【解決手段】本開示は、オキシメタゾリンを含む組成物、およびオキシメタゾリンを含む組成物を被験体に投与することを含む、被験体における下垂などの眼瞼の垂れ下がりに関連する様々な眼障害を処置する方法にも関する。一部の態様では、本開示の組成物は、約0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩と;約0.2〜約1.0重量%の塩化ナトリウムと;約0.05〜約0.10重量%の塩化カリウムと;約0.02〜約0.06重量%の塩化カルシウムと;約0.01〜約0.05重量%の塩化マグネシウムと;1またはそれを超える適した緩衝液と;約0.1〜約0.90重量%のヒプロメロースと;必要に応じてpH調整剤とを含む、pHが約6.3〜約6.5の範囲である、薬学的に安定した水性の眼科用製剤に関する。
【発明を実施するための形態】
【0021】
I.定義
別に定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する当業者が一般に理解する意味と同じ意味を有する。矛盾する場合には、定義を含む本出願が支配する。文脈で特に必要とされない限り、単数形の用語には複数形が含まれ、複数形の用語には単数形が含まれるものとする。本明細書において言及されるすべての刊行物、特許および他の参考文献は、あたかも個々の刊行物または特許出願が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されているかのように、あらゆる目的のために参照によりその全文が組み込まれる。
【0022】
本明細書に記載のものと類似または同等の方法および材料を本開示の実施または試験において使用することができるが、適した方法および材料を以下に記載する。材料、方法、および例は一例にすぎず、限定することを意図するものではない。本開示の他の特徴および利点は、詳細な説明および特許請求の範囲から明らかであろう。
【0023】
本開示をさらに定義するために、以下の用語および定義が提供される。
【0024】
単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈上明らかに示されている場合を除き、複数の指示対象を含む。用語「a」(または「an」)、ならびに用語「1またはそれを超える」、および「少なくとも1つの」は本明細書において同義的に使用することができる。特定の態様では、用語「a」または「an」とは、「単一」を意味する。他の態様では、用語「a」または「an」には「2またはそれを超える」または「複数」が含まれる。
【0025】
用語「約」は、本明細書において、約、大体、周辺、またはその領域内を意味するために使用される。用語「約」が数値範囲と共に使用される場合、それは記載された数値の上および下に境界を広げることによって、その範囲を変更する。一般に、用語「約」は、本明細書において、記載された値の上および下の数値を上または下に10パーセントの変動分だけ(より高くまたは低く)修正するために使用される。
【0026】
本明細書で使用される「および/または」という用語は、2つの指定された特徴または成分のそれぞれが他方の有無にかかわらず具体的に開示されると解釈されるべきである。したがって、本明細書において「Aおよび/またはB」などの語句で使用される「および/または」という用語は、「AおよびB」、「AまたはB」、「A」(単独)、および「B」(単独)を含むことを意図する。同様に、「A、B、および/またはC」などの語句で使用される「および/または」という用語は、次の態様:A、B、およびC;A、B、またはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;AおよびC;AおよびB;BおよびC;A(単独);B(単独);およびC(単独)の各々を包含することを意図する。
【0027】
本明細書において使用される「薬学的に許容され得る」とは、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激作用、アレルギー応答、またはその他の問題または合併症なく、人間および動物の組織と接触して使用するのに適しており、合理的な利益/リスク比に見合った化合物、材料、組成物、および/または剤形を指す。
【0028】
用語「薬学的に安定した」とは、患者による保管および使用時に物理的、化学的、治療的および微生物的特性を維持する医薬剤形の能力を意味する。
【0029】
本明細書において使用される「有効量」または「薬学的有効量」という用語は、必要なまたは望ましい治療応答を引き出すのに十分な薬物または薬学的活性物質の量(amount)または分量(quantity)、言い換えれば、患者に投与した場合に認識できる生物学的応答を引き出すのに十分な量を指す。
【0030】
本明細書において使用される「単位剤形」または「単位用量組成物」という用語は、ある分量の治療化合物を含む装置を指し、前記分量は、1またはそれを超える所定の単位が単一の治療投与として提供され得るような分量である。
【0031】
本明細書において使用される「重量%」または「重量/体積」という用語は、体積に対する成分間の比を指す。例えば、5重量%エタノール水溶液は、100mLの水ごとに5gのエタノールを含む溶液を表すことになる。
【0032】
本明細書において使用される「C
max」という用語は、被験体に投与された後の薬物の最大血漿濃度を指す。
【0033】
本明細書において使用される「T
max」という用語は、薬物の投与後に最大血漿濃度(「C
max」)に達するのに必要な時間を指す。
【0034】
本明細書において使用される「AUC」という用語は、薬物の投与後の時間に対する血漿濃度のプロットの曲線下面積を指す。
【0035】
本明細書において使用される「AUC
0−t」という用語は、時間ゼロから最終測定可能濃度の時間(C
t)までの薬物濃度−時間曲線下面積を指す。
【0036】
本明細書において使用される「AUC
0−∞」という用語は、時間ゼロから無限大までの薬物濃度−時間曲線下面積を指す。AUC
0−∞は、薬物の吸収の程度について、最後に測定された濃度(AUC
0−T)に対して計算され、無限大に外挿される(AUC
t−∞)。
【0037】
本明細書において使用される「遊離塩基等価物」または「FBE」という用語は、オキシメタゾリンまたはその塩に存在するオキシメタゾリンの量を指す。言い換えれば、「FBE」という用語は、オキシメタゾリン遊離塩基の量、またはオキシメタゾリンの塩によって提供されるオキシメタゾリン遊離塩基の等価量のいずれかを意味する。例えば、塩酸塩の重量のために、100mgのオキシメタゾリン塩酸塩は、オキシメタゾリンの遊離塩基形態88mgと同程度のオキシメタゾリンしか提供しない。他の塩は、塩の分子量に応じて異なる変換係数を有すると予想される。
【0038】
用語「レスター周辺視野試験」または「LPFT」とは、下垂を評価するために特別に設計された、カスタマイズされた視野試験を指し(Ho S.F.,Morawski A.,Sampath R.,Burns J.,Modified visual field test for ptosis surgery(Leicester Peripheral Field Test).Eye(Lond).2011 Mar;25(3):365−9.doi:10.1038/eye.2010.210.Epub 2011 Jan 21)、ハンフリー視野アナライザー(Humphrey Visual Field Analyzer)を使用して実行される。これは年齢補正されたスクリーニング試験であり、35ポイントが上方視野で試験され、14ポイントが下方視野で試験される。最大48°が上方視野で試験される。固視の中心は、最大上方視野試験を可能にするために15°下方にシフトされる。下方視野試験は基準として役立つが、分析には使用されない。
【0039】
用語「瞼縁角膜反射間距離(Marginal Reflex Distance)1(MRD)」は、2つの試験のうちの1つを指す。MRD−1とは、中央瞳孔光反射(central pupillary light reflex)から上眼瞼の中央縁(central margin)までの距離の写真測定を使用する試験を指す。外部のデジタル写真を使用して、MRD−1を測定する。測定は、中央瞳孔光反射から上眼瞼の中央縁までの距離、≦2mmに基づいて行われる(目に見える中央瞳孔光反射は、デフォルトで0にならない)。MRD−2は、瞳孔の中心および下眼瞼の縁からの垂直距離の測定値を指す。
【0040】
本明細書において使用される「処置する」または「処置」という用語は、治療目的のために被験体に組成物を投与することを指す。
【0041】
用語「平均」とは、患者集団の平均値を指す。例えば、「平均Cmax」とは、患者集団における薬物の最大血漿濃度値の平均を指す。
【0042】
用語「成人」とは、18歳またはそれより年長の人を指す。
【0043】
II.組成物
本開示の組成物は、眼投与用に処方された有効量のα−アドレナリン作動薬を含む。本開示は、下垂の処置において有用な組成物および方法を提供する。一部の態様では、組成物は点眼液である。一部の態様では、オキシメタゾリン塩酸塩は、無菌的に調製された、無菌で防腐剤を含まない点眼液(点眼薬)として、局所眼送達用に処方されている。点眼液は、粘度調整剤(ヒプロメロース)を添加した平衡塩類溶液中に0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩を含み得る。点眼液は、透明な単位用量の0.5mL低密度ポリエチレン(LDPE)ブローフィルシール(blow−fill−seal)(BFS)バイアルに充填することができ、それは箔パウチに個別に包装することができる。
【0044】
0.1重量%で投与されると、オキシメタゾリンは、ミュラー筋のα2アドレナリン受容体を刺激してミュラー筋を収縮させ、それにより上眼瞼を持ち上げ、下眼瞼を少しだけ収縮させると考えられる。
【0045】
一部の態様では、溶液は、約0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;約0.2重量%〜約1.0重量%の塩化ナトリウム;約0.05重量%〜約0.10重量%の塩化カリウム;約0.02重量%〜約0.06重量%の塩化カルシウム;約0.01重量%〜約0.05重量%の塩化マグネシウム;1またはそれを超える、適した緩衝液;約0.1重量%〜約0.90重量%のヒプロメロース;および必要に応じてpH調整剤からなる薬学的に安定した水性の眼科用製剤であり;製剤のpH範囲は約6.3〜約6.5である。
【0046】
一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、約0.05重量%〜約1.0重量%を構成する。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、酢酸ナトリウム三水和物およびクエン酸ナトリウムを含む。一部の態様では、製剤は、約0.64重量%の塩化ナトリウム、約0.075重量%の塩化カリウム、約0.048重量%の塩化カルシウム二水和物、および約0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物を含む。一部の態様では、pH調整剤は、酢酸、塩酸、硫酸、フマル酸、リン酸、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、リン酸アンモニウム、およびそれらの組合せからなる群より選択される。一部の態様では、pH調整剤は塩酸を含む。
【0047】
一部の態様では、溶液は、0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;0.64重量%の塩化ナトリウム;0.075重量%の塩化カリウム;0.048重量%の塩化カルシウム二水和物;0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物;1またはそれを超える、適した緩衝液;0.5重量%のヒプロメロース;および必要に応じて塩酸を含む薬学的に安定した水性の眼科用製剤であり;製剤のpH範囲は6.3〜6.5である。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、酢酸ナトリウム三水和物、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、および様々な混合リン酸緩衝液(Na
2HPO
4、NaH
2PO
4、およびKH
2PO
4の組合せを含む)およびそれらの混合物を含む。一態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む。
【0048】
一部の態様では、溶液は、0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;0.64重量%の塩化ナトリウム;0.075重量%の塩化カリウム;0.048重量%の塩化カルシウム二水和物;0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物;1またはそれを超える、適した緩衝液;0.5重量%のヒプロメロース;および必要に応じて塩酸から本質的になる薬学的に安定した水性の眼科用製剤であり;製剤のpH範囲は6.3〜6.5である。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、酢酸ナトリウム三水和物、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、および様々な混合リン酸緩衝液(Na
2HPO
4、NaH
2PO
4、およびKH
2PO
4の組合せを含む)およびそれらの混合物を含む。一態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む。
【0049】
一部の態様では、溶液は、0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;0.64重量%の塩化ナトリウム;0.075重量%の塩化カリウム;0.048重量%の塩化カルシウム二水和物;0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物;1またはそれを超える、適した緩衝液;0.5重量%のヒプロメロース;および必要に応じて塩酸からなる薬学的に安定した水性の眼科用製剤であり;製剤のpH範囲は6.3〜6.5である。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、酢酸ナトリウム三水和物、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、および様々な混合リン酸緩衝液(Na
2HPO
4、NaH
2PO
4、およびKH
2PO
4の組合せを含む)およびそれらの混合物を含む。一態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および0.17重量%のクエン酸ナトリウムを
【0050】
本開示の一態様は、被験体において下垂を処置するための方法である。この方法には、そのような処置を必要とする被験体の眼に有効量のオキシメタゾリンを投与するステップが含まれる。一部の態様では、この方法は、0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;0.64重量%の塩化ナトリウム;0.075重量%の塩化カリウム;0.048重量%の塩化カルシウム二水和物;0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物;1またはそれを超える、適した緩衝液;0.5重量%のヒプロメロース;および必要に応じて塩酸を含む治療有効量の薬学的に安定した水性の眼科用製剤を被験体の少なくとも一方の眼に投与するステップを含み;製剤のpH範囲は6.3〜6.5である。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、酢酸ナトリウム三水和物、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、および様々な混合リン酸緩衝液(Na
2HPO
4、NaH
2PO
4、およびKH
2PO
4の組合せを含む)およびそれらの混合物を含む。一態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む。
【0051】
本開示の一部の態様では、被験体は哺乳動物である。別の態様では、哺乳動物はヒトである。
【0052】
一部の態様では、製剤は、約0.07mgのオキシメタゾリン塩酸塩の総1日用量で投与される。一部の態様では、1滴の平均重量は0.035gである。一部の態様では、1滴が各眼に投与され、それぞれの1滴にはおよそ0.035mgのオキシメタゾリン塩酸塩(0.0308mgのオキシメタゾリン遊離塩基)が含まれる。
【0053】
一部の態様では、この方法は、0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;0.64重量%の塩化ナトリウム;0.075重量%の塩化カリウム;0.048重量%の塩化カルシウム二水和物;0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物;1またはそれを超える、適した緩衝液;0.5重量%のヒプロメロース;および必要に応じて塩酸から本質的になる治療有効量の薬学的に安定した水性の眼科用製剤を被験体の少なくとも一方の眼に投与するステップを含み;製剤のpH範囲は6.3〜6.5である。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、酢酸ナトリウム三水和物、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、および様々な混合リン酸緩衝液(Na
2HPO
4、NaH
2PO
4、およびKH
2PO
4の組合せを含む)およびそれらの混合物を含む。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む。一部の態様では、製剤は、約0.07mgの量で投与される。
【0054】
一部の態様では、この方法は、0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;0.64重量%の塩化ナトリウム;0.075重量%の塩化カリウム;0.048重量%の塩化カルシウム二水和物;0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物;1またはそれを超える、適した緩衝液;0.5重量%のヒプロメロース;および必要に応じて塩酸からなる治療有効量の薬学的に安定した水性の眼科用製剤を被験体の少なくとも一方の眼に投与するステップを含み;製剤のpH範囲は6.3〜6.5である。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、酢酸ナトリウム三水和物、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、および様々な混合リン酸緩衝液(Na
2HPO
4、NaH
2PO
4、およびKH
2PO
4の組合せを含む)およびそれらの混合物を含む。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む。
【0055】
一部の態様では、溶液は、0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;0.64重量%の塩化ナトリウム;0.075重量%の塩化カリウム;0.048重量%の塩化カルシウム二水和物;0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物;1またはそれを超える、適した緩衝液;0.5重量%のヒプロメロース;および必要に応じて塩酸を含む薬学的に安定した水性の眼科用製剤であり;製剤のpH範囲は6.3〜6.5である。他の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、および様々な混合リン酸緩衝液(Na
2HPO
4、NaH
2PO
4、およびKH
2PO
4の組合せを含む)およびそれらの混合物を含む。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む。
【0056】
一部の態様では、溶液は、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、または約1.0重量%メタゾリン塩酸塩を含む薬学的に安定した水性の眼科用製剤である。一部の態様では、溶液は、約0.10重量%、約0.12重量%、約0.13重量%、約0.14重量%、約0.15重量%、約0.16重量%、約0.17重量%、約0.18重量%、約0.19重量%、または約0.20重量%メタゾリン塩酸塩を含む薬学的に安定した水性の眼科用製剤である。一部の態様では、溶液は、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.06重量%、約0.07重量%、約0.08重量%、または約0.09重量%メタゾリン塩酸塩を含む薬学的に安定した水性の眼科用製剤である。
【0057】
一部の態様では、溶液は、0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;0.64重量%の塩化ナトリウム;0.075重量%の塩化カリウム;0.048重量%の塩化カルシウム二水和物;0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物;1またはそれを超える、適した緩衝液;0.5重量%のヒプロメロース;および必要に応じて塩酸から本質的になる薬学的に安定した水性の眼科用製剤であり;製剤のpH範囲は6.3〜6.5である。他の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、および様々な混合リン酸緩衝液(Na
2HPO
4、NaH
2PO
4、およびKH
2PO
4の組合せを含む)およびそれらの混合物を含む。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む。
【0058】
一部の態様では、溶液は、0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩;0.64重量%の塩化ナトリウム;0.075重量%の塩化カリウム;0.048重量%の塩化カルシウム二水和物;0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物;1またはそれを超える、適した緩衝液;0.5重量%のヒプロメロース;および必要に応じて塩酸からなる薬学的に安定した水性の眼科用製剤であり;製剤のpH範囲は6.3〜6.5である。他の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、酢酸ナトリウム三水和物、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、および様々な混合リン酸緩衝液(Na
2HPO
4、NaH
2PO
4、およびKH
2PO
4の組合せを含む)およびそれらの混合物を含む。一部の態様では、1またはそれを超える、適した緩衝液は、0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む。
【0059】
一態様では、製剤は塩化ナトリウムを含み、製剤中の塩化ナトリウムの量は、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、または約1.0重量%である。
【0060】
一態様では、製剤は塩化カリウムを含み、製剤中の塩化カリウムの量は、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.06重量%、約0.07重量%、約0.08重量%、約0.09重量%、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、または約0.5重量%である。
【0061】
一態様では、製剤は塩化カルシウムを含み、製剤中の塩化カルシウムの量は、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.06重量%、約0.07重量%、約0.08重量%、約0.09重量%、約0.1重量%、または約0.2重量%である。
【0062】
一態様では、製剤は塩化マグネシウムを含み、製剤中の塩化マグネシウムの量は、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.06重量%、約0.07重量%、約0.08重量%、約0.09重量%、約0.1重量%、または約0.2重量%である。
【0063】
一態様では、製剤はヒプロメロースを含み、製剤中のヒプロメロースの量は、約0.08重量%、約0.09重量%、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1.0重量%、または約2.0重量%である。
【0064】
一部の態様では、オキシメタゾリンは、オキシメタゾリンの薬学的に許容される塩として提供される。用語「薬学的に許容される塩」は、当技術分野で認識されており、本開示の組成物またはその任意の成分の比較的無毒の無機および有機酸付加塩を指し、限定されるものではないが、治療剤、賦形剤、その他の材料などが含まれる。薬学的に許容される塩の例としては、塩酸および硫酸などの鉱酸に由来するもの、ならびにエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸に由来するものが挙げられる。塩の形成に適した無機塩基の例としては、限定されるものではないが、マニア(mania)、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛などの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩が挙げられる。塩は適切な有機塩基で形成することもでき、それには、無毒で、そのような塩を形成するのに十分に強いものが挙げられる。
【0065】
III.組成物安定性
本開示の組成物は安定している。長期安定性は、眼科製剤、特に防腐剤を含まない製剤を調製する際に考慮すべき重要な属性である。アッセイ、質量オスモル濃度、不純物、粘度、重量損失、および無菌性をはじめとする、組成物の長期安定性を確保するために、様々な重要な品質属性を組成物の有効期間にわたって維持する必要がある。これらの属性は、温度、相対湿度、および/またはpHをはじめとする様々な要因の影響を受ける。
【0066】
質量オスモル濃度は、所与重量の水中のすべての溶質の濃度であり、どちらか一方の質量オスモル濃度の単位として表され、眼科製剤の維持に重要な属性である。大部分の被験体の眼の質量オスモル濃度はおよそ300mOsmであるので、眼に投与されるいずれの製剤もこの範囲の近く、例えば約290〜約365mOsm/kgに維持され、製剤が十分に許容されることが重要である。
【0067】
溶液のpHの安定性は、快適さと安全性にとっても重要である。眼科製剤の要素が、時間をわたってpHを変化させると、製剤は不安定になり得る。また、pHの変化は、目を損傷することがあり得る製剤の投与を引き起こす可能性がある。そのため、望ましい生理学的pHが製剤の寿命全体にわたって維持されることが重要である。pHを中性付近に維持し、目の自然なpHを維持することは安全性にとって重要である。
【0068】
粘度は、眼内の製剤の滞留時間を維持するために重要な眼科製剤の品質である。粘度が一定で、有効成分の送達および滞留時間が維持されるように、製剤の粘度は製剤の寿命にわたって維持されることが重要である。例えば、一態様では、眼内の滞留時間および眼の快適さを維持するために、粘度は約15〜約35cPsである。
【0069】
不安定な溶液は、時間をわたって分解し、望ましくない分解生成物を生成する可能性がある。これらの生成物は、加水分解および酸化をはじめとする、有効成分が関与する望ましくない化学反応の結果である可能性がある。分解生成物に関する溶液の不安定性は、これらの不純物の生成の結果としての毒性と、分解に起因する有効成分の濃度の低下の両方を引き起こす可能性がある。望ましくない分解生成物には、N−(2−アミノエチル)−2−[4−(1,1−ジメチルエチル)−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル]アセトアミド、ヒドロキシル化イミダゾリン誘導体、ヒドロキシルアミン、およびN−オキシド誘導体が含まれる。オキシメタゾリン分解から生成される分解生成物の限定されない例としては、以下が挙げられる:
【化1】
【0070】
したがって、これらの分解生成物の存在は、有効成分の活性の潜在的な損失を防ぎ、発生する分解生成物に由来する潜在的な望ましくない毒性を防ぐために、製剤が古くなるにつれて制限および監視されなければならない。
【0071】
製剤の無菌性の維持も重要である。無菌試験により、感染またはその他の合併症を引き起こす可能性があり得る微生物の眼科製剤への混入がないことが保証される。
【0072】
製剤中の水分含有量を維持することは、製剤中に存在する成分の望ましい濃度を維持するために重要である。そのため、水の重量の損失は成分の濃度に影響を及ぼすことになる。分解生成物は成分の濃度、溶液のpHにも影響を与える可能性があり、目の安全にリスクをもたらし得る望ましくない汚染物質を導入する可能性があるため、成分の分解の維持および監視も重要である。分解生成物の制限は、薬物製品の安全性にとって重要であり、製剤およびプロセス変数は分解生成物に影響する可能性がある。
【0073】
一部の態様では、本開示の組成物は、約3カ月、約6カ月、約9カ月、約12カ月、約14カ月、約18カ月、約21カ月、約24カ月、約30カ月、約36カ月、約42カ月、約48カ月、約54カ月、または約60カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約3カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約6カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約9カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約12カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約14カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約18カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約21カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約24カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約30カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約36カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約42カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約48カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約54カ月の間安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、少なくとも約60カ月の間安定である。
【0074】
安定性は、保存の間に存在する環境条件によっても影響される。例えば、周囲温度および/または湿度は、眼科調製物の長期安定性に影響を及ぼし得る。一部の態様では、本開示の組成物は、約4℃〜約30℃、約4℃〜約25℃、約4℃〜約20℃、約10℃〜約20℃、約15℃〜約20℃、または約20℃〜約30℃の温度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、または約30℃の温度で安定である。
【0075】
一部の態様では、本開示の組成物は、約10%〜約70%、約20%〜約60%、約30%〜約50%、約20%〜約80%、約30%〜約70%、約40%〜約60%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約10%〜約70%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約40%〜約60%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、または約80%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約10%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約20%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約30%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約40%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約50%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約60%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約70%の相対湿度で安定である。一部の態様では、本開示の組成物は、約80%の相対湿度で安定である。
【0076】
IV.処置方法
上眼瞼は、通常、上眼瞼挙筋(挙筋)およびミュラー筋の収縮によって持ち上げられる。下垂は、美容上望ましくない可能性がある、疲れた外見を作り出す;より深刻な場合には、下垂は、罹患した1または複数の眼の視力を妨げ得る。下垂の根本的な原因としての疲労および加齢に伴う挙筋およびミュラーの筋肉の衰弱に加えて、下垂を引き起こすと認識されている多数のその他の状態がある。例えば、下垂は、筋原性、神経原性、腱膜性、機械的、または外傷性の原因に起因することもある;下垂は通常、孤立して発生するが、遺伝性疾患、免疫疾患、または変性疾患、腫瘍、および感染症のような、様々なその他の状態に関連していることもある。本開示の方法は、下垂の処置に有用である。一部の態様では、治療上有効な量のオキシメタゾリン塩酸塩は、眼科的に許容され得る担体で送達される。一部の態様では、担体は、エマルジョン、懸濁物、ゲル、軟膏、または溶液である。
【0077】
特定の態様では、溶液は、点眼薬として投与される局所点眼液である。下垂の筋原性の原因には、重症筋無力症および慢性進行性外眼筋麻痺など、筋肉の衰弱または神経損傷を引き起こし得る疾患が含まれ得る。上挙筋および/またはミュラー筋のジストロフィーまたは発育不全は、先天性下垂の最も一般的な原因である。下垂は、上眼瞼を挙上する筋肉を制御する第三脳神経(動眼神経)の損傷によって引き起こされる場合がある。先天性神経原性下垂は、ミュラー筋の不全麻痺に起因する軽度の下垂が、同側縮瞳(瞳孔収縮)および無汗症に関連し得る、ホルネル(Horner)症候群(ホルネル(Horner’s)症候群としても公知)によって引き起こされると考えられている。後天性のホーマー(Homer)症状群は、外傷、新生物侵襲の後、または血管疾患の後にさえ生じることがある。後天性下垂は、一般に腱膜下垂によって引き起こされる。これは、挙筋腱膜の老化、裂開または離断の結果として起こり得る。
【0078】
さらに、慢性炎症または眼内手術でも同じ効果を得ることができる。外傷に起因する下垂は、上眼瞼挙筋(elevator muscle)の切断または神経入力の破壊による眼瞼裂傷の後に続いて起こり得る。下垂のその他の原因には、眼瞼新生物、神経線維腫、または炎症または手術後の瘢痕形成が含まれる。軽度の下垂は、加齢とともに起こり得る。驚くべきことに、多くの薬剤をそのような薬剤の濃度範囲にわたって評価するプロセスを通じて、特に塩酸オキシメタゾリン0.1重量%を含む特定のαアドレナリン作動薬は、レスター周辺視野試験(LPFT)の成績で測定されるような驚くべき処置転帰をもたらす高度に有効な組成物を提供することが見出された。この組成物は、下垂の処置に使用することができ、それは、罹患した眼にそのような薬剤を1滴局所投与した後、4〜10時間、または一態様では6時間持続することが見出された。
【0079】
また、驚くべきことに、多くの薬剤をそのような薬剤の濃度範囲にわたって評価するプロセスを通じて、特にオキシメタゾリン塩酸塩0.1重量%を含む特定のαアドレナリン作動薬が、瞼縁角膜反射間距離試験(MRD−1)の成績で測定されるような驚くべき処置転帰をもたらす、高度に有効な組成物を提供することも見出された。また、この組成物は、下垂の処置に使用することができ、それは、罹患した眼にそのような薬剤を1滴局所投与した後、4〜10時間、または6時間持続することも見出された。オキシメタゾリン塩酸塩0.1重量%の効果の急速な発現も見出され、本開示の組成物の投与後5分で下垂の改善が実証された。また、MRD−1の成績の改善が、用量投与後少なくとも6時間続いたことも見出された。また、MRD−1の成績の改善が、少なくとも8時間続いたことも見出された。本開示の化合物および方法は、逐次用量の薬物に対する反応を急速に減少させ、薬物の効果を低下させるタキフィラキシーを示さなかった。一部の態様では、タキフィラキシーは、6週間、示されない。一部の態様では、タキフィラキシーは、6週間から3カ月の期間、示されない。一部の態様では、タキフィラキシーは、6週間、7週間、9週間、10週間、11週間、1カ月、2カ月、または3カ月の期間、示されない。一部の態様では、タキフィラキシーは、本開示の組成物または方法の使用中には示されない。一部の態様では、タキフィラキシーは、約1週間、約90日、約180日、または約1年の期間、示されない。一部の態様では、タキフィラキシーは、約1年、約2年、約3年、約5年、または約10年の期間、示されない。
【0080】
本開示の一態様は、被験体において下垂を処置するための方法である。この方法には、そのような処置を必要とする被験体の眼の外表面に有効量のオキシメタゾリンを局所投与することが含まれる。本明細書において使用される、「処置する」とは、たとえ一時的であっても、そのような状態または疾患を有する被験体において状態または疾患の重症度を軽減することを意味する。一態様では、たとえ一時的であっても、軽減することは除去することである。例えば、被験体の下垂は、たとえ一時的であっても、下垂が減少または除去される場合に、この方法に従って処置されると言われる。
【0081】
本開示の方法は、眼瞼を挙上することによって状態が処置される、その他の眼瞼疾患または非特異的な状態を処置することにも関連している。本開示の製剤によって処置され得るその他の状態には、ホルネル症候群および重症筋無力症が含まれる。本開示の方法は、眼障害または眼疾患などの眼に関連するその他の臨床状態を処置するために使用することができる。この方法は、そのような処置を必要とする被験体の少なくとも1つの眼に、治療有効量の本開示の組成物を投与することを含む。一部の態様では、眼に関連する臨床的状態には、ドライアイ症候群(例えば、乾性角結膜炎)、シェーグレン症候群、先天性無涙症、眼球乾燥症(ビタミンA欠乏によるドライアイ)、角膜軟化症、甲状腺眼疾患、眼性酒さ、眼瞼障害、マイボーム腺疾患、マイボーム腺機能不全、外反、眼瞼炎、眼瞼皮膚弛緩症、サルコイドーシス、麦粒腫(stye)、麦粒腫(hordeolum)、霰粒腫、下垂、翼状片、眼瞼浮腫、眼瞼皮膚炎、睫毛乱生症、睫毛脱落、涙腺炎、スティーブンス・ジョンソン症候群、眼移植片対宿主病、涙嚢炎、結膜炎、角結膜炎、眼瞼結膜炎、眼瞼角結膜炎、アレルギー性結膜炎、春季カタル、結膜充血(conjunctival
suffusion)、結膜弛緩症、結膜下出血、翼状片、瞼裂斑、結膜浮腫、虹彩炎、虹彩毛様体炎、緑内障、高眼圧症、赤目(red eye)、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、末梢性潰瘍性角膜炎、神経栄養性角膜炎、神経栄養性眼疾患、角膜潰瘍、潰瘍性角膜炎、角膜擦過傷、光線角膜炎、紫外線角膜炎(ultraviolet keratitis)、兎眼性角膜炎、および角膜ジストロフィーが含まれる。
【0082】
その他の状態には、眼科手術後の術後炎症が含まれる(例えば、眼瞼手術、白内障手術、角膜手術、フォトリフラクティブケラテクトミーを含む屈折矯正手術、緑内障手術、涙腺手術、結膜手術、眼筋手術、身体的外傷、次の自己免疫または血管障害によって引き起こされる眼の状態:関節リウマチ、若年性関節リウマチ、強直性脊椎炎(ankulosing spondylitis)、ライター症候群、腸炎性関節炎、乾癬性関節炎、円板状および全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、グレーブス病、抗リン脂質抗体症状群、サルコイドーシス、ウェグナー肉芽腫症、ベーチェット症候群、結節性多発動脈炎、高安動脈炎、皮膚筋炎、乾癬、再発性多発性軟骨炎、血管炎、鎌状赤血球貧血、II型糖尿病、糖尿病性網膜症、およびそれらの組み合わせ。
【0083】
V.投薬頻度および用量漸増
本開示によれば、下垂を有するまたは下垂を有するリスクのある被験体(例えば、ヒト)には、本明細書に記載される薬学的組成物のいずれかが投与される。一部の態様では、薬学的組成物は、治療の開始から、一定の治療有効量で投与される。治療有効量は、0.1重量%の塩酸オキシメタゾリンを含み、各眼に1滴であり得る。一態様では、用量は、総用量を約0.07mgとして2滴の約0.035g/滴の0.1重量%の溶液を含み、薬学的組成物は各滴に約0.035mgのオキシメタゾリン塩酸塩を含む。
【0084】
薬学的組成物は、単位用量で1日3回、1日2回、または1日1回投与することができ、1日の組成物の総用量は、約0.005g、約0.01g、約0.02g、約0.03g、約0.04g、約0.05g、約0.06g、約0.07g、約0.08g、約0.09g、または約0.10gである。オキシメタゾリン塩酸塩0.1重量%を含有する薬学的組成物は、単位用量で1日3回、1日2回、または1日1回投与することができ、1日のオキシメタゾリン塩酸塩の総用量は、約0.050mg、約0.010mg、約0.020mg、約0.030mg、約0.035mg、約0.040mg、約0.050mg、約0.060mg、約0.070mg、約0.080mg、約0.090mg、約0.1mg、約0.14mgまたは約0.21mgである。一部の態様では、薬学的組成物は、各眼に単位用量で1日3回、1日2回、または1日1回投与される。一部の態様では、1日の組成物の総用量は、約0.07mg、約0.14mg、または約0.21mgである。
【0085】
一部の態様では、製剤は、約0.07mgの量で投与される。一部の態様では、製剤は、総1日用量を約0.035mgとして、1日またはそれを超えて連日、単一の眼に1滴の用量で投与される。一部の態様では、製剤は、総1日用量を約0.07mgのオキシメタゾリン塩酸塩として、1日またはそれを超えて連日、各眼に1滴の用量で投与される。
【0086】
一態様では、薬学的組成物は、片目または両目に1日1回投与される。一態様では、薬学的組成物は朝に投与される。一態様では、薬学的組成物は午後に投与される。一態様では、薬学的組成物は夜に投与される。一態様では、薬学的組成物は就寝の4時間前よりも前に投与される。一部の態様では、オキシメタゾリンまたはその薬学的に許容される塩を含有する薬学的組成物は、約0.015mg、約0.035mg、または約0.07mgを含む単位用量で1日2回または1日1回投与される。一部の態様では、それぞれの用量投与中に、各眼に1滴が投与される。一部の態様では、それぞれの用量投与中に、一方の眼にのみ1滴が投与される。
【0087】
VI.薬学的組成物
本開示のもう一つの態様は、オキシメタゾリン塩酸塩を含む薬学的組成物に関する。眼科適用には、好ましくは、溶液は生理食塩溶液をビヒクルとして使用して調製される。そのような点眼液のpHは、適当な緩衝系によって4.5から8.0に維持されることが好ましい。理想的には、そのような溶液のpHは、6.3から6.5に維持される。製剤は、従来の薬学的に許容され得る安定剤および界面活性剤も含むことができる。張度調整剤を、必要に応じてまたは都合よく追加することができる。これには、限定されるものではないが、塩、特に塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトールおよびグリセリン、または任意のその他の適した眼科的に許容され得る張度調整剤が含まれる。得られる調製物が眼科的に許容され得る限り、様々な緩衝液およびpHを調整するための手段を使用することができる。したがって、緩衝液には、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液およびホウ酸緩衝液が含まれる。一部の態様では、薬学的組成物は、眼用剤形である。本開示は特定の眼用剤形に限定されず、剤形が本開示に記載される薬物動態および治療効果を達成する限り、オキシメタゾリン塩酸塩を患者に送達することの可能なあらゆる剤形が本開示に適している。
【0088】
一態様では、製剤は1または複数の防腐剤を含まない。
【0089】
一部の態様では、薬学的組成物は、吸着剤、酸化防止剤、緩衝化剤、および/または希釈剤を含む。
【0090】
本明細書において使用される、用語「吸着剤」は、物理的または化学的(化学吸着)手段によってその表面に他の分子を保持することができる薬剤を意味することを意図している。そのような化合物には、例として、限定するものではないが、粉末炭および活性炭、および当業者に公知のその他の材料が含まれる。
【0091】
本明細書において使用される、用語「酸化防止剤」は、酸化を阻害する薬剤を意味し、従って酸化プロセスによる調製物の劣化を防ぐために使用されることを意図している。そのような化合物としては、例として、限定するものではないが、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、次亜リン酸、モノチオグリセロール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムおよびメタ重亜硫酸ナトリウムおよび当業者に公知のその他の材料が挙げられる。
【0092】
本明細書において使用される、用語「緩衝化剤」は、酸またはアルカリの希釈または添加によるpHの変化に抵抗するために使用される化合物を意味することを意図している。そのような化合物には、例として、限定するものではないが、メタリン酸カリウム、リン酸カリウム、一塩基性酢酸ナトリウムおよびクエン酸ナトリウム無水物および二水和物、ならびに当業者に公知のその他の材料が含まれる。
【0093】
VII.レスター周辺視野試験(LPFT)
本開示の組成物の有効性は、患者の改善を評価するための多様な試験を使用して評価することができる。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)を使用して、患者の改善転帰を評価する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)は評価に使用され、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアおよびレスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアが決定される。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約0.1〜16時間後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約0.1〜16時間後に約5.2ポイントまたは約6.3ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約6時間後に約5.2ポイントまたは約6.3ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約10〜15日後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約10〜15日後に約6ポイント〜約8ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約10〜15日後に約6.4ポイントまたは約7.7ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約14日後に約6.4ポイントまたは約7.7ポイント増加する。
【0094】
一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約0.1〜16時間後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約5〜約10分後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約0.1〜16時間後に約5.2ポイントまたは約6.3ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約6時間後に約5.2ポイントまたは約6.3ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約6時間後に約5.2ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約6時間後に約6.3ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約2時間後に約7.7ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約2時間後に約6.4ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約10〜15日後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約10〜15日後に約6ポイント〜約8ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約10〜15日後に約6.4ポイントまたは約7.7ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約14日後に約6.4ポイントまたは約7.7ポイント増加する。
【0095】
一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約0.1〜16時間後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約0.1〜16時間後に約7ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)が評価のために使用され、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアおよびレスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアが決定される。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約2時間後または約6時間後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約6時間後に約7ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約10〜15日後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約10〜15日後に約9ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約14日後に約9ポイント増加する。
【0096】
一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約1〜9時間後に約5〜20ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約0.1〜16時間後に約5〜15ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約0.1〜16時間後に約10〜15ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約2〜約6時間後に約5〜15ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約1〜14日後に約5〜15ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約1日後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約14日後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約14日後に約5〜10ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約0.1〜16時間後に約5〜10ポイント増加する。
【0097】
一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約0.1〜16時間後に約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、または約20ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約6時間後に約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、または約20ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約10〜15日後に約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、または約20ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)平均スコアは、約14日後に約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、または約20、ポイント増加する。
【0098】
一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約0.1〜16時間後に約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、または約20ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約6時間後に約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、または約20ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約10〜15日後に約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、または約20ポイント増加する。一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約14日後に約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、または約20ポイント増加する。
【0099】
一部の態様では、レスター周辺視野試験(LPFT)メジアンスコアは、約10分、約20分、約1時間、約6時間、約8時間、約12時間、または約24時間の期間上昇を維持する。
【0100】
VIII.瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)試験
瞼縁角膜反射間距離 1(MRD−1)試験は、写真測定を使用して実施され、中央瞳孔光反射から上眼瞼の中央縁までの距離を評価する。外部のデジタル写真を使用して、MRD−1を測定する。測定は、中央瞳孔光反射から上眼瞼の中央縁までの距離、≦2mmに基づいて行われる(目に見える中央瞳孔光反射は、デフォルトで0にならない)。MRD−1試験は、処置の有効性を評価するために有用である。
【0101】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)を使用して、患者の改善転帰を評価する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)は評価に使用され、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアおよび瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)メジアンスコアが決定される。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)が実施され、それにより、平均スコアが約1〜10分後に約0.2〜1.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約5分後に約0.2〜1.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約5分後に約0.6ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約10〜20分後に約0.5〜1.5ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約15分後に約0.5〜1.5ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約15分後に約0.9ポイント増加する。
【0102】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約5分〜約16時間後に約0.5〜1.5ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約15分〜約16時間後に約0.5〜1.5ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約15分後に約0.5〜1.5ポイント増加する。一部の態様では、平均スコアは、約5分〜約16時間後に約0.2〜1.0ポイント増加する。一部の態様では、平均スコアは、約5分〜約42日後に約0.5〜1.5ポイント増加する。
【0103】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約5分〜約16時間後に約1.5ポイント、約1.4ポイント、約1.3ポイント、約1.2ポイント、約1.1ポイント、約1.0ポイント、約0.9ポイント、約0.8ポイント、約0.7ポイント、約0.6ポイント、約0.5ポイント、約0.4ポイント、または約0.3ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約5分後に約1.5ポイント、約1.4ポイント、約1.3ポイント、約1.2ポイント、約1.1ポイント、約1.0ポイント、約0.9ポイント、約0.8ポイント、約0.7ポイント、約0.6ポイント、約0.5ポイント、約0.4ポイント、または約0.3ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約15分後に約1.5ポイント、約1.4ポイント、約1.3ポイント、約1.2ポイント、約1.1ポイント、約1.0ポイント、約0.9ポイント、約0.8ポイント、約0.7ポイント、約0.6ポイント、約0.5ポイント、約0.4ポイント、または約0.3ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1試験(MRD−1)平均スコアは、約16時間後に約1.5ポイント、約1.4ポイント、約1.3ポイント、約1.2ポイント、約1.1ポイント、約1.0ポイント、約0.9ポイント、約0.8ポイント、約0.7ポイント、約0.6ポイント、約0.5ポイント、約0.4ポイント、または約0.3ポイント増加する。
【0104】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約1〜20分後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約5分後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0105】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約10〜20分後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約15分後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0106】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約2〜12時間後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約2時間後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約6時間後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0107】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約5〜20日後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約14日後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0108】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約30〜60日後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)平均スコアは、約42日後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0109】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約1〜20分後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約0.1〜16時間、例えば、8時間後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約5分後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0110】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約10〜20分後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約15分後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0111】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約2〜12時間後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約2時間後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約6時間後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0112】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約5〜20日後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約14日後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0113】
一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約30〜60日後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。一部の態様では、瞼縁角膜反射間距離1(MRD−1)メジアンスコアは、約42日後に約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0ポイント増加する。
【0114】
IX.薬物動態
一態様では、用量は、総用量を約0.070mgとして2滴の約0.035g/滴の0.1重量%の組成物を含み、薬学的組成物は各滴に約0.035mgのオキシメタゾリン塩酸塩を含む。もう一つの態様では、点眼液の各滴は、0.035mg(0.1%オキシメタゾリン塩酸塩、これは0.031mg(オキシメタゾリン遊離塩基等価物の0.088%)に相当)を含む。
【0115】
本開示の組成物および方法は、オキシメタゾリン塩酸塩への患者の全身曝露を最小限に抑えるのに有用である。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均AUC
0−∞は、約300〜約700pg・h/mLである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均AUC
0−∞は、約468pg・h/mLである。
【0116】
一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物のT
maxは、約0.5〜約6時間である。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物のT
maxは、約2〜4時間である。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物のT
maxは、約0.5〜4時間である。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物のT
maxは、約2時間である。
【0117】
一部の態様では、患者への単回用量投与後の薬学的組成物の平均T
maxは、約0.5時間〜約12時間、約0.5時間〜約10時間、約0.5時間〜約8時間、約0.5時間〜約6時間、約6時間〜約12時間、約6時間〜約10時間、約6時間〜約8時間、約7時間〜約12時間、約7時間〜約10時間、約7時間〜約8時間、約8時間〜約12時間、約8時間〜約10時間、約9時間〜約12時間、約9時間〜約10時間、または約10時間〜約12時間である。一部の態様では、薬学的組成物の平均T
maxは、約0時間〜約6時間、約1時間〜約6時間、約1時間〜約5時間、約2時間〜約5時間、約2時間〜約4時間、または約2時間〜約3時間である。一態様では、薬学的組成物の平均T
maxは、約2.5時間である。一部の態様では、薬学的組成物のメジアンT
maxは、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、または約10時間である。
【0118】
一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均C
maxは、約25pg/ml〜約35pg/mlである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均C
maxは、約28〜32pg/mlである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均C
maxは、約30.5pg/mlである。
【0119】
一態様では、用量は、総用量を約0.070mgとして2滴の約0.035g/滴の0.1重量%の組成物を含み、薬学的組成物は、各滴に約0.035mgのオキシメタゾリン塩酸塩を含む。一部の態様では、患者への単回用量投与後の薬学的組成物の平均C
maxは、約10pg/ml〜約40pg/ml、約12pg/ml〜約38pg/ml、約14pg/ml〜約36pg/ml、約16pg/ml〜約34pg/ml、約18pg/ml〜約32pg/ml、または約20pg/ml〜約30pg/mlである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均C
maxは、約20pg/ml、約21pg/ml、約22pg/ml、約22pg/ml、約23pg/ml、約24pg/ml、約25pg/ml、約26pg/ml、約27pg/ml、約28pg/ml、約29pg/ml、約30pg/ml、約31pg/ml、約32pg/ml、約33pg/ml、約34pg/ml、約35pg/ml、約36pg/ml、約37pg/ml、約38pg/ml、約39pg/ml、または約40pg/mlである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均C
maxは、約25pg/ml〜約35pg/mlである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均C
maxは、約28〜32pg/mlである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均C
maxは、約30.5pg/mlである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均C
maxは、約30.5pg/mlであり、幾何平均Cmaxは約28.3pg/mLである。
【0120】
一部の態様では、平均血漿濃度−時間曲線下面積(AUC
0−∞)が測定される。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均AUC
0−∞は、約0pg・h/mL〜約800pg・h/mL、約50pg・h/mL〜約800pg・h/mL、約50pg・h/mL〜約750pg・h/mL、約100pg・h/mL〜約750pg・h/mL、約100pg・h/mL〜約700pg・h/mL、約150pg・h/mL〜約700pg・h/mL、約150pg・h/mL〜約650pg・h/mL、約200pg・h/mL〜約650pg・h/mL、約200pg・h/mL〜約600pg・h/mL、約250pg・h/mL〜約600pg・h/mL、約250pg・h/mL〜約550pg・h/mL、約300pg・h/mL〜約550pg・h/mL、約300pg・h/mL〜約500pg・h/mL、約350pg・h/mL〜約500pg・h/mL、約400pg・h/mL〜約500pg・h/mL、または約420pg・h/mL〜約480pg・h/mLである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の平均AUC
0−∞は、約468pg・h/mLである。
【0121】
一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の幾何平均AUC
0−∞は、約0pg・h/mL〜約800pg・h/mL、約50pg・h/mL〜約800pg・h/mL、約50pg・h/mL〜約750pg・h/mL、約100pg・h/mL〜約750pg・h/mL、約100pg・h/mL〜約700pg・h/mL、約150pg・h/mL〜約700pg・h/mL、約150pg・h/mL〜約650pg・h/mL、約200pg・h/mL〜約650pg・h/mL、約200pg・h/mL〜約600pg・h/mL、約250pg・h/mL〜約600pg・h/mL、約250pg・h/mL〜約550pg・h/mL、約300pg・h/mL〜約550pg・h/mL、約300pg・h/mL〜約500pg・h/mL、約350pg・h/mL〜約500pg・h/mL、約400pg・h/mL〜約500pg・h/mL、または約420pg・h/mL〜約480pg・h/mLである。一部の態様では、単回用量投与後の薬学的組成物の幾何平均AUC
0−∞は、約439pg・h/mLである。
【0122】
X.包装
製剤の保存型式および包装も、一貫した製品を維持および送達するために重要である。本開示の包装方法は、透明な低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂から形成された単一の単位用量容器の使用を伴い得る。一部の態様では、使い捨て容器は、ブロー/フィル/シール(「B/F/S」または「BFS」)プロセスによって形成される。一部の態様では、BFSプロセスは、無菌環境で実行される。BFSプロセスは、1つの連続する自動システムで容器を形成、充填、密封するプロセスであり、その際、内容物は無菌状態に保たれる。BFSバイアルは、プラスチック樹脂を高温で押出する機械で連続的に製造され、樹脂を無菌状態にする。ペレットは、重力を介してBFSマシンの上部のホッパーから押出機に供給される。押出機は、樹脂ペレットを約170℃〜約230℃に加熱し、プラスチック顆粒を溶融して、無菌の押出プラスチックチューブ(パリソン)を生成する。このプロセスは、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂を溶融および押出して、パリソン(中空の管状形態の熱い樹脂)を形成することによって始まる。次に、シール型が閉じてバイアルを密閉し、充填および密閉されたバイアルを型が解放する。プロセス全体が人間の介入なしに実行されるため、汚染のリスクが軽減される。BFSバイアルは、一貫した充填を確保するために上下を逆にして充填し、密封して複数のバイアルを含む「カード」を形成することができる。内容物に保存料または抗菌剤が含まれていない場合には、滅菌包装技術が重要である。一部の態様では、BFSバイアルの容積は約0.1mL、約0.2mL、約0.3mL、約0.4mL、約0.5mL、約0.6mL、約0.7mL、約0.8mL、約0.9mL、または約1.0mLである。一部の態様では、BFSバイアルの容積は約1mL、約2mL、約3mL、約4mL、約5mL、約6mL、約7mL、約8mL、約9mL、または約10mLである。一部の態様では、BFSバイアルの容積は約0.5mLである。一部の態様では、BFSバイアルの容積は0.34mLである。
【0123】
BFS包装の後、個別包装用の箔ラミネートパウチ、および/または、望ましくないアクセスを防ぐための子供が開けられないジッパーバッグに容器を封入することができる。医薬品は、通常、政府の規制に準拠した製品包装が、例えば5歳以下の幼児が重篤な病気や怪我を引き起こし得る製品にアクセスすることを防ぐために、子供に安全な特徴を含めることを必要とする。あるいは、容器は、子供が開けられない箔ラミネートパウチに封入することができる。子供が開けられないパウチ材料は、耐破壊性、機械加工性、完全性、およびチャイルドレジスタンス(child resistance)を提供することのできるPET、
アルミホイル、および/またはシーラントを含み得る。
【0124】
本開示は、さらなる限定と解釈されるべきではない以下の実施例によってさらに説明される。本出願を通して引用されるすべての参考文献の内容は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【実施例】
【0125】
実施例1
製剤
オキシメタゾリン塩酸塩点眼液、0.1重量%を、200kgのバッチサイズで製造した。薬物製品のバッチ処方を表1に示す。
【表1】
【0126】
眼内のオキシメタゾリンの全体的な吸収を、保存料を使用せずに改善するために、製剤の強化が追求された。ビヒクル製剤は、生理的pHおよび等張性塩濃度になるように作られた、眼洗浄を目的とした平衡塩類溶液である。粘度調整剤である賦形剤ヒプロメロースの添加は、眼内での滞留時間を追加し、眼の快適さを向上させるのに役立つ。ヒプロメロース(HPMC)かまたはカルボキシメチルセルロースナトリウム(NA CMC)のいずれかを使用して、8つの開発バッチを試験した。この変化のpHへの影響も測定された。安定性試験は、25℃±2℃/40%RH、40℃±2℃/NMT25%RH、および55℃/周囲RHで実施した。3か月の安定性試験データを含むこれらの試験の組成および結果は、下の表2および表3に見ることができる。
【表2】
【表3】
【0127】
実施例2
PK分析
以下の薬物動態データは、各眼において1滴の用量に基づいて生成されたものであり、各滴はおよそ0.035mgの塩酸オキシメタゾリン、合計0.07mgの塩酸オキシメタゾリンを含んでいた。
【0128】
パラメータC
max、AUC
0−∞、およびT
maxを、24名の患者の試験集団に基づいて評価した。
【0129】
塩酸オキシメタゾリン点眼液、0.1重量%の単回用量投与後の平均血漿オキシメタゾリン濃度を決定するために、研究が行われた。研究の結果は、
図1、表4、および表5に詳述される。
【表4】
【表5】
【0130】
実施例3
第3相データ、研究1
研究1:この研究は、後天性下垂をもつ被験体のビヒクルと比較した、オキシメタゾリン塩酸塩点眼液、0.1%による1日1回投与(QD)処置(各眼1滴)の安全性および有効性の多施設無作為化二重盲検プラセボ対照、第3相試験であった。合計140名の被験体を約2:1の比で無作為化した、すなわち、16の場所でオキシメタゾリン塩酸塩0.1重量%のQD(N=94);ビヒクル(N=46)とした。オキシメタゾリン塩酸塩は、42日間(6週間)局所投与された。この研究は2つの期間で実施された、すなわち、期間1(安全性および有効性)の持続期間は2週間であり、期間2(長期安全性および快適性)の持続期間は4週間であった。被験体の平均年齢は64.2歳であった。
【0131】
3.2 有効性
有効性は、LPFT(主要)およびMRD−1の写真測定によって評価した。主要な有効性の評価項目は、以下の被験眼のLPFTの上位4行に見られるポイント数のベースライン(1日目、時間0)からの平均増加に関して、オキシメタゾリン塩酸塩とビヒクルを比較するために階層に並べられた:
1.1日目の時間6
2.14日目の時間2
この研究は完了しており、結果が以下に示される。両方の時点での、ビヒクル群と比較したオキシメタゾリン塩酸塩群の上方視野(LPFTの変化)に見られるポイント数の増加は、統計的に有意であった。これは、表6の1日目の用量後6時間および14日目の用量後2時間で、上方視野の改善が明白であることを示す。14日目、時間6、14日目、時間8、および42日目の時点での視野データのベースラインからの平均変化は、表7に見ることができる。
【表6】
【表7】
【0132】
実施例4
第3相データ、研究2
研究2:この研究は、後天性下垂をもつ被験体のビヒクルと比較した、オキシメタゾリン塩酸塩による1日1回投与(QD)処置(各眼1滴)の安全性および有効性の多施設無作為化二重盲検プラセボ対照、第3相試験であった。合計164名の被験体を約2:1の比で無作為化した、すなわち、27の場所でオキシメタゾリン塩酸塩0.1重量%のQD(N=109);ビヒクル(N=55)とした。オキシメタゾリン塩酸塩0.1重量%は、42日間(6週間)局所投与された。この研究は2つの期間で実施された、すなわち、期間1(安全性および有効性)の持続期間は2週間であり、期間2(長期安全性および快適性)の持続期間は4週間であった。被験体の平均年齢は63.5歳であった。1名の被験体は18歳未満であった。
【0133】
4.1 有効性
有効性は、LPFT(主要)およびMRD−1の写真測定によって評価した。主要な有効性の評価項目は、以下の被験眼のLPFTの上位4行に見られるポイント数のベースライン(1日目、時間0)からの平均増加に関して、オキシメタゾリン塩酸塩とビヒクルを比較するために階層に並べられた:
1.1日目の時間6
2.14日目の時間2
結果を下に示す。両方の時点での、ビヒクル群と比較したオキシメタゾリン塩酸塩群の上方視野(LPFTの変化)に見られるポイント数の増加は、統計的に有意であった。これは、表8の1日目の用量後6時間および14日目の用量後2時間で、上方視野の改善が明白であることを示す。
【0134】
MRD−1の写真測定でも、オキシメタゾリン塩酸塩処置によるプラスの効果が示された。LPFTの増加は、投与後のすべての時点で、オキシメタゾリン塩酸塩群がビヒクル群よりも数値的に大きかった。より大きいMRD−1の増加は、6週間の投与後のすべての時点で、ビヒクル群よりもオキシメタゾリン塩酸塩群に関して観察された、表9。用量後5分で観察されたMRD−1値の増加は、5分までに作用が開始したことを示した。
【0135】
4.2 安全性
オキシメタゾリン塩酸塩は忍容性が高く、観察されたAEの強度は主に軽度であった。
【0136】
4.3 結果
LPFTは、ハンフリー視野アナライザーを使用して実行された。これは、3ゾーン戦略を用いる年齢補正スクリーニング試験である。35ポイントが上方視野で試験され、14ポイントが下方視野で試験される。最大48°が上方視野で試験される。固視の中心は、最大上方視野試験を可能にするために15°下方にシフトされる(Hoら、2011)。下方視野試験は基準として役立つが、分析には使用されない。代表的なレスター周辺視野試験のグリッドは、
図2に見ることができる。被験体は、頤および頤に対して前頭部を保持し、前頭部を静止させ、額を弛緩させる。被験体は、試験を通して固視標的を視る。被験体が矯正レンズなしで目標を見るのが難しい(例えば、強度近視者、強度遠視者、または強度乱視者)ということがない限り、LPFTで矯正レンズは必要ではない。
【表8】
【表9】
【0137】
実施例5
塩酸オキシメタゾリン製剤の安定性
安定性試験を、オキシメタゾリン塩酸塩調製物に関して相対湿度40%で24カ月にわたって実施した。安定性試験の結果は下の表10に示され、ビヒクル安定性データは表11に見ることができる。
【表10】
【表11】
【0138】
オキシメタゾリン塩酸塩溶液は、0ヵ月、6ヵ月、12ヵ月、18ヵ月、および24ヵ月の5つの測定時点にわたり安定しており、処方された調製物の良好な安定性および有効期間を示した。
【0139】
実施例6
塩酸オキシメタゾリンの臨床供給安定性の研究
オキシメタゾリン塩酸塩製剤は、表12に従って調製した。安定性試験を、オキシメタゾリン調製物で24カ月〜30カ月にわたって実施した。
【表12】
【0140】
3つの商業規模の1段階プロセスバッチ(R60681、R60701、およびR60711)を有効期間の終了時に試験した。結果は提案された24か月の有効期間を裏付ける。24か月および30か月の安定性データは、各バッチについて
図3A〜
図3B、
図4A〜
図4B、および
図5A〜
図5B(それぞれR60681、R60701、およびR60711)に示されている。
【0141】
本出願を通して、様々な刊行物が括弧内に示されて著者名および日付、または特許番号または特許公開番号で参照されている。これらの刊行物の開示は、本明細書に記載され、特許請求される本開示の日付現在の当業者に公知の最新技術をより完全に説明するために、本明細書によって参照によりその全文が本出願に組み込まれる。しかし、本明細書中の参考文献の引用が、そのような参考文献が本開示の先行技術であることの承認として解釈されるべきではない。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
a)約0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩と;
b)約0.2重量%〜約1.0重量%の塩化ナトリウムと;
c)約0.05重量%〜約0.10重量%の塩化カリウムと;
d)約0.02重量%〜約0.06重量%の塩化カルシウムと;
e)約0.01重量%〜約0.05重量%の塩化マグネシウムと;
f)1またはそれを超える、適した緩衝液と;
g)約0.1重量%〜約0.90重量%のヒプロメロースと;
h)必要に応じて、pH調整剤と;
を含む、薬学的に安定した水性の眼科用製剤であって、
前記製剤のpHが約6.3〜約6.5の範囲である、製剤。
(項目2)
前記1またはそれを超える、適した緩衝液が、約0.05重量%〜約1.0重量%を構成する、項目1に記載の製剤。
(項目3)
前記1またはそれを超える、適した緩衝液が、酢酸ナトリウム三水和物およびクエン酸ナトリウムを含む、項目2に記載の製剤。
(項目4)
前記1またはそれを超える、適した緩衝液が、約0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および約0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む、項目3に記載の製剤。
(項目5)
前記製剤が、約0.64重量%の塩化ナトリウム、約0.075重量%の塩化カリウム、約0.048重量%の塩化カルシウム二水和物、および約0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物を含む、項目1に記載の製剤。
(項目6)
前記pH調整剤が、酢酸、塩酸、硫酸、フマル酸、リン酸、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、リン酸アンモニウム、およびそれらの組合せからなる群より選択される、項目1に記載の製剤。
(項目7)
前記pH調整剤が塩酸を含む、項目6に記載の製剤。
(項目8)
前記製剤が防腐剤を含まない項目1に記載の製剤。
(項目9)
前記製剤が0〜24カ月間安定している、項目8に記載の製剤。
(項目10)
前記製剤が少なくとも24カ月間安定している、項目8に記載の製剤。
(項目11)
前記製剤が25℃および相対湿度40%で少なくとも24カ月間安定している、項目10に記載の製剤。
(項目12)
項目8に記載の製剤を含む使い捨て容器。
(項目13)
前記使い捨て容器の容積が約0.5mLである、項目12に記載の使い捨て容器。
(項目14)
前記使い捨て容器が、子供が開けられないパウチに入っている、項目13に記載の使い捨て容器。
(項目15)
前記使い捨て容器が、1滴あたり約0.035mgのオキシメタゾリン塩酸塩を送達する、項目12に記載の使い捨て容器。
(項目16)
a)約0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩と;
b)約0.2重量%〜約1.0重量%の塩化ナトリウムと;
c)約0.05重量%〜約0.10重量%の塩化カリウムと;
d)約0.02重量%〜約0.06重量%の塩化カルシウムと;
e)約0.01重量%〜約0.05重量%の塩化マグネシウムと;
f)1またはそれを超える、適した緩衝液と;
g)約0.1重量%〜約0.90重量%のヒプロメロースと;
h)必要に応じて、pH調整剤と;
からなる、薬学的に安定した水性の眼科用製剤であって、
前記製剤のpHが約6.3〜約6.5の範囲である、製剤。
(項目17)
前記1またはそれを超える、適した緩衝液が、約0.05重量%〜約1.0重量%を構成する、項目16に記載の製剤。
(項目18)
前記1またはそれを超える、適した緩衝液が、酢酸ナトリウム三水和物およびクエン酸ナトリウムを含む、項目17に記載の製剤。
(項目19)
前記1またはそれを超える、適した緩衝液が、約0.39重量%の酢酸ナトリウム三水和物および約0.17重量%のクエン酸ナトリウムを含む、項目18に記載の製剤。
(項目20)
前記製剤が、約0.64重量%の塩化ナトリウム、約0.075重量%の塩化カリウム、約0.048重量%の塩化カルシウム二水和物、および約0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物を含む、項目16に記載の製剤。
(項目21)
前記pH調整剤が、酢酸、塩酸、硫酸、フマル酸、リン酸、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、リン酸アンモニウム、およびそれらの組合せからなる群より選択される、項目16に記載の製剤。
(項目22)
前記pH調整剤が塩酸を含む、項目21に記載の製剤。
(項目23)
前記製剤が0〜24カ月間安定している、項目16に記載の製剤。
(項目24)
前記製剤が少なくとも24カ月間安定している、項目16に記載の製剤。
(項目25)
前記製剤が25℃および相対湿度40%で少なくとも24カ月間安定している、項目24に記載の製剤。
(項目26)
項目16に記載の製剤を含む使い捨て容器。
(項目27)
前記使い捨て容器の容積が約0.5mLである、項目26に記載の使い捨て容器。
(項目28)
前記使い捨て容器が、子供が開けられない包装に入っている、項目26に記載の使い捨て容器。
(項目29)
前記使い捨て容器が、1滴あたり約0.035mgのオキシメタゾリン塩酸塩を送達する、項目26に記載の使い捨て容器。
(項目30)
薬学的に安定した水性の眼科用防腐剤非含有製剤であって:
a)約0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩と;
b)約0.64重量%の塩化ナトリウムと;
c)約0.075重量%の塩化カリウムと;
d)約0.048重量%の塩化カルシウム二水和物と;
e)約0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物と;
f)1またはそれを超える、適した緩衝液と;
g)約0.5重量%のヒプロメロースと;
h)必要に応じて塩酸と;を含み、
i)前記製剤のpHが約6.3〜約6.5の範囲である、製剤。
(項目31)
被験体の下垂を処置する方法であって、前記方法は、前記被験体の少なくとも一方の眼に、以下:
a)約0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩と;
b)約0.2重量%〜約1.0重量%の塩化ナトリウムと;
c)約0.05重量%〜約0.10重量%の塩化カリウムと;
d)約0.02重量%〜約0.06重量%の塩化カルシウムと;
e)約0.01重量%〜約0.05重量%の塩化マグネシウムと;
f)1またはそれを超える、適した緩衝液と;
g)約0.1重量%〜約0.90重量%のヒプロメロースと;
h)必要に応じて塩酸と;
を含む、治療有効量の薬学的に安定した水性の眼科用防腐剤非含有製剤を投与することを含み、ここで
前記薬学的に安定した水性の眼科用製剤のpH範囲が約6.3〜約6.5である、方法。
(項目32)
前記下垂が、後天性腱膜下垂である、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記薬学的に安定した水性の眼科用製剤が、総1日用量を約0.07mgのオキシメタゾリン塩酸塩として、各眼に1滴の用量で、1日またはそれを超えて連続して前記被験体に投与される、項目31に記載の方法。
(項目34)
前記製剤の単回用量投与後の平均C
maxが約25〜約35pg/mlである、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記製剤の単回用量投与後の平均AUC
0−∞が約300〜約700pg・h/mLである、項目33に記載の方法。
(項目36)
前記製剤の単回用量投与後の後のT
maxが約0.5〜約6時間である、項目33に記載の方法。
(項目37)
前記薬学的に安定した水性の眼科用防腐剤非含有製剤が、
a)約0.64重量%の塩化ナトリウムと;
b)約0.075重量%の塩化カリウムと;
c)約0.048重量%の塩化カルシウム二水和物と;
d)約0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物と;
e)約0.5重量%のヒプロメロースと
を含む、項目31に記載の方法。
(項目38)
被験体の少なくとも一方の眼の上瞼と下瞼との垂直分離を増大させる方法であって、前記方法は、前記被験体の少なくとも一方の眼に、以下:
f)約0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩と;
g)約0.2重量%〜約1.0重量%の塩化ナトリウムと;
h)約0.05重量%〜約0.10重量%の塩化カリウムと;
i)約0.02重量%〜約0.06重量%の塩化カルシウムと;
j)約0.01重量%〜約0.05重量%の塩化マグネシウムと;
k)1またはそれを超える、適した緩衝液と;
l)約0.1重量%〜約0.90重量%のヒプロメロースと;
m)必要に応じて塩酸と;
を含む、薬学的に安定した水性の眼科用防腐剤非含有製剤を投与することを含み、ここで
前記薬学的に安定した水性の眼科用製剤のpH範囲が約6.3〜約6.5である、方法。
(項目39)
前記製剤が、総1日用量を約0.035mgのオキシメタゾリン塩酸塩として、単一の眼に1滴の用量で、1日またはそれを超えて連続して前記被験体に投与される、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記製剤が、総1日用量を約0.07mgのオキシメタゾリン塩酸塩として、各眼に1滴の用量で、1日またはそれを超えて連続して前記被験体に投与される、項目38に記載の方法。
(項目41)
前記製剤の単回用量投与後の平均C
maxが約25〜約35pg/mlである、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記製剤の単回用量投与後の平均AUC
0−∞が約300〜約700pg・h/mLである、項目40に記載の方法。
(項目43)
前記製剤の単回用量投与後の後のT
maxが約0.5〜約6時間である、項目40に記載の方法。
(項目44)
前記薬学的に安定した水性の眼科用防腐剤非含有製剤が、
a)約0.64重量%の塩化ナトリウムと;
b)約0.075重量%の塩化カリウムと;
c)約0.048重量%の塩化カルシウム二水和物と;
d)約0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物と;
e)約0.5重量%のヒプロメロースと
を含む、項目38に記載の方法。
(項目45)
被験体のレスター周辺視野試験(LPFT)スコアを改善する方法であって、前記方法は、前記被験体の少なくとも一方の眼に、以下:
a)約0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩と;
b)約0.2重量%〜約1.0重量%の塩化ナトリウムと;
c)約0.05重量%〜約0.10重量%の塩化カリウムと;
d)約0.02重量%〜約0.06重量%の塩化カルシウムと;
e)約0.01重量%〜約0.05重量%の塩化マグネシウムと;
f)1またはそれを超える、適した緩衝液と;
g)約0.1重量%〜約0.90重量%のヒプロメロースと;
h)必要に応じて塩酸と;
を含む、薬学的に安定した水性の眼科用防腐剤非含有製剤を投与することを含み、ここで
前記薬学的に安定した水性の眼科用製剤のpH範囲が約6.3〜約6.5であり、そして投与の約0.1〜16時間後に平均LPFTスコアが、約5〜10ポイント増加する、方法。
(項目46)
前記製剤が、総1日用量を約0.07mgのオキシメタゾリン塩酸塩として、各眼に1滴の用量で、1日またはそれを超えて連続して前記被験体に投与される、項目45に記載の方法。
(項目47)
前記製剤の単回用量投与後の平均C
maxが約25〜約35pg/mlである、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記製剤の単回用量投与後の平均AUC
0−∞が約300〜約700pg・h/mLである、項目46に記載の方法。
(項目49)
前記製剤の単回用量投与後の後のT
maxが約0.5〜約6時間である、項目46に記載の方法。
(項目50)
前記レスター周辺視野試験(LPFT)のメジアンスコアが、投与の約6時間後に約5〜10ポイント増加する、項目45に記載の方法。
(項目51)
タキフィラキシーが少なくとも6週間示されない、項目45に記載の方法。
(項目52)
前記薬学的に安定した水性の眼科用防腐剤非含有製剤が、
a)約0.64重量%の塩化ナトリウムと;
b)約0.075重量%の塩化カリウムと;
c)約0.048重量%の塩化カルシウム二水和物と;
d)約0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物と;
e)約0.5重量%のヒプロメロースと
を含む、項目45に記載の方法。
(項目53)
被験体の瞼縁角膜反射間距離試験1(MRD−1)スコアを改善する方法であって、前記方法は、前記被験体の少なくとも一方の眼に、以下:
a)約0.1重量%のオキシメタゾリン塩酸塩と;
b)約0.2重量%〜約1.0重量%の塩化ナトリウムと;
c)約0.05重量%〜約0.10重量%の塩化カリウムと;
d)約0.02重量%〜約0.06重量%の塩化カルシウムと;
e)約0.01重量%〜約0.05重量%の塩化マグネシウムと;
f)1またはそれを超える、適した緩衝液と;
g)約0.1重量%〜約0.90重量%のヒプロメロースと;
h)必要に応じて塩酸と;
を含む、薬学的に安定した水性の眼科用防腐剤非含有製剤を投与することを含み、ここで
前記薬学的に安定した水性の眼科用製剤のpH範囲が約6.3〜約6.5であり、そして投与の約1〜20分後または投与の約0.1〜16時間後に平均スコアが、約0.2〜1.5ポイント増加する、方法。
(項目54)
前記薬学的に安定した水性の眼科用製剤が、総1日用量を約0.07mgのオキシメタゾリン塩酸塩として、各眼に1滴の用量で、1日またはそれを超えて連続して前記被験体に投与される、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記製剤の単回用量投与後の平均C
maxが約25〜約35pg/mlである、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記製剤の単回用量投与後の平均AUC
0−∞が約300〜約700pg・h/mLである、項目54に記載の方法。
(項目57)
前記製剤の単回用量投与後の後のT
maxが約0.5〜約6時間である、項目54に記載の方法。
(項目58)
前記瞼縁角膜反射間距離試験1(MRD−1)の平均スコアが、投与の約5分後に約0.2〜1.0ポイント増加する、項目53に記載の方法。
(項目59)
タキフィラキシーが少なくとも6週間示されない、項目53に記載の方法。
(項目60)
前記薬学的に安定した水性の眼科用防腐剤非含有製剤が、
a)約0.64重量%の塩化ナトリウムと;
b)約0.075重量%の塩化カリウムと;
c)約0.048重量%の塩化カルシウム二水和物と;
d)約0.03重量%の塩化マグネシウム六水和物と;
e)約0.5重量%のヒプロメロースと
を含む、項目53に記載の方法。