(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-179872(P2021-179872A)
(43)【公開日】2021年11月18日
(54)【発明の名称】携帯端末装置用ケース
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20211022BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20211022BHJP
A45C 11/00 20060101ALI20211022BHJP
【FI】
G06F1/16 313C
G06F1/16 312E
H05K5/02 C
A45C11/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-85667(P2020-85667)
(22)【出願日】2020年5月15日
(71)【出願人】
【識別番号】520168930
【氏名又は名称】ワーフー エレクトロニクス カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】WAFUU Electronics Co., Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(72)【発明者】
【氏名】マー,チュンフォン
【テーマコード(参考)】
3B045
4E360
【Fターム(参考)】
3B045BA21
3B045CB01
3B045CE07
3B045DA23
3B045EB17
3B045FC04
4E360AA02
4E360AB42
4E360AD01
4E360AD06
4E360AD12
4E360BA03
4E360BB02
4E360BB22
4E360BC06
4E360BD02
4E360EC05
4E360ED03
4E360ED23
4E360FA02
4E360FA11
4E360GA11
4E360GA46
4E360GB45
4E360GB46
4E360GC08
4E360GC14
(57)【要約】
【課題】キーボードが切り離された状態の機器本体をしっかりと保護することができ、キーボードを機器本体に接続するときには容易な操作で装着することが可能な携帯端末装置用ケースを提供する。
【解決手段】携帯端末装置用ケース10は、機器本体110とキーボード120とが分離可能な携帯端末装置100の機器本体110を保護するためのであり、機器本体110の背面を支持する背面部20と、背面部20から立ち上がり、機器本体110の縁部に延びて、機器本体110を挟持する縁部30とを備えている。背面部20は、キーボード120との接続端子が配置された機器本体110の第1端辺側の背面の第1範囲S1を覆う第1背面部21と、第1端辺側とは反対となる第2端辺側の背面の第2範囲S2を覆う第2背面部22と、第1背面部21と第2背面部22とを繋ぐ接続部23とを備えている。縁部30は、第1背面部21と第2背面部22とに設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体とキーボードとが分離可能な携帯端末装置の前記機器本体を保護するための携帯端末装置用ケースであって、
前記機器本体の背面を支持する背面部と、前記背面部から立ち上がり、前記機器本体の縁部に延びて、前記機器本体を挟持する縁部とを備え、
前記背面部は、前記機器本体における、前記キーボードとの接続端子が配置された第1端辺側の背面の第1範囲を覆う第1背面部と、前記第1端辺側とは反対となる第2端辺側の背面の第2範囲を覆う第2背面部と、前記第1背面部と前記第2背面部とを繋ぐ接続部とを備え、
前記縁部は、前記第1背面部と前記第2背面部とに設けられた携帯端末装置用ケース。
【請求項2】
前記縁部は、前記第1背面部に形成された第1縁部と、前記第2背面部に形成された第2縁部とを備え、
前記第1縁部は、前記機器本体の側辺の縁部に被さる庇部の突出長さが、前記第2縁部の庇部より短く形成された請求項1記載の携帯端末装置用ケース。
【請求項3】
前記第1縁部は、前記機器本体の第1端辺の縁部に被さる庇部に突出長さを短くするための切り欠き部が形成されていることで、残余が張り出し部に形成された請求項2記載の携帯端末装置用ケース。
【請求項4】
前記第1縁部の角部には、機器本体の角部に被さる庇部が円弧状に抉れて形成された請求項1から3のいずれかの項に記載の携帯端末装置用ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイを含む機器本体とキーボードとが分離可能な携帯端末装置のためのケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイを含むタブレット型の機器本体とキーボードとが分離可能なノートブック型の携帯端末装置は、2in1タイプのコンピュータとも称される。この携帯端末装置は、使用環境に応じて、機器本体にキーボードを接続した状態で使用したり、機器本体からキーボードを切り離した状態で機器本体をタブレット型コンピュータとして使用したりすることができる。
【0003】
このような携帯端末装置は、様々な環境で使用され、操作者も様々であることから、機器本体を保護するためにケースに入れた状態で使用される。
【0004】
例えば、特許文献1に記載のタブレットコンピュータ用保護ケースは、第1の支持板および第2の支持板が、タブレットコンピュータの背面を支持し保護するように構成され、底部支持体が、タブレットコンピュータの側壁に取り外し可能に接続されるように構成され、カバー板上にキーボードが設置されたものである。このカバー板を、第1の支持板および第2の支持板に回転させると、タブレットコンピュータの前面を保護するように重ね合わされる。
【0005】
この特許文献1に記載のタブレットコンピュータ用保護ケースは、底部支持体とカバー板とキーボードとが一体的になっており、底部支持体にキーボードの電極が配置され、タブレットコンピュータと接続する。従って、キーボードと一体のカバー板がカバーの一部として構成されている。
【0006】
また、特許文献2に記載のスピーカ付きタブレット用ケースは、スピーカ筐体がタブレットの正面に係合部材により係合しており、係合部材は、L字形状の第1係合部と第2係合部とからなり、第1係合部がタブレットの側縁を押し付け、第2係合部がタブレットの背面を押し付けて係合するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2020−509510号公報
【特許文献2】特開2015−181232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、この特許文献1に記載のタブレットコンピュータ用保護ケースでは、第1の支持板および第2の支持板がタブレットコンピュータを保護しているが、単にタブレットコンピュータの裏面を覆っているだけなので、タブレットコンピュータの角部に対する保護は不十分である。例えば、子供がタブレットコンピュータを操作する場合では、手荒な扱いにより、タブレットコンピュータの周縁部のいずれかの場所が傷ついたり破損したりするおそれがある。
【0009】
特許文献2に記載のタブレット用ケースでは、第1係合部と第2係合部とにより、タブレットの周縁部が覆われているため、手荒な扱いでも、しっかりとタブレットは保護される。
しかし、このタブレットに付属のキーボードを接続してノートブック型として使用する場合には、タブレットの周縁部を覆う第1係合部と第2係合部とが邪魔になるため、このケースを取り外されなければならない。
従って、タブレット型のコンピュータとして使用する場合にはケースを装着し、キーボードを取り付ける際には、再度、取り外されなければならないため、面倒である。
【0010】
そこで本発明は、キーボードが切り離された状態の機器本体をしっかりと保護することができ、キーボードを機器本体に接続するときには容易な操作で装着することが可能な携帯端末装置用ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の携帯端末装置用ケースは、機器本体とキーボードとが分離可能な携帯端末装置の前記機器本体を保護するための携帯端末装置用ケースであって、前記機器本体の背面を支持する背面部と、前記背面部から立ち上がり、前記機器本体の縁部に延びて、前記機器本体を挟持する縁部とを備え、前記背面部は、前記機器本体における、前記キーボードとの接続端子が配置された第1端辺側の背面の第1範囲を覆う第1背面部と、前記第1端辺側とは反対となる第2端辺側の背面の第2範囲を覆う第2背面部と、前記第1背面部と前記第2背面部とを繋ぐ接続部とを備え、前記縁部は、前記第1背面部と前記第2背面部とに設けられたことを特徴とするものである。
【0012】
本発明の携帯端末装置用ケースによれば、第1縁部を機器本体から皮を剥くようにして移動させると、接続部が弾性変形により撓み折れ曲がって、第1縁部を機器本体から引き離すことができる。そのため、第2背面部が第2縁部によりしっかりと保持された状態で、機器本体の下部を露出させることができるので、第1縁部から外れ露出した機器本体の接続端子に、キーボードを装着することができる。
【0013】
前記縁部は、前記第1背面部に形成された第1縁部と、前記第2背面部に形成された第2縁部とを備え、前記第1縁部は、前記機器本体の側辺の縁部に被さる庇部の突出長さが、前記第2縁部の庇部より短く形成されたものとすることができる。
第1縁部における機器本体の側辺の縁部に被さる庇部の突出長さが第2縁部の庇部より短く形成されているため、庇部を機器本体から持ち上げ引き剥がすときに、庇部による抵抗を小さいものとすることができる。
【0014】
前記第1縁部は、前記機器本体の第1端辺の縁部に被さる庇部に突出長さを短くするための切り欠き部が形成されていることで、残余が張り出し部に形成されたものとすることができる。
張り出し部を取っ掛かりにして第1縁部を機器本体から引き離すことができる。従って、大きな力を掛けなくても、張り出し部から第1縁部を引き離すことができる。
【0015】
前記第1縁部の角部には、機器本体の角部に被さる庇部が円弧状に抉れて形成されたものとすることができる。
角部の庇部が円弧状に抉れているため、庇部による弾性変形の抵抗を小さくできるので、角部の庇部を機器本体から引き剥がすときに、角部の庇部が邪魔になって機器本体の角部から抜けなくなることを抑止することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の携帯端末装置用ケースによれば、第2背面部が第2縁部によりしっかりと保持された状態で、機器本体の下部を露出させることができるので、第1縁部から外れ露出した機器本体の接続端子に、キーボードを装着することができる。よって、本発明の携帯端末装置用ケースは、キーボードが切り離された状態の機器本体をしっかりと保護することができ、キーボードを機器本体に接続するときには容易な操作で装着することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施の形態に係る携帯端末装置用ケースを示す図であり、(A)はケースを基準に左斜め前方から見た図、(B)は背面右斜め後方から見た図である。
【
図2】
図1に示す携帯端末装置用ケースを示す図であり、(A)は底部側から見た図、(B)は上部側から見た図である。
【
図3】
図1に示す携帯端末装置用ケースを示す図であり、(A)はケースを基準に右後側の斜め側方から見た図、(B)は左後側の斜め側方から見た図、(C)は底部斜め後方から見た図である。
【
図4】
図1に示す携帯端末装置用ケースに収納される携帯端末装置の一例の図であり、キーボードが機器本体から切り離された状態のる携帯端末装置の図である。
【
図5】(A)は
図1に示す携帯端末装置用ケースに機器本体が収納された状態の図、(B)は機器本体が携帯端末装置用ケースに収納され、機器本体にキーボードが接続された状態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態に係る携帯端末装置用ケースを図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、携帯端末装置用ケースに収納された携帯端末装置の機器本体にキーボードを接続した状態で、設置場所に置いたときを基準に、機器本体のキーボード側を下、反対側を上、上下方向に直交する方向を左右方向として説明する。
【0019】
図1(A)および同図(B)に示す携帯端末装置用ケース10は、
図4に示す機器本体110とキーボード120とが分離可能な携帯端末装置100の機器本体110を保護するためのものである。携帯端末装置用ケース10は、弾性を有する発泡プラスチックにより形成されている。本実施の形態では、軽量で柔軟性があり、高い弾力性があるEVA(Ethylene vinyl acetate)樹脂により形成されている。
【0020】
図1(A)および同図(B)に示す携帯端末装置用ケース10は、
図4に示す機器本体110の背面を支持する背面部20と、背面部20から立ち上がり、機器本体110の縁部に延びて、機器本体110を挟持する縁部30とを備えている。
背面部20は、機器本体110におけるキーボード120との接続端子111が配置された一方の長辺112(第1端辺)側の背面の第1範囲S1を覆う第1背面部21と、長辺112とは反対となる他方の長辺113(第2端辺)側の背面の第2範囲S2を覆う第2背面部22と、第1背面部21と第2背面部22とを繋ぐ接続部23とを備えている。
【0021】
図1(B)に示すように、第1背面部21には、タッチペンPを保持させるための収納部211が形成されている。収納部211には、指の差込みを容易とするための凹部213a〜213cと、凹部213a〜213cを繋ぎ、タッチペンを保持するための溝213d,213eとが形成されている。
第2背面部22における側辺(短辺)側は、第1背面部21の側辺(端辺)より長く形成されている。
第1背面部21には、第1背面部21を機器本体110から引き剥がした状態としたときに、第2背面部22と後述する取手部40との干渉を避けるための凹み部214が形成されている。
【0022】
第2背面部22には、取手部40が設けられている。取手部40は、リング状に形成され、第2背面部22のリングの凹部221に収納されている。
また、第2背面部22の上部であり、長手方向の中央部には、機器本体110の背面に設けられた背面カメラのレンズを覗かせる貫通孔222が形成されている。
【0023】
接続部23は、第1背面部21および第2背面部22より薄く形成されている。
接続部23は、長方形状に形成されており、左右方向F1の両端部には、第1背面部21および第2背面部22に設けられているような縁部30が形成されていない。
【0024】
縁部30は、接続部23を除く、第1背面部21と第2背面部22とに設けられている。縁部30は、第1背面部21に形成された第1縁部31と、第2背面部22に形成された第2縁部32とを備えている。
【0025】
図2(A)および同図(B)と
図3(C)とに示すように、第1縁部31は、長辺311(
図4に示す機器本体110の第1範囲S1の長辺112に沿った端辺)における両端部と中央部との3箇所に、機器本体110の長辺112(キーボード120との接続側の長辺112(第1端辺))を覗かせる開口部311a〜311cが形成されている。また、
図3(A)および同図(B)に示すように、第1縁部31は、両方の側辺である短辺312にも開口部312a,312bが形成されている。
【0026】
図1(A)および
図2(B)に示すように、第1縁部31には、長辺311の庇部313(機器本体110の長辺112(第1端辺)の縁部に被さる庇部313)において、突出長さを短くするために2箇所の切り欠き部313a,313aが形成されている。この切り欠き部313a,313aにより、突出長さが切り欠き部313a,313aの部分より長い残余部分が、張り出し部313m,313nとなっている。
【0027】
角部315に隣接した一対の張り出し部313nは、中央の張り出し部313mより、突出長さが短く形成されている。
更に、第1縁部31の角部315は、庇部313が円弧状に抉れるように形成されることで、突出長さが短く形成されている。
【0028】
第1縁部31は、短辺312の庇部314(機器本体110の側辺(短辺114)の縁部に被さる庇部314)において、突出長さが、第2縁部32の庇部323より短く形成されている。
【0029】
図1(A)および同図(B)と、
図3(A)から同図(C)に示すように、第2縁部32の短辺321には、機器本体110の側部(短辺114(
図4参照))を覗かせる開口部321a,321bが形成されている。
図2(A)および同図(B)に示すように、第2縁部32は、機器本体110の上部の縁部に被さる庇部323が、突出長さを同じに等幅に形成されている。
【0030】
図1(B)と
図3(A)および同図(B)に示すように、第1縁部31と、第2縁部32とは、接続部23の間隔を開けて未接続であり、前面から背面に向かうに従って、間隔が拡がる傾斜面に形成されている。
【0031】
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る携帯端末装置用ケース10の使用状態について、図面に基づいて説明する。
まず、キーボード120(
図4参照)を切り離した状態の機器本体110を、
図5(A)に示すように、携帯端末装置用ケース10に装着する。
携帯端末装置用ケース10のサイズを機器本体110のサイズに合わせて形成されているため、携帯端末装置用ケース10の左右方向F1(長手方向F2)の縁部30の内側面同士の間隔、および上下方向F3(短手方向F4)の縁部30の内側面同士の間隔が、機器本体110の長手方向の長さ(長辺112の長さ(
図4参照))と、短手方向の長さ(短辺114の長さ(
図4参照))に一致する。そのため、縁部30がしっかりと機器本体110の縁部を挟持する。
従って、機器本体110の背面部は、
図1(A)および同図(B)に示す背面部20により保護され、機器本体110の周縁部は、縁部30全体により保護されるので、取り扱いが雑なユーザーであっても、安心して機器本体110を使用することができる。
【0032】
また、
図3(A)から同図(C)に示すように、第1縁部31に開口部311a〜311cおよび開口部312a,312bが形成され、第2縁部32に開口部321a,321bが形成されているため、機器本体110の電源ケーブル、USBケーブルの接続や、ICメモリスロットへのカードの脱着など、機器本体110を携帯端末装置用ケース10から取り外すことなく、容易に取り付け、取り外しすることが可能である。
また、第2背面部22には、貫通孔222(
図1参照)が形成されているため、携帯端末装置用ケース10を装着した状態で、携帯端末装置100は、背面レンズから撮影も可能である。
【0033】
次に、機器本体110にキーボード120を取り付ける操作を図面に基づいて説明する。
まず、
図5(A)に示すように、携帯端末装置用ケース10の第1縁部31のいずれか一方の角部315における庇部313に親指を当てる。次に、庇部313と機器本体110との間に親指を挿入するようにして角部315を持って、庇部313を持ち上げる。そして、接続部23を中心にいて円弧を描くように角部315を背面側に回して第1背面部21を機器本体110から引き離す。この時点では、まだ、角部315が離れただけである。
次に、摘む指を角部315から張り出し部313nを経由して中央部の張り出し部313mに移動させながら、第1縁部31および第1背面部21を順次、機器本体110から引き離し、最後に他方の角部315の庇部313を持ち上げて、第1背面部21全体を機器本体110から引き剥がす。
【0034】
このようにして第1縁部31を機器本体110から皮を剥くようにして引き剥がすと、接続部23が弾性変形により撓み折れ曲がることで、第1縁部31を機器本体110から引き離すことができる。従って、第1縁部31を機器本体110から引き離すことで、
図5(B)に示すように、第2背面部22が第2縁部32によりしっかりと保持された状態で、機器本体110の下部が露出する。
【0035】
機器本体110の下部が第1縁部31から外れ露出した状態では、接続端子111(
図4参照)が剥き出しの状態である。従って、キーボード120を機器本体110に装着する際に、第1縁部31の厚みが厚くても、携帯端末装置用ケース10に邪魔されることなく、キーボード120を機器本体110に装着することができる。
よって、携帯端末装置用ケース10は、キーボード120が切り離された状態の機器本体110をしっかりと保護することができ、キーボード120を接続するときには容易な操作で装着することが可能である。
【0036】
また、
図5(A)に示すように、第1縁部31は、機器本体110の長辺112の縁部に被さる庇部313に、張り出し部313m,313nが3箇所に形成されている。そのため、張り出し部313m,313nを取っ掛かりにして第1縁部31を機器本体110から引き離すことができる。従って、大きな力を掛けなくても、張り出し部313m,313nから第1縁部31を引き離すことができる。
【0037】
このとき、第1縁部31における短辺312の庇部313の突出長さが、第2縁部32の庇部323より短く形成されているため、庇部314を機器本体110から持ち上げ引き剥がすときに、庇部314による抵抗を小さいものとすることができる。従って、
図5(B)に示すように、容易に第1背面部21を機器本体110から引き引き剥がすことができる。
【0038】
図5(A)に示すように、特に、角部315における庇部313が、円弧状に抉れるように形成されることで、突出長さが短く形成されている。従って、角部315においては、庇部313による弾性変形の抵抗が小さいため、角部315の庇部313を機器本体110から引き剥がすときに、角部315の庇部313が邪魔になって機器本体110の角部から抜けなくなることを抑止することができる。
【0039】
なお、本実施の形態では、接続部23に縁部が形成されていないが、キーボード120を接続する際に、十分に伸長しても耐久性が確保できれば、第1縁部31と第2縁部32とが繋がるように、接続部23に縁部が形成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の携帯端末装置用ケースは、ディスプレイを含む機器本体とキーボードとが分離可能な携帯端末装置に好適である。
【符号の説明】
【0041】
10 携帯端末装置用ケース
20 背面部
21 第1背面部
211 収納部
213a,213b,213c 凹部
213d,213e 溝
214 凹み部
22 第2背面部
221 凹部
222 貫通孔
23 接続部
30 縁部
31 第1縁部
311 長辺
311a,311b,311c 開口部
312 短辺
312a,312b 開口部
313 庇部
313a 切り欠き部
313m,313n 張り出し部
314 庇部
315 角部
32 第2縁部
321 短辺
321a,321b 開口部
323 庇部
40 取手部
100 携帯端末装置
110 機器本体
111 接続端子
112,113 長辺
114 短辺
120 キーボード
S1 第1範囲
S2 第2範囲
P タッチペン
F1 左右方向
F2 長手方向
F3 上下方向
F4 短手方向