特開2021-187519(P2021-187519A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2021-187519スタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-187519(P2021-187519A)
(43)【公開日】2021年12月13日
(54)【発明の名称】スタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックス
(51)【国際特許分類】
   B65D 21/06 20060101AFI20211115BHJP
【FI】
   B65D21/06
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-95141(P2020-95141)
(22)【出願日】2020年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】591239003
【氏名又は名称】株式会社サンカ
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(72)【発明者】
【氏名】神子島 岩男
【テーマコード(参考)】
3E006
【Fターム(参考)】
3E006AA01
3E006AA03
3E006BA01
3E006DA02
3E006DB10
3E006HA10
3E006JA04
(57)【要約】
【課題】ネスティング時には、切り替え機構として設けるスライド部を底部に収納させておくことができ、スタッキング時には、このスライド部を外側へスライド突出させる簡単な操作でスタッキング用の載置部とさせることができる収納ボックスを提供すること。
【解決手段】別の収納ボックスの上部の載置受部2に、下部の載置部3を載置するスタッキング可能な構成であって、この載置部3に設けた突出度切り替え機構20のスライド22を外側にスライド突出させたときこの載置部3は前記載置受部2に載置されスタッキング可能状態となり、底部9底面に収納させたとき前記別のコンテナの方形収納体1内に入れ込み重ね収納されるネスティング可能状態となる収納ボックス。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口形の方形収納体の上部に載置受部が設けられているとともに、積み重ねる別の収納ボックスの前記方形収納体の前記載置受部に載置させる載置部が下部に設けられていて、前記方形収納体の上部の前記載置受部に前記別の収納ボックスの方形収納体の下部の前記載置部を載置してスタッキング可能な構成とされているとともに、
この載置部に外側への突出長さが調整自在となる突出度切り替え機構が設けられた構成とされ、この突出度切り替え機構により突出長さが長いときこの載置部は前記載置受部に載置されスタッキング可能な構成となり、短いときまたは突出していないときこの載置部は載置受部には載置されず前記別の収納ボックスの方形収納体内に入れ込まれ重ね収納されネスティング可能な構成となるように構成されていて、
前記突出度切り替え機構は、前記方形収納体の底部に、この底面に沿ってスライドガイド機構を介してスライド部がスライド突出自在に設けられた構成とされていて、この突出したスライド部が前記載置受部に載置される前記載置部として構成され、このスライド部は、前記底部に設けられたスライドガイド機構にガイドされ先端部がこの底部から外側に所定突出長まで水平スライド突出するように構成されているとともに、棒状部を有する形状に設けられてスタッキング時上側に位置したときの物掛け部となるように構成されていることを特徴とするスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックス。
【請求項2】
前記突出度切り替え機構の前記方形収納体の底部底面に沿って水平スライド自在に設けられた前記スライド部は、この方形収納体の前記底部の辺縁部幅いっぱいに設けられた前記棒状部を有して、前記物掛け部となるこの棒状部は前記底部の辺縁部に平行でこの辺縁部から外側に離間突出自在に構成されていることを特徴とする請求項1記載のスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックス。
【請求項3】
前記スライド部は、平面視コ字状体で構成され、このコ字状体の架設部および対向部が前記棒状部として構成され、この対向部が前記スライドガイド機構により前記方形収納体の前記底部底面に沿って水平スライドされ先端部が前記載置部として構成されていることを特徴とする請求項2記載のスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積み重ねでき(スタッキングでき)、また不使用時や梱包時には入れ込み重ね収納もでき(ネスティングもでき)、これを簡単な操作で切り替えできるスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上部開口形の蓋あり・蓋なし収納ボックスには様々なタイプがあるが、スタッキングネスティング切り替え可能なタイプが好評である。
【0003】
このような切り替え機構としては、たとえば凹凸係合部の位置と形状設定により積み重ねる向きを180度変えることで切り替えできる構成としたものや、起伏回動自在の把手を利用したものなど様々なものが提案されているが、把手を利用せず底部に設けられ簡単なスライド操作で切り替えでき、スタッキングのために外側へスライド突出させてスタッキング用の載置部とさせるスライド部が、フック具や小物掛けなどの物掛け部としても使用できる実用性に優れた切り替え機構は、まだ開発されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、切り替え機構が把手を利用せず底部に設けられた構成で、不使用時や梱包時のネスティング時には、切り替え機構として設けるスライド部を底部に退避収納させておくことができ、スタッキング時には、このスライド部を外側へスライド突出させる簡単なスライド操作でスタッキング用の載置部とさせることができるとともに、この上段でスライド突出させたスライド部が、フック具や小物掛けなどの物掛け部としても使用できることとなるなど極めて実用性に優れたスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックスを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0006】
上部開口形の方形収納体1の上部に載置受部2が設けられているとともに、積み重ねる別の収納ボックスの前記方形収納体1の前記載置受部2に載置させる載置部3が下部に設けられていて、前記方形収納体1の上部の前記載置受部2に前記別の収納ボックスの方形収納体1の下部の前記載置部3を載置してスタッキング可能な構成とされているとともに、この載置部3に外側への突出長さが調整自在となる突出度切り替え機構20が設けられた構成とされ、この突出度切り替え機構20により突出長さが長いときこの載置部3は前記載置受部2に載置されスタッキング可能な構成となり、短いときまたは突出していないときこの載置部3は載置受部2には載置されず前記別の収納ボックスの方形収納体1内に入れ込まれ重ね収納されネスティング可能な構成となるように構成されていて、前記突出度切り替え機構20は、前記方形収納体1の底部9に、この底面に沿ってスライドガイド機構21を介してスライド部22がスライド突出自在に設けられた構成とされていて、この突出したスライド部22が前記載置受部2に載置される前記載置部3として構成され、このスライド部22は、前記底部9に設けられたスライドガイド機構21にガイドされ先端部がこの底部9から外側に所定突出長まで水平スライド突出するように構成されているとともに、棒状部23を有する形状に設けられてスタッキング時上側に位置したときの物掛け部23となるように構成されていることを特徴とするスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックスに係るものである。
【0007】
また、前記突出度切り替え機構20の前記方形収納体1の底部9底面に沿って水平スライド自在に設けられた前記スライド部22は、この方形収納体1の前記底部9の辺縁部幅いっぱいに設けられた前記棒状部23を有して、前記物掛け部23となるこの棒状部23は前記底部9の辺縁部に平行でこの辺縁部から外側に離間突出自在に構成されていることを特徴とする請求項1記載のスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックスに係るものである。
【0008】
また、前記スライド部22は、平面視コ字状体で構成され、このコ字状体の架設部および対向部が前記棒状部23として構成され、この対向部が前記スライドガイド機構21により前記方形収納体1の前記底部9底面に沿って水平スライドされ先端部が前記載置部3として構成されていることを特徴とする請求項2記載のスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックスに係るものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は上述のように構成したから、切り替え機構が把手を利用せず底部に設けられた構成で、不使用時や梱包時のネスティング時には、切り替え機構として設けるスライド部を底部に退避収納させておくことができ、スタッキング時には、このスライド部を外側へスライド突出させる簡単なスライド操作でスタッキング用の載置部とさせることができるとともに、この上段でスライド突出させたスライド部が、フック具や小物掛けなどの物掛け部としても使用できることとなるなど極めて実用性に優れたスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックスとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施例の斜視図である。
図2】本実施例の片側の傾動側壁部を傾動した状態の斜視図である。
図3】本実施例の両側の傾動側壁部を傾動した状態の斜視図である。
図4】本実施例の(傾動側壁部側)正面図である。
図5】本実施例の(不動の側壁部側)側面図である。
図6】本実施例の傾動側壁部を傾動した状態の(不動の側壁部側)側面図である。
図7】本実施例の平面図である。
図8】本実施例の底面図である。
図9】本実施例のスタッキング状態で下側の方形収納体の傾動側壁部を傾動した状態の説明斜視図である。
図10】本実施例のスタッキング状態で下側の方形収納体の傾動側壁部を傾動した状態の(不動の側壁部側)側面図である。
図11】本実施例のスタッキング状態で下側の方形収納体の傾動側壁部を傾動した状態のペットボトル収納状態での説明斜視図である。
図12】本実施例のネスティング状態の(不動の側壁部側)説明側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の最適な実施形態を図面に基づいて本発明の作用を示し簡単に説明する。
【0012】
別の収納ボックスの方形収納体1の上部の載置受部2に、積み重ねる前記方形収納体1の下部の載置部3を載置してスタッキングできる構成としているが、この載置部3に外側への突出長さが調整自在となる突出度切り替え機構20を設け、この突出度切り替え機構20により突出長さが長いときこの載置部3は前記載置受部2に載置できスタッキング可能状態となり、短いときまたは突出していないときこの載置部3は載置受部2には載置されず前記別の収納ボックスの方形収納体1内に入れ込まれて重ね収納されるネスティング可能状態となる構成としている。
【0013】
すなわち、前記突出度切り替え機構20は、前記方形収納体1の底部9に、この底面に沿ってスライドガイド機構21を介してスライド部22がスライド突出自在に設けられた構成とされていて、このスライド部22を底部9から外側に所定長スライド突出させると、前記載置受部2に載置できる前記載置部3となりスタッキングできることとなり、逆にスライドさせて短くするか底部5に収納することでこのスライド部7は載置受部2に載置されず、別の収納ボックスの方形収納体1内に入れ込み重ね収納できることとなりネスティングできることとなる。
【0014】
したがって、本発明は、底部9から外側にスライド突出させるか戻すかの簡単なスライド操作で、スタッキング可能状態とネスティング可能状態とを切り替えることができ、把手とは無関係にこの切り替え機構を構成でき、不要時や梱包時などのネスティング時には底部9にこの切り替え機構を隠しておける構成となるなど実用性に優れる。
【0015】
また、このスライド部22は、棒状部8を有する形状に設けられてスライド突出させてスタッキングし上段側に位置した場合には、この棒状部8が物掛け部8となり、フック具や小物を掛けたりでき、タオルハンガーにもできるように設計が容易で、極めて実用性に優れたスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックスとなる。
【実施例1】
【0016】
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
【0017】
本実施例では、上部開口形の方形収納体1の不動基体部4とする短辺の一対の対向側壁部8の上部に載置受部2を設けるとともに、積み重ねる別の収納ボックスの前記方形収納体1の前記載置受部2に載置させる載置部3を底部5に設け、この載置部3には突出度切り替え機構20を設けて、この突出度切り替え機構20の切り替え操作、すなわち底部9に設けたスライドガイド機構21を介して底部9の底面に沿って外側へ所定長スライド突出自在に設けたスライド部22のスライド突出操作により、このスライド部22を載置部3として機能させるか機能させないかを切り替えることで、スタッキング可能状態とネスティング可能状態とが切り替え可能となるスタッキングネスティング切り替え可能な収納ボックスに構成している。
【0018】
具体的には、スタッキングしなくても常に不動に構成されている不動基体部4である一対の側壁部8及び底部9に対して、前記方形収納体1の長辺の一対の対向側壁部10を構成する双方の側壁部10をその下縁部を底部9の外側縁部に回動自在に軸着してこのヒンジ部を介して外側へ傾動自在に設けて、この対向側壁部10の双方を傾動側壁部5として構成している。
【0019】
また、本実施例のこの傾動側壁部5には、立設側壁構成時に水平底板となる傾動底板部6を内側に水平突設し、傾斜側壁構成時はこの傾動底板部6も傾動側壁部5とのなす角を保持して傾動しこの傾動底板部6が外側下がり傾斜底板となるように構成している。
【0020】
具体的には対向するこの傾動側壁部5に、底部9上に重合し互いに内側縁が付き合うように傾動底板部6を直角にて内側に突設した構成としている。
【0021】
また、前記傾動側壁部5と前記不動基体4とには、前記傾動側壁部5の傾動がガイドされ所定傾動位置に保持させる傾動ガイド機構7を設け、この傾動ガイド機構7により、スタッキング状態で所定傾動位置まで前記傾動側壁部5および前記傾動底板部6が傾動できる構成としている。
【0022】
すなわち、本実施例では、このスタッキング状態であってもそれぞれ適宜前記傾動側壁部5を外側に傾動させることで、前記方形収納体1のこの傾動側の上部に、この方形収納体1の上部開口部16と連設され前記傾動底板部6上へ収納物15を出し入れできる取り出し用開口部17が設けられる構成としている。
【0023】
さらに説明すると、前記方形収納体1の短辺の一対の側壁部8および底部9を前記不動基体4とし、この不動基体4の各側壁部8の上部に前記載置受部3を設け、前記不動基体4の前記底部9に前記載置部4を設けている。
【0024】
そして前記方形収納体1の他の長辺の一対の側壁部10の双方の側壁部10を前記傾動側壁部5に構成している。
【0025】
さらに、前記傾動側壁部5の上部に、前記傾動底板部6上に収納される前記収納物15としてのボトル15の上部を掴むためのボトル取り出し用切り欠き開口部11を設けている。
【0026】
したがって、たとえば、前記傾動底板部6上に前記収納物15としてのボトル15を並設収納した場合、このボトル取り出し用切り欠き開口部11を介して露出しているボトル15の頭部を掴み、傾動側壁部5の上部の取り出し用開口部17からこのボトル15を引き出し易くなる構成としている。
【0027】
また、逆に収納するときもこのボトル取り出し用切り欠き開口部11から差し入れるようにして取り出し用開口部17から、傾動している傾動側壁部5の内側に沿わせて傾動底板部6上に差し込み投入でき、たとえスタッキング状態で上部が閉塞していても、またスタッキングでなく蓋部で上部開口部16が閉塞されている状態でも、容易にして瞬時に投入収納できる構成としている。
【0028】
しかも、本実施例では、前述のように傾動側壁部5は両側に設けたから、適宜必要に応じて出し入れしたい側の傾動側壁部5を外側に傾動して出し入れできるため、極めて実用性に優れる。
【0029】
また、本実施例では、各傾動側壁部5の両側に、この傾動側壁部5と隣り合う前記不動基体4の側壁部8に摺動自在に重合させた重合ガイド板12を設け、この側壁部8と重合ガイド板12とに設けられた弧状のガイド穴13とガイドピン14とで前記傾動ガイド機構7を構成して、この両側での摺動とガイド穴13とガイドピン14の係合によりスムーズに安定性よく傾動させることができ、ガイド穴13の長さの設定により所定傾動位置、すなわち傾動側壁部5の開放傾動時の停止保持角度を設定することができる構成としている。
【0030】
また、方形収納体1の中央に、この方形収納部1内を分断して前記傾動底板部5上に収納させる前記収納物としてのボトル15を誘導載置収納させる仕切り部28を設けている。
【0031】
この仕切り部28は、丁度双方の傾動底板部6が突き合う中央部を横断する位置(方形収納体1の長辺長さ方向に平行)に、底部9から立設状態に板材を仕切り部28として設けてもよいが、本実施例では、方形収納体1の長辺長さ方向に平行にして中央部所定高さに、仕切り部16としてベルト体を短辺の側壁部8間に着脱自在に張設した構成としている。
【0032】
また、本実施例の短辺の不動基体部4を構成する一対の側壁部8もスタッキングしていないときには傾動できるように設けてもよいし、また係止ロックして必要に応じて傾動自在となるようにしてもよいが、本実施例では、この短辺の一対の側壁部8は常時不動な不動基体部4とし、不動基体部4の底部9から立設した構成とし、この側壁部8の上部にも切り欠き開口部19を設けて、この切り欠き開口部19に架設するように革バンドを付設して持ち上げ用の把手部18を設けている。
【0033】
また本実施例では、前述したように上部開口形の方形収納体1の上部に載置受部2が設けられているとともに、積み重ねる別の収納ボックスの前記方形収納体1の前記載置受部2に載置させる載置部3が下部に設けられていて、前記方形収納体1の上部の前記載置受部2に前記別の収納ボックスの方形収納体1の下部の前記載置部3を載置してスタッキング可能な構成とされているとともに、この載置部3に外側への突出長さが調整自在となる突出度切り替え機構20を設けた構成とし、この突出度切り替え機構20により突出長さが長いときこの載置部3は前記載置受部2に載置されスタッキング可能な構成となり、短いときまたは突出していないときこの載置部3は載置受部2には載置されず前記別の収納ボックスの方形収納体1内に入れ込まれ重ね収納されネスティング可能な構成となるように構成としている。
【0034】
この突出度切り替え機構20は、前記方形収納体1の底部9に、この底面に沿ってスライドガイド機構21を介してスライド部22をスライド突出自在に設けた構成とし、この突出したスライド部22が前記載置受部2に載置される前記載置部3として構成し、このスライド部22は、前記底部9に設けられたスライドガイド機構21にガイドされ先端部がこの底部9から外側に所定突出長まで水平スライド突出するように構成している。
【0035】
具体的には、このスライド部22は、棒状部23を有する形状に設けられてスタッキング時上側に位置したときの物掛け部23となるように構成している。
【0036】
さらに説明すると、前記突出度切り替え機構20の前記方形収納体1の底部9底面に沿って水平スライド自在に設けられた前記スライド部22は、この方形収納体1の前記底部9の辺縁部幅いっぱいに設けられた前記棒状部23を有して、前記物掛け部23となるこの棒状部23は前記底部9の辺縁部に平行でこの辺縁部から外側に離間突出自在に構成している。
【0037】
また、具体的には本実施例のこのスライド部22は、平面視コ字状体で構成され、このコ字状体の架設部および対向部が前記棒状部23として構成され、この対向部が前記スライドガイド機構21により前記方形収納体1の前記底部9底面に沿って水平スライドされ先端部が前記載置部3として構成されている。
【0038】
したがって、ネスティング時には、このスライド部22は底部9底面に沿わせて収納させておくことができ、またスタッキング時にはこれを引き出し、スライド部22の先端の架設部の棒状部23を辺縁部に平行にして離間するように引き出すと、このスライド部22の対向部が底部9の辺縁部から外側に突出し、これが載置受部2として設けた側壁部8の上縁の係止溝部に係止し安定性良く位置決め状態に載置できる載置部3として機能するように構成している。
【0039】
このスタッキング時に突出させた辺縁部と平行なスライド部22の棒状部23は、物掛け部として機能するが、上部の前記把手部18とは別の底部把手部としても機能する。
またこのコ字状棒体で構成したスライド部22の対向部をスライドガイド機構21として設けた管状の挿通ガイド部26内をスライドするように構成し、この対向部の基部端部に折り曲げ部を設け、所定長以上突出しないように構成している。
【0040】
また、本実施例では、不動基体部4として設けた底部9および短辺の側壁部8に外側から重合するように前記傾動ガイド機構7の重合ガイド板12を双方の傾動側壁部5の左右に連設し、この重合ガイド板12に設けたガイドピン14を前記短辺の側壁部8に設けた弧状のガイド穴13にスライド自在に係合し、この傾動側壁部5を下縁部のヒンジ部29を介して底部9および短辺の側壁部8に対して傾動自在に構成している。
【0041】
また、前記短辺の側壁部8の上部には前記傾動側壁部5の上部内側に重合する重合突出部を連設し、この重合突出部に係合縁部を設け、この係合縁部に回動させて着脱自在に係合させる傾動ロック用の回動係合部を傾動側壁部5の上部に設けて前記傾動ロック機構25を構成している。
【0042】
また、本実施例では、ネスティング時に深く入り込むことを防止するため、前記短辺の側壁部8に設けた切り欠き開口部19の上縁部に係止するネスティング時ストッパ片部24を、この短辺の側壁部8の下部に突出状態に設けている。
【0043】
また、本実施例のスライドガイド機構21は、底部9の下面に前記管状の挿通ガイド部26を有するガイド形成板を付設した構成とし、このスライドガイド機構21を介して底部9の辺縁からスライドして突没する前記棒状のスライド部22は、底部9に設けた脚部27の接地により接地されることなく、スライド自在に底部9下面に沿設状態に隠れ収納されるように構成している。
【0044】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0045】
1 方形収納体
2 載置受部
3 載置部
9 底部
20 突出度切り替え機構
21 スライドガイド機構
22 スライド部
23 棒状部、物掛け部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12