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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-180304(P2021-180304A)
(43)【公開日】2021年11月18日
(54)【発明の名称】基板支持装置及び基板支持方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20211022BHJP
   B65G 49/06 20060101ALI20211022BHJP
【FI】
   H01L21/68 A
   B65G49/06 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2021-74675(P2021-74675)
(22)【出願日】2021年4月27日
(31)【優先権主張番号】10-2020-0057034
(32)【優先日】2020年5月13日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】510223380
【氏名又は名称】エーピー システムズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オム テジュン
(72)【発明者】
【氏名】パク ジェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョンウォン
(72)【発明者】
【氏名】イム ミンジュン
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA03
5F131AA13
5F131AA32
5F131AA33
5F131BA13
5F131CA32
5F131DA02
5F131DA22
5F131DA42
5F131EA05
5F131EA13
5F131EA23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】基板の搬入及び搬出の作業を速やかに行うことができ、基板を安定的に支持することができる他、基板を処理する工程の効率性を向上させることのできる基板支持装置及び基板支持方法を提供する。
【解決手段】搬送ユニットにより運ばれる基板が載置可能な基板支持装置であって、ベースプレート110と、ベースプレートの上に離間して設けられる複数の第1の載置部材を有する第1の載置部と、第1の載置部材同士の間に配置されて上下に移動可能な第2の載置部と、第1の受け台141と第2の受け台143により柱部材142とクランプ144がそれぞれ支持される、上側に移動した第2の載置部を固定可能な固定部140と、を備える。基板の搬入及び搬出の作業を速やかに行いながら、基板を安定的に支持することができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ユニットにより運ばれる基板が載置可能な基板支持装置であって、
ベースプレートと、
前記基板は載置され、かつ、前記搬送ユニットは通過できるように、前記ベースプレートの上に離間して設けられる複数の第1の載置部材を有する第1の載置部と、
少なくとも一部が前記第1の載置部材同士の間に配置されて上下に移動可能なように、前記ベースプレートの上に設けられる第2の載置部と、
前記第2の載置部が上側に移動した位置において前記第2の載置部を固定可能な固定部と、
を備える基板支持装置。
【請求項2】
前記第2の載置部は、
複数配備されて互いに離間し、前記第1の載置部材同士の間にそれぞれ配置される第2の載置部材と、
前記第2の載置部材と連結される連結部材と、
前記連結部材を上下に移動させ得るように、前記ベースプレートと前記連結部材との間に設けられる駆動部材と、
を備える請求項1に記載の基板支持装置。
【請求項3】
前記固定部は、
前記第2の載置部とともに上下に移動可能なように、前記第2の載置部に連結される柱部材と、
前記柱部材をクランプ可能なように、前記柱部材が移動する経路に配置されるクランプと、
を備える請求項1又は請求項2に記載の基板支持装置。
【請求項4】
前記クランプは、
前記柱部材が貫通可能な貫通口を有する凸部材と、
前記貫通口の内部に嵌入された前記柱部材に密着可能なように、前記凸部材の内部空間に移動自在に設けられる密着部材と、
を備える請求項3に記載の基板支持装置。
【請求項5】
前記密着部材は、前記柱部材の移動方向と交わる方向に移動可能であり、
前記柱部材と前記密着部材のうちのどちらか一方の少なくとも一部に溝が形成され、他方の少なくとも一部が前記溝に嵌入可能である請求項4に記載の基板支持装置。
【請求項6】
前記溝は、前記密着部材が移動する方向に対して傾斜を有するか、あるいは、凹状に形成される請求項5に記載の基板支持装置。
【請求項7】
前記第1の載置部材と前記第2の載置部材とをレベリング可能なレベル調節部をさらに備える請求項2に記載の基板支持装置。
【請求項8】
前記レベル調節部は、
前記第1の載置部材のそれぞれの上下方向の位置を調節可能なように設けられる第1のレベル調節部材と、
前記第2の載置部材のそれぞれの上下方向の位置を調節可能なように、前記連結部材と前記第2の載置部材との間に設けられる第2のレベル調節部材と、
を備える請求項7に記載の基板支持装置。
【請求項9】
前記第1の載置部は、
前記第1の載置部材を支持するように、前記ベースプレートに設けられる支持台をさらに備え、
前記第1のレベル調節部材は、
前記ベースプレートと前記第1の載置部材との間の間隔を調節可能なように、前記ベースプレートと前記第1の載置部材との間に設けられる第1のレベル器と、
前記支持台と前記第1の載置部材との間の間隔を調節可能なように、前記支持台と前記第1の載置部材との間に設けられる第2のレベル器と、
を備える請求項8に記載の基板支持装置。
【請求項10】
前記第1の載置部と前記第2の載置部は、前記ベースプレートの上部面に連結され、
前記レベル調節部は、
前記ベースプレートの位置別の高さを調節可能な第3のレベル調節部材と、
前記ベースプレートと前記第1の載置部材との間の間隔を位置別に調節可能な第4のレベル調節部材と、
を備える請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の基板支持装置。
【請求項11】
前記レベル調節部は、
前記第1の載置部材と前記第2の載置部材のそれぞれの水平具合を感知可能な感知器をさらに備える請求項8又は請求項9に記載の基板支持装置。
【請求項12】
前記ベースプレートが配置される高さを調節可能な高さ調節部をさらに備える請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の基板支持装置。
【請求項13】
前記高さ調節部は、
前記ベースプレートの下部に連結される支持部材と、
前記支持部材を上下に移動させ得るように、前記支持部材と連結される昇降部材と、
前記基板の厚さに応じて、前記昇降部材の作動を制御可能な制御器と、
を備える請求項12に記載の基板支持装置。
【請求項14】
搬送ユニットにより運ばれる基板を基板支持装置に支持する方法であって、
互いに離間する複数の第1の載置部材よりも、前記第1の載置部材同士の間に設けられる第2の載置部材の方の位置が低くなるように、前記第2の載置部材を一方向に移動する手順と、
前記第1の載置部材同士の間の空間に前記搬送ユニットを通過させつつ、前記搬送ユニットに支持された基板を前記第1の載置部材の上に移載する手順と、
前記第1の載置部材同士の間の空間の外側に前記搬送ユニットを移動する手順と、
一方向とは反対の方向に前記第2の載置部材を移動して、前記第2の載置部材を基板に接触させる手順と、
基板と接触させられた位置に前記第2の載置部材を固定する手順と、
を含む基板支持方法。
【請求項15】
前記第2の載置部材を固定する手順は、
前記第2の載置部材につれて移動する柱部材をクランプして、前記第2の載置部材の移動を制限する手順を含む請求項14に記載の基板支持方法。
【請求項16】
前記第1の載置部材の上に基板を載置する前に、
前記第1の載置部材と前記第2の載置部材の水平具合を検査する手順と、
前記第1の載置部材と前記第2の載置部材をレベリングする手順と、
をさらに含む請求項14又は請求項15に記載の基板支持方法。
【請求項17】
前記第2の載置部材を固定した後、
前記基板支持装置の上側に配置されて基板を処理する基板処理装置と、前記第1の載置部材及び前記第2の載置部材の上に載置された基板との間の距離を調節する手順をさらに含む請求項14乃至請求項16のいずれか一項に記載の基板支持方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板支持装置及び基板支持方法に係り、さらに詳しくは、基板の搬入及び搬出の作業を速やかに行いながら、基板を安定的に支持することのできる基板支持装置及び基板支持方法に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代ディスプレイとしてのフレキシブル・ディスプレイ(Flexible Display)への取り組みが盛んに行われている。フレキシブル・ディスプレイは、軽量薄型であるだけではなく、衝撃にも強く、自由に撓ませたり曲げたりすることのできる多種多様な形状に製作可能であるというメリットがある。
【0003】
このとき、フレキシブル・ディスプレイを実現する一つの方法を用いて、薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)回路と発光素子である有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diodes)を特定の構造にフィルムの上に形成するが、フィルムの取り扱い性が容易ではないため、キャリアガラス(Carrier Glass)にフィルムを貼り付けた状態で薄膜トランジスターの形成工程を行う。したがって、フィルムの上に薄膜トランジスターを形成した後、レーザーリフトオフ(LLO:Laser Lift Off)装置を用いて、キャリアガラスからフィルムを剥がし出す工程を行う。すなわち、レーザーの照射によりキャリアガラスとフィルムとの間の接着剤にエネルギーを加えて接着力を減少させ、キャリアガラスとフィルムとを引き離して取り除くことができる。
【0004】
従来には、吸着機を用いて、キャリアガラスをレーザーリフトオフ装置に配備されるテーブル(Table)に搬入又は搬出をする作業を行っていた。例えば、キャリアガラスを搬入する作業は、キャリアガラスを支持する搬送ロボットを吸着機の下側に移動させる手順、キャリアガラスを上側に移動させて吸着機に吸着させる手順、搬送ロボットを吸着機の外側に移動させる手順、吸着機を下側に移動させてキャリアガラスをテーブルに載置する手順、吸着機とキャリアガラスとを引き離し、吸着機を上側に移動させる手順をこ順を行うことにより行われる。キャリアガラスを搬出する作業は、キャリアガラスを搬入する作業の逆順に行われる。
【0005】
このように、キャリアガラスの搬入又は搬出を行うに際して、吸着機にキャリアガラスを吸着させたり分離したりする作業を行うことを余儀なくされるため、キャリアガラスを搬入又は搬出する作業を行う上で長い時間がかかる。したがって、レーザーリフトオフ処理工程が遅れてしまうという不都合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国公開特許第2017−0121944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、基板の搬入及び搬出の作業を速やかに行うことのできる基板支持装置及び基板支持方法を提供する。
【0008】
本発明は、基板を安定的に支持することのできる基板支持装置及び基板支持方法を提供する。
【0009】
本発明は、基板を処理する工程の効率性を向上させることのできる基板支持装置及び基板支持方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、搬送ユニットにより運ばれる基板が載置可能な基板支持装置であって、ベースプレートと、前記基板は載置され、かつ、前記搬送ユニットは通過できるように、前記ベースプレートの上に離間して設けられる複数の第1の載置部材を有する第1の載置部と、少なくとも一部が前記第1の載置部材同士の間に配置されて上下に移動可能なように、前記ベースプレートの上に設けられる第2の載置部と、前記第2の載置部が上側に移動した位置において前記第2の載置部を固定可能な固定部と、を備える。
【0011】
前記第2の載置部は、複数が配備されて互いに離間し、前記第1の載置部材同士の間にそれぞれ配置される第2の載置部材と、前記第2の載置部材と連結される連結部材と、前記連結部材を上下に移動させ得るように、前記ベースプレートと前記連結部材との間に設けられる駆動部材と、を備える。
【0012】
前記固定部は、前記第2の載置部とともに上下に移動可能なように、前記第2の載置部に連結される柱部材と、前記柱部材をクランプ可能なように、前記柱部材が移動する経路に配置されるクランプと、を備える。
【0013】
前記クランプは、前記柱部材が貫通可能な貫通口を有する凸部材と、前記貫通口の内部に嵌入された前記柱部材に密着可能なように、前記凸部材の内部空間に移動自在に設けられる密着部材と、を備える。
【0014】
前記密着部材は、前記柱部材の移動方向と交わる方向に移動可能であり、前記柱部材と前記密着部材のうちのどちらか一方の少なくとも一部に溝が形成され、他方の少なくとも一部が前記溝に嵌入可能である。
【0015】
前記溝は、前記密着部材が移動する方向に対して傾斜を有するか、あるいは、凹状に形成される。
【0016】
前記第1の載置部材と前記第2の載置部材とをレベリング可能なレベル調節部をさらに備える。
【0017】
前記レベル調節部は、前記第1の載置部材のそれぞれの上下方向の位置を調節可能なように設けられる第1のレベル調節部材と、前記第2の載置部材のそれぞれの上下方向の位置を調節可能なように、前記連結部材と前記第2の載置部材との間に設けられる第2のレベル調節部材と、を備える。
【0018】
前記第1の載置部は、前記第1の載置部材を支持するように、前記ベースプレートに設けられる支持台をさらに備え、前記第1のレベル調節部材は、前記ベースプレートと前記第1の載置部材との間の間隔を調節可能なように、前記ベースプレートと前記第1の載置部材との間に設けられる第1のレベル器と、前記支持台と前記第1の載置部材との間の間隔を調節可能なように、前記支持台と前記第1の載置部材との間に設けられる第2のレベル器と、を備える。
【0019】
前記第1の載置部と前記第2の載置部は、前記ベースプレートの上部面に連結され、前記レベル調節部は、前記ベースプレートの位置別の高さを調節可能な第3のレベル調節部材と、前記ベースプレートと前記第1の載置部材との間の間隔を位置別に調節可能な第4のレベル調節部材と、を備える。
【0020】
前記レベル調節部は、前記第1の載置部材と前記第2の載置部材のそれぞれの水平具合を感知可能な感知器をさらに備える。
【0021】
前記基板支持装置は、前記ベースプレートが配置される高さを調節可能な高さ調節部をさらに備える。
【0022】
前記高さ調節部は、前記ベースプレートの下部に連結される支持部材と、前記支持部材を上下に移動させ得るように、前記支持部材と連結される昇降部材と、前記基板の厚さに応じて、前記昇降部材の作動を制御可能な制御器と、を備える。
【0023】
本発明は、搬送ユニットにより運ばれる基板を基板支持装置に支持する方法であって、互いに離間する複数の第1の載置部材よりも、前記第1の載置部材同士の間に設けられる第2の載置部材の方の位置が低くなるように、前記第2の載置部材を一方向に移動する手順と、前記第1の載置部材同士の間の空間に前記搬送ユニットを通過させつつ、前記搬送ユニットに支持された基板を前記第1の載置部材の上に移載する手順と、前記第1の載置部材同士の間の空間の外側に前記搬送ユニットを移動する手順と、一方向とは反対の方向に前記第2の載置部材を移動して、前記第2の載置部材を基板に接触させる手順と、基板と接触させられた位置に前記第2の載置部材を固定する手順と、を含む。
【0024】
前記第2の載置部材を固定する手順は、前記第2の載置部材につれて移動する柱部材をクランプして、前記第2の載置部材の移動を制限する手順を含む。
【0025】
前記基板支持方法は、前記第1の載置部材の上に基板を載置する前に、前記第1の載置部材と前記第2の載置部材の水平具合を検査する手順と、前記第1の載置部材と前記第2の載置部材をレベリングする手順と、をさらに含む。
【0026】
前記基板支持方法は、前記第2の載置部材を固定した後、前記基板支持装置の上側に配置されて基板を処理する基板処理装置と、前記第1の載置部材及び前記第2の載置部材の上に載置された基板との間の距離を調節する手順をさらに含む。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施形態によれば、搬送ロボットから基板支持装置へと直ちに基板を載置したり、基板支持装置から搬送ロボットへと直ちに基板を運んだりすることができる。このため、基板の搬入及び搬出の作業を速やかに行うことができる。したがって、基板を速やかに処理して、基板を処理する工程の効率性が向上する。
【0028】
また、基板支持装置が安定的に基板を支持することができる。このため、基板を処理する工程が行われるときに、基板支持装置上において基板の位置が変わることを抑えたり防いだりすることができる。したがって、基板を処理する工程の不良の発生率が減って、基板を処理する工程の効率性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態に係る基板支持装置の作動構造を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る第1の載置部の構造を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る第2の載置部の構造を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る固定部の作動構造を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係るレベル調節部が第1の載置部に設けられる構造を示す図である。
図6】本発明の別の実施形態に係るレベル調節部が第1の載置部に設けられる構造を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係るレベル調節部が第2の載置部に設けられる構造を示す図である。
図8】本発明の実施形態に係る高さ調節部の構造を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係る基板支持方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態に係る基板処理装置について詳細に説明する。しかしながら、本発明は以下に開示される実施形態に何ら限定されるものではなく、異なる様々な形態に具体化され、単にこれらの実施形態は本発明の開示を完全たるものにし、通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。本発明の実施形態に係る基板処理装置について正確に説明するために、図中の構成要素の大きさが部分的に誇張されていてもよく、図中、同じ参照符号は、同じ構成要素を示す。
【0031】
図1の(a)は、本発明の実施形態に係る基板支持装置に配備される第2の載置部が上側に移動した構造を示す図であり、図1の(b)は、本発明の実施形態に係る基板支持装置に配備される第2の載置部が下側に移動した構造を示す図であり、図1の(c)は、本発明の実施形態に係る第1の載置部材同士の間の空間に搬送ユニットを通過させた構造を示す図であり、図2は、本発明の実施形態に係る第1の載置部の構造を示す図であり、図3は、本発明の実施形態に係る第2の載置部の構造を示す図であり、図4の(a)は、本発明の実施形態に係る固定部の作動構造を示す図であり、図4の(b)は、本発明の実施形態に係るクランプの構造を示す図である。以下、本発明の実施形態に係る基板支持装置について説明する。
【0032】
基板支持装置は、搬送ユニットにより運ばれる基板が載置可能な基板支持装置である。図1を参照すると、基板支持装置100は、ベースプレート110と、第1の載置部120と、第2の載置部130及び固定部140を備える。
【0033】
このとき、基板支持装置100は、レーザーリフトオフ設備に配備されてもよい。基板支持装置100の上側にレーザービームを照射するレーザー照射装置が設けられてもよい。これにより、基板支持装置100に基板が載置されると、レーザー照射装置が基板にレーザービームを照射して基板を処理することができる。しかしながら、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、基板を処理する他の設備にも基板支持装置が配備されて使用可能である。
【0034】
搬送ユニット50は、フォーク状に形成されてもよい。例えば、搬送ユニット50は、前後方向に延び、左右方向に離間する複数本の支持バーを備えていてもよい。したがって、支持バーの上に基板が載置されて支持されることが可能である。
【0035】
ベースプレート110は、プレート状に形成されてもよい。ベースプレート110は、上部において第1の載置部120と第2の載置部130とを支持してもよい。
【0036】
第1の載置部120は、ベースプレート110の上部面に設けられる。図1及び図2を参照すると、第1の載置部120の上に基板が載置されて支持されてもよい。第1の載置部120は、複数の第1の載置部材121を備える。
【0037】
第1の載置部材121は、プレート状に形成されてもよい。第1の載置部材121は、前後方向に延びてもよい。すなわち、第1の載置部材121は、搬送ユニット50の支持バーと同じ方向に延びてもよい。第1の載置部材121の上部面に基板が載置されて支持されてもよい。
【0038】
また、第1の載置部材121は、ベースプレート110上において左右方向に互いに離間してもよい。このため、第1の載置部材121同士の間に、フォーク状の搬送ユニット50が通過可能な空間が形成されることが可能である。すなわち、第1の載置部材121同士の間の空間は、支持バーの延長方向に沿って延びて支持バーの形状に対応するため、支持バーが第1の載置部材121同士の間の空間に入り込むことができる。基板を支持する搬送ユニット50の作動を制御して第1の載置部材121同士の間を通過させると、基板は第1の載置部材121同士の間を通過することができず、第1の載置部材121の上に載置されることが可能である。したがって、搬送ユニット50から基板が引き離されることが可能であり、基板を処理する工程を行うことができる。
【0039】
一方、第1の載置部120は、支持台122をさらに備えていてもよい。支持台122は、上下方向に延びてもよい。支持台122の下端部は、ベースプレート110と連結され、支持台122の上端部は、第1の載置部材121と連結される。このため、支持台122が第1の載置部材121を支持することができる。したがって、支持台122は、ベースプレート110と第1の載置部材121とを上下に離間させることができる。
【0040】
さらに、支持台122は、複数配備されてもよい。例えば、前後方向に離間する支持台122が1組をなして一つの第1の載置部材121を支持することができる。組は、複数配備されて左右方向に離間してもよい。このため、各組に支持される第1の載置部材121もまた、互いに左右方向に離間することが可能である。しかしながら、第1の載置部120の構造はこれに何ら限定されるものではなく、種々に変更可能である。
【0041】
第2の載置部130は、ベースプレート110の上部面に設けられる。第2の載置部130は、少なくとも一部が第1の載置部材121同士の間に配置されて上下に移動してもよい。第2の載置部130は、第1の載置部120とともに基板を支持することができる。図1及び図3を参照すると、第2の載置部130は、第2の載置部材131と、連結部材132及び駆動部材133を備える。
【0042】
第2の載置部材131は、プレート状に形成されてもよい。第2の載置部材131は、前後方向に延びてもよい。すなわち、第2の載置部材131は、第1の載置部材121と同じ方向に延び、第1の載置部材121同士の間の空間の平面形状に倣って形成されてもよい。
【0043】
さらにまた、第2の載置部材131は、複数配備されてもよい。第2の載置部材131は、左右方向に互いに離間して、第1の載置部材121同士の間にそれぞれ配置されてもよい。このため、第1の載置部材121と第2の載置部材131とが交互に配置されることが可能である。第1の載置部材121と第2の載置部材131の上部面の上下方向の位置が同じになると、第1の載置部材121の上部面と第2の載置部材131の上部面が面一となって、基板を支持することができる。
【0044】
連結部材132は、フレーム状に形成されてもよい。連結部材132は、第2の載置部材131が離間する方向と交わる方向(もしくは、左右方向)に延びてもよい。このため、連結部材132が複数の第2の載置部材131と連結されて、第2の載置部材131を支持することができる。したがって、連結部材132により第2の載置部材131が一体に上下に移動することができる。
【0045】
このとき、連結部材132は、支持台122同士の間の空間を貫通して配置されてもよい。したがって、連結部材132が第2の載置部材131を連結しながら、第2の載置部材131につれて上下に移動することができる。
【0046】
また、連結部材132は、複数配備されてもよい。連結部材132は、前後方向に互いに離間して、互いに異なる位置において第2の載置部材131と連結されてもよい。このため、第2の載置部材131が連結部材132により安定的に結合された状態を保持することができる。
【0047】
駆動部材133は、ベースプレート110と連結部材132との間に設けられる。駆動部材133は、連結部材132を上下に移動させることができる。例えば、駆動部材133はシリンダーであってもよく、駆動部材133の本体がベースプレート110に設けられ、駆動部材133のロッドの部分が連結部材132と連結されてもよい。このため、連結部材132が上下に移動すると、連結部材132と連結された第2の載置部材131もまた上下に移動することができる。したがって、駆動部材133の作動を制御して第2の載置部材131を上下に移動させることができる。
【0048】
このとき、駆動部材133は、一つのみ配備されてもよい。第2の載置部材131が連結部材132により互いに連結されているため、連結部材132を上下に移動させると、複数の第2の載置部材131もまた上下に移動することができる。したがって、一つの駆動部材133で第2の載置部材131を上下に移動させることができるので、第2の載置部材131を上下に移動させるために多数の駆動部材を備えることが不要になる。
【0049】
あるいは、駆動部材133は、複数配備されてもよい。これにより、各駆動部材133が互いに異なる連結部材132と連結されることが可能になる。第2の載置部材131と連結部材132の荷重が各駆動部材133に分散されるので、各駆動部材133にかかる負荷を減少させ、第2の載置部材131の水平状態を安定的に保持しながら、上下に移動させることができる。しかしながら、第2の載置部130の構造はこれに何ら限定されるものではなく、種々に変更可能である。
【0050】
このとき、駆動部材133は、搬送ユニット50の位置に応じて作動が制御されてもよい。例えば、搬送ユニット50に支持された基板を第1の載置部材121に載置する作業を行うに際しては、駆動部材133が第2の載置部材131を下側に移動させることができる。したがって、第1の載置部材121同士の間の空間を搬送ユニット50が通過することができ、基板は、第1の載置部材121の上に載置されることが可能である。搬送ユニット50が第1の載置部材121同士の間の空間から抜け出ると、駆動部材133が第2の載置部材131を上側に移動させることができる。このため、第2の載置部材131が基板の下部面と接触して、第1の載置部材121とともに基板を安定的に支持することができる。
【0051】
逆に、第1の載置部材121と第2の載置部材131に載置された基板を搬送ユニット50に支持させる作業を行うに際しては、駆動部材133が第2の載置部材131を下側に移動させることができる。したがって、第1の載置部材121同士の間の空間を搬送ユニット50が移動することができる。搬送ユニット50が上側に移動すると、基板を持ち上げながら基板と第1の載置部材121とを引き離すことができる。基板は、搬送ユニット50に支持されて運ばれ得る。
【0052】
このように、吸着機を用いることなく、搬送ユニット50から基板支持装置100へと直ちに基板を載置したり、基板支持装置100から搬送ユニット50へと直ちに基板を運んだりすることができる。したがって、基板の搬入及び搬出の作業を速やかに行うことができる。このため、基板を速やかに処理して、基板を処理する工程の効率性が向上する。
【0053】
図1から図4を参照すると、固定部140は、上側に移動した位置において第2の載置部130を固定することができる。すなわち、第2の載置部材131の位置を固定することができる。このため、基板を支持する状態の第2の載置部材131が下側に移動して基板と引き離されることを抑えたり防いだりすることができる。固定部140は、柱部材142及びクランプ144を備える。
【0054】
柱部材142は、図4の(a)のように、棒状に形成されてもよく、第2の載置部130に連結される。このため、柱部材142は、第2の載置部130につれて上下に移動することができ、柱部材142の上下への移動を制限すると、第2の載置部130の上下への移動もまた制限可能である。
【0055】
クランプ144は、柱部材142が移動する経路に配置される。詳しくは、柱部材142が第2の載置部130につれて最上側に移動可能な位置にクランプ144が位置してもよい。このため、柱部材142が最上側に移動したときに、クランプ144が柱部材142をクランプして第2の載置部130を固定することができる。したがって、第2の載置部130の上部面が第1の載置部材121の上部面と同じ高さに位置する状態を安定的に保持することができる。クランプ144は、図4の(b)のように、凸部材144a及び密着部材144bを備える。
【0056】
凸部材144aは、凸状に形成されてもよい。凸部材144aは、内部空間を有し、下部に柱部材142が貫通可能な貫通口が形成されてもよい。このため、柱部材142が上側に移動すると、貫通口を介して凸部材144aの内部空間に移動することができ、柱部材142が下側に移動すると、凸部材144aの外部に移動することができる。
【0057】
密着部材144bは、凸部材144aの内部空間に配置されてもよい。密着部材144bは、柱部材142の移動方向と交わる方向に内部空間において移動することができる。このため、柱部材142が凸部材144aの内部空間に嵌入されたとき、柱部材142に向かって密着部材144bを移動させると、密着部材144bが柱部材142に密着されることが可能である。したがって、密着部材144bが柱部材142を把持して柱部材142の移動を制限することができる。
【0058】
また、密着部材144bは、複数配備されてもよい。このため、複数の位置において密着部材144bが柱部材142と接触しながら、柱部材142を把持することができる。したがって、柱部材142の位置が固定されたら、柱部材142につれて移動する第2の載置部材131もまた固定されることが可能である。
【0059】
このとき、柱部材142と密着部材144bのうちのどちらか一方の少なくとも一部に溝が形成され、他方の少なくとも一部が前記溝に嵌入可能である。例えば、柱部材142の周りの少なくとも一部に密着部材144bが嵌め込まれ得る溝が形成されてもよい。あるいは、凹凸状に形成されてもよい。したがって、密着部材144bを柱部材142に向かって密着させると、密着部材144bが溝に嵌め込まれることが可能になる。このため、密着部材144bが柱部材142をさらに安定的に固定することができる。
【0060】
さらに、溝は、密着部材144bが移動する方向に対して傾斜を有していてもよく、凹状に形成されてもよい。すなわち、柱部材142の外側から内側に向かって進むにつれて溝の幅が次第に狭くなるように形成されてもよい。溝の幅が最大である部分は、溝に嵌入される密着部材144bの部分よりも幅が広くてもよい。このため、たとえ密着部材144bと柱部材142の位置がわずかにずれるとしても、密着部材144bが柱部材142に形成された溝に安定的に嵌入されることが可能である。
【0061】
一方、密着部材144bと柱部材142の位置が整合されていない場合、溝に備えられる傾斜又は凹状の部分により、密着部材144bが柱部材142の溝に嵌入されるときに、柱部材142を上下に押し出して移動させることができる。このため、密着部材144bが柱部材142の上下方向の位置を位置合わせすることもできる。
【0062】
このとき、密着部材144bは、球状に形成されてもよく、柱部材142に面する部分が凸状に形成されてもよい。したがって、密着部材144bが柱部材142に密着されるとき、衝撃が生じることを減らすことができる。しかしながら、密着部材144bの形状は、これに何ら限定されず、種々に変更可能である。
【0063】
一方、クランプ144は、ガス供給器144cをさらに備えていてもよい。ガス供給器144cは、凸部材144aと連結される。ガス供給器144cは、凸部材144aの内部空間にガスを供給することができる。このため、ガス供給器144cが供給するガスが密着部材144bを加圧して、密着部材144bが柱部材142に密着されることが可能である。したがって、ガス供給器144cが凸部材144aの内部空間にガスを供給すると、密着部材144bが柱部材142を固定し、ガス供給器144cが凸部材144aの内部空間にガスを供給しなければ、密着部材144bが柱部材142を加圧することができないため、柱部材142が上下に移動することができる。しかしながら、柱部材142に密着部材144bを加圧する方式はこれに何ら限定されず、種々の方式が採用可能である。
【0064】
また、固定部140は、第1の受け台141及び第2の受け台143をさらに備えていてもよい。第1の受け台141と第2の受け台143により柱部材142とクランプ144がそれぞれ支持されることが可能になる。
【0065】
第1の受け台141は、プレート状に形成されてもよい。第1の受け台141は、連結部材132の外側に向かって突出してもよい。例えば、第1の受け台141は、連結部材132から前後方向に突出して連結部材132に連結されてもよい。したがって、連結部材132が上下に移動すると、第1の受け台141もこれにつれて上下に移動することができる。
【0066】
さらに、第1の受け台141は、複数配備されてもよい。このため、各連結部材132ごとに1以上の第1の受け台141が設けられることが可能である。
【0067】
このとき、柱部材142は、第1の受け台141の上部から上側に突出してもよい。したがって、第1の受け台141により、柱部材142が第2の載置部130の連結部材132と連結されることが可能である。このため、柱部材142が連結部材132及び第2の載置部材131につれて上下に移動することができる。柱部材142は、第1の受け台141が配備される数に見合う分だけ配備されてもよい。
【0068】
第2の受け台143は、ベースプレート110に設けられる。第2の受け台143は、ベースプレート110の上側にクランプ144を離間させて支持することができる。例えば、第2の受け台143は、上下方向に延びる第1の部材及び第1の部材の上部から前後方向に延びて突出してクランプ144と連結される第2の部材を備えていてもよい。したがって、ベースプレート110とクランプ144との間に第1の受け台141と柱部材142が上下に移動可能な空間が形成されることが可能である。しかしながら、第2の受け台143の構造と形状はこれに何ら限定されず、種々に変更可能である。
【0069】
このとき、クランプ144は、第2の受け台143に設けられる。詳しくは、第2の受け台143に配備される第2の部材の下部にクランプ144が支持されてもよい。このため、クランプ144は、柱部材142が移動する経路に配置されることが可能である。したがって、上下に移動する柱部材142をクランプ144がクランプして固定することができる。しかしながら、柱部材142とクランプ144が支持される方式はこれに何ら限定されず、種々の方式が採用可能である。
【0070】
このように、第2の載置部130が基板を支持する位置にあるとき、固定部140が第2の載置部130を固定することができる。したがって、基板を処理する工程が行われるとき、基板支持装置100上において基板の位置が変わることを抑えたり防いだりすることができる。このため、基板を処理する工程の不良の発生率が減って、基板を処理する工程の効率性が向上する。
【0071】
図5は、本発明の実施形態に係るレベル調節部が第1の載置部に設けられる構造を示す図であり、図6は、本発明の別の実施形態に係るレベル調節部が第1の載置部に設けられる構造を示す図であり、図7は、本発明の実施形態に係るレベル調節部が第2の載置部に設けられる構造を示す図である。以下、本発明の実施形態に係るレベル調節部について説明する。
【0072】
図5及び図7を参照すると、基板支持装置100は、レベル調節部をさらに備えていてもよい。レベル調節部は、第1の載置部材121と第2の載置部材131をレベリングすることができる。このため、レベル調節部を用いて、第1の載置部材121と第2の載置部材131を水平に合わせることができる。レベル調節部は、第1のレベル調節部材150及び第2のレベル調節部材160を備える。
【0073】
第1のレベル調節部材150は、第1の載置部材121の上下方向の位置をそれぞれ調節可能なように設けられる。第1のレベル調節部材150は、第1のレベル器151及び第2のレベル器152のうちの少なくともどちらか一方を備えていてもよい。
【0074】
第1のレベル器151は、ベースプレート110と第1の載置部材121との間に設けられてもよい。このため、第1のレベル器151は、第1の載置部材121を支持しながら、ベースプレート110と第1の載置部材121との間の間隔を調節することができる。したがって、第1の載置部材121の上下方向の位置が調節されることが可能である。
【0075】
また、第1のレベル器151は、複数配備されてもよい。第1のレベル器151は、互いに異なる第1の載置部材121と連結されてもよく、一つの第1の載置部材121に複数の第1のレベル器151が連結されてもよい。例えば、第1のレベル器151が第1の載置部材121の延長方向に沿って離間して配置されてもよい。したがって、第1のレベル器151が一つの第1の載置部材121の互いに異なる部分の高さを調節することができるので、第1の載置部材121の勾配が調節されることが可能である。
【0076】
このとき、第1のレベル器151は、位置に応じて、配設構造が異なってくることがある。ベースプレート110の中心部の上部に配置される第1の載置部材121と連結される第1のレベル器151は、ベースプレート110を貫通して設けられてもよく、ベースプレート110の外郭部の上部に配置される第1の載置部材121と連結される第1のレベル器151は、ベースプレート110の側面に設けられてもよい。第1のレベル器151は、第1のボディ151a、第2のボディ151c、支持体151g、固定ピン151b、第1の固定ナット151d、第2の固定ナット151e及び調節ボルト151fを備えていてもよい。
【0077】
第1のボディ151aは、凸状に形成されてもよい。固定ピン151bは、第1の載置部材121と第1のボディ151aを固定することができ、固定ボルトが第1の載置部材121と第1のボディ151aとを結合することができる。このため、第1のボディ151aが第1の載置部材121と連結されることが可能である。
【0078】
支持体151gは、プレート状に形成されてもよい。ベースプレート110の中心部の上部に配置される第1の載置部材121と向かい合う支持体151gは、ベースプレート110の下部に突出して配置されてもよく、ベースプレート110の外郭部の上部に配置される第1の載置部材121と向かい合う支持体151gは、ベースプレート110の側面の下部に設けられてもよい。このため、第1の載置部材121と支持体151gとが上下に離間することが可能である。
【0079】
第2のボディ151cは、凸状に形成されてもよい。第2のボディ151cは、支持体151gに設けられて第1のボディ151aと上下に離間して向かい合うように配置されてもよい。
【0080】
第1の固定ナット151dは、第1のボディ151aに設けられてもよく、第2の固定ナット151eは、第2のボディ151cに設けられてもよい。このため、調節ボルト151fが第1の固定ナット151dと第2の固定ナット151eに締め付けられることが可能である。
【0081】
調節ボルト151fは、第1のボディ151aと第2のボディ151cを貫通して固定ナットに締め付けられてもよい。調節ボルト151fが締め付けられる度合いに応じて、第1のボディ151aと第2のボディ151cとが離間する度合いが調節されることが可能である。すなわち、第1のボディ151aの上下方向の位置を調節することができる。このため、調節ボルト151fが締め付けられる度合いを調節して、第1のボディ151aと連結された第1の載置部材121の高さを調節することができる。しかしながら、第1のレベル器151が設けられる方式や、第1のレベル器151の構成要素はこれに何ら限定されず、種々の方式や種々の構成要素が採用可能である。
【0082】
第2のレベル器152は、支持台122と第1の載置部材121との間に設けられる。このため、支持台122と第1の載置部材121とが第2のレベル器152により互いに連結されることが可能であり、第2のレベル器152は、支持台122と第1の載置部材121との間の間隔を調節することができる。第2のレベル器152は、第1のレベル器151とは異なる位置において第1の載置部材121の高さを調節することができる。このため、第1のレベル器151と第2のレベル器152を用いて、第1の載置部材121の勾配を調節して、第1の載置部材121の水平具合を調節することができる。
【0083】
さらに、第2のレベル器152は、複数配備されてもよい。第2のレベル器152は、互いに異なる第1の載置部材121と連結されてもよく、一つの第1の載置部材121に複数の第2のレベル器152が連結されてもよい。例えば、第2のレベル器152が第1の載置部材121の延長方向に沿って離間して配置されてもよい。したがって、第1のレベル器152が一つの第1の載置部材121の互いに異なる部分の高さを調節することができるので、第1の載置部材121の勾配が調節されることが可能である。
【0084】
このとき、第2のレベル器152は、第1のレベル器151よりもサイズが小さいので、第1のレベル器151が設けられ難い、支持台122と第1の載置部材121との間に設けられることが可能である。しかしながら、第2のレベル器152は、第1のレベル器151よりも高さを調節可能な範囲が狭いので、第1のレベル器151を用いて、まず、第1の載置部材121の高さを調節した後、第2のレベル器152を用いて、第1の載置部材121の水平具合を精度よく調節することができる。第2のレベル器152は、調節スクリュー152a、調節凸152b、ワッシャ―152c及び固定ボルト152dを備えていてもよい。
【0085】
調節スクリュー152aは、支持台122を貫通して設けられ、第1の載置部材121の下部と接触してもよい。調節凸152bは、支持台122を貫通して設けられ、調節スクリュー152aの下部に位置してもよい。ワッシャ―152cは、調節凸152bの下部に設けられてもよい。これにより、調節凸152bを調節して、調節スクリュー152aが第1の載置部材121の高さ(もしくは、第1の載置部材121が支持される高さ)を調節することができる。したがって、支持台122と第1の載置部材121との間の上下の離間距離が調節されることが可能である。
【0086】
固定ボルト152dは、調節凸152bと調節スクリュー152aを貫通して第1の載置部材121に締め付けられてもよい。このため、固定ボルト152dにより支持台122と第1の載置部材121とが連結されることが可能である。しかしながら、第2のレベル器152が設けられる方式や、第2のレベル器152の構成要素はこれに何ら限定されず、種々の方式や構成要素が採用可能である。
【0087】
第2のレベル調節部材160は、第2の載置部材131の上下方向の位置をそれぞれ調節可能なように設けられる。第2のレベル調節部材160は、複数配備されて連結部材132と第2の載置部材131との間に設けられてもよい。すなわち、第2のレベル調節部材160の下部は連結部材132と連結され、上部は第2の載置部材131に連結されてもよい。
【0088】
さらにまた、第2のレベル調節部材160が設けられる空間は、第1のレベル器151が設けられる空間よりも狭くてもよい。このため、第2のレベル調節部材160は、狭い空間に設けられ易い、第2のレベル器152と同じ構造に形成されることが可能である。
【0089】
一方、レベル調節部は、感知器(図示せず)をさらに備えていてもよい。感知器は、第1の載置部材121と第2の載置部材131の水平具合を点検することができる。例えば、感知器は、変位センサーであってもよい。したがって、感知器を用いて、第1の載置部材121と第2の載置部材131の位置を確認しながら、第1のレベル調節部材150と第2のレベル調節部材160を調節することができる。このため、第1の載置部材121と第2の載置部材131を水平に合わせて、第1の載置部材121と第2の載置部材131の上に基板が安定的に載置されることが可能である。
【0090】
このとき、第1のレベル器151と第2のレベル器152は、シリンダーであってもよい。したがって、感知器の感知結果に基づいて、第1のレベル器151と第2のレベル器152の作動を制御して、第1の載置部材121の水平具合を自動的に調節することもできる。
【0091】
一方、レベル調節部は、図6に示すように、上記とは異なる構造を有していてもよい。レベル調節部は、第3のレベル調節部材153及び第4のレベル調節部材154を備えていてもよい。このとき、第1の載置部120と第2の載置部130は、ベースプレート110の上部面に直接的に連結されて支持されてもよい。
【0092】
第3のレベル調節部材153は、ベースプレート110の位置別の高さを調節してもよい。すなわち、複数の第3のレベル調節部材153が配備されて、互いに異なる位置においてベースプレート110の高さを調節してもよい。このため、第3のレベル調節部材153の作動により、ベースプレート110の平坦度が調節されることが可能であり、ベースプレート110に連結された第1の載置部120と第2の載置部130の全体の平坦度もまた一緒に調節されることが可能である。
【0093】
第4のレベル調節部材154は、ベースプレート110と第1の載置部材121との間の間隔を位置別に調節してもよい。すなわち、複数の第4のレベル調節部材154が配備されて、互いに異なる位置において第1の載置部材121の高さを調節してもよい。このため、第4のレベル調節部材154の作動により、第1の載置部材121の平坦度が個別的に調節されることが可能である。したがって、第3のレベル調節部材153の作動を制御して、第1の載置部材121と第2の載置部材131の全体的なレベリングを行い、第1の載置部材121のうち、水平具合が不良である第1の載置部材121があれば、水平具合が不良である第1の載置部材121のみを第4のレベル調節部材154を用いて個別的に水平に正しく合わせることができる。
【0094】
このように、レベル調節部を用いて、第1の載置部材121と第2の載置部材131の水平具合を調節することができる。したがって、基板を載置する前に、第1の載置部材121と第2の載置部材131を水平に合わせることができ、基板が第1の載置部材121と第2の載置部材131の上部面に安定的に接触しながら載置されることが可能である。このため、基板の水平具合もまた良好になって、基板を処理する工程の正確性が向上する。
【0095】
図8は、本発明の実施形態に係る高さ調節部の構造を示す図である。以下、本発明の実施形態に係る高さ調節部170について説明する。
【0096】
図8を参照すると、基板支持装置100は、高さ調節部170をさらに備えていてもよい。高さ調節部170は、ベースプレート110が配置される高さを調節することができる。このため、ベースプレート110上の第1の載置部120と第2の載置部130の全体が配置される高さもまた一緒に調節されることが可能である。したがって、第1の載置部120と第2の載置部130の上に載置された基板Sと、基板Sを処理するレーザー照射装置80との間の間隔を調節することができる。高さ調節部170は、支持部材171、昇降部材172及び制御器173を備える。
【0097】
支持部材171は、フレーム状に形成されてもよい。支持部材171は、ベースプレート110の下部に連結される。このため、ベースプレート110は、支持部材171により支持されることが可能である。
【0098】
昇降部材172は、支持部材171の下部に連結される。昇降部材172は、支持部材171を上下に移動させることができる。例えば、サーボモーターとLMガイドを備えていてもよい。したがって、サーボモーターの作動を制御して、ベースプレート110の高さを精度よく調節することができる。
【0099】
また、昇降部材172は、複数配備されてもよい。このため、昇降部材172がベースプレート110の水平状態を保持しながら、ベースプレート110を安定的に上下に移動させることができる。したがって、基板Sもまた水平状態を保持しながら、レーザー照射装置80との間隔が調節されることが可能である。しかしながら、昇降部材172の作動構造はこれに何ら限定されず、種々に変更可能である。
【0100】
制御器173は、基板Sの厚さに応じて、昇降部材172の作動を制御することができる。制御器173は、入力モジュール、比較モジュール及び制御モジュールを備える。
【0101】
入力モジュールには、基板Sの厚さ情報が入力されてもよい。基板Sの厚さ情報は、作業者が入力してもよい。
【0102】
比較モジュールは、入力モジュールと信号を送受信可能なように連結される。比較モジュールには、基板Sの厚さに対応して、基板Sとレーザー照射装置80との間の適正な間隔に関する情報が予め格納されていてもよい。このため、比較モジュールは、予め格納された情報のうち、入力モジュールに入力された基板Sの厚さに対応する情報を見出して選択することができる。
【0103】
制御モジュールは、比較モジュールと信号を送受信可能なように連結される。制御モジュールは、比較モジュールにおいて選択された情報に基づいて、基板Sとレーザー照射装置80との間の間隔が調節されるように、昇降部材172の作動を制御することができる。このため、レーザー照射装置80から照射されるレーザービームがフォーカシング(焦点合わせ)される位置に、基板Sの高さが調節されることが可能である。
【0104】
このように、基板Sの厚さに応じて、基板Sとレーザー照射装置80との間の間隔を調節することができる。したがって、レーザー照射装置80を移動させなくても、レーザー照射装置80から照射されるレーザービームの焦点を基板Sの表面に合わせることができる。このため、レーザー照射装置80の位置を調節しなくても、様々な厚さの基板を処理することができる。
【0105】
図9は、本発明の実施形態に係る基板支持方法を示すフローチャートである。以下、本発明の実施形態に係る基板支持方法について説明する。
【0106】
基板支持方法は、搬送ユニットにより運ばれる基板を基板支持装置に支持させる方法である。図9を参照すると、基板支持方法は、互いに離間する複数の第1の載置部材よりも、第1の載置部材同士の間に設けられる第2の載置部材の方の位置が低くなるように、第2の載置部材を一方向に移動させる手順(S110)、第1の載置部材同士の間の空間に搬送ユニットを通過させつつ、搬送ユニットに支持された基板を第1の載置部材の上に載置する手順(S120)、第1の載置部材同士の間の空間の外側に搬送ユニットを移動させる手順(S130)、一方向とは反対の方向に第2の載置部材を移動させて、第2の載置部材を基板に接触させる手順(S140)及び基板と接触させられた位置に第2の載置部材を固定する手順(S150)を含む。
【0107】
このとき、基板支持装置は、図1から図8に示すように、本発明の実施形態に係る基板支持装置100であってもよい。基板処理装置は、基板にレーザービームを照射するレーザー照射装置80であってもよい。しかしながら、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、基板を処理する他の設備にも基板支持方法が行われてもよい。
【0108】
まず、第1の載置部材121同士の間に設けられる第2の載置部材131を図1の(a)の位置において一方向(もしくは、下側)に移動させて、図1の(b)に示すような位置に位置させてもよい。このため、第2の載置部材131の位置が第1の載置部材121の位置よりも低くなることにより、搬送ユニット50が嵌入可能な空間が、第1の載置部材121同士の間に生成されることが可能である。
【0109】
また、第1の載置部材121と第2の載置部材131の上側に、基板を支持する搬送ユニット50を移動させて位置させてもよい。このとき、搬送ユニット50を移動させる作業は、第2の載置部材131を下側に移動させる作業と同時に行われてもよく、行われる順序が変わってもよい。
【0110】
次いで、図1の(c)に示すように、搬送ユニット50を下側に移動させてもよい。このため、搬送ユニット50の支持バーは、第1の載置部材121同士の間の空間を通過し、搬送ユニット50に支持されていた基板は、第1の載置部材121を通過することができないため、第1の載置部材121の上に載置されることが可能である。したがって、搬送ユニット50から基板が引き離されることが可能である。
【0111】
一方、第1の載置部材121の上に基板を載置する前に、第1の載置部材121と第2の載置部材131の水平具合を検査してもよい。例えば、変位センサーを用いて、第1の載置部材121のそれぞれの水平具合と、第2の載置部材131のそれぞれの水平具合とを点検してもよい。
【0112】
第1の載置部材121と第2の載置部材131のうち、水平具合が不良である部分が見出されると、第1の載置部材121と第2の載置部材131をレベリングする作業を行ってもよい。すなわち、第1のレベル調節部材150と第2のレベル調節部材160を用いて、第1の載置部材121と第2の載置部材131の勾配を調節してもよい。このため、第1の載置部材121の上部面と第2の載置部材131の上部面とがフラットになって、同じ高さに位置することが可能である。したがって、基板を載置するとき、基板が第1の載置部材121及び第2の載置部材131の上部面と安定的に接触することができる。
【0113】
基板が第1の載置部材121の上部面に載置されると、搬送ユニット50を第1の載置部材121同士の間の空間の外側に移動させてもよい。例えば、搬送ユニット50を前後方向に移動させて、第1の載置部材121同士の間の空間から抜き外すことができる。
【0114】
次いで、第2の載置部材131を一方向とは反対の方向(もしくは、上側)に移動させてもよい。このため、第2の載置部材131の上部面が基板の下部面と接触することができる。したがって、第2の載置部材131が第1の載置部材121と一緒に基板を安定的に支持することができる。
【0115】
このとき、搬送ユニット50から基板支持装置100へと直ちに基板を載置することができる。すなわち、別途の吸着機を備えて、搬送ユニット50から吸着機へと基板を吸着させ、吸着機から基板支持装置100へと基板を運ぶ作業を省略してもよい。したがって、基板を速やかに処理して、基板を処理する工程の効率性が向上する。
【0116】
次いで、基板と接触した位置に第2の載置部材131を固定してもよい。すなわち、第2の載置部材131が上側に移動した位置において、固定部140を用いて第2の載置部材131の位置を固定することができる。例えば、第2の載置部材131につれて移動するように設けられる柱部材142をクランプして、第2の載置部材131の移動を制限することができる。したがって、基板が処理される間に第2の載置部材131が固定されて、第2の載置部材131が第1の載置部材121と安定的に面一になることができるので、基板が安定的に載置された状態を保持することができる。
【0117】
第2の載置部材131を固定した後、レーザー照射装置80と、第1の載置部材121及び第2の載置部材131の上に載置された基板の間の距離を調節する作業を行ってもよい。すなわち、高さ調節部170を用いて、基板の厚さに応じて、基板Sとレーザー照射装置80との間の間隔を調節してもよい。このため、レーザー照射装置80を移動させないながらも、レーザー照射装置80から照射されるレーザービームの焦点を基板の表面に合わせることができる。したがって、レーザー照射装置80の位置を調節しないながらも、様々な厚さの基板を処理することができる。
【0118】
このように、基板の搬入及び搬出の作業を速やかに行いながら、基板支持装置100に基板を安定的に支持させることができる。したがって、基板を処理する工程にかかる時間を短縮し、基板を処理する工程の正確性を向上させることができるので、基板を処理する工程の効率性が向上する。
【0119】
このように、本発明の詳細な説明の欄においては、具体的な実施形態について説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において種々の変形が可能であるということはいうまでもない。よって、本発明の範囲は、説明された実施形態に限定されて定められてはならず、特許請求の範囲だけではなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【符号の説明】
【0120】
100:基板支持装置
110:ベースプレート
120:第1の載置部
130:第2の載置部
140:固定部
150:第1のレベル調節部材
160:第2のレベル調節部材
170:高さ調節部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9