【解決手段】契約先において作業を行った担当者に対する給与支給額、及び前記作業に関する前記契約先に対する請求支払額の算出業務を支援するための、制御部を備える業務支援装置であって、前記制御部が、作業日及び契約先単位で、作業に関する日報情報を受け付ける受付手段と、前記日報情報、及び給与支給額の算出基準情報に基づいて、前記担当者に対する給与支給額を、前記日報情報、及び請求支払額の算出基準情報に基づいて、前記契約先に対する請求支払額を、作業日及び契約先単位でそれぞれ算出する算出手段と、を備えることを特徴とする業務支援装置。
契約先において作業を行った担当者に対する給与支給額、及び前記作業に関する前記契約先に対する請求支払額の算出業務を支援するための、制御部を備える業務支援装置であって、
前記制御部が、
作業日及び契約先単位で、作業に関する日報情報を受け付ける受付手段と、
前記日報情報、及び給与支給額の算出基準情報に基づいて、前記担当者に対する給与支給額を、
前記日報情報、及び請求支払額の算出基準情報に基づいて、前記契約先に対する請求支払額を、
作業日及び契約先単位でそれぞれ算出する算出手段と、
を備えることを特徴とする業務支援装置。
前記算出手段が、前記給与支給額として、前記時給支給額及び前記歩合給支給額の両方を、作業日及び契約先単位で算出することを特徴とする請求項2に記載の業務支援装置。
前記算出手段が、前記請求支払額として、前記歩合作業請求額及び前記歩戻支払額の両方を、作業日及び契約先単位で算出することを特徴とする請求項2又は3に記載の業務支援装置。
前記受付手段が受け付ける前記日報情報の情報項目が、前記担当者及び/又は前記契約先ごとに相違することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の業務支援装置。
前記制御部が、作業日及び契約先単位で、前記算出手段で算出された前記給与支給額に基づいて、前記担当者を特定する情報、前記作業日の情報、及び前記給与支給額の情報を含む情報をまとめた給与データを作成し、且つ/或いは前記算出手段で算出された前記請求支払額に基づいて、前記契約先を特定する情報、前記作業日の情報、及び前記請求支払額の情報を含む情報をまとめた請求支払データを作成するデータ作成手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の業務支援装置。
前記制御部が、所定期間の前記給与データに基づいて前記所定期間の給与支給額合計を集計し、且つ/或いは所定期間の前記請求支払データに基づいて前記所定期間の請求額及び/又は支払額の合計を集計する集計手段をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の業務支援装置。
前記制御部が、所定期間の前記給与データに基づいて給与明細書を作成し、且つ/或いは所定期間の前記請求支払データに基づいて請求明細書及び/又は支払明細書を作成する明細作成手段をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の業務支援装置。
制御部を備える業務支援装置において実行される、契約先において作業を行った担当者に対する給与支給額、及び前記作業に関する前記契約先に対する請求支払額の算出業務を支援するための業務支援方法であって、
前記制御部で実行される、
作業日及び契約先単位で、作業に関する日報情報を受け付ける受付ステップと、
前記日報情報、及び給与支給額の算出基準情報に基づいて、前記担当者に対する給与支給額を、
前記日報情報、及び請求支払額の算出基準情報に基づいて、前記契約先に対する請求支払額を、
作業日及び契約先単位でそれぞれ算出する算出ステップと、
を含むことを特徴とする業務支援方法。
制御部を備える業務支援装置に実行させるための、契約先において作業を行った担当者に対する給与支給額、及び前記作業に関する前記契約先に対する請求支払額の算出業務を支援するための業務支援プログラムであって、
前記制御部に実行させるための、
作業日及び契約先単位で、作業に関する日報情報を受け付ける受付ステップと、
前記日報情報、及び給与支給額の算出基準情報に基づいて、前記担当者に対する給与支給額を、
前記日報情報、及び請求支払額の算出基準情報に基づいて、前記契約先に対する請求支払額を、
作業日及び契約先単位でそれぞれ算出する算出ステップと、
を含むことを特徴とする業務支援プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0019】
[1.構成]
ここでは、本発明の業務支援装置を含む本実施形態に係るPC(パーソナルコンピュータ)100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。なお、本実施形態の構成はあくまでも一例であり、本発明は、本実施形態の構成で実現することに限定されるものではない。また、構成に関する以下の説明において、重複する説明を省略する場合がある。
【0020】
図1は、PC100の構成の一例を示すブロック図である。PC100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108とを備え、各種データ(例えば、記憶部106に記憶される、後述する各データでもよい)を記憶したサーバ200(例えばWebサーバなど)とネットワーク300(例えばインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)など)を介して通信可能に接続されている。
【0021】
PC100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0022】
なお、PC100は、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型のものであってもよく、また、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型のものであってもよい。
【0023】
制御部102は、PC100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0024】
制御部102は、機能概念的に、受付部102a、算出部102b、データ作成部102c、集計部102d、明細作成部102e等を備えている。
【0025】
受付部102aは、作業日及び契約先単位で、作業に関する日報情報を受け付ける。受付部102aが受け付ける日報情報には、作業を特定する情報と、給与支給額及び請求支払額(すなわち請求額及び/又は支給額)を決定するための変数情報と、が含まれる。作業を特定する情報は、作業を区別可能な情報であればよく、例えば、担当者を特定する情報、契約先を特定する情報、作業日の情報等が含まれる。変数情報には、作業時間の情報、作業量の情報、売上の情報等が含まれ得る。
【0026】
担当者を特定する情報は、一実施形態において、担当者の識別子、担当者の氏名、担当者の社員番号、担当者の所属、担当者の住所、担当者の電話番号、担当者のメールアドレス、担当者の雇用契約の種類等の情報等であり得る。契約先を特定する情報は、一実施形態において、契約先の識別子、契約先の名称、契約先の契約番号、契約先の住所、契約先の電話番号、契約先のメールアドレス、契約先との契約の種類等の情報であり得る。識別子は、例えば、数字、アルファベット(大文字及び小文字を含む)又はそれらの組み合わせであり得る。契約先は、一実施形態において、契約単位ではなく作業を行った場所単位であり得る。作業日の情報は、一実施形態において、年月日の日付情報、及び必要に応じて時分秒の時間情報であり得る。
【0027】
作業時間の情報は、一実施形態において、担当者が契約先で行った作業時間の情報であり得る。作業時間の情報は、一実施形態において、作業開示時間及び作業終了時間の組み合わせの情報であり得る。作業時間の情報は、一実施形態において、1時間単位、30分単位、15分単位、10分単位、5分単位、1分単位、1秒単位等の任意の時間単位による作業時間の情報であり得る。ここで作業時間は、一実施形態において、自社営業対象の作業の作業時間のみであり、他実施形態において、業務委託対象の作業の作業時間のみであり、さらに他実施形態において、自社営業対象及び業務委託対象両方の作業の作業時間である。
【0028】
作業量の情報は、一実施形態において、担当者が契約先で行った作業量の情報であり得る。作業量の情報は、一実施形態において、作業量に関連する製品の数、機械の台数、製品の重量又は体積、製品の運搬距離、作業水準のスコア等の任意の基準による作業量の情報であり得る。作業量における作業と作業時間における作業は、異なる対象の作業であってもよいし同一の対象の作業であってもよい。一実施形態において、作業量における作業は業務委託対象の作業であり、作業時間における作業は自社営業対象の作業である。別の実施形態において、作業量における作業は業務委託対象の作業であり、作業時間における作業は自社営業対象の作業及び業務委託対象の作業の両方である。
【0029】
売上の情報は、一実施形態において、契約で決められた固定された期間の売上の情報であり得る。売上の情報は、一実施形態において、前回の作業日(又は契約日)以降、特定の作業日までに発生した売上の情報であり得る。売上の情報は、一実施形態において、業務委託対象の売上である。
【0030】
受付部102aが受け付ける日報情報には、作業を特定する情報、及び給与支給額及び請求支払額を決定するための変数情報に加えて、その他の任意情報が含まれていてもよい。その他の任意情報としては、例えば、商品の出払数(又はそれを決定するためのカウンタ値)、回収したコイン数(又はそれを決定するためのカウンタ値)等であり得る。
【0031】
受付部102aが受け付ける前記日報情報の情報項目は、担当者及び/又は契約先ごとに相違しても相違しなくてもよい。受付部102aが受け付ける前記日報情報の情報項目は、一実施形態において、項目制限マスタ情報に含まれる項目制限基準情報に基づいて、担当者及び/又は契約先ごとに相違する。
【0032】
受付部102aが受け付ける前記日報情報の情報項目は、一実施形態において、契約先との契約の種類によって契約先ごとに相違する。
【0033】
受付部102aが受け付ける前記日報情報の情報項目は、一実施形態において、担当者の雇用契約の種類によって担当者ごとに相違する。
【0034】
受付部102aが受け付ける前記日報情報の情報項目は、一実施形態において、担当者及び/又は契約先ごとに、受け付け項目と受け付けない項目とに分類されていることにより、相違する。当該実施形態の情報項目の相違は、例えば、受け付け項目を表示し、受け付けない項目を表示しないという形態のように、日報情報の入力画面の相違によって実現される。日報情報の入力画面の相違は、例えば、担当者及び/又は契約先の情報入力後に、その他の日報情報を入力するための適切な入力画面に切り替わる形態、その他の日報情報を入力するための適切な入力画面を表示する形態等によって実現される。
【0035】
受付部102aが受け付ける前記日報情報の情報項目は、一実施形態において、担当者及び/又は契約先ごとに、必須の受け付け項目と任意の受け付け項目とに分類されていることにより、相違する。当該実施形態の情報項目の相違は、例えば、必須の受け付け項目がすべて入力されていない場合は、日報情報の登録不可(受付拒否)とし、必要に応じて必須の受け付け項目が未入力である旨を通知し、必須の受け付け項目がすべて入力された場合に、日報情報の登録を可とする形態のように、日報情報の登録制限によって実現される。
【0036】
算出部102bは、受付部102aが受け付けた日報情報、及び担当者マスタ情報に含まれる給与支給額の算出基準情報に基づいて、担当者に対する給与支給額を、受付部102aが受け付けた日報情報、及び契約先マスタ情報に含まれる請求支払額の算出基準情報に基づいて、契約先に対する請求支払額を、それぞれ算出する。算出部102bは、給与支給額及び請求支払額を、作業日及び契約先単位で算出する。
【0037】
給与支給額の算出基準情報は、担当者マスタ情報に含まれる情報であり、非固定給としての担当者に対する給与支給額を決定するための基準であり、例えば、時給単価の情報、作業量の歩合給単価の情報等が含まれ得る。時給単価の情報からは、給与支給額として、担当者に対する時給支給額が算出できる。作業量の歩合給単価の情報からは、給与支給額として、担当者に対する歩合給支給額が算出できる。
【0038】
請求支払額の算出基準情報は、契約先マスタ情報に含まれる情報であり、契約先との間で予め定まっている請求額及び/又は支払額を決定数するための基準であり、例えば、作業量の歩合請求単価の情報、売上の歩率の情報等が含まれ得る。作業量の歩合請求単価の情報からは、請求支払額として、契約先に対する歩合作業請求額が算出できる。売上の歩率の情報からは、請求支払額として、契約先に対する歩戻支払額が算出できる。
【0039】
算出部102bは、一実施形態において、給与支給額として、日報情報に含まれる作業時間の情報、及び給与支給額の算出基準情報に含まれる時給単価の情報に基づいて、担当者に対する時給支給額を算出する。算出部102bは、一実施形態において、作業時間に時給単価を積算して、時給支給額を算出する。
【0040】
算出部102bは、一実施形態において、給与支給額として、日報情報に含まれる作業量の情報、及び給与支給額の算出基準情報に含まれる作業量の歩合給単価の情報に基づいて、担当者に対する歩合給支給額を算出する。算出部102bは、一実施形態において、作業量に作業量の歩合給単価を積算して、歩合給支給額を算出する。
【0041】
算出部102bは、一実施形態において、給与支給額として、時給支給額のみを算出、歩合給支給額のみを算出、或いは時給支給額と歩合給支給額との両方を算出し得る。算出部102bは、一実施形態において、給与支給額として、担当者ごとに、時給支給額のみを算出するか、歩合給支給額のみするか、或いは時給支給額と歩合給支給額との両方を算出するかの算出形態を相違させてもよい。当該算出形態は、一実施形態において、担当者マスタ情報における担当者を特定する情報に含まれる担当者の雇用契約の種類に応じて、担当者ごとに相違する。
【0042】
算出部102bは、一実施形態において、請求支払額として、日報情報に含まれる作業量の情報、及び請求支払額の算出基準情報に含まれる作業量の歩合請求単価の情報に基づいて、契約先に対する歩合作業請求額を算出する。算出部102bは、一実施形態において、作業量に作業量の歩合請求単価を積算して、歩合作業請求額を算出する。
【0043】
算出部102bは、一実施形態において、請求支払額として、日報情報に含まれる売上の情報、及び請求支払額の算出基準情報に含まれる売上の歩率の情報に基づいて、契約先に対する歩戻支払額を算出する。算出部102bは、一実施形態において、売上に売上の歩率を積算して、歩戻支払額を算出する。
【0044】
算出部102bは、一実施形態において、請求支払額として、歩合作業請求額のみを算出、歩戻支払額のみを算出、或いは歩合作業請求額と歩戻支払額との両方を算出し得る。算出部102bは、一実施形態において、請求支払額として、契約先ごとに、歩合作業請求額のみを算出するか、歩戻支払額のみを算出するか、或いは歩合作業請求額と歩戻支払額との両方を算出するかの算出形態を相違させてもよい。当該算出形態は、一実施形態において、契約先マスタ情報における契約先を特定する情報に含まれる契約先との契約の種類に応じて、契約先ごとに相違する。
【0045】
データ作成部102cは、一実施形態において、算出部102bで算出された給与支給額に基づいて、担当者を特定する情報、作業日の情報、給与支給額の情報、及びその他の任意情報を含む情報をまとめた給与データを作業日及び契約先単位で作成する。データ作成部102cは、一実施形態において、算出部102bで算出された請求支払額に基づいて、契約先を特定する情報、作業日の情報、請求支払額の情報、及びその他の任意情報を含む情報をまとめた請求支払データを作業日及び契約先単位で作成する。
【0046】
データ作成部102cは、一実施形態において、算出部102bで算出された時給支給額及び歩合給支給額に基づいて、担当者を特定する情報、作業日の情報、時給支給額の情報、歩合給支給額の情報、及びその他の任意情報を含む情報をまとめた給与データを作成する。データ作成部102cは、一実施形態において、算出部102bで算出された歩合作業請求額及び歩戻支払額に基づいて、契約先を特定する情報、作業日の情報、歩合作業請求額の情報、歩戻支払額の情報、及びその他の任意情報を含む情報をまとめた請求支払データを作成する。
【0047】
集計部102dは、一実施形態において、データ作成部102cで作成された所定期間の給与データに基づいて、所定期間の給与支給額合計を集計する。集計部102dは、一実施形態において、データ作成部102cで作成された所定期間の請求支払データに基づいて所定期間の請求額及び/又は支払額の合計を集計する。
【0048】
明細作成部102eは、一実施形態において、データ作成部102cで作成された所定期間の給与データに基づいて給与明細書を作成する。明細作成部102eが作成する給与明細書には、担当者を特定する情報、作業日の情報、給与支給額(時給支給額及び歩合給支給額を含む)の情報、その他の任意情報等が含まれ得る。
【0049】
明細作成部102eは、一実施形態において、データ作成部102cで作成された所定期間の請求支払データに基づいて請求明細書及び/又は支払明細書を作成する。明細作成部102eが作成する請求明細書及び支払明細書には、契約先を特定する情報、作業日の情報、請求支払額(歩合作業請求額又は歩戻支払額を含む)の情報、その他の任意情報等が含まれ得る。
【0050】
明細作成部102eが作成した給与明細書、請求明細書及び支払明細書の発行の形態には、明細書の紙媒体への印刷による発行の形態のみならず、電子明細書(一例としてPDF(Portable Document Format)形式の明細書)としての発行の形態も含まれ得る。
【0051】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、PC100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
【0052】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
【0053】
記憶部106は、概念的に、担当者マスタ情報記憶部106a、契約先マスタ情報記憶部106b、項目制限マスタ情報記憶部106c、給与データ記憶部106d、請求支払データ記憶部106e等を備えている。
【0054】
担当者マスタ情報記憶部106aは、担当者マスタ情報を格納する。担当者マスタ情報記憶部106aは、一実施形態において、担当者別に担当者マスタ情報を格納する。担当者マスタ情報には、担当者を特定する情報と、給与支給額の算出基準情報と、が含まれる。
【0055】
契約先マスタ情報記憶部106bは、契約先マスタ情報を格納する。契約先マスタ情報記憶部106bは、一実施形態において、契約先別に契約先マスタ情報を格納する。契約先マスタ情報には、契約先を特定する情報と、請求支払額の算出基準情報と、が含まれる。
【0056】
項目制限マスタ情報記憶部106cは、項目制限マスタ情報を格納する。項目制限マスタ情報記憶部106cは、一実施形態において、担当者別及び/又は契約先別に項目制限マスタ情報を格納する。項目制限マスタ情報には、制限対象を特定する情報と、項目制限基準情報と、が含まれる。制限対象を特定する情報には、担当者の雇用契約の種類又は契約先との契約の種類等の情報が含まれ得る。項目制限基準情報には、例えば、受け付け項目(日報情報の入力画面に表示する項目)と受け付けない項目(日報情報の入力画面に表示しない項目)との分類の情報、必須の受け付け項目と任意の受け付け項目との分類の情報等が含まれ得る。
【0057】
給与データ記憶部106dは、給与データを格納する。給与データ記憶部106dは、一実施形態において、担当者及び作業日別に給与データを格納する。給与データには、担当者を特定する情報、作業日の情報、作業量の情報、作業時間の情報、時給支給額、歩合給支給額等の給与支給額の情報、その他の任意情報等が含まれ得る。
【0058】
請求支払データ記憶部106eは、請求支払データを格納する。請求支払データ記憶部106eは、一実施形態において、契約先及び作業日(請求支払日)別に請求支払データを格納する。請求支払データには、契約先を特定する情報、作業日の情報、作業量の情報、売上の情報、歩合作業請求額、歩戻支払額等の請求支払額の情報、その他の任意情報等が含まれ得る。
【0059】
入出力インターフェース部108には、入力装置400及び出力装置500が接続されている。出力装置400には、ディスプレイ、プロジェクタ等の表示装置、スピーカ等の音響装置、プリンタ等の印刷装置の他、データファイル形式でダウンロード可能とする装置も含まれる。データファイルファイル形式は、PDF、CSV、文書ファイル、表計算ソフトファイル、テキストファイル等、当分野で公知のファイル形式を採用することができる。入力装置500には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
【0060】
図2に示すフロー図に従って日報情報の受け付けから給与データ及び請求支払データの両方を作成するまでの処理の流れの一例を説明する。
図2は、業務支援装置における日報情報の受け付けから給与データ及び請求支払データの両方を作成するまでの処理の流れの一例を示すフロー図である。当該実施形態は、給与支給額として、時給支給額及び歩合給支給額の両方を算出し、請求支払額として、歩合作業請求額及び歩戻支払額の両方を算出する形態である。
【0061】
受付部102aは、作業に関する日報情報Aを、作業日及び契約先単位で受け付け、日報情報Aに含まれる担当者を特定する情報に基づいて、担当者マスタ情報記憶部106aに格納された当該担当者に対応する担当者マスタ情報Bを特定し、日報情報Aに含まれる契約先を特定する情報に基づいて、契約先マスタ情報記憶部106bに格納された当該契約先に対応する契約先マスタ情報Cを特定する(S1)。
【0062】
次に、算出部102bは、受付部102aが受け付けた日報情報Aに基づいて、担当者に対する時給支給額及び歩合給支給額、並びに契約先に対する歩合作業請求額及び歩戻支払額を算出する(S2)。
【0063】
詳細に、算出部102bは、受付部102aが受け付けた日報情報Aに含まれる作業時間の情報A1、及び特定された担当者マスタ情報Bに含まれる時給単価の情報B2に基づき、担当者に対する時給支給額を算出する(S2−1)。
【0064】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた日報情報Aに含まれる作業量の情報A2、及び特定された担当者マスタ情報Bに含まれる作業量の歩合給単価の情報B1に基づき、担当者に対する歩合給支給額を算出する(S2−2)。
【0065】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた日報情報Aに含まれる作業量の情報A2、及び特定された契約先マスタ情報Cに含まれる作業量の歩合請求単価の情報C1に基づき、契約先に対する歩合作業請求額を算出する(S2−3)。
【0066】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた日報情報Aに含まれる売上の情報A3、及び特定された契約先マスタ情報Cに含まれる売上の歩率の情報C2に基づき、契約先に対する歩戻支払額を算出する(S2−4)。
【0067】
時給支給額、歩合給支給額、歩合作業請求額及び歩戻支払額の算出(S2−1〜S2−4)は、同時に行ってもよいし、任意の順番で行ってもよい。
【0068】
算出部102bによる算出後(S2)、データ作成部102cは、算出部102bで算出された時給支給額及び歩合給支給額に基づいて、給与データを作成し(S3−1)、算出部102bで算出された歩合作業請求額及び歩戻支払額に基づいて、請求支払データを作成し(S3−2)、それぞれ、給与データ記憶部106d及び請求支払データ記憶部106eに格納する。
【0069】
[2.具体例]
ここでは、いくつかのケース事例を用いて、一実施形態の業務支援装置における日報情報の受け付けから給与データ及び請求支払データの作成、並びに所定期間の給与支給額、請求額及び支払額の合計の集計、並びに給与明細書及び支払明細書の作成の情報の処理を
図3A〜10を参照して説明する。
【0070】
図3A、3B及び3Cは、それぞれ、日報情報の入力後の入力画面の一例を示す図である。
図3Aは、2020年3月4日の作業についての日報情報の入力後の入力画面の一例であり、(a)は作業を特定する情報を受け付けるための入力画面、(b)は変数情報及び任意情報を受け付けるための入力画面の一例である。
図3Bは、2020年3月18日の作業についての日報情報の入力後の入力画面の一例であり、(a)は作業を特定する情報を受け付けるための入力画面、(b)は変数情報及び任意情報を受け付けるための入力画面の一例である。
図3Cは、2020年3月23日の作業についての日報情報の入力後の入力画面の一例であり、(a)は作業を特定する情報を受け付けるための入力画面、(b)は変数情報及び任意情報を受け付けるための入力画面の一例である。
【0071】
図4は、担当者マスタの一例を示す図である。
図5は、契約先マスタの一例を示す図である。
図6は、項目制限マスタの一例を示す図である。
【0072】
図7は、請求支払データ一覧の一例を示す図であり、(a)は、2020年3月4日の作業についての日報情報入力前の請求支払データ一覧、(b)は、2020年3月4日の作業についての日報情報入力後の請求支払データ一覧、(c)は、2020年3月18日の作業についての日報情報入力後の請求支払データ一覧を示す。
【0073】
図8は、給与データ一覧の一例を示す図であり、(a)は、2020年3月4日の作業についての日報情報入力後の給与データ一覧、(b)は、2020年3月18日の作業についての日報情報入力後の給与データ一覧を示す。
【0074】
図9は、支払明細書の一例を示す図であり、
図10は、給与明細書の一例を示す図である。
【0075】
第一のケースとして、2020年3月4日に、担当者コード「300」の担当者が、店舗コード「1001」の契約先において行った作業についての日報情報の入力から、給与データ及び請求支払データの作成までの情報の処理を説明する。なお、第一のケースにおける当該契約先での作業の内容は、クレーンゲーム機のメンテナンスに関する自社作業、及び自動販売機のメンテナンスに関する委託作業である。
【0076】
まず、受付部102aは、入力画面31を出力して、作業に関する日報情報のうち、作業を特定する情報を受け付ける。
図3A(a)は、作業を特定する情報を受け付けるための入力画面31であって、各項目の入力後のものを示す。受付部102aは、担当者コード欄31aに入力された担当者の識別子から、担当者を特定する情報を受け付け、店舗コード欄31bに入力された契約先の識別子から、契約先を特定する情報を受け付け、作業日欄31cに入力された年月日から作業日の情報を受け付ける。
【0077】
次に、受付部102aは、担当者の識別子に基づいて担当者マスタ41から担当者コード「300」の担当者に対応する担当者マスタ情報41aを特定し、契約先の識別子に基づいて契約先マスタ51から店舗コード「1001」の契約先に対応する契約先マスタ情報51aを特定する。
【0078】
次に、受付部102aは、入力画面32を出力して、作業に関する日報情報のうち、給与支給額及び請求支払額を決定するための変数情報と、その他の任意情報と、を受け付ける。
【0079】
受付部102aは、
図6に示される項目制限マスタ61を参照して契約先マスタ情報41aにおける契約内容に適した項目を表示した入力画面を出力する。契約内容は「自社作業及び委託作業」であるため、全ての変数情報の入力のための項目を表示し、且つ全ての項目がすべて入力された場合に限り、日報情報の登録ボタン32lを押下可能とする。
【0080】
図3A(b)は、
図3A(a)で示される入力画面の確定ボタン31dの押下後に表示される変数情報及び任意情報を受け付けるための入力画面32であって、各項目の入力後のものを示す。なお、閉じるボタン31eの押下後は受付処理がキャンセルされる。
【0081】
受付部102aは、担当者コード欄32a、店舗コード欄32b、及び作業日欄32cに、
図3A(a)で入力した内容と同じ内容を予め表示する。受付部102aは、入力された契約先の識別子(店舗コード)から、
図7(a)で示される請求支払データ71における対応の店舗コードの請求支払データ71aに基づいて、対応する契約先の最新の払出カウンタ数「100」を特定し、前回払出カウンタ欄32fに、その数値を予め表示する。
【0082】
受付部102aは、給与支給額及び請求支払額を決定するための変数情報として、作業開始時間欄32dに入力された時分「11:00」と作業終了時間欄32eに入力された時分「12:00」から時間値「1」として作業時間の情報を受け付け、自社売上金額欄32iに入力されたクレーンゲーム機の売上金額から売上値「15,000」として売上の情報を受け付け、委託作業台数欄32jに入力された自動販売機のメンテナンス作業台数から作業数「5」として作業量の情報を受け付ける。
【0083】
受付部102aは、その他の任意情報として、クレーンゲーム機の今回払出カウンタ数の情報を受け付ける。払出数欄32hの数値は、クレーンゲーム機の今回払出カウンタ欄32gの数値の入力後に、その数値から、前回払出カウンタ欄32fの数値を差し引いた数値を自動表示したものである。なお、受付部102aにおける受付処理は、入力画面32における日報情報の登録ボタン32lの押下により確定する。また、閉じるボタン32mを押下した場合はキャンセルされる。
【0084】
次に、算出部102bは、受付部102aが受け付けた作業時間の情報の時間値「1」に、担当者マスタ情報41aに含まれる時給単価の情報の単価値「1,100」を積算して、担当者に対する時給支給額「1,100」を算出する。
【0085】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた作業量の情報の作業数「5」に、担当者マスタ情報41aに含まれる作業量の歩合給単価の情報の単価値「400」を積算して、担当者に対する歩合給支給額「2,000」を算出する。
【0086】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた作業量の情報の作業数「5」に、契約先マスタ情報51aに含まれる作業量の歩合請求単価の情報の単価値「1,000」を積算して、契約先に対する歩合作業請求額「5,000」を算出する。
【0087】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた売上の情報の売上値「15,000」に、契約先マスタ情報51aに含まれる売上の歩率の情報の歩率「20%」を積算して、契約先に対する歩戻支払額「3,000」を算出する。
【0088】
次に、データ作成部102cは、算出部102bで算出された時給支給額及び歩合給支給額に基づいて、
図8(a)で示されるように第一のケースの作業についての給与データ81aを作成し、給与データ一覧81に追加し、給与データ記憶部106dに格納する。データ作成部102cが作成する給与データ81aには、作業日、担当者コード、作業時間、作業台数、時給支給額、及び歩合給支給額の項目が含まれる。
【0089】
また、データ作成部102cは、算出部102bで算出された歩合作業請求額及び歩戻支払額に基づいて、
図7(b)で示されるように第一のケースの作業についての請求支払データ71bを作成し、請求支払データ一覧71に追加し、請求支払データ記憶部106eに格納する。データ作成部102cが作成する請求支払データ71bには、店舗コード、作業日、歩戻支払額、歩合作業請求額、払出カウンタ、払出数が含まれる。
【0090】
次に、第二のケースとして、2020年3月18日に、担当者コード「400」の担当者が、第一のケースと同じ店舗コード「1001」の契約先において行った作業についての日報情報の入力から、給与データ及び請求支払データの作成までの情報の処理を説明する。なお、第二のケースにおける当該契約先での作業の内容は、クレーンゲーム機のメンテナンスに関する自社作業のみである。
【0091】
まず、受付部102aは、入力画面33を出力して、作業に関する日報情報のうち、作業を特定する情報を受け付ける。
図3B(a)は、作業を特定する情報を受け付けるための入力画面33であって、各項目の入力後のものを示す。受付部102aは、第一のケース同様に、担当者コード欄33a、店舗コード欄33b、及び作業日欄33cから、担当者を特定する情報、契約先を特定する情報、及び作業日の情報を受け付け、担当者コード「400」の担当者に対応する担当者マスタ情報41b、及び契約先マスタ51から店舗コード「1001」の契約先に対応する契約先マスタ情報51aを特定する。
【0092】
次に、受付部102aは、入力画面34を出力して、変数情報とその他の任意情報と、を受け付ける。受付部102aは、契約先が第一のケースと同一であるため、
図6に示される項目制限マスタ61を参照して契約先マスタ情報41aにおける契約内容に基づき、第一のケースと同一項目を表示する入力画面34を出力する。また、第一のケースと同様、全ての変数情報の入力のための項目を表示し、且つ全ての項目がすべて入力された場合に限り、日報情報の登録ボタン32lを押下可能とする。
【0093】
図3B(b)は、
図3B(a)で示される入力画面の確定ボタン33dの押下後に表示される変数情報及び任意情報を受け付けるための入力画面32であって、各項目の入力後のものを示す。なお、閉じるボタン33eの押下後は受付処理がキャンセルされる。
【0094】
受付部102aは、担当者コード欄34a、店舗コード欄34b、及び作業日欄34cに、
図3B(a)で入力した内容と同じ内容を予め表示する。受付部102aは、入力された契約先の識別子(店舗コード)から、
図7(b)で示される請求支払データ71における対応の店舗コードの請求支払データ71bに基づいて、対応する契約先の最新の払出カウンタ数「110」を特定し、前回払出カウンタ欄34fに、その数値を予め表示する。
【0095】
受付部102aは、変数情報として、作業開始時間欄34dに入力された時分「14:00」と作業終了時間欄34eに入力された時分「15:00」から時間値「1」として作業時間の情報を受け付け、自社売上金額欄34iに入力されたクレーンゲーム機の売上金額から売上値「20,000」として売上の情報を受け付ける。第一ケースとは異なり第二ケースでは、クレーンゲーム機のメンテナンスに関する自社作業のみであり、委託作業が無いため、委託作業台数欄34jには自動販売機のメンテナンス作業台数として作業数「0」が入力され、それを作業量の情報として受け付け、第一ケースと同様に、その他の任意情報として、クレーンゲーム機の今回払出カウンタ数の情報を今回払出カウンタ欄34gから受け付ける。第一のケース同様、払出数欄32hの数値は今回払出カウンタ欄34g入力後に自動表示される。なお、受付部102aにおける受付処理は、入力画面36における日報情報の登録ボタン36gの押下により確定する。また、閉じるボタン36hを押下した場合はキャンセルされる。
【0096】
次に、算出部102bは、受付部102aが受け付けた作業時間の情報の時間値「1」に、担当者マスタ情報41bに含まれる時給単価の情報の単価値「1,100」を積算して、担当者に対する時給支給額「1,100」を算出する。
【0097】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた作業量の情報の作業数「0」に、担当者マスタ情報41bに含まれる作業量の歩合給単価の情報の単価値「400」を積算して、担当者に対する歩合給支給額「0」を算出する。
【0098】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた作業量の情報の作業数「0」に、契約先マスタ情報51aに含まれる作業量の歩合請求単価の情報の単価値「1,000」を積算して、契約先に対する歩合作業請求額「0」を算出する。
【0099】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた売上の情報の売上値「20,000」に、契約先マスタ情報51aに含まれる売上の歩率の情報の歩率「20%」を積算して、契約先に対する歩戻支払額「4,000」を算出する。
【0100】
次に、データ作成部102cは、第一のケースと同様に、
図8(b)で示されるように第二のケースの作業についての給与データ81bを作成し、給与データ一覧81に追加し、給与データ記憶部106dに格納し、
図7(c)で示されるように第二のケースの作業についての請求支払データ71cを作成し、請求支払データ一覧71に追加し、請求支払データ記憶部106eに格納する。
【0101】
次に、第三のケースとして、2020年3月23日に、担当者コード「500」の担当者が、店舗コード「3001」の契約先において行った作業についての日報情報の入力から、給与データ及び請求支払データの作成までの情報の処理を説明する。なお、第二のケースにおける当該契約先での作業の内容は、自動販売機のメンテナンスに関する委託作業のみである。
【0102】
まず、受付部102aは、入力画面35を出力して、作業に関する日報情報のうち、作業を特定する情報を受け付ける。
図3C(a)は、作業を特定する情報を受け付けるための入力画面35であって、各項目の入力後のものを示す。
【0103】
受付部102aは、第一のケース及び第二のケース同様に、担当者コード欄35a、店舗コード欄35b、及び作業日欄35cから、担当者を特定する情報、契約先を特定する情報、及び作業日の情報を受け付け、担当者コード「500」の担当者に対応する担当者マスタ情報41c、及び契約先マスタ51から店舗コード「3001」の契約先に対応する契約先マスタ情報51cを特定する。
【0104】
次に、受付部102aは、入力画面36を出力して、作業に関する日報情報のうち、給与支給額及び請求支払額を決定するための変数情報と、その他の任意情報と、を受け付ける。
【0105】
受付部102aは、
図6に示される項目制限マスタ61を参照して契約先マスタ情報51cにおける契約内容に適した項目を表示した入力画面を出力する。契約内容は「委託作業」であるため、変数情報の入力のための項目として、カウンタ払出項目及び自社売上項目を除く項目を表示し、且つ入力済みの担当者コード欄36a、店舗コード欄36b、及び作業日欄36cに加えて、委託作業台数欄36fが入力された場合に限り、日報情報の登録ボタン36lを押下可能とする。作業開始時間欄36d及び作業終了時間欄36eは入力しなくても登録ボタン36lを押下可能であり、仮に入力せずに登録した場合は、時間値「0」として作業時間の情報が受け付けられる。
【0106】
図3C(b)は、
図3C(a)で示される入力画面の確定ボタン35dの押下後に表示される変数情報及び任意情報を受け付けるための入力画面36であって、各項目の入力後のものを示す。なお、閉じるボタン35eの押下後は受付処理がキャンセルされる。
【0107】
受付部102aは、担当者コード欄36a、店舗コード欄36b、及び作業日欄36cに、
図3C(a)で入力した内容と同じ内容を予め表示する。
【0108】
受付部102aは、給与支給額及び請求支払額を決定するための変数情報として、作業開始時間欄36dに入力された時分「12:00」と作業終了時間欄36eに入力された時分「14:00」から時間値「2」として作業時間の情報を受け付け、委託作業台数欄32fに入力された自動販売機のメンテナンス作業台数から作業数「7」として作業量の情報を受け付ける。なお、受付部102aにおける受付処理は、入力画面36における日報情報の登録ボタン36gの押下により確定する。また、閉じるボタン36hを押下した場合はキャンセルされる。
【0109】
次に、算出部102bは、受付部102aが受け付けた作業時間の情報の時間値「2」に、担当者マスタ情報41cに含まれる時給単価の情報の単価値「1,300」を積算して、担当者に対する時給支給額「2,600」を算出する。
【0110】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた作業量の情報の作業数「7」に、担当者マスタ情報41cに含まれる作業量の歩合給単価の情報の単価値「500」を積算して、担当者に対する歩合給支給額「3,500」を算出する。
【0111】
また、算出部102bは、受付部102aが受け付けた作業量の情報の作業数「7」に、契約先マスタ情報51cに含まれる作業量の歩合請求単価の情報の単価値「1,200」を積算して、契約先に対する歩合作業請求額「8,400」を算出する。
【0112】
なお、第三のケースでは、算出部102bは、契約先に対する歩戻支払額を算出しない。
【0113】
次に、データ作成部102cは、第一のケース、及び第二ケースと同様に、
図8(b)で示されるように第三のケースの作業についての給与データ及び請求支払データを作成し、給与データ一覧81及び請求支払データ一覧71に追加し、給与データ記憶部106d及び請求支払データ記憶部106eに格納する(図省略)。
【0114】
次に、データ作成部102cで作成され、請求支払データ記憶部106eに格納された3月29日までの1か月分の請求支払データ71に基づき、集計部102dは、請求額及び/又は支払額の合計を集計し、明細作成部102eは、
図9に示すような支払明細書91及び請求明細書(図略)を作成する。
図9は、店舗コード「1001」の契約先ABCD横浜店を含むABCD社に対する支払明細書91である。
【0115】
また、データ作成部102cで作成され、給与データ記憶部106dに格納された3月29日までの1か月分の給与データ81に基づき、集計部102dは、給与支給額合計を集計し、明細作成部102eは、
図10に示すような給与明細書101を作成する。
図10は、担当者コード「300」の担当者に対する給与明細書101である。
【0116】
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0117】
例えば、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0118】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0119】
また、PC100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0120】
例えば、PC100を構成する各装置が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて各装置に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0121】
また、このコンピュータプログラムは、PC100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0122】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0123】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0124】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0125】
また、PC100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、PC100は、当該PC100に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0126】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。