特開2021-180727(P2021-180727A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-180727(P2021-180727A)
(43)【公開日】2021年11月25日
(54)【発明の名称】マスクケース
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/00 20060101AFI20211029BHJP
【FI】
   A45C11/00 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2020-87063(P2020-87063)
(22)【出願日】2020年5月18日
(71)【出願人】
【識別番号】520174780
【氏名又は名称】平山 真理
(71)【出願人】
【識別番号】520174791
【氏名又は名称】平山 結衣
(74)【代理人】
【識別番号】100167818
【弁理士】
【氏名又は名称】蓑和田 登
(72)【発明者】
【氏名】平山 真理
(72)【発明者】
【氏名】平山 結衣
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA00
3B045CE09
3B045DA44
3B045EB04
3B045FA01
3B045FC08
(57)【要約】
【課題】非常に軽量・小型であって使用者が容易に携帯でき、極めて簡単な作業で種類や形の異なる様々なマスクを衛生的に収容でき、且つファッション性のあるマスクケースを提供する。
【解決手段】マスクケース1は、矩形状のシート面2を備え、シート面2の四隅近傍には、隣り合うもの同士が着脱可能となる留め具3が配置される。シート面2は布生地で構成され、留め具3は、雄状留め具3aと雌状留め具3bとから成るスナップ釦であり、雄状留め具3aと雌状留め具3bとがシート面2の周方向に沿って交互に配置される。この構成により、マスクケース1は、非常に軽量で使用者が容易に携帯でき、極めて簡単な作業で種類や形の異なる様々なマスクを衛生的に収容でき、且つファッション性のあるマスクケースとなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクを収容するためのマスクケースであって、
当該マスクケースは、矩形状のシート面を備え、
当該シート面の四隅近傍には、隣り合うもの同士が着脱可能となる留め具が配置される、ことを特徴とするマスクケース。
【請求項2】
前記シート面は、収容されるマスクのサイズより大きく、且つ折り畳むことが可能な柔軟な生地で構成され、
前記留め具は、雄状留め具と雌状留め具とから成るスナップ釦であり、当該雄状留め具と雌状留め具とが前記シート面の周方向に沿って交互に配置される、ことを特徴とする請求項1記載のマスクケース。
【請求項3】
さらに、前記シート面のマスクが収容される面に抗菌シートを配置する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマスクケース。
【請求項4】
前記シート面は、同サイズの表側生地と裏側生地が縫合されて構成され、
前記シート面を折り畳んだ状態で表面側となる前記表側生地にはデザインが施される、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のマスクケース。
【請求項5】
前記シート面は、抗ウイルス加工又は抗菌加工が施される、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のマスクケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食事などの際に使用中のマスクを一時的に収容するためのマスクケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、花粉や粉塵の体内への侵入を防止する防塵用や、咳やくしゃみなどにより発生する飛沫やウイルスなどの侵入及び飛散を防止する衛生用にマスクが使用されている。特に、近年コロナウイルスによる世界的なパンデミックが発生し、衛生的な理由によりマスクを常時着用する人が非常に多くなっている。
【0003】
マスクには、ポリプロピレン不織布、フィルタなどを多層に積層して構成される非常に軽量な使い捨てタイプと、ガーゼや布生地などのシート材から構成されて使用後に洗濯をすることで付着物を除去して繰り返し使用可能なタイプとがある。特に、使い捨てマスクの種類や形状は様々あり、例えば、プリーツマスクや立体マスクが一般的に広く使用されている。
【0004】
ところで、マスクを着用していると、食事やその他の場面において、使いかけのマスクを一時的に取り外す場面がある。その際、付近にそのまま載置したり、ポケットやかばん、ビニール袋などの中に入れて一時的に保管するが、会話中にウイルスがマスクの呼吸面側に付着する虞があるなど衛生的ではない。
【0005】
そこで、未使用のマスクや使用中のマスクを衛生的に収容するためのマスクケースが種々提案されている。例えば、抗菌性を有する紙製の保護シートと、折り畳まれることによりマスクの本体部および保護シートを挟み込む厚手の紙製の内側シートと、マスクの本体部および保護シートを挟み込んだ内側シートを収容する紙製の外側シートとを備えたマスクケースが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3222103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
マスクを収容するためのマスクケースとして広く普及するには、まず最初に、非常に軽量・小型であって使用者が容易に携帯できる必要性がある。また、極めて簡単な作業でプリーツマスクや立体マスクなど種類や形の異なる様々なマスクを衛生的に収容できることが望ましい。さらには、見た目がおしゃれでファッション性があるほうが良い。しかしながら、これらの機能を同時に実現できるマスクケースは未だ存在していない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、非常に軽量・小型であって使用者が容易に携帯でき、極めて簡単な作業で種類や形の異なる様々なマスクを衛生的に収容でき、且つファッション性のあるマスクケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、マスクを収容するためのマスクケースであって、当該マスクケースは、矩形状のシート面を備え、当該シート面の四隅近傍には、隣り合うもの同士が着脱可能となる留め具が配置されることを特徴とする。
【0010】
このマスクケースにおいて、前記シート面は、収容されるマスクのサイズより大きく、且つ折り畳むことが可能な柔軟な生地で構成され、前記留め具は、雄状留め具と雌状留め具とから成るスナップ釦であり、当該雄状留め具と雌状留め具とが前記シート面の周方向に沿って交互に配置されることが好ましい。
【0011】
このマスクケースにおいて、さらに、前記シート面のマスクが収容される面に抗菌シートを配置することが好ましい。
【0012】
このマスクケースにおいて、前記シート面は、同サイズの表側生地と裏側生地が縫合されて構成され、前記シート面を折り畳んだ状態で表面側となる前記表側生地にはデザインが施されることが好ましい。
【0013】
このマスクケースにおいて、前記シート面は、抗ウイルス加工又は抗菌加工が施されることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明はマスクを収容するためのマスクケースであって、このマスクケースは矩形状のシート面を備え、このシート面の四隅近傍には、隣り合うもの同士が着脱可能となる留め具が配置される。この構成により、本発明に係るマスクケースは、非常に軽量・小型であって使用者が容易に携帯でき、極めて簡単な作業で種類や形の異なる様々なマスクを衛生的に収容でき、且つファッション性のあるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態に係るマスクケースの平面図である。
図2】(a)同上マスクケースの裏面側の参考写真図、(b)同上マスクケースの表面側の参考写真図である。
図3】(a)同上マスクケースにプリーツタイプのマスクを載置した状態を示す図、(b)同上マスクを収容した状態を示す説明図である。
図4】同上マスクケースに立体タイプのマスクを収容した状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係るマスクケースについて図1乃至図4を参照して説明する。このマスクケースは、食事やその他の場面において、使用中のマスクを一時的に保管・収容して、マスク表面や裏面に微粒子や付着物、ウイルスなどが付着することを適切に抑止する目的で使用される。
【0017】
最初に、図1を参照して、本実施の形態に係るマスクケース1の全体構成に関して説明する。マスクケース1は、矩形状のシート面2を備え、シート面2の一面側の四隅近傍には、隣り合うもの同士が着脱可能となる留め具3a,3bが配置されている。このマスクケース1は折り畳むことで嵩張らず、重さは20〜30g程度であるため非常に軽量・小型であって持ち運びに便利である。
【0018】
シート面2は、内側に収容されるマスクに微粒子やウイルスが付着することを防止するために、収容されるマスクのサイズよりやや大きく、且つ折り畳むことが可能な柔軟な布や不織布、ガーゼ、織物などの生地で構成されている。シート面2のサイズは例えば長側辺20cm程度、短側辺14cm程度である。なお、生地は、その他の麻や木綿、絹などの洗濯が可能な生地でも良い。
【0019】
シート面2は、図2に示すように、同サイズの表側生地2aと裏側生地2bが外周縁などにおいて縫合されて構成され、シート面2を折り畳んだ状態で表面側となる表側生地2aにはデザインが施される。このことで、マスクケース1にマスクを収容したときにおしゃれな外観となり、ファッション性を有した商品となる。なお、シート面2に接着芯を貼り付けることで生地に張りを持たせ、型くずれを防ぐことができる。
【0020】
シート面2には、例えば、布生地に薬剤を塗布したり反応または固着させて付着したウイルスや細菌を不活性化させる抗ウイルス加工や、布生地に薬剤を塗布したり反応または固着させて付着したウイルスや細菌を死滅させる抗菌加工を施しても良い。
【0021】
なお、ウイルス対策や衛生対策として、シート面2のマスクが収容される面(裏側生地2b側)に除菌や抗菌シートを配置し、使用毎にこの抗菌シートを廃棄することでマスクケース1を衛生的に維持できる。また、シート面2(裏側生地2b)にサージカル系の布を使用することも考え得る。この場合、表側生地2aの接着芯は厚めにする必要がある。
【0022】
留め具3は、本実施の形態においては、雄状留め具3aと雌状留め具3bとから成るスナップ釦(通称ホック)であり、雄状留め具3aと雌状留め具3bとがシート面2の周方向に沿って交互に配置される。なお、留め具3a,3bは互いに着脱可能となる形状や機能を有していればよく、その他、小型フックのような部品や、S極N極から成る磁石などを用いても良い。
【0023】
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態に係るマスクケース1に未使用や使用途中のマスクを収容する手順に関して説明する。
【0024】
最初に、プリーツタイプのマスクの収容手順に関して説明する。プリーツタイプのマスクでは、長方形状のマスク面に折りひだが複数本形成されて、マスクの着用時には、プリーツの部分を上下方向に拡張することで使用者の顔にフィットするものである、マスク面のサイズは、例えば幅180mm×高さ100mm程度となる。
【0025】
最初に、図3(a)に示すように、シート面2の長側辺を横方向に、短側辺を縦方向に沿って配置した場合、シート面2の縦横方向に合わせて、使用中のプリーツマスク4をシート面2の上に載置する。次に、図3(b)に示すように、マスク4を載置したシート面2を縦方向に沿って外側から内側に半分に折り畳み、折り畳んだときに対向される対となるスナップ釦3を留める。なお、図4においてはマスクの左右に設けられた耳掛け用の耳紐が外側にはみ出しているが、耳紐もシート面2の内側に収容しても良い。
【0026】
そして、マスクの再使用時には、スナップ釦3を解除して取り出すことができる。この構成により、マスク4の呼吸面などにウイルスや花粉やPM2.5などの微粒子が呼吸面側などに付着することを適切に防止し、極めて衛生的にマスク4を一時的に内部に保管できる。また、シート面2におしゃれなデザインが施されているためにファッション性もあるマスクケース1となる。
【0027】
次に、立体タイプのマスクの収容手順に関して図4を参照しながら説明する。なお、立体マスク5は顔形状にフィットする立体的構造になっているタイプのマスクであって、口元に空間が出来る構造になっており、使用時の付け心地が改善されている。
【0028】
最初に、シート面2の長側辺を横方向に、短側辺を縦方向に沿って配置した場合、シート面2の縦横方向に合わせて、使用中の立体マスク5をシート面2の上に載置する。次に、図4に示すように、マスク4を載置したシート面2を横方向に沿って外側から内側に半分に折り畳み、折り畳んだときに対向される対となるスナップ釦3を留める。
【0029】
なお、立体マスク5の再使用時には、スナップ釦3を解除して取り出すことができる。この構成により、立体マスク5の3次元形状を維持しつつ(型崩れすることなく)、立体マスク5をマスクケース1に収容でき、呼吸面などにウイルスや花粉やPM2.5などの微粒子が呼吸面側などに付着することを適切に防止できる。また、シート面2におしゃれなデザインが施されているためにファッション性もあるマスクケース1となる。
【0030】
以上の説明のように、本実施の形態に係るマスクケース1は、矩形状のシート面2を備え、シート面2の四隅近傍には、隣り合うもの同士が着脱可能となる留め具3が配置される。この構成により、シート面2を横方向に半分に折れば立体マスク5、縦方向に半分に折ればプリーツマスク4を一時的に、ウイルスなどの侵入を確実に抑止しながら衛生的に収容することができる。特に立体マスク5を収容したとしても、その立体的形状を維持しながら再使用できる。
【0031】
また、シート面2は、折り畳むことが可能な柔軟な生地で構成され、表側生地2aにはデザインが施される。このため、非常に軽量・小型であって使用者が容易に携帯でき、極めて簡単な作業で大人用から子供用まで種類や形の異なる様々なマスクを衛生的に収容でき、且つファッション性のあるマスクケース1となる。なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 マスク
2 シート面
2a 表側生地
2b 裏側生地
3 留め具(スナップ釦)
3a 雄性留め具
3b 雌性留め具
4 プリーツマスク
5 立体マスク
図1
図2
図3
図4