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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-188380(P2021-188380A)
(43)【公開日】2021年12月13日
(54)【発明の名称】建設機械用アタッチメント
(51)【国際特許分類】
   E01C 19/48 20060101AFI20211115BHJP
   E02F 3/815 20060101ALI20211115BHJP
【FI】
   E01C19/48 Z
   E02F3/815 J
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-95254(P2020-95254)
(22)【出願日】2020年6月1日
(11)【特許番号】特許第6928150号(P6928150)
(45)【特許公報発行日】2021年9月1日
(71)【出願人】
【識別番号】520192418
【氏名又は名称】第一建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196335
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 正樹
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正明
【テーマコード(参考)】
2D052
【Fターム(参考)】
2D052AA06
2D052AB01
2D052AC07
2D052BD16
2D052CA26
(57)【要約】
【課題】地盤表面の調整を微細に行うことができる建設機械用アタッチメントを提供する。
【解決手段】建設機械用アタッチメント1は、ベースフレーム7と、プレート33,40を備える。ベースフレーム7は、バックホウ2の排土板5に取り付けられる。プレート33,40は、排土板5と対向する平面に沿う状態でベースフレーム7に支持される。プレート33,40は、幅方向における相対位置が変位可能である。そのため、プレート33,40の幅方向の位置を微細に調整した状態で、排土板5を既設舗装面に沿うようにバックホウ2を動かすことで、プレート33,40により任意の施工幅で敷き均すことができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅方向に延びる排土板を備える建設機械に装着され、地盤表面を均すために用いられる建設機械用アタッチメントであって、
前記排土板に取り付けられるベースフレームと、
前記排土板と対向する平面に沿う状態で前記ベースフレームに設けられる複数のプレートとを備え、
前記複数のプレートは、前記幅方向における相対位置が変位可能である、建設機械用アタッチメント。
【請求項2】
前記複数のプレートのそれぞれは、前記ベースフレームに支持された状態において前記幅方向に移動可能である、請求項1に記載の建設機械用アタッチメント。
【請求項3】
前記複数のプレートのそれぞれは、前記幅方向及び上下方向と直交する直交方向に見たときに、前記幅方向において前記排土板に隣接する位置に設けられている、請求項1又は2に記載の建設機械用アタッチメント。
【請求項4】
前記複数のプレートのそれぞれに一体的に設けられる高さ調節部材をさらに備え、
前記高さ調節部材のそれぞれは、
前記プレートに連続するフランジ部と、
前記フランジ部に相対移動可能な状態で係合するとともに、その先端部が前記ベースフレームに係合する棒状部とを備え、
前記フランジ部に対する前記棒状部の位置を調節することにより、前記プレートの高さ位置を調整可能である、請求項2又は3に記載の建設機械用アタッチメント。
【請求項5】
前記ベースフレームは、
前記幅方向に延び、前記排土板に取り付けられる第1鋼材と、
前記幅方向に延び、前記幅方向及び上下方向と直交する直交方向において前記第1鋼材に対して一定の間隔を保つ状態で設けられる第2鋼材とを備え、
前記複数のプレートは、前記第1鋼材と前記第2鋼材との間に位置する、請求項4に記載の建設機械用アタッチメント。
【請求項6】
前記複数のプレートは、2枚であり、
一方の前記プレートに設けられる前記高さ調節部材の前記棒状部は、前記第1鋼材と係合し、
他方の前記プレートに設けられる前記高さ調節部材の前記棒状部は、前記第2鋼材と係合する、請求項5に記載の建設機械用アタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幅方向に延びる排土板を備える建設機械に装着され、地盤表面を均すために用いられる建設機械用アタッチメントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
道路の下方の地中には、水道、下水道、ガス等の各種供給配管が埋設されており、これらの供給管は、定期的にメンテナンスが行われている。その際には、まず、道路の掘削が行われ、その後、供給管のメンテナンス、埋戻し、舗装が行われる。
【0003】
このような一連の作業において、舗装作業を行う際には、地盤表面を均一に敷き均し、その上にアスファルト等の舗装材料を敷き詰めることとなる。この場合において、手作業により地盤表面を均一に敷き均すこととすると、作業員の負担が増し、作業効率も悪くなってしまう。このような観点から、地盤表面を敷き均すための装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載の装置は、上下方向に延びる複数の板材を備えており、バックホウの排土板に取り付けられて用いられる。そして、バックホウを動作させることにより、複数の板材により地盤表面を敷き均すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3197433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の装置では、水平方向に延びる鋼管をバックホウの排土板に固定し、その鋼管に対して、上下方向に延びる板材を幅方向に複数並べるように設けている。また、複数の板材のそれぞれは、上下方向の位置を調整することが可能となっている。そして、複数の板材の上下方向の位置を調整することで、各板材の下端縁の位置を調整することができ、敷き均す地盤表面の高さを調整することができる。
【0007】
しかしながら、上記の装置では、各板材の位置は、上下方向において調整できるのみであるため、微細な調整が困難であるという不具合があった。そのため、特に、地盤表面の幅方向の寸法(水平方向の寸法)を微細に調整して敷き均すことが難しいという不具合があった。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、地盤表面の調整を微細に行うことができる建設機械用アタッチメントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明に係る建設機械用アタッチメントは、幅方向に延びる排土板を備える建設機械に装着され、地盤表面を均すために用いられる建設機械用アタッチメントである。前記建設機械用アタッチメントは、ベースフレームと、複数のプレートとを備える。前記ベースフレームは、前記排土板に取り付けられる。前記複数のプレートは、前記排土板と対向する平面に沿う状態で前記ベースフレームに設けられる。前記複数のプレートは、前記幅方向における相対位置が変位可能である。
【0010】
このような構成によれば、幅方向において、複数のプレートの相対位置を変位させることができる。
【0011】
そのため、敷き均す対象の地盤表面の幅(水平方向の寸法)に対応させて、幅方向における複数のプレートの相対位置を微細に調整することができる。そして、複数のプレートの幅方向の位置を微細に調整した状態で、プレートが地盤表面に沿うように建設機械を動かすことで、地盤表面を最適な状態(最適な施工幅)に敷き均すことができる。
【0012】
すなわち、本発明に係る建設機械用アタッチメントによれば、地盤表面の調整を微細に行うことができる。具体的には、本発明に係る建設機械用アタッチメントによれば、施工幅を微細に調整できる。
【0013】
(2)また、前記複数のプレートのそれぞれは、前記ベースフレームに支持された状態において前記幅方向に移動可能であってもよい。
【0014】
このような構成によれば、幅方向において、複数のプレートのそれぞれを、その都度移動させることができる。
【0015】
そのため、敷き均し作業中において、任意の施工幅に合わせてプレートの位置(幅方向の位置)をその都度変更できる。
【0016】
その結果、地盤表面の調整を円滑に行うことができる。
【0017】
(3)また、前記複数のプレートのそれぞれは、前記幅方向及び上下方向と直交する直交方向に見たときに、前記幅方向において前記排土板に隣接する位置に設けられていてもよい。
【0018】
例えば、既設舗装面の一部を掘削し、その後、掘削部分を埋戻し、舗装する場合には、舗装後の路面を均一に形成するために、既設舗装面の形状(掘削していない部分の路面形状)と地盤表面の形状とが対応するように敷き均されることが好ましい。
【0019】
上記の構成によれば、排土板を既設舗装面に沿わせるようにして建設機械を移動させることにより、プレートで地盤表面を既設舗装面の形状に対応するように敷き均すことができる。すなわち、排土板を既設舗装面に沿わせるようにして建設機械を移動させることにより、既設舗装面から一定の深さを保つようにして地盤表面を敷き均すことができる。
【0020】
そのため、既設舗装面の形状に対応するように、地盤表面を最適な状態に敷き均すことができる。
【0021】
(4)また、前記建設機械用アタッチメントは、高さ調節部材をさらに備えてもよい。前記高さ調節部材は、前記複数のプレートのそれぞれに一体的に設けられる。前記高さ調節部材のそれぞれは、フランジ部と、棒状部とを備える。前記フランジ部は、前記プレートに連続する。前記棒状部は、前記フランジ部に相対移動可能な状態で係合するとともに、その先端部が前記ベースフレームに係合する。前記フランジ部に対する前記棒状部の位置を調節することにより、前記プレートの高さ位置を調整可能であってもよい。
【0022】
このような構成によれば、複数のプレートのそれぞれに設けられた高さ調節部材により、プレートの高さ位置を調整できる。
【0023】
そのため、地盤表面の高さを微細に調節して、地盤表面を均すことができる。すなわち、任意の施工深さに合わせてプレートの高さ位置を調整できる。
【0024】
また、高さ調節部材は、複数のプレートのそれぞれに一体的に設けられている。
【0025】
そのため、建設機械用アタッチメントの構成を簡易なものにすることができる。
【0026】
(5)また、前記ベースフレームは、第1鋼材と、第2鋼材とを備えてもよい。前記第1鋼材は、前記幅方向に延び、前記排土板に取り付けられる。前記第2鋼材は、前記幅方向に延び、前記幅方向及び上下方向と直交する直交方向において前記第1鋼材に対して一定の間隔を保つ状態で設けられる。前記複数のプレートは、前記第1鋼材と前記第2鋼材との間に位置してもよい。
【0027】
このような構成によれば、建設機械用アタッチメントの構成を簡易なものにすることができる。
【0028】
(6)また、前記複数のプレートは、2枚であってもよい。一方の前記プレートに設けられる前記高さ調節部材の前記棒状部は、前記第1鋼材と係合してもよい。他方の前記プレートに設けられる前記高さ調節部材の前記棒状部は、前記第2鋼材と係合してもよい。
【0029】
このような構成によれば、高さ調節部材をベースフレームに対してバランスよく係合させることができる。
【0030】
そのため、2枚のプレートをベースフレームでバランスよく支持できる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、地盤表面の調整を微細に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の第1実施形態に係る建設機械用アタッチメントを取り付けた状態のバックホウを示した斜視図である。
図2】建設機械用アタッチメントのベースフレームの一部を分解して示した斜視図である。
図3】建設機械用アタッチメントの可動フレームの構成を示した斜視図である。
図4】建設機械用アタッチメントの平面図である。
図5】建設機械用アタッチメントを正面側から見た状態を示した図である。
図6】建設機械用アタッチメントを背面側から見た状態を示した図である。
図7】本発明の第2実施形態に係る建設機械用アタッチメントを正面側から見た状態を示した図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る建設機械用アタッチメントを背面側から見た状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
1.建設機械用アタッチメントの全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る建設機械用アタッチメント1を取り付けた状態のバックホウ2を示した斜視図である。
【0034】
図1に示すように、建設機械用アタッチメント1は、建設機械の一例としてのバックホウ2に取り付けられて使用される。
【0035】
バックホウ2は、本体3と、アーム4と、排土板5とを備えている。
【0036】
アーム4は、本体3から前方側に向かって延びている。アーム4は、基端部(本体3側の端部)を中心として先端部(前端部)を上下方向に移動させるように動作可能である。
【0037】
排土板5は、アーム4の先端部(前端部)に設けられている。排土板5は、正面視矩形状の板状に形成されており、幅方向に延びている。
【0038】
建設機械用アタッチメント1は、地盤表面を均す作業の際に、バックホウ2の排土板5に装着されて用いられる。建設機械用アタッチメント1は、ベースフレーム7と、可動フレーム8とを備えている。ベースフレーム7は、バックホウ2の排土板5に取り付けられる(固定される)。可動フレーム8は、水平移動可能(スライド移動可能)な状態でベースフレーム7に支持される。可動フレーム8は、敷き均す対象の地盤表面の幅に応じて、幅方向(水平方向)の位置が調整される(幅方向にスライド移動される)。また、可動フレーム8は、敷き均す対象の地盤表面の深さに応じて、縦方向(上下方向)の位置が調整される(幅方向にスライド移動される)。そして、可動フレーム8の位置(幅方向の位置)を調整した状態で可動フレーム8が固定され、バックホウ2を前後に移動させることで、可動フレーム8の下端部(下端縁)により地盤表面が均一に敷き均される。なお、前後方向が直交方向の一例を構成している。
【0039】
2.建設機械用アタッチメントの詳細構成
図2は、建設機械用アタッチメント1のベースフレーム7の一部を分解して示した斜視図である。図3は、建設機械用アタッチメント1の可動フレーム8の構成を示した斜視図である。図4は、建設機械用アタッチメント1の平面図である。図5は、建設機械用アタッチメント1を正面側から見た状態を示した図である。図6は、建設機械用アタッチメント1を背面側から見た状態を示した図である。
【0040】
図2に示すように、ベースフレーム7は、第1鋼材10と、第2鋼材20とを備えている。
【0041】
第1鋼材10は、ベースフレーム7において、後方側に位置している。第1鋼材10は、幅方向に延びている。第1鋼材10は、2つの水平材11と、複数の垂直材12と、2つの結合部13と、2つのサイド板17とを備えている。なお、図2においては、便宜上、サイド板17は省略して表している。
【0042】
水平材11は、断面形状がコ字状の鋼材(溝形鋼)であって、水平方向に延びている。2つの水平材11は、上下方向に間隔を隔てて配置されている。各水平材11は、上フランジ14と、下フランジ15と、ウェブ16とを備えている。上フランジ14及び下フランジ15のそれぞれは、平面視矩形状の板状に形成されており、幅方向に延びている。上フランジ14と下フランジ15とは、上下方向に間隔を隔てて配置されている。ウェブ16は、上フランジ14と下フランジ15との間に配置されている。ウェブ16は、正面視矩形状の板状に形成されており、上フランジ14の前端部、及び、下フランジ15の前端部に連続している。
【0043】
垂直材12は、上下方向に延びる鋼材であって、上側の水平材11と下側の水平材11との間に配置されている。垂直材12は、例えば、I形鋼や、鋼管であって、上側の水平材11の下フランジ15と、下側の水平材11の上フランジ14とに連続している。
【0044】
結合部13は、上側の水平材11に一体的に設けられている。結合部13は、一定の厚みを有する鉤状の部材である。具体的には、結合部13は、前方側が平板状に形成され、中央から後方側にかけて側面視U字状に湾曲している。結合部13の前方側の平板状の部分は、溶接により上側の水平材11の上フランジ14の上面に固定されている。結合部13の後方側の部分(湾曲した部分)は、水平材11の後方側に突出している。2つの結合部13は、幅方向に間隔を隔てた状態で、水平材11の幅方向一方側(図2の右側部分)に設けられている。
【0045】
図5及び図6に示すように、サイド板17は、上下方向に延びる板状の部材であって、幅方向に見たときの形状が略矩形状である。サイド板17は、第1鋼材10の幅方向一方側(図5における右側)の端部、及び、第1鋼材10の幅方向中央部に設けられている。
【0046】
図2及び図4に示すように、第2鋼材20は、ベースフレーム7において、前方側に位置している。具体的には、第2鋼材20は、第1鋼材10の前方側に間隔を隔てて配置されている。図2に示すように、第2鋼材20は、幅方向に延びている。第2鋼材20は、2つの水平材21と、複数の垂直材22とを備えている。
【0047】
水平材21は、断面形状がコ字状の鋼材(溝形鋼)であって、水平方向に延びている。2つの水平材21は、上下方向に間隔を隔てて配置されている。各水平材21は、上フランジ24と、下フランジ25と、ウェブ26とを備えている。上フランジ24及び下フランジ25のそれぞれは、平面視矩形状の板状に形成されており、幅方向に延びている。上フランジ24と下フランジ25とは、上下方向に間隔を隔てて配置されている。ウェブ26は、上フランジ24と下フランジ25との間に配置されている。ウェブ26は、正面視矩形状の板状に形成されており、上フランジ24の後端部、及び、下フランジ25の後端部に連続している。
【0048】
下側の水平材21のウェブ26には、複数の穴26aが形成されている。穴26aは、ウェブ26(下側の水平材21のウェブ26)を前後方向に貫通している(図2参照)。ウェブ26における穴26aの内周面には、ねじ切り加工(図示せず)が施されている。
【0049】
垂直材22は、上下方向に延びる鋼材であって、上側の水平材21と下側の水平材21との間に配置されている。垂直材12は、例えば、I形鋼であって、上側の水平材21の下フランジ25と、下側の水平材21の上フランジ24とに連続している。
【0050】
図4に示すように、ベースフレーム7は、第1鋼材10と第2鋼材20との間に設けられる複数の連結部材30を備えている。連結部材30は、第1鋼材10の幅方向中央部分と、第2鋼材20の幅方向一方側部分(図4における右側部分)との間、及び、第1鋼材10の幅方向他方側部分(図4の左側部分)と、第2鋼材20の幅方向他方側部分(図4の左側部分)との間に設けられている。各連結部材30は、第1鋼材10及び第2鋼材20のそれぞれに固定されている。すなわち、各連結部材30は、第1鋼材10及び第2鋼材20を連結している。これにより、第1鋼材10と第2鋼材20との間には、一定の隙間Gが形成されている。
【0051】
図3に示すように、可動フレーム8は、前側フレーム31と、後側フレーム32とを備えている。
【0052】
前側フレーム31は、プレート33と、2つのアジャスター34とを備えている。アジャスター34は、高さ調節部材の一例である。
【0053】
プレート33は、正面視矩形状の板状に形成されており、上下方向に延びている。プレート33は、上下方向及び幅方向の両方に沿う平面上に拡がっている。プレート33の幅方向の寸法は、例えば、60〜80cmである。
【0054】
2つのアジャスター34は、幅方向において間隔を隔てるようにしてプレート33の上端部に一体的に設けられている。各アジャスター34は、フランジ部35と、棒状部36とを備えている。
【0055】
フランジ部35は、平面視矩形状の板状に形成されており、前後方向に延びている。フランジ部35の後端部は、プレート33の上端縁に一体的に設けられている。具体的には、フランジ部35の後端部は、溶接によりプレート33の上端縁に固定されている(連続している)。フランジ部35には、上下方向に貫通する穴(図示せず)が形成されている。また、フランジ部35における穴の内周面には、ねじ切り加工(図示せず)が施されている。
【0056】
棒状部36は、把持部37と、係合部38とを備えている。把持部37は、クランク状に形成される棒である。把持部37の中央部分の外周面には、ねじ切り加工が施されている(図示せず)。把持部37の中央部は、フランジ部35の穴(穴の内周面)に嵌められている(螺合している)。すなわち、把持部37は、相対移動可能な状態でフランジ部35に係合している。具体的には、把持部37は、回転されることにより、フランジ部35に対して上下方向に移動する。
【0057】
係合部38は、円筒状に形成されており、把持部37の下端部に嵌められている。
【0058】
後側フレーム32は、プレート40と、アジャスター41とを備えている。アジャスター41は、高さ調節部材の一例である。
【0059】
プレート40は、正面視矩形状の板状に形成されており、上下方向に延びている。プレート40は、上下方向及び幅方向の両方に沿う平面上に拡がっている。
【0060】
アジャスター41は、プレート40の上端部の中央に設けられている。アジャスター41は、前側フレーム31のアジャスター34と同様の構成である。具体的には、アジャスター41は、フランジ部42と、棒状部43とを備えている。図6に示すように、棒状部43は、把持部44と、係合部45とを備えている。アジャスター41のフランジ部42、把持部44及び係合部45のそれぞれの構成は、アジャスター34のフランジ部35、把持部37及び係合部38のそれぞれの構成と同様である。
【0061】
図3に示すように、アジャスター41においては、フランジ部42の前端部がプレート33の上端縁に一体的に設けられている(溶接により固定されている)。すなわち、図4に示すように、平面視において、アジャスター34はプレート33に対して前方側に位置しているのに対し、アジャスター41は、プレート40に対して後方側に位置している。
【0062】
そして、図3及び図4に示すように、プレート33の幅方向の一部とプレート40の幅方向の一部とが重なる状態で、可動フレーム8(前側フレーム31及び後側フレーム32)が、ベースフレーム7の隙間Gに位置するようにして、ベースフレーム7上に載置されている。
【0063】
この状態において、図5に示すように、各アジャスター34の係合部38は、ベースフレーム7の第2鋼材20の上面に係合している。具体的には、各アジャスター34の係合部38の下端部は、上側の水平材21の上フランジ24(上フランジ24の上面)に係合している。すなわち、各アジャスター34の係合部38が上フランジ24に係合することにより、可動フレーム8がベースフレーム7に支えられている。後側フレーム32は、前側フレーム31に対して後方側に位置している。
【0064】
また、図6に示すように、アジャスター41の係合部45は、ベースフレーム7の第1鋼材10の上面に係合している。具体的には、アジャスター41の係合部45の下端部は、上側の水平材11の上フランジ14(上フランジ14の上面)に係合している。
【0065】
この状態において、可動フレーム8(前側フレーム31及び後側フレーム32)は、幅方向に移動可能(スライド移動可能)である。すなわち、可動フレーム8(前側フレーム31及び後側フレーム32)は、幅方向に移動可能な状態でベースフレーム7に支持される。換言すれば、前側フレーム31及び後側フレーム32の幅方向の相対位置が変位可能な状態で(スライド移動可能な状態で)、可動フレーム8がベースフレーム7に支持される。
【0066】
3.建設機械用アタッチメントの取付
図5及び図6に示すように、建設機械用アタッチメント1は、バックホウ2の排土板5の上端部に結合部13が取り付けられることで、バックホウ2に装着される。具体的には、排土板5の幅方向両端部のそれぞれがサイド板17の内方に位置するように建設機械用アタッチメント1の位置が定められ、さらに、排土板5の上端部に結合部13の鉤状の部分が引っ掛けられることで、建設機械用アタッチメント1のバックホウ2(排土板5)への装着が行われる。
【0067】
この状態において、可動フレーム8(プレート33及びプレート40)は、排土板5と対向する平面に沿うように配置されている。具体的には、可動フレーム8(プレート33及びプレート40)は、上下方向及び幅方向の両方に沿う平面上に位置している。また、前後方向に見たときに、可動フレーム8(プレート33及びプレート40)は、幅方向において排土板5に隣接する位置(排土板5と重ならない位置)に設けられている。
【0068】
なお、ベースフレーム7の隙間Gに可動フレーム8を配置し、ベースフレーム7により可動フレーム8を支持している状態で建設機械用アタッチメント1をバックホウ2に装着してもよいし、ベースフレーム7を上記のようにしてバックホウ2(排土板5)に装着した後にベースフレーム7の隙間Gに可動フレーム8を配置してもよい。
【0069】
4.可動フレームの位置調整
敷き均す対象の地盤表面によっては、表面の幅や表面の高さを調整する必要がある。その場合には、以下のようにして、可動フレーム8の位置が調整される。
【0070】
上記したように、可動フレーム8は、幅方向に移動可能な状態でベースフレーム7に支持される。そのため、敷き均す地盤表面の幅を調整する場合には、作業者は、プレート33及びプレート40のいずれか又は両方を、可動フレーム8全体の幅が所望する地盤表面の幅に一致するまで(任意の施工幅となるまで)幅方向に移動(スライド移動)させる(図5及び図6参照)。
【0071】
また、敷き均す地盤表面の高さを調整する場合には、作業者は、アジャスター34の把持部37を把持して棒状部36を回転させる。すると、アジャスター34の棒状部36がフランジ部35に対して上下方向に移動する。これにより、プレート33が上方に引っ張り上げられ、又は、プレート33が下方に移動される。そして、プレート33の下端縁の高さの位置が変更される。同様に、作業者により、アジャスター41の棒状部43が回転されると、棒状部43がフランジ部42に対して上下方向に移動する。これにより、プレート40が上方に引っ張り上げられ、又は、プレート40が下方に移動されて、プレート40の下端縁の高さの位置が変更される。
【0072】
このようにして可動フレーム8(プレート33及びプレート40)の位置(高さ位置及び幅方向の位置)が調節された後、作業者は、下側の水平材21のウェブ26に形成された複数の穴26a(図2参照)を挿通するように、固定具27を取り付ける。固定具27は、例えば、ボルト状の部材であって、締め付けることにより穴26aを内方側(後方側)に移動する。
【0073】
これにより、固定具27により可動フレーム8(プレート33及びプレート40)が後方側に押し付けられて、可動フレーム8(プレート33及びプレート40)の位置が固定される。
【0074】
このようにして、可動フレーム8の位置が調整された状態でバックホウ2を前後方向に移動させることにより、可動フレーム8(プレート33及びプレート40)の下端縁により、地盤表面が均一に敷き均される。
【0075】
例えば、既設舗装面の一部を掘削し、その後、掘削部分を埋戻し、舗装する場合には、排土板5を既設舗装面(掘削していない部分)に沿わせるようにし、掘削部分にプレート33及びプレート40を配置させるようにしてバックホウ2を移動させる。これにより、プレート33及びプレート40で地盤表面を既設舗装面の形状(掘削していない部分の形状)に対応するように敷き均すことができる。すなわち、排土板5を既設舗装面の形状に沿わせるようにしてバックホウ2を移動させることにより、既設舗装面(掘削していない部分)から一定の深さを保つようにして地盤表面(掘削部分)を敷き均すことができる。
【0076】
また、舗装面に凹凸があるような場合であっても、固定具27により可動フレーム8(プレート33及びプレート40)が固定されているため、可動フレーム8(プレート33及びプレート40)のがたつきが抑制される。そのため、プレート33及びプレート40により地盤表面を適切な状態に敷き均すことができる。
【0077】
5.作用効果
(1)本実施形態によれば、図1に示すように、建設機械用アタッチメント1は、ベースフレーム7と、プレート33,40を備える。ベースフレーム7は、バックホウ2の排土板5に取り付けられる。プレート33,40は、排土板5と対向する平面に沿う状態でベースフレーム7に設けられる。プレート33,40は、幅方向における相対位置が変位可能である。
【0078】
そのため、敷き均す対象の地盤表面の幅(幅方向の寸法)に対応させて、幅方向におけるプレート33,40の相対位置を微細に調整することができる。そして、プレート33,40の幅方向の位置を微細に調整した状態で、プレート33,40が地盤表面に沿うようにバックホウ2を動かすことで、地盤表面を最適な状態に敷き均すことができる。すなわち、建設機械用アタッチメント1によれば、施工幅を微細に調整できる。
【0079】
(2)また、本実施形態によれば、プレート33,40のそれぞれは、幅方向に移動可能(スライド移動可能)な状態でベースフレーム7に支持される。
【0080】
そのため、幅方向において、プレート33,40のそれぞれを、その都度移動させることができる。
【0081】
その結果、敷き均し作業中において、任意の施工幅に合わせてプレート33,40の位置(幅方向の位置)をその都度変更できる。
【0082】
よって、地盤表面の調整を円滑に行うことができる。
【0083】
(3)また、本実施形態によれば、プレート33,40のそれぞれは、前後方向に見たときに、排土板5に隣接する位置(排土板5に重ならない位置)に設けられていている。
【0084】
例えば、既設舗装面の一部を掘削し、その後、掘削部分を埋戻し、舗装する場合には、舗装後の路面を均一に形成するために、既設舗装面の形状(掘削していない部分の路面形状)と地盤表面の形状とが対応するように敷き均されることが好ましい。
【0085】
本実施形態によれば、排土板5を既設舗装面に沿わせるようにしてバックホウ2を移動させることにより、プレート33,40のそれぞれで地盤表面を既設舗装面(既設舗装面の形状)に対応するように敷き均すことができる。すなわち、排土板5を既設舗装面に沿わせるようにしてバックホウ2を移動させることにより、既設舗装面から一定の深さを保つようにして地盤表面を敷き均すことができる。
【0086】
そのため、既設舗装面に対応するように、地盤表面を最適な状態に敷き均すことができる。
【0087】
(4)また、本実施形態によれば、図5に示すように、建設機械用アタッチメント1は、アジャスター34,41を備えている。アジャスター34,41のそれぞれは、プレート33,40のそれぞれに一体的に設けられている。アジャスター34は、フランジ部35と、棒状部36とを備えている。フランジ部35は、プレート33に連続している。棒状部36は、フランジ部35に相対移動可能な状態で係合(螺合)するとともに、その先端部(係合部38)がベースフレーム7に係合している。同様に、アジャスター41は、フランジ部42と棒状部43とを備えている。フランジ部42は、プレート40に連続している。棒状部43は、フランジ部42に相対移動可能な状態で係合(螺合)するとともに、その先端部(係合部45)がベースフレーム7に係合している。そして、プレート33,40のそれぞれに設けられたアジャスター34,41により、プレート33,40のそれぞれの高さ位置を調整できる。
【0088】
その結果、地盤表面の高さを微細に調節して、地盤表面を均すことができる。
【0089】
また、アジャスター34,41のそれぞれは、プレート33,40のそれぞれに一体的に設けられている。
【0090】
そのため、建設機械用アタッチメント1の構成を簡易なものにすることができる。
【0091】
(5)また、本実施形態によれば、図5に示すように、ベースフレーム7は、第1鋼材10と、第2鋼材20とを備えている。第1鋼材10は、幅方向に延びており、排土板5に取り付けられる。第2鋼材20は、幅方向に延び、幅方向及び上下方向と直交する直交方向(前後方向)において第1鋼材10に対して一定の間隔を保つ状態で設けられる。プレート33,40は、第1鋼材10と第2鋼材20との間に配置される。
【0092】
そのため、建設機械用アタッチメント1の構成を簡易なものにすることができる。
【0093】
(6)また、本実施形態によれば、建設機械用アタッチメント1は、2枚のプレート33,40を備えている。プレート40に設けられるアジャスター41の棒状部43(係合部45)は、第1鋼材10と係合している。プレート33に設けられるアジャスター34の棒状部36(係合部38)は、第2鋼材20と係合している。
【0094】
そのため、アジャスター34,41をベースフレーム7に対してバランスよく係合させることができる。
【0095】
その結果、プレート33,40をベースフレーム7でバランスよく支持できる。
【0096】
6.第2実施形態
以下では、図7及び図8を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、上記と同一の符号を用いることにより説明を省略する。
【0097】
図7は、本発明の第2実施形態に係る建設機械用アタッチメント100を正面側から見た状態を示した図である。図8は、本発明の第2実施形態に係る建設機械用アタッチメント100を背面側から見た状態を示した図である。
【0098】
上記した第1実施形態では、第1鋼材10及び第2鋼材20を備えるベースフレーム7にプレート33,40(前側フレーム31及び後側フレーム32)が支持される。対して、第2実施形態では、簡易なベースフレーム101にプレート110,120が固定される。
【0099】
具体的には、第2実施形態の建設機械用アタッチメント100は、2つのベースフレーム101と、プレート110,120と、2つの固定部材130とを備えている。
【0100】
図8に示すように、ベースフレーム101は、側面視L字状の部材であって、排土板5に係合している。2つのベースフレーム101は、幅方向に間隔を隔てて配置されている。各ベースフレーム101には、前後方向に貫通する複数の穴(図示せず)が形成されている。
【0101】
プレート110は、正面視正方形状の板状の部材であって、排土板5の前方に配置されている。図7に示すように、建設機械用アタッチメント100をバックホウ2(排土板5)に取り付けた状態において、プレート110は、排土板5の中央からやや幅方向一方側の部分に位置している。プレート110には、上下方向に延びる開口110aと、幅方向に延びる開口110bとが形成されている。
【0102】
プレート120は、正面視正方形状の板状の部材であって、その一部がプレート110に重なるようにして、排土板5の前方に配置されている。プレート120は、プレート110に対して後方側に配置されている。建設機械用アタッチメント100をバックホウ2(排土板5)に取り付けた状態において、プレート120は、排土板5の中央からやや幅方向他方側に位置している。プレート120には、上下方向に延びる開口120aが形成されている。また、図示しないが、プレート120には、プレート110の開口110bに対応する位置に穴が形成されている。
【0103】
図8に示すように、固定部材130は、ベースフレーム101に対応する部材であって、ベースフレーム101の位置を固定するための部材である。
【0104】
敷き均す地盤表面の幅を調整する場合には、作業者は、まず、地盤表面の幅に対応する間隔を隔てるようにして、2つのベースフレーム101を排土板5に載置する。そして、各ベースフレーム101を、固定部材130により排土板5に対して固定する。
【0105】
また、作業者は、図7及び図8に示すように、プレート110とプレート120とを合わせた全体の幅が、地盤表面の幅と一致するように、プレート110及びプレート120の幅方向の相対位置を調整する。そして、作業者は、プレート110の開口110b、及び、プレート120の穴(図示せず)を挿通するように、固定具141を取り付ける。これにより、プレート110及びプレート120の全体の幅が固定される。
【0106】
そして、作業者は、この状態のプレート110,120を排土板5の前方に配置させ、さらに、プレート110の開口110a、及び、ベースフレーム101の穴(図示せず)を挿通するように、固定具142を取り付ける。同様に、作業者は、プレート120の開口120a、及び、ベースフレーム101の穴(図示せず)を挿通するように、固定具143を取り付ける。
【0107】
これにより、プレート110,120が排土板5に対して固定される。そして、この状態でバックホウ2を前後方向に移動させることにより、可動フレーム8(プレート110,120)の下端縁により、地盤表面が均一に敷き均される。
【0108】
このように、第2実施形態によれば、建設機械用アタッチメント100の構成を簡易なものとしながら、プレート110,120の幅方向における相対位置を変位させることができる。
【0109】
そのため、建設機械用アタッチメント100の構成を簡易なものにしながら、プレート110,120の幅方向の相対位置を微細に調整することができる。そして、プレート110,120の幅方向の位置を微細に調整した状態で、プレート110,120が地盤表面に沿うようにバックホウ2を動かすことで、最適な施工幅及び深さで敷き均すことができる。
【0110】
7.変形例
以上の実施形態では、建設機械用アタッチメントに設けられるプレートは2枚であるとして説明したが、3枚以上のプレートを用いてもよい。また、各プレートに一体的にアジャスターを設ける場合、アジャスターの数は適宜変更可能である。
【0111】
また、第1実施形態において、ベースフレーム7は、第1鋼材10及び第2鋼材20を備える構成であるとして説明したが、ベースフレーム7は、第1鋼材10のみを備える構成であってもよい。
【符号の説明】
【0112】
1 建設機械用アタッチメント
2 バックホウ
5 排土板
7 ベースフレーム
8 可動フレーム
10 第1鋼材
20 第2鋼材
31 前側フレーム
32 後側フレーム
33 プレート
34 アジャスター
35 フランジ部
36 棒状部
38 係合部
40 プレート
41 アジャスター
42 フランジ部
43 棒状部
45 係合部
100 建設機械用アタッチメント
101 ベースフレーム
110 プレート
120 プレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅方向に延びる排土板を備える建設機械に装着され、地盤表面を均すために用いられる建設機械用アタッチメントであって、
前記排土板に取り付けられるベースフレームと、
前記排土板と対向する平面に沿う状態で前記ベースフレームに設けられる複数のプレートとを備え、
前記複数のプレートは、前記幅方向における相対位置が変位可能であり、
前記複数のプレートのそれぞれは、前記ベースフレームに支持された状態において前記幅方向にスライド移動可能である、建設機械用アタッチメント。
【請求項2】
幅方向に延びる排土板を備える建設機械に装着され、地盤表面を均すために用いられる建設機械用アタッチメントであって、
前記排土板に取り付けられるベースフレームと、
前記排土板と対向する平面に沿う状態で前記ベースフレームに設けられる複数のプレートとを備え、
前記複数のプレートは、前記幅方向における相対位置が変位可能であり、
前記ベースフレームは、
前記幅方向に延び、前記排土板に取り付けられる第1鋼材と、
前記幅方向に延び、前記幅方向及び上下方向と直交する直交方向において前記第1鋼材に対して一定の間隔を保つ状態で設けられる第2鋼材とを備え、
前記複数のプレートは、前記第1鋼材と前記第2鋼材との間に位置する、建設機械用アタッチメント。
【請求項3】
前記複数のプレートのそれぞれは、前記幅方向及び上下方向と直交する直交方向に見たときに、前記幅方向において前記排土板に隣接する位置に設けられている、請求項1又は2に記載の建設機械用アタッチメント。
【請求項4】
前記複数のプレートのそれぞれに一体的に設けられる高さ調節部材をさらに備え、
前記高さ調節部材のそれぞれは、
前記プレートに連続するフランジ部と、
前記フランジ部に相対移動可能な状態で係合するとともに、その先端部が前記ベースフレームに係合する棒状部とを備え、
前記フランジ部に対する前記棒状部の位置を調節することにより、前記プレートの高さ位置を調整可能である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建設機械用アタッチメント。
【請求項5】
前記複数のプレートのそれぞれに一体的に設けられる高さ調節部材をさらに備え、
前記高さ調節部材のそれぞれは、
前記プレートに連続するフランジ部と、
前記フランジ部に相対移動可能な状態で係合するとともに、その先端部が前記ベースフレームに係合する棒状部とを備え、
前記フランジ部に対する前記棒状部の位置を調節することにより、前記プレートの高さ位置を調整可能であり、
前記複数のプレートは、2枚であり、
一方の前記プレートに設けられる前記高さ調節部材の前記棒状部は、前記第1鋼材と係合し、
他方の前記プレートに設けられる前記高さ調節部材の前記棒状部は、前記第2鋼材と係合する、請求項に記載の建設機械用アタッチメント。