【課題】手洗い後にハンドクリームの塗り忘れを防止することにより、手荒れによる傷から、新型コロナウィルスなどのウィルスや細菌が侵入するのを防止し、感染症を発症しないようにすることができるオートディスペンサーを提供すること。
【解決手段】センサ5が人の手を検出すると、第1吐出口4から泡状の石けんが吐出されるとともに音楽が再生される。音楽の再生が終了すると、第2吐出口9からハンドクリームが吐出される。従って、手洗い後に手にハンドクリームを塗ることを忘れないようにすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
新型コロナウィルスが世界的に広まったことにより、テレワークが日常になり、学校まで休校になる事態に陥っている。新型コロナウィルスは人と接触しないこと、かつ、手洗い及びうがいで防ぐことができると言われている。厚生労働省のホームページには、石けんで30秒洗い、流水で15秒すすぐとウィルスが0.01%に減少することが記載されている。
学校などでは生徒たちに一日に何度も手洗いをすることが推奨されており、生徒たちは、手洗いをする際に学校の放課後にいつも流れる手洗いの歌を思い出し、歌いながら時間をかけて手洗を行っている。時々忘れて適当に洗ってしまうと、親に注意されることもある。
一方、一日に何度も手を洗っていると、手がカサカサしてくることがあり、放っておくと細かい傷となってしまう。手荒れなどによる傷があると、その傷から新型コロナウィルスなどが侵入し、感染症になりやすくなる。
手洗い後、直ぐにハンドクリームを塗れば、手荒れを防げるが、ハンドクリームを別途用意して塗るのは面倒で忘れやすい。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題を解決するために創出されたものであって、手洗い後にハンドクリームの塗り忘れを防止することにより、手荒れによる傷から、新型コロナウィルスなどのウィルスや細菌が侵入するのを防止して感染症を発症しないようにすることができるオートディスペンサーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(第1の特徴)
上述した目的を達成するため、本発明に係るオートディスペンサー(1)は、
液状の石けんとハンドクリームとを個別に収容する容器(2,7)と、
容器(2,7)に収容されている液状の石けんを液状または泡状で吐出する第1吐出口(4)と、
容器(2,7)に収容されている前記ハンドクリームを吐出する第2吐出口(9)と、
容器(2,7)に収容されている液状の石けんを第1吐出口(4)へ送出する第1ポンプ(24:
図5参照)と、
容器(2,7)に収容されているハンドクリームを第2吐出口(9)へ送出する第2ポンプ(26:
図5参照)と、
第1吐出口(4)から所定範囲に存在する人の手を検出するセンサ(5)と、
音楽を再生する音楽再生部(13,15,20,21,40:
図5参照)と、
センサ(5)が所定範囲に存在する人の手を検出したときに第1ポンプ(24)を駆動するとともに音楽再生部(13,15,20,21,40)を駆動して所定の音楽を所定時間再生させ、さらに、音楽再生部(13,15,20,21,40)による所定の音楽の再生が終了したことを契機として第2ポンプ(26)を駆動する制御部(30,40:
図5参照)と、
を備えていることを第1の特徴とする。
なお、ハンドクリームとは、肌の保湿効果を有するものの総称であり、容器の収容するハンドクリームは、クリーム状、液状、ゲル状など、物性を問わない。また、第2吐出口が吐出するハンドクリームは、クリーム状、液状、泡状、ゲル状など、形態を問わない。
【0007】
(第2の特徴)
また、前述した第1の特徴において、本発明に係るオートディスペンサー(1)の制御部(30,40)は、
音楽再生部(13,15,20,21,40)による所定の音楽の再生が終了してから少なくとも3秒以上経過したときに第2ポンプ(26)を駆動することを第2の特徴とする。
【0008】
(第3の特徴)
また、前述した第1または第2の特徴において、本発明に係るオートディスペンサー(1)の音楽再生部(13,15,20,21,40)は、
音楽を記憶する記憶媒体を着脱可能な記憶媒体着脱部(13)を備えており、記憶媒体着脱部(13)に装着された記憶媒体に記憶されている音楽を再生可能であることを第3の特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
(第1の特徴による効果)
手洗い中に音楽が再生され、音楽の再生が終了したことを契機として、ハンドクリームが吐出されるため、石けんによる手洗い後に手にハンドクリームを塗ることを忘れないようにすることができる。
従って、石けんによる手洗いによる手荒れを防止することができるため、手荒れによる傷から、新型コロナウィルスなどのウィルスや細菌の侵入を防止し、感染症を発症しないようにすることができる。
また、手洗い時の音楽として既知の楽曲を最後まで再生(必要の際は繰り返し再生)することにより、使用者がハンドクリームの吐出タイミングを予測することが可能になる。これにより、ハンドクリームの吐出タイミングに合わせて段取りよく手を洗う習慣を身に付けることができる。
さらには、ハンドクリーム吐出用のセンサやスイッチを設ける必要がなく、装置構成を簡素化することができる。
【0010】
(第2の特徴による効果)
音楽の再生が終了してから少なくとも3秒以上経過したときに第2吐出口からハンドクリームが吐出されるため、手洗い後に手を拭いてからハンドクリームを塗ることができる。つまり、手を拭く時間を確保することで、ハンドクリームを手にしっかり馴染ませることができる。
【0011】
(第3の特徴による効果)
好みの音楽を記憶媒体に記憶しておくことにより、好みの音楽を聞きながら手洗いをすることができるため、手洗いが楽しくなる。特に、子供の好きな音楽を再生するようにすれば、子供に手洗いの習慣を付けさせることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態に係るオートディスペンサーについて図を参照しつつ説明する。
[主な構成]
図1に示すように、本実施形態のオートディスペンサー1は、液状の石けんを収容する石けん容器2と、ハンドクリームを収容するハンドクリーム容器7とを備えている。
図2に示すように、石けん容器2およびハンドクリーム容器7は一体成形されており、その内部に設けられた仕切り27により、液状の石けんを収容する石けん収容部2aと、ハンドクリームを収容するハンドクリーム収容部7aとが形成されている。ハンドクリーム収容部7aに収容するハンドクリームの物性は、クリーム状、液状、ゲル状などである。石けん容器2およびハンドクリーム容器7は、本発明の容器の一例である。
【0014】
また、オートディスペンサー1は、石けん容器2およびハンドクリーム容器7の上に着脱可能に装着されたカバー3およびカバー8を備えている。カバー3の上部には、左斜め前方に突出した第1突出部3aが形成されている。その第1突出部3aの下面には、石けん容器2に収容されている液状の石けんを泡状にして吐出する第1吐出口4が突出形成されている。また、第1突出部3aの下面には、第1吐出口4から所定範囲に存在する人の手を検出するセンサ5が設けられている。また、第1突出部3aの前面には、第1吐出口4から石けんが吐出されている状態であることを表示する第1表示部6が設けられている。
【0015】
また、カバー8の上部には、右斜め前方に突出した第2突出部8aが形成されている。その第2突出部8aの下面には、ハンドクリーム容器7に収容されているハンドクリームをクリーム状にして吐出する第2吐出口9が突出形成されている。また、第2突出部8aの前面には、第2吐出口9からハンドクリームが吐出されている状態であることを表示する第2表示部10が設けられている。本実施形態では、センサ5は、赤外線などの光を使った光センサである。また、第1表示部6はLEDにより構成されており、LEDが点灯または点滅することにより、石けんが吐出されている状態であることを表示する。第2表示部10もLEDにより構成されており、LEDが点灯または点滅することにより、ハンドクリームが吐出されている状態であることを表示する。
【0016】
カバー3およびカバー8は一体成形されており、カバー3の内部には、石けん容器2から石けんを吸い上げて第1吐出口4に供給する第1ポンプ24(
図5)と、第1ポンプ24を駆動する第1モータ駆動回路23などが収容されている。また、カバー8の内部には、ハンドクリーム容器7からハンドクリームを吸い上げて第2吐出口9に供給する第2ポンプ26(
図5)と、第2ポンプ26を駆動する第2モータ駆動回路25などが収容されている。
【0017】
図3に示すように、石けん容器2の背面を形成する壁2bには、音楽を出力するスピーカ15が内蔵されている。また、壁2bには、オートディスペンサー1の電源をONまたはOFFするための電源スイッチ11と、バッテリーを収容するためのバッテリー収容部12と、音楽が記憶されたメモリーカードを着脱するためのカードスロット13と、スピーカ15から出力される音楽の音量を調節するための音量調節スイッチ16と、メモリーカードに記憶されている音楽を選曲するための選曲スイッチ17,18と、第1吐出口4から吐出される石けんの吐出量を調節するための吐出量調節第1スイッチ14とが設けられている。
【0018】
第1吐出口4から吐出される石けんの吐出量は、吐出量調節第1スイッチ14を「少」と表示されている方に切替えると少なくなり、「多」と表示されている方に切替えると多くなる。例えば、石けんの吐出量は、吐出量調節第1スイッチ14を「少」と表示されている方に切替えた場合が0.7mlであり、「多」と表示されている方に切替えた場合が1.4mlである。カードスロット13に装着するメモリーカードは、例えば、SDカードである。また、「+」と表示された選曲スイッチ17をONする毎に、曲の番号が1増加し、その増加した番号の曲が選曲される。また、「−」と表示された選曲スイッチ18をONする毎に、曲の番号が1減少し、その減少した番号の曲が選曲される。また、本実施形態では、オートディスペンサー1の電源電圧は6Vであり、バッテリー収容部12は、単三乾電池を4本収容する。なお、USB端子を設け、パソコンなどのUSB端子と接続することにより、パソコンなどから電力の供給を受けるように構成することもできる。メモリーカードは本発明の記憶媒体の一例であり、カードスロット13は、本発明の記憶媒体着脱部の一例である。
【0019】
図4に示すように、ハンドクリーム容器7の背面を形成する壁7bには、第2ポンプ26の電源50(
図5)をONまたはOFFするための電源スイッチ28と、第2ポンプ26を駆動するためのバッテリーを収容するバッテリー収容部29と、第2吐出口9から吐出されるハンドクリームの吐出量を調節するための吐出量調節第2スイッチ22とが設けられている。
第2吐出口9から吐出されるハンドクリームの吐出量は、吐出量調節第2スイッチ22を「少」と表示されている方に切替えると少なくなり、「多」と表示されている方に切替えると多くなる。例えば、ハンドクリームの吐出量は、吐出量調節第2スイッチ22を「少」と表示されている方に切替えた場合が0.7mlであり、「多」と表示されている方に切替えた場合が1.4mlである。
【0020】
[主な電気的構成]
オートディスペンサー1の主な電気的構成について
図5を参照しつつ説明する。
オートディスペンサー1は、制御部30および音声制御部40を備えている。制御部30はオートディスペンサー1の全体を制御し、音声制御部40は、音楽の再生を制御する。制御部30には、第1表示部6と、第2表示部10と、センサ5と、吐出量調節第1スイッチ14と、吐出量調節第2スイッチ22と、第1モータ駆動回路23と、第2モータ駆動回路25とが電気的に接続されている。第1モータ駆動回路23は第1ポンプ24に設けられたモータを駆動し、第2モータ駆動回路25は第2ポンプ26に設けられたモータを駆動する。また、オートディスペンサー1は、第1モータ駆動回路23、制御部30および音声制御部40など、第2モータ駆動回路25以外の部分に電力を供給する電源19と、第2モータ駆動回路25に電源を供給する電源50とを備えている。第1ポンプ24および第2ポンプ26としては公知のもの、例えば、特開2016−43227号公報に記載のエアーポンプを用いることができる。
【0021】
制御部30は、CPU31と、ROM32と、RAM33とを備えている。ROM32には、CPU31が実行する制御プログラムが記憶されている。RAM33には、ROM32から読出された制御プログラムを展開するワーク領域が形成されている。
音声制御部40には、制御部30と、DAC(Digital Analog Converter)20と、選曲スイッチ17,18と、カードスロット13とが電気的に接続されている。DAC20には、アンプ21が電気的に接続されており、アンプ21には、スピーカ15および音量調節スイッチ16が電気的に接続されている。音声制御部40は、CPU41と、ROM42と、RAM43とを備えている。ROM42には、CPU41が実行する制御プログラムが記憶されている。RAM43には、ROM42から読出された制御プログラムを展開するワーク領域が形成されている。
【0022】
CPU31は、センサ5がONしたときに第1モータ駆動回路23を動作させることにより、第1ポンプ24を駆動し、第1吐出口4(
図1)から泡状の石けんを所定量吐出させる。また、CPU31は、第1ポンプ24が駆動している期間、つまり、第1吐出口4から石けんが吐出されている期間、第1表示部6のLEDを点灯または点滅させる。また、CPU31は、センサ5がONしたときに音声制御部40に音楽の再生命令を送信する。音声制御部40のCPU41は、制御部30のCPU31から音楽の再生命令を受信すると、カードスロット13に装着されているメモリーカードから音楽データを読出し、DAC20に出力する。DAC20は、入力した音楽データをアナログ音声信号に変換してアンプ21に出力する。アンプ21は、入力したアナログ音声信号を増幅し、その増幅されたアナログ音声信号がスピーカ15を駆動し、スピーカ15が音楽を所定時間出力する。本実施形態では、音楽の再生時間は、石けんによる手洗い及び流水により、手に付着しているウィルスや細菌が0.01%に減少するために必要な時間に設定する。例えば、石けんによる手洗い時間を30秒とし、流水による手洗い時間を15秒とした場合は、音楽の再生時間を45秒に設定する。メモリーカードには、再生時間が45秒程度の楽曲を記憶させておく。もちろん、再生時間が45秒以上の曲を再生時間45秒で中断しても良い。
【0023】
そして、音楽の再生が終了すると、CPU41は、音楽の再生終了を示す再生終了コマンドを制御部30へ送信する。制御部30のCPU31は、再生終了コマンドを受信すると、第2モータ駆動回路25を動作させることにより、第2ポンプ26を駆動し、第2吐出口9(
図1)からハンドクリームを所定量吐出させる。また、CPU31は、第2ポンプ26が駆動している期間、つまり、第2吐出口9からハンドクリームが吐出されている期間、第2表示部10のLEDを点灯または点滅させる。なお、電源スイッチ28をOFFにすることにより、電源50から第2モータ駆動回路25への電力供給を遮断し、第2吐出口9からハンドクリームが吐出されないようにすることもできる。
制御部30および音声制御部40(
図5)は、本発明の制御部の一例である。また、カードスロット13(
図3)、スピーカ15(
図3)、DAC20、アンプ21および音声制御部40(
図5)は、本発明の音楽再生部の一例である。
【0024】
[CPU31が実行する主な処理]
次に、制御部30のCPU31が実行する主な処理について
図6を参照しつつ説明する。以下、CPU31が実行する処理ステップをSと略す。
【0025】
CPU31は、音楽の再生が開始されたことを示す音楽再生フラグがONしているか否かを判断する(S1)。ここで、CPU31は、音楽再生フラグがONしていないと判断した場合は(S1:No)、センサ5(
図1)がONしたか否かを判断する(S2)。つまり、第1吐出口4(
図1)から見て所定範囲(センサ5の検出範囲)に人の手が存在するか否かを判断する。ここで、CPU31は、センサ5がONしていると判断した場合は(S2:Yes)、第1ポンプ24(
図5)を駆動し、第1吐出口4(
図1)から泡状の石けんを所定量吐出させる(S3)。続いて、CPU31は、音楽再生命令を音声制御部40へ送信し、音楽の再生を開始させ(S4)、音楽再生フラグをONにする(S5)。
【0026】
続いて、CPU31は、次の処理サイクルにおいて、音楽再生フラグがONしていると判断した場合(S1:No)、センサ5がONしたか否かを判断する(S6)。ここで、CPU31は、センサ5がONしたと判断した場合は(S6:Yes)、第1ポンプ24(
図5)を駆動し、第1吐出口4から泡状の石けんを所定量吐出させる(S7)。つまり、CPU31は、音楽の再生中にセンサ5がONした場合は、前回、石けんを吐出させた使用者が、さらに石けんを吐出させたいために手をセンサ5にかざしたものと推定し、第1吐出口4から泡状の石けんを所定量吐出させる。なお、このように、音楽の再生中に再度センサ5がONした場合でも、音楽の再生は中断されず、再生が継続される。
【0027】
続いて、CPU31は、音楽の再生が終了したか否かを判断し(S8)、終了したと判断した場合は(S8:Yes)、第2ポンプ26(
図5)を駆動し、第2吐出口9(
図1)からハンドクリームを所定量吐出させる(S9)。続いて、CPU31は、音楽再生フラグをOFFする(S10)。また、CPU31は、S2においてセンサ5がONしていないと判断した場合は(S2:No)、S1に戻る。また、CPU31は、S6においてセンサ5がONしていないと判断した場合は(S6:No)、S8に移行する。また、CPU31は、S8において音楽の再生が終了していないと判断した場合は(S8:No)、S1に戻る。
【0028】
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態に係るオートディスペンサー1によれば、手洗い中に音楽が再生され、音楽の再生が終了したことを契機としてハンドクリームが吐出されるため、石けんによる手洗い後に手にハンドクリームを塗ることを忘れないようにすることができる。
従って、石けんを使った手洗いによる手荒れを防止することができるため、手荒れによる傷から、新型コロナウィルスなどのウィルスや細菌の侵入を防止し、感染症を発症しないようにすることができる。また、手の乾燥を防ぐこともできる。
また、手洗い時の音楽として既知の楽曲を最後まで再生(必要の際は繰り返し再生)することにより、使用者がハンドクリームの吐出タイミングを予測することが可能になる。これにより、ハンドクリームの吐出タイミングに合わせて段取りよく手を洗う習慣を身に付けることができる。
さらには、ハンドクリーム吐出用のセンサやスイッチを設ける必要がなく、装置構成を簡素化することができる。
【0029】
(2)しかも、前述した実施形態に係るオートディスペンサー1によれば、好みの音楽をメモリーカードに記憶しておくことにより、好みの音楽を聞きながら手洗いをすることができるため、手洗いが楽しくなる。特に、子供の好きな音楽を再生するようにすれば、子供に手洗いの習慣を付けさせることができる。
(3)さらに、前述した実施形態に係るオートディスペンサー1によれば、センサ5に手をかざすと、泡状の石けんが吐出されるため、容器に手を触れる必要がなく、容器に付着している細菌などが手に移らないので、衛生的である。
【0030】
(4)さらに、前述した実施形態に係るオートディスペンサー1によれば、自動で適量の石けんが吐出されるため、石けんの洗い残しを防ぐことができる。
(5)さらに、前述した実施形態に係るオートディスペンサー1によれば、世界中の皆が音楽を聴き、あるいは、音楽に合わせて歌いながら、手洗いをしっかりすることにより、自然と丁寧な手洗いが身に付く。
従って、新型コロナウシルスを早く終息させることができるため、早く元の生活に戻り、子供達が学校に通うようにすることができる。
【0031】
[他の実施形態]
(1)制御部30のCPU31は、音楽の再生が終了してから少なくとも3秒以上経過したときに第2ポンプ26(
図5)を駆動して第2吐出口9(
図1)からハンドクリームが吐出するように制御することもできる。この制御を実施すれば、音楽の再生が終了してから少なくとも3秒以上経過したときに第2吐出口からハンドクリームが吐出されるため、手洗い後に手を拭いてからハンドクリームを塗ることができる。なお、上記の3秒は一例であり、4秒、5秒、6秒、7秒、8秒、9秒あるいは10秒以上に設定することもできる。
【0032】
(2)第1吐出口4から液状またはゲル状の石けんを吐出するように構成することもできる。
(3)第2吐出口9からクリーム状のハンドクリームを吐出する他、液状またはゲル状のハンドクリームを吐出するように構成することもできる。
(4)第2吐出口9からハンドクリームを吐出する前に、第2吐出口9からハンドクリームが吐出されることを表す音声メッセージをスピーカ15から出力するように構成することもできる。例えば、音楽の再生が終了したときに、「間もなく、隣のノズル(吐出口)からハンドクリームが出ます」という音声メッセージをスピーカ15から出力し、その音声メッセージの出力が終了したとき、あるいは、終了してから数秒後に第2吐出口9からハンドクリームを吐出するように構成する。
(5)音楽の再生時間の増加に伴って発光色が変化するLEDを設けることもできる。