【解決手段】撮像光学系(10)は、物体側から順に、負の屈折力を有し物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1レンズ(L1)と、開口絞り(S)と、正の屈折力を有する第2レンズ(L2)と、両凹形状の第3レンズ(L3)とを備える。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態である撮像装置100の断面図である。
この図に示すように、撮像装置100は、画像信号を形成するためのカメラモジュール30を備える。
カメラモジュール30は、撮像光学系10を内蔵するレンズユニット40と、撮像光学系10によって形成された被写体像を画像信号に変換するセンサー部50とを備える。
【0017】
レンズユニット40は、広角光学系である撮像光学系10と、撮像光学系10が組み込まれた鏡筒41とを備える。
撮像光学系10は、光学フィルターFと、第1〜第3レンズL1〜L3とを備える。撮像光学系10の構成の詳細については後述する。
鏡筒41は、樹脂、金属、樹脂にグラスファイバーを混合したもの等で形成され、撮像光学系10等を内部に収納し保持している。鏡筒41を金属や、樹脂にグラスファイバーを混合したもので形成する場合、樹脂よりも熱膨張しにくく、撮像光学系10を安定して固定することができる。鏡筒41は、物体側からの光を入射させる開口OPを有する。鏡筒41は、撮像光学系10を構成する光学フィルターFや第1〜第3レンズL1〜L3を直接的又は間接的に保持しており、これらを撮像光学系10の光軸Ax方向及び光軸Axに垂直な方向に関して位置決めしている。
【0018】
センサー部50は、撮像光学系10によって形成された被写体像を検出して光電変換する撮像素子(固体撮像素子)51を備える。
撮像素子51は、例えばCMOS型のイメージセンサーである。撮像素子51は、光軸Axに対して位置決めされた状態で固定されている。この撮像素子51は、撮像面Iとしての光電変換部を有し、その周辺には、不図示の信号処理回路が形成されている。光電変換部には、画素つまり光電変換素子が二次元的に配置されている。なお、撮像素子51は、上述のCMOS型のイメージセンサーに限るものでなく、CCD等の他の撮像素子を組み込んだものであってもよい。
【0019】
図2は、撮像装置100の概略の制御構成を示すブロック図である。
この図に示すように、撮像装置100は、カメラモジュール30を動作させる処理部60を備える。
処理部60は、素子駆動部62と、入力部63と、記憶部64と、画像処理部65と、表示部66と、制御部67とを備える。
【0020】
素子駆動部62は、制御部67から撮像素子51を駆動するための電圧やクロック信号の供給を受けて撮像素子51に付随する回路へ出力等することによって、撮像素子51を動作させる。
入力部63は、ユーザーの操作又は外部装置からのコマンドを受け付ける部分である。
記憶部64は、撮像装置100の動作に必要な情報、カメラモジュール30によって取得した画像データ、画像処理に用いるレンズ補正データ等を保管する部分である。
画像処理部65は、撮像素子51から出力された画像信号に対し、色補正、階調補正、ズーミング等の画像処理を実行する。
表示部66は、ユーザーに提示すべき情報、撮影した画像等を表示する部分である。なお、表示部66は、入力部63の機能を兼用できる。
制御部67は、素子駆動部62、入力部63、記憶部64、画像処理部65、表示部66等の動作を統括的に制御し、例えばカメラモジュール30によって得た画像データに対して種々の画像処理を行う。
【0021】
以下、
図1に戻り、撮像光学系10についてより詳細に説明する。
撮像光学系10は、本実施形態では、物体側から順に、光学フィルターF、第1レンズL1、(開口)絞りS、第2レンズL2、第3レンズL3、カバーガラスCを備えて構成される。
【0022】
このうち、光学フィルターFは、本実施形態では、光学的ローパスフィルター、IRカットフィルター、撮像素子51のシールガラス等を想定した平行平板である。光学フィルターFは、別体のフィルター部材として配置することもできるが、撮像光学系10を構成するいずれかのレンズ面にその機能を付与することもできる。例えば、赤外カットフィルターの場合、赤外カットコートを1枚又は複数枚のレンズの表面上に施してもよい。
光学フィルターFは第1レンズL1よりも物体側に配置されており、すなわち、最終レンズである第3レンズL3と撮像面Iとの間には光学フィルターを配置する必要がないので、撮像光学系10のバックフォーカスを比較的に短くできる。これにより、各レンズのパワー配置に無理がかかりにくくなるため、比較的に良好な光学性能を得ることができ、また、各レンズにおける製造誤差の感度(製造誤差が及ぼす光学性能への影響度合い)を抑制できる。
【0023】
第1レンズL1は、負の屈折力を有し、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のものである。
第2レンズL2は、正の屈折力を有する。
第3レンズL3は、両凹形状に形成されている。
カバーガラスCは、撮像素子51を覆うイメージセンサー用のカバーである。
【0024】
第1レンズL1、第2レンズL2及び第3レンズL3の各々は、単一の材料からなる単レンズである。
そのため、これら第1レンズL1〜第3レンズL3において、異なる材料を接合したレンズを用いる場合に比べて収差補正に使えるレンズ面数が増えるため、収差補正が比較的に容易となり、良好な光学性能を得ることができる。
【0025】
また、撮像光学系10は、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
0.10<d12/f≦0.81 ・・・(1)
ただし、d12は第1レンズL1と第2レンズL2との光軸Ax上の空気間隔であり、fは撮像光学系10全系の焦点距離である。
d12/fが条件式(1)の下限を上回ることで、第1レンズL1と第2レンズL2の間隔が狭くなりすぎることがない。これにより、第1レンズL1及び第2レンズL2の屈折力が大きくなりすぎてこれらのレンズで発生する収差や、これらのレンズの製造誤差による光学性能変動を、小さく抑えることができる。
一方、d12/fが条件式(1)の上限を下回ることで、第1レンズL1と第2レンズL2の間隔が広くなりすぎず、撮像光学系10の小型化を図ることができる。
【0026】
また、撮像光学系10は、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
1.0≦f1/f3≦2.6 ・・・(2)
ただし、f1は第1レンズL1の焦点距離であり、f3は第3レンズL3の焦点距離である。
f1/f3が条件式(2)の下限を上回ることで、第1レンズL1の屈折力が第3レンズL3の屈折力よりも強くなりすぎることがない。一方、f1/f3が条件式(2)の上限を下回ることで、第3レンズL3の屈折力が第1レンズL1の屈折力よりも強くなりすぎることもない。これにより、非点収差や歪曲収差、倍率色収差などをこれら両レンズ間でバランスよく補正できる。
【0027】
また、撮像光学系10は、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
20<ν1<35 ・・・(3)
ただし、ν1は第1レンズL1のアッベ数である。
ν1が条件式(3)の下限を上回ることで、第1レンズL1の色分散が大きくなりすぎることがない。そのため、この第1レンズL1で発生する像高を低くするような短波長側の倍率色収差が大きくなりすぎることがない。
一方、ν1が条件式(3)の上限を下回ることで、第1レンズL1の色分散が小さくなりすぎることがない。そのため、この第1レンズL1で発生する像高を高くするような短波長側の倍率色収差が大きくなりすぎることがない。
【0028】
また、撮像光学系10は、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
0.1≦d1/f≦0.4 ・・・(4)
ただし、d1は第1レンズL1の中心厚(光軸Ax上の厚さ)であり、fは撮像光学系10全系の焦点距離である。
d1/fが条件式(4)の下限を上回ることで、第1レンズL1が薄くなりすぎることがない。これにより、第1レンズL1の物体側面と像側面の距離が適度に保たれ、これら各面での収差補正がバランスよく行える。また、第1レンズL1の強度を適切に確保できるので、鏡筒41への組み込み時などに当該第1レンズL1が歪むなどの問題を抑制できる。
一方、d1/fが条件式(4)の上限を下回ることで、第1レンズL1が厚くなりすぎることがない。これにより、同じ曲率半径や屈折率を有する場合でも、第1レンズL1の屈折力を比較的容易に維持できる。また、絞りSから第1レンズL1の物体側面までの距離を比較的に短くできるため、撮像光学系10の小型化を図ることができる。
【0029】
また、撮像光学系10は、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
−2.1<f1/f≦−1.0 ・・・(5)
ただし、f1は第1レンズL1の焦点距離であり、fは撮像光学系10全系の焦点距離である。
f1/fが条件式(5)の下限を上回ることで、第1レンズL1の屈折力が強くなりすぎることがない。これにより、第1レンズL1で発生する歪曲収差、非点収差、倍率色収差等を抑えたり、第1レンズL1の形状誤差や偏芯誤差に起因する光学性能の劣化を抑えたりすることができる。
一方、f1/fが条件式(5)の上限を下回ることで、第1レンズL1の屈折力が弱くなりすぎないので、撮像光学系10の大型化を抑制できる。
【0030】
また、撮像光学系10は、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
1.5<(r1+r2)/(r1−r2)<4.5 ・・・(6)
ただし、r1は第1レンズL1の物体側面の曲率半径であり、r2は第1レンズL1の像側面の曲率半径である。
(r1+r2)/(r1−r2)が条件式(6)の下限を上回ることで、第1レンズL1の物体側面の曲率半径が像側面に比べて大きくなりすぎず、また、当該第1レンズL1の像側面の曲率半径が物体側面に比べて小さくなりすぎない。そのため、第1レンズL1の物体側面への光線入射角が大きくなりすぎず、また、第1レンズL1の像側面での屈折角が大きくなりすぎないため、これら各々の面で発生する収差を抑制できる。
一方、(r1+r2)/(r1−r2)が条件式(6)の上限を下回ることで、第1レンズL1の物体側面と像側面の曲率半径の値が近くなりすぎることがない。そのため、撮像光学系10の小型化やバックフォーカスの保持に十分な第1レンズL1の負の屈折力を比較的容易に確保できる。
【0031】
なお、撮像光学系10は、上記条件式(1)〜(6)の全てを満たしていなくともよく、これら条件式(1)〜(6)のうちの少なくとも1つを満足していればよい。
【0032】
さらに、撮像光学系10は、以下の条件式(7)を満足するのが好ましい。
1.0≦f1/f3≦1.9 ・・・(7)
f1/f3が条件式(7)の範囲を満たすことで、上述した条件式(2)を満足することによる効果を、より高めることができる。
【0033】
さらに、撮像光学系10は、以下の条件式(8)を満足するのが好ましい。
−2.1≦f1/f≦−1.55 ・・・(8)
f1/fが条件式(8)の範囲を満たすことで、上述した条件式(5)を満足することによる効果を、より高めることができる。
【0034】
さらに、撮像光学系10は、以下の条件式(9)を満足するのが好ましい。
0.4<f2/f<0.7 ・・・(9)
ただし、f2は第2レンズL2の焦点距離である。
f2/fが条件式(9)の下限を上回ることで、第2レンズL2の屈折力が強くなりすぎることがない。これにより、第2レンズL2で発生する球面収差、コマ収差、軸上色収差等を抑えたり、第2レンズL2の形状誤差や偏芯誤差に起因する光学性能の劣化を抑えたりすることができる。
一方、f2/fが条件式(9)の上限を下回ることで、第2レンズL2の屈折力が弱くなりすぎないので、撮像光学系10の大型化を抑制できる。
【0035】
さらに、撮像光学系10は、以下の条件式(10)を満足するのが好ましい。
−1.5<f3/f<−0.6 ・・・(10)
ただし、f3は第3レンズL3の焦点距離である。
f3/fが条件式(10)の下限を上回ることで、第3レンズL3の屈折力が強くなりすぎることがない。これにより、第3レンズL3で発生する歪曲収差、非点収差、倍率色収差等を抑えたり、第3レンズL3の形状誤差や偏芯誤差に起因する光学性能の劣化を抑えたりすることができる。
一方、f3/fが条件式(10)の上限を下回ることで、第3レンズL3の屈折力が弱くなりすぎないので、撮像光学系10の大型化を抑制できる。
【0036】
さらに、撮像光学系10は、以下の条件式(11)を満足するのが好ましい。
0.3<(r3+r4)/(r3−r4)<0.7 ・・・(11)
ただし、r3は第2レンズL2の物体側面の曲率半径であり、r4は第2レンズL2の像側面の曲率半径である。
条件式(11)を満足することで、第2レンズL2で発生するアンダーな球面収差を小さく抑えることができ、良好な光学性能を保つことができる。
【0037】
さらに、撮像光学系10は、以下の条件式(12)を満足するのが好ましい。
0.2<(r5+r6)/(r5−r6)<0.8 ・・・(12)
ただし、r5は第3レンズL3の物体側面の曲率半径であり、r6は第3レンズL3の像側面の曲率半径である。
(r5+r6)/(r5−r6)が条件式(12)の下限を上回ることで、第3レンズL3の前側主点位置を物体側に寄せられるので、第2レンズL2と第3レンズL3の主点間隔を狭めることができる。これにより、撮像光学系10全系の焦点距離fを同じ値に保ちつつ第3レンズL3の屈折力を比較的に弱めることができるため、この第3レンズL3で発生する収差や製造誤差による光学性能の変動を小さく抑えることができる。
一方、(r5+r6)/(r5−r6)が条件式(12)の上限を下回ることで、第3レンズL3の屈折力が強くなりすぎないので、この第3レンズL3で発生する収差や製造誤差による光学性能の変動を小さく抑えることができる。
【0038】
以上のように、本実施形態によれば、撮像光学系10が、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第1レンズL1と、絞りSと、正の屈折力を有する第2レンズL2と、両凹形状の第3レンズL3とを備える。
これにより、第1レンズL1を負レンズとすることで、第1レンズL1が正レンズの場合よりも入射瞳位置を物体側に寄せやすく、広画角を有する光学系であっても前玉径を小さくすることができ、撮像光学系10の小型化を図ることができる。
また、バックフォーカスを焦点距離に比して比較的に長くすることができるため、画角が広く焦点距離の短い光学系であっても、光学フィルターFやカバーガラスCなどの光学素子を設置するスペースを確保しやすい。
また、同じ符号の屈折力を持つ第1レンズL1と第3レンズL3が、絞りSに対してその前後に対称配置されるため、諸収差、特に歪曲収差や倍率色収差を良好に補正できる。
また、第1レンズL1を物体側に凸面を向けたメニスカス形状とすることで、第1レンズL1の物体側面での光線入射角を小さくすることができ、この面で発生する収差を小さく抑えることができる。また、第1レンズL1が両凹形状の場合に比べて第1レンズL1の後側主点位置を像側に寄せることができるため、第1レンズL1と第2レンズL2の主点間隔を狭めることができる。これにより、撮像光学系10全系の焦点距離fを同じ値に保ちつつ第1レンズL1の屈折力を比較的に弱めることができるため、この第1レンズL1で発生する収差や製造誤差による光学性能の変動を小さく抑えることができる。
また、第3レンズL3を両凹レンズとすることで、当該第3レンズL3全体として比較的に強い負の屈折力を得て、バックフォーカスを長くできる。これにより、光学フィルターFやカバーガラスCなどの光学素子の設置スペースを確保しやすくできる。また、第3レンズL3の物体側面と像側面に負の屈折力をバランスよく配分できるので、この第3レンズL3で発生する収差や製造誤差による光学性能の変動を小さく抑えることができる。
したがって、従来よりも広画角の光学系であっても、収差を良好に補正しつつ光学全長の小型化を図り、さらに製造しやすくすることができる。
【0039】
また、撮像光学系10が条件式(1)を満足することで、第1レンズL1及び第2レンズL2で発生する収差やこれらのレンズの製造誤差による光学性能変動を抑制しつつ、撮像光学系10の小型化を図ることができる。
また、撮像光学系10が条件式(2)を満足することで、第1レンズL1と第3レンズL3の間で非点収差や歪曲収差、倍率色収差などをバランスよく補正できる。
【0040】
また、撮像光学系10が条件式(3)を満足することで、第1レンズL1で発生する像高を低くするような短波長側の倍率色収差や、当該像高を高くするような短波長側の倍率色収差を抑えることができる。
また、撮像光学系10が条件式(4)を満足することで、第1レンズL1の物体側面と像側面の各面での収差補正がバランスよく行えるとともに、第1レンズL1の強度を適切に確保できる。さらに、同じ曲率半径や屈折率を有する場合でも第1レンズL1の屈折力を比較的容易に維持できるとともに、絞りSから第1レンズL1の物体側面までの距離を短くして撮像光学系10の小型化を図ることができる。
【0041】
また、撮像光学系10が条件式(5)を満足することで、第1レンズL1で発生する歪曲収差、非点収差、倍率色収差等を抑えたり、第1レンズL1の形状誤差や偏芯誤差に起因する光学性能の劣化を抑えたりできる。さらに、第1レンズL1の屈折力が弱くなりすぎないので、撮像光学系10の大型化を抑制できる。
また、撮像光学系10が条件式(6)を満足することで、第1レンズL1の物体側面及び像側面の各面で発生する収差を抑制しつつ、撮像光学系10の小型化やバックフォーカスの保持に十分な第1レンズL1の負の屈折力を比較的容易に確保できる。
【0042】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【実施例】
【0043】
以下、本発明の撮像光学系の実施例を示す。各実施例に使用する記号は下記の通りである。
f :撮像光学系全系の焦点距離
F :Fナンバー
2Y :固体撮像素子の撮像面対角線長
ω :最大半画角
R :曲率半径
D :光軸上の面間隔
Nd :レンズ材料のd線に対する屈折率
νd :レンズ材料のアッベ数
各実施例において、レンズ面データの各面番号の後に「*」が記載されている面が非球面形状を有する面であり、非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとして以下の「数1」で表す。
【数1】
ただし、
Ai:i次の非球面係数
R :曲率半径
K :円錐定数
【0044】
(実施例1)
図3に実施例1の撮像光学系の断面図及び収差図を示す。このうち、(a)が実施例1の撮像光学系の断面図であり、(b)が実施例1の縦収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、(c)が実施例1のメリディオナル横収差図である。
【0045】
実施例1の撮像光学系の全体諸元を以下に示す。
f=1.232mm
F=4.4
2Y=2.736mm
2ω=90.7°
【0046】
実施例1のレンズ面のデータを以下の表1に示す。
【表1】
【0047】
実施例1のレンズ面の非球面係数を以下の表2に示す。なお、これ以降(表のレンズデータを含む)において、10のべき乗数(たとえば2.5×10−02)をE(たとえば2.5E−02)を用いて表すものとする。
【表2】
【0048】
実施例1の撮像光学系における条件式(1)〜(6)、(9)〜(12)の各数値を以下に示す。
条件式(1):d12/f=0.1
条件式(2):f1/f3=2.60
条件式(3):ν1=23.9
条件式(4):d1/f=0.25
条件式(5):f1/f=-1.69
条件式(6):(r1+r2)/(r1−r2)=2.73
条件式(9):f2/f=0.48
条件式(10):f3/f=-0.65
条件式(11):(r3+r4)/(r3−r4)=0.66
条件式(12):(r5+r6)/(r5−r6)=0.25
【0049】
(実施例2)
図4に実施例2の撮像光学系の断面図及び収差図を示す。このうち、(a)が実施例2の撮像光学系の断面図であり、(b)が実施例2の縦収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、(c)が実施例2のメリディオナル横収差図である。
【0050】
実施例2の撮像光学系の全体諸元を以下に示す。
f=1.14mm
F=4.4
2Y=2.736mm
2ω=92.0°
【0051】
実施例2のレンズ面のデータを以下の表3に示す。
【表3】
【0052】
実施例2のレンズ面の非球面係数を以下の表4に示す。
【表4】
【0053】
実施例2の撮像光学系における条件式(1)〜(6)、(9)〜(12)の各数値を以下に示す。
条件式(1):d12/f=0.80
条件式(2):f1/f3=1.00
条件式(3):ν1=23.9
条件式(4):d1/f=0.26
条件式(5):f1/f=-1.00
条件式(6):(r1+r2)/(r1−r2)=2.44
条件式(9):f2/f=0.56
条件式(10):f3/f=-1.00
条件式(11):(r3+r4)/(r3−r4)=0.37
条件式(12):(r5+r6)/(r5−r6)=0.21
【0054】
(実施例3)
図5に実施例3の撮像光学系の断面図及び収差図を示す。このうち、(a)が実施例3の撮像光学系の断面図であり、(b)が実施例3の縦収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、(c)が実施例3のメリディオナル横収差図である。
【0055】
実施例3の撮像光学系の全体諸元を以下に示す。
f=1.014mm
F=4.4
2Y=2.736mm
2ω=93.9°
【0056】
実施例3のレンズ面のデータを以下の表5に示す。
【表5】
【0057】
実施例3のレンズ面の非球面係数を以下の表6に示す。
【表6】
【0058】
実施例3の撮像光学系における条件式(1)〜(6)、(9)〜(12)の各数値を以下に示す。
条件式(1):d12/f=0.81
条件式(2):f1/f3=1.35
条件式(3):ν1=23.9
条件式(4):d1/f=0.28
条件式(5):f1/f=-1.55
条件式(6):(r1+r2)/(r1−r2)=2.45
条件式(9):f2/f=0.63
条件式(10):f3/f=-1.14
条件式(11):(r3+r4)/(r3−r4)=0.61
条件式(12):(r5+r6)/(r5−r6)=0.52
【0059】
(実施例4)
図6に実施例4の撮像光学系の断面図及び収差図を示す。このうち、(a)が実施例4の撮像光学系の断面図であり、(b)が実施例4の縦収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、(c)が実施例4のメリディオナル横収差図である。
【0060】
実施例4の撮像光学系の全体諸元を以下に示す。
f=1.083mm
F=4.4
2Y=2.736mm
2ω=93.8°
【0061】
実施例4のレンズ面のデータを以下の表7に示す。
【表7】
【0062】
実施例4のレンズ面の非球面係数を以下の表8に示す。
【表8】
【0063】
実施例4の撮像光学系における条件式(1)〜(6)、(9)〜(12)の各数値を以下に示す。
条件式(1):d12/f=0.42
条件式(2):f1/f3=1.00
条件式(3):ν1=30.2
条件式(4):d1/f=0.29
条件式(5):f1/f=-1.48
条件式(6):(r1+r2)/(r1−r2)=1.54
条件式(9):f2/f=0.65
条件式(10):f3/f=-1.48
条件式(11):(r3+r4)/(r3−r4)=0.37
条件式(12):(r5+r6)/(r5−r6)=0.59
【0064】
(実施例5)
図7に実施例5の撮像光学系の断面図及び収差図を示す。このうち、(a)が実施例5の撮像光学系の断面図であり、(b)が実施例5の縦収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、(c)が実施例5のメリディオナル横収差図である。
【0065】
実施例5の撮像光学系の全体諸元を以下に示す。
f=1.151mm
F=4.4
2Y=2.736mm
2ω=93.9°
【0066】
実施例5のレンズ面のデータを以下の表9に示す。
【表9】
【0067】
実施例5のレンズ面の非球面係数を以下の表10に示す。
【表10】
【0068】
実施例5の撮像光学系における条件式(1)〜(6)、(9)〜(12)の各数値を以下に示す。
条件式(1):d12/f=0.29
条件式(2):f1/f3=1.90
条件式(3):ν1=20.5
条件式(4):d1/f=0.3
条件式(5):f1/f=-1.79
条件式(6):(r1+r2)/(r1−r2)=2.40
条件式(9):f2/f=0.57
条件式(10):f3/f=-0.94
条件式(11):(r3+r4)/(r3−r4)=0.58
条件式(12):(r5+r6)/(r5−r6)=0.43
【0069】
(実施例6)
図8に実施例6の撮像光学系の断面図及び収差図を示す。このうち、(a)が実施例6の撮像光学系の断面図であり、(b)が実施例6の縦収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、(c)が実施例6のメリディオナル横収差図である。
【0070】
実施例6の撮像光学系の全体諸元を以下に示す。
f=1.211mm
F=4.4
2Y=2.736mm
2ω=93.8°
【0071】
実施例6のレンズ面のデータを以下の表11に示す。
【表11】
【0072】
実施例6のレンズ面の非球面係数を以下の表12に示す。
【表12】
【0073】
実施例6の撮像光学系における条件式(1)〜(6)、(9)〜(12)の各数値を以下に示す。
条件式(1):d12/f=0.37
条件式(2):f1/f3=1.88
条件式(3):ν1=23.9
条件式(4):d1/f=0.10
条件式(5):f1/f=-1.78
条件式(6):(r1+r2)/(r1−r2)=4.01
条件式(9):f2/f=0.57
条件式(10):f3/f=-0.95
条件式(11):(r3+r4)/(r3−r4)=0.54
条件式(12):(r5+r6)/(r5−r6)=0.52
【0074】
(実施例7)
図9に実施例7の撮像光学系の断面図及び収差図を示す。このうち、(a)が実施例7の撮像光学系の断面図であり、(b)が実施例7の縦収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、(c)が実施例7のメリディオナル横収差図である。
【0075】
実施例7の撮像光学系の全体諸元を以下に示す。
f=1.097mm
F=4.4
2Y=2.736mm
2ω=92.5°
【0076】
実施例7のレンズ面のデータを以下の表13に示す。
【表13】
【0077】
実施例7のレンズ面の非球面係数を以下の表14に示す。
【表14】
【0078】
実施例7の撮像光学系における条件式(1)〜(6)、(9)〜(12)の各数値を以下に示す。
条件式(1):d12/f=0.22
条件式(2):f1/f3=1.82
条件式(3):ν1=23.9
条件式(4):d1/f=0.40
条件式(5):f1/f=-2.07
条件式(6):(r1+r2)/(r1−r2)=2.40
条件式(9):f2/f=0.60
条件式(10):f3/f=-1.14
条件式(11):(r3+r4)/(r3−r4)=0.58
条件式(12):(r5+r6)/(r5−r6)=0.75