特開2021-189009(P2021-189009A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-189009(P2021-189009A)
(43)【公開日】2021年12月13日
(54)【発明の名称】開閉検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01B 7/00 20060101AFI20211115BHJP
   A47B 88/919 20170101ALI20211115BHJP
   F25D 29/00 20060101ALN20211115BHJP
【FI】
   G01B7/00 101C
   A47B88/00 Q
   F25D29/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-93660(P2020-93660)
(22)【出願日】2020年5月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100133215
【弁理士】
【氏名又は名称】真家 大樹
(72)【発明者】
【氏名】臼井 弘敏
【テーマコード(参考)】
2F063
3B160
3L045
【Fターム(参考)】
2F063AA02
2F063BB02
2F063BC05
2F063CA10
2F063DA01
2F063DA05
2F063DC08
2F063DD06
2F063HA01
2F063HA04
2F063HA11
2F063KA01
3B160AA01
3B160AA11
3B160AB41
3B160AC04
3L045AA05
3L045BA01
3L045CA02
3L045PA01
3L045PA04
(57)【要約】
【課題】中間的な開閉の程度を検出可能な開閉検出装置を提供する。
【解決手段】可動部材である引き出し120は、可動方向と垂直な可動面を有する。本体110は、可動面126と対向し、可動部材の開閉状態に応じて可動面126との距離が変化する固定面128を有する。複数の第1電極EL1は、可動面126および固定面の一方に設けられる。第2電極EL2は、可動面126および固定面の他方に設けられる。静電容量センサ210は、複数の第1電極EL1それぞれの静電容量の検出値を含む検出データDATAを生成する。処理部220は、複数の第1電極EL1それぞれを判定対象とし、対応する検出値にもとづいて、判定対象の第1電極EL1と第2電極EL2の距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定する。そして複数の第1電極EL1について得られた複数の判定結果にもとづいて、可動部材の位置を検出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体に対して出し入れ可能な可動部材の位置を検出する開閉検出装置であって、
前記可動部材は、可動方向と垂直な可動面を有し、
前記本体は、前記可動面と対向し、前記可動部材の開閉状態に応じて前記可動面との距離が変化する固定面を有し、
前記開閉検出装置は、
前記可動面および前記固定面の一方の第1部分に設けられた複数の第1電極と、
前記可動面および前記固定面の他方の第2部分に設けられた第2電極と、
前記複数の第1電極それぞれの静電容量の検出値を含む検出データを生成可能な静電容量センサと、
前記複数の第1電極それぞれを判定対象とし、前記検出データに含まれる対応する検出値にもとづいて、判定対象の第1電極と前記第2電極の距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定し、前記複数の第1電極について得られた複数の判定結果にもとづいて、前記可動部材の位置を検出する処理部と、
を備えることを特徴とする開閉検出装置。
【請求項2】
前記可動部材は引き出しであることを特徴とする請求項1に記載の開閉検出装置。
【請求項3】
前記可動面は、前記引き出しの前板または先板に位置することを特徴とする請求項2に記載の開閉検出装置。
【請求項4】
本体に回動自在に取り付けられた可動部材の位置検出する開閉検出装置であって、
前記可動部材は、その回動軸と平行な方向に伸びる可動部分を有し、
前記本体は、前記可動部材の閉状態において前記可動部分と接触または近接する固定部分を有し、
前記開閉検出装置は、
前記可動部分および前記固定部分の一方である第1部分に、前記回動軸と平行な方向に配置された複数の第1電極と、
前記可動部分および前記固定部分の他方である第2部分に設けられた第2電極と、
前記複数の第1電極それぞれの静電容量の検出値を含む検出データを生成可能な静電容量センサと、
前記複数の第1電極それぞれを判定対象とし、前記検出データに含まれる対応する検出値にもとづいて、判定対象の第1電極と前記第2電極の距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定し、前記複数の第1電極について得られた複数の判定結果にもとづいて、前記可動部材の位置を検出する処理部と、
を備えることを特徴とする開閉検出装置。
【請求項5】
本体に回動自在に取り付けられた可動部材の位置を検出する開閉検出装置であって、
前記可動部材は、その回動軸と垂直な方向に伸びる可動部分を有し、
前記本体は、前記可動部材の閉状態において前記可動部分と接触または近接する固定部分を有し、
前記開閉検出装置は、
前記可動部分および前記固定部分の一方である第1部分に、前記回動軸と垂直な方向に配置された複数の第1電極と、
前記可動部分および前記固定部分の他方である第2部分に設けられた第2電極と、
前記複数の第1電極それぞれの静電容量の検出値を含む検出データを生成可能な静電容量センサと、
前記複数の第1電極それぞれを判定対象とし、前記検出データに含まれる対応する検出値にもとづいて、判定対象の第1電極と前記第2電極の距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定し、前記複数の第1電極について得られた複数の判定結果にもとづいて、前記可動部材の位置を検出する処理部と、
を備えることを特徴とする開閉検出装置。
【請求項6】
前記可動部材は開き戸であることを特徴とする請求項4または5に記載の開閉検出装置。
【請求項7】
本体に出し入れ可能な可動部材の位置を検出する開閉検出装置であって、
前記可動部材は、前記可動部材の可動方向に延在する可動部分を有し、
前記本体は、前記可動部分と対向し、前記可動部材の開閉状態に応じて前記可動部分とのオーバーラップ長が変化する固定部分を有し、
前記開閉検出装置は、
前記可動部分および前記固定部分の一方である第1部分に奥行き方向に並べられた複数の第1電極と、
前記可動部分および前記固定部分の他方である第2部分に奥行き方向に並べられた第2電極と、
前記複数の第1電極それぞれの静電容量の検出値を含む検出データを生成可能な静電容量センサと、
前記複数の第1電極それぞれを判定対象とし、前記検出データに含まれる対応する検出値にもとづいて、判定対象の第1電極と前記第2電極の距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定し、前記複数の第1電極について得られた複数の判定結果にもとづいて、前記可動部材の位置を検出する処理部と、
を備えることを特徴とする開閉検出装置。
【請求項8】
前記可動部材は、引き出しであることを特徴とする請求項7に記載の開閉検出装置。
【請求項9】
前記可動部材は、引き戸であることを特徴とする請求項7に記載の開閉検出装置。
【請求項10】
前記複数の第1電極それぞれについて、異なる検出レンジが定められることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の開閉検出装置。
【請求項11】
前記複数の第1電極のサイズが異なることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の開閉検出装置。
【請求項12】
前記処理部は、前記複数の第1電極それぞれについて、前記対応する検出値としきい値を比較することにより、前記判定結果を生成し、
前記複数の第1電極それぞれの前記しきい値が異なることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の開閉検出装置。
【請求項13】
補助電極をさらに備え、
前記静電容量センサは、前記補助電極の静電容量の検出値を生成可能であり、
前記処理部は、前記補助電極について、前記第2電極との距離が検出レンジに含まれる近接状態と判定すると、異常と判定することを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の開閉検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉機構のセンシングに関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫や洗濯機をはじめとする家電製品は、引き出しや開き戸などの開閉機構を備え、それとともに、開閉検出機能を有している。従来の開閉検出は、安価なプッシュ式スイッチが広く採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−145304号公報
【特許文献2】特開2019−109001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プッシュ式スイッチは、閉状態か、そうではない開状態の二段階の検出が可能であり、開状態における中間的な開きの程度の検出ができない。また、プッシュ式スイッチは、機械的な遊びを有するため、半ドアなどの事象を検出することに不向きである。
【0005】
本発明は係る状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、中間的な開閉の程度を検出可能な開閉検出装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明に先立ち、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。またこの概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、実施形態の欠くべからざる構成要素を限定するものではない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態または複数の実施形態を指すものとして用いる場合がある。
【0007】
一実施形態に係る開閉検出装置は、本体に出し入れ可能な可動部材の位置を検出する。可動部材は、可動方向に垂直な可動面を有する。本体は、可動面と対向し、可動部材の開閉状態に応じて可動面との距離が変化する固定面を有する。開閉検出装置は、可動面および固定面の一方の第1部分に設けられた複数の第1電極と、可動面および固定面の他方の第2部分に設けられた第2電極と、複数の第1電極それぞれの静電容量の検出値を含む検出データを生成可能な静電容量センサと、複数の第1電極それぞれを判定対象とし、検出データに含まれる対応する検出値にもとづいて、判定対象の第1電極と第2電極の距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定し、複数の第1電極について得られた複数の判定結果にもとづいて、可動部材の位置を検出する処理部と、を備える。
【0008】
一実施形態に係る開閉検出装置は、本体に回動自在に取り付けられた可動部材の位置を検出する。可動部材は、その回動軸と平行な方向に伸びる可動部分を有する。本体は、可動部材の閉状態において可動部分と接触または近接する固定部分を有する。開閉検出装置は、可動部分および固定部分の一方である第1部分に、回動軸と平行な方向に配置された複数の第1電極と、可動部分および固定部分の他方である第2部分に設けられた第2電極と、複数の第1電極それぞれの静電容量の検出値を含む検出データを生成可能な静電容量センサと、複数の第1電極それぞれを判定対象とし、検出データに含まれる対応する検出値にもとづいて、判定対象の第1電極と第2電極の距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定し、複数の第1電極について得られた複数の判定結果にもとづいて、可動部材の位置を検出する処理部と、を備える。
【0009】
一実施形態に係る開閉検出装置は、本体に回動自在に取り付けられた可動部材の位置を検出する。可動部材は、その回動軸と垂直な方向に伸びる可動部分を有する。本体は、可動部材の閉状態において可動部分と接触または近接する固定部分を有する。開閉検出装置は、可動部分および固定部分の一方である第1部分に、回動軸と垂直な方向に配置された複数の第1電極と、可動部分および固定部分の他方である第2部分に設けられた第2電極と、複数の第1電極それぞれの静電容量の検出値を含む検出データを生成可能な静電容量センサと、複数の第1電極それぞれを判定対象とし、検出データに含まれる対応する検出値にもとづいて、判定対象の第1電極と第2電極の距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定し、複数の第1電極について得られた複数の判定結果にもとづいて、可動部材の位置を検出する処理部と、を備える。
【0010】
一実施形態に係る開閉検出装置は、本体に出し入れ可能な可動部材の位置を検出する。可動部材は、その可動方向に延在する可動部分を有する。本体は、可動部分と対向し、可動部材の開閉状態に応じて可動部分とのオーバーラップ長が変化する固定部分を有する。開閉検出装置は、可動部分および固定部分の一方である第1部分に奥行き方向に並べられた複数の第1電極と、可動部分および固定部分の他方である第2部分に奥行き方向に並べられた第2電極と、複数の第1電極それぞれの静電容量の検出値を含む検出データを生成可能な静電容量センサと、複数の第1電極それぞれを判定対象とし、検出データに含まれる対応する検出値にもとづいて、判定対象の第1電極と第2電極の距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定し、複数の第1電極について得られた複数の判定結果にもとづいて、可動部材の位置を検出する処理部と、を備える。
【0011】
これらの構成では、異なる位置に複数の第1電極を設け、第1電極ごとに、第2電極との距離が検出レンジに含まれる近接状態であるか否かを判定し、複数の第1電極について得られた複数の判定結果を統合することにより、可動部材の位置、すなわち開閉の程度を検出できる。
【0012】
一実施形態において、複数の第1電極それぞれについて、異なる検出レンジが定められてもよい。これにより、位置検出の分解能を自由に設定できる。
【0013】
検出レンジは、等間隔に定められてもよい。あるいは検出レンジは、非等間隔に定められてもよい。
【0014】
一実施形態において、複数の第1電極のサイズが異なってもよい。これにより、第1電極ごとに異なる検出レンジを設定できる。
【0015】
一実施形態において、処理部は、複数の第1電極それぞれについて、対応する検出値としきい値を比較することにより、判定結果を生成してもよい。複数の第1電極それぞれのしきい値が異なってもよい。これにより第1電極ごとに異なる検出レンジを設定できる。
【0016】
上述の開閉検出装置は、さまざまな機器に設けることができる。本明細書において、「機器」とは、冷蔵庫や洗濯機などの家電機器を含む。また「機器」は、プリンタやファクシミリ、複合機などの産業機器、コンピュータやスマートホン、タブレットコンピュータなどの情報機器、ディスプレイ装置などの映像機器、その他、音響機器やゲーム機器などを含む。また、建物や設備の一部、交通インフラ、社会インフラ、什器なども「機器」に含まれる。
【0017】
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0018】
本発明のある態様によれば、可動部材の中間的な位置を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施形態1に係る機器を示す図である。
図2】複数の第1電極の検出レンジを説明する図である。
図3図3(a)、(b)は、開閉検出装置の動作を説明する図である。
図4図4(a)〜(d)は、複数の第1電極の検出レンジの例を示す図である。
図5】実施形態2に係る機器を示す図である。
図6】実施形態3に係る機器を示す図である。
図7図7(a)、(b)は、開閉検出装置の動作を説明する図である。
図8】実施形態4に係る機器を示す図である。
図9図9は、実施形態5に係る機器を示す図である。
図10】複数のノーマル電極および補助電極の検出レンジを説明する図である。
図11図11(a)〜(c)は、開閉検出装置の動作を説明する図である。
図12】機器の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0021】
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
【0022】
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
【0023】
図1は、実施形態1に係る機器100Aを示す図である。機器100Aは、本体110、可動部材である引き出し120および開閉検出装置200Aを備える。引き出し120は、本体110に出し入れ可能となっている。開閉検出装置200Aは、引き出し120の位置、すなわち開閉状態を検出する。
【0024】
引き出し120は、底板121、前板122、側板124,125、先板(不図示)を有する。本実施形態において、前板122を可動面126と称する。本体110は、可動面126である前板122と対向し、引き出し120の開閉状態に応じて可動面126との距離が変化する固定面128を有する。引き出し120の開閉の程度は、可動面126と固定面128の距離Lと対応付けることができる。
【0025】
開閉検出装置200Aは、複数の第1電極EL1_1〜EL1_n、第2電極EL2、静電容量センサ210、処理部220を備える。
【0026】
複数の第1電極EL1_1〜EL1_nは、可動面126および固定面128の一方である第1部分S1に設けられる。本実施形態では、固定面128を第1部分S1としている。
【0027】
第2電極EL2は、可動面126および固定面128の他方である第2部分S2に設けられる。図1では、第2電極EL2を1枚の電極として示すが、複数の電極に分割されていてもよい。第2電極EL2は、図示しない配線によってグランドと接続される。
【0028】
静電容量センサ210は、複数の第1電極EL1それぞれの静電容量Cs1〜Csnの検出値Ds1〜Dsnを含む検出データDATAを生成する。
【0029】
処理部220は、複数の第1電極EL1_1〜EL1_nそれぞれを判定対象とし、検出データDATAに含まれる対応する検出値Dsi(1≦i≦n)にもとづいて、判定対象の第1電極EL1_iと第2電極EL2の距離(電極間距離diという)が検出レンジRNGiに含まれるか否かを判定する。これを近接判定と称し、電極間距離diが検出レンジRNGiに含まれる状態を、近接状態と称する。そして、複数の第1電極EL1について得られた複数の近接判定の結果にもとづいて、引き出し120の位置すなわち開閉の程度を検出する。
【0030】
好ましくは、複数の第1電極EL1_1〜EL1_nそれぞれについて、異なる検出レンジRNG1〜RNGnが定められる。図2は、複数の第1電極の検出レンジRNG1〜RNGnを説明する図である。この例では、1番目の第1電極EL1_1の検出レンジRNG1が最も短く、n番目(ここではn=8)の第1電極EL1_nの検出レンジRNGnが最も長く定められる。
【0031】
以上が機器100Aの構成である。続いてその動作を説明する。図3(a)、(b)は、開閉検出装置200Aの動作を説明する図である。図3(a)と(b)とでは、引き出し120の開閉の程度、言い換えると固定面128と可動面126の距離Lが異なっており、図3(a)の方が、距離Lが大きくなっている。
【0032】
図3(a)の状態では、引き出し120の前板122、すなわち第2電極EL2は、本体110側の固定面128、すなわち複数の第1電極EL1から大きく離れている。この状態では、第1電極EL1_1〜EL1_6において、近接判定の結果は偽(False)であり、第1電極EL1_7〜EL1_8において、近接判定の結果は真(True)である。
【0033】
図3(b)の状態では、図3(a)に比べて、引き出し120がより閉じた状態となっている。この状態では、第1電極EL1_1〜EL1_3において、近接判定の結果は偽(False)であり、第1電極EL1_4〜EL1_8において、近接判定の結果は真(True)である。
【0034】
つまり複数の第1電極EL1について得られる近接判定の結果の組み合わせが、引き出し120の開閉の程度を示している。たとえば処理部220は、真判定される電極の個数にもとづいて、開閉の程度を判定してもよい。
【0035】
以上が開閉検出装置200Aの動作である。このように実施形態に係る開閉検出装置200Aによれば、引き出し120の開閉の程度を判定することができる。
【0036】
続いて検出レンジについて説明する。図4(a)〜(d)は、複数の第1電極EL1の検出レンジRNG1〜RNGnの例を示す図である。横軸は電極の番号(チャンネルCH)を示す。図4(a)では、複数チャンネルの検出レンジが線形に変化する。
【0037】
図4(b)あるいは(c)では、複数チャンネルの検出レンジが非線形に変化する。図4(b)のように、検出レンジが小さいチャンネル数を多くすることで、完全に閉じた状態から少し開いた状態における分解能を高めることができる。
【0038】
図4(c)のように、検出レンジが大きいチャンネル数を多くすることで、大きく開いた状態における分解能を高めることができる。
【0039】
図4(d)のように、複数チャンネルの検出レンジを、複数の直線の組み合わせで規定してもよい。
【0040】
続いて処理部220の具体的な処理の例を説明する。処理部220は、複数の第1電極EL1それぞれについて、対応する検出値Dsiとしきい値THiを比較することにより、近接判定の判定結果を生成することができる。つまり、Dsi>THiのとき真判定(True)、Dsi<THiのとき偽判定(False)と判定される。
【0041】
第1電極EL1_iの静電容量Csiは、第1電極EL1_iの面積Siに比例し、第1電極EL1_iと第2電極EL2の距離Dsiに反比例し、以下の式で表すことができる。ここでは寄生容量の影響は無視する。
Csi=Si/di
【0042】
チャンネルごとの、静電容量センサ210の検出感度をKiとすると、検出データDsiと、静電容量Csiの間は、以下の式で表される。
Dsi=Ki×Csi=K×Si/di
【0043】
電極間距離diは、
di=K×Si/Dsi
となる。Dsi=THiが成り立つときの電極間距離diが、検出レンジRNGiの長さに対応するから、
RNGi=Ki×Si/THi
の関係が成り立つ。
【0044】
一実施例において、複数の第1電極EL1_1〜EL1_nそれぞれの検出レンジRNG1〜RNGnを異ならしめるために、複数の第1電極EL1_1〜EL1_nの面積(サイズ)を異なるように設計してもよい。つまり、サイズSiが大きい電極ほど、検出レンジRNGiが長くなる。
【0045】
一実施例において、複数のチャンネルにおけるしきい値TH1〜THnを異なるように設計してもよい。しきい値THiが大きいチャンネルほど、検出レンジRNGiが短くなる。
【0046】
一実施例において、複数のチャンネルにおける検出感度Kiを異なるように設計してもよい。検出感度Kiが大きいチャンネルほど、検出レンジRNGiが長くなる。
【0047】
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係る機器100Bを示す図である。機器100Bは、本体110、可動部材である開き戸130、開閉検出装置200Bを備える。
【0048】
開き戸130は、本体110に回動自在に取り付けられる。開閉検出装置200Bは、開き戸130の位置すなわち開閉状態を検出する。
【0049】
開き戸130は、その回動軸132と平行な方向に伸びる可動部分134を有する。本体110は、開き戸130の閉状態において可動部分134と接触または近接する固定部分136を有する。
【0050】
開き戸130の開閉の程度は、可動面126と固定面128の距離Lと対応付けることができる。
【0051】
開閉検出装置200Bは、複数の第1電極EL1_1〜EN1_n、第2電極EL2、静電容量センサ210、処理部220を備える。
【0052】
複数の第1電極EL1_1〜EL1_nは、可動部分134および固定部分136の一方である第1部分A1(この例では固定部分136)に、回動軸132と平行な方向に配置される。
【0053】
第2電極EL2は、可動部分134および固定部分136の他方(この例では可動部分134)である第2部分A2に設けられる。第2電極EL2は1枚の電極であってもよいし、複数に分割されてもよい。
【0054】
静電容量センサ210は、複数の第1電極EL1_1〜EL1_nそれぞれの静電容量Cs1〜Csnを含む検出データDATAを生成する。
【0055】
処理部220は、複数の第1電極EL1_1〜EL1_nそれぞれを判定対象とし、検出データDATAに含まれる対応する検出値Dsi(1≦i≦n)にもとづいて、判定対象の第1電極EL1_iと第2電極EL2の距離が検出レンジRNGに含まれるか否かを判定する。これを近接判定と称する。そして、複数の第1電極EL1について得られた複数の近接判定の判定結果にもとづいて、開き戸130の開閉の程度を検出する。
【0056】
実施形態1で説明したように、検出レンジRNG1〜RNGnは、チャンネルごとに異なっていてもよい。開閉検出装置200Bによる検出原理は、実施形態1と同様である。
【0057】
実施形態2に係る開閉検出装置200Bによれば、開き戸130の開閉の程度を検出できる。
【0058】
(実施形態3)
図6は、実施形態3に係る機器100Cを示す図である。機器100Cは、本体110、可動部材である開き戸130、開閉検出装置200Cを備える。
【0059】
開き戸130は、本体110に回動自在に取り付けられる。開閉検出装置200Cは、開き戸130の位置すなわち開閉状態を検出する。
【0060】
開き戸130は、その回動軸132と垂直な方向に伸びる可動部分138を有する。本体110は、開き戸130の閉状態において可動部分138と接触または近接する固定部分140を有する。
【0061】
開閉検出装置200Cは、複数の第1電極EL1_1〜EN1_n、第2電極EL2、静電容量センサ210、処理部220を備える。
【0062】
複数の第1電極EL1_1〜EL1_nは、可動部分138および固定部分140の一方である第1部分B1(この例では固定部分140)に、回動軸132と垂直な方向に配置される。
【0063】
第2電極EL2は、可動部分138および固定部分140の他方(この例では可動部分138)である第2部分B2に設けられる。第2電極EL2は1枚の電極であってもよいし、複数に分割されてもよい。
【0064】
静電容量センサ210は、複数の第1電極EL1_1〜EL1_nそれぞれの静電容量Cs1〜Csnを含む検出データDATAを生成する。
【0065】
処理部220は、複数の第1電極EL1_1〜EL1_nそれぞれを判定対象とし、検出データDATAに含まれる対応する検出値Dsi(1≦i≦n)にもとづいて、判定対象の第1電極EL1_iと第2電極EL2の距離が検出レンジRNGに含まれるか否かを判定する。これを近接判定と称する。そして、複数の第1電極EL1について得られた複数の近接判定の判定結果にもとづいて、開き戸130の開閉の程度を検出する。
【0066】
以上が機器100の構成である。続いて開閉検出装置200Cの動作を説明する。
【0067】
図7(a)、(b)は、開閉検出装置200Cの動作を説明する図である。図7(a)と図7(b)とでは、開き戸130の開閉の程度、言い換えると固定面128と可動面126のなす角度が異なっており、図7(a)の方が、角度θが大きくなっている。
【0068】
図7(a)の状態では、第1電極EL1_1〜EL1_2において、近接判定の結果は真(True)であり、第1電極EL1_3〜EL1_8において、近接判定の結果は偽(False)である。
【0069】
図7(b)の状態では、第1電極EL1_1〜EL1_5において、近接判定の結果は偽(False)であり、第1電極EL1_6〜EL1_8において、近接判定の結果は真(True)である。
【0070】
つまり複数の第1電極EL1について得られる近接判定の結果の組み合わせが、開き戸130の開閉の程度を示している。たとえば処理部220は、真判定される電極の個数にもとづいて、開閉の程度を判定してもよい。
【0071】
実施形態3においても、チャンネルごと(第1電極ごと)に、検出レンジの長さを変えてもよい。
【0072】
(実施形態4)
図8は、実施形態4に係る機器100Dを示す図である。機器100Dは、本体110、可動部材である引き出し120、開閉検出装置200Dを備える。引き出し120は、本体110に出し入れ可能である。開閉検出装置200Dは、引き出し120の開閉状態を検出する。
【0073】
引き出し120は、その奥行き方向に延在する可動部分142を有する。この例では、側板124の上面が、可動部分142である。本体110は、可動部分142と対向し、引き出し120の開閉状態に応じて可動部分142とのオーバーラップ長が変化する固定部分144を有する。
【0074】
開閉検出装置200Dは、複数の第1電極EL1_1〜EN1_n、第2電極EL2、静電容量センサ210、処理部220を備える。
【0075】
複数の第1電極EL1_1〜EL1_nは、可動部分142および固定部分144の一方である第1部分C1(この例では固定部分144)に、奥行き方向に並べて配置される。
【0076】
第2電極EL2は、可動部分142および固定部分144の他方である第2部分C2(この例では可動部分142)に奥行き方向に敷設される。
【0077】
静電容量センサ210は、複数の第1電極EL1それぞれの静電容量Cs1〜Cs2の検出値Ds1〜Dsnを含む検出データDATAを生成する。処理部220は、複数の第1電極EL1それぞれを判定対象とし、検出データDATAに含まれる対応する検出値Dsiにもとづいて、判定対象の第1電極EL1_iと第2電極EL2の距離が検出レンジに含まれるか否かを判定し、複数の第1電極EL1_1〜EL1_nについて得られた複数の判定結果にもとづいて、引き出し120の開閉の程度を検出する。
【0078】
実施形態4においても、チャンネルごとに検出レンジが異なっていてもよい。
【0079】
実施形態4に係る開閉検出装置200Dは、引き戸のセンシングにも利用でき、この場合、引き戸を可動部分として、開閉検出装置200Dを構成すればよい。また引き戸の場合は、多くのチャンネルにおいて、近接状態が成立しているときが開状態であり、少ないチャンネルにおいて近接状態が成立しているときが閉状態となる。
【0080】
(実施形態5)
図9は、実施形態5に係る機器100Eを示す図である。機器100Eは、本体110と、可動部材である引き出し120を備える。引き出し120は、本体110に対して出し入れ可能であり、開閉検出装置200Eは、引き出し120の位置、すなわち開閉の状態を検出する。
【0081】
引き出し120の前板もしくは先板を可動面Smvと称する。本体110は、可動面Smvと対向し、引き出し120の開閉状態に応じて可動面Smvとの距離が変化する固定面Sfixを有する。引き出し120の開閉の程度は、可動面Smvと固定面Sfixの距離Lと対応付けることができる。引き出し120の可動面Smvには、密閉性を高めるため、あるいは衝撃を緩和するためのパッキン103が設けられる。パッキン103は、引き出し120の可動範囲を制約しているものと把握できる。
【0082】
開閉検出装置200Eは、複数の第1電極EL1_1〜EL1_n、第2電極EL2、第3電極EL3、静電容量センサ210、処理部220を備える。第1電極EL1をノーマル電極、第3電極EL3を補助電極と称する。
【0083】
複数のノーマル電極EL1_1〜EL1_nは、可動面Smvおよび固定面Sfixの一方に設けられる。本実施形態では、複数のノーマル電極は、固定面Sfixに設けられる。
【0084】
第2電極EL2は、可動面Smvおよび固定面Sfixの他方に設けられる。図3では、第2電極EL2を1枚の電極として示すが、複数の電極に分割されていてもよい。第2電極EL2は、図示しない配線によってグランドと接続される。
【0085】
静電容量センサ210は、複数のノーマル電極EL1それぞれの静電容量Cs1〜Csnの検出値Ds1〜Dsn、ならびに補助電極EL3の静電容量Csaの検出値Dsaを含む検出データDATAを生成する。
【0086】
処理部220は、複数のノーマル電極EL1_1〜EL1_nそれぞれを判定対象とし、検出データDATAに含まれる対応する検出値Dsi(1≦i≦n)にもとづいて、判定対象のノーマル電極EL1_iと第2電極EL2の距離(電極間距離diという)が検出レンジRNGiに含まれるか否かを判定する。これを近接判定と称し、電極間距離diが検出レンジRNGiに含まれる状態を、近接状態と称する。そして、複数のノーマル電極EL1について得られた複数の近接判定の結果にもとづいて、引き出し120の開閉の程度を検出する。
【0087】
好ましくは、複数のノーマル電極EL1_1〜EL1_nそれぞれについて、異なる検出レンジRNG1〜RNGnが定められる。図10は、複数のノーマル電極EL1および補助電極EL3の検出レンジを説明する図である。この例では、1番目のノーマル電極EL1_1の検出レンジRNG1が最も短く、n番目(ここではn=6)のノーマル電極EL1_nの検出レンジRNGnが最も長く定められる。補助電極EL3の検出レンジRNGaは、1番目の検出レンジRNG1よりもさらに短い。
【0088】
以上が機器100Eの構成である。続いてその動作を説明する。図11(a)〜(c)は、開閉検出装置200Eの動作を説明する図である。図11(a)〜(c)とでは、引き出し120の開閉の程度、言い換えると固定面Sfixと可動面Smvの距離Lが異なっており、図11(a)、(b)では、引き出し120は正常範囲に位置している。
【0089】
図11(a)の状態では、引き出し120の第2電極EL2は、本体110側の固定面Sfix、すなわち複数のノーマル電極EL1から離れている。この状態では、ノーマル電極EL1_1〜EL1_3において、近接判定の結果は偽(False)であり、ノーマル電極EL1_4〜EL1_6において、近接判定の結果は真(True)である。
【0090】
図11(b)の状態は、引き出し120が完全に閉じた状態となっている。この状態では、すべてのノーマル電極EL1_1〜EL1_6において、近接判定の結果は真(True)であるが、補助電極EL3の近接判定の結果は偽(False)である。
【0091】
つまり複数のノーマル電極EL1について得られる近接判定の結果の組み合わせが、引き出し120の開閉の程度を示している。たとえば処理部220は、真判定される電極の個数にもとづいて、開閉の程度を判定してもよい。
【0092】
図11(c)は、パッキン103に異常が生じており、引き出し120が完全に閉じた状態となっている。パッキン103が経年劣化により潰れているため、可動面Smvと固定面Sfixの距離が図11(b)よりも近くなっている。図11(c)において、引き出し120は、異常範囲502に含まれることとなる。この状態では、補助電極EL3における近接判定の結果が真(True)となるため、引き出し120が、異常範囲502に含まれることが検出される。
【0093】
以上が開閉検出装置200Eの動作である。このように開閉検出装置200Eによれば、複数のノーマル電極EL1の近接判定の結果にもとづいて、引き出し120の開閉の程度を判定することができる。また補助電極EL3の近接判定の結果にもとづいて、引き出し120が異常範囲に位置すること、ひいてはパッキン103に異常が生じていることを検出することができる。
【0094】
(用途)
図12は、機器100の一例を示す図である。機器100は冷蔵庫であり、開き戸130と引き出し120の両方を備える。実施形態1〜5に係る開閉検出装置200A〜200Eは、開き戸130あるいは引き出し120の開閉検出に利用できる。
【0095】
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
【0096】
(変形例1)
実施形態1〜4において、複数の第1電極を、可動部分に配置し、第2電極を固定部分に配置してもよい。
【0097】
(変形例2)
第2電極EL2を、複数の第1電極に対応付けて、複数の領域に分割して形成してもよい。この場合、チャンネルごとの第2電極のサイズに応じて、チャンネルごとの検出レンジを設定してもよい。
【0098】
(変形例3)
実施形態1では、引き出し120の前板122を可動面としたが、先板を可動面としてもよい。
【0099】
(変形例4)
実施形態1〜4では、可動部材として、引き出し、開き戸、引き戸などを説明したがその限りでない。たとえばヒンジ構造を有するラップトップコンピュータのディスプレイ側を、可動部材として、開閉検出装置200を組み込んでもよい。あるいは、デジタルカメラやビデオカメラのフリップ型のディスプレイを可動部材として、開閉検出装置200を組み込んでもよい。
【0100】
実施形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
【符号の説明】
【0101】
100 機器
110 本体
112 固定面
120 引き出し
121 底板
122 前板
124,125 側板
126 可動面
128 固定面
130 開き戸
200 開閉検出装置
EL1 第1電極
EL2 第2電極
210 静電容量センサ
220 処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12