(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-193931(P2021-193931A)
(43)【公開日】2021年12月27日
(54)【発明の名称】豆腐切断装置
(51)【国際特許分類】
A23L 11/45 20210101AFI20211129BHJP
B26D 3/18 20060101ALI20211129BHJP
B65G 47/31 20060101ALI20211129BHJP
【FI】
A23L11/00 104F
B26D3/18 A
B65G47/31 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-102483(P2020-102483)
(22)【出願日】2020年6月12日
(71)【出願人】
【識別番号】512044460
【氏名又は名称】三好食品工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】505254751
【氏名又は名称】株式会社ソーエー
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(72)【発明者】
【氏名】三好 兼治
(72)【発明者】
【氏名】三好 幸
(72)【発明者】
【氏名】森 欣弥
【テーマコード(参考)】
3F081
4B020
【Fターム(参考)】
3F081AA47
3F081BA01
3F081BD15
3F081CC08
3F081CE13
3F081DB06
4B020LB02
4B020LP21
4B020LR08
(57)【要約】
【課題】大判の豆腐から切り出し、同じ位置、同じタイミングで転倒させることを可能とすることで、切り出した豆腐の均一化を図ることが可能な豆腐切断装置を提供する。
【解決手段】豆腐切断装置40は、大判の豆腐T1を端から順次、切断するカッター部411と、カッター部411により大判の豆腐T1から切り離された豆腐T2を搬送する開きコンベア43と、開きコンベア43による切り離された豆腐T2の上部の進行を阻止する阻止棒42とを備えている。大判の豆腐T1から切り離された豆腐T2が、開きコンベア43により搬送方向F1に向かって進行を続けているが、豆腐T2の上部が阻止棒42により進行が阻止されている。従って、阻止棒42により切り離された豆腐T2の上部の進行を妨げるだけで、豆腐T2を阻止棒42の位置で確実に転倒させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
大判の豆腐を端から順次、切断するカッター部と、
前記カッター部により前記大判の豆腐から切り離された豆腐を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置による前記切り離された豆腐の上部の進行を阻止する阻止棒とを備えた豆腐切断装置。
【請求項2】
前記切り離された豆腐が到達したことを検出するセンサ部と、
前記センサ部が前記切り離された豆腐を検出すると、前記搬送装置の進行を、切断前の速度より高速となるよう指示する制御装置とを備えた請求項1記載の豆腐切断装置。
【請求項3】
前記阻止棒は回転自在に配置された請求項1または2記載の豆腐切断装置。
【請求項4】
前記カッター部と前記阻止棒との間隔は、前記大判の豆腐の厚みの半分より狭く形成された請求項1から3のいずれかの項に記載の豆腐切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大判の豆腐を端から順次切断する豆腐切断装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大量の豆腐を製造するときには、型枠内の豆乳に凝固剤を入れ、半凝固状態の原料豆腐とし、そして、原料豆腐を加圧脱水した大判の豆腐を端から順次切断する。このとき、豆腐切断装置が使用される。
豆腐を販売するときには、切断面を上に向けて販売する方が、切断面より滑らかさが劣る他の面を上に向けるより、商品価値が高い。そのため、販売するときの豆腐の幅ほどの厚みを有する豆腐を、豆腐切断装置で切断するときに、転倒させ、切断面を上に向ける。
このような従来の豆腐切断装置が、例えば、特許文献1,2にて知られている。
【0003】
特許文献1に記載の豆腐の切断分離装置は、豆腐の上面が、隣の吊り下げ駒と共に移動する第二の押圧部材により抑えつけてガイドレールの他端側への移動が妨げられることで、各水平板部に載せられた豆腐の足元がすくわれるようにして、切断面を上に向けた状態で横転するというものである。
【0004】
また、特許文献2に記載の豆腐類製造装置および豆腐類製造方法は、第二豆腐生地が形成されたときに第二豆腐生地を上流側と下流側とから切断刃および押さえ部が挟持しており、この状態で下流側に所定距離移動して第二豆腐生地を下流側に移動させることにより第二豆腐生地が、下流側に倒されて分断部に送られ、続いて切断刃が、上方に所定距離移動し、その後に上流側に所定距離移動して初期位置に戻るというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−173067号公報
【特許文献2】特許第6542323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1,2に記載の従来の豆腐切断装置では、いずれも切断後の豆腐の天面を押さえ付け、弾性変形させ、豆腐を無理やり転倒させている。従って、豆腐を押さえ付ける力の度合いや、豆腐底面を移動させる速度など、豆腐を転倒させる位置を決定する各種の条件をコントロールすることが難しい。そのため、豆腐が想定されない速度や位置で転倒することで、豆腐に欠けや割れの発生が生じるおそれがあり、製品の均一化を図ることが難しい。
豆腐の均一化を図るためには、大判の豆腐を端から順次切断して、切断後の豆腐を転倒させる際に、同じ位置、同じタイミングで転倒させることが重要である。
【0007】
そこで本発明は、大判の豆腐から切り出し、同じ位置、同じタイミングで転倒させることを可能とすることで、切り出した豆腐の均一化を図ることが可能な豆腐切断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の豆腐切断装置は、大判の豆腐を端から順次、切断するカッター部と、前記カッター部により前記大判の豆腐から切り離された豆腐を搬送する搬送装置と、前記搬送装置による前記切り離された豆腐の上部の進行を阻止する阻止棒とを備えたことを特徴としたものである。
【0009】
本発明の豆腐切断装置によれば、大判の豆腐から切り離された豆腐は、搬送装置により搬送方向に向かって進行を続けているが、切り離された豆腐の上部が阻止棒により進行が阻止されている。従って、切り離された豆腐が、徐々に搬送方向とは反対方向に向かって傾斜し始めるので、切り離された豆腐を、この位置で転倒させることができる。
【0010】
前記切り離された豆腐が到達したことを検出するセンサ部と、前記センサ部が前記切り離された豆腐を検出すると、前記搬送装置の進行を、切断前の速度より高速となるよう指示する制御装置とを備えたものとすることができる。
センサ部により切り離された豆腐を検出したことが制御装置に通知されると、制御装置は搬送装置の進行を、切断前の速度より高速となるよう指示する。そうすることで、急に切り離された豆腐の下部の移動が早くなるため、より切り離された豆腐を転倒させやすい状態とすることができる。
【0011】
前記阻止棒は回転自在に配置されたものとすることができる。切り離された豆腐の上部が阻止棒の外周面を摺動すると、接触面が阻止棒を下方に向かって引っ張るので、切り離された豆腐の傾斜によって阻止棒が軸回転する。従って、阻止棒との摩擦により切り離された豆腐が傾斜し難くなることを防止することができる。
【0012】
前記カッター部と前記阻止棒との間隔は、前記大判の豆腐の厚みの半分より狭く形成されたものとすることができる。阻止棒により切り離された豆腐の進行が阻止され、転倒するときに、カッター部と阻止棒との間隔が、大判の豆腐の厚みの半分より狭ければ、切り離された豆腐が、大判の豆腐に接触して寄り掛かるので、切り離した豆腐が転倒するときの衝撃を、大判の豆腐により緩和させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の豆腐切断装置によれば、阻止棒により切り離された豆腐の上部の進行を妨げるだけで、切り離された豆腐を、阻止棒の位置で確実に転倒させることができるので、大判の豆腐から切り出し、同じ位置、同じタイミングで転倒させることを可能とすることで、切り出した豆腐の均一化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施の形態に係る豆腐切断装置を用いた豆腐製造装置の概略図である。
【
図2】
図1に示す豆腐切断装置の構成を説明するための図であり、(A)は豆腐切断装置を下流側から見た図、(B)は、豆腐切断装置を側方から見た図である。
【
図3】
図2に示す豆腐切断装置を制御する制御装置を説明するための図である。
【
図4】
図1に示す豆腐切断装置の動作を説明するための図であり、(A)はカッター部が昇降することを説明するための図、(B)は切り離された豆腐が転倒する状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態に係る豆腐切断装置を用いた豆腐製造装置を図面に基づいて説明する。本実施の形態に係る豆腐製造装置は、豆乳から製造された大判の豆腐から、1丁分の厚みの豆腐を切り出すものである。大判の豆腐は、長さ方向に長く、切り出して長さ方向に複数個分の豆腐が取れるだけでなく、幅方向にも分割して複数個分の豆腐が取れるようなサイズに形成されたものである。なお、本実施の形態では、木綿豆腐を例に説明するが、絹ごし豆腐でも同様に本発明を適用することができる。
【0016】
図1に示す豆腐製造装置10は、連続凝固装置20と、連続プレス成形機30と、豆腐切断装置40と、制御装置50(
図3参照)とを備えている。
連続凝固装置20は、豆乳が貯留される豆乳タンク21と、豆乳を凝固させる凝固剤が貯留される凝固剤タンク22と、豆乳タンク21からの豆乳を送る豆乳用ポンプ23と、凝固剤タンク22からの凝固剤を送る凝固剤用ポンプ24と、豆乳用ポンプ23および凝固剤用ポンプ24にバルブを介して接続されたミキサー25と、凝固剤が添加された豆乳を半凝固状態の原料豆腐とする凝固槽26と、凝固槽26の底部で移動して原料豆腐を搬送する凝固用コンベア27とを備えている。
【0017】
連続プレス成形機30は、搬送用コンベア31と、プレス用コンベア32とを備えている。
搬送用コンベア31は、連続凝固装置20からの原料豆腐が搭載され、原料豆腐から成形された大判の豆腐を豆腐切断装置40まで搬送するベルトコンベアである。搬送用コンベア31は、上流側の連続凝固装置20から下流側の豆腐切断装置40に向かう搬送方向F1に沿って延びるように、水平方向と平行に配置されている。
【0018】
搬送用コンベア31は、駆動部であるモーター(図示せず)と、モーターにより駆動される駆動プーリー311と、駆動プーリー311と対をなす従動プーリー312と、駆動プーリー311および従動プーリー312に巻き付けられ、帯状に形成された無端ベルト313とを備えている。
搬送用コンベア31は、大判の豆腐の位置を検出するエンコーダ(図示せず)を備えている。
【0019】
プレス用コンベア32は、半凝固状態の豆腐を加圧脱水して大判の豆腐を成形するベルトコンベアである。プレス用コンベア32は、搬送用コンベア31の上方に配置されている。プレス用コンベア32は、搬送方向F1の下流側に向かうに従って、搬送用コンベア31との間の距離が、徐々に短くなり、接近するように配置されている。
【0020】
プレス用コンベア32は、駆動部であるモーター(図示せず)と、モーターにより駆動される駆動プーリー321と、駆動プーリー321と対をなす従動プーリー322と、駆動プーリー321および従動プーリー322に巻き付けられ、帯状に形成された無端ベルト323とを備えている。
無端ベルト323の外周面には、木綿布や化繊布が敷かれている。
【0021】
豆腐切断装置40は、大判の豆腐の端を、豆腐1丁分の厚みの位置で切断する裁断部41と、大判の豆腐が切断されて切り離された豆腐の上部の進行を阻止する阻止棒42と、阻止棒42により転倒した豆腐を搬送する搬送装置として機能する開きコンベア43とを備えている。
また、豆腐切断装置40は、切り離された豆腐が到達したことを検出するセンサ部44と、搬送用コンベア31と開きコンベア43との間の隙間に配置された渡り板45とを備えている。
【0022】
図2に示すように、裁断部41は、大判の豆腐の端を切断するカッター部411とカッター部411を昇降させる昇降装置412とを備えている。
カッター部411の刃先は、波目状の凹凸に形成されている。カッター部411は、大判の豆腐の幅方向(搬送方向F1と直交する方向)に沿って配置されている。カッター部411は、開きコンベア43上に位置している。カッター部411の長さは、大判の豆腐の幅より長く形成されている。昇降装置412は、切断時にカッター部411を下降させたり、切断後にカッター部411を元の位置に復帰させたりする。
【0023】
阻止棒42は、大判の豆腐の幅方向(搬送方向F1と直交する方向)に沿って配置されている。阻止棒42は、ステー46に回転自在に支持されている。阻止棒42は、カッター部411との間隔が、大判の豆腐T1の厚みより狭くなるように配置されている。
開きコンベア43は、ベルトコンベアにより形成されている。開きコンベア43は、駆動部であるモーター(図示せず)と、モーターにより駆動される駆動プーリー431と、駆動プーリー431と対をなす従動プーリー432と、駆動プーリー431および従動プーリー432に巻き付けられ、帯状に形成された無端ベルト433とを備えている。
【0024】
センサ部44は、光電式のセンサとすることができる。光電式のセンサは、例えば、発光部と受光部とが対向して配置され、豆腐による遮光を検出する透過型のセンサとしたり、発光部と受光部とが一体に配置され、豆腐の反射光を検出する回帰反射型のセンサとしたりすることができる。
【0025】
図3に示すように、制御装置50は、各種のコンベアの回転の始動、停止、速度の調整を制御するものである。
図3においては、豆腐切断装置40の裁断に関連する部分のみを図示している。
制御装置50は、搬送用コンベア31のエンコーダからの信号と、センサ部44からの信号に基づいてカッター部411を上下させる昇降装置412の昇降のタイミングを制御したり、開きコンベア43の搬送速度を制御したりする機能を有する。
【0026】
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る豆腐製造装置10を図面に基づいて説明する。
まず、
図1に示すように、連続凝固装置20の豆乳用ポンプ23から豆乳が送られ、凝固剤タンク22から凝固剤が送られて、ミキサー25により、豆乳と凝固剤とが混合され、凝固槽26に投入される。凝固剤が添加された豆乳は、凝固槽26にて半凝固状態の原料豆腐となる。
【0027】
連続凝固装置20から凝固用コンベア27により搬送された原料豆腐は、連続プレス成形機30に入ると、搬送用コンベア31により搬送される。
搬送用コンベア31上の原料豆腐は、プレス用コンベア32にて押圧されることで、原料豆腐を加圧脱水して大判の豆腐に成形される。
【0028】
図3に示すように、搬送用コンベア31のエンコーダからの信号に基づいて、制御装置50が大判の豆腐T1(
図1参照)の位置を監視している。
制御装置50により、
図4(A)に示すように、大判の豆腐T1の端が、搬送用コンベア31から渡り板45を介して開きコンベア43に入り、所定位置まで搬送されたことを検知すると、制御装置50がカッター部411の下降を昇降装置412に指示する。
制御装置50による指示でカッター部411が下降することで、大判の豆腐T1の端において、製品の豆腐1丁分の厚みの位置が切断される。
【0029】
このとき、
図4(B)に示すように、大判の豆腐T1から切り離された豆腐T2は、開きコンベア43により搬送方向F1に向かって進行を続けているが、豆腐T2の上部が阻止棒42により進行が阻止されている。従って、切り離された豆腐T2は、徐々に後方(搬送方向F1とは反対方向)に向かって傾斜し始め、転倒する。
【0030】
このように、阻止棒42により切り離された豆腐T2の上部の進行を妨げるだけで、豆腐T2を阻止棒42の位置で確実に転倒させることができる。
従って、阻止棒42の位置で転倒させることができるため、同じタイミングで転倒させることができる。よって、本実施の形態に係る豆腐切断装置40は、大判の豆腐T1から切り出し、同じ位置、同じタイミングで転倒させることを可能とすることで、切り出した豆腐T2の均一化を図ることが可能である。
【0031】
また、特許文献1,2のような従来の豆腐切断装置と比べて、阻止棒42で転倒させることで、構造が簡単であるため、清掃が容易である。
更に、阻止棒42が大判の豆腐T1の幅方向に合わせた長さに形成されていれば、大判の豆腐T1の幅が長くても、同時に転倒させることができる。
【0032】
本実施の形態に係る豆腐切断装置40では、豆腐T2の上部の進行を阻止棒42により阻止して豆腐T2を傾斜させたときに、豆腐T2がセンサ部44に位置する。
センサ部44により豆腐T2を検出したことが制御装置50に通知されると、制御装置50は開きコンベア43の進行を、切断前の速度より高速となるよう指示する。
そうすることで、急に豆腐T2の下部の移動が早くなるため、より豆腐T2を転倒させやすい状態とすることができる。従って、一丁分の厚みで、阻止棒42の長さ方向に沿って長さが長い豆腐T2であっても、一方の端部と他方の端部とでばらつくことなく同じタイミングで転倒させることができる。
【0033】
阻止棒42により豆腐T2の進行が阻止されたときには、豆腐T2の下部が搬送方向F1に移動しつつ、上部が阻止棒42の外周面に接触しながら後方に傾斜する。阻止棒42は回転自在に設置されている。そのため、豆腐T2の上部が阻止棒42の外周面を摺動すると、豆腐T2の接触面が阻止棒42を下方に向かって引っ張るので、豆腐T2の傾斜によって阻止棒42が軸回転する。従って、阻止棒42との摩擦により豆腐T2が傾斜し難くなることを防止することができるので、スムーズに豆腐T2を転倒させることができる。
【0034】
更に、カッター部411と阻止棒42との間隔が、大判の豆腐T1の厚みの半分より狭く形成されている。そのため、阻止棒42により豆腐T2の進行が阻止され、豆腐T2が転倒するときに、カッター部411と阻止棒42との間隔が、大判の豆腐T1の厚みの半分より狭ければ、豆腐T2が下部を中心に回転するように傾斜すると、切り離された豆腐T2が大判の豆腐T1に接触して寄り掛かる。
そして、開きコンベア43の移動により豆腐T2は、大判の豆腐T1から離れ、開きコンベア43上に倒伏する。
従って、切り離した豆腐T2が転倒するときの衝撃を、大判の豆腐T1が緩和するので、直接、開きコンベア43上に倒れ込むときと比較して、割れや欠けの発生を抑止することができる。
【0035】
なお、本実施の形態では、大判の豆腐T1から切り離された豆腐T2が後方に転倒するときに、切り離された豆腐2を大判の豆腐T1に接触させ、寄り掛からせていた。
しかし、豆腐2が大判の豆腐T1に接触せずに転倒しても、ひびや欠けが発生せず、何ら問題なければ、カッター部411と阻止棒42との間隔を大判の豆腐T1の厚み以上に拡げてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の豆腐切断装置は、豆腐を大量に製造する企業に好適である。
【符号の説明】
【0037】
10 豆腐製造装置
20 連続凝固装置
21 豆乳タンク
22 凝固剤タンク
23 豆乳用ポンプ
24 凝固剤用ポンプ
25 ミキサー
26 凝固槽
27 凝固用コンベア
30 連続プレス成形機
31 搬送用コンベア
311 駆動プーリー
312 従動プーリー
313 無端ベルト
32 プレス用コンベア
321 駆動プーリー
322 従動プーリー
323 無端ベルト
40 豆腐切断装置
41 裁断部
411 カッター部
412 昇降装置
42 阻止棒
43 開きコンベア
431 駆動プーリー
432 従動プーリー
433 無端ベルト
44 センサ部
45 渡り板
46 ステー
50 制御装置
F1 搬送方向
T1,T2 豆腐