【解決手段】ランドセル1は、箱形状を有し、上端部に開口11Aを有する本体10と、開口11Aの前端部から本体10の下端部に亘って、開口11A及び本体10の後面を覆う蓋部(フラップ21)と、を備え、蓋部は、本体10の後面及び下面の少なくとも一方に取り付けられると共に、開口11Aの前端部に係脱可能に取り付けられる。例えば、蓋部は、上下方向で、本体10の下端部から上端部より下方の所定の位置までの間に亘る範囲で本体10の後面に取り付けられる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
【0011】
[ランドセルの構成]
まず、
図1〜
図8を参照して、本実施形態に係るランドセル1の構成について説明する。
【0012】
以下、本実施形態では、ランドセル1が利用者(小学生)に背負われた状態でその利用者から見た方向を基準にして説明を行う(
図1〜
図6の方向指示の矢印参照)。
【0013】
図1は、本実施形態に係るランドセル1の一例を示す斜視図である。具体的には、
図1は、蓋部20(フラップ21)が閉じられた状態のランドセル1を右後方斜め上から見た斜視図である。
図2は、本実施形態に係るランドセル1の一例を示す斜視図である。具体的には、
図2は、蓋部20(フラップ21)が閉じられた状態のランドセル1を右前方斜め上から見た斜視図である。
図3は、本実施形態に係るランドセル1の一例を示す斜視図である。具体的には、
図3は、蓋部20(フラップ21)が開けられた状態のランドセル1を右前方斜め上から見た斜視図である。
図4は、本実施形態に係るランドセル1の蓋部20と本体10の上部との取り付け構造の一例を示す図である。
図5は、本実施形態に係るランドセル1の一例を示す分解図である。具体的には、
図5は、本実施形態に係るランドセル1の本体10から蓋部20を取り外した状態を示す図である。
図6は、本実施形態に係るランドセル1の本体10(後面収容部14)と蓋部20(フラップ21)との間の収容部40を示す図である。
図7は、本実施形態に係るランドセル1の本体10の後面の構成の一例を示す図である。
図8は、本実施形態に係るランドセル1の蓋部20の裏面の構成の一例を示す図である。
【0014】
本実施形態に係るランドセル1は、小学生が通学時等に学習用具等(以下、「収容物」)を収容する背負い型の専用鞄である。収容物には、教科書、筆箱、ノート、体操着、水筒等が含まれうる。
【0015】
図1〜
図8に示すように、本実施形態に係るランドセル1は、本体10と、蓋部20と、肩ベルト30とを含む。
【0016】
本体10は、平面視、正面視、及び側面視のそれぞれで略矩形形状、即ち、箱形状を有し、各種の収容物を収容する。本体10は、例えば、その表面がナイロン素材や皮革素材等により構成されてよい。
【0017】
本体10は、主要収容部11と、左ポケット12と、右ポケット13と、後面収容部14と、上端連結部15と、下端連結部16と、腰パッド17と、底鋲18とを含む。
【0018】
主要収容部11は、上下方向の寸法が最も大きく、その次に左右方向の寸法が大きく、前後方向(マチ)の寸法が最も小さい箱形状を有し、上端部に開口11Aが設けられる。利用者は、開口11Aから主要収容部11の内部に収容物を入れたり、内部から収容物を取り出したりすることができる。
【0019】
左ポケット12及び右ポケット13は、それぞれ、主要収容部11の左側面及び右側面の上下方向の中央部から下端部に亘る範囲に設けられ、上端に開口を有する。利用者は、開口から左ポケット12及び右ポケット13のそれぞれの内部に収容物を入れたり、内部から収容物を取り出したりすることができる。
【0020】
後面収容部14は、主要収容部11の後面の上端部のやや下方の位置から下端部に亘る範囲において、主要収容部11の後面から後方に膨らむ態様で設けられ、相対的に小さいマチを有する。後面収容部14は、上端面に左右方向の両端部間に亘って延びる線ファスナ14Fにより開閉可能な開口を有する。利用者は、線ファスナ14Fを操作し、開口を開くことで、開口から後面収容部14の内部に収容物を入れたり、内部から収容物を取り出したりすることができる。
【0021】
上端連結部15は、本体10の開口11Aの前端部且つ本体10の利用者の背中に面する前面の上端部に設けられる。上端連結部15は、蓋部20の上端連結部22(連結部材23)と連結し、本体10の上端と蓋部20の一端部とを係脱可能な態様で連結させる。
【0022】
上端連結部15は、上端連結部15L,15Rを含む。
【0023】
上端連結部15L,15Rは、それぞれ、本体10の前面の上端部において、左端部及び右端部に設けられ、蓋部20の上端連結部22L,22R(連結部材23L,23R)と連結される。
【0024】
下端連結部16は、本体10の後面において、上下方向の下端部から上端部より下方の所定の位置までの間に亘る範囲に設けられ、蓋部20の下端連結部24と係脱可能に連結する。具体的には、下端連結部16は、上下方向の下端部から所定の位置に亘る範囲で、後面収容部14の外縁に沿うように、即ち、後方視で略矩形の後面収容部14の左辺、下辺、及び右辺に沿うように連続的に設けられる。所定の位置は、例えば、本体10の上下方向の略中央位置に設定される。
図7に示すように、下端連結部16は、後方視で後面収容部14の左辺、下辺、及び右辺に沿う形の略U字形状を有し、略U字形状に沿って、線ファスナのエレメントが並べられる。
【0025】
腰パッド17は、主要収容部11の利用者の背中に面する前面の下端部に設けられる。腰パッド17は、左右方向の中央より左側及び右側のそれぞれに設けられる腰パッド17L,17Rを含む。これにより、利用者の腰に作用するランドセル1からの負荷を和らげることができる。
【0026】
底鋲18は、主要収容部11の下面(底)に複数設けられる。これにより、ランドセルを床等に立てて置いた場合に、主要収容部11の下面(底)が汚れたり、下面から床等の水分がしみ込んだりするのを抑制することができる。
【0027】
蓋部20は、本体10の開口11Aの前端部から本体10の後面の下端部に亘って、開口11A及び本体10の後面を覆う態様で設けられる。
【0028】
蓋部20は、フラップ21と、上端連結部22と、連結部材23と、下端連結部24とを含む。
【0029】
フラップ21は、蓋部20の本体である。フラップ21は、略矩形形状を有し、その長手方向で主要収容部11の開口11A及び後面に沿ってこれらを覆うように設けられる。フラップ21は、例えば、皮革素材により構成されてよい。
【0030】
上端連結部22は、フラップ21の開口11Aの前端部に対応するその長手方向の一端部、即ち、矩形形状の一辺に設けられる。上端連結部22には、連結部材23が設けられ、連結部材23を介して、本体10の上端連結部15と連結する。上端連結部22は、フラップ21の矩形形状の一辺から折り曲げ可能に構成され、主要収容部11の開口11Aが位置する本体10の上面から前面に回り込む形で、本体10の前面の上端連結部15に連結することができる。
【0031】
上端連結部22は、上端連結部22L,22Rと、中央部22Cとを含む。
【0032】
上端連結部22L,22Rは、それぞれ、上端連結部22の左端部及び右端部に設けられ、連結部材23(連結部材23L,23R)を介して、上端連結部15L,15Rと連結する。
【0033】
中央部22Cは、上端連結部22L,22Rを左右方向に繋ぐように設けられる。中央部22Cのフラップ21の一辺からの飛び出し代は、上端連結部22L,22Rの飛び出し代よりも小さくなるように設定される。これにより、中央部22Cは、主要収容部11の前面の上端部に設けられる、ランドセル1を吊り下げるための吊り紐と上端連結部22とを共存させることができる。
【0034】
連結部材23は、上端連結部22に取り付けられ、本体10の上端連結部15と係脱可能に連結する。連結部材23は、連結部材23L,23Rを含む。
【0035】
連結部材23L,23Rは、それぞれ、上端連結部22L,22Rに設けられ、本体の上端連結部15L,15Rと係脱可能に連結する。
【0036】
例えば、
図4に示すように、連結部材23Rは、上端連結部22Rの裏面から突出する略円柱形状を有し、側面に全周に亘る溝を有する。
【0037】
上端連結部15Rは、連結部材23Rの略円柱形状に対応する孔部を有する。孔部には、連結部材23Rの側面の溝に係合可能な全周に亘る突部が設けられる。また、上端連結部15Rの孔部の周方向の下端位置には、下方から孔部に連結部材23Rをスライドさせながら挿入させることが可能な切り欠きが設けられる。これにより、利用者は、連結部材23Rを上端連結部15Rの切り欠きから孔部に挿入し、上端連結部15Rの孔部の突部と、連結部材23Rの溝とを係合させて、上端連結部15Rと連結部材23R(上端連結部22R)とを連結させることができる。また、利用者は、逆の動作で上端連結部15と連結部材23R(上端連結部22R)との連結状態を解除することができる。上端連結部15L及び連結部材23L(上端連結部22L)についても同様の構成であってよい。
【0038】
尚、上端連結部15L及び上端連結部22L、並びに上端連結部15R及び上端連結部22Rは、別の方法で連結してもよい。例えば、上端連結部15L,15Rは、それぞれ、ひねり留め具により構成され、上端連結部22L,22Rは、それぞれ、ひねり留め具の回転可能なひねり部を挿通可能な長孔部として構成されてよい。これにより、利用者は、ひねり留め具のひねり部を挿通孔に挿通させ、ひねり部を回転させて、上端連結部15L,15R、及び上端連結部22L,22Rをそれぞれ連結させることができる。
【0039】
下端連結部24は、本体10の下端連結部16と係脱可能に連結する。下端連結部24は、略矩形形状のフラップ21の長手方向の他端部から所定の位置までの間に亘る範囲の外縁、即ち、略矩形形状の左辺、下辺、及び右辺に沿って連続的に設けられる。
図8に示すように、下端連結部24は、裏面から見てフラップ21の左辺、下辺、及び右辺に沿う形の略U字形状を有し、U字形状に沿って、線ファスナのエレメントが並べられると共に、線ファスナのスライダが取り付けられる。下端連結部16及び下端連結部24は、略同じU字形状を有し、利用者は、下端連結部24のスライダを下端連結部16の線ファスナのエレメント列の一端に挿入させることができる。これにより、利用者は、スライダを移動させて、下端連結部16及び下端連結部24の組み合わせにより構成される線ファスナを閉じ、下端連結部16及び下端連結部24を連結させることができる。
【0040】
肩ベルト30は、本体10の前面に設けられ、利用者がランドセル1を背負うために用いられる。
【0041】
肩ベルト30は、主ベルト31と、上部連結紐32と、下部連結紐33とを含む。
【0042】
主ベルト31は、肩ベルト30のうちの利用者の肩に直接掛かる部分に相当する。主ベルト31は、主ベルト31L,31Rを含む。
【0043】
主ベルト31L,31Rは、それぞれ、本体10(主要収容部11)の前面の左端部及び右端部に設けられ、利用者の左肩及び右肩に掛けられる。主ベルト31L,31Rには、利用者の肩等に作用する負荷変動(衝撃)を和らげることが可能なパッド部材が利用される。
【0044】
上部連結紐32は、主ベルト31を主要収容部11の後面の上部に連結する紐状の部材である。上部連結紐32は、上部連結紐32L,32Rを含む。
【0045】
上部連結紐32L,32Rは、それぞれ、主ベルト31L,31Rを主要収容部11の後面の上部の左端部及び右端部に連結する。上部連結紐32L,32Rは、それぞれ、主ベルト31L,31Rの一端部と他端部との間の中間位置に取り付けられ、主ベルト31L,31Rは、その取付位置から下方に折り曲げられるように構成される。これにより、主ベルト31L,31Rのパッド部材が利用者の肩の前後に回り込むように設置され、肩の前後の周囲の相対的に広い範囲に亘って、利用者の肩に作用する負荷変動(衝撃)を和らげることができる。また、上部連結紐32L,32Rは、それぞれ、主要収容部11に連結する一端部と主ベルト31L,31Rに連結する他端部との間の長さを調整可能な調整機能を有する。
【0046】
下部連結紐33L,33Rは、それぞれ、主ベルト31L,31Rを主要収容部11の下部の左端部及び右端部に連結する。下部連結紐33L,33Rは、それぞれ、主要収容部11の後面及び側面の間の角の下部と、主ベルト31L,31Rの下端部との間をつなぐように設けられる。また、下部連結紐33L,33Rは、それぞれ、主要収容部11に連結する一端部と主ベルト31L,31Rに連結する他端部との間の長さを調整可能な調整機構を有する。
【0047】
[ランドセルの各種機能]
次に、引き続き、
図1〜
図8を参照して、本実施形態に係るランドセル1の各種機能について説明する。
【0048】
上述の如く、本体10の上端連結部15及び蓋部20の上端連結部22(連結部材23)は、係脱可能に連結する。
【0049】
これにより、
図3に示すように、蓋部20は、利用者の操作によって、本体10の下端連結部16と連結する下端連結部24の上端位置を支点にして、その先端部(上端連結部22)を後ろ向きに移動(回動)することができる。そのため、利用者は、ランドセル1(蓋部20)の上部を操作するだけで、ランドセル1の開口11Aを開放させることができる。
【0050】
また、上述の如く、本体10の下端連結部16及び蓋部20の下端連結部24とは、上下方向の下端部から所定の位置までの間の範囲で蓋部20(フラップ21)の外縁に沿うように連続的に連結される。
【0051】
これにより、
図6に示すように,本体10(後面収容部14)の下部と蓋部20(フラップ21)の下部との間に、ポケット形状の収容部40を設けることができる。
【0052】
また、上述の如く、本体10の下端連結部16及び蓋部20の下端連結部24は、一組の線ファスナとして構成される。
【0053】
これにより、
図6に示すように、利用者は、線ファスナの左側の一端部から一部を開放し、収容部40の収容物を上部の開口からではなく、左側方から収容部40の内部にアクセスすることができる。そのため、利用者は、本体10の上端連結部15と蓋部20の上端連結部22(連結部材23)との間の連結状態を解除すること無く、収容部40の収容物を取り出したり、収容部40に収容物を入れたりすることができる。
【0054】
また、上述の如く、本体10の下端連結部16及び蓋部20の下端連結部24は、係脱可能に連結する。
【0055】
これにより、
図5、
図7、
図8に示すように、利用者は、蓋部20を本体10から取り外すことができる。
【0056】
[作用]
次に、本実施形態に係るランドセル1の作用について説明する。
【0057】
本実施形態では、ランドセル1は、箱形状を有し、上端部に開口11Aを有する本体10と、開口11Aの前端部から本体10の下端部に亘って、開口11A及び本体10の後面を覆う蓋部20と、を備える。そして、蓋部20は、本体10の後面に取り付けられると共に、開口11Aの前端部に係脱可能に取り付けられる。
【0058】
例えば、ランドセルの利用者は、小学生であり、大人のように、本体の上端部を支点にし、本体の下端部を先端にして可動可能なフラップの開閉をコンパクトな動作で行うことができない可能性が高い。特に、低学年の利用者は、顕著であり、周囲に人が多い状況や狭い空間でのランドセルの開閉に手間取る可能性がある。
【0059】
これに対して、本実施形態に係るランドセル1の場合、利用者は、蓋部20を本体10の開口11Aの前端部から取り外した状態で、本体10の後面との取付部(下端連結部16)を支点として、後向きに移動させてランドセル1の開口11Aを開くことができる。同様に、利用者は、蓋部20を本体10の開口11Aの前端部から取り外した状態で、本体10の後面との取付部(下端連結部16)を支点として、前向きに移動させてランドセル1の開口11Aを閉じることができる。そのため、本実施形態に係るランドセル1は、蓋部20の開閉動作時にその前後方向の移動範囲を相対的に小さくすることができる。よって、本実施形態に係るランドセル1は、その意匠上の特徴の一つである、上下に亘る相対的に長い蓋部20(フラップ21)の形状を維持しつつ、利用者に、より小さい空間でその開閉を行わせることができる。
【0060】
尚、蓋部20は、本体10の後面に取り付けられるが、本体10の後面に代えて、或いは、加えて、本体10の下面に取り付けられてもよい。
【0061】
また、本実施形態では、蓋部20は、上下方向で、本体10の下端部から上端部より下方の所定の位置までの間に亘る範囲で本体10の後面に取り付けられてよい。
【0062】
これにより、ランドセル1を開閉させる際の蓋部20の動作の支点の位置が、蓋部20の係脱可能な端部(上端連結部22)に相対的に近くなり、蓋部20のうちの開閉動作時に移動可能な範囲の重量を低減させることができる。そのため、利用者は、蓋部20の開閉動作をよりさせ易くなる。よって、本実施形態に係るランドセル1は、利用者の利便性を向上させることができる。
【0063】
また、本実施形態では、蓋部20は、本体10の下端部と所定の位置(下端連結部24の上端部)との間に対応する範囲の外縁に沿って、連続的に本体10の後面に取り付けられてよい。
【0064】
これにより、利用者は、本体10の下端部と所定の位置との間の上下方向の範囲において、本体10の後面と蓋部20の裏面との間の空間(収容部40)を荷物の収容可能なポケットとして利用することができる。そのため、本実施形態に係るランドセル1は、利用者の利便性を向上させることができる。
【0065】
また、本実施形態では、蓋部20(フラップ21)の外縁に沿って連続的に設けられる、本体10と蓋部20との取付部には、その両端の一方(左側の端部)から開閉可能な線ファスナが設けられてよい。
【0066】
これにより、利用者は、蓋部20の上部の本体10との連結部(上端連結部22)の連結状態を解除することなく、線ファスナを開けて、本体10の後面と蓋部20の裏面との間のポケット形状の収容部40にアクセスすることができる。そのため、本実施形態に係るランドセル1は、利用者の利便性を向上させることができる。
【0067】
尚、本体10の下端連結部16及び蓋部20の下端連結部24に対応する線ファスナは、右側の端部から開閉可能な態様であってもよいし、両端の双方から開閉可能な態様であってもよい。また、本体10の下端連結部16及び蓋部20の下端連結部24の連結範囲の一部は、線ファスナに代えて、係脱不可能な態様で連結されていてもよい。
【0068】
また、本実施形態では、蓋部20は、本体10の後面に係脱可能に取り付けられてよい。同様に、上述の如く、蓋部20が本体10の後面に代えて或いは加えて、本体10の下面に取付られる場合についても、本体10の下面に係脱可能に取り付けられてよい。
【0069】
例えば、利用者が小学生であり、且つ、6年間使用することを想定すると、ランドセルのフラップ(蓋部)の汚れが除去不可能な程度にひどくなったり、修理不可能な程度に破損したりする可能性がある。
【0070】
これに対して、本実施形態に係るランドセル1の場合、利用者(小学生)や利用者の親は、例えば、蓋部20が汚れたり、破損したりした場合に、新しい蓋部20に交換することができる。そのため、本実施形態に係るランドセル1は、利用者や利用者の親等の利便性を向上させることができる。
【0071】
[変形・変更]
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0072】
例えば、上述の実施形態では、ランドセル1には、上述の如く、利用者等の利便性を向上させる各種機能が採用されるが、上述の複数の機能のうちの任意の一部だけが採用される形態であってもよい。
前記開口の前端部から前記本体の後面の下端部に亘って、前記開口及び前記本体の後面を覆い、前記本体の後面及び下面の少なくとも一方に連結されると共に、前記開口の前端部に係脱可能に連結される蓋部と、を備え、