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特開2021-192903マニホールドアセンブリ及び使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-192903(P2021-192903A)
(43)【公開日】2021年12月23日
(54)【発明の名称】マニホールドアセンブリ及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   B01D 27/08 20060101AFI20211126BHJP
   B01D 46/42 20060101ALI20211126BHJP
【FI】
   B01D27/08
   B01D46/42 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2021-81678(P2021-81678)
(22)【出願日】2021年5月13日
(31)【優先権主張番号】202010512864.7
(32)【優先日】2020年6月8日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】16/901,367
(32)【優先日】2020年6月15日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】596064112
【氏名又は名称】ポール・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Pall Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】サン, ペン
(72)【発明者】
【氏名】ゾン, シャンヤン
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ, リャン
【テーマコード(参考)】
4D058
4D116
【Fターム(参考)】
4D058KC54
4D058KC81
4D058KC83
4D116AA04
4D116AA07
4D116QB01
4D116QB19
4D116QB25
4D116QB43
4D116QB48
4D116QB49
(57)【要約】
【課題】新規なマニホールドアセンブリ、そのようなマニホールドアセンブリに沿ってフィルタカプセルを移動させる方法、及びそのようなマニホールドアセンブリを使用して流体を濾過する方法を提供すること。
【解決手段】本発明によるマニホールドアセンブリは、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルと共に使用するためのマニホールドアセンブリであって、マニホールドと、フィルタカプセルを受け入れるためのキャリッジアセンブリであって、フィルタカプセルが、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを有する、キャリッジアセンブリと、枢動可能なレバーと、第1のシャフトの対、第2のシャフトの対、及び第3のシャフトの対とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルと共に使用するためのマニホールドアセンブリであって、
マニホールドと、
フィルタカプセルを受け入れるためのキャリッジアセンブリであって、前記フィルタカプセルが、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを有する、キャリッジアセンブリと、
枢動可能なレバーと、
第1のシャフトの対、第2のシャフトの対、及び第3のシャフトの対と
を備え、
(a)前記マニホールドが、少なくともマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートと、上壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、前記それぞれの第1及び第2の側壁を貫通する、垂直スロット、水平スロット、及び前記マニホールドを前記キャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの前記対の一方のための第1のマニホールド貫通孔を含む、第1及び第2の側壁と、後壁と、前記後壁に平行に配置され、前記後壁から離間されたガイドロッドとを有し、
(b)前記キャリッジアセンブリが、上壁であって、前記上壁を貫通するガイドロッド開口部を含む、上壁と、フィルタカプセルハウジングを受け入れるための切欠部を備えた前壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、垂直に配置された垂直部材であって、前記マニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの前記対の一方のための、該垂直部材を貫通する垂直スロットを有する、垂直に配置された垂直部材と、前記マニホ−ルドを前記キャリッジアセンブリ及び前記枢動可能なレバーに係合させるための第2のロッドを受け入れるための垂直部材貫通孔と、第1のショルダ及び第2のショルダを備えたシェルフであって、前記第1と第2のショルダ間に、前記フィルタカプセルハウジング上の突起部を受け入れるように構成される、シェルフとを含む、第1及び第2の側壁とを有し、
(c)前記枢動可能なレバーが、前記マニホールドアセンブリが前記フィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置と、前記フィルタ入口ポート及び前記フィルタ出口ポートが前記マニホールド入口ポート及び前記マニホールド出口ポートに向かって移動されるように、前記フィルタカプセルを前記マニホールドアセンブリに係合させる第2の位置との間で枢動可能であり、前記枢動可能なレバーが、レバーアームの対を含み、レバーアームの前記対のそれぞれが、前記キャリッジアセンブリを前記マニホールド及び前記枢動可能なレバーに係合させるための第2のシャフトの前記対の一方のための第1のレバー貫通孔と、前記マニホールドを前記枢動可能なレバーに係合させるための第3のシャフトの前記対の一方のための第2のレバー貫通孔とを含み、前記第2のレバー貫通孔が、前記第1のレバー貫通孔から離間され、
(d)第1のシャフトの前記対のそれぞれが、前記それぞれの第1のマニホールド貫通孔と、前記キャリッジアセンブリの前記垂直部材を貫通する前記垂直スロットとを貫通し、
(e)第2のシャフトの前記対のそれぞれが、前記マニホールドの前記それぞれの垂直スロットと、前記キャリッジアセンブリの前記垂直部材貫通孔と、前記第1のレバー貫通孔とを貫通し、
(f)第3のシャフトの前記対のそれぞれが、それぞれの第2のレバー貫通孔と、前記マニホールドの前記水平スロットとを貫通する、マニホールドアセンブリ。
【請求項2】
前記キャリッジアセンブリが、前記フィルタカプセルハウジング上の傾斜した延長部と位置合わせするための角度で配置された前壁を備えたストラットを含む、請求項1に記載のマニホールドアセンブリ。
【請求項3】
マニホールドアセンブリに沿ってフィルタカプセルを移動させる方法であって、
少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルをマニホールドアセンブリの移動可能なキャリッジアセンブリ上に着座させるステップであって、前記マニホールドアセンブリが、
マニホールドと、前記キャリッジアセンブリと、枢動可能なレバーと、第1のシャフトの対、第2のシャフトの対、及び第3のシャフトの対とを備え、(a)前記マニホールドが、少なくともマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートと、上壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、前記それぞれの第1及び第2の側壁を貫通する、垂直スロット、水平スロット、及び前記マニホールドを前記キャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの前記対の一方のための第1のマニホールド貫通孔とを含む、第1及び第2の側壁と、後壁と、前記後壁に平行に配置され、前記後壁から離間されたガイドロッドとを有し、(b)前記キャリッジアセンブリが、上壁であって、前記上壁を貫通するガイドロッド開口部を含む、上壁と、フィルタカプセルハウジングを受け入れるための切欠部を備えた前壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、垂直に配置された垂直部材であって、前記マニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの前記対の一方のための、該垂直部材を貫通する垂直スロットを有する、垂直に配置された垂直部材と、前記マニホールドを前記キャリッジアセンブリ及び前記枢動可能なレバーに係合させるための第2のロッドを受け入れるための垂直部材貫通孔と、第1のショルダ及び第2のショルダを備えたシェルフであって、前記第1と第2のショルダ間に、前記フィルタカプセルハウジング上の突起部を受け入れるように構成される、シェルフとを含む、第1及び第2の側壁とを有し、(c)前記枢動可能なレバーが、前記マニホールドアセンブリが前記フィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置と、前記フィルタ入口ポート及び前記フィルタ出口ポートが前記マニホールド入口ポート及び前記マニホールド出口ポートに向かって移動されるように、前記フィルタカプセルを前記マニホールドアセンブリに係合させる第2の位置との間で枢動可能であり、前記枢動可能なレバーが、レバーアームの対を含み、レバーアームの前記対のそれぞれが、前記キャリッジアセンブリを前記マニホールド及び前記枢動可能なレバーに係合させるための第2のシャフトの前記対の一方のための第1のレバー貫通孔と、前記マニホールドを前記枢動可能なレバーに係合させるための第3のシャフトの前記対の一方のための第2のレバー貫通孔とを含み、前記第2のレバー貫通孔が、前記第1のレバー貫通孔から離間され、(d)第1のシャフトの前記対のそれぞれが、前記それぞれの第1のマニホールド貫通孔と、前記キャリッジアセンブリの前記垂直部材を貫通する前記垂直スロットとを貫通し、(e)第2のシャフトの前記対のそれぞれが、前記マニホールドの前記それぞれの垂直スロットと、前記キャリッジアセンブリの前記垂直部材貫通孔と、前記第1のレバー貫通孔とを貫通し、(f)第3のシャフトの前記対のそれぞれが、それぞれの第2のレバー貫通孔と、前記マニホールドの前記水平スロットとを貫通する、着座させるステップと、
前記キャリッジ及び前記着座させたフィルタカプセルを、前記フィルタ入口及び出口ポートが前記マニホールド入口及び出口ポートから離間される第1の位置から、前記フィルタ入口及び出口ポートが前記マニホールド入口及び出口ポートに向かって移動される第2の位置に移動させるステップと
を含む、方法。
【請求項4】
第1の導管が前記マニホールド入口ポートを貫通し、第2の導管が前記マニホールド出口ポートを貫通し、前記キャリッジアセンブリ及び着座させたフィルタカプセルを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるステップが、前記第1の導管を前記フィルタ入口ポートに係合させる工程と、前記第2の導管を前記フィルタ出口ポートに係合させる工程とを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記キャリッジアセンブリを前記第2の位置から前記第1の位置に移動させて前記第1及び第2の導管から前記フィルタ入口及び出口ポートを係合解除するステップをさらに含む、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
流体を濾過する方法であって、
少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルを請求項1又は2に記載のマニホールドアセンブリのキャリッジアセンブリ上に着座させるステップであって、第1の導管及び第2の導管が、前記マニホールド入口及び出口ポートそれぞれを貫通する、着座させるステップと、
前記キャリッジアセンブリ及び前記着座させたフィルタカプセルを、前記フィルタ入口及び出口ポートが前記マニホールド入口及び出口ポートから離間される第1の位置から、前記第1及び第2の導管が前記それぞれのフィルタ入口及び出口ポートに密封式に係合される、第2の位置に移動させるステップと、
前記マニホールド入口ポート内の前記第1の導管及び前記フィルタカプセル内に多孔性フィルタを備えるフィルタを貫通する前記フィルタ入口ポートに流体を貫通させるステップと、
前記フィルタカプセルの前記出口ポート及び前記マニホールド出口ポート内の前記第2の導管に濾過された流体を貫通させるステップと
を含む、方法。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本特許出願は、参照により組み込まれる2020年6月8日に出願された中国特許出願202010512864.7号明細書の利益を主張する。
【発明の背景】
【0002】
[0002]マニホールドアセンブリは、フィルタの取り換えに使用することができる。しかし、改善されたマニホールドアセンブリが必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
[0003]本発明の一実施形態は、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルと共に使用するためのマニホールドアセンブリであって、マニホールドと、フィルタカプセルを受け入れるためのキャリッジアセンブリであって、フィルタカプセルが、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを有する、キャリッジアセンブリと、枢動可能なレバーと、第1のシャフトの対、第2のシャフトの対、及び第3のシャフトの対とを備え、(a)マニホールドが、少なくともマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートと、上壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、それぞれの第1及び第2の側壁を貫通する、垂直スロット、水平スロット、及びマニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための第1のマニホールド貫通孔を含む、第1及び第2の側壁と、後壁と、後壁に平行に配置され、そこから離間されたガイドロッドとを有し、(b)キャリッジアセンブリが、上壁であって、上壁を貫通するガイドロッド開口部を含む、上壁と、フィルタカプセルハウジングを受け入れるための切欠部を備えた前壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、垂直に配置された部材であって、マニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための、垂直部材を貫通する垂直スロットを有する、垂直に配置された部材と、マニホ−ルドをキャリッジアセンブリ及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のロッドを受け入れるための垂直部材貫通孔と、第1のショルダ及び第2のショルダを備えたシェルフであって、第1と第2のショルダ間に、フィルタカプセルハウジング上の突起部を受け入れるように構成される、シェルフとを含む、第1及び第2の側壁とを有し、(c)枢動可能なレバーが、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置と、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートがマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートに向かって移動されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置との間で枢動可能であり、枢動可能なレバーが、レバーアームの対を含み、レバーアームの対のそれぞれが、キャリッジアセンブリをマニホールド及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のシャフトの対の一方のための第1のレバー貫通孔と、マニホールドを枢動可能なレバーに係合させるための第3のシャフトの対の一方のための第2のレバー貫通孔とを含み、第2のレバー貫通孔が、第1のレバー貫通孔から離間され、(d)第1のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第1のマニホールド貫通孔と、キャリッジアセンブリの垂直部材を貫通する垂直スロットとを貫通し、(e)第2のシャフトの対のそれぞれが、マニホールドのそれぞれの垂直スロットと、キャリッジアセンブリの垂直部材貫通孔と、第1のレバー貫通孔とを貫通し、(f)第3のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第2のレバー貫通孔と、マニホールドの水平スロットとを貫通する、マニホールドアセンブリを提供する。
【0004】
[0004]通常、第1の導管が、マニホールド入口ポートを貫通し、第2の導管が、マニホールド出口ポートを貫通し、枢動可能なレバーは、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置と、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートが、マニホールド入口ポートを貫通する第1の導管及びマニホールド出口ポートを貫通する第2の導管とそれぞれ係合されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置との間で枢動可能である。
【0005】
[0005]別の実施形態では、マニホールドアセンブリに沿ってフィルタカプセルを移動させる方法であって、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルをマニホールドアセンブリの移動可能なキャリッジアセンブリ上に着座させるステップであって、マニホールドアセンブリが、マニホールドと、キャリッジアセンブリと、枢動可能なレバーと、第1のシャフトの対、第2のシャフトの対、及び第3のシャフトの対を備え、(a)マニホールドが、少なくともマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートと、上壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、それぞれの第1及び第2の側壁を貫通する、垂直スロット、水平スロット、及びマニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための第1のマニホールド貫通孔とを含む、第1及び第2の側壁と、後壁と、後壁に平行に配置され、そこから離間されたガイドロッドとを有し、(b)キャリッジアセンブリが、上壁であって、上壁を貫通するガイドロッド開口部を含む、上壁と、フィルタカプセルハウジングを受け入れるための切欠部を備えた前壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、垂直に配置された部材であって、マニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための、垂直部材を貫通する垂直スロットを有する、垂直に配置された部材と、マニホ−ルドをキャリッジアセンブリ及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のロッドを受け入れるための垂直部材貫通孔と、第1のショルダ及び第2のショルダを備えたシェルフであって、第1と第2のショルダ間に、フィルタカプセルハウジング上の突起部を受け入れるように構成される、シェルフとを含む、第1及び第2の側壁とを有し、(c)枢動可能なレバーが、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置と、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートがマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートに向かって移動されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置との間で枢動可能であり、枢動可能なレバーは、レバーアームの対を含み、レバーアームの対のそれぞれが、キャリッジアセンブリをマニホールド及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のシャフトの対の一方のための第1のレバー貫通孔と、マニホールドを枢動可能なレバーに係合させるための第3のシャフトの対の一方のための第2のレバー貫通孔とを含み、第2のレバー貫通孔が、第1のレバー貫通孔から離間され、(d)第1のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第1のマニホールド貫通孔と、キャリッジアセンブリの垂直部材を貫通する垂直スロットとを貫通し、(e)第2のシャフトの対のそれぞれが、マニホールドのそれぞれの垂直スロットと、キャリッジアセンブリの垂直部材貫通孔と、第1のレバー貫通孔とを貫通し、(f)第3のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第2のレバー貫通孔と、マニホールドの水平スロットとを貫通する、着座させるステップと、キャリッジ及び着座させたフィルタカプセルを、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートから離間される第1の位置から、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートに向かって移動される第2の位置に移動させるステップとを含む、方法を提供する。
【0006】
[0006]好ましくは、第1の導管が、マニホールド入口ポートを貫通し、第2の導管が、マニホールド出口ポートを貫通し、方法は、枢動可能なレバーを、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置から、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートが、マニホールド入口ポートを貫通する第1の導管及びマニホールド出口ポートを貫通する第2の導管とそれぞれ係合されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置に枢動させるステップを含む。
【0007】
[0007]典型的な実施形態では、方法は、キャリッジアセンブリを第2の位置から第1の位置に移動させてフィルタ入口及び出口ポートをマニホールド入口及び出口ポートからある距離だけ離すステップをさらに含み、方法は、マニホールドアセンブリからフィルタカプセルを取り外すステップをさらに含む。
【0008】
[0008]さらに別の実施形態では、流体を濾過する方法であって、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルをマニホールドアセンブリの移動可能なキャリッジアセンブリ上に着座させるステップであって、第1及び第2の導管が、マニホールド入口及び出口ポートそれぞれを貫通する、着座させるステップと、キャリッジアセンブリ及び着座したフィルタカプセルを、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートから離間される第1の位置から、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートに向かって移動され、第1及び第2の導管がそれぞれのフィルタ入口及び出口ポートに密封式に係合される第2の位置に移動させるステップと、マニホールド入口ポート内の第1の導管及びフィルタカプセル内に多孔性フィルタを備えるフィルタを貫通するフィルタ入口ポートに流体を貫通させるステップと、フィルタカプセルの出口ポート及びマニホールド出口ポート内の第2の導管に濾過された流体を貫通させるステップとを含む、方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本発明の一実施形態による、マニホールドとキャリッジアセンブリとレバーとを備えるマニホールドアセンブリの斜視図であり、第1の(ロック解除)位置にあるマニホールドアセンブリを示す。
図1B】本発明の一実施形態による、マニホールドとキャリッジアセンブリとレバーとを備えるマニホールドアセンブリの別の斜視図であり、第2の(ロック)位置にあるマニホールドアセンブリを示す。
図1C】本発明の一実施形態による、マニホールドとキャリッジアセンブリとレバーとを備えるマニホールドアセンブリの別の斜視図であり、ロック位置にあるマニホールドアセンブリを示し、マニホールドアセンブリの入口、出口、及び通気ポートを貫通する第1、第2、及び第3の導管に連結された継手も示している。
図2】継手がマニホールドアセンブリ内にあるマニホールドアセンブリと、フィルタカプセルとを示す図であり、マニホールドアセンブリは、フィルタカプセルを受け入れたロック位置にある。
図3A】フィルタカプセルを備えた、継手がマニホールドアセンブリ内にあるマニホールドアセンブリの側面図であり、ロック解除位置にあるマニホールドアセンブリを示している。
図3B】フィルタカプセルを備えた、継手がマニホールドアセンブリ内にあるマニホールドアセンブリの別の側面図であり、ロック位置にあるマニホールドアセンブリを示し、フィルタカプセルを含むキャリッジアセンブリは、垂直に上方向に移動されており、フィルタカプセルの入口ポート、出口ポート、及び通気ポートは、マニホールドアセンブリ通気ポート、入口ポート、及び出口ポートを貫通する(継手に連結された)導管に対してシールしている。
図3C】フィルタカプセルを備えた、継手がマニホールドアセンブリ内にあるマニホールドアセンブリの別の側面図であり、図3の線D−Dに沿った断面図を示している。
図3D】フィルタカプセルを備えたマニホールドアセンブリの一部の上面切断図であり、キャリッジアセンブリ内に受け入れられたフィルタカプセルの上部を示しており、マニホールドアセンブリは、傾斜したストラット(破線で示す)を有し、フィルタカプセルは、フィルタ入口ポートと、フィルタ出口ポートと、フィルタ通気ポートとを含み、フィルタカプセルハウジングの上部は、傾斜した延長部と、2つのタブとを含み、カプセルが180°回転した場合にフィルタカプセルが設置できないようなマニホールドアセンブリのフールプルーフ設計も示している。
図4A】本発明の一実施形態による、マニホールドアセンブリ内の例示的なマニホールドの、内側支持プレートを備えた底部斜視図である。
図4B】本発明の一実施形態による、マニホールドアセンブリ内の例示的なマニホールドの上部斜視図である。
図4C】本発明の一実施形態による、マニホールドアセンブリ内の例示的なマニホールドの、内側支持プレートの底部側面図である。
図4D】マニホールドと内側支持プレートとの間に保持された導管を示す図である。
図5A】本発明の一実施形態による、マニホールドアセンブリ内の例示的なキャリッジアセンブリの上部斜視図である。
図5B】本発明の一実施形態による、マニホールドアセンブリ内の例示的なキャリッジアセンブリの上面図であり、ストラットの傾斜した前壁も示している。
図5C】本発明の一実施形態による、マニホールドアセンブリ内の例示的なキャリッジアセンブリの底部斜視図である。
図6A】本発明の一実施形態による、マニホールドアセンブリ内の例示的なレバーの上部斜視図である。
図6B】本発明の一実施形態による、マニホールドアセンブリ内の例示的なレバーの底部斜視図である。
図6C】本発明の一実施形態による、マニホールドアセンブリ内の例示的なレバーの側面図である。
図7A】例示的なフィルタカプセルの上部斜視図である。
図7B】例示的なフィルタカプセルの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0017]本発明の一実施形態は、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルと共に使用するためのマニホールドアセンブリであって、マニホールドと、フィルタカプセルを受け入れるためのキャリッジアセンブリであって、フィルタカプセルが、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを有する、キャリッジアセンブリと、枢動可能なレバーと、第1のシャフトの対、第2のシャフトの対、及び第3のシャフトの対とを備え、(a)マニホールドが、少なくともマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートと、上壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、それぞれの第1及び第2の側壁を貫通する、垂直スロット、水平スロット、及びマニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための第1のマニホールド貫通孔を含む、第1及び第2の側壁と、後壁と、後壁に平行に配置され、そこから離間されたガイドロッドとを有し、(b)キャリッジアセンブリが、上壁であって、上壁を貫通するガイドロッド開口部を含む、上壁と、フィルタカプセルハウジングを受け入れるための切欠部を備えた前壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、垂直に配置された部材であって、マニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための、垂直部材を貫通する垂直スロットを有する、垂直に配置された部材と、マニホ−ルドをキャリッジアセンブリ及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のロッドを受け入れるための垂直部材貫通孔と、第1のショルダ及び第2のショルダを備えたシェルフであって、第1と第2のショルダ間に、フィルタカプセルハウジング上の突起部を受け入れるように構成される、シェルフとを含む、第1及び第2の側壁とを有し、(c)枢動可能なレバーが、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置と、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートがマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートに向かって移動されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置との間で枢動可能であり、枢動可能なレバーが、レバーアームの対を含み、レバーアームの対のそれぞれが、キャリッジアセンブリをマニホールド及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のシャフトの対の一方のための第1のレバー貫通孔と、マニホールドを枢動可能なレバーに係合させるための第3のシャフトの対の一方のための第2のレバー貫通孔とを含み、第2のレバー貫通孔が、第1のレバー貫通孔から離間され、(d)第1のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第1のマニホールド貫通孔と、キャリッジアセンブリの垂直部材を貫通する垂直スロットとを貫通し、(e)第2のシャフトの対のそれぞれが、マニホールドのそれぞれの垂直スロットと、キャリッジアセンブリの垂直部材貫通孔と、第1のレバー貫通孔とを貫通し、(f)第3のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第2のレバー貫通孔と、マニホールドの水平スロットとを貫通する、マニホールドアセンブリを提供する。
【0011】
[0018]通常、第1の導管が、マニホールド入口ポートを貫通し、第2の導管が、マニホールド出口ポートを貫通し、枢動可能なレバーは、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置と、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートが、マニホールド入口ポートを貫通する第1の導管及びマニホールド出口ポートを貫通する第2の導管とそれぞれ係合されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置との間で枢動可能である。
【0012】
[0019]別の実施形態では、マニホールドアセンブリに沿ってフィルタカプセルを移動させる方法であって、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルをマニホールドアセンブリの移動可能なキャリッジアセンブリ上に着座させるステップであって、マニホールドアセンブリが、マニホールドと、キャリッジアセンブリと、枢動可能なレバーと、第1のシャフトの対と、第2のシャフトの対と、第3のシャフトの対とを備え、(a)マニホールドが、少なくともマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートと、上壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、それぞれの第1及び第2の側壁を貫通する、垂直スロット、水平スロット、及びマニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための第1のマニホールド貫通孔とを含む、第1及び第2の側壁と、後壁と、後壁に平行に配置され、そこから離間されたガイドロッドとを有し、(b)キャリッジアセンブリが、上壁であって、上壁を貫通するガイドロッド開口部を含む、上壁と、フィルタカプセルハウジングを受け入れるための切欠部を備えた前壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、垂直に配置された部材であって、マニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための、垂直部材を貫通する垂直スロットを有する、垂直に配置された部材と、マニホ−ルドをキャリッジアセンブリ及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のロッドを受け入れるための垂直部材貫通孔と、第1のショルダ及び第2のショルダを備えたシェルフであって、第1と第2のショルダ間に、フィルタカプセルハウジング上の突起部を受け入れるように構成される、シェルフとを含む、第1及び第2の側壁とを有し、(c)枢動可能なレバーが、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置と、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートがマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートに向かって移動されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置との間で枢動可能であり、枢動可能なレバーが、レバーアームの対を含み、レバーアームの対のそれぞれが、キャリッジアセンブリをマニホールド及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のシャフトの対の一方のための第1のレバー貫通孔と、マニホールドを枢動可能なレバーに係合させるための第3のシャフトの対の一方のための第2のレバー貫通孔とを含み、第2のレバー貫通孔が、第1のレバー貫通孔から離間され、(d)第1のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第1のマニホールド貫通孔と、キャリッジアセンブリの垂直部材を貫通する垂直スロットとを貫通し、(e)第2のシャフトの対のそれぞれが、マニホールドのそれぞれの垂直スロットと、キャリッジアセンブリの垂直部材貫通孔と、第1のレバー貫通孔とを貫通し、(f)第3のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第2のレバー貫通孔と、マニホールドの水平スロットとを貫通する、着座させるステップと、キャリッジ及び着座させたフィルタカプセルを、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートから離間される第1の位置から、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートに向かって移動される第2の位置に移動させるステップとを含む、方法を提供する。
【0013】
[0020]好ましくは、第1の導管が、マニホールド入口ポートを貫通し、第2の導管が、マニホールド出口ポートを貫通し、方法は、枢動可能なレバーを、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置から、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートが、マニホールド入口ポートを貫通する第1の導管及びマニホールド出口ポートを貫通する第2の導管とそれぞれ係合されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置に枢動させるステップを含む。
【0014】
[0021]典型的な実施形態では、方法は、キャリッジアセンブリを第2の位置から第1の位置に移動させてフィルタ入口及び出口ポートをマニホールド入口及び出口ポートからある距離だけ離すステップをさらに含み、方法は、マニホールドアセンブリからフィルタカプセルを取り外すステップをさらに含む。
【0015】
[0022]別の実施形態では、流体を濾過する方法であって、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルをマニホールドアセンブリの移動可能なキャリッジアセンブリ上に着座させるステップであって、第1及び第2の導管が、マニホールド入口及び出口ポートそれぞれを貫通する、着座させるステップと、キャリッジアセンブリ及び着座させたフィルタカプセルを、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートから離間され、第1及び第2の導管がそれぞれのフィルタ入口及び出口ポートと密封式に係合されない第1の位置から、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートに向かって移動され、第1及び第2の導管がそれぞれのフィルタ入口及び出口ポートに密封式に係合される第2の位置に移動させるステップと、マニホールド入口ポート内の第1の導管及びフィルタカプセル内に多孔性フィルタを備えるフィルタを貫通するフィルタ入口ポートに流体を貫通させるステップと、フィルタカプセルの出口ポート及びマニホールド出口ポート内の第2の導管に濾過された流体を貫通させるステップとを含む、方法が提供される。
【0016】
[0023]好適には、フィルタカプセルが誤って挿入されるのを防止しながら、フィルタカプセルを挿入(設置)し、使用後に容易に取り外すことができる(図3Dを参照)。
【0017】
[0024]本発明の実施形態は、例えば、Pall Corporation(イーストヒルズ、ニューヨーク州)から入手可能なものを含む、様々なフィルタ及びフィルタカプセルと共に使用することができる。フィルタ及びフィルタカプセルは、それだけに限定されないが、例えばリソグラフィで使用されるような、光化学的に供給するスラリー及び液体などの広範囲のスラリー及び液体を含む様々な流体を濾過するのに適している。
【0018】
[0025]次に、本発明の各構成要素について以下でより詳細に説明する。ここで、同様の構成要素は同様の参照番号を有する。
【0019】
[0026]図1A図1C図2図3A図3Cに示す本発明の実施形態によれば、マニホールドアセンブリ1000は、マニホールド100と、キャリッジアセンブリ200と、レバー300とを備える。以下でより詳細に論じるように、マニホールドは、少なくとも2つのポートを含み、使用中、マニホールドアセンブリは、フィルタカプセルポートと流体連通するためにマニホールドポートを貫通する導管などの中空インサートをさらに含み、中空インサートは、(例えば、濾過される流体の供給源と連通するため、濾過された流体を所望の位置に導くため、及び通気のための)取り付けられた継手をさらに備える。
【0020】
[0027]図1A図2、及び図3Aは、フィルタカプセルを受け入れるための第1の(ロック解除)位置にあるマニホールドアセンブリ1000を示し、図1B図1C図3B、及び図3Cは、フィルタカプセルを受け入れるための第2の(ロック)位置にあるマニホールドアセンブリを示す。図2図3A、及び図3Bは、順次、レバーが上方位置にあり、フィルタカプセル500をキャリッジアセンブリに挿入すること、そしてレバーを下方に押し、キャリッジアセンブリを着座させたフィルタカプセルと共に上方に(垂直軸線「A−A」に沿って)移動させて、マニホールド及び着座させたフィルタカプセルを第2の位置にロックすることを示す。以下でより詳細に論じるように、図3Dは、キャリッジアセンブリが、フィルタカプセルが誤って挿入されるのを防止するように構成されることを示している(図7A及び図7Bも参照されたい)。
【0021】
[0028]本発明の一実施形態によるマニホールドアセンブリ1000において、図4A図4Dは、例示的なマニホールド100の様々な図を示し、図5A図5Dは、例示的なキャリッジアセンブリ200の様々な図を示し、図6A及び図6Cは、例示的なレバー300の様々な図を示す。
【0022】
[0029]参照のために図4A図4Bを使用すると、図示するマニホールド100は、少なくともマニホールド入口ポート101及びマニホールド出口ポート102を備え、好ましくは通気ポート103と、上壁110と、対向する第1及び第2の側壁120A、120Bであって、それぞれが、それぞれの第1及び第2の側壁を貫通する、垂直スロット121A、121Bと、水平スロット122A、122Bと、マニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための第1のマニホールド貫通孔123A、123Bとを含む、第1及び第2の側壁と、後壁111と、前壁112と、上端131及び下端132を有するガイドロッド130であって、後壁に平行に配置され、そこから離間される、ガイドロッドと、後壁に接続されたレッジ135であって、後壁に対して垂直に、上壁に対して平行にかつその下方に配置される、レッジとを含み、ガイドロッドの上端は、上壁に連結され、ガイドロッドの下端は、レッジに連結される。
【0023】
[0030]図1C図3C図4C、及び図4Dは、ポート101、102、及び103と軸方向に整列する円形開口101’、102’、及び103’を含む、上壁110の下面に取り付けられた内側支持プレート105、例えば屈曲プレート(略U字形プレートの正方形として示されている)を示し、図3C及び図4Dは、開口及びポートを貫通する導管を示す。通常、図3C及び図4Dに示すように、導管の外壁は、タブのような延長部440を有し、それにより、導管は、上壁と内側支持プレートとの間の所定の位置に保持され得る。延長部は、導管と一体であることができ、又は取り付けることもできる。導管が延長部を含む実施形態では、導管は、内側支持プレートが取り付けられる前にポート101、102、103内に挿入される。
【0024】
[0031]参照のために図5A図5Cを使用すると、図示するキャリッジアセンブリ200は、上壁210であって、上壁を貫通するガイドロッド開口部230(キャリッジアセンブリ200がガイドロッド130に沿って上下に移動することを可能にするガイドロッド開口部)を含む、上壁と、フィルタカプセルハウジングを受け入れるための湾曲した切欠部213を備えた前壁212と、対向する第1及び第2の側壁220A、220Bであって、それぞれが、垂直に配置された部材215A、215Bであって、マニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための垂直部材を貫通する垂直スロット221A、221Bを有する、垂直に配置された部材と、マニホールドをキャリッジアセンブリ及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のロッドを受け入れるための垂直部材貫通孔223A、223Bと、第1のショルダ241A、241B及び第2のショルダ242A、242Bを含むシェルフ240A、240Bであって、第1と第2のショルダ間に、フィルタカプセルハウジング上のタブ540A、540B(図2及び3Dを参照)を受け入れるように構成される、シェルフとを含む、第1及び第2の側壁とを備える。好ましくは、図5B及び図3Dに示すように、第1の端部251を有するストラット250がシェルフ240Aの一部に取り付けられ、第2の端部252がシェルフ240Bの一部に取り付けられ(例えば、図5Aは、第1の端部251及び第2の端部252が第2のショルダ242A、242Bの上側部分に取り付けられていることを示す)、ストラットは、フィルタカプセルが誤って挿入されるのを防ぐために、フィルタカプセルハウジングの上部の延長部の角度の反対の角度(例えば、図5Bに示すような水平軸線HA−HAに関して)に配置された前壁262を有する(図3Dを参照)。
【0025】
[0032]参照のために図6A〜6Cを使用すると、図示するレバー300は、マニホールドアセンブリ1000がフィルタカプセル500を受け入れるか、又は取り外すことを可能にする第1の位置(図2も参照)から、着座させたフィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させ、それによってフィルタカプセルを移動させると、フィルタポートがそれぞれのマニホールドポートに向かって移動される(そしてマニホールドを貫通する導管などのインサートがそれぞれのフィルタカプセルポートに係合されて流体連通を可能にする)ようにする第2の位置に枢動可能である。このレバーは、アーム301A、301Bの対を有し、各アームは、キャリッジアセンブリ200をマニホールド100及び枢動可能なレバー300に係合させるための第2のシャフトの対の一方のためのそれぞれの第1のレバー貫通孔311A、311Bと、マニホールド100を枢動可能なレバー300に係合させるための第3のシャフトの対の一方のための第2のレバー貫通孔312A、312Bであって、第1のレバー貫通孔311A、311Bから離間される、第2のレバー貫通孔312A、312Bとを含む。
【0026】
[0033]図示する構成では、各レバーアームは、下側部分320A、320Bと、中間部分330A、330Bと、上側部分340A、340Bとを有し、共通アーム350が上側部分340A、340Bを連結している。アーム350が完全に上方に移動されると、下側部分は通常水平に配置される(例えば、垂直軸線「A−A」に垂直に、中間部分は略垂直に配置され、上側部分は傾斜しているが、様々な角度が適切であり、図6Cは25°の角度を示す)。下側部分320A、320Bは、アーム301A、301Bの下端321A、321Bを含み、上側部分340A、340Bは、アーム301A、301Bの上端322A、321Bを含み、図示する構成では、第1のレバー貫通孔311A、311Bは、端部321A、321Bの近くに位置し、第2のレバー貫通孔312A、312Bは、下側部分320A、320Bが中間部分330A、330Bと接合する位置又はその近くに位置する。
【0027】
[0034]本発明の実施形態は、好ましくは、必要に応じて効率的な摺動及び/又は枢動を可能にするために、マニホールドアセンブリの様々な構成要素を貫通する複数のシャフトを含む。典型的には、シャフトは、リテーナ(例えばサークリップ)を有する円筒状ピンであって、リテーナは、ピンをマニホールドアセンブリ内に保持し続けるためにシャフトの各端部に装着される、円筒状ピンを備え、また、例えば、間隔を維持するためのワッシャを含むことができる。しかし、他の配置も可能であり、例えば、シャフトをリベットとして設けることができ、又はシャフトは、一端にボルトヘッド及び他端にナットを備えたねじ部と、ボルトヘッドとねじ部との間に滑らかな部分とを有することができ、適宜摺動及び/又は枢動を可能にする。
【0028】
[0035]本発明の実施形態は、典型的には、第1のシャフト401A、401Bの対であって、その対のそれぞれが、それぞれの第1のマニホールド貫通孔123A、123Bと、キャリッジアセンブリの垂直部材を貫通する垂直スロットとを貫通する、第1のシャフトの対と、第2のシャフト402A、402Bの対であって、その対のそれぞれが、マニホールドのそれぞれの垂直スロット121A、121B、キャリッジアセンブリの垂直部材貫通孔223A、223B、及び第1のレバー貫通孔311A、311Bを貫通する、第2のシャフトの対と、第3のシャフト403A、403Bの対であって、その対のそれぞれが、それぞれの第2のレバー貫通孔312A、312B及びマニホールドの水平スロット122A、122Bを貫通する、第3の対とを有する。
【0029】
[0036]使用中(図1C図2図3A図3Cを参照されたい)、マニホールドアセンブリの実施形態は、典型的には、フィルタカプセル500上のポート501、502、503(図3D図7A、及び図7Bを参照されたい)と流体連通するためにマニホールドポート101、102、及び103を貫通する第1、第2、及び第3の導管601、602、603などの中空インサートをさらに備え、中空インサートは、(例えば、濾過される流体の供給源と連通するため、濾過された流体を所望の位置に導くため、及び通気のために)継手611、612、613に取り付けられる。フィルタポートがマニホールドポート及び導管に向かって移動されるマニホールドアセンブリの第2の位置に移動する際に、フィルタカプセル上のポートに面する導管の端部は、ポートに密封式に挿入され、好ましくは、Oリングなどの弾性部材がポートの開口部内に存在し(図3Cを参照)、フィルタカプセルポートと導管の端部との間のシールを改善するために導管の外面上に嵌合する。
【0030】
[0037]様々な材料が、マニホールドアセンブリの実施形態を製造するのに適している。いくつかの実施形態では、導管及び継手は、例えば、プラスチック又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又はペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)であり、他の成分は金属(例えば、ステンレス鋼)及び/又は複合材料である。
【0031】
[0038]一実施形態では、マニホールドアセンブリに沿ってフィルタカプセルを移動させる方法は、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルをマニホールドアセンブリの移動可能なキャリッジアセンブリ上に着座させるステップであって、マニホールドアセンブリが、マニホールドと、キャリッジアセンブリと、枢動可能なレバーと、第1のシャフトの対、第2のシャフトの対、及び第3のシャフトの対とを備え、(a)マニホールドが、少なくともマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートと、上壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、それぞれの第1及び第2の側壁を貫通する、垂直スロット、水平スロット、及びマニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための第1のマニホールド貫通孔とを含む、第1及び第2の側壁と、後壁と、後壁に平行に配置され、そこから離間されたガイドロッドとを有し、(b)キャリッジアセンブリが、上壁であって、上壁を貫通するガイドロッド開口部を含む、上壁と、フィルタカプセルハウジングを受け入れるための切欠部を備えた前壁と、対向する第1及び第2の側壁であって、それぞれが、垂直に配置された部材であって、マニホールドをキャリッジアセンブリに係合させるための第1のシャフトの対の一方のための、垂直部材を貫通する垂直スロットを有する、垂直に配置された部材と、マニホ−ルドをキャリッジアセンブリ及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のロッドを受け入れるための垂直部材貫通孔と、第1のショルダ及び第2のショルダを備えたシェルフであって、第1と第2のショルダ間に、フィルタカプセルハウジング上の突起部を受け入れるように構成される、シェルフとを含む、第1及び第2の側壁とを有し、(c)枢動可能なレバーが、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置と、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートがマニホールド入口ポート及びマニホールド出口ポートに向かって移動されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置との間で枢動可能であり、枢動可能なレバーが、レバーアームの対を含み、レバーアームの対のそれぞれが、キャリッジアセンブリをマニホールド及び枢動可能なレバーに係合させるための第2のシャフトの対の一方のための第1のレバー貫通孔と、マニホールドを枢動可能なレバーに係合させるための第3のシャフトの対の一方のための第2のレバー貫通孔とを含み、第2のレバー貫通孔が、第1のレバー貫通孔から離間され、(d)第1のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第1のマニホールド貫通孔と、キャリッジアセンブリの垂直部材を貫通する垂直スロットとを貫通し、(e)第2のシャフトの対のそれぞれが、マニホールドのそれぞれの垂直スロットと、キャリッジアセンブリの垂直部材貫通孔と、第1のレバー貫通孔とを貫通し、(f)第3のシャフトの対のそれぞれが、それぞれの第2のレバー貫通孔と、マニホールドの水平スロットとを貫通する、着座させるステップと、キャリッジ及び着座させたフィルタカプセルを、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートから離間される第1の位置から、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートに向かって移動される第2の位置に移動させるステップとを含む。
【0032】
[0039]好ましくは、第1の導管が、マニホールド入口ポートを貫通し、第2の導管が、マニホールド出口ポートを貫通し、方法は、枢動可能なレバーを、マニホールドアセンブリがフィルタカプセルを受け入れることを可能にする第1の位置から、フィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートが、マニホールド入口ポートを貫通する第1の導管及びマニホールド出口ポートを貫通する第2の導管とそれぞれ係合されるように、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合させる第2の位置に枢動させるステップを含む。
【0033】
[0040]典型的な実施形態では、方法は、キャリッジアセンブリを第2の位置から第1の位置に移動させてフィルタ入口及び出口ポートをマニホールド入口及び出口ポートからある距離だけ離すステップをさらに含み、方法は、マニホールドアセンブリからフィルタカプセルを取り外すステップをさらに含む。
【0034】
[0041]別の実施形態では、流体を濾過する方法であって、少なくともフィルタ入口ポート及びフィルタ出口ポートを含むフィルタカプセルハウジングを備えるフィルタカプセルをマニホールドアセンブリの移動可能なキャリッジアセンブリ上に着座させるステップであって、マニホールドアセンブリの第1及び第2の導管が、マニホールド入口及び出口ポートそれぞれを貫通する、着座させるステップと、キャリッジアセンブリ及び着座させたフィルタカプセルを、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートから離間される第1の位置から、フィルタ入口及び出口ポートがマニホールド入口及び出口ポートに向かって移動され、第1及び第2の導管がそれぞれのフィルタ入口及び出口ポートに密封式に係合される第2の位置に移動させるステップと、マニホールド入口ポート内の第1の導管及びフィルタカプセル内に多孔性フィルタを備えるフィルタを貫通するフィルタ入口ポートに流体を貫通させるステップと、フィルタカプセルの出口ポート及びマニホールド出口ポート内の第2の導管に濾過された流体を貫通させるステップとを含む、方法が提供される。
【0035】
[0042]本明細書で引用する刊行物、特許出願、及び特許を含むすべての参考文献は、各参考文献が参照により組み込まれることが個別にかつ具体的に示され、その全体が本明細書に記載されるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
【0036】
[0043]本発明を説明する文脈において(特に特許請求の範囲の文脈において)用語「1つ(a)」及び「1つ(an)」及び「その(the)」及び「少なくとも1つ(at least one)」及び同様の指示対象の使用は、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形と複数形の両方を対象とすると解釈されるものである。「少なくとも1つ」という用語の後に1つ又は複数の項目のリスト(例えば、「A及びBの少なくとも1つ」)を使用することは、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、リストされた項目(A又はB)から選択された1つの項目、又はリストされた項目(A及びB)の2つ以上の任意の組み合わせを意味すると解釈されるものである。「備える」、「有する」、「含む」、及び「含有する」という用語は、別段明記しない限り、制限のない用語(すなわち、「含むが、これらに限定されない」を意味する)として解釈されるものである。本明細書の値の範囲の列挙は、本明細書で別段の指示がない限り、範囲内にある各個別の値を個別に参照する簡略化された方法として役立つことを意図するにすぎず、各個別の値は、本明細書に個別に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に説明するすべての方法は、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行することができる。本明細書で提供されるありとあらゆる例、又は例示的な言語(例えば、「など」)の使用は、本発明をよりよく明らかにすることを意図するにすぎず、別段の請求がない限り、本発明の範囲に限定を課すものではない。本明細書中の言語は、請求されていない要素を本発明の実施に必須であると示すものとして解釈されるべきではない。
【0037】
[0044]本発明を実施するために発明者に知られている最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態が、本明細書に説明される。これらの好ましい実施形態の変形は、前述の説明を読むことで、当業者に明らかになり得る。本発明者らは、当業者がそのような変形を適宜使用することを期待し、本発明者らは、本明細書に具体的に説明する以外の方法で本発明を実施することを意図する。したがって、本発明は、適用される法律によって許可されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に列挙された主題のすべての改変形態及び同等物を含む。さらに、そのすべての可能な変形における上記で説明する要素の任意の組み合わせは、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、本発明によって包含される。
【符号の説明】
【0038】
100…マニホールド、101…マニホールド入口ポート、101’…円形開口、102…マニホールド出口ポート、102’…円形開口、103…通気ポート、105…内側支持プレート、110…上壁、111…後壁、112…前壁、120A、120B…第2の側壁、121A、121B…垂直スロット、122A、122B…水平スロット、123A、123B…第1のマニホールド貫通孔、130…ガイドロッド、131…上端、132…下端、135…レッジ、200…キャリッジアセンブリ、210…上壁、212…前壁、213…切欠部、215A、215B…垂直に配置された部材、220A、220B…第2の側壁、221A、221B…垂直スロット、223A、223B…垂直部材貫通孔、230…ガイドロッド開口部、240A、240B…シェルフ、241A、241B…第1のショルダ、242A、242B…第2のショルダ、250…ストラット、251…第1の端部、252…第2の端部、262…前壁、300…レバー、301A、301B…アーム、311A、311B…第1のレバー貫通孔…312A、312B…第2のレバー貫通孔、320A、320B…下側部分、321A、321B…下端、322A…上端、330A、330B、330A…中間部分、340A、340B…上側部分、350…共通アーム、401A、401B…第1のシャフト、402A、402B…第2のシャフト、403A、403B…第3のシャフト、440…延長部、500…フィルタカプセル、501、502、503…ポート、540A、540B…タブ、601、602、603…第3の導管、611、612、613…継手、1000…マニホールドアセンブリ、A−A…垂直軸線、HA−HA…水平軸線

図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
【外国語明細書】
2021192903000001.pdf