【課題】 車両が駐車場に入庫する際に駐車料金の支払い方法を決定するとともにこのように決定した駐車料金の支払い方法を車両が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に変更することができる駐車場管理装置及び方法並びに駐車場管理装置を備えるシステムを提供する。
【解決手段】 設定部18dは、車両が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に車両の駐車料金の支払い方法がETC決済から現金精算に変更された場合、支払い方法が現金精算であるときに駐車場に入庫する車両の車両番号及び駐車場の発券機から取り出された駐車券の駐車券番号のうちの少なくとも一つに関連付けられる車両の入庫時刻を、支払い方法がETC決済であるときの入庫時刻として設定する。
駐車場に入庫する車両の車両番号及び車両が駐車場に入庫する際に駐車場の発券機から取り出された駐車券の駐車券番号のうちの少なくとも一つの情報、駐車料金の支払い方法として選択された第1の支払い方法を示す情報、並びに、前記第1の支払い方法の場合の車両の第1の入庫時刻の組合せと、前記車両番号及び駐車場に入庫する車両の利用者に関連するETC番号のうちの少なくとも一つの情報、前記駐車料金の支払い方法として選択された第2の支払い方法を示す情報、並びに、前記第2の支払い方法の場合の車両の第2の入庫時刻の組合せとのうちのいずれか一方の組合せを、車両が駐車場に入庫する際に受信する通信部と、
前記車両番号及び前記駐車券番号のうちの少なくとも一つに関連付けられた前記第1の入庫時刻又は前記車両番号及び前記ETC番号のうちの少なくとも一つに関連付けられた前記第2の入庫時刻を記憶する記憶部と、
車両が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に前記駐車料金の支払い方法が前記第2の支払い方法から前記第1の支払い方法に変更された場合、前記記憶部に記憶された前記車両番号及び前記ETC番号のうちの少なくとも一つに関連付けられた第2の入庫時刻を、前記第1の入庫時刻として設定する、又は、車両が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に前記駐車料金の支払い方法が前記第1の支払い方法から前記第2の支払い方法に変更された場合、前記記憶部に記憶された前記車両番号及び前記駐車券番号のうちの少なくとも一つに関連付けられた前記第1の入庫時刻を、前記第2の入庫時刻として設定する設定部と、
を備える駐車場管理装置。
前記通信部は、前記第2の支払い方法を示す情報を、通信ネットワークを介して、駐車場に入庫する車両を検出する制御装置から受信し、前記車両番号及び前記ETC番号の情報と、前記第2の入庫時刻と、を、前記制御装置及び通信ネットワークを介して、駐車場に入庫する車両のETC車載器が有する前記車両番号及び前記ETC番号の情報を取得したETC搭載判定装置から受信し、
前記記憶部は、前記車両番号及び前記ETC番号に関連付けられた前記第2の入庫時刻を記憶する請求項1に記載の駐車場管理装置。
前記通信部は、前記車両番号を表す画像を、通信ネットワークを介して、駐車場に入庫する車両のナンバープレートを撮影したカメラから受信し、前記第1の支払い方法を示す情報と、前記駐車券番号の情報と、前記第1の入庫時刻と、を、通信ネットワークを介して、駐車場に入庫する車両を検出する制御装置から受信し、
前記駐車場管理装置は、前記画像に基づいて前記車両番号を特定する判定部を更に備え、
前記記憶部は、前記車両番号及び前記駐車券番号に関連付けられた前記第1の入庫時刻を記憶する請求項1に記載の駐車場管理装置。
駐車場に入庫する車両の車両番号及び車両が駐車場に入庫する際に駐車場の発券機から取り出された駐車券の駐車券番号のうちの少なくとも一つの情報、駐車料金の支払い方法として選択された第1の支払い方法を示す情報、並びに、前記第1の支払い方法の場合の車両の第1の入庫時刻の組合せと、前記車両番号及び駐車場に入庫する車両の利用者に関連するETC番号のうちの少なくとも一つの情報、前記駐車料金の支払い方法として選択された第2の支払い方法を示す情報、並びに、前記第2の支払い方法の場合の車両の第2の入庫時刻の組合せとのうちのいずれか一方の組合せを、車両が駐車場に入庫する際に駐車場管理装置によって受信するステップと、
前記車両番号及び前記駐車券番号のうちの少なくとも一つに関連付けられた前記第1の入庫時刻又は前記車両番号及び前記ETC番号のうちの少なくとも一つに関連付けられた前記第2の入庫時刻を、前記駐車場管理装置によって記憶するステップと、
車両が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に前記駐車料金の支払い方法が前記第2の支払い方法から前記第1の支払い方法に変更された場合、前記駐車場管理装置によって、記憶された前記車両番号及び前記ETC番号のうちの少なくとも一つに関連付けられた第2の入庫時刻を、前記第1の入庫時刻として設定する、又は、車両が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に前記駐車料金の支払い方法が前記第1の支払い方法から前記第2の支払い方法に変更された場合、前記駐車場管理装置によって、記憶された前記車両番号及び前記駐車券番号のうちの少なくとも一つに関連付けられた前記第1の入庫時刻を、前記第2の入庫時刻として設定するステップと、
を備える駐車場管理方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明による駐車場管理装置及び方法並びに駐車場管理装置を備えるシステムの実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図面中、同一構成要素には同一符号を付すものとする。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態による駐車場管理装置を備えるシステムで行われる駐車料金の支払い方法の変更の第1の例を説明するための図である。
図1に示すシステム1は、車両11に搭載されたETC車載器12と、発券機13と、精算機14と、制御装置15と、ETC搭載判定装置16,16’と、事前精算機17と、駐車場サーバ18と、代行会社サーバ19と、クレジットカード会社サーバ20と、通信ネットワーク21,22と、を備える。
【0015】
図1に示すシステム1において、駐車場に入庫する車両11を実線で示すとともに駐車場から出庫する車両11を破線で示す。
【0016】
車両11は、車両11の利用者に関連する。ETC車載器12は、車両11の利用者に関連するETCカード23が挿入可能である。例えば、車両11及びETCカード23は、車両11の利用者の所有物である。
【0017】
発券機13は、駐車場に入庫する車両11を検知するために地面に埋め込まれたループコイルL1,L2が接続される。また、発券機13は、入庫する車両11をループコイルL1,L2によって検知したときに、すなわち、車両11が駐車場に入庫する際に、駐車券番号が記録された駐車券24を発行する。
【0018】
精算機14は、駐車場から出庫する車両11を検知するために地面に埋め込まれたループコイルL1’,L2’が接続される。また、精算機14において、車両11の駐車場への入庫時刻に基づく駐車料金の精算のための各種操作が車両11の利用者によって行われる。
【0019】
制御装置15は、発券機13及び精算機14の各種制御を行うとともに車両11の駐車料金を決定する。明瞭のために、制御装置15を一つの制御装置で実現したものとして示しているが、制御装置15を複数の制御装置で実現してもよい。ETC搭載判定装置16は、ETCカード23が挿入されたETC車載器12が送信するETC情報を車両11の入庫の際に取得可能となるように、駐車場の入場ゲートに近接して配置される。ETC情報は、車両11の車両番号、ETCカード23のETC番号等を含む。
【0020】
ETC搭載判定装置16’は、ETCカード23が挿入されたETC車載器12が送信するETC情報を車両11の出庫の際に取得可能となるように、駐車場の出場ゲートに近接して配置される。
【0021】
事前精算機17は、車両11の利用者によって行われる各種操作に応答して、車両11の駐車場への入庫時刻に基づく駐車料金の事前精算及び車両11の駐車料金のETC決済から現金精算への変更又は現金精算からETC決済への変更を行う。現金精算は、第1の支払い方法の一例であり、ETC決済は、第2の支払い方法の一例である。
【0022】
駐車場サーバ18は、車両11の利用者が利用する駐車場及びそれ以外の少なくとも一つの駐車場を管理するサーバ装置である。明瞭のために、駐車場サーバ18を一つのサーバで実現したものとして示しているが、駐車場サーバ18を複数のサーバで実現してもよい。駐車場サーバ18は、駐車場管理装置の一例である。
【0023】
代行会社サーバ19は、ETCカード23のETC情報とクレジット(信用)情報との関連付けを行う代行会社が管理するサーバ装置である。クレジットカード会社サーバ20は、ETCカード23によるクレジットカード決済(電子決済)を担うクレジットカード会社が管理するサーバ装置である。
【0024】
通信ネットワーク21は、制御装置15、事前精算機17、駐車場サーバ18等の間の通信を行うための無線又は有線の通信ネットワークである。通信ネットワーク22は、駐車場サーバ18、代行会社サーバ19、クレジットカード会社サーバ20等をつなぐ大規模な通信ネットワークである。明瞭のために、通信ネットワーク21,22をそれぞれ一つの通信ネットワークで実現したものとして示しているが、通信ネットワーク21,22をそれぞれ複数の通信ネットワークを組み合わせたネットワークによって実現してもよい。
【0025】
制御装置15、事前精算機17、駐車場サーバ18、代行会社サーバ19及びクレジットカード会社サーバ20はそれぞれ、CPU、ROM、RAM等から構成されるマイクロコンピュータと、入出力ポート、インタフェース回路等の周辺回路と、を備える。
【0026】
図2は、本発明の一実施の形態による駐車場管理装置の構成を示すブロック図である。
図2において、駐車場サーバ18は、通信部18aと、関連付け部18bと、データベース18cと、設定部18dと、判定部18eと、を備える。
【0027】
関連付け部18b、設定部18d及び判定部18eは、CPUによって実行されるプログラムによりソフトウェア的に構成される又はマイクロコンピュータの専用回路によりハードウェア的に構成される。データベース18cは、記憶部の一例である。
【0028】
通信部18aは、ETC情報と発券機13から取り出された駐車券24の駐車番号のうちの少なくとも一方と、車両11の駐車場への入庫時刻と、現金精算とETC決済のうちのいずれか一方に選択された駐車場に入庫する車両の駐車料金の支払い方法を示す情報と、を、車両11が駐車場に入庫する際に制御装置15から受信する。
【0029】
関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻を、車両11の車両番号、ETCカード23のETC番号及び駐車券24の駐車券番号のうちの少なくとも一つと関連付ける。
【0030】
データベース18cは、車両11の駐車場への入庫時刻が、車両11の車両番号、ETCカード23のETC番号及び駐車券24の駐車券番号のうちの少なくとも一つと関連付けられた入庫時刻管理情報を記憶する。
【0031】
入庫時刻管理情報の一例は、駐車場に入庫する車両のそれぞれに関連する駐車券番号、ETC番号、入庫時刻、支払い方法、支払い方法変更の有無、車両番号等を示す駐車場ごとのテーブルである。
【0032】
設定部18dは、車両が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に支払い方法が変更された場合、車両11の駐車場への入庫時刻に基づいて駐車料金を決定する前に、データベース18cに記憶された入庫時刻管理情報を参照する。
【0033】
そして、設定部18dは、車両11の駐車場への入庫時刻として、車両11の車両番号、ETCカード23のETC番号及び駐車券24の駐車券番号のうちの少なくとも一つを用いて入庫時刻管理情報において特定される入庫時刻を設定する。
【0034】
判定部18eは、車両11の車両番号を表す画像を、通信ネットワーク21を介して、駐車場に入庫する車両のナンバープレートを撮影した
図1に示さないカメラから受信し、当該画像に基づいて車両11の車両番号を判定する。
【0035】
支払い方法の変更の第1の例では、
図1に示すように、ETCカード23が挿入されたETC車載器12を搭載した車両11が駐車場に入庫する際に、駐車券24が発券機13から取り出されない。なお、発券機13から取り出されなかった駐車券24は、発券機13内に回収されて廃棄される。
【0036】
また、支払い方法の変更の第1の例では、制御装置15は、駐車券24が発券機13から取り出されないことに応答して、車両11が駐車場に入庫する際に支払い方法としてETC決済を選択する。
【0037】
さらに、支払い方法の変更の第1の例では、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に支払い方法がETC決済から現金精算に変更される。
【0038】
図3は、駐車料金の支払い方法の変更の第1の例の駐車場入庫時におけるシステムの動作のシーケンス図である。
図3に示すシステムの動作のシーケンスは、入庫する車両11がループコイルL1,L2により検知されたことを知らせる入庫検知信号が発券機13、制御装置15及び通信ネットワーク21を介して駐車場サーバ18の通信部18aによって受信されたときに開始する。
【0039】
先ず、ETC車載器12は、ETC情報を送信し(ステップS1)、ETC搭載判定装置16は、ETC車載器12が送信したETC情報を受信する(ステップS2)。次に、ETC搭載判定装置16は、受信したETC情報を、制御装置15に送信する(ステップS3)。
【0040】
次に、制御装置15は、ETC搭載判定装置16から送信されたETC情報を受信する(ステップS4)。次に、制御装置15は、受信したETC情報を、通信ネットワーク21を介して駐車場サーバ18の通信部18aに送信する(ステップS5)。
【0041】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、ETC搭載判定装置16から送信されたETC情報を受信し(ステップS6)、ETC情報をデータベース18cに格納する(ステップS7)。
【0042】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、受信したETC情報を、通信ネットワーク22を介して代行会社サーバ19に送信する(ステップS8)。次に、代行会社サーバ19は、駐車場サーバ18の通信部18aから送信されたETC情報を受信する(ステップS9)。
【0043】
次に、代行会社サーバ19は、受信したETC情報と関連付けられたクレジットカード情報を、通信ネットワーク22を介してクレジットカード会社サーバ20に送信する(ステップS10)。次に、クレジットカード会社サーバ20は、代行会社サーバ19から送信されたクレジットカード情報を受信する(ステップS11)。
【0044】
次に、クレジットカード会社サーバ20は、車両11の利用者に車両11の駐車料金の支払い能力があることを示すとともに受信したクレジットカード情報と関連付けられたオーソリ情報を取得する。そして、クレジットカード会社サーバ20は、取得したオーソリ情報を、通信ネットワーク22を介して代行会社サーバ19に送信する(ステップS12)。次に、代行会社サーバ19は、クレジットカード会社サーバ20から送信されたオーソリ情報を受信する(ステップS13)。
【0045】
次に、代行会社サーバ19は、受信したオーソリ情報を、通信ネットワーク22を介して駐車場サーバ18の通信部18aに送信する(ステップS14)。次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、代行会社サーバ19から送信されたオーソリ情報を受信する(ステップS15)。
【0046】
次に、駐車場サーバ18は、受信したオーソリ情報に応答して、駐車場の入場ゲートを開放するための開放指令信号を、通信ネットワーク21を介して通信部18aから制御装置15に送信する(ステップS16)。
【0047】
次に、制御装置15は、駐車場サーバ18の通信部18aから送信された開放指令信号を受信する(ステップS17)。次に、制御装置15は、駐車場サーバ18の通信部18aから送信された開放指令信号に応答して、駐車場の入場ゲートを開放する(ステップS18)。
【0048】
次に、制御装置15は、駐車場の入場ゲートを開放した時刻に略一致する車両11の駐車場への入庫時刻を、通信ネットワーク21を介して駐車場サーバ18の通信部18aに送信する(ステップS19)。駐車場の入場ゲートを開放した時刻に略一致する車両11の駐車場への入庫時刻は、第1の入庫時刻の一例である。
【0049】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、制御装置15から送信された車両11の駐車場への入庫時刻を受信する(ステップS20)。次に、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻と、データベース18cに格納されたETC情報に含まれる車両番号及びETC番号との関連付けを行い、このように関連付けられた入庫時刻をデータベース18cに格納する(ステップS21)。
【0050】
図4は、
図3に示すシステムの動作のシーケンスのステップS21においてデータベース18cに格納されるテーブルの一例を示す図である。
図4に示すように、データベース18cには、ロケID“aaa”で識別される駐車場に駐車する車両が記録されるテーブルT1と、ロケID“bbb” で識別される駐車場に駐車する車両が記録されるテーブルT2と、が含まれる。なお、データベース18cに格納されるテーブルの枚数は、駐車場サーバ18が管理する駐車場の数と同一であり、
図4では、便宜上、2枚のテーブルT1,T2のみを示す。
【0051】
図4のテーブルT1おいて、ロケIDaaaで識別される駐車場に入庫した車両11の駐車場への入庫時刻が15時1分であり、当該入庫時刻に“12345XXX”であるETCカード23のETC番号と、“6789”である車両11の車両番号と、が関連付けられていることを示す。
【0052】
また、
図4のテーブルT1において、支払い方法がETC決済であること及び支払い方法が変更されていないことが記録されていることを示す。さらに、
図4のテーブルT1において、駐車券24が発券機13から取り出されなかったために駐車券番号は記録されていないことを示す。
【0053】
図5は、駐車料金の支払い方法の変更の第1の例の駐車料金の支払い方法の変更時におけるシステムの動作のシーケンス図である。
図5の動作のシーケンスは、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間の車両11の利用者による事前精算機17の操作に応答して開始される。
【0054】
例えば、
図5の動作のシーケンスの開始の際に、ETCカード23が事前精算機17のカード挿入部(図示せず)に挿入され、事前精算機17によってETCカード23のETC番号が読み出される。なお、ETCカード23のETC番号を特定するために、車両11の利用者を識別するための情報又は車両11の車両番号を用いてもよい。
【0055】
先ず、事前精算機17は、車両11の利用者による事前精算機17の操作に応答して、支払い方法をETC決済から現金精算に変更するための支払い方法変更指令と、ETCカード23のETC番号と、を、通信ネットワーク21を介して駐車場サーバ18に送信する(ステップS31)。
【0056】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、制御装置15から送信された支払い方法変更指令及びETC番号を受信する(ステップS32)。次に、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、データベース18cに格納されたテーブルT1に記録された車両11の情報について、支払い方法をETC決済から現金精算に変更する(ステップS33)。
【0057】
図6は、
図5に示すシステムの動作のシーケンスのステップS33においてデータベース18cに格納されるテーブルの一例を示す図である。
図6のテーブルT1において、支払い方法が現金精算であること及び支払い方法が変更されたことが記録されていることを示す。
【0058】
図7は、駐車料金の支払い方法の変更の第1の例の駐車場出庫時におけるシステムの動作のシーケンス図である。
図7に示すシステムの動作のシーケンスは、出庫する車両11がループコイルL1’,L2’により検知されたことを知らせる出庫検知信号が精算機14、制御装置15及び通信ネットワーク21を介して駐車場サーバ18の通信部18aによって受信されたときに開始する。
【0059】
先ず、ETC車載器12は、ETC情報を送信し(ステップS41)、ETC搭載判定装置16’は、ETC車載器12から送信されたETC情報を受信する(ステップS42)。次に、ETC搭載判定装置16’は、受信したETC情報を、制御装置15に送信する(ステップS43)。
【0060】
次に、制御装置15は、ETC搭載判定装置16’から送信されたETC情報を受信する(ステップS44)。次に、制御装置15は、受信したETC情報を、通信ネットワーク21を介して駐車場サーバ18の通信部18aに送信する(ステップS45)。
【0061】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、制御装置15から送信されたETC情報を受信する(ステップS46)。次に、駐車場サーバ18の設定部18dは、車両11の駐車場への入庫時刻を、受信したETC情報に含まれる車両11の車両番号及びETCカード23のETC番号に基づいて入庫時刻管理情報において特定される入庫時刻に設定する(ステップS47)。
【0062】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、特定した入庫時刻を、通信ネットワーク21を介して制御装置15に送信する(ステップS48)。次に、制御装置15は、駐車場サーバ18の通信部18aから送信された入庫時刻を受信する(ステップS49)。
【0063】
次に、制御装置15は、車両11の駐車料金を、入庫時刻に基づいて計算する(ステップS50)。次に、制御装置15は、現金精算処理を行う(ステップS51)。この際、車両11の利用者は、精算機14に対して現金の支払いを行う。
【0064】
次に、制御装置15は、駐車場の出場ゲートの開放を行う(ステップS52)。なお、車両11の利用者は、車両11が駐車場から出庫する際に精算機14を用いて車両11の駐車料金の支払い方法の変更を行ってもよい。
【0065】
上述したように、駐車料金の支払い方法の変更の第1の例では、駐車場サーバ18の通信部18aは、車両11が駐車場に入庫する際に、車両11の車両番号及びETCカード23のETC番号を含むETC情報と、車両11の駐車場への入庫時刻と、を受信する。
【0066】
また、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻と、車両11の車両番号及びETCカード23のETC番号との関連付けを行う。そして、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻が車両11の車両番号及びETCカード23のETC番号に関連付けられたテーブルT1を、データベース18cに格納する。
【0067】
さらに、駐車場サーバ18の設定部18dは、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に支払い方法がETC決済から現金精算に変更された場合、車両11の駐車場への入庫時刻に基づいて車両11の駐車料金を決定する前に、データベース18cに格納されたテーブルT1を参照する。そして、駐車場サーバ18の設定部18dは、車両11の駐車場への入庫時刻を、車両11の車両番号及びETCカード23のETC番号を用いて特定する。
【0068】
したがって、駐車料金の支払い方法の変更の第1の例によれば、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に、車両11の駐車料金の支払い方法をETC決済から現金精算に変更することができる。
【0069】
図8は、本発明の一実施の形態による駐車場管理装置を備えるシステムで行われる駐車料金の支払い方法の変更の第2の例を説明するための図である。支払い方法の変更の第2の例では、
図8に示すように、ETCカード23が挿入されたETC車載器12を搭載した車両11が駐車場に入庫する際に、駐車券24が発券機13から取り出される。
【0070】
また、支払い方法の変更の第2の例では、制御装置15は、駐車券24が発券機13から取り出されることに応答して、車両11が駐車場に入庫する際に支払い方法として現金精算を選択する。さらに、支払い方法の変更の第2の例では、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に支払い方法が現金精算からETC決済に変更される。
【0071】
図9は、駐車料金の支払い方法の変更の第2の例の駐車場入庫時における動作のシーケンス図である。
図9の動作のシーケンスは、入庫する車両11がループコイルL1,L2により検知されたことを知らせる入庫検知信号が発券機13、制御装置15及び通信ネットワーク22を介して駐車場サーバ18の通信部18aによって受信されたときに開始する。
【0072】
図9の動作のシーケンスにおいて、ステップS61〜S78は、
図3のステップS1〜S18と同一であるので、説明を省略する。ステップS78が実行された後、制御装置15は、駐車券24が発券機13から取り出されたことを検出し、駐車券24の駐車番号を取得する(ステップS79)。
【0073】
次に、制御装置15は、駐車券24の発行時刻に略一致する車両11の駐車場への入庫時刻と、現金精算に選択された車両11の駐車料金の支払い方法を示す情報と、駐車券24の駐車番号と、を、通信ネットワーク22を介して駐車場サーバ18の通信部18aに送信する(ステップS80)。駐車券24の発行時刻に略一致する車両11の駐車場への入庫時刻は、第2の入庫時刻の一例である。
【0074】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、制御装置15から送信された、車両11の駐車場への入庫時刻と、現金精算に選択された車両11の駐車料金の支払い方法を示す情報と、駐車券24の駐車番号と、を、受信する(ステップS81)。
【0075】
次に、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、入庫時刻と、データベース18cに格納されたETC情報に含まれる車両番号及びETC番号並びに受信した駐車番号との関連付けを行い、このように関連付けられた入庫時刻をデータベース18cに格納する(ステップS82)。
【0076】
図10は、
図9に示すシステムの動作のシーケンスのステップS82においてデータベース18cに格納されるテーブルの一例を示す図である。
図10のテーブルT1おいて、ロケIDaaaで識別される駐車場に入庫した車両11の駐車場への入庫時刻が15時1分であり、当該入庫時刻に“1234”である駐車券24の駐車券番号と、“12345XXX”であるETCカード23のETC番号と、“6789”である車両11の車両番号と、が関連付けられていることを示す。また、
図10のテーブルT1において、支払い方法が現金精算であること及び支払い方法が変更されていないことが記録されていることを示す。
【0077】
図11は、駐車料金の支払い方法の変更の第2の例の駐車料金の支払い方法の変更時におけるシステムの動作のシーケンス図である。
図11の動作のシーケンスは、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間の車両11の利用者による事前精算機17の操作に応答して開始される。
【0078】
例えば、
図11に示すシステムの動作のシーケンスの開始の際に、駐車券24が事前精算機17の駐車券挿入部(図示せず)に挿入され、事前精算機17によって駐車券24の駐車番号が読み出される。
【0079】
先ず、事前精算機17は、車両11の利用者による事前精算機17の操作に応答して、支払い方法を現金精算からETC決済に変更するための支払い方法変更指令と、駐車券24の駐車番号と、を、通信ネットワーク22を介して駐車場サーバ18に送信する(ステップS91)。
【0080】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、事前精算機17から送信された、支払い方法変更指令と、駐車券24の駐車番号と、を受信する(ステップS92)。次に、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、データベース18cに格納されたテーブルT1に記録された車両11の情報について、支払い方法を現金精算からETC決済に変更する(ステップS93)。
【0081】
図12は、
図11に示すシステムの動作のシーケンスのステップS93においてデータベース18cに格納されるテーブルの一例を示す図である。
図12のテーブルT1において、支払い方法がETC決済であること及び支払い方法が変更されたことが記録されていることを示す。
【0082】
図13は、駐車料金の支払い方法の変更の第2の例の駐車場出庫時におけるシステムの動作のシーケンス図である。
図13に示すシステムの動作のシーケンスは、出庫する車両11がループコイルL1’,L2’により検知されたことを知らせる出庫検知信号が精算機14、制御装置15及び通信ネットワーク22を介して駐車場サーバ18の通信部18aによって受信されたときに開始する。
【0083】
図13に示すシステムの動作のシーケンスにおいて、ステップS101〜S106は、
図7に示すステップS41〜S46と同一であるので、説明を省略する。ステップS106が実行された後、駐車場サーバ18の設定部18dは、車両11の駐車場への入庫時刻を、受信したETC情報に含まれる車両11の車両番号及びETCカード23のETC番号並びに駐車券24の駐車券番号に基づいて入庫時刻管理情報において特定される入庫時刻に設定する(ステップS107)。ステップS107が実行された後に実行されるステップS108〜S110は、
図7に示すステップS48〜S50と同一であるので、説明を省略する。ステップS110が実行された後、制御装置15は、車両11の駐車料金を、通信ネットワーク22を介して駐車場サーバ18の通信部18aに送信する(ステップS111)。
【0084】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、制御装置15が送信した車両11の駐車料金を受信する(ステップS112)。次に、駐車場サーバ18は、車両11の駐車料金にETCカード23のETC番号が関連付けられた請求情報を生成する(ステップS113)。
【0085】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、生成した請求情報を、通信ネットワーク22を介して代行会社サーバ19に送信する(ステップS114)。次に、代行会社サーバ19は、駐車場サーバ18の通信部18aから送信された請求情報を受信する(ステップS115)。
【0086】
次に、代行会社サーバ19は、クレジットカード情報に関連付けられた請求情報を、通信ネットワーク22を介してクレジットカード会社サーバ20に送信する(ステップS116)。次に、クレジットカード会社サーバ20は、代行会社サーバ19から送信された請求情報を受信する(ステップS117)。
【0087】
次に、クレジットカード会社サーバ20は、受信した請求情報に基づいて支払処理を実行する(ステップS118)。次に実行されるステップS119〜S122は、
図3に示すステップS12〜S15と同一であるので、説明を省略する。
【0088】
ステップS122を実行した後、駐車場サーバ18の通信部18aは、オーソリ情報に応答して、駐車場の出場ゲートを開放するための開放指令信号を、通信ネットワーク21を介して制御装置15に送信する(ステップS123)。
【0089】
次に、制御装置15は、駐車場サーバ18の通信部18aから送信された開放指令信号を受信する(ステップS124)。次に、制御装置15は、駐車場サーバ18の通信部18aから送信された開放指令信号に応答して、駐車場の出場ゲートを開放する(ステップS125)。なお、車両11の利用者は、車両11が駐車場から出庫する際に精算機14を用いて車両11の駐車料金の支払い方法の変更を行ってもよい。
【0090】
上述したように、駐車料金の支払い方法の変更の第2の例では、駐車場サーバ18の通信部18aは、車両11が駐車場に入庫する際に、車両11の車両番号及びETCカード23のETC番号を含むETC情報と、駐車券24の駐車番号と、車両11の駐車場への入庫時刻と、を受信する。
【0091】
また、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻と、車両11の車両番号、ETCカード23のETC番号及び駐車券24の駐車券番号との関連付けを行う。
【0092】
そして、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻がETCカード23のETC番号及び駐車券24の駐車券番号に関連付けられたテーブルT1を、データベース18cに格納する。
【0093】
さらに、駐車場サーバ18の設定部18dは、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に支払い方法が現金精算からETC決済に変更された場合、車両11の駐車場への入庫時刻に基づいて車両11の駐車料金を決定する前に、データベース18cに格納されたテーブルT1を参照する。
【0094】
そして、駐車場サーバ18の設定部18dは、車両11の駐車場への入庫時刻を、車両11の車両番号、ETCカード23のETC番号及び駐車券24の駐車券番号を用いて特定する。
【0095】
したがって、駐車料金の支払い方法の変更の第2の例によれば、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に、車両11の駐車料金の支払い方法を現金精算からETC決済に変更することができる。
【0096】
図14は、本発明の一実施の形態による駐車場管理装置を備えるシステムで行われる駐車料金の支払い方法の変更の第3の例を説明するための図である。
図14に示すシステム2は、カメラ25を備える点を除いて
図1及び
図8に示すシステム1と略同一である。
【0097】
支払い方法の変更の第3の例では、カメラ25は、駐車場に入庫する車両の11のナンバープレートを撮影可能な位置に配置される。また、支払い方法の変更の第3の例では、カメラ25は、撮影した画像を通信ネットワーク21を介して送信する通信部(図示せず)を有する。
【0098】
また、支払い方法の変更の第3の例では、ETCカード23が挿入されていないETC車載器12を搭載した車両11が駐車場に入庫する際に、駐車券24が発券機13から取り出され、ETC車載器12からETC情報が送信されない。
【0099】
また、支払い方法の変更の第3の例では、制御装置15は、駐車券24が発券機13から取り出されることに応答して、車両11が駐車場に入庫する際に支払い方法を現金精算に選択する。さらに、支払い方法の変更の第3の例では、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に支払い方法が現金精算からETC決済に変更される。
【0100】
図15は、駐車料金の支払い方法の変更の第3の例の駐車場入庫時におけるシステムの動作のシーケンス図である。
図15に示すシステムの動作のシーケンスは、入庫する車両11がループコイルL1,L2により検知されたことを知らせる入庫検知信号が発券機13、制御装置15及び通信ネットワーク22を介して駐車場サーバ18の通信部18aによって受信されたときに開始する。
【0101】
図15に示すシステムの動作のシーケンスにおいて、制御装置15は、入庫時刻と、現金精算の情報と、駐車券24の駐車券番号と、を、通信ネットワーク21を介して駐車場サーバ18の通信部18aに送信する(ステップS131)。次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、制御装置15から送信された入庫時刻と、現金精算の情報と、駐車券24の駐車券番号と、を受信する(ステップS132)。
【0102】
次に、カメラ25は、車両11のナンバープレートを撮影した画像を、通信ネットワーク21を介して駐車場サーバ18の通信部18aに送信する(ステップS133)。次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、カメラ25から送信された画像を受信する(ステップS134)。次に、駐車場サーバ18の判定部18eは、受信した画像から車両11の車両番号を判定する(ステップS135)。
【0103】
次に、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻と、駐車券24の駐車券番号及び車両11の車両番号との関連付けを行い、このように関連付けられた入庫時刻をデータベース18cに格納する(ステップS136)。ステップS136の次に実行されるステップS137〜S139は、
図3に示すステップS14〜S16と同一であるので、説明を省略する。
【0104】
図16は、
図15に示すシステムの動作のシーケンスのステップS136においてデータベース18cに格納されるテーブルの一例を示す図である。
図16のテーブルT1おいて、ロケIDaaaで識別される駐車場に入庫した車両11の駐車場への入庫時刻が15時1分であり、当該入庫時刻に“1234”である駐車券24の駐車券番号と、“6789”である車両11の車両番号と、が関連付けられていることを示す。
【0105】
また、
図16のテーブルT1において、支払い方法が現金精算であること及び支払い方法が変更されていないことが記録されていることを示す。さらに、さらに、
図16のテーブルT1において、ETCカード23のETC番号を取得していないためにETC番号は記録されていないことを示す。
【0106】
図17は、駐車料金の支払い方法の変更の第3の例の駐車料金の支払い方法の変更時における動作のシーケンス図である。
図17の動作のシーケンスは、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間の車両11の利用者による事前精算機17の操作に応答して開始される。
【0107】
例えば、
図17の動作のシーケンスの開始の際に、駐車券24が事前精算機17の駐車券挿入部に挿入されるとともにETCカード23が事前精算機17のカード挿入部(図示せず)に挿入され、事前精算機17によって駐車券24の駐車番号及びETCカード23のETC情報が読み出される。なお、ETCカード23のETC番号を特定するために、車両11の利用者を識別するための情報又は車両11の車両番号を用いてもよい。
【0108】
先ず、事前精算機17は、車両11の利用者による事前精算機17の操作に応答して、支払い方法を現金精算からETC決済に変更するための支払い方法変更指令と、駐車券24の駐車番号と、ETCカード23のETC番号と、を、通信ネットワーク22を介して駐車場サーバ18に送信する(ステップS141)。
【0109】
次に、駐車場サーバ18の通信部18aは、事前精算機17から送信された、支払い方法変更指令と、駐車券24の駐車番号と、ETCカード23のETC番号と、を受信する(ステップS142)。
【0110】
次に、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻と、データベース18cに格納された車両11の車両番号及び駐車券24の駐車券番号並びに受信したETCカード23のETC番号との関連付けを行い、このように関連付けられた入庫時刻をデータベース18cに格納する(ステップS143)。
【0111】
ステップS143の次に実行されるステップS144〜S152は、
図3に示すステップS7〜S14及び
図11に示すステップS93と同一であるので、説明を省略する。これによって、オーソリ情報を確認することによって車両11の駐車料金の支払いを現金精算からETC決済に変更することが駐車場サーバ18によって認められる。なお、
図17に示すシステムの動作のシーケンスのステップS143において
図2に示すデータベース18cに格納されるテーブルは、
図12に示すものと同一である。
【0112】
また、駐車料金の支払い方法の変更の第3の例の駐車場出庫時におけるシステムの動作のシーケンスは、
図13に示すシステムの動作のシーケンスと同一である。さらに、車両11の利用者は、車両11が駐車場から出庫する際に精算機14を用いて車両11の駐車料金の支払い方法の変更を行ってもよい。
【0113】
上述したように、駐車料金の支払い方法の変更の第3の例では、駐車場サーバ18の通信部18aは、車両11が駐車場に入庫する際に、車両11の車両番号を表す車両11のナンバープレートを撮影した画像と、駐車券24の駐車番号と、車両11の駐車場への入庫時刻と、を受信する。
【0114】
また、駐車場サーバ18の判定部18eは、受信した画像に基づいて車両11の車両番号を判定し、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻と、車両11の車両番号及び駐車券24の駐車券番号との関連付けを行う。
【0115】
そして、駐車場サーバ18の関連付け部18bは、車両11の駐車場への入庫時刻が車両11の車両番号及び駐車券24の駐車券番号に関連付けられたテーブルT1を、データベース18cに格納する。
【0116】
さらに、駐車場サーバ18の設定部18dは、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に支払い方法が現金精算からETC決済に変更された場合、車両11の駐車場への入庫時刻に基づいて車両11の駐車料金を決定する前に、データベース18cに格納されたテーブルT1を参照する。
【0117】
そして、駐車場サーバ18の設定部18dは、車両11の駐車場への入庫時刻を、車両11の車両番号、ETCカード23のETC番号及び駐車券24の駐車券番号を用いて特定する。
【0118】
したがって、駐車料金の支払い方法の変更の第3の例によれば、車両11が駐車場に入庫してから出庫するまでの間に、車両11の駐車料金の支払い方法を現金精算からETC決済に変更することができる。
【0119】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、システム1,2において、車両11の入庫時と出庫時の両方において車両の駐車料金の支払い方法として現金精算を選択してもよく、車両11の入庫時と出庫時の両方において車両の駐車料金の支払い方法としてETC決済を選択してもよい。
【0120】
また、駐車料金の支払い方法の変更の第1の例において、車両11が駐車場に入庫する際に、車両11の駐車場への入庫時刻と、車両11の車両番号及びETCカード23のETC番号のうちのいずれか一つと関連付けを行ってもよい。
【0121】
この場合、車両11の駐車料金を決定する前に、車両11の駐車場への入庫時刻として、車両11の車両番号又はETCカード23のETC番号に基づいて入庫時刻管理情報において特定される入庫時刻を設定する。
【0122】
また、駐車料金の支払い方法の変更の第2の例において、車両11が駐車場に入庫する際に、設定部18dは、車両11の駐車場への入庫時刻と、車両11の車両番号、ETCカード23のETC番号及び駐車券24の駐車券番号のうちの一つ又は二つと関連付けを行ってもよい。
【0123】
この場合、車両11の駐車料金を決定する前に、設定部18dは、車両11の駐車場への入庫時刻として、車両11の車両番号、ETCカード23のETC番号及び駐車券24の駐車券番号のうちの一つ又は二つに基づいて入庫時刻管理情報において特定される入庫時刻を設定する。
【0124】
また、駐車料金の支払い方法の変更の第3の例において、車両11が駐車場に入庫する際に、車両11の駐車場への入庫時刻と、車両11の車両番号及び駐車券24の駐車券番号のうちの一つと関連付けを行ってもよい。
【0125】
この場合、車両11の駐車料金を決定する前に、設定部18dは、車両11の駐車場への入庫時刻として、車両11の車両番号及び駐車券24の駐車券番号のうちの一つに基づいて入庫時刻管理情報において特定される入庫時刻を設定する。
【0126】
駐車料金の支払い方法の変更の第1の例、第2の例及び第3の例において、車両11の駐車料金の計算を駐車場サーバ18で行ってもよく、駐車場サーバ18の代わりに制御装置15で駐車場管理装置を実現してもよい。
【0127】
駐車料金の支払い方法の変更の第1の例、第2の例及び第3の例において、駐車料金の支払い方法を変更した直後に事前精算機17で駐車料金の精算を行ってもよい。
【0128】
さらに、駐車料金の支払い方法の変更の第1の例、第2の例及び第3の例において、駐車料金の支払い方法の変更を、駐車料金の支払い方法の変更の操作を行うことができる精算機14又は事前精算機17以外の任意の端末で行ってもよい。