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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-180757(P2021-180757A)
(43)【公開日】2021年11月25日
(54)【発明の名称】自動滅菌機能を有する容器
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/10 20060101AFI20211029BHJP
   A61L 2/24 20060101ALI20211029BHJP
   B65D 51/24 20060101ALI20211029BHJP
   B65D 47/08 20060101ALI20211029BHJP
【FI】
   A61L2/10
   A61L2/24
   B65D51/24
   B65D47/08 220
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-87535(P2020-87535)
(22)【出願日】2020年5月19日
(71)【出願人】
【識別番号】520176005
【氏名又は名称】黄柏俊
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】黄柏俊
【テーマコード(参考)】
3E084
4C058
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084DA01
3E084DB12
3E084DB14
3E084DB18
3E084FA06
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB06
3E084GB13
3E084GB22
3E084KB01
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
3E084LD30
4C058AA06
4C058AA21
4C058BB06
4C058DD05
4C058DD16
4C058EE12
4C058KK02
4C058KK23
4C058KK28
4C058KK46
4C058KK50
(57)【要約】      (修正有)
【課題】自動滅菌機能を有する容器を提供する。
【解決手段】相互に係合する第一蓋部2と第二蓋部3はヒンジで開閉し、スロット22とボタン35により係合する。第二蓋部と容器1とは対向したネジ山部11と螺合し、第一蓋部のキャビネットの内側面には反射材で作られた反射層20、第二蓋部の本体内には電気回路30(第一蓋部キャビネット内にもあり)、第二蓋部の吸い口31の周囲には吸い口向きに照射する第一UV光源32と、容器向きの他方の表面には、容器内向きに照射する第二UV光源とが設けられ、全ての第一UV光源と第二UV光源とはどれも電気回路に接続し、定期的殺菌を行なうように設けられ、第二蓋部には、第一蓋部の開閉状態を検知して、第一UV光源の発光オン・オフを行なう第一センサーと、容器に対する第二蓋部の開閉状態を検知して、発光オン・オフを行なう第二センサーが備わることを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に係合する第一蓋部と第二蓋部と結合される開口が備わり、前記第一蓋部のキャビネットの内側面には任意な反射材で作られた反射層、前記第二蓋部の本体内には電気回路、前記第二蓋部の第一蓋部向きの表面に吸い口が設けられ、前記吸い口の周囲には、少なくともの一個以上の前記第一蓋部のキャビネット向きに照射する第一UV光源と、少なくともの一個以上の前記吸い口の周面向きに照射する第一UV光源とが設けられ、前記第二蓋部の容器向きの他方の表面には、一個以上の第二UV光源が設けられ、全ての第一UV光源、第二UV光源はどれも、前記電気回路に電気的に接続し、定期的に殺菌を行うように設けられることを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項2】
相互に係合する第一蓋部と第二蓋部と結合される開口が備わり、前記第一蓋部のキャビネットの内側面には第一UV光源、前記第二蓋部の本体内には電気回路、前記第二蓋部の第一蓋部向きの表面には吸い口が設けられ、前記吸い口の周囲には、少なくともの一個以上の前記吸い口周面向きに照射する第一UV光源と、前記第二蓋部の容器向きの他方の表面には一個以上の第二UV光源とが設けられ、全ての第一UV光源と第二UV光源とはどれも、前記電気回路に電気的に接続し、定期的に殺菌を行うように設けられることを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項3】
前記第一蓋部の周囲には対向した結合部とスロット、前記第二蓋部の周囲には対向した固定部とボタンとが設けられ、前記固定部と前記結合部で、ヒンジに設けられ、前記ボタンは、前記スロットを相互に結合して、前記第一蓋部の開閉を行うように設けられ、前記第二蓋部に対応、結合する容器の内側面にはネジ山部が設けられ、前記容器の開口周縁には、前記第二蓋部を締め付け、開けて取り外すのに対応するネジ山部が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【請求項4】
第一蓋部と第二蓋部とを結合するためのボタン内には、第一センサーが設けられ、前記第一蓋部の開閉により、前記第一UV光源の発光オン・オフを行う拠り所として設けられ、前記第二蓋部と容器との結合にあたって、前記第二蓋部の容器開口に対応する内側面にはネジ山部、前記ネジ山部の先端と本体と係合する縁部には第二センサーが設けられ、容器に対する第二蓋部の開閉状態により、前記第二UV光源の発光のオン・オフを行う拠り所として設けられることを特徴とする請求項3に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【請求項5】
前記電気回路は、少なくとも、コントローラー(チップ)と、タイマーと、リレーと、充電パワーとブルートゥースモジュールとを備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【請求項6】
前記電気回路は、第一蓋部のキャビネット内に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【請求項7】
前記第一UV光源による定期的な殺菌時間は、自由に設定・調整可能で、1分間以内とし、10〜20秒が最適な範囲であり、前記第二UV光源による定期的な殺菌時間は3分間以内とし、90〜120秒が最適な範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【請求項8】
容器には更にモバイル装置を備えてなり、前記モバイル装置は、プリセットされた内蔵アプリ(Application)と、ブルートゥースモジュールとのペアリングができたら、定期的な殺菌の時間を設定、調整することができることを特徴とする請求項7に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【請求項9】
第二蓋部に設けられ、吸い口周面向きに照射する一個以上の第一UV光源では、前記吸い口の周面全体を完全に照射する必要があり、その数量、配置の方向や傾斜角度が制限されないものとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【請求項10】
前記第二蓋部の周囲には、縦向き環状面が設けられ、 前記縦向き環状面には、吸い口周面向きに照射する一個以上の前記第一UV光源が嵌め込まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【請求項11】
前記吸い口には、ストローが設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【請求項12】
前記容器は、各種のサイズのボトル、缶、カップ、桶のいずれかの一つの形式に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動滅菌機能を有する容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、より安全かつ実用性のある容器に関わり、特に、自動滅菌機能を有する容器のことをいう。
【背景技術】
【0002】
日常生活で使われる物品には常に、肉眼で見られない細菌や微生物などが存在し、完全に殺菌処理が行われない場合、それに感染し、病気になる恐れがある。多くの人々は個人の安全衛生の意識が高まり、常時接触、使用する物品ないし環境、特に、小児が接触、使用する物品に対して、定期的に殺菌処理を行っている。
【0003】
現在、紫外線による殺菌能力を有する品物がメーカーより開発され、蓋体内に紫外線光が含有されてなるポット(例えば保温ポット)は、蓋を押すと、オンとなって、殺菌を行うように設けられる。但し、それらのような市販品は、単調な殺菌機能に、完全に作られていない製品であり、その構造をよく調べれば、次のような欠点が分かる。保温ポット内の水は、紫外線光による殺菌が行われるが、ユーザの口の接触により、保温ポットの入り口周囲に、多くの細菌が大量に残留しやすく、その水を数回飲むと、ポットの入り口全体が汚染してしまい、水の殺菌が事前に行われても、飲むとき、水がポットの入り口から、口の中へ流れ込んでいくから、細菌がそのまま体内へ入り込むことになり、免疫力低下又は体の調子が悪いとき、病気になりがちであること、ポットの蓋体に入っている紫外線光は、蓋を押して、光を発するように設けられているが、蓋体とポット体が分かれた場合、スイッチはそのまま押して操作できるように設けられ、そこで、蓋体を、ポット本体から外し、又はそれに組み合わせるとき、そのスイッチを間違って押すと、紫外線光が発されて、人体の皮膚や目にダメージを及ぼす恐れがあり、特に小児用の保温ポットや水筒には、その発光の仕組みに関する安全性を確実に制御する必要があり、もし、発される紫外線や、点滅的に発される光を遊んでしまう小児がおり、その小児は、スイッチを繰り返して押すと、品物の使用寿命が短縮されるほかに、目にダメージを与えるという厳しい情況が起こり、失明する恐れがあることで、紫外線は、細菌や微生物を殺すための手段として利用できるが、人体に照射すると、一定の障害が発生することに、よく注意しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ユーザが容器によく接触する部位を確実かつ全面的に滅菌処理が行われれ、使用時の安全性が向上するための自動滅菌機能を有する容器を提供することを一番目の目的とする。
【0005】
本発明は、UV光源のある蓋体が容器本体に閉められ、又は外されていないとき、定期的に光を発し、殺菌状態にあり、蓋部が開けられると、オフとなり、光を発さないように設けられ、元の状態に戻ると、定期的に殺菌機能が働くように設けられ、小児がそれを遊ぶことを避け、UV光が不意に照射され、人体に障害の事故を起こす可能性を徹底的に排除するための自動滅菌機能を有する容器を提供することを二番目の目的とする。
【0006】
本発明、ストローを組み合わせて、小児に簡単に使用してもらうための自動滅菌機能を有する容器を提供することを三番目の目的とする。
【0007】
本発明、ボトル、缶、カップなど、各種のタイプやサイズを組み合わせ、人々に広く安心して使用されるための自動滅菌機能を有する容器を提供することを四番目の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した各目的を達成させるため、本発明の発明者より開発された、安全かつ実用性を兼ねた自動滅菌機能を有する容器は、次のように二つの具体的な手段が実施される。第一実施形態では、相互に係合する第一蓋部と第二蓋部と結合される前記容器の開口が備わり、前記第一蓋部のキャビネットの内側面には任意の反射材で作られた反射層、前記第二蓋部の本体内には電気回路、前記第二蓋部の第一蓋部向きの表面には吸い口が設けられ、前記吸い口傍には、少なくともの一個以上の前記第一蓋部のキャビネット向きに照射する第一UV光源と、少なくともの一個以上の前記吸い口の周面向きに照射する第一UV光源とが設けられ、前記第二蓋部の容器向きの他方の表面には、一個以上の第二UV光源が設けられることを特徴とする。
【0009】
第二実施形態では、相互に係合する第一蓋部と第二蓋部と結合される開口が備わり、前記第一蓋部のキャビネットの内側面には第一UV光源、前記第二蓋部の本体内には電気回路、前記第二蓋部の第一蓋部向きの表面には吸い口が設けられ、前記吸い口の傍には、少なくともの一個以上の前記吸い口周面向きに照射する第一UV光源と、前記第二蓋部の容器向きの他方の表面には一個以上の第二UV光源とが設けられることを特徴とする。
【0010】
上述した二つの実施形態では、前記第一蓋部の周囲には対向した結合部とスロット、前記第二蓋部の周囲には対向した固定部とボタンとが設けられ、前記固定部と前記結合部で、ヒンジに設けられ、前記ボタンは、前記スロットとを相互に結合して、前記第一蓋部の開閉を行うように設けられ、前記第二蓋部に対応、結合する容器の内側面にはネジ山部が設けられ、前記容器の開口周縁には、前記第二蓋部を締め付け、開けて取り外すのに対応するネジ山部が設けられることを特徴とする。
【0011】
上述した二つの実施形態では、第一蓋部と第二蓋部とを結合するためのボタン内には、第一センサーが設けられ、前記第一蓋部の開閉により、前記第一UV光源の発光のオン・オフを行う拠り所として設けられ、前記第二蓋部と容器との結合に当たって、前記第二蓋部の容器開口に対応する内側面にはネジ山部、前記ネジ山部の先端と本体と係合する縁部には第二センサーが設けられ、容器に対する第二蓋部の開閉状態により、前記第二UV光源の発光のオン・オフを行う拠り所として設けられることを特徴とする。
【0012】
上述した二つの実施形態では、前記電気回路は、第二蓋部の本体内に設けられ(必要又はやり方により、第一蓋部のキャビネット内に配置可能)、前記電気回路は少なくとも、コントローラー(チップ)と、タイマーと、リレー、充電パワーとブルートゥースモジュール(ブルートゥースは登録商標)(無線通信モジュール。近距離無線通信モジュール)とを備えてなり、全ての第一UV光源と、第二UV光源と、第一センサーと、第二センサーとはどれも、前記電気回路に電気的に接続し、必要な電力を供給され、各機能を確実に行うように設けられることを特徴とする。
【0013】
上述した二つの実施形態では、前記第一UV光源による殺菌時間は自由に設定・調整可能であり、通常は1分間以内とし、10〜20秒が最適な範囲であり、前記第二UV光源の殺菌時間は通常、3分間以内とし、90〜120秒が最適な範囲である。実施の時、ブルートゥースモジュールやモバイル装置を合わせ、更に内蔵のアプリにより、容器のタイプに必要な殺菌効果に応じて、殺菌時間を自由に調整することができることを特徴とする。
【0014】
上述した二つの実施形態では、前記第二蓋部から、吸い口周面向きに照射する一個以上の第一UV光源では、前記吸い口の周面全体を完全に照射する必要があり、殺菌效果を確実に達成させるため、その数量、配置の方向や傾斜角度が制限されないものとすることを特徴とする。
【0015】
上述した二つの実施形態では、前記第二蓋部の周囲には、縦向き環状面が設けられ、前記縦向き環状面には、吸い口周面向きに照射する一個以上の前記第一UV光源が嵌め込まれることを特徴とする。
【0016】
上述した二つの実施形態では、前記吸い口には、ストローが設けられることを特徴とする。
【0017】
上述した二つの実施形態では、前記容器は、各種のサイズのボトル、缶、カップ、桶のいずれかの一つの形式に設けられることを特徴とする。
【0018】
本発明の自動滅菌機能を有する容器は実際に使用されるとき、第一蓋部と第二蓋部、及び第二蓋部と容器とはそれぞれ、密閉された殺菌空間に設けられ、前記第一蓋部と第二蓋部との間では、複数の第一UV光源から発する光を前記吸い口とその周囲に照射し、その内外部全体は定期的かつ確実に滅菌されており、前記第二蓋部と容器との間では、前記容器内に入っている液体は上方から、少なくともの一個以上の第二UV光源から発する光で照射され、必要とされる定期的かつ確実に殺菌されている。本発明では、吸い口はユーザの口で接触する唯一なる箇所であるため、前記吸い口の滅菌効果により、ユーザの体の健康に直接に影響を及ぼすことから、多角的な角度からなる全面的な殺菌線の配置、設計により、繰り返して接触、使用する吸い口に最適な滅菌効果をもたらすこと、容器内に入っている液体は、二回目の殺菌処理が行われて、ユーザに安心して、飲用してもらえること。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】好適な実施形態の自動滅菌機能を有する容器の外観を示す分解図である。
図2】好適な実施形態の第二蓋部と第一UV光源の配置図を示す。
図3】好適な実施形態の容器と第一蓋部、第二蓋部の断面図を示す。
図4A】好適な実施形態の容器の使用状態図(1)を示す。
図4B】好適な実施形態の容器の使用状態図(2)を示す。
図4C】好適な実施形態の容器の使用状態図(3)を示す。
図5】好適な実施形態の第二蓋部に第一UV光源が設けられる場合のもう一つの実施形態を示す模式図である。
図6】好適な実施形態の第二蓋部に第一UV光源が設けられる場合の更にもう一つの実施形態を示す模式図である。
図7】もう一つの好適な実施形態の自動滅菌機能を有する容器の外観を示す分解図である。
図8】もう一つの好適な実施形態の第二蓋部と第一UV光源が設けられる場合を示す模式図である。
図9】もう一つの好適な実施形態の容器、第一蓋部と第二蓋部の断面を示す模式図である。
図10】もう一つの好適な実施形態の第二蓋部に第一UV光源が設けられる場合のもう一つの実施形態を示す模式図である。
図11】もう一つの好適な実施形態の第二蓋部に第一UV光源が設けられる場合の更にもう一つの実施形態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1の好適な第一実施形態に示すのは、本発明の自動滅菌機能を有する容器の外観を示す構造模式図である。本発明では、前記容器(1)は、ボトルを例として、例えば保温ポットだが、それに限らないものとし、その他の実施形態では、前記容器(1)は、缶、カップ、桶、壷などのタイプでもよく、各種のタイプは、任意な容量やサイズに設けられる。
【0021】
図1、2に示すように、前記容器(1)の開口の外周面には、相互に係合する第一蓋部(2)と第二蓋部(3)とを結合するためのネジ山部(11)が設けられ、前記第一蓋部(2)のキャビネットの内側面には任意な反射材で作られた反射層(20)、前記第二蓋部(3)の本体内には電気回路(30)、前記第二蓋部(3)の前記第一蓋部(2)向きの表面には縦向き吸い口(31)が設けられ、本実施形態では、前記吸い口(31)は、好適な触り心地を持たせるため、大人や小児のユーザにより、適した材料で作られるが、前記吸い口(31)の周囲には、少なくともの一個以上の前記第一蓋部(2)内の反射層(20)向きに照射する第一UV光源(32)と、少なくともの一個以上の前記吸い口(31)周面向きに照射する第一UV光源(32)とが設けられ、前記第二蓋部(3)の容器(1)向きの他方の表面には、一個以上の第二UV光源(33)(未図示)が設けられる。
【0022】
図1図3に示すように、前記第一蓋部(2)周囲には対向した結合部(21)とスロット(22)、前記第二蓋部(3)周囲には対向した固定部(34)とボタン(35)とが設けられ、前記固定部(34)と前記結合部(21)からなるヒンジは、前記第一蓋部(2)を開閉するように設けられ、前記ボタン(35)は、前記スロット(22)とを相互に結合し、前記第二蓋部(3)を前記第一蓋部(2)からロック開閉するように設けられ、前記ボタン(35)内には、前記第一蓋部(2)のロック開閉状態を検知するための第一センサー(36)が設けられ、全ての前記第一UV光源(32)の発光のオン・オフを行う拠り所として設けられる。前記第二蓋部(3)の容器(1)開口に対応する内側面にはネジ山部(301)、前記ネジ山部(301)の先端と本体と係合する縁部には第二センサー(38)が設けられ、前記容器(1)の開口周縁には、前記第二蓋部(3)のネジ山部(301)との螺合を締め、又は緩めて外すのに対応するためのネジ山部(11)が設けられ、前記第二センサー(38)で、第二蓋部(3)と容器(1)との取り外し又は締め付け状態を検知して、前記第二UV光源(33)の発光のオン・オフを行う拠り所として設けられる。
【0023】
本実施形態では、前記電気回路(30)は、第二蓋部(3)の本体内に組み入れられ、少なくとも、コントローラー(チップ)と、タイマーと、リレーと、充電パワーと、ブルートゥースモジュールとを備えてなり、全ての第一UV光源(32)、第二UV光源(33)と、第一センサー(36)と、第二センサー(38)とはどれも、前記電気回路(30)に電気的に接続し、必要な電力を供給され、機能するように設けられる。前記第一蓋部(2)と、第二蓋部(3)とは、全面的に防水処理が施され、湿気による前記電気回路(30)への損害を避けるように設けられる。
【0024】
図4(A)に示すように、本発明による容器は実際に使用されるとき、當第一蓋部(2)で第二蓋部(3)を締め、かつ第二蓋部(3)と容器(1)が結合しているとき、全ての前記第一蓋部(2)と第二蓋部(3)、及び前記第二蓋部(3)と容器(1)との間はそれぞれ、密閉された殺菌空間に設けられ、全ての第一UV光源(32)と第二UV光源(33)とは、プリセットされた時間で殺菌を行うように設けられ、全ての前記第一UV光源(32)で、吸い口(31)全体を集中的に照射し、その内外部への定期的な殺菌処理を完全に行うが、前記第二UV光源(33)では、前記容器(1)内に入っている液体への定期的な殺菌処理を行い、プリセットされた殺菌時間が終了すると、前記第一UV光源(32)と第二UV光源(33)がオフとなる。
【0025】
図4(B)に示すように、ボタン(35)を押すと、第一蓋部(2)がスロット(22)から開けられるように設けられ、そこで、開けられたと第一センサー(36)に検知されると、コントローラーで、直ちに、全ての第一UV光源(32)をオフにし、発光させないようにし、紫外線に人体の目などにダメージを与えないように設けられる。ボトルを使用後、前記第一蓋部(2)を元の所に戻して締めるが、元のように閉められたと前記センサー(36)に検知されると、前記コントローラーで、全ての第一UV光源(36)をオンにして、光を発光させるようにし、前記吸い口(31)の定期的な殺菌処理を完全に行うように設けられる。
【0026】
図4(C)に示すように、第二蓋部(3)が容器(1)から外されると、それが第二センサー(38)に検知されたとき、コントローラーで、直ちに第二UV光源(33)をオフにし、発光させないようにし、紫外線に人体の目などにダメージを与えないように設けられる。それから、第二蓋部(3)を容器(1)に結合し、回して締め付け、閉められた状態だと前記第二センサー(38)より検知されると、前記コントローラーで、前記第二UV光源(33)からの発光をオンにし、前記容器(1)内に入っている液体の定期的な殺菌処理が行われる。
【0027】
第一蓋部(2)又は第二蓋部(3)を随時、容器(1)から開けたり取り外したりすると、第一センサー(36)、第二センサー(38)より検知されると、蓋が開いたという信号が電気回路(30)へ伝送され、コントローラーで、全ての前記第一UV光源(32)、第二UV光源(33)をオフにし、発光しない状態となり、紫外線の照射による人体へのダメージを与える事故を避けることができることから、本発明は高い安全性を有するものである。
【0028】
本発明の電気回路(30)にあるタイマーとリレーとは、プリセットされた殺菌時間のタイマー機能と、殺菌機能の再起動を行うように設けられ、プリセットされた殺菌時間にならず、殺菌処理がまだ完了していない状態で、第一蓋部(2)を開け、又は第二蓋部(3)を回して取り外すと、全ての前記第一UV光源(32)、第二UV光源(33)がオフとなり、発光しない状態に設けられる。第一蓋部(2)の蓋をし、又は第二蓋部(3)を回して締め付けると、全ての前記第一UV光源(32)、第二UV光源(33)が再び発光し、定期的な殺菌処理が行なわれる。
【0029】
前記電気回路(30)に設けられるブルートゥースモジュールは、不特定なモバイル装置(例えば、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど)とのペアリングを行ない、時間の設定や調整機能を行なうように設けられ、当該機能は即ち、第一UV光源(32)、第二UV光源(33)による殺菌時間を設定、調整することであり、実施の時、前記モバイル装置にプリセットされたアプリ(Application)がインストールされており、前記モバイル装置と容器をペアリングしてから、前記アプリ(Application)により、前記第一UV光源(32)、前記第二UV光源(33)の殺菌時間をそれぞれ設定、調整することができる。例えば、前記第一蓋部(2)、第二蓋部(3)に対応する容器(1)が元の容量より大きいものである場合、収容可能な液体が多くなるため、前記第二UV光源(33)の発光による殺菌時間が増加することとなり、その調整は、簡単かつタイムリーに調整できるように、各種の容量やサイズのボトル、缶、カップ、桶に対応して行なわれる。
【0030】
図5に示すように、前記第二蓋部(3)の吸い口(31)には、小児に簡単かつ安全に使用してもらえるように、更に、ストロー(35)が設けられる。本発明の容器(1)は小児に利用される場合、不注意で、第一蓋部(2)を開けられたり、第二蓋部(3)を回して外されたりしてしまったとき、それが第一センサー(36)、第二センサー(38)に検知されると、発光オフとなり、光の照射による小児へのダメージを与える恐れがない。
【0031】
図6に示すように、前記第二蓋部(3)の吸い口(31)周面に照射する、一個以上の第一UV光源(32)は実際に設置されるとき、傾斜角度で行なわれるほかに、前記第二蓋部(3)表面の周囲面に設けられてもよい。実施の時、前記第一UV光源(32)では、前記吸い口(30)の周面全体を確実かつ完全に照射する必要があり、殺菌效果を確実に達成させるため、その数量、配置の位置は制限されることなく、同間隔に配置又は対応した形式で配置してもよい。
【0032】
図7に示すような好適な第二実施形態は、有本発明の自動滅菌機能を有する容器のもう一つの外観を示す模式図である。図8図9に示すように、相互に係合する第一蓋部(2)と第二蓋部(3)と結合される前記容器(1)の開口が備わり、前記第一蓋部(2)のキャビネットの内側面には第一UV光源(32)、前記第二蓋部(3)の本体内には電気回路(30)、前記第二蓋部(3)の第一蓋部(2)向きの表面には吸い口(31)が設けられ、前記吸い口(31)の傍には、少なくともの一個以上の前記吸い口(31)周面向きに照射する第一UV光源(32)と、前記第二蓋部の容器向きの他方の表面には一個以上の第二UV光源(33)とが設けられる。
【0033】
第一センサー(36)の検知により第一UV光源(32)の発光又はその開閉を制御し、又は第二センサー(38)の検知により第二UV光源(33)の発光又はその開閉を制御して行なわれるのは、上述した第一実施形態と同じように配置され、本実施形態では、第一蓋部(2)のキャビネットの内側面における第一UV光源(32)は回路配置にて、ヒンジを通って、電気回路(30)に電気的に接続するように設けられ、その他の全ての第一UV光源(32)と第二UV光源(33)は、電気回路(30)に直接電気的に接続している。それにより、第一蓋部(2)のキャビネットの内側面における第一UV光源(32)から発す光を、吸い口(31)の端縁部とその内部を直接かつ定期的に照射し、それと同時に、前記吸い口(31)の周囲に設けられた一個以上の第一UV光源(32)から、前記吸い口(31)周面を定期的に照射するように設けられ、前記吸い口(31)への殺菌効果を確実に達成させることができる。
【0034】
上述した第一蓋部(2)と第二蓋部(3)間を係合するするヒンジは、構造の形式に限ることなく、ケーブルを埋め込み、通過させて、順調に電気回路(30)に電気的に接続し、必要な電力を供給して機能させるように設けられる。
【0035】
図10に示すように、第二実施形態では、第二蓋部(3)の吸い口(31)には更に、ストロー(35)が設けられ、小児に簡単かつ安全に使用してもらえる容器に設けられる。本発明の容器(1)は、小児に利用される場合、不注意で、第一蓋部(2)を開けられたり、第二蓋部(3)を回して外されたりしてしまったとき、それが第一センサー(36)、第二センサー(38)に検知されると、発光オフとなり、光の照射による小児へのダメージを与える恐れがない。
【0036】
図11に示すように、第二実施形態では、前記第二蓋部(3)の吸い口(31)周面には、一個以上の第一UV光源(32)が設けられるが、第一実施形態のように傾斜角度で配置されるほかに、前記第二蓋部(3)の周囲面に設けられてもよい。実施の時、前記第二蓋部(3)の周囲には、縦向き環状面(39)が設けられ、前記縦向き環状面(39)には、一個以上の第一UV光源(32)が嵌め込まれるように設けられ、前記吸い口(31)周面全体を完全かつ確実に照射し、完全なる殺菌効果を確実に達させるため、前記第一UV光源(32)の数量や配置は制限されることなく、ニーズに応じて自由に増加や調整が可能である。
【0037】
上述した説明から分かるように、本発明では、吸い口はユーザの口で接触する唯一なる箇所であるため、前記吸い口の滅菌効果により、ユーザの体の健康に直接に影響を及ぼすことから、多角的な角度からなる全面的な殺菌設計により、繰り返して接触、使用する吸い口に最適な滅菌効果をもたらすこと、容器内に入っている液体は、二次殺菌設計により、ユーザに安心して、口で飲用してもらえること。
【0038】
上述した内容をまとめると、本発明の自動滅菌機能を有する容器は使用の時、第一蓋部と第二蓋部、第二蓋部と容器との間に密閉された殺菌空間に設けられ、全ての第一UV光源と第二UV光源とは当該空間で、定期的に殺菌を行うように設けられ、それに対する従来のように容器内の水だけに対する殺菌を行なうことに比べて、より安全かつ確実に行なわれている。本発明の自動滅菌機能を有する容器は、密閉空間という条件で、第一UV光源と第二UV光源とを自動的に立上げられ、オンとなるように設けられ、その空間が開放されると、自動的にオフとなり、紫外線による人体への照射を完全に避けることができる。
【0039】
本発明は、上述した実施形態で掲示されたものだが、それを以て本発明を制限することなく、当該技術における通常の知識を有する者が、本発明のコンセプトや範囲を逸脱せず、何らかの修正や変更を行っても、全て本発明の後述する請求範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0040】
容器(1) ネジ山部(11)
第一蓋部(2) 反射層(20)
結合部(21) スロット(22)
第二蓋部(3) 電気回路(30)
ネジ山部(301) 吸い口(31)
第一UV光源(32) 第二UV光源(33)
固定部(34) ボタン(35)
第一センサー(36) ストロー(37)
第二センサー(38) 縦向き環状面(39)
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2021年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互に係合する第一蓋部と第二蓋部と結合される開口が備わり、
前記第一蓋部のキャビネットの内側面には任意な反射材で作られた反射層、前記第二蓋部の本体内には電気回路、前記第二蓋部の第一蓋部向きの表面に吸い口が設けられ、
前記吸い口の周囲には、少なくともの一個以上の前記第一蓋部のキャビネット向きに照射する第一UV光源と、少なくともの一個以上の前記吸い口の周面向きに照射する第一UV光源とが設けられ、
前記第二蓋部の容器向きの他方の表面には、一個以上の第二UV光源が設けられ、
全ての第一UV光源、第二UV光源はどれも、前記電気回路に電気的に接続し、定期的に殺菌を行うように設けられる
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項2】
互に係合する第一蓋部と第二蓋部と結合される開口が備わり、
前記第一蓋部のキャビネットの内側面には第一UV光源、前記第二蓋部の本体内には電気回路、前記第二蓋部の第一蓋部向きの表面には吸い口が設けられ、
前記吸い口の周囲には、少なくともの一個以上の前記吸い口周面向きに照射する第一UV光源が設けられ、前記第二蓋部の容器向きの他方の表面には一個以上の第二UV光源が設けられ、
全ての第一UV光源と第二UV光源とはどれも、前記電気回路に電気的に接続し、定期的に殺菌を行うように設けられる
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項3】
請求項または請求項2に記載の自動滅菌機能を有する容器において、
前記第一蓋部の周囲には対向した結合部とスロット、前記第二蓋部の周囲には対向した固定部とボタンとが設けられ、前記固定部と前記結合部で、ヒンジに設けられ、
前記ボタンは、前記スロットを相互に結合して、前記第一蓋部の開閉を行うように設けられ、
前記第二蓋部に対応、結合する容器の内側面にはネジ山部が設けられ、
前記容器の開口周縁には、前記第二蓋部を締め付け、開けて取り外すのに対応するネジ山部が設けられる
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項4】
請求項3に記載の自動滅菌機能を有する容器において、
第一蓋部と第二蓋部とを結合するためのボタン内には、第一センサーが設けられ、前記第一蓋部の開閉により、前記第一UV光源の発光オン・オフを行う拠り所として設けられ、
前記第二蓋部と容器との結合にあたって、前記第二蓋部の容器開口に対応する内側面にはネジ山部、前記ネジ山部の先端と本体と係合する縁部には第二センサーが設けられ、容器に対する第二蓋部の開閉状態により、前記第二UV光源の発光のオン・オフを行う拠り所として設けられる
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項5】
請求項または請求項2に記載の自動滅菌機能を有する容器において、
前記電気回路は、少なくとも、コントローラー(チップ)と、タイマーと、リレーと、充電パワーとブルートゥース(登録商標)モジュールとを備えてなる
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項6】
請求項または請求項2に記載の自動滅菌機能を有する容器において、
前記第一UV光源による定期的な殺菌時間は、自由に設定・調整可能で、1分間以内とし、10〜20秒が最適な範囲であり、前記第二UV光源による定期的な殺菌時間は3分間以内とし、90〜120秒が最適な範囲である
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項7】
請求項6に記載の自動滅菌機能を有する容器において、
容器には更にモバイル装置を備えてなり、前記モバイル装置は、プリセットされた内蔵アプリ(Application)と、ブルートゥース(登録商標)モジュールとのペアリングができたら、定期的な殺菌の時間を設定、調整することができる
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項8】
請求項または請求項2に記載の自動滅菌機能を有する容器において、
第二蓋部に設けられ、吸い口周面向きに照射する一個以上の第一UV光源では、前記吸い口の周面全体を完全に照射する必要があり、その数量、配置の方向や傾斜角度が制限されないものとする
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項9】
請求項または請求項2に記載の自動滅菌機能を有する容器において、
前記第二蓋部の周囲には、縦向き環状面が設けられ、前記縦向き環状面には、吸い口周面向きに照射する一個以上の前記第一UV光源が嵌め込まれる
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項10】
請求項または請求項2に記載の自動滅菌機能を有する容器において、
前記吸い口には、ストローが設けられる
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器。
【請求項11】
請求項または請求項2に記載の自動滅菌機能を有する容器において、
前記容器は、各種のサイズのボトル、缶、カップ、桶のいずれかの一つの形式に設けられる
ことを特徴とする自動滅菌機能を有する容器