特開2021-195111(P2021-195111A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2021-195111サーフボード用のワンタッチフィンシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-195111(P2021-195111A)
(43)【公開日】2021年12月27日
(54)【発明の名称】サーフボード用のワンタッチフィンシステム
(51)【国際特許分類】
   B63B 32/66 20200101AFI20211129BHJP
【FI】
   B63B32/66
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2020-117393(P2020-117393)
(22)【出願日】2020年6月12日
(71)【出願人】
【識別番号】507225023
【氏名又は名称】細田 統吾
(72)【発明者】
【氏名】細田 統吾
(57)【要約】
【課題】 サーフボード用の着脱可能なフィンを安全かつ容易に取り扱うことができるフィンシステムを提供すること。
【解決手段】 本発明のサーフボード用のフィンシステムは、サーフボード100のフィンボックス300にフィン200を取り付ける時に、フィン固定部品400が回転してフィン取付部201の凹みがある接触部(a)に接触する事によりフィン200を簡単にで確実に固定し、また外す時もフィン取付部201を回転させ接触部(a)から外す事で、フィン200の固定が解除され、簡単にフィン200を取り外す事が出来るフィンシステムであることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーフボードのフィン取付部にフィン固定部品がかみ合う凹みを有し、フィンが挿入される開口部を伴う空洞部を有するフィンボックスに、フィンを固定するフィン固定部品で構成されたフィンシステム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーフボード用のフィンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーフィンに用いられるサーフボードには、底面に1または2以上のフィンが備えられている。フィンを取り付ける為の器具フィンボックスが埋め込まれている。
【0003】
サーフボードを安全に運搬するためや、サーフボードの運動性能を変える為に頻繁にフィンを取り換える事も多い。
【0004】
しかしながら、現状のフィンシステムはネジ式や力で脱着する物が多く、フィンの取り扱いという観点からは不充分であった。そのため、使用者にとっての利便性をさらに改善したサーフボード用フィンシステムが求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、サーフボード用の着脱可能なフィンを安全かつ容易に取り扱うことができるフィンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明によれば、サーフボードのフィンが挿入される、開口部を伴う空洞部を持ったフィンボックスに、フィンを固定するための回転するフィン固定部品で構成される。
【発明の効果】
【0007】
上述したように、本発明によれば、サーフボード用の着脱可能なフィンを安全かつ容易に取り扱うことができるフィンシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態のフィンシステムの構造を示す図。
図2】典型的なサーフボードの構造を示す図。
図3】本実施形態においてフィンの脱着を表すフィンシステムを説明する図。
図4】本実施形態のフィンシステムの詳細図。
図5】本実施形態のフィンシステムの変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜その説明を省略するものとする。
【0010】
図1は、本考案の構造を示す図である。図1(A)は、フィンボックス300、フィン200、フィン固定部品400それぞれ示している。また、図1(B)は、フィンボックス300を上から見た図である。
【0011】
図2は、典型的なサーフボード100の構造を示す図である。図2(a)はサーフボード100の底面とフィンボックス300を、図2(b)はサーフボード100の側面をそれぞれ示してある。また、図2(c)は、フィン200の構造を示す側面図である。
【0011】
サーフボード100は、底面に1または2以上のフィン200を具備する。フィン200は、使用者の技量、好み、体形や、サーフィンを行う環境、条件などに応じた種々の特性を有する。そのため、サーフボード100は、一般的にはフィン200が交換可能な構成となっており、使用者はフィン200の取り付け数や形状を選択し、交換することで、多様な滑走を楽しむことができる。
【0012】
次に、フィン200の形状について説明する。フィン200の側面図の例を図1(A)に示す。フィン200の形状は、特性によって幅、高さ、厚さ、角度などに差異があるものの、概ね以下のような形状である。すなわち、一般的なフィン200は、側面から見ると2つの湾曲した稜線を有する突起形状であって、断面にエッジを有する形状である。また、フィン200は、サーフボード100に取り付けるための取付部201を有し、取付部201をフィンボックス300に嵌め込む構造となっている。
【0013】
図3は、本実施形態においてフィン200の脱着を説明する図である。
図3(イ)は、本実施形態のフィン200がフィンボックス300に装着された状態の側面図である。
【0014】
図3(ロ)は、本実施形態のフィン200をフィンボックス300から取り外す例を示している。フィン200の着脱を行う作業者は、フィン固定部品400を押し出す。
【0015】
図3(ハ)は、作業者がフィン固定部品400を押し出すとフィン固定部品400が回転しフィン200と接触部(a)が離れフィン200の固定が解除される。
【0016】
図3(ニ)は、フィン200の固定が解除された後、作業者がフィン200を持ちあげてフィンボックス300から取り外した事を示す図面。
【0018】
図3(ホ)は、フィン200をフィンボックス300に装着するべくフィン200を下方向に押し入れる。
【0019】
図3(ヘ)は、フィン200をフィンボックス300に押し入れた際にフィン固定部品400が押されて回転を始めた事を示す図面。
【0020】
図3(ト)は、フィン200がフィンボックス300の最深部まで挿入されフィン固定部品400を回転させてフィン200の接触部(a)と接触しフィン200は固定される。
【0021】
図4は、本実施形態のフィンボックス300とフィン固定部品400及びフィン固定部品400の軸401を設計図から3D図面に起こし詳細を表した図面である。
【0017】
これまで、本実施形態に係るフィンシステムについて説明した。しかしながら、本実施形態のフィンシステムは、上述した実施形態に限定されない。以下では、ここまでに説明したフィンシステムを変形した例について説明する。図5は、本実施形態のフィンシステムの変形例を示す図である。
【0018】
(変形例1)
図5(1)は、本実施形態のフィンシステムの第1の変形例を示している。第1の変形例では、フィンシステムのフィン固定部品400を後方に移動したものであるが、作用は前記フィンシステムと同じである。
【0019】
(変形例2)
図5(2)は、本実施形態のフィンシステムの第2の変形例を示している。第2の変形例では、フィン取付部201の形状を変えている、これにより軽量化が図れる効果があるがフィンシステムの作用は変わらない。
なお、第2の変形例においてフィン取付部201の形状に制限はない
【0020】
図5(3)は、本実施形態のフィンシステムにおいて生産上の誤差を吸収する為に柔軟性を持ったシート(あ)を敷いた物である、なおこのシート(あ)はゴム、ウレタン、シリコン等の柔軟性を持った素材が適している。
【0026】
図5(4)は、フィン固定部品400に回転用のバネを用いた例である、バネ(い)を用いる事によりフィン200をフィンボックス300に挿入する際、手動でフィン固定部品400を動かす手間は無くなる。しかし経年変化でバネが劣化するなどの問題も考えられる。
【0021】
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述 した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0022】
100…サーフボード、
200…フィン、
201…取付部
300…フィンボックス
400…フィン固定部品
401…フィン固定部品400用軸
(a)…接触部
(あ)…弾性シート
(い)…バネ
図1
図2
図3
図4
図5