【解決手段】本発明によれば、包装袋であって、前記包装袋は、フィルムに縦シール部を形成して構成された筒体と、上側横シール部と、下側横シール部と、開封シール部を備え、前記上側横シール部は、前記筒体の上側を閉塞させるように設けられ、前記下側横シール部は、前記筒体の下側を閉塞させるように設けられ、前記開封シール部は、前記包装袋の一側縁から延びるように設けられ、前記縦シール部は、前記フィルムの両側縁部の内面同士を重ね合わせた合掌部に設けられ、前記合掌部は、前記一側縁に向けて倒されており、前記開封シール部には、第1易開封部が設けられ、前記合掌部には、第2易開封部が設けられ、前記包装袋を平面視で見たときに、前記開封シール部が、前記縦シール部に連続するか、前記縦シール部から前記合掌部の側縁に向けて突出する突出シール部に連続する、包装袋が提供される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、包装袋の本体部分のカット手段と、合掌貼りシール部の易開封手段が離れているので、カット手段から開始された切り裂きの方向が、易開封手段がある方向からずれてしまう場合があり、その場合、合掌貼りシール部を適切にカットできず、包装袋の開封が困難になる場合があるという問題がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、開封性に優れた包装袋を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、包装袋であって、前記包装袋は、フィルムに縦シール部を形成して構成された筒体と、上側横シール部と、下側横シール部と、開封シール部を備え、前記上側横シール部は、前記筒体の上側を閉塞させるように設けられ、前記下側横シール部は、前記筒体の下側を閉塞させるように設けられ、前記開封シール部は、前記包装袋の一側縁から延びるように設けられ、前記縦シール部は、前記フィルムの両側縁部の内面同士を重ね合わせた合掌部に設けられ、前記合掌部は、前記一側縁に向けて倒されており、前記開封シール部には、第1易開封部が設けられ、前記合掌部には、第2易開封部が設けられ、前記包装袋を平面視で見たときに、前記開封シール部が、前記縦シール部に連続するか、前記縦シール部から前記合掌部の側縁に向けて突出する突出シール部に連続する、包装袋が提供される。
【0007】
本発明の包装袋では、包装袋を平面視で見たときに開封シール部が縦シール部又は突出シール部に連続するので、第1易開封部で開始された切り裂きの方向が第2易開封部がある方向からずれてしまうことが抑制され、第1及び第2易開封部での切り裂きを連続して行うことが容易であり、開封性が向上する。
【0008】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、第1及び第2易開封部は、前記包装袋を平面視で見たときに、連続するように設けられる、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、第1及び第2易開封部は、それぞれ、ミシン目によって構成される、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、前記縦シール部は、前記合掌部の側縁から離れた位置に設けられ、前記合掌部には、前記縦シール部から前記合掌部の側縁に向けて突出する突出シール部が設けられ、第2易開封部の少なくとも一部は、前記突出シール部に設けられる、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、[第2易開封部の左右方向の長さ/前記合掌部の左右方向の長さ]の値は、0.5以上である、包装袋である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0011】
1.包装袋1
図1〜
図2に示すように、本発明の一実施形態の包装袋1は、フィルム2に縦シール部7を形成して構成された筒体3と、上側横シール部4と、下側横シール部5と、開封シール部6を備える。各種シール部は、フィルム2の対向する内面同士をヒートシールすることによって形成することができる。包装袋1内には、通常、内容物が充填されているが、
図1では、便宜上、内容物が充填されていない状態の包装袋1を示している。内容物の例としては、フラワーペースト、ジャム、餡等の食品が挙げられる。
【0012】
以下、
図1の上下左右を包装袋1の上下左右として説明を進める。具体的には、筒体3の軸方向が上下方向であり、縦シール部7を手前側に配置したときの左右が包装袋1の左右である。また、縦シール部7側の面を前面とし、その対向する面を背面とする。
【0013】
包装袋1の左右方向の長さは、例えば、140〜400mmであり、160〜300mmが好ましい。この長さは、具体的には例えば、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この値が小さすぎると、製袋充填の際に内容物が包装袋1の内面に付着してしまって充填しにくくなる場合がある。この問題は、内容物の粘稠性が高い場合に顕著である。[包装袋1の上下方向の長さ/包装袋1の左右方向の長さ]の値は、例えば、1.1〜5であり、2〜4が好ましい。この値は、具体的には例えば、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0014】
上側横シール部4及び下側横シール部5は、それぞれ、筒体3の上側及び下側を閉塞させるように設けられる。横シール部4,5は、それぞれ、筒体3の上端及び下端に沿って形成することが好ましい。横シール部4,5は、縦シール部7に直交するように形成することが好ましい。
【0015】
開封シール部6は、包装袋1の一側縁1aから延びるように設けられる。縦シール部7は、
図2に示すように、フィルム2を筒状に湾曲させて、フィルム2の両側縁部2a,2bの内面同士を重ね合わせた合掌部8に設けられる。合掌部8は、一側縁1aに向けて倒されている。
図2Aに示すように、開封シール部6の合掌部8側の側縁6aが合掌部8の側縁8aと平面視において一致するか、
図3に示すように、開封シール部6が合掌部8と平面視において重なることが好ましい。平面視とは、
図1に示すように、包装袋1内に内容物が含まれていない状態で包装袋1を平たくし、その状態で包装袋1の主面1bに垂直な方向から見ることを意味する。
【0016】
換言すると、合掌部8を倒した状態での合掌部8の左右方向の長さをL1とし、開封シール部6の左右方向の幅をL2とし、合掌部8の根本から一側縁1aまでの左右方向の長さをL3とすると、
図2Aに示すようにL3=L1+L2であるか、
図3に示すようにL3<L1+L2であることが好ましい。なお、
図2〜
図3では、図示の便宜上、合掌部8を筒体3から少し浮かせた状態を図示し、この図にL1等の各種長さを示しているが、各種長さは、包装袋1内に内容物が含まれない状態で包装袋1を平たくし、合掌部8を筒体3にできるだけ密着させた状態での長さを意味する。開封シール部6は、
図1に示すように、横シール部4,5から離れていてもよく、横シール部4,5の何れかと一体化されていてもよい。
【0017】
包装袋1の左右方向の長さをLとすると、L3/Lは0.5〜0.1が好ましい。この場合、合掌部8の左右方向の長さL1を小さくしやすいという利点がある。L3/Lは、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.45、0.5であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0018】
開封シール部6には、第1易開封部6bが設けられている。第1易開封部6bは、易開封部で構成される。易開封部とは、包装袋1の開封を容易にするように加工された部位である。易開封部は、例えば、フィルム2がすでにカットされている部位(例:切り込み、切り欠き)であるか、フィルム2がカットしやすくなるように加工されている部位(例:ハーフカット、ミシン目)である。易開封部が前者の場合、易開封部で不意にフィルム2の引き裂きが進行してしまう虞があるので、易開封部が後者であることが好ましく、ミシン目は容易に形成可能であるので、易開封部はミシン目であることがさらに好ましい。
【0019】
合掌部8には、第2易開封部8bが設けられている。第2易開封部8bは、易開封部で構成される。易開封部の説明は、上述した通りである。易開封部8bの左右方向の長さをL4とすると、L4/L1は、0.2以上が好ましく、0.5以上がさらに好ましい。この値が小さすぎると、合掌部8を引き裂きにくい場合があるからである。L4/L1は、例えば0.2〜0.9であり、具体的には例えば、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0020】
易開封部6b,8bは、包装袋1を平面視で見たときに、連続するように設けられることが好ましい。「連続するように」とは、易開封部6bが平面視で易開封部8bに接触することを意味する。易開封部6bが易開封部8bに平面視で接触する形態としては、
図1及び
図2Aに示すように、易開封部6bの端点6cと易開封部8bの端点8cが平面視で接触する形態や、
図3に示すように、易開封部6bと易開封部8bが部分的に重なる形態が挙げられる。易開封部6b,8bは、平行であることが好ましいが、非平行であってもよい。さらに、易開封部6b,8bは、一直線上であることが好ましいが、多少ずれていてもよい。多少ずれていても、開封時に包装袋1を歪めて易開封部6b,8bの上下方向の位置を調整して一直線上になるようにすることができるからである。易開封部6b,8bの上下方向のズレは、15mm以下が好ましく、10mm以下がさらに好ましく、5mm以下がさらに好ましい。
【0021】
ところで、縦シール部7は、合掌部8の全体に設けてもよいが、縦シール部7の面積が増大するにつれて、縦シール部7を形成するためのヒートシールにかかる時間が長くなってしまうという問題がある。このため、縦シール部7は、合掌部8の一部に設けることが好ましい。帯状の縦シール部7の左右方向の長さをL5とすると、L5/L1は、0.9以下が好ましく、例えば0.1〜0.9であり、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0022】
縦シール部7が合掌部8の側縁8aに到達していない場合、易開封部8bの少なくとも一部がシールされず、フィルム2の両側縁部2a,2bが互いに分離された状態であるので取り扱い性が悪い。そこで、縦シール部7から合掌部8の側縁8aに向けて突出する突出シール部9を設け、易開封部8bの少なくとも一部を突出シール部9に設けることが好ましい。これによって、易開封部8bの端点8cにおいて両側縁部2a,2bが溶着された状態となり、取り扱い性が向上する。突出シール部9は、縦シール部7から垂直に延びるように設けることが好ましいが、非垂直に延びるように設けてもよい。
【0023】
包装袋1を平面視で見たときに、開封シール部6が突出シール部9に連続することが好ましい。開封シール部6が突出シール部9に連続する形態としては、包装袋1を平面視で見たときに、
図1及び
図2Aに示すように開封シール部6の側縁6aと突出シール部9の側縁9aに重なる形態や、
図3に示すように、開封シール部6と突出シール部9が重なる形態が挙げられる。なお、縦シール部7が合掌部8の側縁8aに到達している場合は、包装袋1を平面視で見たときに、開封シール部6の側縁6aと縦シール部7の側縁が重なる形態や、開封シール部6と縦シール部7が重なる形態が挙げられる。このような場合に、易開封部6bでの切り裂きの方向が易開封部8bがある方向からずれにくく、易開封部6b,8bでの切り裂きを連続して行いやすい。
【0024】
突出シール部9の上下方向の長さをL6とすると、L6/L5は、例えば0.2〜3であり、0.5〜2が好ましい。この値は、具体的には例えば、0.2、0.5、0.8、1.0、1.2、1.5、2.0、2.5、3.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0025】
開封シール部6の上下方向の長さをL7とすると、L7/L6は、例えば0.2〜3であり、0.5〜2が好ましい。この値は、具体的には例えば、0.2、0.5、0.8、1.0、1.2、1.5、2.0、2.5、3.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0026】
フィルム2は、基材層とシーラント層を有する積層フィルムであることが好ましく、基材層とシーラント層の間に接着層を備えることがさらに好ましい。
【0027】
基材層は、包装袋1の外表面に露出するように配置され、シーラント層は、包装袋1の内表面に露出するように配置される。シーラント層同士がヒートシールされることによって、シール部が形成される。
【0028】
基材層は、強度に優れて高い耐衝撃性を有する素材により形成されている。基材層としては、例えば、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリエチレン等が用いられる。接着層は、基材層とシーラント層を互いに積層するように接着するための層であり、接着層としては、例えば、ポリエチレン等が用いられる。
【0029】
基材層のポリアミドは、芳香族ポリアミドを含むものが好ましい。この場合、基材層がMD方向の直線カット性を有し、かつバリア性に優れるからである。芳香族ポリアミドとしては、特に制限はないが、キシリレンジアミンと炭素数が6〜12のα,ω脂肪族ジカルボン酸とからなるポリアミド構成単位を分子鎖中に70モル%以上含有している樹脂等が使用できる。具体的には、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキシリレンピメラミド、ポリメタキシリレンアゼラミド、ポリパラキシリレンアゼラミド、ポリパラキシリレンデカナミドなどの単独重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアジパミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンピメラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアゼラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンセパカミド共重合体などの共重合体が挙げられるが、ポリメタキシリレンアジパミド(以下、「MXD6」という)が強度やガスバリア性等の基本特性に優れ、工業的にも比較的入手しやすい点から好ましい。
【0030】
シーラント層は、ヒートシール性に優れた樹脂で形成可能である。シーラント層としては、例えば、ポリエチレン(例:直鎖状低密度ポリエチレン)で形成することができる。シーラント層を構成するフィルムとしては、MD方向の直線カット性を有するものが好ましい。
【0031】
また、基材層とシーラント層の少なくとも一方が直線カット性を有することが好ましい。この場合、フィルム2を引き裂く際にまっすぐに引き裂きやすいからである。シーラント層の厚さは、基材層の厚さの2倍以上であることが好ましく、フィルム2全体の厚さの半分以上であることが好ましい。
【0032】
フィルム2は、厚さ10μm〜20μm、例えば15μmの基材層と、厚さ10μm〜30μm、例えば20μmの接着層と、厚さ30μm〜50μm、例えば40μmのシーラント層を積層して形成することができ、フィルム2として、通常は50μm〜100μmの厚さを有する。
【0033】
また、基材層とシーラント層とは、接着層により互いに積層するように接着されているが、例えば、接着層としてポリエチレンを使用し、押し出しラミネート法を用いて基材層とシーラント層とを互いに接着することができる。また、接着層としてポリエチレン以外の材料を使用し、ドライラミネート法を用いて基材層とシーラント層とを互いに接着することもできる。あるいは、接着層を用いない融着を利用することもできる。このようにして、基材層、接着層、シーラント層から形成されるフィルム2は、高い強度、耐衝撃性、密封性、防気性等を有している。
【0034】
3.包装袋1の開封方法
包装袋1を開封する際は、包装袋1の一側縁1a側から易開封部6bに沿って開封シール部6のフィルム2を引き裂き、引き裂きが合掌部8の側縁8aに到達すると、易開封部8bに沿って合掌部8のフィルム2を引き裂くとともに、易開封部6b又はその延長線に沿ったフィルム2の引き裂きを継続する。易開封部8bに沿った引き裂きが、易開封部8bの、縦シール部7側の端点8dに到達するとそのまま易開封部8bの延長線に沿って縦シール部7及び筒体3のフィルム2を引き裂いて、包装袋1を開封する。開封シール部6が突出シール部9に平面視で連続しているので、易開封部6bでの引き裂きと易開封部8bの切り裂きを連続して行うことができ、開封性に優れている。また、フィルム2が直線カット性を有するものである場合、易開封部6b,8bの延長線に沿って包装袋1を切り裂くことが容易になる。また、易開封部6b,8bの一部を互いに重ねて切り裂いてもよい。
【0035】
3.製袋充填方法
次に、
図4〜
図5を用いて、フィルム2を用いた製袋充填方法について説明する。この方法は、縦型の製袋充填機100を用いて実施可能である。
【0036】
<S1:フィルム湾曲工程>
まず、ロール状原反Fから繰り出されたフィルム2は、複数の繰り出しロール120、121を経てフォーマ112に導かれる。ロール状原反Fからフォーマ112までの経路途中にはセンサ119が配されており、フィルム2に長さ方向において一定間隔で印刷されたレジマークを検知して、製袋充填機100の軌道上に一定の長さのフィルム2を一定の時間間隔で送り出せるようになっている。フィルム2は、フォーマ112を通過する間に筒状に湾曲されて、湾曲した先端の両側縁部がオーバーラップした形態となる。オーバーラップした部分には重ね合わせ部が形成される。
【0037】
<S2:縦シール工程>
次に、フィルム2の重ね合わせ部を縦シール機113にてヒートシールし、縦シール部7及び突出シール部9を形成する。縦シール機113は、一対のシールロールを備え、フィルム2が一定の時間間隔で移動するタイミングに合わせて、フィルム2の重ね合わせ部を一対のシールロールで挟持しながら一対のシールロールを互いに逆方向に回転させることでフィルム2を送り出しながらヒートシールを行う。フィルム2に縦シール部7を形成することによって、筒体3が形成される。また、縦シール部7及び突出シール部9を形成した後に、易開封部8bを形成することができる。易開封部8bは、後述する切断工程において易開封部6bと同時に形成してもよい。
【0038】
<S3:横シール工程>
次に、送りロール114を回転させることで、筒体3を所定の長さだけ下流に移動させ、
図5に示すように、筒体3の所定位置を横シール機116にてヒートシールし、横シール部11及び開封シール部6を形成する。横シール部11は、下流側の包装袋1の上側横シール部4と上流側の筒体3の下側横シール部5が繋がって構成されており、後述する切断工程において上下に分割される。横シール機116は、一対のシールバー116aを備え、上記所定位置を一対のシールバー116aで所定時間挟持することでヒートシールを行う。
【0039】
<S4:切断工程>
次に、送りロール114を回転させることで、横シール部11をプレス兼カッター118の位置に移動させる。プレス兼カッター118は、一対のバー118aを備える。
【0040】
次に、プレス兼カッター118を閉じて横シール部11を挟圧して冷却するとともに、カッター刃(不図示)で横シール部11を切断して上下に分割することによって、下流側の包装袋1の上側横シール部4と、上流側の筒体3の下側横シール部5を形成する。下流側の包装袋1は、横シール部11の切断に伴って、コンベア130上へ落下する。この工程において、易開封部6bを形成することができる。易開封部6bは、横シール部11を切断する際に同時に形成してもよく、易開封部6bを形成した後に横シール部11の切断を行ってもよい。
【0041】
<S5:充填工程>
次に、しごきロール115を開くと、以前の工程でホッパ111から投入されてしごきロール115の上側に溜まっている内容物Wがしごきロール115の下側に落下する。筒体3には下側横シール部5が形成されているので、落下した内容物Wは、筒体3内に充填される。筒体3の周囲には、成形装置123が配置されており、筒体3の周面が成形装置123に当接して筒体3の外形が規定されるようになっている。
【0042】
次に、内容物Wをさらに筒体3内に投入し、筒体3内の内容物Wがセンサ122の位置にまで到達すると、しごきロール115を閉じることによって、内容物Wをしごきロール115の上側部分と下側部分に分断する。しごきロール115の下側部分の内容物が包装袋1の一袋分の内容物である。また、しごきロール115を閉じることによって筒体3に密着部3aが形成され、密着部3aと下側横シール部5の間に袋部3bが形成される。袋部3bの上側に上側横シール部4が形成されることによって包装袋1が形成される。
【0043】
<S6:送り工程>
次に、しごきロール115を閉じたまま、送りロール114を回転させることで、密着部3aを横シール機116の位置にまで移動させる。その後は、S3と同様に横シール工程を実施することで、内容物Wが充填された部位(袋部3b)よりも高い位置(密着部3a)において横シール部11を形成することができる。
【0044】
この後は、S3〜S6の工程を繰り返すことによって、内容物Wが充填された包装袋1を連続的に製造することができる。
【0045】
以上の工程により、内容物Wが充填された包装袋1が製造される。なお、上記形態では、一対のシールバー116aを用いて、横シール部4,5が合わさった横シール部11及び開封シール部6を形成しているが、横シール部4,5と開封シール部を別々のシールバーで形成してもよく、横シール部4と横シール部5を別々のシールバーで形成してもよい。