【実施例】
【0065】
<3.第1の実施例>
第1の実施例では、反射防止フィルムを作製し、視感反射率Y、反射色相、赤外線透過率、赤外線反射率、及び屈曲性について評価した。なお、本技術はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0066】
[視感反射率Y]
反射防止フィルムを50mm角サイズに切り出し、評価サンプルとした。評価サンプルを、粘着剤を介して黒アクリル板に貼り付け、分光光度計((株)日立ハイテク、U4150)を用いて分光反射率(測定波長:380nm〜1000nm、入射角:5°)を測定した。サンプルの裏面を黒処理し、裏面からの反射をキャンセルし、表面反射のみを測定した。測定した分光反射率と、CIE標準イルミナントD65の相対分光分布を用いて、JIS Z8701で規定されているXYZ表色系における、反射による物体色の視感反射率Y(三刺激値Y)を算出した。
【0067】
[反射色相]
視感反射率Yの算出過程で得られるXYZ表色系に基づき、下記式による変換にて、CIE−Lab表色系におけるa
*およびb
*を求めた。
【0068】
【数1】
【0069】
a
*が0以上15以下、且つ、b
*が−20以上0以下であるものの色味を「OK」と評価し、それ以外を「NG」と評価した。
【0070】
[赤外線透過率及び赤外線反射率]
分光光度計((株)日立ハイテク、U4150)を用いて、反射防止フィルムの透過スペクトル及び反射スペクトルを測定し、波長940nmにおける透過率及び反射率を測定した。
【0071】
[屈曲性]
反射防止フィルムの試験片で反射防止層側を外側にして屈曲が行われる円筒形マンドレル法による屈曲試験(JISK5600-5-1に準拠)を行った。屈曲性の評価は、マンドレル直径が6mm以下のものでクラックが発生しなかったものを「OK」とし、マンドレル直径が6mmより大きいものでクラックが発生したものを「NG」とした。マンドレル直径が7mm以下のものでクラックが発生しなければ、いわゆるフォルダブルディスプレイに対応可能である。
【0072】
[実施例1]
基材として厚み80μmのTACを用い、TAC上に厚み5μmのアクリル系樹脂層からなるハードコート層を形成した。ハードコート層は、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーと、3官能以上の(メタ)アクリレートモノマーと、2官能の(メタ)アクリレートモノマーと、光重合開始剤とを含有する紫外線硬化型樹脂を光重合させた。ハードコート層上にスパッタリングにより厚み3nmのSiO
xからなる密着層を成膜し、薄膜形成装置を用いて、密着層上に高屈折率層及び低屈折率層を交互に積層させた反射防止層を成膜した。さらに、反射防止層上にパーフルオロポリエーテル基を有するアルコキシシラン化合物からなる厚み3nmの防汚層を形成し、実施例1の反射防止フィルムを作製した。
【0073】
反射防止層は、密着層側から、物理厚みが20nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが32nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが131nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが94nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層とからなる総厚277nmの4層構造とした。
【0074】
表1に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.39、CIE−Lab表色系におけるa
*は1.4、b
*は−9.1であり、色味の評価はOKであり、赤外線の透過率は92.9%、赤外線の反射率は3.1%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0075】
図5は、実施例1の反射防止フィルムの透過スペクトルを示すグラフであり、
図6は、実施例1の反射防止フィルムの反射スペクトルを示すグラフである。実施例1の反射防止フィルムは、波長450nm〜950nmに亘って90%以上の透過率を有するとともに5%以下の反射率を有することが分かる。
【0076】
[実施例2]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが19nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが32nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが132nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが93nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層とからなる総厚276nmの4層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0077】
表1に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.26、CIE−Lab表色系におけるa
*は4.1、b
*は−7.6、赤外線の透過率は91.9%、赤外線の反射率は4.3%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0078】
[実施例3]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが22nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが32nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが134nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが94nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層とからなる総厚282nmの4層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0079】
表1に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.34、CIE−Lab表色系におけるa
*は4.6、b
*は−8.3、赤外線の透過率は93.3%、赤外線の反射率は3.5%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0080】
[実施例4]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが20nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが32nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが130nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが93nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層とからなる総厚275nmの4層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0081】
表1に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.29、CIE−Lab表色系におけるa
*は2.1、b
*は−6.8、赤外線の透過率は91.8%、赤外線の反射率は4.1%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0082】
[実施例5]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが18nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが32nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが134nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが94nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層とからなる総厚278nmの4層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0083】
表1に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.34、CIE−Lab表色系におけるa
*は13.0、b
*は−13.9、赤外線の透過率は91.8%、赤外線の反射率は4.1%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0084】
[実施例6]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが19nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが32nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが133nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが94nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層とからなる総厚278nmの4層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0085】
表1に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.28、CIE−Lab表色系におけるa
*は8.9、b
*は−13.9、赤外線の透過率は93.3%、赤外線の反射率は3.0%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0086】
[実施例7]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが19nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが32nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが131nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが94nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層とからなる総厚276nmの4層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0087】
表1に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.32、CIE−Lab表色系におけるa
*は7.7、b
*は−8.8であり、色味の評価はOKであり、赤外線の透過率は95.0%、赤外線の反射率は4.6%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0088】
[実施例8]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが13.7nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが49nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが44nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが30.3nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層と、物理厚みが34nmであるNb
2O
5からなる第3の高屈折率層と、物理厚みが103nmであるSiO
2からなる第3の低屈折率層とからなる総厚274nmの6層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0089】
表2に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.66、CIE−Lab表色系におけるa
*は6.6、b
*は−15.8、赤外線の透過率は92.7%、赤外線の反射率は2.1%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0090】
[実施例9]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが12nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが49nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが44nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが30.3nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層と、物理厚みが34nmであるNb
2O
5からなる第3の高屈折率層と、物理厚みが103nmであるSiO
2からなる第3の低屈折率層とからなる総厚272.3nmの6層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0091】
表2に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.96、CIE−Lab表色系におけるa
*は12.6、b
*は−15.3、赤外線の透過率は93.1%、赤外線の反射率は3.3%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0092】
[実施例10]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが13.7nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが49nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが44nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが30.3nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層と、物理厚みが32nmであるNb
2O
5からなる第3の高屈折率層と、物理厚みが101nmであるSiO
2からなる第3の低屈折率層とからなる総厚270nmの6層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0093】
表2に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.74、CIE−Lab表色系におけるa
*は4.1、b
*は−9.5、赤外線の透過率は92.1%、赤外線の反射率は4.9%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0094】
[比較例1]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが14nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが32nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが130nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが35nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層と、物理厚みが18nmであるNb
2O
5からなる第3の高屈折率層と、物理厚みが230nmであるSiO
2からなる第3の低屈折率層と、物理厚みが25nmであるNb
2O
5からなる第4の高屈折率層と、物理厚みが33nmであるSiO
2からなる第4の低屈折率層と、物理厚みが37nmであるNb
2O
5からなる第5の高屈折率層と、物理厚みが100nmであるSiO
2からなる第5の低屈折率層とからなる総厚654nmの10層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0095】
表2に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.34、CIE−Lab表色系におけるa
*は−2.6、b
*は−2.8であり、色味の評価はNGであり、赤外線の透過率は96.6%、赤外線の反射率は2.9%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が10mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が8mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はNGであった。
【0096】
[比較例2]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが7nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが35nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが12nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが25nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層と、物理厚みが34nmであるNb
2O
5からなる第3の高屈折率層と、物理厚みが23nmであるSiO
2からなる第3の低屈折率層と、物理厚みが129nmであるNb
2O
5からなる第4の高屈折率層と、物理厚みが91nmであるSiO
2からなる第4の低屈折率層とからなる総厚356nmの8層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0097】
表2に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.54、CIE−Lab表色系におけるa
*は−3.0、b
*は−3.8であり、色味の評価はNGであり、赤外線の透過率は94.5%、赤外線の反射率は5.2%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が8mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はNGであった。
【0098】
[比較例3]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが13nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが41nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが37nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが22nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層と、物理厚みが131nmであるNb
2O
5からなる第3の高屈折率層と、物理厚みが93nmであるSiO
2からなる第3の低屈折率層とからなる総厚337nmの6層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0099】
表2に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.58、CIE−Lab表色系におけるa
*は−0.5、b
*は−6.6であり、色味の評価はNGであり、赤外線の透過率は89.7%、赤外線の反射率は4.1%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が8mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はNGであった。
【0100】
図7は、実施例7及び比較例1〜3の反射防止フィルムの透過スペクトルを示すグラフであり、図中、線A〜線Dは、それぞれ実施例7及び比較例1〜3の透過スペクトルを表す。
図8は、反射防止フィルムの反射スペクトルを示すグラフであり、図中、線A〜線Dは、それぞれ実施例7及び比較例1〜3の反射スペクトルを表す。
【0101】
実施例7の透過スペクトル及び反射スペクトルは、実施例1の透過スペクトル及び反射スペクトルと同様に、波長450nm〜950nmに亘って90%以上の透過率を有するとともに5%以下の反射率を有することが分かる。一方、比較例1の透過スペクトル及び反射スペクトルは、実施例7に比して、波長850nm付近において透過率が大きく低下し、反射率も大きく増加した。比較例2の透過スペクトル及び反射スペクトルは、実施例7に比して、波長850nm付近において透過率が低下し、反射率も増加した。比較例3の透過スペクトル及び反射スペクトルは、実施例7に比して、波長850nm付近において透過率が低下し、反射率も増加した。
【0102】
[比較例4]
反射防止層を、密着層側から、物理厚みが15nmであるNb
2O
5からなる第1の高屈折率層と、物理厚みが38nmであるSiO
2からなる第1の低屈折率層と、物理厚みが29nmであるNb
2O
5からなる第2の高屈折率層と、物理厚みが99nmであるSiO
2からなる第2の低屈折率層とからなる総厚181nmの4層構造とした以外は、実施例1と同様に反射防止フィルムを作製した。
【0103】
表2に示すように、この反射防止フィルムの視感反射率Yは0.30、CIE−Lab表色系におけるa
*は1.7、b
*は−9.5であり、色味の評価はOKであり、赤外線の透過率は89.5%、赤外線の反射率は7.2%であった。マンドレル試験は、マンドレル直径が6mmのときにクラックが発生せず、マンドレル直径が5mmのときにクラックが発生し、屈曲性の評価はOKであった。
【0104】
【表1】
【0105】
【表2】
【0106】
実施例1〜7のように反射防止層を4層構造とすることにより、高い赤外線透過率を得ることができるとともに、優れた屈曲性を得ることができた。また、4層構造の反射防止層にて、赤外線の透過率を高くすることと、反射光の色味をニュートラルにするということを両立することができた。
【0107】
また、実施例8〜10のように反射防止層を6層構造とすることにより、高い赤外線透過率を得ることができるとともに、優れた屈曲性を得ることができた。また、6層構造の反射防止層にて、赤外線の透過率を高くすることと、反射光の色味をニュートラルにするということを両立することができた。
【0108】
一方、比較例1のように、総厚600nm以上の10層構造では、高い赤外線透過率は得られたが、反射光の色味をニュートラルにすることができず、優れた屈曲性が得られなかった。また、比較例2のように、総厚300nmを超える8層構造では、高い赤外線透過率は得られたが、反射光の色味をニュートラルにすることができず、優れた屈曲性が得られなかった。また、比較例3のように、総厚300nmを超える6層構造では、高い赤外線透過率が得られず、また、反射光の色味をニュートラルにすることができず、優れた屈曲性も得られなかった。また、比較例4のように、反射防止層の層膜厚を200nm未満とした4層構造では、高い赤外線透過率が得られなかった。