(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-186699(P2021-186699A)
(43)【公開日】2021年12月13日
(54)【発明の名称】ノズル
(51)【国際特許分類】
B05B 1/26 20060101AFI20211115BHJP
B08B 3/02 20060101ALI20211115BHJP
B05B 1/14 20060101ALI20211115BHJP
【FI】
B05B1/26 A
B08B3/02 Z
B05B1/14 Z
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-90817(P2020-90817)
(22)【出願日】2020年5月25日
(11)【特許番号】特許第6868144号(P6868144)
(45)【特許公報発行日】2021年5月12日
(71)【出願人】
【識別番号】000132161
【氏名又は名称】株式会社スギノマシン
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】グローバル・アイピー東京特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】長尾 武
(72)【発明者】
【氏名】沢崎 富男
【テーマコード(参考)】
3B201
4F033
【Fターム(参考)】
3B201BB32
3B201BB92
4F033AA04
4F033BA03
4F033DA01
4F033DA02
4F033EA01
4F033JA02
4F033JA03
4F033NA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ノズル穴から噴射する噴流の乱れを抑制する、ノズルの提供。
【解決手段】ノズル100は、中心軸を有する軸体102と、軸体の内部に設けられ、中心軸に沿って延びる導液路104と、導液路の先端部に配置された液室106であって、中心軸と異なる方向に延びる噴射軸線に沿って、液室の先端部に配置されるノズル穴108であって、液室に接続され、下流に向かい径が小さくなる導入部と、導入部の下流に接続され、噴口に液体を導く導出部と、を有するノズル穴108を有する液室106と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸を有する軸体と、
前記軸体の内部に設けられ、前記中心軸に沿って延びる導液路と、
前記導液路の先端部に配置された液室であって、
前記中心軸と異なる方向に延びる噴射軸線に沿って、前記液室の先端部に配置されるノズル穴であって、
前記液室に接続され、下流に向かい径が小さくなる導入部と、
前記導入部の下流に接続され、噴口に液体を導く導出部と、
を有するノズル穴を有する液室と、
を備える、ノズル。
【請求項2】
前記導入部は、径方向内側に向かって凸の曲線形状の断面を有する、
請求項1に記載のノズル。
【請求項3】
前記導入部は、円錐台状である、
請求項1に記載のノズル。
【請求項4】
前記導入部の頂角は、10°以上60°以下である、
請求項3に記載のノズル。
【請求項5】
前記導出部は、円筒状である、
請求項1〜4のいずれかに記載のノズル。
【請求項6】
前記液室は、前記噴射軸線に垂直であって、前記導入部が配置される入口平面を有する、
請求項1〜5のいずれかに記載のノズル。
【請求項7】
前記軸体は、前記噴射軸線に垂直であって、前記噴口が配置される出口平面を有する、
請求項1〜6のいずれかに記載のノズル。
【請求項8】
複数の前記液室を有し、
各前記液室に一つの前記ノズル穴が配置される、
請求項1〜7のいずれかに記載のノズル。
【請求項9】
前記軸体は、円筒状であり、
前記ノズル穴は、前記中心軸と直交する、
請求項1〜8のいずれかに記載のノズル。
【請求項10】
複数の前記ノズル穴は、周方向に等間隔に配置される、
請求項8に記載のノズル。
【請求項11】
複数の前記液室に区画するプレートを更に有する、
請求項8〜10のいずれかに記載のノズル。
【請求項12】
前記液室の底からの前記噴射軸線の高さは、前記噴口の径の0.5倍から2倍である、
請求項1〜11のいずれかに記載のノズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
長手方向に伸びるノズル本体と、ノズル本体内部に設けられた2つのガイド溝と、2つの噴射穴とを有し、噴流により付着物を除去するノズルが提案されている(中国特許第103736607号)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のノズルでは、ノズル穴から噴射する噴流が乱れる場合がある。
本発明は、ノズル穴から噴射する噴流の乱れを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の側面は、
中心軸を有する軸体と、
前記軸体の内部に設けられ、前記中心軸に沿って延びる導液路と、
前記導液路の先端部に配置された液室であって、
前記中心軸と異なる方向に延びる噴射軸線に沿って、前記液室の先端部に配置されるノズル穴であって、
液室に接続され、下流に向かい径が小さくなる導入部と、
前記導入部の下流に接続され、噴口に液体を導く導出部と、
を有するノズル穴を有する液室と、
を有する、ノズルである。
【0005】
液体は、例えば、水系洗浄液である。液体の圧力は、例えば、1.5MPa〜200MPaである。洗浄は、高圧噴流によるバリ取りを含む。付着物は、例えば、切りくず、油分である。
【0006】
軸体は、例えば、略円筒状である。出口平面は、軸体に対して切り欠いて設けられてもよい。出口平面は、軸体に対し周方向等間隔に設けられてよい。
【0007】
導液路は、例えば、略円筒状である。導液路は、液室よりも断面積が大きい円筒でもよい。液室は、例えば、直柱状である。液室の断面形状は、例えば、円、扇型、半円状、等脚台形状である。好ましくは、液室の底部は、平面である。液室の底部は凸部を有しても良い。凸部は、中央が基端側に凸の形状、または先端側に凸の形状であっても良い。凸部は、例えば、半球面や円錐である。入口平面は、液室に対し周方向等間隔に設けられてよい。
【0008】
噴射軸線は、噴流の設計上の中心線である。噴射軸線は、液室底部から離隔して配置される。噴射軸線は、好ましくは、液室底部から少なくとも噴口径分だけ離隔して配置される。ここで、噴射軸線と液室底部との距離を噴射軸線高さという。噴射軸線は、好ましくは、軸体中心軸と交差する。噴射軸線は、軸体中心軸に対して基端方向または先端方向に傾斜して配置されてよい。噴射軸線は、軸体中心軸に対して直交してよい。
噴射軸線が軸体中心軸に対して直交し、噴射軸線高さが噴口径の0.5倍以下の場合、噴口へ流入する液体の流束分布がノズルの基端部寄りに偏る。その結果、噴口から噴出する液体が非対称になり、噴流がノズル軸線方向に偏向して、拡散する。他方、噴射軸線高さが噴口径の2倍以上になると、噴口よりも先端側の液室内で渦が発生しやすい。液室内の液体の流れの構造が乱れると、噴口から噴出した噴流内部の流れの構造が乱れて、液体が拡散する。そのため、噴射軸線高さは、噴口径の0.5倍から2倍であることが好ましい。
【0009】
ノズル穴は、液室底部から離隔して配置される。ノズル穴は、好ましくは、液室底部に近接して設けられる。ノズル穴は、液室底部から少なくとも噴口径分の長さ離隔して配置される。ノズル穴は、噴射軸線を中心とする断面視円形である。導入部は、下流に向かい径が小さくなる。導入部は、例えば、円形の横断面を有し、径方向内側に向かって凸の曲線形状の縦断面を有する。導入部は、例えば、円錐台状であってもよい。
【0010】
円錐台である導入部の頂角は、10度〜60度(両端含む)であり、好ましくは、20度〜50度(両端含む)である。導入部長さは、噴口径の3分の1〜2分の1である。ここで、導入部長さとは、導入部の上流端が液室と接続する箇所から導入部の下流端が導出部と接続する箇所までの距離である。導出部は、噴射軸線を中心とする円筒である。導出部長さは、導入部長さの1.25倍〜3倍(両端含む)である。ここで、導出部長さとは、導出部上流端が導入部に接続する箇所から導出部下流端が軸体の外面に接続する箇所までの距離である。噴口は、軸体に対して切り欠いて設けられてもよい。噴口は、先端部が下流に進むにしたがって拡大してもよい。
導入部は、液室からノズル穴へ向かうときの流路断面積の変化を緩めて、導出部内の液体の流れの乱れを抑制する。頂角が10度未満又は60度超では、断面積の変化が大きい。導出部を通過することによって、液体の流れが壁面効果により整えられる。導入部の長さが長すぎる場合には導出部の長さが短くなり、ノズル穴の内部における流体の乱れが残りやすい。また、導出部の長さが短い場合、断面積変化が大きく、流体の流れが大きく乱れる。
【0011】
複数のノズル穴が、軸体中心軸に対して線対称の位置に配置されてもよい。複数のノズル穴の噴射軸線は、それぞれ同一平面上で交わってもよい。
【0012】
プレートは、液室底部に設けられ、軸体中心軸に沿って延びる。プレート長は、例えば、噴口径の1倍〜6倍(両端含む)の長さであり、好ましくは、噴口径の2倍〜4倍(両端含む)の長さである。ここで、プレート長とは、プレートの上端部から液室底部までの長さである。プレート幅は、例えば、液室径に対して4分の1〜8分の1(両端含む)の長さであり、好ましくは、液室径に対して5分の1〜6分の1(両端含む)の長さである。ここで、プレート幅とは、液室の径方向のプレートの長さである。
プレートは、液室を2室に分離する。プレート長が噴口径の1倍以下では、かえって液室内の液体の流れを乱す。プレート長が噴口径の2倍以下の場合、分離効果が薄れる。プレート長が4倍を超えると、プレート長の増加に対する整流効果は、プレート長が4倍以下の場合に比べて減少する。プレート長が6倍以上では、プレート設置による整流効果の変化は少ない。他方、プレート長が長いと、ノズル全体の有効断面積が減少する。プレート幅が大きくなると、ノズルの有効断面積が減少する。プレート幅は、薄いことが望ましい。プレートは、液室をそれぞれ断面積が等しい複数の液室に区画する。プレートは、例えば、液室を軸体中心軸に対して線対称に第1液室と第2液室とに区画する。第1液室と第2液室には、それぞれひとつずつノズル穴が設けられる。
【発明の効果】
【0013】
本発明のノズルによれば、噴流の乱れを抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施形態)
図1および
図2に示すように、本実施形態のノズル100は、軸体102と、導液路104と、液室106と、ノズル穴108とを有する。
軸体102は、軸体中心軸(中心軸)127に沿って延びる。軸体102は、段付き円筒である。軸体102の基端部は、先端部よりも大きい径を有する。
【0016】
導液路104は、軸体102の内部に配置され、中心軸127に沿って延びる。導液路104は、円形の断面を有する。導液路104は、縮径部105を有する。縮径部105は、導液路104の先端に位置し、下流に向かい径の小さくなる円錐形である。
【0017】
液室106は、縮径部105に接続し、中心軸127に沿って延びる。液室106は、円筒状である。液室106の径は、導液路104の径よりも小さい。液室106は、下流側先端に底部114を有する。底部114は、基端方向に円錐状に形成された凸部115を有する。
【0018】
ノズル穴108は、液室106の先端部に位置する。ノズル穴108は、噴射軸線122に沿って延びる。任意の位置において、ノズル穴108は、噴射軸線122を中心とした円形の断面を有する。ノズル穴108は、導入部110と、導出部112と、噴口113とを有する。軸線高さ120は、噴口径118に等しい。
導入部110は、液室106に接続される。導入部110は、底部114に接しない。導入部110は、下流に向かい径が小さくなる形状である。導入部110は、例えば、円錐台状である。導入部長さ126は、例えば、噴口径118の3分の1である。
導出部112は、導入部110の下流に位置する。導出部112は、円筒状である。導出部長さ124は、例えば、導入部長さ126の1.25倍である。
噴口113は、軸体102の外面に位置する開口部である。
【0019】
ノズル100に流入した液体は、導液路104、液室106、ノズル穴108を通って、噴口113から噴出する。ノズル100は、直線棒流の噴流を生成する。導入部110により、液室106から導出部112にかけて径の縮小が緩やかになる。この結果、ノズル穴108の急激な径の縮小による流線の乱れが抑制され、噴流の直進性が向上する。
【0020】
(第2実施形態)
図3、
図4および
図5に示すように、本実施形態のノズル200は、軸体202と、導液路104と、液室206と、プレート228と、ノズル穴208a、208bとを有する。
軸体202は、中心軸127に沿って延びる。軸体202は、円筒状である。
【0021】
導液路104は、軸体202の内部に配置される。
液室206は、導液路104の先端部に配置され、中心軸127に沿って延びる。液室206は、底部214を有する。
プレート228は、底部214から中心軸127に沿って延びる。プレート228は、中心軸127に沿って延びる平面230を有する柱体である。プレート228は、液室206を第1液室206aと第2液室206bとに区画する。各平面230は、第1液室206aと第2液室206bにそれぞれ対向する。プレート長さ238は、例えば、噴口径118の4倍である。プレート幅234は、例えば、液室径116の6分の1である。第1液室206aと第2液室206bは、中心軸127に対して対称である。
【0022】
ノズル穴(第1ノズル穴)208aは、第1液室206aの先端部に位置する。ノズル穴208aは、導入部210aを有する。導入部210aは、第1液室206aに接続する。導入部210aは、頂角236を有する円錐台である。頂角236は、例えば、60度である。
ノズル穴(第2ノズル穴)208bは、第2液室206bの先端部に位置する。ノズル穴208bは、ノズル穴208aと実質的に同一である。
ノズル穴208a、208bは、噴射軸線122を中心とした円形である。
【0023】
プレート228が液室206を第1液室206aと第2液室206bとに区画することにより、ノズル穴208a、208bから噴出する液体が、ノズル穴208a、208bの空気を巻き込むことによって生じる液室内部の液体の乱れを抑制できる。これにより、ノズル穴208aとノズル穴208bから噴出する液体の乱れが抑制され、噴流の直進性が向上する。
【0024】
(第3実施形態)
図6、
図7及び
図8に示すように、本実施形態のノズル300は、軸体302と、導液路104と、段差340と、液室306と、ノズル穴308a、308bとを有する。軸体302は、中心軸127に沿って延びる。軸体302は、出口平面342a、342bを有する。出口平面342a、342bは、軸体302の外形に切り欠いて設けられる。出口平面342a、342bは、中心軸127を中心として線対称に位置する。出口平面342a、342bは、噴射軸線122に対して垂直である。
【0025】
導液路104は、段差340を有する。段差340は、導液路104の先端に配置され、導液路104の外形の一部分を成す。段差340は、下流に向かうにつれて断面積が小さくなるように、導液路104と液室306とを接続する。
【0026】
液室306は、導液路104の先端部に配置され、中心軸127に沿って延びる。液室306は、底部314と、入口平面344a、344bとを有する。底部314は、平面である。入口平面344a、344bは、段差340に接続する。入口平面344a、344bは、中心軸127を中心として線対称に位置する。入口平面344a、344bは、噴射軸線122に対して垂直である。
【0027】
ノズル穴308a、308bは、ノズル穴108と実質的に同一である。ノズル穴308aの上流端は、入口平面344aに接続される。ノズル穴308aの下流端は、出口平面342aに接続される。
ノズル穴308bは、入口平面344bと出口平面342bに接続される。ノズル穴308bは、ノズル穴308aと実質的に同一である。
【0028】
出口平面342a、342bにより、噴口313a、313bの周囲から流入する空気量が均一になる。また、入口平面344a、344b、および出口平面342a、342bにより、ノズル穴308a、308bの周方向における軸線方向長さが均等になる。その結果、ノズル穴308a、308bから噴出する液体の乱れが抑制され、噴流の直進性が向上する。
底部314が平面で構成された場合、液室306内の液体の流線が整う。そのため、ノズル穴308a、308bの内部における乱れが抑制され、噴流の直進性が向上する。
【0029】
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0030】
100 ノズル
102 軸体
104 導液路
106 液室
108 ノズル穴
110 導入部
112 導出部
113 噴口
【手続補正書】
【提出日】2020年11月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸を有する軸体と、
前記軸体の内部に設けられ、前記中心軸に沿って延びる導液路と、
前記導液路の先端部に配置された液室であって、
前記中心軸と異なる方向に延びる噴射軸線に沿って、前記液室の先端部に配置されるノズル穴であって、
前記液室に接続され、下流に向かい径が小さくなる導入部と、
前記導入部の下流に接続され、噴口まで円筒状に延びる導出部であって、前記噴口に液体を導く導出部と、
を有するノズル穴を有する液室と、
を備える、ノズル。
【請求項2】
前記導入部は、径方向内側に向かって凸の曲線形状の断面を有する、
請求項1に記載のノズル。
【請求項3】
前記導入部は、円錐台状である、
請求項1に記載のノズル。
【請求項4】
前記導入部の頂角は、10°以上60°以下である、
請求項3に記載のノズル。
【請求項5】
前記液室は、前記噴射軸線に垂直であって、前記導入部が配置される入口平面を有する、
請求項1〜4のいずれかに記載のノズル。
【請求項6】
中心軸を有する軸体と、
前記軸体の内部に設けられ、前記中心軸に沿って延びる導液路と、
前記導液路の先端部に配置された液室であって、
前記中心軸と異なる方向に延びる噴射軸線に沿って、前記液室の先端部に配置されるノズル穴であって、
前記液室に接続され、下流に向かい径が小さくなる導入部と、
前記導入部の下流に接続され、噴口に液体を導く導出部と、
を有するノズル穴を有する液室と、を有し、
前記軸体は、前記噴射軸線に垂直であって、前記噴口が配置される出口平面を有する、
ノズル。
【請求項7】
中心軸を有する軸体と、
前記軸体の内部に設けられ、前記中心軸に沿って延びる導液路と、
前記導液路の先端部に配置された複数の液室であって、各液室が、
前記中心軸と異なる方向に延びる噴射軸線に沿って、前記液室の先端部に配置されるノズル穴であって、
前記液室に接続され、下流に向かい径が小さくなる導入部と、
前記導入部の下流に接続され、噴口に液体を導く導出部と、
を有するノズル穴を有する、複数の液室と、を有し、
各前記液室に一つの前記ノズル穴が配置される、
ノズル。
【請求項8】
前記軸体は、円筒状であり、
前記ノズル穴は、前記中心軸と直交する、
請求項1〜7のいずれかに記載のノズル。
【請求項9】
複数の前記ノズル穴は、前記軸体の周方向に等間隔に配置される、
請求項7に記載のノズル。
【請求項10】
複数の前記液室に区画するプレートを更に有する、
請求項7又は9に記載のノズル。
【請求項11】
前記液室の底からの前記噴射軸線の高さは、前記噴口の径の0.5倍から2倍である、
請求項1〜10のいずれかに記載のノズル。