。